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JP5353917B2 - 回転電機用回転子 - Google Patents

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Description

本発明は、回転電機用回転子に係り、特に、回転子鉄心の外周側内部に周方向に間隔を置いて埋設された複数の永久磁石を含む回転電機用回転子に関する。
従来、例えば特開2009−124899号公報(以下、特許文献1という)には、内周部にステータコイルが巻装された固定子2と、固定子2内に回転可能に設けられた永久埋込型の回転子62とを備える回転電機60が開示されている。上記回転子62は、回転シャフト(不図示)とこれに固定された円筒状の回転子鉄心12とから構成されている。
上記回転子鉄心12は、円環状に打ち抜き加工された磁性鋼板を軸方向に積層してかしめ等により一体に構成されている。そして、回転子鉄心12の外周部には複数の磁極が円周方向に等間隔で設けられている。図6に、1つの磁極を軸方向端面視状態で拡大して示す。図6では、回転子62の回転子鉄心12の外周部に等間隔(すなわち回転シャフトの中心軸を扇形の中心とする45°の角度間隔)で配置されているもののうち1つの磁極24が固定子2の一部とともに示されている。
固定子2の内周には、複数のティース3が円周方向に等間隔で且つ径方向内側へ向かって突設されている。隣り合うティース3間には、それぞれ、ティースと同数のスロット4が内周側と軸方向両端で開口して形成されている。そして、スロット4には、ティース3の周囲に巻回される固定子コイル(不図示)が挿入配置される。これにより、固定子コイルに通電されると、回転子62を回転駆動させる回転磁界が固定子2の内側に形成されることになる。
回転子鉄心12に設けられた磁極24は、外周面13に向かって互いの間隔が広がるように配置された一対の永久磁石26と、これらの永久磁石26の内周端部27間であって径方向内方に形成された磁束抑制穴28とを有する。磁束抑制穴28は、3つの穴28a,28a,28bによって構成されている。2つの略三角状をなす2つの端穴28a,28aは、扁平長方形の端面形状(および断面形状)を有する永久磁石26が挿入配置されている磁石挿入穴32にそれぞれ連通して形成される。また、略矩形状をなす中央穴28bは、細い鉄心領域であるブリッジ部36をそれぞれ介して上記2つの端穴28a,28aの間に形成されている。ここで、上記3つの穴28a,28a,28bの各外周側縁部は、一対の永久磁石26の周方向内側の角部(または縁部)を結ぶ仮想直線上にそろって形成されている。
このように各磁極24を構成した回転子62を備える回転電機60では、磁極24の径方向内方の中央に空隙を含む磁極抑制穴28を設けることで、磁極24におけるq軸インダクタンスLqとd軸インダクタンスLdとの差を大きくしてリラクタンストルクの向上を図ることが記載されている。
特開2009−124899号公報
上記特許文献1の回転子62の磁極24では、一対の永久磁石26と磁束抑制穴28との三方を囲まれた鉄心部分が磁路領域38として形成されているが、磁路領域38において上記中央穴28bの外周側縁部の近傍は永久磁石26からの磁石磁束、および、固定子2のティース3から回転子鉄心12内の通って流れるq軸磁束(図6中に点線で示される)があまり流れない領域となっており、この領域をより有効活用する余地が残されている。
本発明の目的は、磁極における磁気飽和を生じさせることなく磁極のd軸インダクタンスを低減してトルク向上を図れる回転電機用回転子を提供することにある。
