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JP5331646B2 - 光通信システム及び通信帯域制御方法 - Google Patents

光通信システム及び通信帯域制御方法 Download PDF

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JP5331646B2 JP2009236792A JP2009236792A JP5331646B2 JP 5331646 B2 JP5331646 B2 JP 5331646B2 JP 2009236792 A JP2009236792 A JP 2009236792A JP 2009236792 A JP2009236792 A JP 2009236792A JP 5331646 B2 JP5331646 B2 JP 5331646B2
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Description

本発明は、複数の加入者装置が光伝送回線を共有する光通信システムの構成と運用方法に係り、該システムの伝送距離延長や収容加入者数増加等のシステム拡張能力に優れた光通信システムの構成と運用方法に関する。
ブロードバンドを利用する通信の需要が高まり、ユーザ向けアクセス回線はDSL(Digital Subscriber Line)などの電話回線をベースとするアクセス技術に代わり、光ファイバを用いた大容量アクセス回線への移行が進められている。現在、アクセス網としては、回線敷設コスト及び保守管理コストの点からPON(Passive Optical Network)システム(以下、単にPON、あるいは、光受動網システム、もしくは、受動光網システムとも称することがある)が多く利用されている。このPONは、国際電気通信連合(以下ITU−T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)と称する)始め各種標準化団体で標準化が進められている。一例を挙げると、非特許文献1等で標準化されたG−PON(Gigabit PON)がある。
PONは、局舎側装置(以下、OLT(Optical Line Termination)、あるいは、親局と称する)と複数の加入者装置(以下、ONU(Optical Network Unit)、あるいは、子局と称する)との間で光信号を光ファイバと光スプリッタを用いて分岐したり多重化したりして送受信するシステムである。使用する光ファイバの伝送性能及び光スプリッタにおける光分岐数によって光ファイバを通過する光信号の減衰量などの性能が制限されるため、OLTとONUとの間の通信距離に限界があった。具体例を挙げると、G−PONの場合、通信距離が最大で20km、光スプリッタによる分岐数(OLTと接続できるONUの数)が最大で64に設定されているものが用いられる。
一般家庭の加入者(通信網ユーザ)がインターネットへアクセスして情報収集や社会生活のための通信を行う機会が増えるにつれ、通信網の設備、とりわけ、加入者を通信網へ接続するアクセス網の増加が求められてきている。このため、アクセス網に用いるPONそのものを追加導入すること、即ちOLTを追加すること、または、PONのOLTが収容するONU数を拡張する方法が考えられる。PONは、OLTが帯域制御等複雑なシステムの制御や収容するONUの管理を実施する構成が一般的であり、OLTの方がONUよりも遥かに高価である。また光ファイバを新たに敷設するためのコストは、キャリアにとって大きな支出を生む結果となる。したがって、一般的には、OLTを増設するよりも、OLTあたりの収容ONUを拡大することが望ましい。
既存のPONに光ファイバの通信距離延長や分岐数の拡大のために用いる中継装置(以下RE(Reach Extender)と称する)を導入することが検討されている。これは、OLTとONUとの間の光信号通信区間内にREを適宜設置して、OLTからこのREを制御して光ファイバの通信距離延長や分岐数の拡大を実現するものである。尚、制御プロトコルとしては、既存のONU制御プロトコルであるOMCI(ONU Management Control Interface)を使用するという案に基づきITU−Tでの標準化が行われた。(非特許文献2)。
ITU−T勧告 G.984.3 ITU−T勧告 G.984.4
PONにREを導入する場合、OLTと光スプリッタとの間で各ONUが共通に使用するトランクファイバ(集線光ファイバとも称する)にREを挿入する方法と、光スプリッタと各ONUとの間で使用する支線光ファイバにREを挿入する方法とが存在するが、制御の容易性から集線光ファイバに挿入する方法が望ましいと考えられる。
REを基幹光ファイバ内に挿入することで、従来のPONより通信距離が延長されるため、遠隔地に存在していた加入者のONUも同じOLTに収容することができるので、OLTの収容数増加が容易になる。すなわちOLTでのONU収容効率が向上する。一方、通信距離延長に伴い、遠隔地にあるONUとOLTとの通信時間(伝送遅延時間)が増えることになる。その結果、ONUからOLTへ送信される信号のS/N比が減衰したり波形が歪んだりするため、OLTでの信号処理に高性能な光信号受信器が必要となる。
PONのOLTから任意のONUへ時分割多重方式を用いて通信帯域を割当てる場合、OLTがスプリッタを介して各ONUからの送信帯域要求を受信し、これらの要求に基づき動的帯域割当て処理(以下、DBA;Dynamic Bandwidth Assignmentと称する)を行う。単に通信距離を延長しただけでは波長分散やS/N比劣化の影響を受け、ONUからOLTへの帯域割当て要求が正確に伝わらない場合や、該信号の有意性が光ファイバ上で失われることにより、OLTへ一切伝わらない場合が生じ得る。その結果、各ONUが送信要求を送出した後、送信許可を得るまでの待ち時間が長くなり、各ONUの通信中断(待機)時間が増えてしまう。すなわち、リアルタイム性が要求される信号の品質に影響が出たり、個々のONUへのDBAによる通信容量(帯域)割当て処理が不正確になったり、ONUからの信号検出処理に時間(OLTの処理負荷)がかかるため、帯域割当ての周期間隔が必要以上に長くなる可能性がある。
従って、PONにREを導入してOLTとONUとの間の通信距離延長や収容ONUの増加を行う場合、(1)OLTでの信号処理負荷の増加、(2)各ONUでの信号送信待ち時間の増加、(3)各ONUからの送信信号帯域の減少、あるいは(4)送信信号の品質劣化、といった課題の発生を抑え、望ましくは従来のPONと同程度の通信品質を有するPONの提供が求められる。より具体的には、PONに必要なDBAを実施するために、上記課題の発生を抑えることが出来るPONおよびPONの制御方法や帯域割当て方法を提供することが本発明の目的である。
上記課題を解決するために、本発明の光通信システム(PON)は、複数の子局(ONU)から送信される上り信号送出要求に対してDBAを実施する際、親局(OLT)とREの双方を利用し、OLTで第1のDBA処理、REで第2のDBA処理を行う構成とする。具体的には、OLTでは、各ONUから送出可能なデータ量を決定する。次に光中継装置(RE)において、OLTで決定したデータ量をONUが送信するために、時間分割多重方式でONU間データ衝突を回避するように、データ送出タイミング(送出開始時刻並びに送出データ量、若しくは送出開始時刻と終了時刻)を決定する。以上のようなDBA機能を備える構成とした。
すなわち、OLTとONUとを光スプリッタを備えた光ファイバ網で接続した光通信システムの光ファイバ網区間に、OLTと前記複数のONUとの間で送受信する信号を中継するREを備え、OLTとREの双方に、ONUに対して動的に上り信号送信のための帯域を割当てる帯域制御部を備え、複数のONUの要求に基づいてOLTがONU毎に通信可能な時間枠の広さ(送信可能なデータ量)を決定し、REではその情報を参照しつつ、複数のONUの夫々がOLTに信号を送信するタイミングを決定する。複数のONUから送出される上りバースト信号を光ファイバ網で多重し更にREで連続光形態もしくは連続光に近い長周期のバースト信号に再構成してOLTへ転送する構成の光通信システムとしたものである。
より詳細には、OLTと光スプリッタとを接続する集線ファイバ区間にREを挿入し、REにONUとの間の伝送距離もしくは伝送時間を測定する測定部と、ONUの送信帯域要求に基づき該ONUが信号を送信するタイミングを決定する決定部と、ONUから受信した信号を処理してOLTへ送信する信号処理部とを備える。OLTがONUからの信号送信要求を受信すると、OLTで、ある時間間隔(以下、論理DBA周期、または、第1のDBA周期とも称することもある)でONUが送出可能なデータ量(通信時間枠の広さ)を決定し、REはOLTの論理DBA周期よりも短い物理DBA周期(以下、第2のDBA周期と称することもある)で個々のONUが信号送出可能な時刻を決定する。REは、論理DBA周期と物理DBA周期に基づいてONUからの信号送信タイミングを制御することで、ONUからOLTへ向かうバースト型信号の前後に含まれるガードビット部分及び受信したフレーム情報の一部を削除した状態で信号を連続信号的にOLTに送信する。更には、既存の(通信タイミング決定まで含めた)DBA処理周期を跨ぐバーストフレームを使用可能とすることにより、親局と子局との間の上り信号の通信帯域をより有効活用する構成としたものである。
