JP5353525B2 - ネットワーク設計装置およびネットワーク設計方法 - Google Patents
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Description
式(1)
式(2)
(記号)
x[i,j]:グラフ上のノードiからノードjへのリンクを通るとき「1」、それ以外は「0」
a[i,j]:グラフ上のノードiからノードjへのリンクに与えられるバイパスノード数
b[i,j]:グラフ上のノードiからノードjへのリンクに与えられるばらつき値
(目的関数)
minimize:
式(3)
(制約条件)
式(4)
それぞれの途中のノードiについて、
式(5)
式(7)
式(9)
バイパスノード数の初期値とバイパスノード数の最適値とが大きく異なる場合には、混合整数計画問題の解を得るまでの時間が長くなってしまう。そこで、バイパスノード数の初期値を最適値に近い値に設定してもよい。例えば、ネットワークの始点から終点までの伝送損失の合計を、所定値で割った値を整数にまるめてバイパスノード数の初期値としてもよい。以下、具体的な例について説明する。
Pout−Lf>Pinmax (11)
Pout−(Lf+La)=Pinmax (12)
伝送損失の大きいファイバの前後のノードは、バイパスできないことがある。したがって、伝送損失の大きいファイバの前後ノードに光アンプが配置されることになる。しかしながら、このことを考慮していなければ、バイパスノード数が少なめに見積もられることから、混合整数計画問題の解が得られるまでの時間が長くなってしまう。そこで、伝送損失が大きいファイバが含まれている場合に、バイパスノード数の初期値を最適値に近い値に設定してもよい。
最終的に得られるバイパスノード数が多い場合、混合整数計画問題の解析の際にバイパスノード数を小さい値から増加させていくと、解が得られるまでの時間が長くなってしまう。そこで、最終的に得られるバイパスノード数が多い場合に、バイパスノード数の初期値を最適値に近い値に設定してもよい。
伝送用のファイバと光送信器または光受信器との間に、両者を接続するための接続機器、接続配線等が設けられている場合がある。この場合、伝送用のファイバの損失以外にも、上記の接続機器、接続配線等の損失を考慮することが好ましい。そこで、上記損失を考慮して、光アンプを配置してもよい。
ノードをバイパスする際に、伝送路のファイバ同士をコネクタで接続することがある。また、ファイバ同士が局舎内で離れている場合に、局内配線用のファイバで伝送路のファイバ同士を接続することがある。これらの場合、伝送用のファイバの損失以外に、ファイバ同士の接続に起因する損失を考慮することが好ましい。
将来的にOADM(Optical Add Drop Multiplexer)等が配置されることを考慮してバイパス不可に指定されたノードに、あらかじめ光アンプを配置しておく場合がある。そこで、バイパス不可と指定されたノードに光アンプを配置してもよい。例えば、バイパスリンク生成の際に、ある始点ノードから順にバイパスリンクを生成し、バイパス不可と指定されたノードでバイパスリンク生成を停止してもよい。
バイパスすることができるノードが設定されたバイパスノード数を超えている場合においても、実際にバイパス可能なノード数が、バイパスノード数になる。そこで、光アンプ配置を求める際にバイパスノード数が設定されたバイパスノード数を確実に超える配置の組合せをあらかじめ除外してもよい。例えば、ある始点ノードから順にバイパスリンクを生成するとともに、バイパスしたノードの数をカウントし、そのカウントが設定されたバイパスノード数を超えたらバイパスリンクの生成を停止してもよい。
光アンプに許容される伝送損失の上限を超えてバイパスするように光アンプが配置されることはない。そこで、光アンプの配置を求める際に、光アンプに許容される伝送損失の上限を超えてバイパスするような光アンプの配置をあらかじめ除外してもよい。例えば、ある始点ノードから順にバイパスリンクを生成するとともに、バイパスリンクの伝送損失があらかじめ与えられた伝送損失の上限値を超えたらバイパスリンクの生成を停止してもよい。
始点または終点から途中のノードまで、あるいは途中のノード同士の間のみが実際の伝送で使われる場合がある。この場合、始点から終点までのOSNRが基準のOSNR以上となる必要はない。したがって、実際に使われる区間についてのみ計算した計算OSNRが基準のOSNR以上であればよい。そこで、指定された経路の計算OSNRが基準OSNR以上になるように光アンプを配置してもよい。
ネットワークは、必ずしも、始点から終点までノードが直列に配置される構成を有しているわけではない。例えば、ネットワークが、単純にノードが直列に配置される部分ネットワークに分割されている場合がある。図22は、複数の部分ネットワークを有するネットワークの一例を説明するための図である。
ノードがメッシュ状に接続されたネットワークを1回で設計する場合、ネットワークを複数の部分ネットワークに分割してもよい。図24は、複数の部分ネットワークを有するメッシュ状のネットワークの一例を説明するための図である。図24のネットワークにおいては、ノードn3は、ノードn2,n4,n13と接続されている。ノードn10は、ノードn11,n14,n9と接続されている。ここでは、このように3つ以上のノードと接続されるノードを、ハブノードと称する。
12 出力装置
13 ドライブ装置
14 補助記憶装置
15 メモリ
16 演算処理装置
17 データベース
18 システムバス
21 バイパス数設定部