本発明に係る回転電機用回転子は、回転子鉄心の外周部に複数の磁極が周方向に間隔を置いて設けられている回転電機用回転子であって、前記磁極はそれぞれ、周方向に離れて配置される一対の永久磁石と、前記各永久磁石の内周端部間であって径方向内方に拡張して形成されて磁束の流れを抑制する磁束抑制穴とを含み、前記磁束抑制穴は、前記永久磁石が挿入される磁石挿入穴にそれぞれ連通する2つの第1の穴と、前記第1の穴の間にブリッジ部を介して設けられる第2の穴とから構成され、前記第2の穴の外周側縁部が前記一対の永久磁石の各内周側縁部を結ぶ仮想直線よりも外周方向にせり出して拡張されており、前記2つの第1の穴と前記第2の穴との間に2つのブリッジ部が設けられ、前記第1の穴および前記第2の穴の各外周側縁部は前記仮想直線に沿って直線状に形成されるとともに、前記ブリッジ部の外周側端部が前記一対の永久磁石の各内周側縁部から、周方向磁極中心位置を通る径方向線である磁極中心線側に離れて位置しているものである。
本発明に係る回転電機用回転子において、前記第2の穴は、磁極中央に対応する中央穴とその周方向両側に位置する周方向側方穴とに分割されており、前記中央穴の外周側へのせり出し幅が前記周方向側方穴のせり出し幅よりも大きく形成されていてもよい。
また、本発明に係る回転電機用回転子において、前記一対の永久磁石は周方向に離れた位置で径方向にほぼ沿った姿勢で配置されており、前記一対の永久磁石の間であって回転子鉄心の外周面近傍に別の永久磁石が前記外周面にほぼ沿って配置されていてもよい。
本発明に係る回転電機用回転子によれば、磁極に含まれる一対の永久磁石の内周端部間であって径方向内方に拡張して形成されている磁束抑制穴のうち、磁束中央に対応する第2の穴の外周側縁部を一対の永久磁石の各内周側縁部を結ぶ仮想直線よりも外周側にせり出して拡張されていることから、一対の永久磁石と磁束抑制穴とに三方を囲まれた磁路領域を通るq軸磁束に影響を与えることなく、磁極24のd軸インダクタンスLdを低下させることができる。これにより、q軸インダクタンスLqとd軸インダクタンスLdとの差に比例して大きくなるリアクタンストルクを増加させることができる。
本発明の一実施形態である回転電機用回転子(以下、適宜に回転子とだけいう)の軸方向断面図である。 図1の回転子を構成する回転子鉄心の軸方向端面を示す図である。 図2中の1つの磁極を拡大して固定子の一部とともに示す部分拡大図である。 図2中の磁束抑制穴の第2の穴を周方向に複数に分割した例を示す図である。 一対の永久磁石の間に別の永久磁石を配置した例を示す図である。 一対の永久磁石と磁極抑制穴とを有する磁極の従来例を示す部分拡大図である。
以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。
図1は、本実施形態の回転電機用回転子10の軸方向断面を示す。回転子10の周囲には、所定ギャップを隔てて筒状の固定子2(図3参照)が設けられる。固定子2の内周には、複数のティース3が円周方向に等間隔で且つ径方向内側へ向かって突設されている。隣り合うティース3間には、それぞれ、ティースと同数のスロット4が内周側と軸方向両端で開口して形成されている。そして、スロット4には、ティース3の周囲に巻回される固定子コイル(不図示)が挿入配置される。これにより、固定子コイルに通電されると、回転子10を回転駆動させる回転磁界が固定子2の内側に形成されることになる。
回転子10は、径方向中心部に軸穴23を有する円柱状または円柱状をなす回転子鉄心12と、回転子鉄心12の軸穴23を貫通して固定されるシャフト14と、矢印Xで示すシャフト14(および回転子鉄心12)の軸方向に関して回転子鉄心12の両側に接して配置されるエンドプレート16と、回転子鉄心12およびエンドプレート16をシャフト14上に固定する固定部材18とを備える。
回転子鉄心12は、例えば板厚0.3mmの珪素鋼板等を円環状に打ち抜き加工してそれぞれ形成された多数の電磁鋼板を軸方向に積層して構成されている。回転子鉄心12を構成する各電磁鋼板は、回転子鉄心12を軸方向に複数分割したブロックごとに又は全て一括してカシメ、接着、溶接等の方法によって一体に連結されている。また、回転子鉄心12には、複数の磁極が周方向に均等な間隔で設けられている。各磁極は複数の永久磁石と磁束抑制穴とを含んで構成されるが、その詳細については後述する。さらに、回転子鉄心12は、締り嵌めによる固定またはキー嵌合によってシャフト14上での周方向位置が決められている。