PONにREを導入してOLTとONUとの間の通信距離延長や子局収容数の増加を行う場合に、REで(1)上り信号を再生して連続信号に変換すること、又は長周期のバースト信号として連続光信号に近い形式に変換してOLTへ中継する、更に(2)DBA処理のうち、時間分割多重化処理に関わる部分を実施すること、によって、ONUから発信される上りフレーム間ガードバンドはじめ不要な情報がOLTへ送られることを回避できる。これにより、集線光ファイバ上の帯域利用効率が向上する。
また、OLTから発信される下り信号において、DBA処理をOLTとREとで分割処理するため、OLT側の処理負荷が低減され、夫々のONUに対する上り帯域割当て処理の負荷を低減でき、ONU数増加に対応可能となる。
REで上り光信号を終端及び再生することにより、PONの特性であるOLTでの集中制御形態を保ったままシステム拡張が可能となる。具体的には、REで光特性を考慮した物理的な信号の処理を、OLTで帯域割当て、ONU管理等の論理的な信号を処理する機能を備えることで、拡張システムにおける信号処理を最適化できる。
本発明のPONを用いた光アクセス網の構成例を示した網構成図である。 PONのOLTの構成例を示すブロック構成図である。 PONのONUの構成例を示すブロック構成図である。 本発明のPONに備えたREの構成例を示すブロック構成図である。 本発明のPONの動作例を示すシーケンス図(1)である。 同じく、PONの動作例を示すシーケンス図(2)である。 同じく、PONの動作例を示すシーケンス図(3)である。 同じく、PONの動作例を示すタイミング図である。 OLT−RE間の下り信号の構成例を示す信号構成図である。 DBA処理で用いるデータベースの構成例を示すメモリ構成図である。 REで送受信する光信号の構成例を示す信号構成図である。 同じく、光信号の別の構成例を示す信号構成図である。
以下、図面を用いて本発明によるPONシステムの構成と動作を、ITU−T勧告G984.3で規定されたG−PONの構成及びその動作を例として説明する。
図1は、本発明のPONを用いた光アクセス網の構成例を示した網構成図で、PONの集線光ファイバにREを挿入した場合の構成例を示している。
光アクセス網1は、局舎側装置(OLT)10、複数個の加入者装置(ONU)20−1〜20−n、光スプリッタ30、集線光ファイバ70、複数本の支線光ファイバ71−1〜71−n、集線光ファイバ70の途中で70−1と70−2との間に挿入した信号中継装置(RE)10000とからなるPON40において、各ONU20(20−1〜20−n)をそれぞれ加入者網(あるいは、PCや電話等の端末;代表例として加入者網50−1のみ図示)50と接続し、OLT10を上位の通信網であるアクセス網90と接続した網である。OLT10は、PON区間80とアクセス網90の双方に対してインタフェースを備える通信装置で、アクセス網90を介して更に上位の通信網と情報の送受信を行い、該情報をさらにONU20へ転送することにより、情報信号を送受信する装置である。尚、アクセス網90は、IPルータやイーサネット(Ethernet、登録商標で以下同様)スイッチなどで構成されるパケット通信網を用いることが多いが、これ以外の通信網であっても構わない。ONU20は、ユーザの家庭や企業のサイトに設置され、LANもしくは相当のネットワークである加入者網50に接続される形態が一般的である。各加入者網50には、IP電話や既存の電話サービスを提供する電話端末やPC/携帯端末等の情報端末が接続される。PON区間80では、OLT10と各ONU20−1〜20−nとの間で光信号によって通信が行われている。尚、PONでは使用される光信号の波長を、上りλupと下りλdownとをそれぞれ異なる波長にして光ファイバ70と71やスプリッタ30において信号が干渉しないようにしてある。
OLT10から発信される下り信号は、RE10000を通過し、スプリッタ30で分岐されて、光アクセス網1を構成しているONU20−1〜20−nに到達する。OLT10からの下り信号は、G−PONを例にとると、PON区間80の通信に用いるフレーム(以下、GEMフレーム;G−PON Encapsulation Methodフレームと称する)を用いて送出される。このGEMフレームは、それぞれヘッダとペイロードから構成され、各ヘッダには、個々のGEMフレームの宛先となるONU20の識別子(Port−ID)が挿入されている。ONU20−1〜20−nは、GEMフレームを受信した場合に、該GEMフレームのヘッダ情報を抽出し、当該GEMフレームの宛先Port−IDが自分自身を指すものであった場合にフレーム処理を行い、他のONU20宛てのフレームであった場合は当該フレームを廃棄する。
各ONU20−1〜20−nからOLT10への上り通信には、全て同じ波長λupの光信号を用いる。上り信号は、下り信号と同様にONU毎のヘッダとペイロードから構成される可変長のフレーム(以下、これもGEMフレームと称する)である。各ONU20は、OLT10において各ONU20からのGEMフレームが識別できるように、即ち集線光ファイバ70上で個々の上り信号が衝突/干渉しないように、送信タイミングをずらして上り信号を送出する。これらの上り信号は、スプリッタ30通過後に集線光ファイバ70上で時間分割多重され、OLT10に到達する。
具体的には、(1)レンジング処理部610でRE10000から各ONU20−1〜20−nまでの距離を測定することで上り信号の遅延量(ONU間の応答時間の差異)を調整し、(2)OLTからの指示(下り信号)により、各ONU20−1〜20−nに送信待ちのデータ量を申告するよう指示する(102−1〜102−n)。(3)該申告に基づき、OLT10では、各ONU20−1〜20−nに対して、上り信号として送出可能なデータ量を指示する。尚、上記(2)(3)は、DBA1処理部300で実施される。(4)RE1000は、レンジング処理に基づき上り信号の遅延量が調整された各ONUに対してDBA2処理部310がOLT10で決定した送信許可データ量に基づき該データの送信可能なタイミングを割当てる。(5)各ONU20がRE10000から指示されたタイミングでデータを送信すると、これらの信号が集線光ファイバ70上で時間分割多重されRE10000に到達する。(6)RE10000は、各ONU20に指示したタイミングを知っているので、多重化された信号から各ONU20の信号を識別して受信処理する。
これらの動作を実現するため、OLT10に保持するDBA−DB1(400)には、ONU毎(運用上は帯域管理単位Alloc−ID毎)の送信許可を与えるデータ量を記録し、RE10000のDBA−DB2(410)には、該データをONUが送信するべき(RE10000が受信可能な)タイミングを決定した通信開始時刻と通信終了時刻(或いは通信開始時刻と通信データ量)とを対応付けて保持する。
RE10000は、OLT10からONU20へ送信される光信号とONU20からOLT10へ送信される光信号とを中継するための光中継機能10010を備える。この光中継機能10010としては、光アンプで受信した信号を直接増幅して送信する構成と、受信した光信号を一旦電気信号に戻し信号内容を確認し、終端及びフレーム挿入を含む必要な処理を行った後、再度光信号に変換して送出する構成とを備え、送受信する信号の性質に応じて使い分けるのが一般的な構成である。以下で説明する本発明のPON40で用いるRE10000では、従来のOLTが備えたレンジング及びDBA処理の一部を実行する信号処理が必要なので、受信した光信号を一旦電気信号に変換して処理する。
本発明のPON40では、従来OLT10が実施していたレンジング処理をRE10000のレンジング処理部610が実行し、更にDBA処理の一部をRE10000のDBA2処理部310が担当する。これは、RE10000によって延長されたPON区間80に関して、OLT10並びにRE10000で実行される、制御信号処理時間の増加を防止するためである。具体的には、図1に示すように、本発明のPON40では、RE10000と各ONU20との区間101−1〜101−nにおけるレンジングを実施する。レンジングの結果は、RE10000に備えるレンジング(EqD)データベース510に格納し、これを参照することで、DBA他のPON40の運用に供する構成である。
