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JP5444072B2 - プラント監視制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プラントを構成する機器の状態を示す複数種類のメッセージを、モニタ、プリンタ、およびUSBメモリ等の出力機器に出力し、オペレータに通知するプラント監視制御装置に関する。
従来のプラント監視制御装置は、原子力発電や火力発電プラントのようなプラントにおいて、プラントを構成する機器の状態を示す複数種類のメッセージ(例えば警報メッセージや自動化メッセージ)を収集し、モニタ、プリンタ、およびUSBメモリ等の出力機器に出力していた。オペレータは、これらのメッセージから機器の状態を把握するとともに、プラントの不調や事故の際にどのような制御を行っていたか、どのような警報が発生していたか等の情報を得ていた。
例えば特許文献1では、プラントの運転に関するデータの処理結果をメッセージ情報として収集し、これに検索指標に基づく索引情報を付加して記憶媒体に保存し、オペレータが抽出要求すると、記憶媒体の索引領域に保存された索引情報に基づいて対応するメッセージ情報を抽出するようにしたプラント運転情報管理装置が提示されている。
特開平5−282576号公報
上記のような従来のプラント監視制御装置では、プラントを構成する機器の状態を示す複数種類のメッセージを、メッセージの種類毎にモニタの個別画面に表示することが多かった。その際、画面には過去に発生したメッセージのみが表示されており、最新のメッセージを確認するためには、オペレータが随時あるいは定期的に最新のメッセージを出力要求する操作を行う必要があり、操作性および作業効率が悪いという問題があった。なお、特許文献1に示された例においても、最新のメッセージ情報をリアルタイムに表示する機能は有していなかった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、プラントを構成する機器の状態を示す最新のメッセージを、オペレータに負荷をかけることなくモニタに表示することができ、プラントの運転に関する情報を迅速に確認することが可能なプラント監視制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係るプラント監視制御装置は、プラントを構成する機器の状態を示す複数種類のメッセージを収集するメッセージ収集処理部およびメッセージ収集処理部が収集したメッセージを記憶媒体に保存するメッセージ保存処理部を有するサーバ計算機と、オペレータからのメッセージ出力要求に応じて当該メッセージを記憶媒体から取得し、これをオペレータが指定した出力機器に出力するメッセージ出力処理部を有するクライアント計算機を備え、出力機器として印字情報スクロール機能を有する表示画面を備えたモニタを含むと共に、オペレータが出力要求することができる複数種類のメッセージとして、警報メッセージ、正常復帰メッセージ、自動化メッセージ、接点状態変化メッセージ、入力不良メッセージ、オペレータ操作メッセージ、およびスケジュール計算メッセージのいずれかまたは全てを含み、メッセージ出力処理部は、オペレータが出力要求したメッセージを自動的に更新し最新の当該メッセージをまとめてモニタの表示画面にリアルタイムに表示するモニタ更新出力処理部を有するものである。
本発明によれば、クライアント計算機のメッセージ出力処理部に、プラントを構成する機器の状態を示すメッセージを自動的に更新し最新の当該メッセージをモニタの表示画面にリアルタイムに表示するモニタ更新出力処理部を設けたので、オペレータに負荷をかけることなく最新のメッセージを常時モニタに表示することができ、プラントの運転に関する情報を迅速に確認することが可能なプラント監視制御装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1に係るプラント監視制御装置の構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態1に係るプラント監視制御装置および比較例におけるモニタの表示画面形態を説明する図である。 本発明の実施の形態1に係るプラント監視制御装置におけるメッセージ出力処理部の動作を説明する図である。 本発明の実施の形態1に係るプラント監視制御装置におけるモニタのメニュー画面を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るプラント監視制御装置におけるモニタの更新出力表示画面を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るプラント監視制御装置におけるモニタのメニュー画面を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るプラント監視制御装置におけるモニタのメニュー画面を示す図である。 