シャフト14は、丸棒鋼材から形成されており、その外周には径方向外側へ突出するフランジ部15が形成されている。このフランジ部は、回転子10が組み立てられる際にエンドプレート16に当接してシャフト14での回転子鉄心12の軸方向位置を決める当り部として機能する。
エンドプレート16は、回転子鉄心12の軸方向端面とほぼ同じ外形状の円板によって構成される。エンドプレート16は、例えばアルミニウム、銅等の非磁性金属材料により好適に形成されている。ここで非磁性金属材料とするのは、磁極を構成する永久磁石の軸方向端部における磁束の短絡を抑制するためである。ただし、非磁性材料であれば金属材料に限定されるものではなく、樹脂材料で形成されてもよい。
回転子鉄心12の軸方向両側に設けられるエンドプレート16には、回転子鉄心12を両側から押え付ける機能、回転子10が組み上がった後に部分的に切削加工を施して回転子10のアンバランスを修正する機能、磁極を構成する永久磁石が回転子鉄心12から軸方向に飛び出すのを防止する機能などがある。
なお、本実施形態ではエンドプレート16が回転子鉄心12とほぼ同等の直径を有するものとして説明および図示するが、磁極を構成する永久磁石が回転子鉄心内に樹脂等によって固定される場合等には、エンドプレートを小径化または廃止等してコスト低減を図ってもよい。
固定部材18は、円筒状をなすかしめ部20と、かしめ部20の一方端部から径方向外側へ突出する押え部22とを含む。固定部材18は、その押え部22によって回転子鉄心12および2枚のエンドプレート16を上記フランジ部15に向かって押圧した状態で、かしめ部20がシャフト14に対してかしめられることによってシャフト14上に固定される。これにより、回転子鉄心12がエンドプレート16と共にシャフト14に対して固定されることになる。
次に、図2,3を参照して、回転子鉄心12の構成について説明する。図2は、回転子鉄心12の軸方向端面を示す図であるが、回転子鉄心12を軸方向に垂直な断面の構成もこれと同様である。また、図3は、図2中の1つの磁極24を拡大して固定子2の一部とともに示す図である。
円柱状の外形をなす回転子鉄心12の中心部には、シャフト14を挿入して固定するための軸穴23が貫通して形成されている。回転子鉄心12がシャフト14に締り嵌めによって固定される場合、図2に示すように軸穴23は円形であってその縁部にキーは形成されていない。ただし、回転子鉄心12がキー嵌合を介してシャフト14に取り付けられる場合、軸穴23の縁部にキー(またはキー溝)が突設(または凹設)されることになる。
回転子鉄心12の外周部には、複数の磁極24が周方向に等間隔で設けられている。本実施形態では、8つの磁極24が周方向に45°間隔で設けられて例を示す。各磁極24は、永久磁石26の着磁方向を除いて同一構成であるため、以下においては1つの磁極24について説明する。
磁極24は、一対の永久磁石26と、磁束抑制穴28とを含む。一対の永久磁石26は、回転子鉄心12の外周面13近傍の内部に埋設されている。図3に示すように、磁極24に含まれる2つの永久磁石26は、同じ形状および大きさを有している。すなわち、永久磁石26は、各2つの短辺側面および長辺側面を有する扁平長方形の軸方向端面(および断面)を有するとともに、回転子鉄心12と略同一の軸方向長さに形成されている。ただし、これに限定されるものではなく、2つの永久磁石26の形状または大きさの少なくとも一方が異なっていてもよい。
磁極24内において一対の永久磁石26は、それぞれ、磁石挿入穴32内に挿入および固定されて埋設されている。これにより、2つの永久磁石26は、回転子鉄心12の外周面13へ向かって互いに間隔が広がるように略V字状または漢字の「八」の字状に配置されている。逆にいえば、一対の永久磁石26は、内周側へ向かって互いの間隔が狭まるように配置されている。さらに、一対の永久磁石26は、周方向磁極中心位置を通る径方向線である磁極中心線Cに対して両側に対称に配置されている。ただし、これに限定されるものではなく、一対の永久磁石26が磁極中心線Cに対して非対称に配置されてもよい。
