JP5367115B2 - コンクリート構造物の補強工法 - Google Patents
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Description
まず、補強する橋脚の柱部2(図3参照。)の表面前面をチッピングまたはサンドブラストにより粗面な状態にする。なお、ウォータージェットを用いても良い。
(S102)墨出工
次に、柱部2の側面の溝部5および凹部6を形成する位置に墨出しを行う。
そして、図3の(a)に示すように、柱部2の下部のフーチング部1上の側面部に、フーチング部1に凹部6を形成する。図4は柱部に形成される凹部6の拡大斜視図、図5は特殊コアドリル20により定着孔7を削孔する状態を示す図であって、(a)は平面断面図、(b)は側面断面図である。この凹部6は、コア削孔を行うための削孔工具としての図5に示す特殊コアドリル(穿孔機)20を収容して削孔作業を行うためのコア削孔スペースである。
このような凹部6に対して、図5に示すように、スピンドル部22およびコアビット21が収容されるように特殊コアドリル20を設置し、支持部25を鉛直下方向に下降させることにより、径60mm、深さ600mmの定着孔7を鉛直方向に削孔する。この工程に際しては、事前にフーチング部1の内部に配筋された鋼材(図示せず。)の位置を把握しておくことが望ましい。
次いで、図3(a)に示すように、柱部2の側面部にコンクリートカッター(図示せず。)によって柱部2内部に配筋されている主筋4a(図1参照。)と平行方向(鉛直方向)に幅50mm、深さ50mm程度の切れ目を入れ、この切れ目内部のコンクリートを電動ピックによってはつり取り、溝部5を形成する。このあと、高圧洗浄などの方法で、柱部2の表面、溝部5、凹部6および定着孔7に付着したコンクリート粉塵を除去、清掃する。
次に、図3(a)に示すように定着孔7内に鉛直方向補強筋8を差し込み、鉛直方向補強筋8を溝部5内から凹部6および定着孔7内に渡って埋設する。図6(a)は柱部2の溝部5の上端部の拡大図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB−B断面図である。ここで、図6(b)に示すように、鉛直方向補強筋8と溝部5との隙間に鉄製または木製などの楔12を打ち込み、鉛直方向補強筋8を拘束する。この楔12は、図6(a)に示すように、鉛直方向補強筋8と溝部5との隙間の両側に千鳥配置となるように設置する。また、ここで、図6(a)および(b)に示すように、鉛直方向補強筋8の上端部を、溝部5を跨ぐ長さの帯板材からなる仮固定金具13によって溝部5内に拘束する。仮固定金具13は、コンクリートアンカー14によって固定する。そして、溝部5と鉛直方向補強筋8との隙間および定着孔7内に、樹脂9を注入し、鉛直方向補強筋8を固定する。なお、楔12は、樹脂9の硬化後に抜き取るか、あるいは樹脂9により埋め殺す。また、仮固定金具13は、樹脂9の硬化後に取り外す。
次いで、図3(b)に示すように、柱部2の側面部内部に鉛直方向に配筋した鉛直方向補強筋8と直角方向すなわち水平方向に帯筋10を取り付ける。取り付けは、事前に鉛直方向補強筋8に付けておいた結束線(図示せず。)で鉛直方向補強筋8と結束することにより行う。結束後、図1(b)に示すように、帯筋10の端部同士をフレア溶接11して連続筋とする。なお、帯筋10は従来使用されている異形鉄筋で良いが、表面に防錆処置を施すことが望ましい。また、結束線はステンレス材が望ましい。
次いで、図3(c)に示すように、柱部2の表面に補強用被覆層3を形成する。補強用被覆層3の形成は、まず、防錆性能を持つポリマーペースト系の下地強化被覆材を塗布し、次にポリマーセメント系被覆材を塗布する。塗布方法は、下地強化被覆材についてはハケ塗りまたは吹き付けとし、ポリマーセメント系被覆材はコテ塗りまたは吹き付けとする。
(S109)仕上材塗布工
最後に、補強用被覆層3の上に仕上材を塗布する。
2 柱部
3 補強用被覆層
4a 主筋
4b 帯筋
5 溝部
6 凹部
7 定着孔
8 鉛直方向補強筋
9 樹脂
10 帯筋
11 フレア溶接
12 楔
13 仮固定金具
14 コンクリートアンカー
20 特殊コアドリル
21 コアビット
22 スピンドル部
23 モータ部
24 回転伝達機構
25 支持部
26 鉛直軸
Claims (3)
- 既設のコンクリート構造物の側面部に鉛直方向に溝部を切削し、この溝部内に鉛直方向補強筋を埋設し、樹脂を注入して固定するコンクリート構造物の補強工法であって、
コアビットが取り付けられるスピンドル部がモータ部からオフセットされ、前記スピンドル部と前記モータ部とが回転伝達機構により連結され、前記モータ部の回転駆動力が前記回転伝達機構および前記スピンドル部を介して前記コアビットに伝達されるとともに、前記モータ部、前記回転伝達機構および前記スピンドル部が、支持部により鉛直軸に対して上下動可能に支持された特殊コアドリルの前記スピンドル部および前記コアビットが収容可能かつ前記モータ部が収容不可能な深さの凹部であり、前記既設のコンクリート構造物の既設鉄筋に干渉することなく前記溝部に接続される凹部を前記既設のコンクリート構造物の側面部に切削する工程と、
前記凹部内に前記スピンドル部および前記コアビットが収容されるように前記特殊コアドリルを設置し、前記支持部を鉛直下方向に下降させることにより、前記フーチング部内部に定着孔を鉛直方向に削孔する工程と、
前記溝部内から前記凹部および前記定着孔内に渡って鉛直方向補強筋を埋設し、樹脂を注入して固定する工程と、
を含むコンクリート構造物の補強工法。
- 前記凹部の深さは、50mm以下である請求項1記載のコンクリート構造物の補強工法。
- 前記特殊コアドリルは、前記スピンドル部と前記モータ部とが前記鉛直軸に対して同じ側に配置されたものである請求項1または2に記載のコンクリート構造物の補強工法。
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