JP5352116B2 - 水中油型乳化組成物及びその製造方法 - Google Patents
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Description
一方、近年安全性をより重視する消費者が増加するに伴い、ごく過敏な使用者によってはまれに刺激性のある恐れがある界面活性剤すら含有しない、もしくはそのような刺激を与えない含有量とした水中油型エマルションの要求がますます高くなっている。
界面活性剤を用いず、粉末を界面に吸着させることによって調製するエマルションは、ピッカリングエマルションとして従来知られている。ピッカリングエマルションの調整に関しては、これまで数多くの研究成果が報告されており(例えば非特許文献1)、香粧品の分野においてもその活用が提案されてきた(特許文献1、2)。
また近年、特定のカチオン性界面活性剤と、多価アルコールと粉末を組み合わせて用いることにより、セラミド等の両親媒性資質を含む油相を乳化して安定な水中油型乳化組成物が得られている(特許文献3参照)。
また特許文献3については、両親媒性物質が必須となっており、界面活性剤と液晶構造(αゲル)を形成することにより、系の安定を図っているが、使用性的にべたつく傾向がある。ピッカリングエマルションを得る目的で、微量に両親媒性物質を配合する技術についてはこれまでに報告されているものの(例えば、Mukul M, Sharma et al, Journal of Colloid and Interface Science 157, 244-253, (1993))、香粧品として十分な安定性を満たすものを得るのは困難であり、また両親媒性物質による製剤のべたつき感などの新たな使用感触上の問題も生じる。
また、本発明者らは、前記エマルションの製造において、前記粉末に対するカチオン性界面活性剤処理を乳化組成物の製造工程に組み込むことにより、別途粉末の処理を行わずとも、簡便に前記水中油型乳化組成物を得ることができることも見出した。
また、前記水中油型乳化組成物は、(a)の粉末粒子に(b)カチオン性界面活性剤が吸着していることを特徴とする。
また、前記水中油型乳化組成物において、(b)のカチオン性界面活性剤の合計配合量が0.001〜0.1質量%であることが好適である。
また、前記水中油型乳化組成物において、(b)のカチオン性界面活性剤が塩化ジメチルジアルキルアンモニウムであることが好適である。
また、前記水中油型乳化組成物において、(d)の水相成分として、サクシノグリカン、キサンタンガム及びアクリルアミドから選択される1種または2種以上を含むことが好適である。
さらに、前記水中油型乳化組成物の製造方法は、下記(A)及び(B)工程を含むことを特徴とする。
(A)粉末成分と、炭素鎖が12以上、22以下であるアルキル鎖を2つ有するカチオン性界面活性剤と、を水相成分中に分散する工程、
(B)(A)工程後、前記分散物と、油相成分とを混合する工程。
前記日焼け止め用皮膚外用剤において、(b)のカチオン性界面活性剤以外に水溶性界面活性剤を実質的に含有しないことが好適である。
また、前記日焼け止め用皮膚外用剤において、前記疎水化処理粉体として、疎水化処理微粒子二酸化チタン及び/または疎水化処理微粒子酸化亜鉛を含むことが好適である。
前記メーキャップ用組成物において、(b)のカチオン性界面活性剤以外に水溶性界面活性剤を実質的に含有しないことが好適である。
また、前記メーキャップ用組成物において、前記疎水化処理粉体として、疎水化処理微粒子二酸化チタン、赤酸化鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄、及び酸化アルミニウムから選択される1種または2種以上を含むことが好適である。
(化1)
(上記式中、Rは炭素数10〜20のアルキル基、a+b+c=1、a,b,cは共に0.2以上、dは5〜100の整数である。)
(化2)
(上記式中、R1は炭素数1〜12の直鎖または分岐アルキル基、もしくはフェニル基であり、R2は炭素数2〜11のアルキレン基であり、mは10〜120、nは1〜11である。)
また、前記整髪用毛髪化粧料において、(b)のカチオン性界面活性剤以外に水溶性界面活性剤を実質的に含有しないことが好適である。
また、前記整髪用毛髪化粧料において、(a)の粉末成分として、シリカを含むことが好適である。
まず、本発明の第一の態様である水中油型乳化組成物について説明する。
本発明の水中油型乳化組成物は、従来のピッカリングエマルションの構成成分である油相、水相、及び粉末成分に加え、ある範囲の鎖長の2鎖のアルキルを含むカチオン性界面活性剤を特定量含有するものである。
本発明における2鎖型カチオン性界面活性剤のアルキル鎖は直鎖でも分岐でもよく、また、同一でなくてもかまわない。本発明の水中油型エマルションに含まれる2鎖型カチオンとしては、例えば、塩化ジメチルジラウリルアンモニウム、塩化ジエチルジラウリルアンモニウム、塩化ジプロピルジラウリルアンモニウム、塩化ジメチルジパルミチルアンモニウム、塩化ジエチルジパルミチルアンモニウム、塩化ジプロピルジパルミチルアンモニウム、塩化ジメチルジセチルアンモニウム、塩化ジエチルジセチルアンモニウム、塩化ジプロピルジセチルアンモニウム、塩化ジメチルジステアリルアンモニウム、塩化ジエチルジステアリルアンモニウム、塩化ジプロピルジステアリルアンモニウム、塩化ジメチルジベヘニルアンモニウム、塩化ジエチルジベヘニルアンモニウム、塩化ジプロピルジベヘニルアンモニウム、ジステアロイルエチルジモニウムクロリド、ジパルミトイエチルジモニウムクロリド、ジステアロイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ジパルミトイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、等があげられる。
通常、前記配合量程度の界面活性剤では、乳化組成物において乳化剤としての機能を果たすには微量に過ぎるが、本発明のような構造のピッカリングエマルションにおいては極めて優れた乳化安定化能を発揮する。また、刺激性も極めて低い。