新規に接続されたONUを検出すると、RE10000は、レンジング処理により、ONU20−1〜20−nに対してRE10000からの往復遅延時間(以下、RTD(Round Trip Delay)と称する)を測定する。RE10000は、このRTDから個々のONU20−1〜20−nに対し設定すべき等価遅延量(以下、EqD(Equivalent Delay)と称する)を算出し、EqD情報DB510に記憶する。EqDは、既存のPONのEqD設定手段に従い、RE10000に対する個々のONU20からの応答時間がシステム内で同一となるよう設定する。このRE10000が実施するレンジングは、ITU−T勧告G.984.3で規定されたレンジング方法を用いれば良い。RE10000の設置位置にも依存するが、RE10000から各ONU20へレンジングを行う構成とすれば、集線光ファイバ70−2と各支線光ファイバ71の合計長を20km以内として、RE10000を導入して集線光ファイバ70−1を延長することでPON区間80の距離を20km以上とする延長を図る構成であっても、PON40の運用中は従来のPONと同じレンジングをRE10000で実施すれば良い事になりPON区間80の延長に伴いOLTが全ONUの管理を行うための処理負荷が増加することを防げる。
RE10000のEqD情報DB510には、EqD情報とRTDを保持しておき、RE10000が各ONU20に対して帯域割当てを行った際に上り信号を正しく受信できるようにしておく。
図2は、PONのOLTの構成例を示すブロック構成図である。
下り信号は、アクセス網90からSNI(Service Network Interface)と称されるIF1100−1〜1100−nに入力される。尚、アクセス網90にはパケット網が多く用いられ、IFに10/100Mbps若しくは1Gbpsのイーサネットインタフェースが用いられることが多いが、本発明ではこの構成に限定されるものではない。受信信号(以下、データもしくはパケットと称することもある)は、下りフレーム処理部1210に転送されパケットのヘッダ情報が解析される。具体的にはパケットのヘッダに含まれる宛先情報、送信元情報、通過経路情報を含むフロー識別情報に基づいて、当該受信パケットを転送すべき宛先のONU20を決定する。この宛先情報の決定と供に、必要に応じて、当該受信パケットのヘッダ情報の変換や付与が行われる。尚、下りフレーム処理部1210には、上記宛先決定やヘッダ情報の変換及び付与を含む処理を決定するための下り経路情報DB1211を備え、受信パケットのヘッダ情報として含まれる一つもしくは複数のパラメータをトリガとしてDB1211を参照することで上記処理を行う構成とした。
下りフレーム処理部1210は、受信パケットをPON区間80伝送用のフレームフォーマットに変更するフレーム生成機能も備える。イーサネットの受信パケットをG−PONのPON区間80に送信する場合の具体的な処理は、次のようになる。(1)イーサネットパケットのヘッダ情報を抽出し、(2)該ヘッダ情報をトリガとして下りフレーム処理部1210内の下り経路情報DB1211を検索することにより、受信パケットに対するVLANタグ処理(変換、削除、透過、付与)及びその転送先を決定する。(3)更に、フレーム生成機能にて該当する転送先ONUに設定したPort−IDを含むGEMヘッダを生成し、(4)当該GEMヘッダを受信パケットに付与して、イーサネットパケットをGEMフレームとしてカプセリングする。
イーサネットパケットをカプセリングしたGEMフレームは、下りフレーム処理部1210から読み出され、E/O処理部1310で電気信号から光信号に変換され、波長多重分離器(WDM)1500と集線光ファイバ70−1を介して、ONU20へ送信される。
PON区間80では、各ONU20がRE10000によって指定されたタイミングで上り信号を送信する。この上り信号は、ONU20毎より間歇的に送信されるバースト状の信号で、各ONU20からの上り信号が集線光ファイバ70−2上で時間分割多重されRE10000が受信する。RE10000は、これらのバースト信号を連続光形態に変換して集線光ファイバ70−1を介してOLT10へ送信する。OLT10は、集線光ファイバ70−1、WDM1500を介して受信した該連続光信号の先頭に付与されるプリアンブル及びデリミタと呼ばれるパターンに基づきビット同期及びフレーム同期(PON区間80のフレーム終端)処理を行う。即ち、各ONU20からのバースト状の上り信号を連続光形態に変えてOLT10に受信させる。これにより、OLT10では常時ほぼ一定強度での信号を受信するので、従来のPONと比較して、上り光信号の受信器を構成する上で、受信光信号強度レベルに対応する部品が不要となり、低コスト化が可能となる。このときOLT10が受信する連続光信号のフレーム構成例については後述する。
O/E処理部1320で終端処理された上り信号は、上りフレーム処理部1410に転送され、先に説明した下り信号の処理手順と略逆の手順で処理される。具体的には、GEMフレームが上りフレーム処理部1410で終端され、イーサネットパケットに戻される。また、上りフレーム処理部1410には上り経路情報DB1411が備えられ、下り信号と同様に、このDBを参照することでヘッダ情報の解析や変換が行われ、パケットの転送先が決定される。更に、上りフレーム処理部1410には、下りフレーム処理部1210と同様に、当該受信パケットを、上位のアクセス網90を介して送受信できるパケット形態へとフレームフォーマットを変更するフレーム生成機能も備える。下り信号とは逆に、PON区間80を伝送するGEMフレームをイーサネットパケットに変換する機能である。イーサネットパケットは、上りフレーム処理部1410からIF1100−1〜1100−nを介してL2スイッチやルータを備えたアクセス網90に送信される。
PON制御部1000は、各ONU20の設定・管理等の制御他、RE10000も含めたPON40全体の制御を行う部分である。本実施の形態では、RE10000がレンジング及びDBA処理の一部(以下、物理DBA処理またはDBA2処理と称する)を実施するため、OLT10にRE10000と連携動作するためのONU管理1部200、並びに個々のONUに対して送信許可を与えるため、上り信号送信量を決定、保持する機能を備えるDBA1処理部(以下、論理DBA処理部とも称することがある)300を含む構成とした。上りフレーム処理部1410での上り信号の同期処理により、受信した信号の先頭位置が確認されると、PON制御部1000は、受信した上りフレームのヘッダ情報からONUを識別する情報、G−PONの場合にはONU−ID或いはPort−ID、を抽出して送信元を識別する。またPON区間80を伝送するためのGEMフレームを終端してイーサネットフォーマットへ変換するための情報を上りフレーム処理部1410に与える。
ONU管理1部200は、各ONU20やRE10000からの信号受信状況及び受信フレームに含まれるヘッダ情報などに基づいて、OLT10配下に接続されるONU20−1〜20−nとRE10000を管理・制御する機能を備える。ここで、ONU20の状態とは、接続されているか否か、立上げ途上状態か運用状態か、正常通信ができているか否か等を管理することを意味する。具体的には、ONU毎に予め割当てられているSerial Number (SN)をSNDB1062に記憶し、OLT10が個々のONU20に割当てるONU−ID,Alloc−ID,Port−IDをONU/Alloc/Port−ID DB1061に記憶する構成とした。もちろん、これらのパラメータは一例であって、他にもPONの制御に必要なパラメータを記憶させても良いし、DBを1つに纏めたり、3個以上に細分化する構成としても構わない。
図3は、PONのONUの構成例を示すブロック構成図である。
ONU20が収容する端末(図示せず)からPONへの上りの信号は、加入者網50からUNI(User Network Interface)と呼ばれるIF2100−1〜2100−nに入力される。尚、加入者50にもLANやパケット網が用いられることが多く、IFには、10/100Mbps若しくは1Gbpsのイーサネットインタフェースが用いられることが多いがこの構成に限定されるものではない。
ONU20での下り信号および上り信号を処理する構成と動作は、それぞれOLT10の上り信号および下り信号処理の構成と動作に略同様である。すなわち、下り信号については、下り経路情報DB2211を備えた下りフレーム処理部2210がPON区間80から受信したGEMフレームをイーサネットパケットに変換してONU20のUNIに接続される端末に出力し、上り信号については、上り経路情報DB2411を備えた上りフレーム処理部2410が端末から受信したイーサネットパケットをGEMフレームに変換してOLT10に向かって出力するものである。PON制御部2000は、上り送信制御部2070及びONU制御部2060を含む構成とした。
上り送信制御部2070には、レンジングに基づきRE10000から通知されるEqDの値を記憶するEqD情報DB2072とRE10000が実施したDBAの結果(信号送信開始位置/時刻・タイミングや送信量等)を記憶するDBA情報DB2071を備える。これらのデータベースに記憶された値は、OLT10やRE10000によって送られる上り通信の送信指示に従い、正しいタイミング(RE10000で他のONU20と信号が重ならないように時間分割多重させるタイミング)で情報を送出する際の基準情報として上りフレーム処理部2410に参照され、これに従いフレーム処理部2410から上り信号がOLT10に向け送信される。
ONU制御部2060は、OLT10若しくはRE10000からの指示に従い、ONU20を立上げる場合のパラメータ設定や通信状態管理に用いる機能ブロックで、例えば、受信フレームの解析、装置の保守管理情報の管理、OLT10あるいはRE10000への通信(返信)要否判定などが本ブロックの処理に含まれる。