本発明の実施の形態3に係るプラント監視制御装置におけるモニタのメニュー画面を示す図である。 本発明の実施の形態3に係るプラント監視制御装置におけるモニタの更新出力表示画面を示す図である。 本発明の実施の形態4に係るプラント監視制御装置におけるモニタの更新出力表示画面を示す図である。 本発明の実施の形態4に係るプラント監視制御装置におけるモニタの個別メッセージ画面を示す図である。 本発明の実施の形態5に係るプラント監視制御装置におけるモニタのメニュー画面を示す図である。 本発明の実施の形態5に係るプラント監視制御装置におけるモニタのメニュー画面上に表示されたウィンドウを示す図である。 本発明の実施の形態5に係るプラント監視制御装置におけるモニタのメニュー画面上に表示された複数のウィンドウを示す図である。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1について図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係るプラント監視制御装置の構成を示している。図1に示すように、本実施の形態1に係るプラント監視制御装置は、サーバ計算機1とクライアント計算機2から構成されている。サーバ計算機1は、プラントを構成する機器の状態を示す複数種類のメッセージを収集するメッセージ収集処理部3と、メッセージ収集処理部3が収集したメッセージを記憶媒体5aに保存するメッセージ保存処理部4を有している。
記憶媒体5aに保存される複数種類のメッセージには、警報メッセージ、正常復帰メッセージ、自動化メッセージ、接点状態変化メッセージ、入力不良メッセージ、オペレータ操作メッセージ、およびスケジュール計算メッセージのいずれかまたは全てが含まれている。オペレータは、これらのメッセージから機器の状態を把握するとともに、プラントの不調や事故の際にどのような制御を行っていたか、どのような警報が発生していたか等の情報を得ることができる。
また、クライアント計算機2は、オペレータからのメッセージ出力要求を受け付けるオペレータ要求処理部6と、オペレータからのメッセージ出力要求に応じた当該メッセージをサーバ計算機1の記憶媒体5aから取得し、これをオペレータが指定した出力機器8に出力するメッセージ出力処理部7を有している。本実施の形態1では、出力機器8として少なくとも、印字情報スクロール機能を有する表示画面を備えたモニタ8aと、プリンタ8bおよびUSBメモリ8cを備えている。
メッセージ出力処理部7は、モニタ履歴出力処理部71、モニタ更新出力処理部72、プリンタ履歴出力処理部73、およびUSBメモリ履歴出力処理部74を含んで構成される。このメッセージ出力処理部7は、オペレータ要求処理部6がオペレータからのメッセージ出力要求を受け付けると、サーバ計算機1の記録媒体5aに保存している当該メッセージを取得し、オペレータに指定された出力機器8に対応した記憶媒体に格納した後、指定された出力機器8に出力する。
すなわち、指定された出力機器8がモニタ8aの場合は、モニタ履歴出力処理部71またはモニタ更新出力処理部72により、記憶媒体5b(例えばモニタ表示用バッファ)に格納されたメッセージをモニタ8aに表示する。モニタ履歴出力処理部71は、過去に発生した当該メッセージをモニタ8aに表示するものであり、モニタ更新出力処理部72は、当該メッセージを自動的に更新し、最新の当該メッセージをモニタ8aにリアルタイムに表示するものである。
また、指定された出力機器8がプリンタ8bの場合は、プリンタ履歴出力処理部73により、記憶媒体5c(例えばプリンタ印字用バッファ)に格納されたメッセージをプリンタ8bに印字する。同様に、指定された出力機器8がUSBメモリ8cの場合は、USBメモリ履歴出力処理部74により、記憶媒体5d(例えばUSBメモリ保存用バッファ)に格納されたメッセージをUSBメモリ8cに保存する。なお、プリンタ8bに印字されるメッセージおよびUSBメモリ8cに保存されるメッセージはいずれも、過去に発生したメッセージである。
次に、本実施の形態1におけるモニタ8aの表示画面の形態について、図2を用いて説明する。図2(a)は比較例として従来のプラント監視制御装置におけるモニタの表示画面の形態を示し、図2(b)は本実施の形態1に係るプラント監視制御装置におけるモニタ8aの表示画面の形態を示している。図2(a)に示す比較例では、プラントを構成する機器の状態を示すメッセージを、メッセージ種別毎の個別画面100、具体的には警報メッセージ画面101、正常復帰メッセージ画面102、自動化メッセージ画面103、接点状態変化メッセージ画面104、入力不良メッセージ画面105、オペレータ操作メッセージ画面106、スケジュール計算メッセージ画面107に表示している。
