JP5451725B2 - 雰囲気計測装置 - Google Patents
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Description
具体的には、圧力容器のチャンバ内の雰囲気をチャンバ外に排出して、チャンバ内の空間をほぼ真空状態とした後にチャンバ内へ水蒸気や水を噴霧することにより、チャンバ内の空間における雰囲気の湿度を計測しながら調整し、チャンバ内における空間の雰囲気の湿度を45〜60%程度に設定した後に、チャンバ内に酸化エチレンガスを注入することで、チャンバ内の雰囲気を滅菌可能な状態にしている。
そこで、このようなチャンバ内の空間における雰囲気の湿度を計測する湿度検測センサを酸化エチレンガスの侵食から保護するための密閉空間の雰囲気計測装置としては、例えば特許文献1に開示されているような構成のものが知られている。
ところで、特許文献1で開示されている構成においては、酸化エチレンガスとの接触によるセンサの侵食(劣化)を防ぐために、センサのロッド先端部で密閉空間内の気密を確実に維持させるべく、センサのロッド先端部は、ロッドの他の部位よりも幅広寸法に形成されている。これにより、既存の圧力容器に密閉空間内の雰囲気計測装置を取り付けようとする場合には、圧力容器(チャンバ)の内部側からの作業が必須になるため、雰囲気計測装置の設置作業や交換作業が煩雑になるという課題や、雰囲気計測装置を追加で設置することができない場合があるといった課題の所在が明らかになっている。
また、既存の圧力容器において、チャンバの外側からの作業のみで、圧力容器に雰囲気計測装置を簡単に取り付け・交換することが可能であると共に、密閉空間を形成するチャンバの壁面から十分に離した位置にセンサのセンサ部をセットして雰囲気を計測することが可能な雰囲気計測装置の提供を第2の目的としている。
すなわち、チャンバの壁部に設けられた貫通孔部分に取り付けられたベース部に装着することにより、前記チャンバの内部空間の雰囲気を計測可能に設けられた雰囲気計測装置であって、前記ベース部に気密にシールされた状態で、前記ベース部に対して前記チャンバの内部空間側方向と前記チャンバの外部側方向に摺動可能に設けられた筒体と、前記筒体を、前記チャンバの内部空間側と前記チャンバの外部側との間で往復動させる駆動部とを具備し、前記筒体は、前記チャンバの内部空間側における先端側の側面に開口する開口窓と、前記開口窓に対応する箇所に設けられた雰囲気計測センサと、前記チャンバの内部空間側における先端面には、外径寸法が前記筒体の外径寸法と同径寸法に形成されたキャップ部が取り付けられていて、当該キャップ部には、前記チャンバの内部空間で発生した結露を集めるための集滴部が形成されていて、前記駆動部は、前記チャンバの内部空間における雰囲気の計測時においては、前記開口窓を前記チャンバの内部空間に露出させるように、前記筒体が前記チャンバの内部空間に進入する方向に移動させ、前記チャンバの内部空間における雰囲気の非計測時においては、前記開口窓を前記チャンバの内部空間の外に隔離させるように、前記筒体が前記チャンバの内部空間から退避する方向に移動させ、前記キャップ部により前記貫通孔を気密にシールさせることを特徴とする雰囲気計測装置である。
さらに前記筒体は、前記開口窓の穿設部分における外径寸法が、前記キャップ部の外径寸法よりも小径寸法となる小径部に形成されていて、前記フィルタ部材は、前記小径部に取り付けられていることが好ましい。
これらにより、雰囲気計測センサがチャンバの内部空間における雰囲気に暴露されることによる損傷を軽減することができる。また、チャンバの内部空間における雰囲気によりフィルタ部材が腐食する等の破損が生じた場合には、フィルタ部材のみを交換することができるため、雰囲気計測センサの機能回復が一部の部品交換のみにより可能になる。したがって、雰囲気計測センサのメンテナンスコストが大幅に低下し、ひいては圧力容器を用いた滅菌処理装置のランニングコストの低減に大きく貢献する。
また、キャップ部の外径寸法が筒体の外径寸法と等しい径寸法に形成されているので、既存の圧力容器における雰囲気計測装置をチャンバ外空間側から簡単かつ確実に取り付けおよび交換することが可能になる。
さらには、筒体とチャンバとの気密を維持するためにベローズを用いていないため、チャンバの内部空間への筒体の進入量に制約がなく、雰囲気計測センサをチャンバの壁面から十分に離した位置にセットして正確な雰囲気の計測を行うことが可能になる。
そして、キャップ部に集滴部を設けたことにより、キャップ部で結露した液体を雰囲気計測センサよりもチャンバの内部空間側であるキャップ部分で落下させることができるため、雰囲気の状態を正確に計測することができる。
本実施形態における圧力容器10は、密閉空間を形成するチャンバ20と、チャンバ20の外周面との間に熱媒体用流路30を形成するジャケット40と、ジャケット40と熱媒体用流路30およびチャンバ20を貫通し、チャンバ20内の密閉空間内の湿度を計測する湿度計測装置50と、図示しない吸排気手段とを有している。熱媒体用流路30には熱媒体としての温水が循環可能に充てんされていて、チャンバ20の内部空間である密閉空間の加熱および冷却と保温が可能に構成されている。熱媒体流路30を流通する温水としては、45〜80℃程度の温水が好適である。ジャケット40の外表面には断熱材41が取り付けられている。