本発明の水中油型乳化組成物に含まれる粉末成分としては、例えば、無機粉末(例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー等)、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホウ素等);有機粉末(例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等);無機赤色系顔料(例えば、チタン酸鉄等);無機紫色系顔料(例えば、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等);無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等);無機青色系顔料(例えば、群青、紺青等);パール系顔料(例えば、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等);金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等);ジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料(例えば、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、及び青色404号などの有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号等);天然色素(例えば、クロロフィル、β−カロチン等)等が挙げられ、単独で用いることも2種以上を配合することもできる。また、粉末に金属酸化物等を被覆させて得られる複合粉体や、粉末表面を化合物等で処理した改質粉体を用いてもよい。
本発明においては、シリカ、二酸化チタン、酸化亜鉛又はこれらを含む複合粉末を用いることが好適であり、特にシリカ被覆酸化亜鉛、シリカ被覆酸化チタンが肌なじみや使用性、紫外線遮蔽効果付与、乳化安定性の観点から好ましい。
本発明の水中油型乳化組成物に含まれる油相成分としては、次のようなものが挙げられる。
液体油脂として、例えば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン等が挙げられる。
固体油脂としては、例えば、カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。
本発明においては、水相成分として、水の他、低級アルコール、多価アルコールが含まれる。
低級アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等が挙げられる。
前記増粘剤を配合する場合の好適な配合量は、全成分に対し0.01〜5質量%が好ましい。
ピッカリングエマルション(Pickering emulsion)は、水中油型の分散系において、油相を微粒子(Powder)によって水相へ均一に分散するO/P/W型乳化物として知られている。本発明では、このような乳化物に特定構造のカチオン性界面活性剤を適用し、粉末による乳化安定性を強化せしめる。
本発明の製造方法においては、乳化工程に先立ち、炭素鎖が12以上、22以下であるアルキル鎖を2つ有するカチオン性界面活性剤を、ラメラ液晶構造の水中分散物としておくことが必要である。また、同様に粉末成分も乳化前に水中に均一分散させておく。
具体的な方法としては、例えば、粉末成分とカチオン性界面活性剤を水に添加し、ホモミキサーないしは超音波処理等により、ラメラ構造と粉末の均一な水中分散物とすることができる。または、粉末成分とカチオン性界面活性剤を、それぞれ別途水の一部に分散させた後に混合してもよい。これらの工程において、その他の水相成分を添加・混合することもできる。
図2は、塩化ジメチルジステアリルアンモニウムの配合量を変え、シリカ被覆酸化チタン:3重量%、油分:47重量%、水:残余とした水中油型乳化組成物の製造において、塩化ジメチルジステアリルアンモニウムと共に水中に分散したシリカ被覆酸化チタン粉末のζ電位を測定した結果である。図2が示すように、カチオン性界面活性剤濃度が上昇するに伴い、粉末の表面電位を表すζ電位が正方向へシフトすることから、カチオン基を有する塩化ジメチルジステアリルアンモニウムが粉末表面へ吸着されていることが推察される。図2から明らかなように、粉末に対するカチオン性界面活性剤の配合を高くするほど吸着量は増加するが、配合量が高すぎると乳化時に油中水型に転相してしまうことがある。したがって、本発明において、粉末成分に対する特定カチオン性界面活性剤の配合比は、他の処方成分にもよるが、5:0.001〜5:1程度とすることが好ましい。
すなわち、本発明は、油相を特定カチオン性界面活性剤を吸着した微粒子によって水相へ均一に分散するO/P/W型乳化物であるといえる。
ここで、添加された油分は、粉末に吸着したラメラ液晶の親油基の会合部分に入り込み、水相との界面に粉末粒子を吸着した油滴を形成すると考えられる。その際、特定のカチオン性界面活性剤の作用により粉末の油滴への吸着が補強され、粉末の吸着力のみで油滴を分散する従来のO/P/W型乳化物よりも、乳化安定性に優れた組成物を得ることができると推察される。
以上のことから、本発明の乳化組成物は、水相に分散した油滴上に粉末粒子が吸着し、さらに前記粉末粒子にカチオン性界面活性剤が吸着した構造を形成していると考えられる。
本発明の水中油型乳化組成物においては、刺激性低減の観点から、必須成分である特定構造のカチオン性活性剤以外に、界面活性剤を実質的に含有しないことが望ましい。粉末による乳化を主体とする本発明においては、粉末乳化の安定性に寄与する少量の特定カチオン性界面活性剤の配合のみで十分に安定性の高い乳化組成物を得ることができる。そのため、乳化剤として特に別途界面活性剤の配合は要さない。
なお、本発明において「実質的に含有しない」とは「全く含有しない」か、含有しても本発明に影響を与えない程度のごく微量であることをいう。
アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸(例えば、スレオニン、システイン等);塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム)、アシルグルタミン酸塩、アシルβ−アラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸等が挙げられる。
酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
一般に、紫外線を防御用の皮膚外用剤には、油剤である有機紫外線防御剤及び、粉末状の無機紫外線防御剤が基剤へ配合される。これらの紫外線防御剤を多量に配合する観点から、基剤として油中水型乳化組成物が汎用されているが、このような構成の皮膚外用剤は不快な油性感を有し、粉末感も強いため良好な使用感触が得られないことがある。
一方、基材として水中油型乳化組成物を適用すると、該組成物の特性から、みずみずしさ、さっぱり感をもつ皮膚外用剤が得られるが、上記した紫外線防御剤を十分に配合し、且つ乳化安定性を維持することは困難であった。また、従来の水中油型の日焼け止め用皮膚外用剤は、油中水型のものに比べ耐水性に劣り、汗や皮脂により落ち易い点も問題とされていた。