これに対し、本実施の形態1では、図2(b)に示すように、印字情報スクロール機能を有するモニタ8aの表示画面10に、複数種類のメッセージをまとめて表示するものである。表示画面10には、メニュー画面11と、メッセージ表示画面である履歴出力表示画面12および更新出力表示画面13が相互に切り替えられて表示される。履歴出力表示画面12は、モニタ履歴出力処理部71による処理の実行の結果、すなわち過去に発生した当該メッセージを表示する画面である。また、更新出力表示画面13は、モニタ更新出力処理部72による処理の実行の結果、すなわち自動更新される最新の当該メッセージを表示する画面である。なお、本発明に係るプラント監視制御装置におけるモニタ8aの表示画面の形態は、これに限定されるものではなく、メニュー画面11上にメッセージ表示画面をウィンドウ形式で表示してもよい(実施の形態5参照)。
次に、クライアント計算機2のメッセージ出力処理部7の動作について、図3を用いて説明する。なお、図3に示すステップ11(S11)の前段階として、プラントを構成する機器の状態を示すメッセージが発生すると、サーバ計算機1においてメッセージ収集処理部3がメッセージを収集し、メッセージ保存処理部4が記録媒体5aにメッセージを保存している。まず、S11では、クライアント計算機2のオペレータ要求処理部6が受け付けたオペレータからのメッセージ出力要求の情報を読み込む。続いて、ステップ12(S12)で、指定された出力機器8がモニタ8aであるか否かの判定を行う。
出力機器8がモニタ8aである場合(Yes)は、ステップ13(S13)に進み、オペレータの要求が更新出力要求であるか否かの判定を行う。更新出力が要求されている場合(Yes)は、ステップ14(S14)に進み、モニタ更新出力処理部72により最新のメッセージを出力し、ステップ15(S15)で最新のメッセージがモニタ8aの更新出力表示画面13に表示される。さらに、ステップ16(S16)において、S15で表示されているメッセージ表示画面が他の画面に切り替えられていない場合(No)、再度S14に戻り、最新のメッセージを出力することにより、メッセージの自動更新を繰り返す。
一方、S16において、S15で表示されているメッセージ表示画面が他の画面に切り替えられた場合(Yes)には、メッセージ出力処理を終了する。また、S13において、オペレータの要求が更新出力ではなく履歴出力である場合(No)は、ステップ17(S17)に進み、モニタ履歴出力処理部71により過去に発生したメッセージを出力し、ステップ18(S18)でモニタ8aの履歴出力表示画面12に表示した後、メッセージ出力処理を終了する。
また、S12で指定された出力機器8がモニタ8aではない場合(No)、すなわちプリンタ8bまたはUSBメモリ8cの場合は、ステップ19(S19)に進み、出力機器8がプリンタ8bであるか否かの判定を行う。出力機器8がプリンタ8bである場合(Yes)は、ステップ20(S20)に進み、プリンタ履歴出力処理部73により過去に発生したメッセージを出力し、ステップ21(S21)でメッセージをプリンタで印字した後、メッセージ出力処理を終了する。
さらに、S19で出力機器8がプリンタ8bではない場合(No)、出力機器はUSBメモリ8cであるため、ステップ22(S22)に進み、USBメモリ履歴出力処理部74により過去に発生したメッセージを出力し、ステップ23(S23)でメッセージをUSBメモリ8cに保存した後、メッセージ出力処理を終了する。
次に、本実施の形態1においてモニタ8aの表示画面10に表示されるメニュー画面11と更新出力表示画面13について、具体例を挙げて説明する。図4は、メニュー画面の例を示し、図5は、更新出力表示画面の例を示している。
図4に示すように、モニタ8aのメニュー画面11aには、メッセージ種別14、設備種別15、および出力機器16についてそれぞれ複数の項目が、オペレータにより選択可能な形態で設けられている。また、メニュー画面11aの左下方には、オペレータが選択可能な更新出力ボタン17と履歴出力ボタン18が設けられている。更新出力ボタン17は、オペレータがモニタ更新出力処理部72に対して処理の実行を要求するためのボタンである。また、履歴出力ボタン18は、オペレータがモニタ履歴出力処理部71に対して処理の実行を要求するためのボタンである。
メニュー画面11aにおいて、オペレータが更新出力ボタン17を選択、実行すると、モニタ8aの表示画面10は、メニュー画面11aから図5に示す更新出力表示画面13aに切り替わり、オペレータからの出力要求に基づく最新のメッセージ19がリアルタイムに表示される。また、メニュー画面11aにおいて履歴出力ボタン18を選択、実行した場合には、モニタ8aの表示画面はメニュー画面11aから履歴出力表示画面(図示せず)に切り替わり、オペレータからの出力要求に基づく過去に発生したメッセージが表示される。
