JP5301409B2 - カチオン硬化性樹脂組成物及びその硬化物 - Google Patents
カチオン硬化性樹脂組成物及びその硬化物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5301409B2 JP5301409B2 JP2009231828A JP2009231828A JP5301409B2 JP 5301409 B2 JP5301409 B2 JP 5301409B2 JP 2009231828 A JP2009231828 A JP 2009231828A JP 2009231828 A JP2009231828 A JP 2009231828A JP 5301409 B2 JP5301409 B2 JP 5301409B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin composition
- compound
- cationic
- group
- curing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Epoxy Resins (AREA)
- Eyeglasses (AREA)
- Polyethers (AREA)
Description
上記式(1)で示される分解反応において、生成するカチオン種(上記式中のR’+)の安定性を高くすれば、式(1)で示される分解反応の反応速度が高まるものの、その安定性が高過ぎると、続く上記式(2)及び(3)で示されるカチオン重合(硬化)に速やかに移行しないおそれがある。したがって、カチオン種を適度に安定化、すなわちカチオン重合(硬化)を阻害しない程度にカチオン種を安定化することができれば、上記式(1)〜(3)からなる全体の速度、いわゆる樹脂組成物の硬化速度が向上されると考えられる。水分子は、酸素原子に非共有電子対を有するものであるため、カチオン硬化触媒の熱や光励起による分解反応で生成したカチオンを適度に安定化できると推測される。
本発明はまた、上記カチオン硬化性樹脂組成物を硬化させてなる硬化物でもある。
以下に本発明を詳述する。
上記樹脂組成物において、水分の含有量は、該樹脂組成物100質量%に対し、0.03〜2質量%であることが適当である。0.03質量%未満であると、短時間で樹脂組成物を充分に硬化させることができず、生産性が向上しないおそれがあり、また、2質量%を超えると、カチオン硬化性化合物の水との相溶性が良好ではないことに起因して、透明性や低着色性等の特性が充分に発揮できなくなるおそれがある。上記水分含有量として好ましくは、樹脂組成物100質量%に対して0.08質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.12質量%以上である。また、1質量%以下が好ましく、より好ましくは1.00質量%未満である。1.00質量%以上では、光学部材、中でも、金型成形による成形硬化する光学部材においては、樹脂組成物に含有される水分が硬化時に気化することによって硬化物内に気泡が発生し透明性がより充分とはならないおそれがある。したがって、上記樹脂組成物を光学部材用途に用いる場合には、硬化速度改良に加え、光学用途に要求される高い透明性を達成するために、水分の含有量を1.00質量%未満とすることが特に好適である。また、光学部材の中でも、レンズにおいては、レンズ内の微量の気泡による光の散乱も課題となり得るため、気泡の生成要因となる樹脂組成物中の水分は1.00質量%未満であることが特に好ましい。更に好ましくは0.8質量%以下、より更に好ましくは0.80質量%未満、特に好ましくは0.7質量%以下、最も好ましくは0.70質量%未満である。
なお、本明細書における「エポキシ基」とは、3員環のエーテルであるオキシラン環を含むものであり、狭義のエポキシ基の他、オキシラン環が炭素に結合している基や、グリシジル基(グリシジルエーテル基及びグリシジルエステル基を含む)のようにエーテル又はエステル結合を含む基、エポキシシクロヘキサン環等を含むものである。
上記エポキシ化合物に関し、芳香族エポキシ化合物とは、分子中に芳香環及びエポキシ基を有する化合物であるが、例えば、ビスフェノール骨格、フルオレン骨格、ビフェニル骨格、ナフタレン環、アントラセン環等の芳香環共役系を有するグリシジル化合物であることが好ましく、その中でも、より高屈折率を実現させるため、ビスフェノール骨格及び/又はフルオレン骨格を有する化合物であることが好適である。より好ましくは、フルオレン骨格を有する化合物であり、これによって、更に著しく屈折率を高めることができる。また、芳香族グリシジルエーテル化合物も好適である。また、芳香族エポキシ化合物の臭素化化合物を用いることによっても、より高屈折率を達成できるため好適であるが、用途に応じて適宜使用することが好ましい。
