JP5446495B2 - 非水電解質二次電池用正極活物質、非水電解質二次電池用正極活物質の製造方法および非水電解質二次電池 - Google Patents
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Description
1.第1の実施の形態(正極活物質)
2.第2の実施の形態(正極活物質の製造方法)
3.第3の実施の形態(非水電解質電池の第1の例)
4.第4の実施の形態(非水電解質電池の第2の例)
5.第5の実施の形態(非水電解質電池の第3の例)
6.他の実施の形態(変形例)
まず、この発明の理解を容易にするため、この発明の第1の実施の形態による正極活物質に関連する技術的背景を説明する。
この発明の第1の実施の形態による正極活物質の構成について説明する。この発明の第1の実施の形態による正極活物質は、ニッケルを主成分とするリチウム複合酸化物の粒子の表面の少なくとも一部にヘテロポリ酸および/またはヘテロポリ酸化合物を含む被覆層が形成されたものである。
リチウム複合酸化物粒子は、リチウム(Li)と、ニッケル(Ni)とを構成元素として含むリチウム複合酸化物の粒子である。このリチウム複合酸化物は、ニッケルを主成分として含むものである。なお、ニッケルを主成分として含むとは、リチウム複合酸化物を構成する金属元素(リチウムを除く)のうち、ニッケル成分を最も多く含むことをいう。
LiaNixCoyAlzO2
(但し、ニッケル(Ni)は、Ni全体の量を1としたときに、Niの0.1以下の範囲内で、マンガン(Mn)、クロム(Cr)、鉄(Fe)、バナジウム(V)、マグネシウム(Mg)、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、スズ(Sn)、ランタン(La)、セリウム(Ce)からなる群から選択される1種または2種以上の金属元素と置換可能である。また、式中a、x、y、zは、0.20≦a≦1.40、0.60<x<0.90、0.10<y<0.40、0.01<z<0.20の範囲内の値であり、x、yおよびzの間にはx+y+z=1の関係がある。)
被覆層は、複合酸物粒子の表面の少なくとも一部に形成されたものであり、ヘテロポリ酸および/またはヘテロポリ酸化合物を含む。ヘテロポリ酸とは、2種以上の中心イオンを含むオキソ酸の縮合物である。このヘテロポリ酸、ヘテロポリ酸化合物は、そのヘテロポリ酸イオンが、アンダーソン構造、ケギン構造、またはドーソン構造を有するものである。
(要因1):複合酸化物粒子に含有されている炭酸根が、非水電解液由来の酸成分により炭酸ガスを生成する。
(要因2):充電状態の正極活物質の強い酸化力により、非水電解液等の有機分が酸化され、炭酸ガスあるいは一酸化炭素を生成する。
正極活物質の平均粒径は、2.0μm以上50μm以下であることが好ましい。平均粒径が2.0μm未満であると、正極作製時に正極活物質層をプレスする際に正極活物質層が剥離してしまう。また、正極活物質の表面積が増えるために、導電剤や結着剤の添加量を増やす必要があり、単位重量あたりのエネルギー密度が小さくなってしまう傾向がある。一方、この平均粒径が50μmを超えると、粒子がセパレータを貫通し、短絡を引き起こす傾向がある。
この発明の第1の実施の形態による正極活物質は、非水電解質電池に用いた場合に、充電状態における複合酸化物粒子表面の酸化活性を抑制することができる。これにより、非水電解液成分等の分解によるガス発生を抑制できる。
次に、この発明の一実施の形態による正極活物質の製造方法について説明する。以下の説明では、まず、ニッケルを主成分とするリチウム複合酸化物粒子の製造方法を説明する。次に、リチウム複合酸化物粒子に対するヘテロポリ酸および/またはヘテロポリ酸化合物の被着処理、被着処理後の加熱処理を順次説明する。
ニッケルを主成分とするリチウム複合酸化物粒子は、公知の手法によって、製造することができる。例えば、第1の実施の形態で説明した(式1)で表される平均組成を有するリチウム複合酸化物粒子は、公知の手法により作製することができる。
次に、作製したニッケルを主成分とするリチウム複合酸化物粒子に対して、ヘテロポリ酸および/またはヘテロポリ酸化合物を被着する被着処理を行う。例えば、被着処理は、ニッケルを主成分とするリチウム複合酸化物の一次粒子が凝集した二次粒子に対して、ヘテロポリ酸および/またはヘテロポリ酸化合物を被着する。
以下、湿式法による被着処理の一例について説明する。
この湿式法の一例では、まず、被着成分であるヘテロポリ酸および/またはヘテロポリ酸化合物を、例えば水等の無機溶媒等の溶媒に溶解して溶液を調製する。次に、この溶液を、加熱したニッケルを主成分とするリチウム複合酸化物粒子に被着させることにより、溶媒を短時間で除去し、複合酸化物粒子の表面に被着成分を析出させる。以上により、被着処理が行われる。