そこで、本発明者らは、本発明にかかる水中油型乳化組成物の性質をさらに検討し、該組成物の配合により、乳化安定性に優れ、きしみ感の少ない水中油型の日焼け止め用皮膚外用剤が得られることを見出した。
油相成分中に分散させる疎水化処理粉体は、無機粉体粒子の表面を例えばメチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン等のシリコーン類、デキストリン脂肪酸エステル、高級脂肪酸、高級アルコール、脂肪酸エステル、金属石鹸、アルキルリン酸エーテル、フッ素化合物、またはスクワラン、パラフィン等の炭化水素類を、溶媒を使用する湿式法、気相法、メカノケミカル法等により疎水化処理したもの、あるいは無機粉体粒子をシリカで被覆した後、アルキル変性したシランカップリング剤等によって疎水化処理を施したものなどが挙げられる。
前記疎水化処理を行う無機粉体粒子としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、雲母チタン、黒酸化鉄、黄酸化鉄、ベンガラ、群青、紺青、酸化クロム、水酸化クロム等が挙げられる。本発明においては、特に、疎水化処理微粒子二酸化チタン及び/または疎水化処理微粒子酸化亜鉛を含むことが好適である。
また、その剤形についても、ローション状、乳液状、クリーム状、ジェル状等、処方成分や使用目的等によって適宜決定することができる。
従来、メーキャップ用の化粧料には、肌や頭髪を彩色する、シミ・ソバカス等を隠す、紫外線から肌を保護する、あるいは汗や皮脂を吸収させる等の機能を付与するために各種粉体が配合されてきた。一方で、このような粉体を乳化組成物へ配合する場合、経時や温度変化等に起因する乳化粒子の合一や粉体微粒子の凝集、沈降を防止し、十分な粉体の分散安定性を付与する技術が求められている。
また、水中油型乳化組成物はみずみずしくさっぱりした使用感を有し、乳液、クリーム、乳化型ファンデーション等の化粧料に好まれる。このような好ましい使用感や高い撥水性の付与には、シリコーン油が汎用されているが、炭化水素等の他の油分との相溶性が低いシリコーン油の比率が高い油剤は、最適な界面活性剤の選択に工夫を要し、安定に乳化させることが困難であった。特に、シリコーン油の乳化にシリコーン系界面活性剤を用いる場合、安定化のために多量の配合が必要とされ、組成物に該界面活性剤によるべたつき感が生じるという問題があった。
そこで、本発明者らが、上記した本発明の水中油型乳化組成物の性質をさらに検討したところ、該組成物の配合により、乳化安定性に優れ、べたつき感の少ない水中油型のメーキャップ組成物が得られることを見出した。
油相成分中に分散させる疎水化処理粉体は、無機粉体粒子の表面を例えばメチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン等のシリコーン類、デキストリン脂肪酸エステル、高級脂肪酸、高級アルコール、脂肪酸エステル、金属石鹸、アルキルリン酸エーテル、フッ素化合物、またはスクワラン、パラフィン等の炭化水素類を、溶媒を使用する湿式法、気相法、メカノケミカル法等により疎水化処理したもの、あるいは無機粉体粒子をシリカで被覆した後、アルキル変性したシランカップリング剤等によって疎水化処理を施したものなどが挙げられる。
前記疎水化処理を行う無機粉体粒子としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、雲母チタン、黒酸化鉄、黄酸化鉄、ベンガラ、群青、紺青、酸化クロム、水酸化クロム等が挙げられる。本発明においては、特に、疎水化処理微粒子二酸化チタン、赤酸化鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄、及び/または酸化アルミニウムを含むことが好適である。このように疎水化処理した粉体は、皮脂、汗等に対する耐水性が高く、化粧持ちが良いことから、これらを水中油型乳化組成物の油相成分へ分散することで、塗布時の良好な使用感とともに、塗布後の特性にも優れた組成物が得られる。
本発明に適用し得るシリコーン油としては、例えば、鎖状ポリシロキサン(例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等);環状ポリシロキサン(例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等)、3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴム、各種変性ポリシロキサン(アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等)、アクリルシリコーン類等が挙げられ、これらを単独または2種以上組み合わせて配合することができる。
(化3)
上記一般式(I)において、Rは炭素数10〜20のアルキル基である。また、a+b+c=1であり、a,b,cは共に0.2以上、dは5〜100の整数である。
(化4)
上記式中、R1は炭素数1〜12の直鎖または分岐アルキル基、もしくはフェニル基であり、R2は炭素数2〜11のアルキレン基である。また、mは10〜120、nは1〜11である。
上記一般式(I)及び(II)で示される化合物は、単独ないしは組み合わせて配合することができる。
また、その剤形についても、ローション状、乳液状、クリーム状、ジェル状等、処方成分や使用目的等によって適宜決定することができる。
従来、毛髪に適用する整髪剤には、整髪性は勿論のこと、使用時のべたつき感のなさや高い耐湿性が求められてきた。例えば、整髪性や耐湿性を高める一般的な手段として、固形油剤の量などを調節して製品の粘度を増加することが考えられる。しかしながら、これにより整髪性は向上するものの、同時にべたつき感が増加してしまうことが多々あった。
一方、水中油型エマルションを整髪剤に適用することで、べたつきを改善できることが知られているが、整髪性を最適にするための油剤の選択と、エマルションとしての安定した乳化を両立させることは困難であった。
そこで、本発明者らが、上記した本発明の水中油型乳化組成物の性質をさらに検討したところ、該組成物の配合により、乳化安定性に優れ、整髪力や耐湿性に優れ、且つべたつき感の少ない整髪用毛髪化粧料が得られることを見出した。
