JP5332739B2 - 光電変換素子及び太陽電池 - Google Patents
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Description
フィルムが可撓性を有するとは、該フィルムの厚さをx(μm)とした場合、x1/2×10(cm)、好ましくはx1/2×5(cm)、さらに好ましくはx1/2(cm)の直径を有する丸棒に巻き付けても該フィルムに破断及びクラックの発生がないことを意味する。
本発明で用いる無機ガラスフィルムの膜厚は10〜70μmである。無機ガラスの膜厚が70μmを超えると可撓性が失われ破断及びクラックが発生する。
コロイダルシリカゾルとして、粒子径10〜20nmのシリカ微粒子を分散した水溶媒系を用いた(固体含有率20質量%、pH2.8)。硝酸ジルコニル二水和物1.0gを1.9gの蒸留水に溶解した。得られた硝酸ジルコニル水溶液をコロイダルシリカゾル5.3gに混合した。別に、バインダーとしてポリビニルアルコール(クラレポバールPVA−105、(株)クラレ製)を蒸留水に溶解して、ポリビニルアルコール5質量%溶液を調製した。さらに水1.8gに2−アミノエタノール0.6gを溶解し、そこに酢酸1.8gをゆっくり添加して中和し、アミノエタノール溶液を調製した。ポリビニルアルコール5質量%溶液6gに、界面活性剤0.1gと、アミノエタノール溶液0.2gを添加し、そこに上記調製した硝酸ジルコニル含有シリカゾル4.8gを加えて混合液を調製した。
ジメチルジメトキシシラン13.8ml、フェニルトリメトキシシラン9.3ml、テトラエトキシシラン5.7ml、トリメトキシボラン0.57mlをテトラヒドキシフラン(THF)50mlに溶解し、撹拝しながら水12.5mlと塩酸1.25mlを加え3時間還流した。3時間後、オイルバスの温度を徐々に上げて、200℃に達してからさらに2時間反応させ、非常に粘度の高い水飴状の物質を得た。この重合体7gをTHF3mlに溶かし、トリエチルアミン0.53mlを添加して、フッ素樹脂フィルム上にキャストした。初めは120℃のオーブン中で乾燥し、徐々に温度を上げて、最終的に200℃で30分乾燥した。フッ素樹脂フィルムからフィルムを剥がして枠に固定し、300℃で30分、400℃で30分の熱処理を行った。得られたフィルムを0.5g取り、炭素・硫黄分析装置(EMIA−520、堀場製作所製)にて炭素分析を行ったところ、1ppm未満で検出限界以下であった。また、得られた無機ガラスフィルムは厚さ20μmであり、直径7cmの丸棒に巻き付けても破断及びクラックの発生は観測されなかった。
導電層に用いられる材料の例としては、金属(例えば、白金、金、銀、銅、アルミニウム、ロジウム、インジウム、チタン)あるいは導電性金属酸化物(例えば、インジウム、スズ、亜鉛、ガリウム等の酸化物、及びこれらの元素の複合酸化物)や炭素を挙げることができる。酸化スズを用いる時はフッ素ドーピングをしたものを用いるのが好ましい。導電層は表面抵抗が50Ω/cm2以下であることが好ましく、10Ω/cm2以下であることがさらに好ましい。
本発明に係る半導体層(図1の4)の作製方法について説明する。
まず、半導体の微粉末を含む塗布液を調製する。この半導体微粉末はその1次粒子径が微細な程好ましく、その1次粒子径は1〜5000nmが好ましく、さらに好ましくは2〜50nmである。半導体微粉末を含む塗布液は、半導体微粉末を溶媒中に分散することによって調製することができる。溶媒中に分散された半導体微粉末は、その1次粒子状で分散する。溶媒としては半導体微粉末を分散し得るものであればよく、特に制約されない。
上記のようにして得られた半導体微粉末含有塗布液を、導電性支持体上に塗布または吹きつけ、乾燥等を行った後、空気中または不活性ガス中で焼成して、導電性支持体上に半導体層(半導体膜)が形成される。
本発明では、半導体層に増感色素を担持させている。電荷の半導体薄膜への効率的な注入の観点から、上記増感色素はカルボキシル基を有することが好ましい。以下に、増感色素の具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