図4は、本発明のPONに備えたREの構成例を示すブロック構成図である。
本実施例では、RE10000をPON区間80の集線光ファイバ70に挿入する。すなわち、OLT10とRE10000を集線光ファイバ70−1で接続し、RE10000とスプリッタ30とを集線光ファイバ70−2によって接続する構成で、集線光ファイバ70−1を延長してOLT10から遠隔地にあるONU20も収容しても、PONとしての性能を維持するためにRE10000を入れる構成である。
RE10000は、下り信号受信用にO/E処理部11110、下り信号送出用にE/O処理部11130を備える。また、上り信号受信用にO/E処理部12210、送出用のE/O処理部12230を備える。WDM11500−1及びWDM11500−2を介して、それぞれ下り信号及び上り信号を受信した場合、OLT10及びONU20と同様にフレームを同期して終端する。受信した光信号は一旦電気信号に変換されるので、下りフレーム処理部11120、上りフレーム処理部12220、及びRE制御部11000において、受信したフレームのヘッダ処理やフレーム情報の確認が可能となる。また、OLT10及びONU20と同様に、RE制御部11000内で生成した情報をフレームとして、下りフレーム制御部11120或いは上りフレーム制御部12220を通じてOLT10やONU20に送出できる構成とした。尚、RE10000から送出する情報の一例としては、ONU20が新たに接続された際に当該ONU20に対してレンジングを行うために送信するレンジング応答要求メッセージがある。一方、RE10000で終端する情報の一例としては、該レンジング応答要求に対するONU20からの応答メッセージが挙げられる。
RE制御部11000は、レンジング制御部610と、ONU管理2部210と、DBA処理2部310を備える。
レンジング制御部610は、RE10000とONU20との区間101−1〜101−nについてレンジングを行う部分で、レンジングで測定した各ONU20に対するRTDと、該RTDから求めたEqDを格納するためEqD情報DB510を備える。また、RE10000で受信した信号の先頭位置と受信予定位置(予定時刻)とがずれていれば、当該ONU20に対してEqD設定の変更を通知し、同時にONU20のEqD情報を変更する機能を備える。
ONU管理2部210には、レンジング制御部610が距離測定すべき対象となるONU20を把握するためのONU識別情報を保持する。具体的には、接続されているONU20が有するSN情報、及び当該ONU20に対してOLT10によって割当てられるONU−ID並びにAlloc−IDを対応付けるSN/ONU−ID情報DB11061を備える。本データベース11061を備えることにより、Alloc−ID毎に、RE10000よりONU20へ指示した時刻に送信されているか否かを確認し、RE10000側で時刻再調整が必要と判断した場合には、そのための処理を実行することが可能である。更に、本データベース11061は、RE10000で上り信号を受信した際に、光強度が不足の場合や、想定した適正な光強度に比べて光強度が一定値以上に強い場合に、当該ONUの光送信強度を調整するよう指示するために使用できる。
RE10000の動作は、(1)OLT10からDBA1処理300により各ONU20に許可された送信データ量に基づき、各ONU20がOLT10へデータ送信できるようにDBA2処理310でデータ送信タイミングを決定し、各ONUへ通知すること、及び(2)集線光ファイバ70−2側から受信したONU20からの上り信号を、一定の装置内遅延を経て集線光ファイバ70−1を介して、連続光信号に変換し、一定強度の光信号としてOLT10側へ送出することである。このためOLT10は、個々のバースト信号に対応する必要なく光信号受信器の構成を簡略化できる。
O/E処理部12210は、DBA処理2部310に備えられたDB410に格納されるDBA情報11071を参照し、個々のONU20から来る上り信号を受信するタイミングを把握しており、このタイミングに従い、各ONU20からのバースト信号毎に適切なS/N比並びに光強度で信号を受信できるようにATC及び光強度レベル設定回路を調整する。尚、DBA処理2部310は、ONU20からの上り信号に含まれる上り帯域要求を蓄積しておく機能を備える(図示せず)。これは各ONUの帯域要求に対して、DBA処理2が完了して帯域割り当てが完了する時点まで要求値を保持しておくものである。DBA処理2では一定周期の中で帯域要求並びにその他優先度等に応じて帯域を割当てる処理を行うため、個々のONU20の帯域要求発行から実際の帯域割り当て完了までにタイムラグが生じたり、要求帯域量によってあるDBA周期内では十分な帯域を割当てられず次のDBA周期での割当てをも必要とする場合が生じたりするため、DBA処理が継続している時間内は該要求情報を記憶しておく必要があるためである。
更にDBA2処理部310では、OLT10からDBA1処理300の実施結果として通知される各ONU20に対する送信許可帯域(データ量)情報を記録しておく。本情報は、OLT10においてONU20からの上り信号に含まれる上り帯域要求を受信した際に、当該ONU20に対して割当て可能な帯域を算出することで得られるもので、当該ONU20に対して、一度又は複数回のDBA処理を通じて該帯域割当て分に相当する上り信号の受信が完了する時点まで保持しておく。尚、上記上り帯域要求や送信許可帯域は、DB410等に適宜蓄積しておく構成とした。
O/E処理部12210で正常受信された上りバースト信号は、上りフレーム処理部12220で以下のように処理される。RE10000とOLT10とが連続光信号で信号送受する場合、当該フレームのヘッダに属するバースト同期用信号部分(ガードタイム、プリアンブル、デリミタ)領域に対し、削除または短縮処理が行われる。また、フレーム処理部12220でのフレーム処理の別の方法として、RE10000からOLT10へ信号を転送する際に、OLT10で終端可能な、上りバーストフレームとは別のフレーム形態に変換する方法も採用しても良い。この方法の長所は、既存の汎用プロトコルをサポートする安価な送受信デバイスをOLT10に実装できることであり、例えば、イーサOAMのVSMフレームを用いたRE10000とOLT10とが通信する様にフレームの構成を変換しても良い。
図5は、本発明のPONの動作例を示す動作シーケンス図で、OLT10がRE10000を介してONU20を立上げる際の処理と運用状態での動作処理の一例を示した図である。
RE10000を立上げ、OLT10とRE10000との間の通信が可能となると、ITU−T勧告G.984.3に従ったONU立上げ方法に基づき、以下のようにONU20の立上げ処理を開始する。
OLT10では、新たに接続されてくるONU20を見つけるために、ONU20が最大収容数に達する迄、適当な時間間隔でPLOAMメッセージを生成して(S201)、このメッセージをONU20へ送信する(S202)。RE10000では、このPLOAMメッセージを転送処理して(S203)各ONU20に送信する(S204)。具体的には、全ONUに同報され、該信号を必要とするONUがこれを受信処理する。
新たにOLT10に接続されたONU20−1は、電源を投入すると(S200)、OLT10からRE10000を介して送信される下り信号(S204)の受信を開始し、下り信号S204に含まれるヘッダ情報からOLT10への接続を要求するメッセージを認識すると(S205)、接続要求メッセージをOLT10に向かって送信する(S206)。RE10000は、この接続要求メッセージを転送処理して(S207)OLT10に送信する(S208)。
本発明のRE10000は、ITU−T勧告G.984.3で規定されたONU立上げ方法を用いるので、ONU20からOLT10がRE10000の位置に来ただけに見え、既存のPONと同じ制御方法で同じ性能を維持できる。
OLT10は、ONU制御部1060が新規ONU20からの上り信号を受信して、新規に1つのONU20が正しく接続されたと認識すると(S209)、該当するONU20−1の立上げを開始する。具体的には、当該ONU20−1の立上げ処理を開始するよう立上げ開始通知メッセージをRE10000に対して送信する(S210)。
RE10000は、OLT10から立上げ開始通知S210を受信すると(S211)、以下のように、ITU−T勧告G.984.3で規定されたOLTの如く動作してONU20−1の立上げ処理を開始する。
RE10000は、OLT10から立上げ信号S210を受信すると、該メッセージを終端し、新規にRE10000が発行するSN要求信号S2121を送出する。これに対してONU20−1は自装置に設定されているSNを含むSN通知信号S2122をRE10000に対して送出する。SNを受信した後、RE10000とOLT10の区間100においてSN照合処理S2131を実施する。
