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JP5330865B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、空気入りタイヤにかかり、特には、ウエットハイドロプレーニング性能、及び雪上性能を向上した空気入りタイヤに関する。
従来の空気入りタイヤとして、タイヤ踏面部に複数のタイヤ周方向に延びる陸部列を形成したトレッドパターンに対して、効果的な排水を狙うために、タイヤ周方向に対して傾斜したラグ溝を周方向主溝に連結する手法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平2−179508号公報
しかしながら、タイヤ踏面部に複数の陸部列を形成するトレッドパターンに対して排水効果を高めようとする場合、水流を阻害しない溝形状や構成が必要となるが、これに雪上性能を追加しようとする場合、トラクションを得たい方向に溝が貫通していると(タイヤ周方向に延びる一般的な周方向主溝)、雪の引っ掛かりが少なく満足な雪上性能が得られない。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、ウエットハイドロプレーニング性能、及び雪上性能を向上した空気入りタイヤを提供することが目的である。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであって、請求項1に記載の空気入りタイヤは、路面に接地するトレッドと、前記トレッドに設けられ、タイヤ周方向に沿って延びる周方向主溝と、前記トレッドに設けられ、前記周方向主溝からタイヤ軸方向外側に向けて延びると共にタイヤ赤道面側の端部がタイヤ軸方向外側の端部よりも先に接地するようにタイヤ軸方向に対して傾斜する傾斜ラグ溝と、前記周方向主溝を挟んで一方の陸部から他方の陸部に向けて高さが漸減するように延びて、前記周方向主溝を完全に横断する傾斜陸部と、を有する。
次に、請求項1に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
請求項1に記載の空気入りタイヤでは、周方向主溝の内部に、周方向主溝を完全に横断する傾斜陸部が配置されているので、雪上走行時、周方向主溝に入り込んだ雪が傾斜陸部に引っ掛かるため、周方向主溝に入り込んだ雪が溝内を周方向にずれることが阻止され、雪上トラクション性能、及び雪上ブレーキ性能といった雪上性能を向上させることができる。
また、傾斜陸部は、周方向主溝を横断しているが、周方向主溝を挟んで一方の陸部から他方の陸部に向けて高さが漸減しているため、周方向主溝を完全に閉鎖することは無く、ウエット走行時に接地面内の水を周方向主溝を介してタイヤ後方へ排水することができる。さらに、周方向主溝に接続された傾斜ラグ溝がタイヤ軸方向に傾斜して、トレッドパターンが所謂方向性パターンとなっているため、接地面内の水、及び周方向主溝内の水の一部を、傾斜ラグ溝を介してタイヤ軸方向外側へ排水することができる。
これにより、ウエットハイドロプレーニング性能、及び雪上性能を向上することが出来る。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の空気入りタイヤにおいて、前記傾斜陸部は、前記一方の陸部側のみが傾斜している。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の空気入りタイヤにおいて、前記他方の陸部に喰い込むように形成されている。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、互いに逆方向に傾斜する2つの前記傾斜陸部がタイヤ周方向に接している。
請求項に記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記傾斜陸部を高さが漸減する方向に沿った断面で見た時に、前記傾斜陸部の輪郭形状は中央部分が凹んでいる。
次に、請求項に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