本発明において固形油分とは、一般に化粧料に用いられる室温において固体の油分を示す。具体的に示すとすれば、例えば、カカオ脂、ヤシ油、馬油、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊油、硬化牛脂、パーム核油、豚油、牛骨油、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等の固体油脂;ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等のロウ類;ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、ルナセラ、オゾケライト等の炭化水素系ワックス;セチルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール;モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)等の脂肪酸グリセリルエーテル;アセトグリセライド、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド等の脂肪酸グリセリド等が挙げられる。これらの固形油分は、それぞれ単独ないしは2種以上を組み合わせて配合することができる。
本発明における固形油分の配合量は、整髪用毛髪化粧料全量中1〜30質量%であり、より好ましくは2〜15質量%である。固形油分の配合量が1質量%に満たないと整髪力が十分でないことがあり、30質量%を超えて配合するとべたつくことがある。
本発明の整髪用毛髪化粧料における液状油分の配合量は、全成分に対し1〜30質量%であり、より好ましくは5〜20質量%である。液状油分の配合量が1質量%に満たないと整髪力が十分でないことがあり、30質量%を超えて配合するとべたつくことがある。
また、その剤形についても、ローション状、乳液状、クリーム状、ジェル状等、処方成分や使用目的等によって適宜決定することができる。
初めに、本実施例で用いた評価法について説明する。
エマルション調製後1日以内に、エマルションの外観を肉眼で観察した。
○:試料は均一で、油浮きや粉の凝集を認めなかった。
△:試料はほぼ均一であるが、わずかな油浮きなどを認めた。
×:試料が均一でないか、著しい油相の分離、もしくは粉の凝集を認めた。
試料を光学顕微鏡で観察したときに、
○:乳化粒子は均一で、合一や凝集を認めなかった。
△:乳化粒子はほぼ均一であるが、わずかな合一や凝集などを認めた。
×:乳化粒子が均一でなく、著しい合一や凝集を認めた。
10名のパネルの上腕内側部に24時間の閉塞パッチを行ない、その後以下の基準により平均値を算出した。
0…全く異常が認められない。
1…わずかに赤みが認められる。
2…赤みが認められる。
3…赤みと丘疹が認められる。
◎:パネル10名の平均値が0以上0.15未満
○:パネル10名の平均値が0.15以上0.2未満
△:パネル10名の平均値が0.2以上0.3未満
×:パネル10名の平均値が0.3以上
専門パネル10名によって、各々の試料の実使用試験を実施した。評価基準は以下のとおりである。
◎:パネル8名以上が、塗布中べたつき感がないと認めた。
○:パネル6名以上8名未満が、塗布中べたつき感がないと認めた。
△:パネル3名以上6名未満が、塗布中べたつき感がないと認めた。
×:パネル3名未満が、塗布中べたつき感がないと認めた。
水相成分であるグリセリン、サクシノグリカンと、粉末成分であるシリカ被覆酸化亜鉛を精製水に添加し混合した。これに、別途精製水中に分散させた塩化ステアリルトリメチルアンモニウムないし塩化ジメチルジステアリルアンモニウムを添加し、加熱超音波処理を行った。粉末成分を均一に分散させた後、残りの油相成分を加え、ミキサーで均一になるまで混合し、水中油型乳化組成物を得た。
水相成分であるグリセリン、サクシノグリカンと、粉末成分であるシリカ被覆酸化亜鉛を精製水に添加し混合した。これに、別途精製水中に分散させた塩化ジメチルジステアリルアンモニウムを添加し、加熱超音波処理を行った。粉末成分を均一に分散させた後、残りの油相成分を加え、ミキサーで均一になるまで混合し、水中油型乳化組成物を得た。
したがって、本発明の水中油型エマルションは、粉末の配合量がエマルション全量に対し1〜20質量%であることが好適である。
水相成分であるグリセリン、サクシノグリカンと、粉末成分であるシリカ被覆酸化亜鉛を精製水に添加し混合した。これに、別途精製水中に分散させた塩化ジメチルジステアリルアンモニウムを添加し、加熱超音波処理を行った。粉末成分を均一に分散させた後、残りの油相成分を加え、ミキサーで均一になるまで混合し、水中油型乳化組成物を得た。
したがって、本発明の水中油型エマルションは、カチオン性界面活性剤の配合量がエマルション全量に対し0.001〜0.5質量%であることが好適である。
水相成分であるグリセリン、サクシノグリカンと、粉末成分であるシリカ被覆酸化亜鉛を精製水に添加し混合した。これに、別途精製水中に分散させた塩化ジメチルジステアリルアンモニウムを添加し、加熱超音波処理を行った。粉末成分を均一に分散させた後、残りの油相成分を加え、ミキサーで均一になるまで混合し、水中油型乳化組成物を得た。
したがって、本発明の水中油型エマルションは、カチオン活性剤の2つのアルキル鎖長12から22であることが好適である。
評価(5):経時安定性
下記表5に記載した配合組成よりなる水中油型乳化組成物を製造し、各試験例の組成物について製造から1ヵ月経過後の乳化物の状態を肉眼にて観察した。
◎:組成物は製造時の乳化状態を保っている。
○:若干の乳化物の沈降が見られるが、組成物は乳化状態をほぼ保っている。
△:乳化粒子が沈降し、粒子の合一も認められる。
×:組成物中の乳化粒子が沈降、合一して油相が完全に分離している。
水相成分であるグリセリンと、サクシノグリカン、キサンタンガム、アクリルアミド、ないしポリアクリル酸塩と、粉末成分であるシリカ被覆酸化亜鉛を精製水に添加、混合した。これに、別途精製水中に分散させた塩化ジメチルジステアリルアンモニウムを添加し、加熱超音波処理を行った。粉末成分を均一に分散させた後、残りの油相成分を加え、ミキサーで均一になるまで混合し、水中油型乳化組成物を得た。
したがって、本発明の水中油型乳化組成物においては、サクシノグリカン、キサンタンガム及びアクリルアミドの1種以上を配合することが好適である。
製造方法
(試験例23)
水相成分、及び粉末成分を精製水の一部に均一分散したものと、界面活性剤成分を精製水の残部に均一分散したものを混合し、70℃に加熱して超音波処理を行った。ここへ、70℃に加熱した油相成分を添加し、乳化機で乳化して組成物を得た。
(試験例24)
水相成分、及び粉末成分を精製水中で混合し、70℃に加熱して超音波処理を行った。ここへ、70℃に加熱した油相成分、及び界面活性剤成分を添加し、乳化機で乳化した。
(試験例25)