ONU20−1から受信したSNが正しいことが確認できると、OLT10は、該ONU20−1に割当てる識別子としてONU−IDを発行する。このONU−IDは、下り通信メッセージに挿入されてRE10000へ通知され(S2132)、更にRE10000よりONU20−1へ転送される(S2123)。また、このONU−IDはRE10000のONU管理部11060のDB11061に記憶され(S2200)、以降の運用に用いられる。これは、ONU識別子とEqD情報と対応付けるため、及び既存のPLOAMフレームを使用するためにONU−IDをパラメータとしたフレームを設定する必要があるために記憶するものである。
RE10000内のONU管理2部210で新規ONU20−1とONU−IDとの対応関係を確認できると、レンジング処理(S2124)で該ONU20−1とRE10000とのRTD測定を実施する(S2124)。本処理は、RE10000のレンジング制御部610が、ITU−T勧告G.984.3で規定されるOLTによるレンジングと同様の動作を行えば良い。RE10000では、RTD測定結果から該ONU20に対し割当てるべきEqDを決定した後、該EqDの値をレンジング制御部610のEqD DB510に記憶し(S2300)、このEqDの値をONU20−1に通知する(S2125)。ONU20−1では、このEqDの値をEqD情報DB2072に記憶させ、以降の信号送受信等の運用に用いる。またEqD DB510へのEqDの記憶処理が完了した後、RE10000は、OLT10に該ONU20−1に関してレンジング処理が完了したことを通知するレンジング完了通知を送信する(S2133)。
RE10000からレンジング完了通知S2133によってONU20の接続管理に関する通知を受信すると、該ONU20の運用状態に移行する。ONU20−1が運用状態S214になり、RE10000とOLT10も運用開始状態に移行する(S216,S215)。このようにPON区間80の両端におけるOLT10とONU20の状態遷移が同期して実行される。
ONU20−1が運用状態へ移行した後は、ONU20−1が上り信号の帯域要求S216を送出して該送信要求をRE10000が受信する。RE10000は、この要求情報をOLT10へ転送する(S231、S217)。OLT10は、該上り帯域要求を受信すると、これに応じてDBA処理1部において、OLT10が管理するDBA周期(以下、DBA周期1、または、第1のDBA周期と称する)内で個々のONU20に対し、送出を許可する上り信号の通信帯域割当て量(送信許可データ量)を決定する(論理DBA、S232)。OLT10が算出した該送信許可データ量はRE10000へ通知される。RE10000は、OLT10から得た個々のONU20の送信許可データ量を参照し、RE10000の管理するDBA周期(以下、DBA周期2、または、第2のDBA周期と称する)内に、各ONU20がRE10000へ向けて上り信号を送出するタイミングを決定する(物理DBA、S218)。本タイミングの情報は、RE10000の下りフレーム処理部11120で下り信号のヘッダ部分に含まれるBWmap(Bandwidth Map)フィールド(図9:1500で詳細は後述)に挿入してONU20へ送出される(S220)。これを受信したONU20−1は、RE10000により指示されたタイミングと送信量に従い、上り信号を送信する(S221)。該上り信号はRE10000で終端され、図11他を用いて後述するように、OLT向けの連続光信号(図11:20000)に変換された後(S223)、OLT10へ到達する(S222)。
尚、ONU20からの上り帯域の要求(S216)、OLT10における論理DBA1処理S232、RE10000における物理DBA処理S218、ONU20への上り信号用帯域通知(S220)を含む上記の一連の処理は、周期的に繰り返される。毎周期のDBA処理に従い、ONU20から受信する光信号について、RE10000では、各EqD情報DB11051に記憶した値との比較を行い、上り信号(上りフレーム)毎にその受信タイミングを確認する。ONU20では、帯域割当てが行われた場合、即ちデータ送信許可を得た場合に、該送信指示に従い上り信号を送出する(S221)。もし、RE10000での受信タイミングにずれを検出すると、EqDの値修正やレンジングのやり直しを行う。
上記手順で示したように、本発明のPONでは、ONU20−1〜20−nの接続状況を管理するためのSN、ONU−IDなどのパラメータ並びに、ONU20に対する送信許可を与える帯域量(及びDBAで用いるアルゴリズム、優先度等)はOLT10が管理しており、RE10000は、ONU20立上げ手順のレンジング部分及び運用開始後の物理DBA処理を担当する。これにより、既存のPONと同様に、OLT10でのONU20集中管理(ONUからの上り信号通信制御を含む)機能を保持しつつ、PON区間80を拡張した場合でも、物理DBAを実施する区間がREとONUとの間になるので、ONU20に実装するデータバッファの量を低減して(増やさずに)運用出来るようになる。
図6は、PONの動作例を説明するシーケンス図で、DBAによる信号送受信の動作例説明するものである。同図は、RE10000で実施する物理DBA周期がOLT10で実施する論理DBA周期よりも短い場合の、ONU20とOLT10の通信手順を示している。
ONU20は、各ONUに接続される加入者網50内のユーザ端末からデータを受信し(250)、ONU20内の上りフレーム処理部2410に送信待ちデータが蓄積されると、その蓄積量に応じて上り帯域の割当要求S216−1〜S216−nを送出する。尚、各ONU20からの帯域要求S216は、RE10000によってONU20に割当てられた送信タイミングに従い送出される。
RE10000は、一定期間(S401、S402)を帯域要求収集期間と設定し、その間にONU20より受信した帯域要求(S216−1〜n)纏め、上り信号を再構成して周期的にOLT10へ転送する(S231,S217)。
OLT10は、該帯域要求を受信すると、DBA1処理部310が論理DBA周期内において個々のONU20に上り通信を許可するための帯域割付けを行う(論理DBA、S501)。このとき、帯域情報として決定する情報は論理DAB期間内に各ONU20に送信を許可するデータの量(送信許可データ量)であって、具体的に信号を送出するタイミングに関する情報は含まれていない。尚、詳細を図11で説明するが、RE10000からOLT10への上り信号を連続光信号に変換する際に、各ONU20から送信されたバーストデータ(GEMフレーム)に付加されたヘッダが削除されるので、この削除分のデータを増やしてOLT10に送信することが出来る。従って、論理DBAで個々のONU20に送信を許可するデータ量は、これら削除されるヘッダの量を考慮して従来のPONのDBAで決定する帯域(データ量)より大きな値を決定するようにする。各ONU20の上り信号送出タイミングの決定は、RE10000のDBA2処理部310が実施する分担構成で、OLT10のDBA1処理部300は、OLT10とRE10000を接続するファイバ上で通信可能なデータ量を論理DBA周期内で各ONU20に割当てることを分担する。ONU20毎に割当てられたデータ量は、論理DBA周期毎に、帯域許可量通知としてRE10000に送信される(S302)。
OLT10より帯域許可量通知S302を受信したRE10000は、個々のONU20に対する上り送信許可データ量をDBA2処理部310に蓄積し、各ONU20に対する送信タイミングの割当て処理を開始する(物理DBA、S351)。図6は、OLT10の論理DBA周期が、RE10000の物理DBA周期のk回分に相当する状況を示している。RE10000は、OLT10の論理DBA周期内に各ONU20からデータを送信させるための帯域通知(実際の帯域と送信タイミングの通知)を各ONUにk回送信して(S220−1〜k)個々のONU20へ通知する。尚、OLT10での論理DBAと同様に、RE10000の物理DBAにおいても、RE10000での上り信号変換時に各ONU20から送信されたバーストデータ(GEMフレーム)に付加されたヘッダが削除されることを見込んで、この削除分のデータを増やして各ONU20が1回に送信するデータの量やタイミングを決める構成とした。そして、論理DBA周期内のk回の物理DBAによって各ONU20から出力されるデータの量が論理DBAで決定した送信許可データ量になるように各ONU20での送信データ量とタイミングを決定する構成とした。すなわち、RE10000で各ONU20からのGEMフレームのヘッダ等を削除した連続信号に変換した際に、OLT10に多くのデータを送信してPONの帯域利用効率を上げる構成とするために、物理DBAでも個々のONU20に送信を許可するデータ量とタイミングを削除されるヘッダの量を考慮して従来のPONのDBAで決定する帯域(データ量)より大きな値を決定するようにした。
OLT10の帯域通知S302に該当するデータを上り信号S221−1〜S221−kとして受信完了すると、RE10000はONUからのデータを、OLT10との通信に必要なデータ形式に換えて、上りデータを含むフレームを再構成し(S223)、OLT10へと転送する(S222)。