周方向主溝内に配置した傾斜陸部の中央部分を凹ませることで、雪上走行時に効果的なエッジ効果が得られると同時に、強度のある雪柱を周方向主溝内に形成することができ、雪上走行性能の向上を図ることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記傾斜陸部のタイヤ回転方向側の縁部と、前記傾斜ラグ溝のタイヤ回転方向とは反対側の溝壁面とが段差無く連続して繋がっている。
次に、請求項に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
請求項に記載の空気入りタイヤでは、周方向主溝内の水の一部が傾斜陸部のタイヤ回転方向側の縁部に導かれて傾斜ラグ溝へ向かう。このとき、傾斜陸部のタイヤ回転方向側の縁部と、傾斜ラグ溝のタイヤ回転方向とは反対側の溝壁面(=陸部のタイヤ回転方向側の陸部側壁面)とが段差無く連続して繋がっているため、周方向主溝内の水の一部は、よりスムーズに傾斜ラグ溝に進入することができ、傾斜ラグ溝による排水性が更に向上する。
以上説明したように本発明の空気入りタイヤによれば、ウエットハイドロプレーニング性能、及び雪上性能を向上することができる、という優れた効果を有する。
本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの平面図である。 (A)は、トレッドの中央付近の拡大平面図であり、(B)は図2(A)のA−A線断面図であり、(C)は図2(A)のB−B線断面図である。 従来例に係る空気入りタイヤのトレッドの平面図である。 比較例1に係る空気入りタイヤのトレッドの平面図である。 比較例2に係る空気入りタイヤのトレッドの平面図である。
以下、図面にしたがって本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ10を説明する。
図1に示すように、本実施形態の空気入りタイヤ10のトレッド12には、タイヤ赤道面CLの両側に、タイヤ周方向に沿って延びるセンター側周方向主溝14が配置され、センター側周方向主溝14のタイヤ軸方向外側には、ショルダー側周方向主溝16が配置されている。なお、符号12Eはトレッド12の接地端である。
この1対のセンター側周方向主溝14の間、即ちタイヤ赤道面CL上には、タイヤ周方向に連続して延びるセンターリブ18が配置されている。このセンターリブ18には、タイヤ軸方向に対して傾斜するサイプ20が形成されている。
センター側周方向主溝14とショルダー側周方向主溝16との間の陸部分には、タイヤ軸方向に対する傾斜角度の異なる第1の傾斜ラグ溝22、第2の傾斜ラグ溝24、及び第3の傾斜ラグ溝26がタイヤ周方向に順に形成され、該陸部分を複数のブロックに区画している。
タイヤ軸方向に対する傾斜角度(平均値)は、第1の傾斜ラグ溝22、第2の傾斜ラグ溝24、第3の傾斜ラグ溝26の順に大きくなっている。
ここで、第1の傾斜ラグ溝22と第2の傾斜ラグ溝24との間の陸部が第1のブロック28、第2の傾斜ラグ溝24と第3の傾斜ラグ溝26との間の陸部が第2のブロック30、第3の傾斜ラグ溝26と第1の傾斜ラグ溝22との間の陸部が第3のブロック32とされている。
図2に示すように、第1のブロック28のタイヤ赤道面側には、第1のブロック28からセンターリブ18に向かって延びてセンターリブ18に到達する第1の傾斜陸部34が一体的に形成されている。
第1の傾斜陸部34は、第1のブロック28からセンターリブ18に向かうにしたがってその高さが漸減しており、センターリブ側の端部においては、センター側周方向主溝14の溝底と同一レベル(溝底から計測する高さが零)となっている。なお、本実施形態では、第1の傾斜陸部34のタイヤ赤道面側の端部が、センターリブ18に喰い込むように形成されている。
図2(C)の断面図で示すように、本実施形態の第1の傾斜陸部34のタイヤ径方向外側表面は、第1のブロック28の踏面からセンターリブ18側の先端との間で、中央部が凹む形状、より具体的には、タイヤ外側に曲率中心を有する略円弧形状に形成されている。