粉末成分、及び界面活性剤成分を適量のエタノール中で攪拌したのち、エタノールを揮発させて界面活性剤処理粉末を得た。前記粉末、及び水相成分を精製水中で混合し、70℃に加熱して超音波処理を行った。ここへ、70℃に加熱した油相成分を添加し、乳化機で乳化して組成物を得た。
評価(1):乳化安定性(外観)
エマルション調製後1日以内に、エマルションの外観を肉眼で観察した。
○:試料は均一で、油浮きや粉の凝集を認めなかった。
△:試料はほぼ均一であるが、わずかな油浮きなどを認めた。
×:試料が均一でないか、著しい油相の分離、もしくは粉の凝集を認めた。
試料を光学顕微鏡で観察したときに、
○:乳化粒子は均一で、合一や凝集を認めなかった。
△:乳化粒子はほぼ均一であるが、わずかな合一や凝集などを認めた。
×:乳化粒子が均一でなく、著しい合一や凝集を認めた。
一方、前記工程を経ずに、水相と油相の乳化時にカチオン性界面活性剤を添加した試験例24では、安定した乳化が得られず、油滴ないし粉末の合一や凝集が認められた。また、粉末およびカチオン性界面活性剤を水中で処理せず、エタノール中で別途処理を行った試験例25においても、乳化安定性に劣っていた。
試験例23及び24の比較から、特定カチオン性界面活性剤を水中に分散してラメラ液晶を形成させて粉末粒子に吸着させ、その後で乳化を行うことにより、安定した乳化物が得られることが明らかである。また、試験例23及び25の比較から、水中でラメラ液晶を形成した特定カチオン性界面活性剤で粉末を処理することにより、乳化安定性の高い組成物を簡便に製造できることが分かった。
(試験例26)
塩化ジメチルジステアリルアンモニウム0.1重量部及びシリカ被覆酸化亜鉛6重量部を水100重量部に分散し、加熱下で超音波処理を行った。
(試験例27)
ステアリン酸0.1重量部をエタノール100重量部に溶解したものに、シリカ被覆酸化亜鉛6重量部を添加し、加熱下で撹拌混合を行なった。
(試験例28)
モノステアリン酸グリセリン0.1重量部を水100重量部に均一分散し、シリカ被覆酸化亜鉛6重量部を加えて分散させ、加熱下で超音波処理を行った。
一方、粉末の疎水化処理剤として一般的なステアリン酸は、その性質上水中で粉末処理を行うことが難しいため、エタノール中で処理を行った(試験例27)。そのため、処理粉末の分散物をそのまま油相成分と乳化させることはできなかった。処理粉末を再度水中に分散し乳化を試みたところ、粉末乳化を行うことも可能であったが、得られた組成物の乳化安定性は試験例26に比べ劣っていた。
また、試験例28において、モノステアリン酸グリセリンは水中で処理粉体を形成し、その分散液を用いて粉末乳化を行うことも可能であったが、得られた組成物の乳化安定性は試験例26に比べ劣っていた。
以上のことから、本発明にかかる水中油型乳化組成物は、乳化にかかる粉末の処理剤として2本の長鎖アルキル基を有するカチオン性界面活性剤を用い、水中で粉末を処理し、得られた処理粉体の分散液をそのまま油相成分と混合して乳化組成物を得ることが可能である。すなわち、本発明にかかる水中油型乳化組成物は、特定構造のカチオン性界面活性剤を粉末の処理剤とすることで、粉末の表面処理から粉末による乳化までを簡便且つ連続的に進めることができ、しかも乳化安定性が高い。
(質量%)
A相
スクワラン 4.0
オレイルオレート 2.5
月見草油 0.2
香料 0.1
B相
1,3ブチレングリコール 1.5
エタノール 2.0
疎水化処理シリカ 5.0
塩化ジメチルジステアリルアンモニウム 0.05
精製水 適量
C相
キサンタンガム 0.1
精製水 適量
D相
カルボキシビニルポリマー 0.2
水酸化カリウム 0.1
L−アルギニンL−アスパラギン酸塩 0.01
エデト酸塩 0.05
防腐剤 適量
精製水 残余
B相を70℃に加熱し、ミキサーもしくは超音波で十分に分散した後、C相を添加し、これにA相を加えて、乳化機で乳化し、最後にD相を添加することによって、乳液を得た。
(質量%)
A相
スクワラン 4.0
オクチルメトキシシンナメート 8.0
シクロペンタジメチルシロキサン 5.0
香料 0.1
B相
1,3ブチレングリコール 1.5
エタノール 2.0
シリカ被覆酸化亜鉛(30nm) 3.0
塩化ジエチルジステアリルアンモニウム 0.015
精製水 適量
C相
サクシノグリカン 0.2
グリセリン 3.0
L−アルギニンL−アスパラギン酸塩 0.01
エデト酸塩 0.05
防腐剤 適量
精製水 残余
B相を70℃に加熱後、ミキサーもしくは超音波で分散した後、均一に溶解したC相を添加する。70℃に加熱したB相に、70℃に加熱したA相を加えて、乳化機で乳化する。これを冷却して乳液を得た。
(質量%)
A相
セタノール 3.5
脱臭ラノリン 4.0
ホホバ油 5.0
ワセリン 2.0
スクワラン 6.0
ピリドキシントリパルミテート 0.1
防腐剤 適量
香料 0.3
B相
マイカ 5.0
塩化ジメチルジステアリルアンモニウム 0.015
精製水 適量
C相
プロピレングリコール 10.0
調合粉末 12.0
エデト酸三ナトリウム 0.5
精製水 残余
B相を70℃に加熱し、乳化機で十分に分散させた後、加熱したA相を添加して乳化機で乳化する。最後にC相を添加して、乳化物を、熱交換器を用いて冷却してファンデーションを得た。
初めに、本実施例で用いた評価法について説明する。
エマルション調製後1日以内に、試料の外観を光学顕微鏡で観察したときに、
○:乳化粒子は均一で、合一や凝集を認めなかった。
△:乳化粒子はほぼ均一であるが、わずかな合一や凝集などを認めた。
×:乳化粒子が均一でなく、著しい合一や凝集を認めた。
試料を、50mlのサンプル管(直径3cm)に入れ、室温において45rpmの速度で4時間回転させ、乳化安定性を顕微鏡にて評価した。評価基準は以下の通りである。
○:乳化粒子は均一で、合一を認めなかった。
△:乳化粒子はほぼ均一であるが、わずかな合一を認めた。
×:乳化粒子が均一でなく、著しい合一を認めた。
試料を使用した後のきしみ感の有無について、専門パネル10名により実使用試験を実施した。評価基準は以下の通りである。
◎:パネル8名以上が、使用後きしみ感がないと認めた。
○:パネル6名以上8名未満が、使用後きしみ感がないと認めた。
△:パネル3名以上6名未満が、使用後きしみ感がないと認めた。
×:パネル3名未満が、使用後きしみ感がないと認めた。
専門パネル10名によって、各々の試料の実使用試験を実施した。評価の基準は以下のとおりである。
◎:パネル8名以上が、塗布中べたつき感がないと認めた。
○:パネル6名以上8名未満が、塗布中べたつき感がないと認めた。
△:パネル3名以上6名未満が、塗布中べたつき感がないと認めた。
×:パネル3名未満が、塗布中べたつき感がないと認めた。