以上のように、本実施の形態1に係るプラント監視制御装置によれば、クライアント計算機2のメッセージ出力処理部7に、プラントを構成する機器の状態を示すメッセージを自動的に更新し最新の当該メッセージをモニタ8aの表示画面10にリアルタイムに表示するモニタ更新出力処理部72を設けたので、オペレータに負荷をかけることなく最新の当該メッセージを常時表示することができ、プラントの運転に関する最新の情報を迅速に確認することが可能である。
また、オペレータがモニタ8aのメニュー画面11aにおいて更新出力ボタン17を選択することにより、プラントを構成する機器の状態を示す最新のメッセージが自動更新され、モニタ8aの表示画面10にリアルタイムに表示されるので、オペレータが随時あるいは定期的に最新のメッセージを出力要求する操作を行う必要がなくなり、操作性および作業効率が向上する。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係るプラント監視制御装置の構成とメッセージ出力処理部の主な動作は、上記実施の形態1と同様であるので説明を省略し、以下の説明では図1に示す符号を流用する。図6および図7は、本発明の実施の形態2に係るプラント監視制御装置におけるモニタのメニュー画面を示している。図6および図7において、網掛けを付したボタンはオペレータが選択したボタンを示している。
本実施の形態2に係るプラント監視制御装置は、上記実施の形態1と同様に、出力機器8として、モニタ8aの他にプリンタ8bおよびUSBメモリ8cを含んでいる。上記実施の形態1では、オペレータがメニュー画面において「モニタ」以外の出力機器を指定し、且つ更新出力ボタンを選択した場合、メッセージ出力処理部7のモニタ更新出力処理部72は処理を実行することができない。そこで、本実施の形態2では、オペレータがメニュー画面で出力機器の中から「モニタ」を選択した場合にのみ、更新出力ボタンが選択可能となるようにしたものである。
図6に示す例では、オペレータがメニュー画面11bにおいて、メッセージ種別14の項目の中から「全項目」を、設備種別15の項目の中から「全設備」を選択し、さらに出力機器16の項目の中から「モニタ」を選択している。これにより、更新出力ボタン17が選択可能となり、これを選択すると更新出力表示画面(図示せず)に切り替わり、最新のメッセージがリアルタイムに表示される。
一方、図7に示す例では、オペレータがメニュー画面11cにおいて、メッセージ種別14の項目の中から「全項目」を、設備種別15の項目の中から「全設備」を選択し、さらに出力機器16の項目の中から「日誌プリンタ」を選択している。このような場合、更新出力ボタン17は選択不可能となり、履歴出力ボタン18のみが選択可能となる。従って、オペレータは履歴出力ボタン18を選択し、過去に発生したメッセージが日誌プリンタに出力される。
本実施の形態2によれば、上記実施の形態1と同様の効果に加え、メニュー画面11bにおいてオペレータが出力機器16の項目の中から「モニタ」を選択した場合にのみ、更新出力ボタン17を選択可能とすることにより、オペレータによる誤操作を防止することができ、操作性が向上する。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係るプラント監視制御装置の構成とメッセージ出力処理部の主な動作は、上記実施の形態1と同様であるので説明を省略し、以下の説明では図1に示す符号を流用する。図8は、本発明の実施の形態3に係るプラント監視制御装置におけるモニタのメニュー画面を示している。図8において、網掛けを付したボタンはオペレータが選択したボタンを示している。
本実施の形態3に係るプラント監視制御装置のモニタ更新出力処理部72は、図8に示すように、オペレータがメニュー画面11dのメッセージ種別14、設備種別15の中から検索指標となる項目を選択し、且つ更新出力ボタン17を選択すると、その検索指標に合致するメッセージをモニタ8aの更新出力画面(図9)に表示する。
図8に示す例では、オペレータは、検索指標として、メッセージ種別14の項目の中から「警報」と「接点状態変化」を選択し、設備種別15の項目の中から「2軸」を選択している。なお、検索指標の数はこれに限定されるものではなく、1個または複数個選択することができる。さらに、出力機器16の項目の中から「モニタ」を選択し、且つ更新出力ボタン17を選択すると、図9に示す更新出力表示画面13dに切り替わる。図9に示す更新出力表示画面13dでは、メニュー画面11dで選択した検索指標に合致する最新のメッセージ19がリアルタイムに表示される。
本実施の形態3によれば、上記実施の形態1および上記実施の形態2と同様の効果に加え、メニュー画面11dにおいてオペレータが検索指標となる項目を選択することにより、必要なメッセージのみをさらに迅速に確認することができる。また、複数の検索指標を組み合わせることにより、メッセージ相互間の関係性を容易に把握することができ、プラント監視業務の効率が向上する。
実施の形態4.