永久磁石26は、回転子鉄心12内に軸方向に延伸して形成された磁石挿入穴32内に挿入され、永久磁石26の長辺側面と穴内壁面との間の狭い隙間に注入される例えば熱硬化性の樹脂によって固定されている。また、永久磁石26は、長辺側面が回転子鉄心12の径方向に略沿った姿勢で配置されている。
上記磁石挿入穴32の外周側には、ポケット部34が磁石挿入穴32に連通して形成されている。このポケット部34は、永久磁石26の短辺側面に沿って軸方向に延伸して形成されている。ポケット部34は、電磁鋼板に比べて低透磁率の空隙または樹脂を内部に含むことから、永久磁石26の長辺方向の外周端部における磁束の短絡を抑制する機能を有する。永久磁石26を固定するための樹脂は、このポケット部34を介して永久磁石26の長辺側面と磁石挿入穴32の内壁面との間に注入されてもよい。
上記磁束抑制穴28は、磁極24に含まれる2つの永久磁石26の内周端部27間であって径方向内方の位置(図3中の下側)に形成されている。磁束抑制穴28は、電磁鋼板に比べて低透磁率の空隙(または樹脂)を内部に含むことから、永久磁石26から発生した磁束、および固定子2から回転子鉄心12内に進入する磁束の流れを規定する又は抑制する機能を有する。
本実施形態では磁束抑制穴28は、2つの第1の穴28a,28aと1つの第2の穴によって構成されている。第1の穴28a,28aは、永久磁石26が挿入されている磁石挿入穴32の内周端部に連通してそれぞれ形成される。第1の穴28a,28aは、磁極中心線Cに対して鏡面対対称をなす略三角形状にそれぞれ形成されている。また、第1の穴28a,28aは、電磁鋼板に比べて低透磁率の空隙(または樹脂)を内部に含むことから、永久磁石26の長辺方向の内周端部27における磁束の漏れおよび短絡を抑制する機能を有する。なお、永久磁石26を固定するための樹脂が第1の穴28aを介して磁石挿入穴32に注入されてもよい。
略矩形状をなす第2の穴28bは、第1の穴28a,28aの間にブリッジ部36をそれぞれ介して形成されている。また、第2の穴28bは、周方向に関して2つの永久磁石26,26間の中央位置(すなわち磁極中心線Cに対して対称位置)にあって外周面13に対向している。第2の穴も同様に、電磁鋼板に比べて低透磁率の空隙(または樹脂)を内部に含むことから、一対の永久磁石26の対向面側から発生した磁束を外周側へと向かわせる機能を有するとともに、一対の永久磁石26間の磁路領域38を略円弧状に通過する固定子2からのq軸磁束の流れ(図3中に点線で示す)を規定する機能を果たす。
磁束抑制穴28を構成する第2の穴28bの外周側縁部は、一対の永久磁石26の各内周側縁部または各内周側角部を結ぶ仮想直線30よりも外周方向にせり出して拡張されている。これに対し、第1の穴28aの外周側縁部は、仮想直線30上に位置している。したがって、第2の穴28bの外周側縁部は、第1の穴28aの外周側縁部よりも外周方向へ幅W1だけせり出して形成されていることになる。
このようにせり出し幅W1だけ外周方向へ拡張された第2の穴28bの拡張部分は、元々、一対の永久磁石26と磁束抑制穴28とに三方を囲まれた磁路領域38のうちq軸磁束が流れないほとんど領域であり、有効活用できていなかった領域といえる。したがって、上記のように磁束抑制穴28のうち第2の穴28bを拡張することによって、q軸磁束の流れに影響を与えることなく、磁極24のd軸インダクタンスLdを低下させることができる。これにより、q軸インダクタンスLqとd軸インダクタンスLdとの差に比例して大きくなるリアクタンストルクを増加させることができる。
また、上記のように磁束抑制穴28のうち第2の穴28bを拡張したことで、鉄心領域の減少によって回転子鉄心12の軽量化を図れる。これにより、トルク向上により有利になるとともに、ブリッジ部36の幅を縮小することも可能になる。