乾式法によるヘテロポリ酸および/またはヘテロポリ酸化合物の被着処理について説明する。乾式法によるヘテロポリ酸および/またはヘテロポリ酸化合物の被着は、公知の手法を用いることができる。
次に、被着処理を行った複合酸化物粒子を加熱処理により焼成することによって、第1の実施の形態による正極活物質を得ることができる。なお、加熱処理後の複合酸化物粒子を必要に応じて軽い粉砕や分級操作などによって粒度調整しても良い。
加熱工程において、熱処理温度は、150℃以上500℃以下が好ましい。この最適温度範囲外に温度が高くなると、ヘテロポリ酸イオンの熱的安定性が低下し、所期の効果を得ることが困難となる。一方、この最適範囲外に温度が低くなると、ヘテロポリ酸および/またはヘテロポリ酸化合物の熱分解あるいは生成物の表面拡散が阻害され、所期の効果を得ることが困難となる。
熱処理の雰囲気条件は、通常、ニッケル酸リチウムの調製に用いられる酸化性雰囲気が好ましい。
この発明の第2の実施の形態による正極活物質の製造方法は、ヘテロポリ酸および/またはヘテロポリ酸化合物によって、ニッケルを主成分とするリチウム複合酸化物の表面を被着する処理を行う。これにより、ニッケルを主成分とするリチウム複合酸化物の表面に、ヘテロポリ酸および/またはヘテロポリ酸化合物を含む被覆層が形成される。これにより、充電状態におけるニッケルを主成分とするリチウム複合酸化物粒子表面の酸化活性を抑制することができる。よって、非水電解液成分等の分解によるガス発生を抑制できる。
図1は、この発明の第3の実施形態による非水電解質電池の一構成例を示す斜視図である。この非水電解質電池は、例えば、非水電解質二次電池である。この非水電解質電池は、正極リード11および負極リード12が取り付けられた巻回電極体10をフィルム状の外装部材1の内部に収納した構成とされており、扁平型の形状を有するものである。
て含んでいてもよい。より高い特性を得ることができるからである。
この非水電解質電池は、例えば、次のようにして製造することができる。まず、正極13を以下のようにして作製する。まず、上述の正極活物質と、結着剤とを混合して正極合剤を調製し、この正極合剤をN−メチル−2−ピロリドンなどの溶剤に分散させて正極合剤スラリーとする。次に、この正極合剤スラリーを正極集電体13Aに塗布し溶剤を乾燥させたのち、ロールプレス機などにより圧縮成型して正極活物質層13Bを形成し、正極13を得る。
この発明の第3の実施の形態によれば、正極活物質に上述の第1の実施の形態による正極活物質を用いる。この構成によって、電解液のガス発生を抑制し、電池の膨れを抑制できる。
次に、この発明の第4の実施の形態について説明する。この発明の第4の実施の形態による非水電解質電池は、第3の実施の形態の非水電解質電池において、ゲル状の電解質16に代えて電解液を用いるものである。この場合、電解液はセパレータ15に含浸される。電解液としては、上述の第3の実施形態と同様のものを用いることができる。
この発明の第4の実施形態では、上述の第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、正極活物質に上述の第1の実施の形態による正極活物質を用いることによって、電解液のガス発生を抑制し、電池の膨れを抑制できる。
次に、図3〜図4を参照しながら、この発明の第5の実施の形態による非水電解質電池の構成について説明する。図3は、この発明の第5の実施の形態による非水電解質電池の構成を示す。この非水電解質電池は、いわゆる円筒型といわれるものであり、ほぼ中空円柱状の電池缶21の内部に、帯状の正極31と帯状の負極32とがセパレータ33を介して巻回された巻回電極体30を有している。セパレータ33には、液状の電解質である電解液が含浸されている。電池缶21は、例えばニッケル(Ni)のめっきがされた鉄(Fe)により構成されており、一端部が閉鎖され他端部が開放されている。電池缶21の内部には、巻回電極体30を挟むように巻回周面に対して垂直に一対の絶縁板22、23がそれぞれ配置されている。
この発明の第5の実施の形態による非水電解質電池では、第1の実施の形態による正極活物質を用いることによって、ガス発生を抑制し、内圧の上昇による破損を防止できる。
以下のようにして、正極活物質および非水電解質二次電池を作製した。
まず、硫酸ニッケルと硫酸コバルトとアルミン酸ナトリウムとを水中に溶解し、さらに十分に攪拌させながら水酸化ナトリウム溶液を加えた。このとき、ニッケル(Ni)と、コバルト(Co)と、アルミニウム(Al)とのモル比がNi:Co:Al=77:20:3となるようにしてニッケル−コバルト−アルミニウム複合共沈水酸化物を得た。生成した共沈物を水洗し、乾燥させた後、水酸化リチウム一水和塩を加え、モル比がLi:(Ni+Co+Al)=105:100となるように調整して前駆体を作製した。