粉末成分(シリカ被覆酸化亜鉛)を無配合とした試験例32は、試験例31に比べ乳化安定性が著しく劣り、油相に疎水化処理粉末を含まない試験例33には、使用後にきしみ感が認められ、また塗布時にべたつく傾向があった。疎水化処理粉末に代えて親水性二酸化チタンを配合した試験例34には、きしみ感及びべたつき感が著しく認められた。
以上のことから、本発明にかかる日焼け止め用皮膚外用剤は、
(a)粉末成分、(b)炭素鎖が12以上、22以下であるアルキル鎖を2つ有するカチオン性界面活性剤、(c)油相成分、(d)水相成分を含む水中油型乳化組成物を含有することにより、優れた乳化安定性が付与されることが認められた。また、前記油相成分中に疎水化処理粉体を配合することにより、使用後のきしみ感及び塗布中のべたつき感が改善される。
パネル10名の腕に試料を塗布した直後と、一定量の流水で水洗した後の皮膚上の外用剤量を、エタノールによる抽出で定量し、その残存率(%)を次式によって算出した。
残存率(%)=(水洗後の皮膚上の外用剤量)/(水洗前の皮膚上の外用剤量)×100
その後、算出した残存率を以下の基準により評価した。
◎:残存率が90%以上
○:残存率が60%以上90%未満
△:残存率が30%以上60%未満
×:残存率が30%未満
A相を70℃に加熱後、超音波で分散し、均一に溶解したB相を添加する。70℃に加熱したB相に、70℃に加熱したC相を加えて、乳化機で乳化後、室温に冷却した。
したがって、本発明にかかる日焼け止め用皮膚外用剤においては、(b)炭素鎖が12以上、22以下であるアルキル鎖を2つ有するカチオン性界面活性剤以外の水溶性界面活性剤を実質的に含まないことが好適である。
したがって、本発明にかかる日焼け止め用皮膚外用剤は、粉末の配合量が外用剤全量に対し1〜20質量%であることが好適である。
したがって、本発明にかかる日焼け止め用皮膚外用剤において、炭素鎖が12以上、22以下であるアルキル鎖を2つ有するカチオン性界面活性剤の配合量は全成分に対し0.001〜0.5質量%であることが好適である。
したがって、本発明にかかる日焼け止め用皮膚外用剤においては、カチオン性界面活性剤の2つのアルキル鎖長が12〜22であることが好適である。
(質量%)
A相
スクワラン 4.0
オレイルオレート 2.5
ソルビタンセスキオレイン酸エステル 0.8
月見草油 0.2
疎水化処理二酸化チタン 3.0
香料 0.1
B相
1,3ブチレングリコール 1.5
エタノール 2.0
シリカ(10nm) 5.0
塩化ジメチルジステアリルアンモニウム 0.05
精製水 適量
C相
キサンタンガム 0.1
精製水 適量
D相
カルボキシビニルポリマー 0.2
水酸化カリウム 0.1
L−アルギニンL−アスパラギン酸塩 0.01
エデト酸塩 0.05
防腐剤 適量
精製水 残余
B相を70℃に加熱し、ミキサーもしくは超音波で十分に分散した後、C相を添加し、これにA相を加えて、乳化機で乳化し、最後にD相を添加することによって、乳液を得た。
(質量%)
A相
スクワラン 4.0
オクチルメトキシシンナメート 8.0
シクロペンタジメチルシロキサン 5.0
疎水化処理酸化亜鉛 5.0
香料 0.1
B相
1,3ブチレングリコール 1.5
エタノール 2.0
シリカ被覆酸化亜鉛(30nm) 3.0
塩化ジエチルジステアリルアンモニウム 0.015
精製水 適量
C相
サクシノグリカン 0.2
グリセリン 3.0
L−アルギニンL−アスパラギン酸塩 0.01
エデト酸塩 0.05
防腐剤 適量
精製水 残余
B相を70℃に加熱後、ミキサーもしくは超音波で分散した後、均一に溶解したC相を添加する。70℃に加熱したB相に、70℃に加熱したA相を加えて、乳化機で乳化する。これを冷却して乳液を得た。
(質量%)
A相
セタノール 3.5
脱臭ラノリン 4.0
ホホバ油 5.0
ワセリン 2.0
スクワラン 6.0
ピリドキシントリパルミテート 0.1
疎水化処理二酸化チタン 3.0
防腐剤 適量
香料 0.3
B相
マイカ 5.0
塩化ジメチルジステアリルアンモニウム 0.015
精製水 適量
C相
プロピレングリコール 10.0
調合粉末 12.0
エデト酸三ナトリウム 0.5
精製水 残余
B相を70℃に加熱し、乳化機で十分に分散させた後、加熱したA相を添加して乳化機で乳化する。最後にC相を添加して、乳化物を、熱交換器を用いて冷却してファンデーションを得た。
初めに、本実施例で用いた評価法について説明する。
調製したエマルションを50℃下にて1ヵ月保存した後の状態について、外観を肉眼で観察し、また、エマルションの状態を光学顕微鏡で観察した。評価基準は下記のとおりである。
○:外観上変化は見られず、また乳化粒子は均一で、合一や凝集を認めなかった。
△:外観上変化は見られないが、乳化粒子に合一や凝集などを認めた。
×:外観上、油相の分離が認められた。
試料を使用した後のべたつき感の有無について、専門パネル10名により実使用試験を実施した。評価基準は以下の通りである。
◎:パネル8名以上が、使用後べたつき感がないと認めた。
○:パネル6名以上8名未満が、使用後べたつき感がないと認めた。
△:パネル3名以上6名未満が、使用後べたつき感がないと認めた。
×:パネル3名未満が、使用後べたつき感がないと認めた。
専門パネル10名によって、各々の試料の実使用試験を実施した。評価の基準は以下のとおりである。
◎:パネル8名以上が、塗布中みずみずしいと認めた。
○:パネル6名以上8名未満が、塗布中みずみずしいと認めた。
△:パネル3名以上6名未満が、塗布中みずみずしいと認めた。
×:パネル3名未満が、塗布中みずみずしいと認めた。
また、炭化水素系界面活性剤を用いて乳化した試験例57の組成物は、製剤安定性が悪く、べたつき感を示し、みずみずしさが感じられないものであった。シリコーン系界面活性剤を用いた試験例58は、製剤安定性については炭化水素系界面活性剤の場合よりも改善されたが、べたつき感・みずみずしさの点では依然劣るものであった。
以上のことから、本発明にかかるメーキャップ用組成物は、
(a)粉末成分、(b)炭素鎖が12以上、22以下であるアルキル鎖を2つ有するカチオン性界面活性剤、(c)油相成分、(d)水相成分を含む水中油型乳化組成物を含有することにより、優れた乳化安定性が付与されることが認められた。また、前記油相成分中に疎水化処理粉体を配合することにより、使用後のきしみ感及び塗布中のべたつき感が改善される。
すなわち、表15に記載した配合組成よりなる水中油型メーキャップ用組成物を製造し、各試料について、上記評価(2)、(3)に関する評価を行った。
A相を70℃に加熱し、超音波処理にて分散させた。ここにB相を加えての混合物を添加し、乳化機で乳化後、冷却した。