上記エピビスタイプグリシジルエーテル型エポキシ樹脂としては、例えば、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS、フルオレンビスフェノール等のビスフェノール類とエピハロヒドリンとの縮合反応により得られるものが好適である。
上記高分子量エピビスタイプグリシジルエーテル型エポキシ樹脂としては、例えば、上記エピビスタイプグリシジルエーテル型エポキシ樹脂を上記ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS、フルオレンビスフェノール等のビスフェノール類と更に付加反応させることにより得られるものが好適である。
上記脂肪族グリシジルエーテル型エポキシ樹脂としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール(PEG600)、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、テトラプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール(PPG)、グリセロール、ジグリセロール、テトラグリセロール、ポリグリセロール、トリメチロールプロパン及びその多量体、ペンタエリスリトール及びその多量体、グルコース、フルクトース、ラクトース、マルトース等の単/多糖類等とエピハロヒドリンとの縮合反応により得られるもの、プロピレングリコール骨格、アルキレン骨格、オキシアルキレン骨格を有するもの等が好適である。中でも、中心骨格にプロピレングリコール骨格、アルキレン骨格、オキシアルキレン骨格を有する脂肪族グリシジルエーテル型エポキシ樹脂等が好適である。
また熱潜在性カチオン硬化触媒を用いることによって、得られる樹脂組成物から得られる硬化物の耐湿性が劇的に改善され、過酷な使用環境においても樹脂組成物が有する優れた光学特性を保持し、種々の用途に好適に用いることができるものとなる。
1)所定量の水分を存在させることが、上述した硬化速度の改善のみならず、意外なことに、水分共存による透明性や機械的強度の低下をもたらすことがない。そのために、本来、カチオン硬化性樹脂組成物をカチオン硬化触媒を用いて硬化して得られる硬化物が発揮し得る、優れた耐湿性や耐光性を、如何なく発揮できる。
2)更に、カチオン硬化触媒は、硬化時に硬化物の着色の原因となったり、また、硬化物に残留した触媒残渣が硬化物の2次加工時や使用環境において暴露される光や熱によって2次分解して硬化物の着色を引き起こすという課題もあった。本発明のカチオン硬化性樹脂組成物では、所定量の水分を含有させることにより、カチオン硬化触媒量を低減できるために、上述のような着色の課題も抑制され得る。
したがって、本発明のカチオン硬化性樹脂組成物は、生産性、透明性、無色性、機械的強度が要求されるレンズ等の光学部材に適しており、更に、低価格化と光学品質の向上が要求される、微小光学部材の原料として特に有用となる。なお、微小光学部材としては、例えば、携帯電話用撮像レンズ及びデジタルカメラ用撮像レンズ等のカメラレンズ、光ビーム集光レンズ、光拡散用レンズ及び光ピックアップレンズ等が挙げられ、これらの微小光学部材に、本発明のカチオン硬化性樹脂組成物を好適に適用することができる。
(R1 aR2 bR3 cR4 dZ)+m(AXn)−m (4)
(式中、Zは、S、Se、Te、P、As、Sb、Bi、O、N及びハロゲン元素からなる群より選ばれる少なくとも一つの元素を表す。R1、R2、R3及びR4は、同一又は異なって、有機基を表す。a、b、c及びdは、0又は正数であり、a、b、c及びdの合計はZの価数に等しい。カチオン(R1 aR2 bR3 cR4 dZ)+mはオニウム塩を表す。Aは、ハロゲン化物錯体の中心原子である金属元素又は半金属元素(metalloid)を表し、B、P、As、Al、Ca、In、Ti、Zn、Sc、V、Cr、Mn、Coからなる群より選ばれる少なくとも一つである。Xは、ハロゲン元素を表す。mは、ハロゲン化物錯体イオンの正味の電荷である。nは、ハロゲン化物錯体イオン中のハロゲン元素の数である。)で表される化合物が好適である。
更に一般式AXn(OH)−で表される陰イオンも用いることができる。また、その他の陰イオンとしては、過塩素酸イオン(ClO4 −)、トリフルオロメチル亜硫酸イオン(CF3SO3 −)、フルオロスルホン酸イオン(FSO3 −)、トルエンスルホン酸イオン、トリニトロベンゼンスルホン酸イオン等が挙げられる。
上記可撓性成分としては、上記カチオン硬化性化合物とは異なる化合物であってもよいし、該カチオン硬化性化合物の少なくとも1種が可撓性成分であってもよい。
このように上記可撓性成分としては、カチオン硬化性化合物を好適に用いることができるが、該化合物としては、エポキシ基を含む化合物であることが好ましく、より好ましくは、オキシブチレン基(−〔−(CH2)4−O−〕m−(mは、同上。))を有する化合物である。