作製した正極活物質を用いて以下に説明する非水電解質二次電池を作製した。
複合酸化物粒子100重量部に対して、リンモリブデン酸アンモニウム〔(NH4)3PO4・12MoO3〕1.0重量部の代わりにリンタングステン酸アンモニウム〔(NH4)3PO4・12WO3〕1.0重量部を混合した点以外は、実施例1と同様にして、正極活物質を作製した。また、この正極活物質を用いて、実施例1と同様にして、非水電解質二次電池を作製した。
複合酸化物粒子100重量部に対して、リンモリブデン酸アンモニウム〔(NH4)3PO4・12MoO3〕1.0重量部の代わりにリンモリブデン酸〔H3(PMo12O40)1.0重量部を混合した点以外は、実施例1と同様にして、正極活物質を作製した。また、この正極活物質を用いて、実施例1と同様にして、非水電解質二次電池を作製した。
複合酸化物粒子100重量部に対して、リンモリブデン酸アンモニウム〔(NH4)3PO4・12MoO3〕1.0重量部の代わりにリンタングステン酸〔H3PW12O40〕1.0重量部を混合した点以外は、実施例1と同様にして、正極活物質を作製した。また、この正極活物質を用いて、実施例1と同様にして、非水電解質二次電池を作製した。
複合酸化物粒子100重量部に対して、リンモリブデン酸アンモニウム〔(NH4)3PO4・12MoO3〕1.0重量部の代わりにケイモリブデン酸〔H4(SiMo12O40)1.0重量部を混合した点以外は、実施例1と同様にして、正極活物質を作製した。また、この正極活物質を用いて、実施例1と同様にして、非水電解質二次電池を作製した。
複合酸化物粒子100重量部に対して、リンモリブデン酸アンモニウム〔(NH4)3PO4・12MoO3〕1.0重量部の代わりにケイタングステン酸〔H4(SiW12O40)〕1.0重量部を混合した点以外は、実施例1と同様にして、正極活物質を作製した。また、この正極活物質を用いて、実施例1と同様にして、非水電解質二次電池を作製した。
複合酸化物粒子100重量部に対して、リンモリブデン酸アンモニウム〔(NH4)3PO4・12MoO3〕1.0重量部の代わりにリンモリブデン酸アンモニウム〔(NH4)3PO4・12MoO3〕0.5重量部を混合した点以外は、実施例1と同様にして、正極活物質を作製した。また、この正極活物質を用いて、実施例1と同様にして、非水電解質二次電池を作製した。
実施例1において、リンモリブデン酸アンモニウム〔(NH4)3PO4・12MoO3〕を被着前の、組成式Li1.03Ni0.77Co0.20Al0.03O2で表されるニッケルを主成分とするリチウム複合酸化物粒子を、比較例1の正極活物質とした。また、この正極活物質を用いて、実施例1と同様にして、非水電解質二次電池を作製した。
実施例1において、リンモリブデン酸アンモニウム〔(NH4)3PO4・12MoO3〕を被着前の組成式Li1.03Ni0.77Co0.20Al0.03O2で表されるニッケルを主成分とするリチウム複合酸化物粒子に対して以下の処理を行い、比較例2の正極活物質を得た。すなわち、上記の複合酸化物粒子に対して、酸素気流中、700℃で4時間焼成し、室温まで冷却した後に、取り出して粉砕することにより、比較例2の正極活物質を得た。また、この正極活物質を用いて、実施例1と同様にして、非水電解質二次電池を作製した。
作製した各正極活物質および非水電解質二次電池を用いて、以下の測定および試験を行い、特性を評価した。
作製した各正極活物質について、日本工業規格JIS−R−9101で規定されるAGK法により、正極活物質に含まれる炭酸成分含有量を測定した。
作製した非水電解質二次電池を、23℃の環境下において880mAの定電流で電池電圧が4.2Vに達するまで定電流充電を行ったのち、4.2Vの定電圧で電流値が1mAに達するまで定電圧充電を行った。この後、満充電状態の非水電解質二次電池を80℃の環境下で4日間保存した。このときの非水電解質二次電池の厚みの変化量を高温保存時の膨れ量として測定した。
実施例1〜実施例7および比較例1〜2の比較により、以下のことがわかった。
実施例1〜実施例7ではヘテロポリ酸またはヘテロポリ酸化合物を被着させて加熱処理を行うことによって、被覆層を形成している。これによって、正極活物質が有する炭酸分が低減されていることがわかった。
この発明は、上述したこの発明の実施形態に限定されるものでは無く、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。例えば、非水電解質電池の形状は、上述のものに限定されるものではない。例えば、角型、コイン型などであってもよい。
2・・・密着フィルム
10、30、53・・・巻回電極体
11、35・・・正極リード