また、トレッド12を平面視した図2(A)で示すように、第1の傾斜陸部34のタイヤ回転方向側(矢印R方向側)の端縁(辺)34Aは、第1のブロック28のタイヤ回転方向側のブロック側壁面28A、即ち、第1の傾斜ラグ溝22のタイヤ回転方向とは反対方向側の溝壁面をタイヤ赤道面側へ延長した仮想延長線上にあり、第1の傾斜陸部34のタイヤ回転方向側の端縁34Aと第1のブロック28のタイヤ回転方向側のブロック側壁面28Aとは段差無くスムーズに繋がっている。
また、第1の傾斜陸部34のタイヤ回転方向側とは反対側の端縁(辺)34Bは、第1のブロック28のタイヤ回転方向側とは反対側のブロック側壁面28B、即ち、第2の傾斜ラグ溝24のタイヤ回転方向側の溝壁面をタイヤ赤道面側へ延長した仮想延長線上にあり、第1の傾斜陸部34のタイヤ回転方向側とは反対側の端縁34Bと第1のブロック28のタイヤ回転方向側とは反対側のブロック側壁面28Bとは段差無くスムーズに繋がっている。
第2のブロック30は、トレッド平面視で略三角形を呈しており、鋭角側の端部に各々傾斜面(面取り)36が形成されている。第2のブロック30には、略タイヤ軸方向に延びるサイプ36が形成されている。
第3のブロック32は、タイヤ赤道面側の端部、及びタイヤ幅方向外側の端部に各々傾斜面(面取り)38が形成されている。また、第3のブロック32には、略タイヤ軸方向に延びるサイプ40が形成されている。なお、第3のブロック32は、タイヤ軸方向外側の端部がショルダー側周方向主溝16の幅方向中央付近に配置されている。
図1に示すように、ショルダー側周方向主溝16のタイヤ軸方向外側の陸部41には、タイヤ軸方向に対して傾斜した第4の傾斜ラグ溝42、及び第5の傾斜ラグ溝44がタイヤ周方向に交互に形成されている。第4の傾斜ラグ溝42は、ショルダー側周方向主溝16に開口し、第5の傾斜ラグ溝44は、ショルダー側周方向主溝16には開口していない。また、ショルダー側周方向主溝16のタイヤ軸方向外側の陸部には、第4の傾斜ラグ溝42と第5の傾斜ラグ溝44との間に、これらのラグ溝と略平行なサイプ46、48が形成されている。
図2に示すように、センターリブ18には、センターリブ18から第3のブロック32に向かって延びて第3のブロック32に到達する第2の傾斜陸部50が一体的に形成されている。第2の傾斜陸部50は、センターリブ18から第3のブロック32に向かうにしたがってその高さ、及び幅が漸減しており、第3のブロック側の端部は第3の傾斜ラグ溝26の内部まで達しており、該端部においては、第3の傾斜ラグ溝26の溝底と同一レベル(溝底から計測する高さが零)となっている。また、本実施形態では、第2の傾斜陸部50のタイヤ軸方向外側の一部分が、第3のブロック32のタイヤ回転方向側のブロック側壁面に接するように形成されている。
なお、トレッド12を平面視した図2(A)で示すように、第2の傾斜陸部50のタイヤ回転方向側(矢印R方向側)の端縁(辺)50Aは、第3のブロック32のタイヤ回転方向側のブロック側壁面32Aとは段差無くスムーズに繋がっている。
(作用)
本実施形態の空気入りタイヤ10では、センター側周方向主溝14の内部に、センター側周方向主溝14を完全に横断する第1の傾斜陸部34、及び第2の傾斜陸部50が配置されているので、雪上走行時、センター側周方向主溝14に入り込んだ雪が第1の傾斜陸部34、及び第2の傾斜陸部50に引っ掛かるため、センター側周方向主溝14に入り込んだ雪が溝内を周方向にずれることが阻止され、雪上トラクション性能、及び雪上ブレーキ性能といった雪上性能を向上させることができる。
なお、ショルダー側周方向主溝16においても、第3のブロック32の端部が幅方向中央付近に配置されているため、雪上走行時、ショルダー側周方向主溝16に入り込んだ雪が第3のブロック32の端部に引っ掛かるため、ショルダー側周方向主溝16に入り込んだ雪が溝内を周方向にずれることが阻止され、雪上トラクション性能、及び雪上ブレーキ性能といった雪上性能を向上させることができる。
また、第1の傾斜陸部34、及び第2の傾斜陸部50は、図2(B),(C)に示すように、中央部分を円弧状に凹ませているので、雪上走行時に効果的なエッジ効果が得られると同時に、強度のある雪柱をセンター側周方向主溝14内に形成することができ、雪上走行性能の向上を図ることができる。