なお、図3の例では第1の穴28aの外周側縁部を仮想直線30上に位置するものとして説明したが、これに限定されるものではなく、上記第1の穴28の外周側縁部を第2の穴28bと同様に外周方向へせり出して拡張してもよい。この場合、第1の穴28aのせり出し幅は、上記第2の穴28bのせり出し幅W1よりも小さく設定されてもよいし、あるいは、上記第2の上記第2の穴28のせり出し幅W1と等しく設定されてもよい。
次に、図4を参照して、上記実施形態の変形例について説明する。
図4は、磁極24を構成する磁束抑制穴28の第2の穴28bを複数の穴で構成した例を示す。この例では、上記第2の穴28bが周方向に3つに分割されている。すなわち、磁極中央に対応する中央穴28dと、その周方向両側にブリッジ部36bを介して隣接する周方向側方穴28cとに分割されている。この場合、周方向側方穴28cのせり出し幅W2は、中央穴28dのせり出し幅W1よりも小さく設定されている。ただし、これに限定されるのもではなく、中央穴28dおよび周方向側方穴28cの各せり出し幅を等しく設定してもよい。この例による磁極24を有する回転子によっても上記実施形態と同様の作用効果を奏することができる。加えて、1磁極当りのブリッジ部の本数が増えることで、磁極24における耐遠心力強度および耐トルク強度も向上する。
なお、上記においては各磁極に2つの永久磁石が含まれる例について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図5に示すように、一対の永久磁石26に加えて別の永久磁石40をさらに含んでもよい。この場合、永久磁石40は、回転子鉄心12内において外周面13近傍に周方向に略沿って配置されている。これにより、上記永久磁石40と一対の永久磁石26および磁束抑制穴28との間には、略円弧状または略U字状に磁路領域38が形成されることになる。
10 回転電機用回転子、12 回転子鉄心、13 外周面、14 シャフト、15 フランジ部、16 エンドプレート、18 固定部材、20 かしめ部、22 押え部、23 軸穴、24 磁極、26,40 永久磁石、27 内周端部、28 磁束抑制穴、28a 第1の穴、28b 第2の穴、28c 周方向側方穴、28d 中央穴、30 仮想直線、32 磁石挿入穴、34,42 ポケット部、36,36a,36b ブリッジ部、38 磁路領域、Ld d軸インダクタンス、Lq q軸インダクタンス、W1,W2 せり出し幅。

Claims (3)

  1. 回転子鉄心の外周部に複数の磁極が周方向に間隔を置いて設けられている回転電機用回転子であって、
    前記磁極はそれぞれ、周方向に離れて配置される一対の永久磁石と、前記各永久磁石の内周端部間であって径方向内方に拡張して形成されて磁束の流れを抑制する磁束抑制穴とを含み、前記磁束抑制穴は、前記永久磁石が挿入される磁石挿入穴にそれぞれ連通する2つの第1の穴と、前記第1の穴の間にブリッジ部を介して設けられる第2の穴とから構成され、前記第2の穴の外周側縁部が前記一対の永久磁石の各内周側縁部を結ぶ仮想直線よりも外周方向にせり出して拡張されており、
    前記2つの第1の穴と前記第2の穴との間に2つのブリッジ部が設けられ、前記第1の穴および前記第2の穴の各外周側縁部は前記仮想直線に沿って直線状に形成されるとともに、前記ブリッジ部の外周側端部が前記一対の永久磁石の各内周側縁部から、周方向磁極中心位置を通る径方向線である磁極中心線側に離れて位置している、
    回転電機用回転子。
  2. 請求項1に記載の回転電機用回転子において、
    前記第2の穴は、磁極中央に対応する中央穴とその周方向両側に位置する周方向側方穴とに分割されており、前記中央穴の外周側へのせり出し幅が前記周方向側方穴のせり出し幅よりも大きく形成されていることを特徴とする回転電機用回転子。
  3. 請求項1または2に記載の回転電機用回転子において、
    前記一対の永久磁石は周方向に離れた位置で径方向にほぼ沿った姿勢で配置されており、前記一対の永久磁石の間であって回転子鉄心の外周面近傍に別の永久磁石が前記外周面にほぼ沿って配置されていることを特徴とする回転電機用回転子。
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