半導体の増感処理は上記のように増感色素を適切な溶媒に溶解し、その溶液に前記半導体を焼成して固着した基板を浸漬することによって行われる。その際には、半導体層(半導体膜ともいう)を焼成により形成し、基板を予め減圧処理や加熱処理して膜中の気泡を除去し、増感色素が半導体層(半導体膜)内部深くに進入できるようにしておくことが好ましく、半導体層(半導体膜)が多孔質構造膜である場合には特に好ましい。
本発明に用いられる電解質層(電荷移動層ともいう)について説明する。
本発明の太陽電池について説明する。
(光電変換素子1の作製)
無機ガラスフィルムとして厚さ30μmの製造例1の無機ガラスフィルムを用いた。この無機ガラスフィルムの片面にスプレー熱分解法によりFTO(フッ素ドープされた酸化スズ)薄膜を設け、シート抵抗10Ω/□の透明導電膜を得て透明導電層とした。この無機ガラスフィルムは、直径5cmの丸棒に巻き付けても破断及びクラックの発生は観測されず、水蒸気透過度は0.01g/m2/day以下であった。このFTO薄膜上に、市販の低温焼成用酸化チタンペースト(粒径18nmの酸化チタン粒子を有機溶媒に分散したもの)を、スクリーン印刷法(塗布面積5×5mm2)により塗布した。120℃で3分間乾燥させた後、200℃で10分間ならびに500℃で15分間焼成を行い、厚さ2.5μmの酸化チタン薄膜を得た。この薄膜上に重ねて、市販の酸化チタンペースト(粒径400nm)を同様の方法で塗布し厚さ2.5μmの酸化チタン薄膜を重ね塗りした後、同様の焼成処理を行い、半導体層を得た。
無機ガラスフィルムを厚さ70μm及び10μmに変更した他は、光電変換素子1と同様にして、それぞれ光電変換素子2及び3を作製した。
市販の低温焼成用酸化チタンペースト(粒径18nmの酸化チタン粒子を有機溶媒に分散したもの)を、酸化インジウムスズ(ITO)導電性膜でコーティングしたポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂フィルム基板へスキージ法(塗布面積5×5mm2)により塗布した。150℃で5分間加熱乾燥を行い、厚さ2.5μmの酸化チタン薄膜を得た。このフィルム基板を70℃の0.1モル/l四塩化チタン水溶液中で30分浸漬し、充分に水洗後、再度150℃で5分間加熱乾燥を行った。この樹脂フィルム基板に対して光電変換素子1と同様に増感色素吸着処理を行った。この樹脂フィルム基板に対して光電変換素子1と同様に白金スパッタリング処理を行った。
無機ガラスフィルムの代わりに市販のFTO導電膜付きガラス板(シート抵抗10Ω/□、厚さ1.1mm)を用いた他は、光電変換素子1と同様にして光電変換素子5を作製した。
無機ガラスフィルムの片側(半導体層と反対側、図1の7)をITO導電性膜でコーティングしたPET樹脂フィルム基板で置き換えた他は光電変換素子1と同様にして光電変換素子6を作製した。
無機ガラスフィルムを厚さ5μmに変更した他は、光電変換素子1と同様にして光電変換素子7を作製した。
得られた各光電変換素子について下記の評価を行った。
ここで、Pは入射光強度[mW・cm−2]、Vocは開放電圧[V]、Jscは短絡電流密度[mA・cm−2]、FFは形状因子を示す。
2、7 膜厚10〜70μmの無機ガラスフィルム
3 透明導電層
4 増感色素を担持した半導体層
5 電解質層
6 導電層
Claims (4)
- 対向する1対の可撓性を有するフィルムの間に、膜厚10〜70μmの無機ガラスフィルム、透明導電層、増感色素を担持した半導体層、電解質層、導電層及び膜厚10〜70μmの無機ガラスフィルムがこの順に設置されてなることを特徴とする光電変換素子。
- 前記無機ガラスフィルムのJIS K 7126−1987に準拠した方法で測定した水蒸気透過度が0.01g/(m2・day)以下であることを特徴とする請求項1に記載の光電変換素子。
- 前記半導体層が増感色素を吸着した多孔質酸化チタンからなることを特徴とする請求項1または2に記載の光電変換素子。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の光電変換素子を有することを特徴とする太陽電池。
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