上記化合物はまた、直鎖状、分岐状、環状等のいずれの構造であってもよく、分岐しているものが好ましい。
上記化合物の炭素数としては、8〜36の整数であることが好適であるが、これによって、樹脂組成物の透明性や作業性等の機能を損なうことなく優れた剥離性を示す硬化物となる。炭素数としてより好ましくは8〜20であり、更に好ましくは10〜18である。
なお、上記粘度は、25℃において、コーンプレート型回転粘度計を用いて測定することができる。
また硬化温度を段階的に変化させてもよい。例えば、樹脂組成物の硬化物を製造するうえでの生産性を向上する目的で、型内に所定の温度・時間で保持した後、型から取り出して空気又は不活性ガス雰囲気内に静置して熱処理することも可能である。この場合の熱処理温度としては、型内保持温度を25℃〜250℃となるように設定することが好ましく、より好ましくは60℃〜200℃、更に好ましくは80〜180℃である。また、保持時間は10秒〜5分であることが好ましく、より好ましくは30秒〜5分である。
上記熱処理において、硬化温度及び硬化時間としては、硬化させる樹脂組成物等に応じて適宜設定することができ、上述したように型内保持温度及び保持時間を設定することが好適である。
上記光学部材としては、特に、レンズであることが好適である。レンズとして好ましくは、カメラレンズ、光ビーム集光レンズ、光拡散用レンズ及び光ピックアップレンズであり、より好ましくはカメラレンズである。カメラレンズの中でも、携帯電話用撮像レンズ及びデジタルカメラ用撮像レンズ等の撮像レンズが好ましい。また、これら微小光学レンズであることが好適である。
なお、上記樹脂組成物が光学部材用の樹脂組成物である場合は、光学部材の用途に応じて適宜その他の成分を含んでいてもよい。具体的には、UV吸収剤、IRカット剤、反応性希釈剤、顔料、洗料、酸化防止剤、光安定剤、可塑剤、非反応性化合物、連鎖移動剤、熱重合開始剤、嫌気重合開始剤、光安定剤、重合禁止剤、消泡剤等が好適である。
温度センサーを備えた20mlスクリュー管に、カチオン硬化性化合物として水添エポキシビスフェノールAエポキシ化合物(ジャパンエポキシレジン社製、エピコートYX−8000、エポキシ当量205、液状水添エポキシ樹脂)100部、及び、カチオン硬化触媒としてサンエイドSI−80L(商品名、三新化学工業社製、熱潜在性カチオン硬化触媒、固形分50%)1部を投入し、均一になるように混合した。この混合物に、水を添加して撹拌することによって水分含有量0.14%の樹脂組成物(1)を得た後、下記方法にて、硬化特性、総発熱量、硬化物物性及び硬化物の着色の有無を評価した。結果を表1に示す。
樹脂組成物を構成するカチオン硬化性化合物及びカチオン硬化触媒の種類、量、及び、水の添加による水分含有量を表1〜3に示すとおりに変更したこと以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物を得た。この樹脂組成物について、硬化特性、総発熱量、硬化物物性及び硬化物の着色の有無を評価した。結果を表1〜3に示す。
樹脂組成物を構成するカチオン硬化性化合物及びカチオン硬化触媒の種類、量を表1〜3に示すとおりに変更したこと、並びに、水を添加しなかったこと以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物を得た。この樹脂組成物について、硬化特性、総発熱量、硬化物物性及び硬化物の着色の有無を評価した。結果を表1〜3に示す。
なお、表1〜3に記載の比較例1〜3の水分添加量は、購入品(カチオン硬化性化合物及びカチオン硬化触媒)をそのまま使用して得られた樹脂組成物の水分量(水分含有量)を測定したものである。
樹脂組成物を得た後、スクリュー管を、35℃の恒温浴槽に30分間浸漬し、液温を35℃とした。その後、このスクリュー管を120℃のオイルバスに浸け、下記のGT(秒)及びMCT(秒)を追跡した。この操作を2度行い、それぞれの平均値を求めた。
GT(秒):内温(液温)が50℃に到達した時点をt=0(秒)として、125℃に達するまでの所要時間(単位:秒)。
MCT(秒):内温(液温)が50℃に到達した時点をt=0(秒)として、最高温度に達するまでの所要時間(単位:秒)。
なお、硬化反応の発熱によって温度上昇が速くなるため、GT及びMCTは、硬化速度の指標となる。
樹脂組成物を得た後、示差走査熱量測定装置(セイコーインスツルメンツ社製、DSC6200)を使用し、10℃/分で300℃まで昇温して発熱量を測定した。
ガラス板2枚を用いて1mm間隔のギャップを形成し、樹脂組成物を投入した後、140℃のオーブン中で15分硬化し、脱型した。このようにして得た硬化物(1mm注型板)について、下記条件にてガラス転移温度及び透過率を測定した。
ガラス転移温度(Tg、℃):動的粘弾性測定装置(ティー・エイ・インスツルメント社製、RSA−III)を使用し、10℃/分で200℃まで昇温してTgを測定した。