通常、論理及び物理DBA処理はそれぞれの周期毎に繰り返される。そのため、ONU20からの上り信号S221−1〜S221−kのヘッダ部分には、次の論理DBA周期での上りデータ送信を要求するための帯域要求(S216)が含まれている。これらの帯域要求S216は、先の説明のようにRE10000で纏められ、ステップS235,S217と同様にRE10000からOLT10へと転送され、OLT10では当該要求情報に基づき次周期の論理DBA処理に移る。即ち、上り信号S217とデータ転送処理S222とは同様の信号構成となる。
図7もPONの動作例を説明するシーケンス図で、図6の動作を詳細に説明するもので、ONU20に対する帯域割付処理を実施する際の、OLT10及びRE10000の具体的な動作手順を示している。
OLT10は、論理DBA(S501)で、それまでに受信したONU20からの帯域要求(図6:S216、S217)情報に基づき、DBA周期1(論理DBA周期)内で送受信可能な上り帯域を、個々のONU20に対して割当てる。DBA処理1部300において算出した、該ONU20毎のデータ送信量はDBA−DB1(400)に格納され、時刻TL1にDBA情報1(S302)としてRE10000へ通知される。通知S302のフレーム構成例は、後述する。
DBA情報1(S302)を受信したRE10000は、DBA情報1に基づき物理DBA(S351)を行う。具体的には、各ONNU20宛て、並びにDBA周期2に適合するよう、該DBA情報1で得たONU20毎の送信許可データ量を分割して、一度の指示で送信許可する帯域(データ量)とタイミングを各ONU20毎のDBA情報2として決定する。同図では、DBA情報1(S302)を、RE100000でk個のDBA周期2に分割して、ONU20へ帯域指示を行う例を示している。
RE10000からONU20ヘは、スプリッタ30を介してITU−T勧告G.984.3に従う帯域通知手段を利用して、DBA処理2部310が各ONU20へDBA情報2を通知する。時刻TR1(TD1)からONU20向けに送出されるDBA情報2(1)〜(k)がその通知フレームである。これらの帯域指示フレームは、図6で説明した物理DBAにより、DBA周期2(S311−1〜S311−k)毎にONU20宛てに送付される。個々のONU20への帯域指示は、時刻TD1〜TDkに送出される。尚、DBA周期2は、必ずしもPONの基本周期フレーム周期(G−PONでは125μ秒)と同一である必要は無く、物理DBA処理に適した間隔を設定することができる。即ち、複数の基本周期フレームを束ねてより大きな周期の帯域制御を実施することも可能である。DBA情報2(1)〜(k)は、スプリッタ30で分岐され各ONU20へ到達する。図7は、DBA情報2(1)を含む下りフレームS220−1が、スプリッタ30通過後にS220−1−1〜S220−1−nに分配され、全ONU20へ到達する様子を示している。この動作は、他のDBA情報2を指示するフレームS220−2〜S220−kでも同様である。ONU20は、自装置宛ての帯域指示であると判断した場合に、当該下りフレームで指示されたタイミングとデータ量に従い、RE10000に上り信号を送信する。RE10000は、TD1〜TDkにおける帯域指示送出後、ONU立上げ時に設定したEqDを含む一定時間の後に時分割多重で送られてくるバースト信号を各ONU20から受信する。尚、一度のDBA周期2で送信指示された上りデータは、DBA周期2の時間幅内で受信を完了する。そして、k回の物理DBAによって各ONU20から送信されたデータの量が論理DBAで決定された各ONU20の送信許可データ量となるよう、RE10000での上り信号の変換(各ONU20からのGEMフレームのヘッダの一部を削除して連続信号に変換)を考慮した論理DBAでの送信許可データ量の決定と物理DBAでのデータ量および送信タイミングの決定とを行い、従来のPONのDBAより帯域が大きく割当てられPONシステムの帯域使用効率が向上する構成とした。
上りデータ送出時に個々のONU20からのバースト信号に付与されるヘッダ情報には、次のDBA周期における上り帯域送出要求が含まれる。即ち、RE10000は、DBA情報2通知S220に対する上りフレームを受信すると同時に、図6に記載したように帯域情報を収集する処理を行う。DBA周期1(S310−1〜S310−3)で与えられた指示に対して、データ並びに個々のONU20からの送信要求を一通り処理完了する迄の時間は、DBA周期1と同じ時間幅となる。DBA周期1は、OLT10とRE10000に適用され、それぞれの装置において周期境界が異なる仕組みとなる。ONU20からの上りデータ又は帯域要求を受信するタイミングと、それらに応じたDBA周期1向けの帯域分割処理をする処理時間と、それをOLT10とRE10000との間で下り信号及び上り信号により通知するための装置内部処理時間、光ファイバ70−1上の通信時間が必要となるためである。例えば、論理DBA(S501)と下り指示通信時間(S302)の分、DBA周期1の境界位置は、時刻TL1からTR1へシフトしている。この時刻差(TR1−TL1)は、別の境界に関しても一定値を保つ構成である。一方、上り信号についても、一定の時間差を保った状態でDBA周期1をベースとして動作する構成となる。図7のS352は、S351、S353と同じDBA情報抽出・再分割処理を示す。また、S502,S503,S504も、論理DBA(S501)と同じ処理を示している。
図8は、PONの動作例を示すタイミング図で、OLT10とRE10000で実施する各DBA処理(300,310)に伴う信号の送受信タイミングを示した図である。
OLT10が一定周期のDBA情報1通知期間913(DBA周期1(S300)に相当)で、各ONU20からOLT10に送信可能なデータ量をRE10000に通知する。この通知には、既存PONが備えたOAM(PLOAM)の構成を利用した。具体的には、ITU−T勧告G.984.3で規定の信号(図9:3100)を応用した構成で、ONU20からの上り信号を時分割多重制御する下り信号フレーム3100に含まれるUS BWmapフィールド(図9:1500)を用いて送信許可データ量の通知を行う。もちろん、その他の技術、例えばイーサネットOAM標準(ITU−T勧告Y.1731)に規定されるVSM(Vendor Specific Message)フレーム、を用いても構わない。
OLT10は、DBA周期1(S300)を基準周期として、個々のONU20からの要求をRE10000が纏めて転送する方法(図6:S216−1〜n、S231、S217)で個々のONUからの帯域要求情報を収集する。OLT10は、各ONU20から受信した帯域要求(S216で通知される情報)に基づき、必要な場合にはユーザ及びサービスの優先度等を考慮して、DBA周期1(S300)の1回で利用可能な上り帯域を個々のONU20へ分割するための比率を決定する。これによって、各ONU20に送信を許可するデータ量を決定する(論理DBA(S501)を実行する)。同図は、送信データ量算出時間912において論理DBA(S501)を実施した後、DBA情報1(送信許可データ量通知)をRE10000へ送信し(S302)、時刻TL92〜TL93で各ONU20からの上り信号(連続光信号に変換後の信号20000)をOLT10が受信する迄のDBA処理に関係する信号の送受信タイミングを示したものである。
OLT10でDBA情報1算出時間912に算出した各ONU20への送信許可データ量(DBA情報1)は、次のDBA情報1通知期間913(時刻TL91〜TL0で、DBA周期1(S300,989)に相当)でRE10000に通知される。具体的には、OLT10でDBA情報1を下り信号フレームのPLOAMに入れ、複数m個の下り信号フレーム(S302−1〜m)を用いて通知する。複数に分割された下りフレームS302−1〜mは、既存PONの下りフレームと同様に、各フレームの境界が途切れることなく連続光の形態でRE10000に送出される。
この下りフレーム(以下、纏めて3000とした)を受信したRE10000は、DBA情報1に基づき物理DBA(S315)を行う。物理DBAを行うDBA2処理310の処理時間をDBA情報2算出時間902で示した。この後、RE10000は、DBA周期1の境界時刻TR1(TD1)からONU20にDBA2情報(各ONU20への帯域と送信タイミング通知)の送信を実施する。RE10000からONU20へのDBA2情報の送信には、既存のPONと同様に、ITU−T勧告G.984.3で規定の信号を用いる。具体的には、ONU20からの上り信号を時分割多重制御する下り信号フレームに含まれるUS BWmapフィールドを用いて通信タイミングの通知を行う。このときの下りDBA周期はDBA周期2を適用する。そして、物理DBA(S200−1〜k)で各ONU20へ通知する上りデータ量の合計値が、OLT10での論理DBA(S501)で決定された送信許可データと等しくなるように物理DBA(S200−1〜k)を行う。RE10000におけるDBA周期1の境界位置は、TL91からTR1へシフトする。尚、DBA周期2で処理するフレームは、G−PONの125μ秒基本フレームを一つまたは複数含む構成である。