第1の傾斜陸部34、及び第2の傾斜陸部50は、センター側周方向主溝14を完全に横断しているが、一方の陸部から他方の陸部に向けて高さが漸減しているため、接地時にセンター側周方向主溝14を完全に閉鎖することは無く、ウエット路面走行時に接地面内の水をセンター側周方向主溝14を介してタイヤ後方へ排水することができる。なお、この空気入りタイヤ10は、図2の矢印R方向に回転するので、ウエット路面走行時において、溝内の水は矢印R方向とは反対方向に流れる。
また、センター側周方向主溝14に接続された第1の傾斜ラグ溝22、第2の傾斜ラグ溝24、及び第3の傾斜ラグ溝26がタイヤ軸方向に傾斜して、トレッドパターンに方向性を持たせているため、接地面内の水、及びセンター側周方向主溝14に入り込んだ水の一部を、第1の傾斜ラグ溝22、第2の傾斜ラグ溝24、及び第3の傾斜ラグ溝26を介してタイヤ軸方向外側へ排水することができる。なお、第1の傾斜ラグ溝22、第2の傾斜ラグ溝24、及び第3の傾斜ラグ溝26から排出された水は、ショルダー側周方向主溝16を介してタイヤ後ろ側へ排出され、一部は、第4の傾斜ラグ溝42を介して接地端12Eの外側へ排出される。
これにより、本実施形態の空気入りタイヤ10は、ウエットハイドロプレーニング性能、及び雪上性能を向上することが出来る。
さらに、本実施形態の空気入りタイヤ10では、第1のブロック28のセンター側周方向主溝14側に、第1の傾斜ラグ溝22をタイヤ赤道面CL側へ向けて延長した仮想傾斜ラグ溝のタイヤ回転方向とは反対方向側に第1の傾斜陸部34を配置すると共に、第1の傾斜陸部34のタイヤ回転方向側(矢印R方向側)の端縁(辺)34Aと第1のブロック28のタイヤ回転方向側のブロック側壁面28Aとを段差無くスムーズに繋げているので、ウエット路面走行時において、センター側周方向主溝14内の水の一部を第1の傾斜陸部34によって効果的に第1の傾斜ラグ溝22に導くことができ、センター側周方向主溝14内の水の一部がスムーズに第1の傾斜ラグ溝22に進入する。
また、センター側周方向主溝14には、センターリブ18から第3のブロック32に向かって延びて第3のブロック32のタイヤ回転方向側のブロック側壁面に接するように延びる第2の傾斜陸部50が配置されているので、ウエット路面走行時において、センター側周方向主溝14内の水の一部を第2の傾斜陸部50によって効果的に第3の傾斜ラグ溝26に導くことができ、センター側周方向主溝14内の水の一部がスムーズに第3の傾斜ラグ溝26に進入する。このように、センター側周方向主溝14内の水の一部を、第1の傾斜ラグ溝22、及び第3の傾斜ラグ溝26へ流すことで排水性がより向上する。
(試験例)
本発明の効果を確かめるために、従来例のタイヤ、比較例のタイヤ2種、及び本発明の適用された実施例のタイヤを用意し、ウエットハイドロプレーンニング性能、ウエット制動性能、ドライ制動性能、ウエット操縦安定性能、ドライ操縦安定性能、雪上操縦安定性能、雪上トラクション性能、及び雪上制動性能の比較を実車に装着して行った。
実施例のタイヤ:上記実施形態で説明したタイヤである。
従来例のタイヤ:図3に示すトレッドパターンを有するタイヤである。図3において、符号100,102は周方向主溝、符号104,108,110はラグ溝、符号106は細溝、符号110はサイプ、符号112Eは接地端を示している。なお、傾斜ラグ溝104は、溝幅が5〜6mm、溝角度が45°、溝深さが9mmである。
比較例1のタイヤ:実施例のタイヤから、第2の傾斜陸部を取り除いたタイヤである(図4参照。センター側周方向主溝14では第1の傾斜陸部34のみが横断している。)。
比較例2のタイヤ:実施例のタイヤから、第1の傾斜陸部を取り除いたタイヤである(図5参照。センター側周方向主溝14では第2の傾斜陸部50のみが横断している。)。
なお、実施例、及び比較例において、傾斜ラグ溝の溝幅は4〜6mm、溝角度は、タイヤ周方向に対して30〜67°、溝深さは8mmである。
以下に試験方法、及び評価方法を説明する。
・ウエットハイドロプレーンニング性能(直進):水深5mmのウエット路面を直進で通過する際のハイドロプレーニング発生限界速度でのフィーリング評価。評価は、従来例を100とする指数表示とし、数値が大きいほどウエットハイドロプレーンニング性能に優れていることを表している。