本発明の実施の形態4に係るプラント監視制御装置の構成とメッセージ出力処理部の主な動作は、上記実施の形態1と同様であるので説明を省略し、以下の説明では図1に示す符号を流用する。図10は、本発明の実施の形態4に係るプラント監視制御装置におけるモニタの更新出力表示画面を示している。図10において、網掛けを付したボタン(メッセージ)は、オペレータが選択したボタン(メッセージ)である。
本実施の形態4に係るプラント監視制御装置のモニタ更新出力処理部72は、モニタ8aの更新出力表示画面13eに表示されたメッセージ19の中からオペレータが任意のメッセージを選択すると、そのメッセージに関連するメッセージを個別メッセージ画面(図11)に表示する機能を有する。図10に示す例では、更新出力表示画面13eに表示されているメッセージ19の中から警報メッセージ19eを選択し、個別画面ボタン20を選択すると、図11に示す個別メッセージ画面(この例では警報メッセージ画面21)に切り替わる。警報メッセージ画面21には、更新出力表示画面13eでオペレータが選択した警報メッセージ19eに関連する警報メッセージ22が表示される。
本実施の形態4によれば、上記実施の形態1〜上記実施の形態3と同様の効果に加え、オペレータが確認したいメッセージを更新出力表示画面13eで選択することにより、そのメッセージに関連する個別メッセージ画面を容易に表示することができるため、操作性および作業効率がさらに向上する。
実施の形態5.
本発明の実施の形態5に係るプラント監視制御装置の構成とメッセージ出力処理部の主な動作は、上記実施の形態1と同様であるので説明を省略し、以下の説明では図1に示す符号を流用する。図12は、本発明の実施の形態5に係るプラント監視制御装置におけるモニタのメニュー画面を示している。図12において、網掛けを付したボタンはオペレータが選択したボタンを示している。
本実施の形態5に係るプラント監視制御装置のモニタ更新出力処理部72は、図12に示すように、オペレータがメニュー画面11fのメッセージ種別14および設備種別15の中から検索指標となる項目をそれぞれ選択し、且つ更新出力ボタン17およびウィンドウ表示ボタン23を選択すると、その検索指標に合致するメッセージをメニュー画面11f上にウィンドウ形式で表示する。また、メニュー画面11fにおいてオペレータが検索指標となる項目を順次変更すると、それぞれの検索指標に合致するメッセージを、メニュー画面11f上に複数のウィンドウで表示する。
図12に示す例では、オペレータは、検索指標として、メッセージ種別14の項目の中から「警報」を、設備種別15の項目の中から「2軸」を選択している。さらに出力機器16として「モニタ」を選択し、且つ更新出力ボタン17およびウィンドウ表示ボタン23を選択すると、図13に示すように、メニュー画面11f上のウィンドウ24に、オペレータが選択した検索指標に合致する最新のメッセージ19がリアルタイムに表示される。
このように、メニュー画面11fを消去せずに最新のメッセージをウィンドウ形式で表示することにより、別の検索指標による最新のメッセージを同時に複数のウィンドウで表示することができる。例えば、図13に示す状態から、オペレータが別の検索指標によるメッセージを表示しようとする場合、メニュー画面11fにおいてメッセージ種別14または設備種別15の項目の中から検索指標となる新たな項目(例えば「自動化」)を選択した後、ウィンドウ表示ボタン23を選択すると、図14に示すように、別のウィンドウ25に、新たな検索指標に合致する最新のメッセージ19が表示される。この作業を繰り返すことにより、様々な検索指標に基づく最新のメッセージを同時にリアルタイムに表示することができる。
本実施の形態5によれば、上記実施の形態1〜実施の形態4と同様の効果に加え、オペレータが選択した検索指標に合致する最新のメッセージを、メニュー画面11fを消去することなく、メニュー画面11f上のウィンドウ24に表示することができるため、操作性および作業効率がさらに向上する。また、複数のウィンドウ24、25を同時に表示することができるので、メッセージを相関的に監視することが可能となり、プラント監視業務の効率が向上する。
本発明は、プラントを構成する機器の状態を示す複数種類のメッセージをモニタに出力し、オペレータに通知するプラント監視制御装置として利用することができる。
1 サーバ計算機、2 クライアント計算機、3 メッセージ収集処理部、
4 メッセージ保存処理部、5a、5b、5c、5d 記憶媒体、