12、36・・・負極リード
13、31・・・正極
13A、31A・・・正極集電体
13B、31B・・・正極活物質層
14、32・・・負極
14A、32A・・・負極集電体
14B、32B・・・負極活物質層
15、33・・・セパレータ
16・・・電解質
17・・・保護テープ
21・・・電池缶
22、23・・・絶縁板
24・・・電池蓋
25・・・安全弁機構
25A・・・ディスク板
26・・・熱感抵抗素子
27・・・ガスケット
34・・・センターピン
Claims (10)
- リチウム複合酸化物と、
該リチウム複合酸化物の表面の少なくとも一部に設けられた被覆層と
を有し、
上記リチウム複合酸化物は、ニッケルを主成分とするリチウム複合酸化物であり、
上記被覆層は、ヘテロポリ酸および/またはヘテロポリ酸化合物を含んでいる非水電解質二次電池用正極活物質。 - 上記ニッケルを主成分とするリチウム複合酸化物は、式(1)で表される平均組成を有するリチウム複合酸化物である請求項1記載の非水電解質二次電池用正極活物質。
(式1)
LiaNixCoyAlzO2
(但し、ニッケル(Ni)は、Ni全体の量を1としたときに、Niの0.1以下の範囲内で、マンガン(Mn)、クロム(Cr)、鉄(Fe)、バナジウム(V)、マグネシウム(Mg)、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、スズ(Sn)、ランタン(La)、セリウム(Ce)からなる群から選択される1種または2種以上の金属元素と置換可能である。また、式中a、x、y、zは、0.20≦a≦1.40、0.60<x<0.90、0.10<y<0.40、0.01<z<0.20の範囲内の値であり、x、yおよびzの間にはx+y+z=1の関係がある。) - 上記へテロポリ酸および/またはヘテロポリ酸化合物は、下記の元素群(a)から選ばれるポリ原子を有するもの、または
下記の元素群(a)から選ばれるポリ原子を有し、該ポリ原子の一部が下記の元素群(b)から選ばれる少なくとも何れかの元素で置換されたものである請求項1記載の非水電解質二次電池用正極活物質。
元素群(a):Mo、W、Nb、V
元素群(b):Ti、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Zr、Tc、Rh、Cd、In、Sn、Ta、Re、Tl、Pb - 上記ヘテロポリ酸および/またはヘテロポリ酸化合物は、下記の元素群(c)から選ばれるヘテロ原子を有するもの、または
下記の元素群(c)から選ばれるヘテロ原子を有し、該へテロ原子の一部が下記の元素群(d)から選ばれる少なくとも何れかの元素で置換されたものである請求項1記載の非水電解質二次電池用正極活物質。
元素群(c):B、Al、Si、P、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ge、As
元素群(d):H、Be、B、C、Na、Al、Si、P、S、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、As、Se、Zr、Rh、Sn、Sb、Te、I、Re、Pt、Bi、Ce、Th、U、Np - 上記へテロポリ酸および/またはヘテロポリ酸化合物は、アンダーソン構造、ケギン構造またはドーソン構造を有する請求項1記載の非水電解質二次電池用正極活物質。
- 上記ヘテロポリ酸および/またはヘテロポリ酸化合物のヘテロ原子は、SiまたはPである請求項1記載の非水電解質二次電池用正極活物質。
- ニッケルを主成分とするリチウム複合酸化物に、ヘテロポリ酸および/またはヘテロポリ酸化合物を被着する被着工程と、
上記へテロポリ酸および/またはヘテロポリ酸化合物を被着させたニッケルを主成分とするリチウム複合酸化物を加熱処理する加熱処理工程と
を有する非水電解質二次電池用正極活物質の製造方法。 - 上記被着工程において、
上記リチウム複合酸化物100重量部に対して0.01重量部以上5.0重量部以下の上記へテロポリ酸および/またはヘテロポリ酸化合物を被着する請求項7記載の非水電解質二次電池用正極活物質の製造方法。 - 上記加熱処理工程において、
上記加熱処理の温度は、150℃以上500℃以下である請求項7記載の非水電解質二次電池用正極活物質の製造方法。 - 正極と、負極と、電解質とを有し、
上記正極は、正極活物質を有し、
上記正極活物質は、リチウム複合酸化物と、該リチウム複合酸化物の表面の少なくとも一部に設けられた被覆層とを有するものであり、
上記リチウム複合酸化物は、ニッケルを主成分とするリチウム複合酸化物であり、
上記被覆層は、ヘテロポリ酸および/またはヘテロポリ酸化合物を含んでいる非水電解質二次電池。
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