DBA周期1(S300)で指示された各ONU20宛の送信許可データ量は、物理DBA(S315)でDBA情報2に変換され、複数のDBA周期2(S220−1〜S220−k)によりONU20へ通知される。これに対するONU20からの上りフレーム(S910−1〜S910−n)は、RE10000でバースト信号として受信され、DBA周期1の合計帯域分を全て受信するまで(即ち、S220−1〜S220−kに対する応答を受信完了するまで)、一旦RE10000に蓄積される。その後、これら上りデータ及びヘッダ情報からなるバースト状の各ONU20からのフレーム(GEMフレーム)を連続光信号2000に変換(S920)してOLT10へ送信する(S930)。個々の上りブロックS910−1〜S910−kは、それぞれRE10000からの帯域指示S220−1〜S220−kに対応するONUからの応答を示す。RE10000からOLT10宛の連続光信号2000の送信時間S930は、DBA周期1(S300)と等しい時間幅である。OLT10は、送信許可データ量を送出した時刻TL91からONU20の上りデータを受信完了する時刻TL93までのDBA情報1保持時間914、論理DBAで決定した送信許可データ量を保持しておき、OLT10からの指示とONU20から受信データ量が一致しているかどうかを確認する。その後、SNI側インタフェースを介し、該データをアクセス網90へ転送する。
図9は、OLT−RE間の下り信号の構成例を示す信号構成図で、OLT10が論理DBAで決定した各ONUへの送信許可データ量をRE10000に通知する信号の一例を示している。
ここで用いる信号は、RE10000の導入前にOLT10とONU20との間で用いていた信号を応用した信号で、ITU−T勧告G.984.3の下りフレームフォーマットに準拠した信号を用いる。具体的には、下りフレームヘッダに含まれるUS BWmapと呼ばれるフィールド1500を用いる。本フィールドは、一つ以上の帯域指示情報(Access情報)1500−1〜1500−Nから構成される。帯域指示フィールド1500−1〜1500−Nは、それぞれ一つのONUに対応したAlloc−ID1510に対し、送信許可を与え送信タイミングを指示するため、送信開始時刻SStart(1530)と送信終了時刻SStop(1540)を含む。Flags1520及びCRC1550も勧告G984.3記載の信号である。
OLT10からRE10000へ送信許可データ量を通知するために、(A−1)に示すように一部のフィールド(SStart1530)をダミー1531に置換え、帯域終了位置SStop1540を挿入すべきフィールドに、当該Alloc−ID1510に対する送信許可データ量1541を挿入する。SStop1540がデータ量を載せるには不十分な大きさである場合、(A−1)のダミー1531をより小さく、データ量フィールド1541をより大きくとれば良い。最終的には(A−2)に示すように、帯域分割情報1570で帯域指示領域1530と1540とが埋まる場合がある。本構成によれば、RE10000でのフレーム再構成の処理量が元のONU20と略同じで済み、またOLT10とRE10000の処理部分の開発量を低減できる。
図10は、OLTとREに備えたDBA処理に用いるデータベースの構成例を示すメモリ構成図である。
DBA1処理用のDB400は、論理DBAで決めたONU20毎の送信許可データ量を蓄積してRE10000での物理DBAやその応答に基づく各ONUからの信号受信に用いるもので、後で説明するRE10000のDB410と同じ構成として、ONUの識別子であるAlloc−IDを入れる領域5001、送信開始タイミングを入れる領域5002、送信データ量を入れる領域5004とを有し、ONU20毎に論理DBAで決定された値を入れる構成とした。尚、領域5002には、図9で説明した信号の構成にあわせるようダミー信号を入れる構成とした。OLTでの論理DBA実施1回に対してRE10000ではk回の物理DBAが行われるので、ここで蓄積される値はk回の物理DBAで各ONU20から送信されるデータの合計値が蓄積される。また、RE10000で各ONU20から受信した信号のヘッダを削除して連続信号に変換する操作が行われるので、帯域の利用効率を上げるために、先に説明したように、このヘッダ削除分の考慮した従来のPONのDBAで決定するデータ量より大きな値が論理DBAで決定され、このDB400に地区生起される構成である。
DBA2処理用のDB410は、物理DBAで決めたONU20毎の帯域(データ量)と送信タイミングとを蓄積してDBA情報2の送信(S220)やその応答の受信(S221)に用いるもので、ONUの識別子であるAlloc−IDを入れる領域5001、送信開始タイミングを入れる領域5002、送信データ量を入れる領域5004とを有し、ONU20毎に物理DBAで決定された値を入れる構成とした。尚、領域5004には送信終了タイミングを入れる構成とすることも出来る。更にOLT10の論理DBAで決定した各ONU20毎の送信許可データ量他DBA2処理部310で使用するデータ(図示せず)を蓄積する構成としても良い。同図では1回の物理DBAで決めた値を入れる構成を示したが、先にも説明したように、OLTでの論理DBA実施1回に対してk回の物理DBAが行われるので、同図のような領域がk個蓄積(図示せず)される構成である。これらk個の内のいくつかに物理DBAに基づく各ONU20への指示が入っているもので、各ONU20対応に領域5004で示されたデータ量の合計値がDB400でも蓄積された該ONUの送信許可データ量となるように、OLT10とRE10000でのDBA処理(論理DBAと物理DBA)が実施される。尚、これらの情報は、OLT10での論理DBAも含めた一連のDBA処理が完了するまで保持される構成である(図8、DBA情報1保持期間914参照)。
図11は、REで送受信する光信号の構成例を示す信号構成図で、各ONU20からバースト状に受信した光信号(GEMフレーム)を連続光信号に変換してOLT10に送信する様子を示している。
上り信号送信タイムスロットは、G−PONの場合125μ秒周期若しくはDBA処理周期を基準とした一定周期13000−1で運用されている。各ONU20−1〜20−nからそれぞれ支線光ファイバ71−1〜nを介して送信されたGEMフレームは、スプリッタ30を通過して一本の集線光ファイバ70−2に時分割光多重される。本図(A)は、物理DBAで決定された送信タイミング(図10のDB410参照)で各ONUからのバースト状のGEMフレームが多重化されている様子を示しており、ONU20−1、20−2、20−4から送信されたデータの送信位置及び送信データサイズを示している。また、同図では、RE10000がONU20から受信する個々のGEMフレームの光信号強度が、ONU20からの距離差によって異なる様子も示している。個々のGEMフレームにはONU毎のヘッダ情報19091、19101、19201が各々のデータを入れたペイロード19090,19100,19200の前に付加されている。更に、個々のGEMフレーム間は、送受信器の稼動条件(起動/消光に要する時間)や信号同士の重なりを回避するためのガードタイム19000−1及び19000−2が設けられる。尚、G−PONでは、ガードタイムは32ビット以上とすることが定められている。
本図(B)は、(A)で示した各ONUからのGEMフレームを纏めて連続光信号に変換した後の信号構成を示している。フレーム送信周期13000−1に含まれるGEMフレームのペイロード19090、19100、19200は、(A)と同内容である。RE10000では、GEMフレームに付与されていたヘッダ19091、19101、19201から不要な部分を削除したヘッダ19092,19102,19202に変換し、更に連続光信号とするためにガードタイム19000−1、19000−2等を削除してフレームを再構成する。
変換後の連続光信号20000には、OLT10が管理するDBA周期1に対する先頭位置にフレーム同期のためのヘッダ情報13200を付与する。このヘッダ13200(詳細は図示せず)は、従来のPON下りフレームで用いられてきた、連続信号受信のためのフレーム同期パターン(GPONの場合はPSyncフィールドに相当)を含む。
RE10000でGEMフレームを連続光信号20000に変換した結果、各GEMフレームに付加されるヘッダの大きさが小さくなり、ガードタイムも削除されたので連続光信号の大きさを小さく出来る。又は、削除したヘッダ等の量だけペイロードを大きくして受信したGEMフレームを単純に連続されただけの信号と同じ大きさの連続光信号とすることも出来る。すなわち、各ONU20からのデータを従来のPONより大きくして送信すること(論理DBAと物理DBAを組み合わせて多くの帯域を割当てること)が可能となり上り信号の帯域利用効率が向上する。尚、受信GEMフレームの光信号強度のばらつきは、連続光信号に変換される際に一旦光信号が終端されて連続信号になった後で光信号20000として一定のレベルでOLT10に送信されることで吸収される。この結果、OLT10の受信O/E1320の構成と制御か単純化されPON40(OLT10)のコストダウンが図れる。(B)に加わっているペイロード領域13600、13700は、RE10000において、125μ秒フレーム13000−1に続く別の上りバーストで受信したバーストデータを挿入した部分を示す。ペイロード13600、13700のヘッダについても、同様の処理を行い、ヘッダ長が短縮され、ガードタイムが削除されている。DBA周期1毎に付与するヘッダ13200による帯域消費分は、連続光化時のガードタイム及び不要ヘッダ削除により、十分に補うことができる。そのため、DBA周期1が長いほど帯域利用効率が向上する。