・ウエット制動性能:水深2mmの直線路面上を80km/hの速度で走行状態からフル制動したときの制動距離を測定した。評価は、従来例の制動距離の逆数を100とする指数表示とし、数値が大きいほどウエット制動性能に優れていることを表している。
・ドライ制動性能:乾燥した直線路面上を80km/hの速度で走行状態からフル制動したときの制動距離を測定した。評価は、従来例の制動距離の逆数を100とする指数表示とし、数値が大きいほどドライ制動性能に優れていることを表している。
・ウエット操縦安定性能:ウエット状態のサーキットコースを各種走行モードにてスポーツ走行したときのテストドライバーのフィーリング評価。評価は、従来例を100とする指数表示とし、数値が大きいほどウエット操縦安定性に優れていることを表している。
・ドライ操縦安定性能:ドライ状態のサーキットコースを各種走行モードにてスポーツ走行したときのテストドライバーのフィーリング評価。評価は、従来例を100とする指数表示とし、数値が大きいほどドライ操縦安定性に優れていることを表している。
・雪上操縦安定性能:圧雪路面のテストコースにおける、制動性、発進性、直進性、及びコーナリング性能の総合フィーリング評価。評価は、従来例を100とする指数表示とし、数値が大きいほど雪上操縦安定性に優れていることを表している。
・雪上トラクション性能:雪上を10km/hから45km/hまで加速するまでの時間を計測した。評価は、従来例の加速時間の逆数を100とする指数表示とし、数値が大きいほど雪上トラクション性能に優れていることを表している。
・雪上制動性能:雪上を40km/hの速度で走行状態からフル制動したときの制動距離を測定した。評価は、従来例の制動距離の逆数を100とする指数表示とし、数値が大きいほど雪上制動性能に優れていることを表している。
なお、試験は、タイヤサイズが225/45R17、内圧が220kPaであり、荷重は実車で2名乗車相当とした。
Figure 0005330865
試験の結果、本発明の適用された実施例のタイヤは、従来例、及び比較例よりも全ての項目で性能が向上していることが分かった。
10 空気入りタイヤ
12 トレッド
14 センター側周方向主溝
16 ショルダー側周方向主溝
18 センターリブ(陸部)
22 第1の傾斜ラグ溝
24 第2の傾斜ラグ溝
26 第3の傾斜ラグ溝
28 第1のブロック(陸部)
30 第2のブロック(陸部)
32 第3のブロック(陸部)
34 第1の傾斜陸部
34A 端縁
34B 端縁
50 第2の傾斜陸部

Claims (6)

  1. 路面に接地するトレッドと、
    前記トレッドに設けられ、タイヤ周方向に沿って延びる周方向主溝と、
    前記トレッドに設けられ、前記周方向主溝からタイヤ軸方向外側に向けて延びると共にタイヤ赤道面側の端部がタイヤ軸方向外側の端部よりも先に接地するようにタイヤ軸方向に対して傾斜する傾斜ラグ溝と、
    前記周方向主溝を挟んで一方の陸部から他方の陸部に向けて高さが漸減するように延びて、前記周方向主溝を完全に横断する傾斜陸部と、
    を有する空気入りタイヤ。
  2. 前記傾斜陸部は、前記一方の陸部側のみが傾斜している請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記傾斜陸部の端部が、前記他方の陸部に喰い込むように形成されている請求項1又は請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 互いに逆方向に傾斜する2つの前記傾斜陸部がタイヤ周方向に接している請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記傾斜陸部を高さが漸減する方向に沿った断面で見た時に、前記傾斜陸部の輪郭形状は中央部分が凹んでいる、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記傾斜陸部のタイヤ回転方向側の縁部と、前記傾斜ラグ溝のタイヤ回転方向とは反対側の溝壁面とが段差無く連続して繋がっている、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
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