透過率「ブランク」:吸光度計(島津製作所製、分光光度計UV−3100)を用いて、波長400nmにおける硬化物の透過率を測定した。この透過率は、透明性の指標となる。
透過率「230℃1h」:硬化物を230℃のオーブンに入れ、窒素雰囲気下1時間経過後に取り出した後、吸光度計(島津製作所製、分光光度計UV−3100)を用いて、波長400nmにおける硬化物の透過率を測定した。この透過率は、耐熱性の指標となる。
透過率「45mW/cm2 24h」及び「45mW/cm2 100h」:耐候性試験機(スガ試験機社製、メタリングウェザーメーターM6T)を使用し、45mW/cm2の照射強度で24時間又は100時間照射後、吸光度計(島津製作所製、分光光度計UV−3100)を用いて、波長400nmにおける硬化物の透過率を測定した。この透過率は、耐光性の指標となる。
上記硬化特性試験で得た硬化物(スクリュー管中で硬化して得た硬化物)について、着色の有無(無色性)を目視で判断した。その結果、水分含有量が0.03質量%未満となる比較例1〜3のうち、着色が特に目立ったのは芳香族エポキシ化合物(828)を用いた比較例3であったが、同じく芳香族エポキシ化合物を用いた例でも、水分含有量が本発明の範囲内である実施例23〜25では、硬化物の着色が抑制されており、着色を抑制するという本発明の効果が特に顕著に現れていた。また、水添エポキシ化合物や脂環式エポキシ化合物を用いた比較例1及び2では着色は僅かであったが、水分含有量を本発明の範囲内とした各実施例では、更に無色性に優れるものであった。
YX−8000:液状水添エポキシ樹脂(エピコートYX−8000)、エポキシ当量205、ジャパンエポキシレジン社製
セロキサイド2021P:液状脂環式エポキシ樹脂(セロキサイド−2021P)、エポキシ当量131、重量平均分子量260、ダイセル化学工業社製
828:液状ビスフェノールAグリシジルエーテル型エポキシ樹脂(エピコート828)、エポキシ当量184〜194、重量平均分子量約370、ジャパンエポキシレジン社製
EHO:オキセタン樹脂(ETERNACOLL(R)EHO)、分子量116.16、宇部興産社製
SI−80L:熱潜在性カチオン硬化触媒(サンエイドSI−80L、スルホニウム塩タイプ)、三新化学工業社製、固形分50%
SI−100L:熱潜在性カチオン硬化触媒(サンエイドSI−100L、スルホニウム塩タイプ)、三新化学工業社製、固形分50%
SI−110L:熱潜在性カチオン硬化触媒(サンエイドSI−110L、リン系タイプ)、三新化学工業社製、固形分50%
まず実施例及び比較例より、水分の添加によって、硬化速度が著しく速くなることが分かる。具体的には、水分含有量(水分添加量)が0.03質量%以上である場合に、GT(秒)及びMCT(秒)が著しく短縮されることが明らかである。また、実施例1と5、実施例7と9、及び、実施例10と12をそれぞれ比較すると、総発熱量は、水分含有量が多いほど同程度〜やや増加する傾向にあることが分かる。更に、実施例1と5、及び、実施例7と9をそれぞれ比較すると、硬化物のガラス転移温度(Tg)は、水分含有量が多いほど高くなることが分かる。
Claims (8)
- カチオン硬化性化合物とカチオン硬化触媒とを含み、カチオン硬化する樹脂組成物であって、
該カチオン硬化性樹脂組成物は、該樹脂組成物100質量%に対し、0.03〜2質量%の水分を含み、
該カチオン硬化性樹脂組成物は、光学部材用の樹脂組成物であり、
該カチオン硬化触媒の含有量は、固形分換算量として、カチオン硬化性化合物100重量部に対し、0.01〜2重量部であって、
該カチオン硬化性化合物は、脂環式エポキシ化合物、水添エポキシ化合物及び/又はオキセタン化合物であることを特徴とするカチオン硬化性樹脂組成物。 - 前記カチオン硬化性化合物は、カチオン重合性基を有する化合物であることを特徴とする請求項1に記載のカチオン硬化性樹脂組成物。
- 前記カチオン重合性基は、エポキシ基、オキセタン基、ジオキソラン基、トリオキサン基、ビニルエーテル基及びスチリル基からなる群より選択される少なくとも1種の基であることを特徴とする請求項2に記載のカチオン硬化性樹脂組成物。
- 前記カチオン硬化性化合物は、脂環式エポキシ化合物及び/又は水添エポキシ化合物を含み、該脂環式エポキシ化合物及び水添エポキシ化合物の合計量が、前記カチオン硬化性化合物の総量100質量%に対して50質量%以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のカチオン硬化性樹脂組成物。
- 前記光学部材は、レンズであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のカチオン硬化性樹脂組成物。
- 前記カチオン硬化触媒は、熱潜在性カチオン硬化触媒及び/又は光潜在性カチオン硬化触媒であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のカチオン硬化性樹脂組成物。