以上のことから、本発明にかかるメーキャップ用組成物においては、シリコーン油をその油相成分に対し50質量%以上含むことが好ましく、特定構造のアクリルシリコーン及び/または両末端シリコーン変性グリセリンの配合が、使用性向上の上で特に好適であることが明らかである。
パネル10名の腕に試料を塗布した直後と、一定量の流水で水洗した後の皮膚上の外用剤量を、エタノールによる抽出で定量し、その残存率(%)を次式によって算出した。
残存率(%)=(水洗後の皮膚上の外用剤量)/(水洗前の皮膚上の外用剤量)×100
その後、算出した残存率を以下の基準により評価した。
◎:残存率が90%以上
○:残存率が60%以上90%未満
△:残存率が30%以上60%未満
×:残存率が30%未満
A相を70℃に加熱し、超音波処理にて分散させた。ここにB相を加えての混合物を添加し、乳化機で乳化後、冷却した。
したがって、本発明にかかるメーキャップ用組成物においては、(b)炭素鎖が12以上、22以下であるアルキル鎖を2つ有するカチオン性界面活性剤以外の水溶性界面活性剤を実質的に含まないことが好適である。
したがって、本発明にかかるメーキャップ用組成物は、粉末成分の配合量が組成物に対し1〜20質量%であることが好適である。
したがって、本発明にかかるメーキャップ用組成物において、炭素鎖が12以上、22以下であるアルキル鎖を2つ有するカチオン性界面活性剤を組成物に対し0.001〜0.5質量%配合することが好適である。
続いて、表19に記載した配合組成よりなるメーキャップ用組成物を製造し、各試料について、上記評価(1)〜(3)に関する評価試験を行った。
したがって、本発明にかかるメーキャップ用組成物においては、カチオン性界面活性剤の2つのアルキル鎖長が12〜22であることが好適である。
<処方例1> 水中油型乳液ファンデーション
(質量%)
(1)疎水化処理二酸化チタン 10.0
(2)疎水化処理タルク 3.0
(3)疎水化処理黄酸化鉄 0.8
(4)疎水化処理黒酸化鉄 0.15
(5)疎水化処理赤酸化鉄 0.36
(6)一般式(II)で示される両末端シリコーン変性グリセリン 3.0
(7)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 0.5
(8)デカメチルシクロペンタシロキサン 10.0
(9)スクワラン 4.0
(10)ジプロピレングリコール 5.0
(11)無水ケイ酸 3.0
(12)塩化ジエチルジステアリルアンモニウム 0.03
(13)精製水 適量
(14)キサンタンガム 0.3
(15)カルボキシメチルセルロース 0.2
(16)エタノール 2.0
(17)エデト酸塩 0.1
(18)防腐剤 適量
(19)精製水 残余
(10)〜(13)を混合して70℃に加熱し、ホモミキサーもしくは超音波で十分に分散した後、あらかじめビーズミルで分散破砕した油相(1)〜(9)を加えて乳化機で乳化した後、(14)〜(19)を添加し、均一に分散することによって、水中油型乳化ファンデーションを得た。
(質量%)
(1)疎水化処理二酸化チタン 10.0
(2)疎水化処理タルク 3.0
(3)疎水化処理黄酸化鉄 0.8
(4)疎水化処理黒酸化鉄 0.15
(5)疎水化処理赤酸化鉄 0.36
(6)一般式(II)で示される両末端シリコーン変性グリセリン 3.0
(7)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 0.5
(8)デカメチルシクロペンタシロキサン 15.0
(9)メトキシケイ皮酸オクチル 5.0
(10)オクトクリレン 2.0
(11)グリセリン 3.0
(12)1,3−ブチレングリコール 4.0
(13)シリカ被覆酸化亜鉛(30nm) 5.0
(14)塩化ジメチルジステアリルアンモニウム 0.05
(15)精製水 適量
(16)サクシノグリカン 0.3
(17)カルボキシメチルセルロース 0.2
(18)防腐剤 適量
(19)精製水 残余
(11)〜(15)を混合して70℃に加熱し、ホモミキサーもしくは超音波で十分に分散した後、これにあらかじめビーズミルで分散分際した油相(1)〜(10)を徐々に加え、乳化機で乳化した後、(16)〜(20)を添加し、均一に分散することによって、水中油型乳液ファンデーションを得た。
(質量%)
(1)疎水化処理二酸化チタン 10.0
(2)疎水化処理黄酸化鉄 0.8
(3)疎水化処理黒酸化鉄 0.15
(4)疎水化処理赤酸化鉄 0.36
(5)一般式(I)で示されるアクリルシリコーン 1.0
(6)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 0.5
(7)イソステアリン酸 0.2
(8)デカメチルシクロペンタシロキサン 12.0
(9)オクタン酸セチル 3.0
(10)グリセリン 3.0
(11)ジプロピレングリコール 4.0
(12)シリカ被覆二酸化チタン(10nm) 3.0
(13)塩化ジメチルジステアリルアンモニウム 0.15
(14)精製水 適量
(15)キサンタンガム 0.2
(16)寒天末 1.5
(17)エデト酸塩 0.1
(18)防腐剤 適量
(19)精製水 残余
(11)〜(14)を混合して70℃に加熱し、ホモミキサーもしくは超音波で十分に分散した後、これにあらかじめビーズミルで分散破砕した油相(1)〜(10)を徐々に加え、乳化機で乳化した。その後、あらかじめ90℃で均一分散した後、冷却した(15)〜(19)を添加し、水中油型ジェルファンデーションを得た。
初めに、本実施例で用いた評価法について説明する。
エマルション調製後1日以内に、試料の外観を光学顕微鏡で観察したときに、
○:乳化粒子は均一で、合一や凝集を認めなかった。
△:乳化粒子はほぼ均一であるが、わずかな合一や凝集などを認めた。
×:乳化粒子が均一でなく、著しい合一や凝集を認めた。
試料の整髪力について、専門パネル10名により実使用試験を実施した。評価基準は以下の通りである。
◎:パネル8名以上が、自然な髪の流れを有したナチュラルな整髪を維持することができると認めた。
○:パネル6名以上8名未満が、自然な髪の流れを有したナチュラルな整髪を維持することができると認めた。
△:パネル3名以上6名未満が、自然な髪の流れを有したナチュラルな整髪を維持することができると認めた。
×:パネル3名未満が、自然な髪の流れを有したナチュラルな整髪を維持することができると認めた。
毛髪ストランド上に試料を塗布し、コイル状に整形したものを自然乾燥させた後、相対湿度90%、25℃に調整した容器に24時間保存したものを取り出し、その形状と手触りをパネル10名に官能評価してもらい、下記の基準にしたがって判定した。
◎:パネル8名以上が、耐湿性があると判定した。
○:パネル6名以上8名未満が、耐湿性があると判定した。
