JP5380172B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents
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一方、トッププレートの温度が高い図12(c)の場合、赤外線センサの総検出値VtOは(20mV+50mV+300mV=)370mVとなるはずだが、従来方式ではVpu=300mVを差し引くため検出値Vo5=70mVとなり、これは検出温度310℃に相当する。したがって、60℃の誤差を生じることになる。
そして、検出値Vptはトッププレート上面温度Tptにより変化し、検出値Vbは鍋の輻射率により変化する。つまり、従来は、双方とも誤差が大きい(Vto−Vpu)に基づいて鍋底温度を検出していることになるから検出誤差が非常に大きい。以下に具体例で説明する。
前記被加熱物を加熱コイルにより誘導加熱する加熱手段と、
前記トッププレート及び前記被加熱物より輻射される赤外線を検知する赤外線センサと、
前記トッププレートの温度を検知する温度センサと、
温度上昇期間において、前記加熱手段による火力を比例制御するためのデータテーブル又は演算式からなり、前記温度センサの検知出力をパラメータとして温度上昇制御データ系列を設定すると共に、前記赤外線センサの検知出力に応じて、前記設定された温度上昇制御データ系列に従う火力の設定値を決定する制御部とを備え、
前記制御部は、前記温度センサの検知出力が、火力を最大にする温度上昇制御データ系列のパラメータ値を超えると、前記温度センサの検知出力に応じて前記加熱手段による火力を制御するための温度制御データ系列を設定することを特徴とする。
斯様に構成すれば、制御部は、加熱が開始されて温度が上昇する期間では、被加熱物の温度に近い温度センサの検知出力に応じて温度上昇制御データ系列を選択設定する。そして、特許文献1のようにトッププレート下面からの輻射エネルギーに対応する赤外線センサの検知出力を減じることで、当該検知出力に含まれている情報を利用せずに排除することなく、上記検知出力に応じて設定した温度上昇制御データ系列に従う設定値を決定するので、被加熱物の熱容量が小さい場合でも、温度の上昇度合いを高精度に制御できる。
以下、システムキッチンに組み込まれる誘導加熱調理器に適用した第1実施例について、図1〜図7を参照しながら説明する。図3は、キッチンキャビネット1に、加熱調理器2が組み込まれた状態の外観斜視図であり、図4は、トッププレートを外した状態で示す調理器本体3の平面図である。加熱調理器2の調理器本体3は、キャビネット1に設けられた開口4に落とし込み状態に組み込まれている。この調理器本体3の下部には、図3に示すロースタ部5が設けられている。
さらに、図3、図5に示すように、前記調理器本体3の上面には、誘導加熱コイル8、9及びヒータ10を上方から覆うように、耐熱ガラス製の透視可能なトッププレート16が配置される。このトッププレート16において、左右の誘導加熱コイル8、9及びヒータ10の上方に対応する部位はそれぞれ円形模様の調理器載置表示部17、18、19が設けられている。
シールドケース31のうち、集光反射部33の上方に位置する部分には開口部34が形成されており、例えばフライパンなどの調理器具35から放射された赤外線が、開口部34を通って集光反射部33に向かうようになっている。
このような構成において、集光反射部33は、トッププレート16(赤外線透過窓37)を介して調理器具35から放射された赤外線をほぼ水平方向に反射して赤外線センサ32に集光させる(図6中、破線で示す光路参照)。
そして、火力制御装置41は、これらの入力並びに予め記憶された制御プログラムに基づいて、表示部12H,15H,20H〜27Hの作動を制御すると共にインバータ(高周波電流供給手段)42を制御し、誘導加熱コイル8(及び9)にインバータ42を介して高周波電流を供給して制御する。例えば、ユーザが操作部20T〜27Tを操作することで、調理メニューを選択し、調理条件を設定すると、対応する表示部12H,15H,20H〜27Hの表示を制御すると共に対応する加熱制御を行う。
また、整流回路45の入力側と、インバータ42の出力側とには、夫々電流トランス46,47が配置されており、それらの検知信号は火力制御装置41に与えられている。そして、火力制御装置41は、加熱調理器2への入力電流ipとインバータ42の出力電流(コイル電流)icとを検出するようになっている。尚、以上において、誘導加熱コイル8及び9,インバータ42,共振コンデンサ43は、加熱手段48を構成している。
この場合、データ系列(1)〜(9)の火力減衰率(直線の傾き)は、光沢があるステンレス製鍋の底の温度が、例えば250℃に到達した場合に輻射される赤外線エネルギーに応じて、赤外線センサ32が出力する電圧Vb=20mVに相当するように設定されている。尚、データ系列(1)〜(9)は、下面温度Tpuについて、大まかな値を離散的に示しているが、実際に使用するデータは、下面温度Tpuをより詳細に切り分けたものとなる。
尚、この上限値の設定方法としては、その他例えば、データ系列(9)よりも右側に位置する図示しないデータ系列を更に設定し、下面温度Tpuが、上述したステンレス製鍋の底の温度が250℃になっている場合に対応する温度で傾きが垂直となるデータ系列を設定すれば、そのデータ系列が上限となる。この上限は任意に設定可能であり、例えば下面温度Tpu=150℃に対応するデータ系列(6)の傾きを垂直に設定すれば、当該データ系列(6)が上限になる。