- 前記カチオン硬化性樹脂組成物中の水分含有量は、該樹脂組成物100質量%に対し、1.00質量%未満であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のカチオン硬化性樹脂組成物。
- 請求項1〜7のいずれかに記載のカチオン硬化性樹脂組成物を硬化させてなることを特徴とする光学部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009231828A JP5301409B2 (ja) | 2009-10-05 | 2009-10-05 | カチオン硬化性樹脂組成物及びその硬化物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009231828A JP5301409B2 (ja) | 2009-10-05 | 2009-10-05 | カチオン硬化性樹脂組成物及びその硬化物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011079910A JP2011079910A (ja) | 2011-04-21 |
JP5301409B2 true JP5301409B2 (ja) | 2013-09-25 |
Family
ID=44074299
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009231828A Active JP5301409B2 (ja) | 2009-10-05 | 2009-10-05 | カチオン硬化性樹脂組成物及びその硬化物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5301409B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101886193B1 (ko) * | 2011-08-25 | 2018-08-08 | 토요잉크Sc홀딩스주식회사 | 광중합성 조성물, 광중합성 코팅제, 적층체 및 편광판 |
JP5320614B2 (ja) * | 2013-02-14 | 2013-10-23 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 光重合性組成物及び光学フィルム積層体 |
JP6556424B2 (ja) * | 2014-01-31 | 2019-08-07 | アイカ工業株式会社 | 光カチオン硬化型樹脂組成物 |
JP2018012765A (ja) * | 2016-07-20 | 2018-01-25 | 株式会社Adeka | 硬化性組成物、硬化物の製造方法、その硬化物および接着剤 |
KR102176229B1 (ko) * | 2016-12-09 | 2020-11-10 | 주식회사 엘지화학 | 밀봉재 조성물 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6232361B1 (en) * | 1998-12-11 | 2001-05-15 | Sun Chemical Corporation | Radiation curable water based cationic inks and coatings |
JP2003252979A (ja) * | 2002-03-05 | 2003-09-10 | Riso Kagaku Corp | カチオン重合性組成物 |
JP2006089722A (ja) * | 2004-08-26 | 2006-04-06 | Konica Minolta Medical & Graphic Inc | カチオン重合性組成物、活性エネルギー線硬化型インクジェットインク及びカチオン重合性組成物の製造方法 |
JP2006150665A (ja) * | 2004-11-26 | 2006-06-15 | Konica Minolta Medical & Graphic Inc | インクジェット記録方法 |
CN101277991B (zh) * | 2005-09-29 | 2011-11-09 | Cmet公司 | 用于立体平版印刷术的树脂组合物 |
JP2009084310A (ja) * | 2007-09-27 | 2009-04-23 | Nippon Shokubai Co Ltd | 熱・光硬化性樹脂組成物、光学材料及び光学部材 |
JP5210645B2 (ja) * | 2008-01-25 | 2013-06-12 | シーメット株式会社 | 光学的立体造形用樹脂組成物 |
JP2009203306A (ja) * | 2008-02-27 | 2009-09-10 | Cmet Inc | 光学的立体造形用樹脂組成物 |