22 損失取得部
23 グラフ生成部
24 問題生成部
25 問題解析部
26 比較部
27 出力部
100 ネットワーク設計装置
Claims (14)
- バイパスノード数を設定するバイパス数設定部と、
前記バイパスノード数に基づいて基準損失量を取得する損失取得部と、
ノード間を接続するリンクの伝送損失と前記基準損失量との差に基づいて得られるばらつき値を保持するグラフを生成するグラフ生成部と、
前記グラフにおいて始点から終点までのばらつき値の合計が最小となるばらつき最小経路を取得する経路取得部と、
前記ばらつき最小経路においてバイパス以外のノードに光アンプを配置した場合の始点から終点までの計算によって得られる計算OSNRと、基準OSNRとを比較する比較部と、を備え、
前記バイパス設定部は、前記比較部による結果に基づいて、前記計算OSNRが前記基準OSNRよりも小さくならないようにバイパスノード数を増加することを特徴とするネットワーク設計装置。 - 前記バイパス設定部は、前記計算OSNRが前記基準OSNR以上である場合に、前記バイパスノード数を増加させることを特徴とする請求項1記載のネットワーク設計装置。
- 前記バイパス設定部は、ネットワークの始点から終点までの伝送損失の合計値を所定値で割った値に基づいて、前記バイパスノード数の初期値を求めることを特徴とする請求項1記載のネットワーク設計装置。
- 前記バイパス数設定部は、前後のスパンの伝送損失の合計が光アンプの許容損失範囲を超えるノードでネットワークを分割し、分割によって得られた部分ネットワークのそれぞれについて、始点から終点までの伝送損失の合計値を所定値で割った値に基づいて、前記バイパスノード数の初期値を求めることを特徴とする請求項1記載のネットワーク設計装置。
- 前記バイパス数設定部は、ネットワークの始点から終点までの伝送損失を所定の上限値で割った値に基づいて前記バイパスノード数の初期値を求め、前記比較部による比較の結果、前記計算OSNRが前記基準OSNRより小さい場合に、前記バイパスノード数を減じることを特徴とする請求項1記載のネットワーク設計装置。
- 前記グラフ生成部は、ノードごとに与えられた損失をスパンの伝送損失に加えた値を用いて前記ばらつき値を求めることを特徴とする請求項1記載のネットワーク設計装置。
- 前記グラフ生成部は、いずれかのノードをバイパスするバイパスリンクを生成する際に、バイパスしたノードにおけるバイパスに対応する損失をスパンの伝送損失に加えた値を用いて前記ばらつき値を求めることを特徴とする請求項1記載のネットワーク設計装置。
- 前記グラフ生成部は、いずれかのノードをバイパスするバイパスリンクを生成する際に、リンクの始点から順にバイパスリンクを生成し、バイパス不可のノードに到達したらバイパスリンクの生成を停止することを特徴とする請求項1記載のネットワーク設計装置。
- 前記グラフ生成部は、いずれかのノードをバイパスするバイパスリンクを生成する際に、リンクの始点から順にバイパスリンクを生成し、リンクがバイパスするノード数が前記バイパス数設定部によって設定されたバイパスノード数を超えたらバイパスリンクの生成を停止することを特徴とする請求項1記載のネットワーク設計装置。
- 前記グラフ生成部は、いずれかのノードをバイパスするバイパスリンクを生成する際に、リンクの始点から順にバイパスリンクを生成し、バイパスリンクの伝送損失が所定の上限値を超えた場合にバイパスリンクの生成を停止することを特徴とする請求項1記載のネットワーク設計装置。
- 前記比較部は、あらかじめ指定された指定経路の計算OSNRと基準OSNRとを比較し、
前記バイパス数設定部は、すべての前記指定経路の計算OSNRが前記基準OSNRを上回る場合に、バイパスノード数を増加させることを特徴とする請求項1記載のネットワーク設計装置。 - 前記損失取得部は、あらかじめ指定された指定経路のそれぞれについて基準損失を取得し、
前記グラフ生成部は、前記指定経路のそれぞれについてグラフを生成し、
前記経路取得部は、前記グラフにおいて各指定経路において最小経路を取得し、
前記比較部は、各指定経路の最小経路において、バイパス以外のノードに光アンプを配置した場合の始点から終点までの計算によって得られる計算OSNRと、基準OSNRとを比較することを特徴とする請求項1記載のネットワーク設計装置。 - 3つ以上のノードと接続されるハブノードを検出する検出手段と、
前記ハブノードとあらかじめ指定されたノードとによって、前記指定経路を指定する指定手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項12記載のネットワーク設計装置。 - 設定されたバイパスノード数に基づいて基準損失量を取得する損失取得ステップと、
ノード間を接続するリンクの伝送損失と基準損失量との差に基づいて得られるばらつき値を保持するグラフを生成するグラフ生成ステップと、
前記グラフにおいて始点から終点までのばらつき値の合計が最小となるばらつき最小経路を取得する経路取得ステップと、
前記ばらつき最小経路においてバイパス以外のノードに光アンプを配置した場合の始点から終点までの計算によって得られる計算OSNRと、基準OSNRとを比較する比較ステップと、
前記比較ステップにおける結果に基づいて、前記計算OSNRが前記基準OSNRよりも小さくならないようにバイパスノード数を増加する変更ステップと、を含むことを特徴とするネットワーク設計方法。
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