従来のPONでは125μ秒の基本周期で上りフレームを処理していた。この基本周期を跨ぐ上りフレーム送信(及び帯域割付け処理)は、DBA周期内であれば、上りフレームのヘッダによるオーバヘッドを低減するために実現できる。本発明のPONでは、DBAそのものを論理DBAと物理DBAとに分割して実施する。従来のPONにおけるDBAは、本発明のPONの物理DBAに該当する。物理DBA周期を複数収容する論理フレーム周期を導入することで、論理フレーム周期の周期境界を基準点として時間分割多重処理を行うことができ、従来のPONに比較して、上り帯域利用効率を大幅に向上できる。この向上率は、論理DBA処理周期と物理DBA処理周期との周期長差が大きいほど効果が大きい。上記効果は、上りペイロード13700に現れている。論理DBA処理を行うことで従来のPONで実施していなかった125μ秒周期を跨ぐ形で上り信号を割当てるPONの提供が可能となる。
図12もREで送受信する光信号の別の構成例を示す信号構成図で、各ONU20から受信したGEMフレームが連続光信号に変換される様子を説明するものである。
上りバースト信号(GEMフレーム)19050の構成はITU−T勧告G984.3で規定されているので、以下では簡単にその構成を説明する。先ず、GEMフレームは大きく分けるとペイロード19100とヘッダ19101とからなり、ヘッダ領域19101の前部にPLOuフィールド21010が設けられている。このPLOuフィールド21010は、プリアンブルとデリミタ領域19211とONU−ID等を含むその他ヘッダ21200とから成っている。更に、PLOuフィールド21010の前方にはガードタイム19000−1が設けられている。ヘッダ19101は、PLOAMフィールド21000が入る。尚、ONU20に対して指示される送信開始時刻は、PLOAMフィールドの開始位置1100を示す。本フィールド21000には。ONU−ID19111,メッセージID19112、PLOAMメッセージ本体19113、PLOAMフィールドの誤り検出を行うCRC19114が含まれる。更に、上りフレームには上り帯域要求を挿入するためのフィールドDBRu21115を含む。更にその他上りヘッダ21116を備える。
上記フィールドのうち、RE10000において各ONU20から受信したGEMフレーム19050を連続光信号20000に変換する際にGEMフレーム19050から削除される領域は、PLOAMフィールド21999とDBRu以外の部分である。同図(A)では領域22001と領域22002とが削除される。削除出来る理由は以下のとおりである。ガードタイム19000−1並びにプリアンブル・デリミタ領域21211はRE10000が各GEMフレーム19050を同期・受信した時点で不要となる。PLOuフィールド21010内の各情報は、光信号レベルの処理に用いる情報であるため、一旦光信号を終端して新たな光強度レベルの連続光信号に変換する場合はOLT10への通知が不要となるので削除できる。その他ヘッダ21116には、PLSu(Power Levelling Sequence upstream)と呼ばれる、ONU20の発光強度を測定するためのフィールドのみが含まれるが、本フィールドも光信号レベルの処理に関するものでPLOuフィールド21010と同様に削除できる。
本図(B)は、RE10000からOLT10へ送出する連続光信号20000の構成例を示している。連続光信号を生成する際、上述した各GEMフレーム19050で不要としたフィールドを削除する。フレームヘッダ19102にはPLOAMフィールド21000とDBRu21115を挿入し、ペイロード19100は、GEMフレームのペイロード19100をそのまま挿入する。連続光ヘッダ領域13200には、OLT10で変換後の連続光信号20000が受信できるように、ビット同期並びにフレーム同期に用いるための同期パターン30100と、その他連続光用の制御情報を含むヘッダ領域30200を含む。このヘッダ情報も、既存のG−PON規格を基本とすると、PSyncフィールド、BIPフィールド等、信号受信に必要なフィールドを利用することができる。
以上の処理により、物理DBA境界における同期処理に不可欠なビット空間を、RE10000とOLT10との通信では削減できるため、その分の余剰帯域をデータの送信他他の目的に利用することができる。すなわち、帯域利用効率が向上する。
10・・・OLT、 20・・・ONU、 10000・・・RE、
30・・・スプリッタ、 40・・・PON、 50・・・加入者網、
70・・・集線光ファイバ、 71・・・支線光ファイバ、 90・・・アクセス網、
300,310・・・DBA処理部、 610・・・レンンジング処理部
20000・・・上り光信号(連続)。

Claims (9)

  1. 親局と複数の子局とを光スプリッタを備えた光ファイバ網で接続した光通信システムにおいて、
    前記光ファイバ網に前記親局と前記複数の子局との間で信号を送受信する中継器を備え、
    前記親局は、前記複数の子局からの上り信号の送信要求に基づき、第1の周期で各子局が送信する上り信号の第1のデータ量を決定する第1の帯域制御部を備え、
    前記中継器は、該中継器と前記複数の子局の夫々との間の伝送距離もしくは伝送時間を測定する距離測定部と、該複数の子局からの上り信号の送信要求および前記第1のデータ量に基づき、第2の周期で各子局が送信する上り信号の第2のデータ量と送信タイミングを決定する第2の帯域制御部とを備え、
    前記中継器は、前記複数の子局から受信した上り信号で前記第1の帯域制御部が決定したデータ量の上り信号を構成し、当該構成した上り信号を前記親局に送信することを特徴とする光通信システム。
  2. 上記中継器は、上りフレーム処理部を備え、上記第2の帯域制御部が決定したタイミングで上記複数の子局の夫々からの上り信号を受信すると、該複数の上り信号を纏めた上記第1の周期の連続信号に変換して上記親局に送信することを特徴とするの請求項1記載の光通信システム。
  3. 上記連続信号に含まれる上り信号のデータ量は上記第1の帯域制御で決定したデータ量で、上記第2の帯域制御部が複数回の上記記第2の周期で決定したデータ量の総和のデータ量であることを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  4. 上記中継器で上記複数の子局の夫々から受信する上り信号の光強度は各々が異なる強度であり、上記フレーム処理部での変換後に上記親局に出力する上り連続信号の光強度は一定であることを特徴とする請求項2に記載の光通信システム。
  5. 上記中継器で上記複数の子局の夫々から受信する上り信号はヘッダ部とデータを含むペイロード部からなるバースト信号で、上記フレーム処理部は、前記バースト信号の前記ヘッダの所定領域と前記バースト信号間の領域を削除して前記変換を実施することを特徴とする請求項2に記載の光通信システム。
  6. 親局と複数の子局とを光スプリッタを備えた光ファイバ網で接続し、該光ファイバ網に前記親局と前記複数の子局との間で信号を送受信する中継器を備える構成の光通信システムの通信帯域制御方法であって、
    前記親局が前記複数の子局からの上り信号の送信要求を前記中継器を介して受信すると、該送信要求に基づき第1の周期で各子局が送信する上り信号の第1のデータ量を決定して該中継器に通知し、
    前記中継器は、該中継器と前記複数の子局の夫々との間の伝送距離もしくは伝送時間を測定しておき、該複数の子局からの上り信号の送信要求および前記第1のデータ量に基づき、第2の周期で各子局が送信する上り信号の第2のデータ量と送信タイミングを決定して該複数の子局の夫々に通知し、
    前記複数の子局の夫々は、前記送信タイミングで前記第2のデータ量の上り信号を前記中継器に送信し、
    前記中継器は、前記複数の子局から受信した上り信号で前記親局が決定したデータ量の上り信号を構成して前記親局へ送信することを特徴とする通信帯域制御方法。
  7. 上記中継器は、該中継器が決定したタイミングで上記複数の子局の夫々からの上り信号を受信すると、該複数の上り信号を纏めた上記第1の周期の連続信号に変換して上記親局に送信することを特徴とする請求項6記載の通信帯域制御方法。
  8. 上記連続信号に含まれる上り信号のデータ量は上記親局で決定したデータ量で、上記中継器が複数回の上記記第2の周期で決定したデータ量の総和のデータ量であることを特徴とする請求項7に記載の通信帯域制御方法。
  9. 上記中継器で上記複数の子局の夫々から受信する上り信号はヘッダ部とデータを含むペイロード部からなるバースト信号で、前記バースト信号の前記ヘッダの所定領域と前記バースト信号間の領域を削除して前記変換を実施することを特徴とする請求項7に記載の通信帯域制御方法。
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