一方、調理器具35を加熱している最中に調理器具35内に調理物が投入されると、調理器具35の温度が一気に低下する。この時、トッププレート16の下面温度Tpuはあまり変化しないが、赤外線センサ32の出力電圧Vtoは一気に減少するから、温度Tpuに基づくデータ系列に沿って火力設定値が一気に上昇するように制御される。
この動作は、赤外線センサ32の検出出力に基づきデータ系列(9)において過昇温防止を図る上限値を超えて、トッププレート16の下面温度Tpuがより高く上昇することで、赤外線検出が適切に機能しないケースに対応する。この場合は、温度Tpuだけをパラメータとするデータ系列(10’)により火力を制御する。
図8ないし図11は第2実施例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について説明する。図9は、火力制御装置41が内部のメモリにデータテーブルとして記憶保持している、予熱制御データ系列(但し、データ系列(10)を除く)の一例を示すものである。図9の横軸は、トッププレート16の下面温度Tpuと共に、赤外線センサ32の出力電圧Vto[mV]の対数目盛を示しており、縦軸は、誘導加熱の火力出力P[kW]である。そして、データ系列(1)〜(9)は、25℃から25℃刻みで上昇する下面温度Tpuをパラメータとする予熱制御データ[温度上昇制御データ]の系列を示している。
負荷線がLs2の状態では、データ系列(10)との交点であるPs2に到達する以前に、下面温度Tpu=125℃であればデータ系列(5)とPs2’で交差するので、赤外線センサ32の出力電圧Vtoの上昇に応じて火力Pを低下させる。
負荷線がLs4に移行し、下面温度Tpu=150℃に上昇すると、データ系列(6)とPs4で交差する。この状態から更に調理が進めば、負荷線の傾きはLs4より小さくなる。一方、調理器具35に新たに野菜が追加投入されると、負荷線の傾きは立つように変化する。
例えば調理メニューが「フライパン調理」である場合、予熱を行っている期間は、温度センサ39a,39bの検知出力のうち検知温度が低い方を採用する。そして、予熱後は、サブメニューが例えば「ステーキ」であれば検知温度が低い方を採用し、サブメニューが例えば「カツレツ」であれば検知温度が高い方を採用する。また、調理メニューが「野菜炒め」であれば一貫して検知温度が高い方を採用し、「玉子焼き」であれば一貫して検知温度が低い方を採用する。
また、火力制御装置41は、データ系列(1)〜(9)と、データ系列(10)とにそれぞれ上限値を設定する場合に、前者の火力出力Pの上限値を後者の上限値以上に設定するので、調理器具35が例えば光沢のあるステンレス製である場合でも、過昇温防止機能を高い精度で実現できる。
加えて、火力制御装置41は、温度センサ39a,39bより出力される検知結果の平均値を採用するか、又は前記検知結果の何れかを選択したものに応じて、データ系列(1)〜(9)を設定し、また、上記検知結果について温度が最低を示すもの,温度が最高を示すもの,或いは前記検知結果の平均値の何れかに基づいてデータ系列(10)に従う制御データを決定する。
複数の温度センサの検知出力の取り扱いは、図11に示すものに限らず、個別の設計に応じて適宜変更して良い。
温度センサは、1つのみでも、若しくは3つ以上設けても良い。
誘導加熱コイルについても、1つだけ、若しくは3つ以上設けても良い。
データ系列(10)について、調理メニューごとにバリエーションを設けることは、必要に応じて行えばよい。また、各データ系列は、必ずしも比例制御を行うデータに限ることはなく、適宜変更して良い。
調理器具35はフライパンに限ることなく、その他の鍋などである場合も同様に適用できる。
Claims (4)
- 被加熱物が載置されるトッププレートと、
前記被加熱物を加熱コイルにより誘導加熱する加熱手段と、
前記トッププレート及び前記被加熱物より輻射される赤外線を検知する赤外線センサと、
前記トッププレートの温度を検知する温度センサと、
温度上昇期間において、前記加熱手段による火力を比例制御するためのデータテーブル又は演算式からなり、前記温度センサの検知出力をパラメータとして温度上昇制御データ系列を設定すると共に、前記赤外線センサの検知出力に応じて、前記設定された温度上昇制御データ系列に従う火力の設定値を決定する制御部とを備え、
前記制御部は、前記温度センサの検知出力が、火力を最大にする温度上昇制御データ系列のパラメータ値を超えると、前記温度センサの検知出力に応じて前記加熱手段による火力を制御するための温度制御データ系列を設定することを特徴とする誘導加熱調理器。 - 調理条件を設定操作するための操作部と、
この操作部を介して設定された調理条件を表示する表示部とを備え、
前記制御部は、前記温度制御データ系列を、前記調理条件に対応させて複数用意し、前記操作部を介して設定された調理条件に応じて何れか1つを選択することを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。 - 前記温度センサを複数個備え、
前記制御部は、前記複数の温度センサより出力される検知結果について温度が最低を示すもの,温度が最高を示すもの,或いは前記検知結果の平均値の何れかに基づいて、前記温度制御データ系列に従う設定値を決定することを特徴とする請求項1又は2記載の誘導加熱調理器。 - 前記温度センサを複数個備え、
前記制御部は、前記複数の温度センサより出力される検知結果の平均値を採用するか、又は前記検知結果の何れかを選択したものに応じて、前記温度上昇制御データ系列を設定することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の誘導加熱調理器。
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