6 オペレータ要求処理部、7 メッセージ出力処理部、8 出力機器、8a モニタ、8b プリンタ、8c USBメモリ、10 表示画面、11 メニュー画面、
12 履歴出力表示画面、13 更新出力表示画面、14 メッセージ種別、
15 設備種別、16 出力機器、17 更新出力ボタン、18 履歴出力ボタン、
19、19e メッセージ、20 個別画面ボタン、21 警報メッセージ画面、
22 警報メッセージ、23 ウィンドウ表示ボタン、24、25 ウィンドウ、
71 モニタ履歴出力処理部、72 モニタ更新出力処理部、
73 プリンタ履歴出力処理部、74 USBメモリ履歴出力処理部、
100 メッセージ種別毎の個別画面、101 警報メッセージ画面、
102 正常復帰メッセージ画面、103 自動化メッセージ画面、
104 接点状態変化メッセージ画面、105 入力不良メッセージ画面、
106 オペレータ操作メッセージ画面、107 スケジュール計算メッセージ画面。

Claims (7)

  1. プラントを構成する機器の状態を示す複数種類のメッセージを収集するメッセージ収集処理部および前記メッセージ収集処理部が収集したメッセージを記憶媒体に保存するメッセージ保存処理部を有するサーバ計算機と、オペレータからのメッセージ出力要求に応じて当該メッセージを前記記憶媒体から取得し、これをオペレータが指定した出力機器に出力するメッセージ出力処理部を有するクライアント計算機を備え、
    前記出力機器として印字情報スクロール機能を有する表示画面を備えたモニタを含むと共に、オペレータが出力要求することができる複数種類のメッセージとして、警報メッセージ、正常復帰メッセージ、自動化メッセージ、接点状態変化メッセージ、入力不良メッセージ、オペレータ操作メッセージ、およびスケジュール計算メッセージのいずれかまたは全てを含み、
    前記メッセージ出力処理部は、オペレータが出力要求したメッセージを自動的に更新し最新の当該メッセージをまとめて前記モニタの前記表示画面にリアルタイムに表示するモニタ更新出力処理部を有することを特徴とするプラント監視制御装置。
  2. 請求項1に記載のプラント監視制御装置であって、前記モニタの前記表示画面にはメニュー画面が表示され、前記メニュー画面には、メッセージ種別、設備種別、および出力機器についてそれぞれ複数の項目がオペレータにより選択可能な形態で設けられ、さらにオペレータが前記モニタ更新出力処理部に対して処理の実行を要求するための更新出力ボタンが設けられていることを特徴とするプラント監視制御装置。
  3. 請求項に記載のプラント監視制御装置であって、前記出力機器として、前記モニタの他にプリンタおよびUSBメモリを含み、オペレータが前記メニュー画面で前記出力機器の項目の中から前記モニタを選択した場合にのみ、前記更新出力ボタンが選択可能となることを特徴とするプラント監視制御装置。
  4. 請求項に記載のプラント監視制御装置であって、前記モニタ更新出力処理部は、前記モニタの前記表示画面に表示されたメッセージの中からオペレータが任意のメッセージを選択すると、そのメッセージに関連するメッセージを前記モニタの個別メッセージ画面に表示することを特徴とするプラント監視制御装置。
  5. 請求項に記載のプラント監視制御装置であって、前記モニタ更新出力処理部は、オペレータが前記メニュー画面の前記メッセージ種別および前記設備種別の中から検索指標となる項目を選択し、且つ前記更新出力ボタンを選択すると、その検索指標に合致するメッセージを前記モニタのメッセージ表示画面に表示することを特徴とするプラント監視制御装置。
  6. 請求項に記載のプラント監視制御装置であって、前記モニタ更新出力処理部は、オペレータが前記メニュー画面の前記メッセージ種別および前記設備種別の中から検索指標となる項目を選択し、且つ前記更新出力ボタンを選択すると、その検索指標に合致するメッセージを、前記メニュー画面上にウィンドウ形式で表示することを特徴とするプラント監視制御装置。
  7. 請求項に記載のプラント監視制御装置であって、前記モニタ更新出力処理部は、オペレータが前記メニュー画面において検索指標となる項目を順次変更すると、それぞれの検索指標に合致するメッセージを、前記メニュー画面上に複数のウィンドウで表示することを特徴とするプラント監視制御装置。
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