△:パネル3名以上6名未満が、耐湿性があると判定した。
×:パネル3名未満が、耐湿性があると判定した。
専門パネル10名によって、各々の試料の実使用試験を実施した。評価の基準は以下のとおりである。
◎:パネル8名以上が、塗布中べたつき感がないと認めた。
○:パネル6名以上8名未満が、塗布中べたつき感がないと認めた。
△:パネル3名以上6名未満が、塗布中べたつき感がないと認めた。
×:パネル3名未満が、塗布中べたつき感がないと認めた。
また、炭化水素系界面活性剤であるPEG−60水添ヒマシ油のみにより乳化を行った試験例86の組成物は、乳化安定性が悪く、使用性も不十分であった。
したがって、本発明にかかる整髪用頭髪化粧料は、
(a)粉末成分、(b)炭素鎖が12以上、22以下であるアルキル鎖を2つ有するカチオン性界面活性剤、(c)油相成分、(d)水相成分を含む水中油型乳化組成物を含有することが好適である。
したがって、本発明にかかる整髪用毛髪化粧料は、粉末成分の配合量が組成物に対し1〜20質量%であることが好適である。
したがって、本発明にかかる整髪用毛髪化粧料において、炭素鎖が12以上、22以下であるアルキル鎖を2つ有するカチオン性界面活性剤を組成物に対し0.001〜0.5質量%配合することが好適である。
したがって、本発明にかかる整髪用毛髪化粧料においては、カチオン性界面活性剤の2つのアルキル鎖長が12〜22であることが好適である。
一方、固形油分または液状油分を高配合した試験例104及び105では、試験例103に比べ使用性に劣る結果となった。
したがって、本発明の整髪用毛髪化粧料において、油相成分として固形油分及び液状油分を適量配合することが好適である。
また、さらなる検討の結果、固形油分及び液状油分の配合量は、全成分に対し、それぞれ1〜30質量%とすることが好適であった。
(質量%)
(A相)
流動パラフィン 10.0
マイクロクリスタリンワックス 5.0
カルナウバロウ 5.0
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 3.0
(B相)
1,3−ブチレングリコール 7.0
シリカ被覆酸化亜鉛(30nm) 3.0
塩化ジエチルジステアリルアンモニウム 0.03
シリカ(10nm) 1.0
精製水 適量
(C相)
トリエタノールアミン 0.3
エタノール 2.0
カルボキシビニルポリマー 0.2
パラオキシ安息香酸エステル 適量
エデト酸3ナトリウム 適量
精製水 残余
(製造方法)
B相を70℃に加熱し、超音波処理にて分散させた。ここに、80℃に加熱したA相を加え、乳化機で乳化後、C相を加え冷却した。
(質量%)
(A相)
流動パラフィン 10.0
マイクロクリスタリンワックス 10.0
ジメチルポリシロキサン 4.0
ステアリルアルコール 2.0
カルナウバロウ 3.0
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 2.0
香料 適量
(B相)
プロピレングリコール 8.0
シリカ被覆酸化亜鉛(30nm) 2.0
塩化ジエチルジステアリルアンモニウム 0.07
シリカ(10nm) 2.0
精製水 適量
C相
サクシノグリカン 0.2
グリセリン 3.0
L−アルギニンL−アスパラギン酸塩 0.01
エデト酸塩 0.05
防腐剤 適量
精製水 残余
(製造方法)
B相を70℃に加熱し、超音波処理にて分散させた。ここに、80℃に加熱したA相を加え、乳化機で乳化後、C相を加え冷却した。
Claims (17)
- (a)粉末成分を1〜20質量%、
(b)炭素鎖が12以上、22以下であるアルキル鎖を2つ有するカチオン性界面活性剤を0.001〜0.5質量%、
(c)油相成分、
(d)水相成分
を含有し、
水相に分散した油滴上に(a)の粉末粒子が吸着してなる構造を有し、且つ、
(b)のカチオン性界面活性剤以外に界面活性剤を含有しないことを特徴とする水中油型乳化組成物。 - (a)の粉末粒子に(b)カチオン性界面活性剤が吸着していることを特徴とする請求項1に記載の水中油型乳化組成物。
- (b)のカチオン性界面活性剤の合計配合量が0.001〜0.1質量%であることを特徴とする請求項1または2に記載の水中油型乳化組成物。
- (b)のカチオン性界面活性剤が塩化ジメチルジアルキルアンモニウムであることを特徴とする請求項1ないし3に記載の水中油型乳化組成物。
- (d)の水相成分として、サクシノグリカン、キサンタンガム及びアクリルアミドから選択される1種または2種以上を含むことを特徴とする請求項1ないし4に記載の水中油型乳化組成物。
- 下記(A)及び(B)工程を含むことを特徴とする請求項1ないし5に記載の水中油型乳化組成物の製造方法。
(A)粉末成分と、炭素鎖が12以上、22以下であるアルキル鎖を2つ有するカチオン性界面活性剤と、を水相成分中に分散する工程、
(B)(A)工程後、前記分散物と、油相成分とを混合する工程。 - 請求項1ないし5に記載の水中油型乳化組成物を含み、
さらに(c)の油相成分中に分散する疎水化処理粉体を含むことを特徴とする日焼け止め用皮膚外用剤。 - (b)のカチオン性界面活性剤以外に水溶性界面活性剤を含有しないことを特徴とする請求項7に記載の日焼け止め用皮膚外用剤。
- 前記疎水化処理粉体として、疎水化処理微粒子二酸化チタン及び/または疎水化処理微粒子酸化亜鉛を含むことを特徴とする請求項7または8に記載の日焼け止め用皮膚外用剤。
- 請求項1ないし5に記載の水中油型乳化組成物を含み、
さらに(c)の油相成分中に分散する疎水化処理粉体を含み、
且つ、前記油相成分の50質量%以上がシリコーン油であることを特徴とするメーキャップ用組成物。 - (b)のカチオン性界面活性剤以外に水溶性界面活性剤を含有しないことを特徴とする請求項10に記載のメーキャップ用組成物。
- 前記疎水化処理粉体として、疎水化処理微粒子二酸化チタン、赤酸化鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄、及び酸化アルミニウムから選択される1種または2種以上を含むことを特徴とする請求項10または11に記載のメーキャップ用組成物。
- 請求項1ないし5に記載の水中油型乳化組成物を含み、
(c)の油相成分として、固形油分を1〜30質量%、液状油分を1〜30質量%含むことを特徴とする整髪用毛髪化粧料。 - (b)のカチオン性界面活性剤以外に水溶性界面活性剤を含有しないことを特徴とする請求項15に記載の整髪用毛髪化粧料。
- (a)の粉末成分として、シリカを含むことを特徴とする請求項15に記載の整髪用毛髪化粧料。
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