チャンバ20の内周壁とスペーサ53との境界部分に配設されたリップ型シール部材63は、図2、図3に示すように、チャンバ20側が開口する断面コの字状をなしている。チャンバ20の内部空間の雰囲気がチャンバ20の外部空間に漏えいしようとすると、リップ型シール部材63のコの字状部分の開口部分が外方に押し広げられることになり、チャンバ20と筒体55との当接部のシール性を破壊しようとする力に比例してシール性がさらに高められるセルフシール機能を有している。また、筒体55とスペーサ53との外部空間側境界部分に配設されたリップ型シール部材63は、図1に示すように外部空間側に開口する断面コの字状をなしている。すなわち、チャンバ20の内部空間に外部空間からの気体の侵入に対しても、先述と同様のセルフシール機能を有している。
開口窓56には、図2、図3に示すようにパンチグメタルや金属メッシュシート等の通気可能なフィルタ部材70を取り付けしてもよい。フィルタ部材70は開口窓56に対して着脱可能に装着されているとさらに好都合である。このようなフィルタ部材70を開口窓56に着脱自在に装着することにより、酸化エチレンガスによる湿度計測センサ54の損傷を防ぐことができ、湿度計測センサ54のメンテナンス頻度を低下させることができる。また酸化エチレンガスによりフィルタ部材70に目詰まりが生じたり、フィルタ部材70が酸化エチレンガスとの接触を繰り返すことにより損傷した際には、フィルタ部材70のみを交換すればよいため、滅菌処理を行う際におけるランニングコストを大幅に削減することができる点において好都合である。
駆動部58は、フランジ部51にネジ等により固定された台座58aと、台座58aに取り付けられた駆動モータ58bと、一端部が台座58aに回転可能に保持され、他端部が駆動モータ58bの出力軸に連結されたボールネジ58cと、ボールネジ58cの回転動作に伴って、ボールネジ58c上をスライド移動するスライダ58dとを有する直動動作部に形成されている。駆動部58は直動動作部であればよいため、具体的な構成に限定されるものではない。
このとき集滴部59の位置をチャンバ20の内周面位置となるようにセットすれば、チャンバ20の内表面に結露が発生した場合であっても集滴部59からの結露の落下が促進され、湿度計測センサ54に対する結露の影響をなくすことができる。
20 チャンバ
22,42 貫通孔
30 熱媒体用流路
40 ジャケット
41 断熱材
50 湿度計測装置
51 フランジ部
53 スペーサ
54 湿度計測センサ
55 筒体
55a 内筒体
55b 外筒体
56 開口窓
57 キャップ部
58 駆動部
58a 台座
58b 駆動モータ
58c ボールネジ
58d スライダ
58e 把持部
59 集滴部
60 シール部材
62 シールホルダ
63 リップ型シール部材
70 フィルタ部材
Claims (5)
- チャンバの壁部に設けられた貫通孔部分に取り付けられたベース部に装着することにより、前記チャンバの内部空間の雰囲気を計測可能に設けられた雰囲気計測装置であって、
前記ベース部に気密にシールされた状態で、前記ベース部に対して前記チャンバの内部空間側方向と前記チャンバの外部側方向に摺動可能に設けられた筒体と、
前記筒体を、前記チャンバの内部空間側と前記チャンバの外部側との間で往復動させる駆動部とを具備し、
前記筒体は、
前記チャンバの内部空間側における先端側の側面に開口する開口窓と、
前記開口窓に対応する箇所に設けられた雰囲気計測センサと、
前記チャンバの内部空間側における先端面には、外径寸法が前記筒体の外径寸法と同径寸法に形成されたキャップ部が取り付けられていて、
当該キャップ部には、前記チャンバの内部空間で発生した結露を集めるための集滴部が形成されていて、
前記駆動部は、
前記チャンバの内部空間における雰囲気の計測時においては、前記開口窓を前記チャンバの内部空間に露出させるように、前記筒体が前記チャンバの内部空間に進入する方向に移動させ、
前記チャンバの内部空間における雰囲気の非計測時においては、前記開口窓を前記チャンバの内部空間の外に隔離させるように、前記筒体が前記チャンバの内部空間から退避する方向に移動させ、前記キャップ部により前記貫通孔を気密にシールさせることを特徴とする雰囲気計測装置。 - 前記開口窓には、通気性を有するフィルタ部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の雰囲気計測装置。
- 前記筒体は、前記開口窓の穿設部分における外径寸法が、前記キャップ部の外径寸法よりも小径寸法となる小径部に形成されていて、
前記フィルタ部材は、前記小径部に取り付けられていることを特徴とする請求項2記載の雰囲気計測装置。 - 前記キャップ部は、有底筒体に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の雰囲気計測装置。
- 前記雰囲気計測センサは、湿度計測センサであることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の雰囲気計測装置。
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