JP5274206B2 (ja) * | 2008-11-06 | 2013-08-28 | 旭化成イーマテリアルズ株式会社 | 光硬化型樹脂組成物、その硬化物及び硬化物の製造方法 |
JP2011018636A (ja) * | 2009-06-09 | 2011-01-27 | Fujifilm Corp | 導電性組成物、並びに透明導電膜、表示素子及び集積型太陽電池 |
-
2009
- 2009-10-05 JP JP2009231828A patent/JP5301409B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011079910A (ja) | 2011-04-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5814478B2 (ja) | カチオン硬化性樹脂組成物 | |
JP5480469B2 (ja) | 樹脂組成物、光学材料、及び、該光学材料の制御方法 | |
KR102055796B1 (ko) | 렌즈용 경화성 조성물, 및 렌즈 및 광학 장치 | |
JP2009084310A (ja) | 熱・光硬化性樹脂組成物、光学材料及び光学部材 | |
WO2017026351A1 (ja) | 硬化性組成物及びその硬化物 | |
JP5301409B2 (ja) | カチオン硬化性樹脂組成物及びその硬化物 | |
KR20180012780A (ko) | 광경화성 조성물, 그것을 사용한 경화물 및 광학 부품 | |
JPWO2011034138A1 (ja) | 硬化成型体の製造方法及び硬化成型体 | |
JP2009062459A (ja) | 有機無機複合樹脂組成物及び該有機無機複合樹脂組成物を硬化させてなる硬化物 | |
JP6491637B2 (ja) | 硬化性組成物及びその硬化物、並びにウェハレベルレンズ | |
JP5102671B2 (ja) | 硬化性樹脂組成物、その硬化物、光学部材及び光学ユニット | |
JP6001317B2 (ja) | カチオン硬化性樹脂組成物 | |
JP2009235196A (ja) | 硬化性樹脂組成物、その硬化物、光学部材及び光学ユニット | |
JP4439017B2 (ja) | 成型体用硬化性樹脂組成物、成型体及びその製造方法 | |
JP5296472B2 (ja) | 成型体用硬化性樹脂組成物、成型体及びその製造方法 | |
JP2011241380A (ja) | 硬化成型体用樹脂組成物及び硬化成型体 | |
JP2013138158A (ja) | 撮像素子、色素含有レンズ及びレンズ成型用樹脂組成物 | |
JP5448358B2 (ja) | 樹脂組成物、光学材料、及び、光学部材 | |
JP5778448B2 (ja) | 硬化成型体用樹脂組成物及び硬化成型体 | |
JP2016050230A (ja) | 光学用感光性樹脂組成物およびそれを用いた光学材料 | |
JP2017141356A (ja) | 光学用感光性樹脂組成物およびそれを用いた光学材料 | |
JP2012136571A (ja) | 光学レンズ用カチオン硬化性樹脂組成物 | |
JP6001318B2 (ja) | エポキシ系硬化物 | |
JP5815463B2 (ja) | カチオン硬化触媒の製造方法 | |
WO2018096967A1 (ja) | 脂環式エポキシ化合物を含むインプリント成形用光重合性組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110317 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120829 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120904 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121018 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130416 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130510 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130528 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130619 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5301409 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |