JP5351989B2 - 穿孔工具 - Google Patents
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Description
本発明は、天井下地材や壁下地材として使用される鋼製の各種下地材に貫通孔を穿設する際に使用する穿孔工具に関するものである。
従来、野ぶち材や軽量間柱等として使用される断面略コ字状を成した金属製の下地材に貫通孔を穿設する場合、専用の穿孔工具が使用されている。この下地材は、用途によって間口の寸法や溝の深さなどが異なっており、一般に壁下地材は天井下地材に比べて間口の寸法や溝の深さが大きくなっている。そのため、この壁下地材に穿設する穿孔工具は、特にパンチのストロークが長くなる穿孔工具が使用されている。
すなわち、図9(イ)、(ロ)に示すように、穿孔工具において、孔を開けるパンチ部分を作用点とすると、支点を介して連結されたハンドルが力点になっている。同図において、作用点に加わる力を(イ)、(ロ)で同じくすると仮定した場合、左側を作用点、右側を力点とすると、同図(ロ)のように、力点から支点までの距離bが長く、支点から作用点までの距離aが短いほど力点に加える力、すなわちハンドル荷重は小さくなる。一方、同図(イ)のように、支点から作用点までの距離aが遠くなるほどハンドル荷重は大きくなる。そして、同図(ロ)のように、支点から作用点までの距離aが短くなるほどパンチのストローク(矢印間)が短くなり、同図(イ)のように、支点から作用点までの距離が遠くなるほどパンチのストローク(矢印間)が長くなるものである。
このような穿孔工具を使用して鋼製の各種下地材に貫通孔を穿設するには、少なくとも、溝の深さ以上のストロークが必要になる。ところが、壁下地材のように溝の深さが大きい場合には、パンチのストロークが長くなるので支点から作用点までの距離も長くする必要が生じる。しかしながら、同図(イ)のように、この距離が長くなることは、その分、ハンドル荷重が大きくなることになる。ハンドル荷重を小さくするためには、支点から力点までの距離を長くする必要がある。つまり、ハンドルを長くする必要があり、工具全体が大型化することになる。
そこで、当出願人は先に、特許文献1に記載の手動穴あけパンチを提案している。このパンチは、穿孔時とストローク時とでパンチの支点の位置を変えるように構成したことで、下地材の溝の深さが深くなった場合でも穿孔力を変えず、しかもストロークを長くすることができるようにしたものである。この手動穴あけパンチでは、特に、L字状を成した長穴の位置を選択することで支点の位置を変えるように構成したものである。
同様に、穿孔時とストローク時とでパンチの支点の位置を変える構成が特許文献2の穿孔工具にも示されている。この穿孔工具では、長孔の一部側面に係止溝を形成し、ストローク時の支点は長孔を利用し、穿孔時にあっては、この係止溝をパンチの支点とするものである。
ところが、特許文献1や特許文献2に記載の穿孔工具では、いずれも穿孔時とストローク時とでパンチの支点の位置を変えるために、作業者が支点の位置を手動で変更する作業が必要になっていた。すなわち、特許文献1では、支点となる支点ピンは、L字状を成した長穴内でパンチの穿孔時の支点となる位置にバネの押圧付勢力で常時セットされている。そのため、穿孔作業後、形鋼材からパンチを外すときに、穿孔時の支点となる位置から支点ピンを外す必要がある。この場合、バネの押圧付勢力を押し戻しながらパンチの支点となる位置から支点ピンを外し、パンチのストロークが延びる位置に支点ピンを設定し直すといった作業が必要であった。
一方、特許文献2の穿孔工具は、穿孔時に支点の位置を設定するものである。この穿孔具によると、通常の支点ピンは、長孔のストローク位置にセットされており、穿孔時にパンチごと支点ピンを持ち上げ、長孔の側面に設けた係止溝に支点ピンを係止させる作業を要するものである。また、穿孔後は、この係止溝から支点ピンを外し、パンチのストロークが延びるように支点ピンの位置を再び長孔に戻す作業も必要である。
このように、従来の穿孔具は、穿孔時とストローク時とでパンチの支点の位置を変えることで、溝の深い壁下地材等を穿孔することが可能になっていても、支点の位置を手動で変更する作業が必要になり、この変更作業に多くの手間を要していた。
そこで、本発明は上述の課題を解消すべく創出されたもので、長いストロークが必要なパンチであっても、従来のようにパンチの支点の位置を手動で変更する必要がなく、ハンドルを操作するだけで、パンチの支点の位置が穿孔時とストローク時とのそれぞれ最適な位置に自動的に移動して穿孔作業をすることができる穿孔工具の提供を目的とするものである。
上述の目的を達成すべく本発明における第1の手段は、固定ハンドル2の先端に固定した本体1と、該本体1に設けられ穿孔パンチ4をスライド自在に保持する支持部3と、該支持部3の先に被穿孔物Pを挿入せしめる間隔を開けて設けられ穿孔パンチ4の先端が嵌合するダイ5と、穿孔パンチ4の後端に揺動自在に設けられた揺動ハンドル6と、本体1側から揺動ハンドル6側に連結され揺動ハンドル6の揺動運動を穿孔パンチ4の往復運動に変えるクランク杆7とを備えた穿孔工具であって、
揺動ハンドル6とクランク杆7との間に揺動ハンドル6の支点の位置を調整せしめる支点調整具8を設け、該支点調整具8にクランク杆7の回転軸7Aをスライド移動自在に軸支する長孔9を形成し、
穿孔パンチ4の穿孔時に回転軸7Aが揺動ハンドル6に最も近づく位置に長孔9の一端部を重ねた位置を穿孔支点9Aとし、穿孔パンチ4が穿孔時の位置から最も離れたときに回転軸7Aが揺動ハンドル6から離れる位置に長孔9の他端部を重ねた位置を移動支点9Bとし、これらの位置で支点調整具8を揺動ハンドル6に固定し、
回転軸7Aが移動支点9Bに戻るように常にクランク杆7に負荷をかける戻し機構10を設け、該戻し機構10の負荷に抗して揺動ハンドル6を固定ハンドル2側に回転せしめ、穿孔パンチ4が穿孔するときに回転軸7Aが移動支点9Bから穿孔支点9Aにスライド移動するように構成したことにある。
揺動ハンドル6とクランク杆7との間に揺動ハンドル6の支点の位置を調整せしめる支点調整具8を設け、該支点調整具8にクランク杆7の回転軸7Aをスライド移動自在に軸支する長孔9を形成し、
穿孔パンチ4の穿孔時に回転軸7Aが揺動ハンドル6に最も近づく位置に長孔9の一端部を重ねた位置を穿孔支点9Aとし、穿孔パンチ4が穿孔時の位置から最も離れたときに回転軸7Aが揺動ハンドル6から離れる位置に長孔9の他端部を重ねた位置を移動支点9Bとし、これらの位置で支点調整具8を揺動ハンドル6に固定し、
回転軸7Aが移動支点9Bに戻るように常にクランク杆7に負荷をかける戻し機構10を設け、該戻し機構10の負荷に抗して揺動ハンドル6を固定ハンドル2側に回転せしめ、穿孔パンチ4が穿孔するときに回転軸7Aが移動支点9Bから穿孔支点9Aにスライド移動するように構成したことにある。
第2の手段の前記支点調整具8は、前記穿孔支点9Aが前記揺動ハンドル6の軸心に重なる位置で、前記移動支点9Bは、穿孔支点9Aから揺動ハンドル6の外側に向けて斜めに離れるように前記揺動ハンドル6に固定している。
第3の手段において、前記戻し機構10は、前記本体1側から前記クランク杆7の側面を押圧付勢する弾性体にて構成したものである。
第4の手段の前記ダイ5は、前記本体1の側面から前記穿孔パンチ4の先端方向に延長された支持腕部1Aの先端部に設けられ、前記ダイ5の先端に前記穿孔パンチ4で穿孔した後の抜きカスP3を収納する収納部11を設けると共に、該収納部11に抜きカスP3を磁着せしめる磁性体11Bを設けたものである。
第5の手段において、前記穿孔パンチ4は、前記穿孔パンチ4の先端部に設けられ前記ダイ5に嵌合するパンチ部4Aと、該パンチ部4Aに固定され、前記支持部3に設けられたスライド孔3Aにスライド自在に保持されるパンチ軸部4Bとで構成され、パンチ部4Aにて穿孔した貫通孔P1にブッシングQが嵌合するように構成したものである。
本発明の請求項1によると、戻し機構10の負荷に抗して揺動ハンドル6を固定ハンドル2側に回転せしめ、穿孔パンチ4が穿孔するときに回転軸7Aが移動支点9Bから穿孔支点9Aにスライド移動するように構成したことにより、従来のようにパンチの支点の位置を手動で変更する必要がなく、ハンドルを操作するだけで、パンチの支点の位置が穿孔時とストローク時とのそれぞれ最適な位置に自動的に移動して穿孔作業をすることができる。
請求項2のように、穿孔支点9Aを揺動ハンドル6の軸心に重なるように設けたことで穿孔時において、揺動ハンドル6上の支点9Aから作用点6Aまでの距離が最も短くなり、小さなハンドル荷重で最大の穿孔力が得られるものである。また、移動支点9Bは、穿孔支点9Aから揺動ハンドル6の外側に向けて斜めに離れるように設けたことで、移動支点9Bから穿孔支点9Aへの移動がスムーズになる。
請求項3のごとく、戻し機構10は、本体1側からクランク杆7の側面を押圧付勢する弾性体にて構成したことで、シンプルな構成で確実に回転軸7Aを移動支点9Bに戻すことができる。
請求項4によると、ダイ5の先端に穿孔パンチ4で穿孔した後の抜きカスP3を収納する収納部11を設けると共に、該収納部11に抜きカスP3を磁着せしめる磁性体11Bを設けたことで、抜きカスP3の落下を防止し、安全な使用が可能になる。
請求項5のように、パンチ部4Aにて穿孔した孔にブッシングが嵌合するように構成したことで下地材等の被穿孔物Pに開穿した貫通孔P1を合理的に利用できるものである。
本発明によると、従来のようにパンチの支点の位置を手動で変更する必要がなく、ハンドルを操作するだけでパンチの支点の位置が穿孔時とストローク時とのそれぞれ最適な位置に自動的に移動して穿孔作業をすることができるなどといった当初の目的を達成した。
以下、本発明の実施例を説明する。本発明穿孔工具は、主に野ぶち材や軽量間柱等として使用される断面略コ字状を成した金属製の下地材に、電線や配管等を通す貫通孔を穿設する工具である。
本発明の主要構成は、固定ハンドル2の先端に固定した本体1に、穿孔パンチ4とダイ5とを備え、これら穿孔パンチ4とダイ5との間に挿入した下地材等に揺動ハンドル6の操作で貫通孔P1を開穿するように構成したものである(図1参照)。
すなわち、本体1には支持部3を設けてあり、この支持部3に穿孔パンチ4をスライド自在に保持している。この支持部3の先に、被穿孔物Pを挿入せしめる間隔を開けてダイ5が設けられ、このダイ5に穿孔パンチ4の先端が嵌合するものである(図1参照)。図示例の穿孔パンチ4は、ダイ5に嵌合するパンチ部4Aと、該パンチ部4Aに固定され、支持部3に設けられたスライド孔3Aにスライド自在に保持されるパンチ軸部4Bとで構成されている。
また、パンチ部4Aにて穿孔した貫通孔P1にブッシングQが嵌合するように構成することも可能である。図示のブッシングQは、テーパーが付いた筒部Q1の一端に係止フランジQ2と係止溝Q3を設けたもので(図8参照)、被穿孔物Pに開穿した貫通孔P1に係止フランジQ2が係止するものである(図7参照)。このとき、貫通孔P1には係止溝Q3に係止する係止部P2が形成されており(図6参照)、パンチ部4Aは、この係止部P2が付いた貫通孔P1を開穿する形状に設けられている。
図示のダイ5は、本体1の側面から穿孔パンチ4の先端方向に延長された支持腕部1Aの先端部に設けられている(図1参照)。穿孔時には、被穿孔物Pをパンチ部4Aとダイ5との間にセットする(図3(イ)参照)。そして、パンチ部4Aをダイ5内に嵌合させることで、被穿孔物Pに貫通孔P1を開穿する(同図(ロ)参照)。
更に、ダイ5の先端に収納部11を設けており、穿孔パンチ4で穿孔した後の抜きカスP3をこの収納部11に収納するものである。このとき、収納部11に抜きカスP3を磁着せしめる磁性体11Bを設けることで、穿孔後の抜きカスP3の落下を防止する(図4参照)。図示例では、収納部11の開口部に蓋体11Aを設け、この蓋体11Aの内面に抜きカスP3を磁着せしめる磁性体11Bを設けている。また、磁性体11Bは、収納部11や蓋体11Aと別体の磁石を使用する他、収納部11を磁性体で形成することも可能である。
一方、穿孔パンチ4の後端には、揺動ハンドル6が揺動自在に設けられている(図1参照)。図示例では、揺動ハンドル6とパンチ軸部4Bとの間に支点調整具8を設け、
揺動ハンドル6の延長線上の支点調整具8の端部とパンチ軸部4Bとを連結ピン6Aで揺動自在に連結している。そして、揺動ハンドル6の揺動操作で穿孔パンチ4がスライド移動するように構成している。
揺動ハンドル6の延長線上の支点調整具8の端部とパンチ軸部4Bとを連結ピン6Aで揺動自在に連結している。そして、揺動ハンドル6の揺動操作で穿孔パンチ4がスライド移動するように構成している。
クランク杆7は、揺動ハンドル6の揺動運動を穿孔パンチ4の往復運動に変えるものである。このクランク杆7は一端を本体1側に揺動自在に連結し、他端を揺動ハンドル6側に揺動自在に連結する(図1参照)。図示例のクランク杆7は、一端を本体1の側面から延長された支持腕部1Aに連結し、他端を揺動ハンドル6に固定した支点調整具8に揺動自在に連結したものである。また、一対のクランク杆7を設け、本体1を挟むように配置することで、操作部分の強度を高めている(図2参照)。
支点調整具8は、クランク杆7と揺動ハンドル6とパンチ軸部4Bとの間に設置する部材で、クランク杆7の端部に設けた回転軸7Aをスライド自在に軸支する長孔9を備えている(図1参照)。図示例では、揺動ハンドル6とパンチ軸部4Bとに支点調整具8を設け、揺動ハンドル6の延長線上を長孔9の一端が貫通するように支点調整具8を設けている(図1参照)。更に、この長孔9を貫通した回転軸7Aが一対のクランク杆7を連結している(図2参照)。このとき、揺動ハンドル6の側面に支点調整具8の長孔9を重ねるように支点調整具8を設けることも可能である。そして、クランク杆7の回転軸7Aが長孔9内の長手端部のいずれかに移動することで、穿孔パンチ4の穿孔に適した支点と、穿孔パンチ4のスライド移動に適した支点とに変化する(図5参照)。
すなわち、穿孔パンチ4の穿孔時に回転軸7Aが連結ピン6Aに最も近づく位置を選択し、この位置に長孔9の一端部を重ねて支点調整具8の穿孔支点9Aとして設定する(図5(ニ)参照)。回転軸7Aが穿孔支点9Aに位置すると、最も強力な穿孔力が得られる。一方、穿孔パンチ4が穿孔時の位置から最も離れたとき、回転軸7Aが連結ピン6Aから離れる位置を選択し、この位置に長孔9の他端部を重ねて支点調整具8の移動支点9Bとして設定する(図5(イ)参照)。支点調整具8の長孔9の両端部の位置をこのように設定し、支点調整具8を揺動ハンドル6に固定するものである。
図示の移動支点9Bは、穿孔支点9Aから揺動ハンドル6の外側に向けて斜めに離れた位置に設けてある(図1参照)。この移動支点9Bに回転軸7Aが移動すると、穿孔パンチ4の移動ストロークを長くすることができる。回転軸7Aは、後述する戻し機構10によって通常この移動支点9Bに戻されている。
戻し機構10は、回転軸7Aが移動支点9Bに戻るように常にクランク杆7に負荷をかける機構である(図1、図2参照)。図示の戻し機構10は、本体1の支持腕部1Aとクランク杆7との間に弾性線状材を加工したスプリング10Aを設け、このスプリング10Aの押圧付勢力で本体1側からクランク杆7の側面に負荷をかけている。戻し機構10は、図示例に限られるものではなく、例えばゴム材等の弾性材によって本体1側から負荷をかける機構や、クランク杆7の外側から負荷をかけるような他の機構を選択することも可能である。
次に、図5に基づいて被穿孔物Pに貫通孔を開穿する操作を説明する。同図(イ)は、穿孔パンチ4がダイ5から最も離れた状態を示している。このとき、揺動ハンドル6は固定ハンドル2から最大限に開いた状態にあり、回転軸7Aは戻し機構10によって移動支点9Bに固定されている。同図(ロ)は、戻し機構10の負荷に抗して揺動ハンドル6を固定ハンドル2側に回転を始めた状態である。このとき、穿孔パンチ4は被穿孔物Pに接しているが、未だ穿孔前であるため、回転軸7Aは、戻し機構10により、穿孔支点9Aに止まった状態である。同図(ハ)は、揺動ハンドル6を更に回転させて穿孔パンチ4が被穿孔物Pに穿孔圧力を加えた状態である。そうすると、揺動ハンドル6から回転軸7Aに加わる負荷が戻し機構10の負荷を上回った時点で回転軸7Aが長孔9に沿って移動を始め、連結ピン6Aに最も近づく穿孔支点9Aまで回転軸7Aがスライド移動し、穿孔力が最大に高まる支点に自動的に変更される。同図(ニ)は、回転軸7Aが穿孔支点9Aに移動し、穿孔パンチ4の穿孔力が最大になったところで被穿孔物Pに貫通孔P1が開穿された状態である。
被穿孔物Pへの穿孔が終了した後は、揺動ハンドル6を開くと回転軸7Aに対する揺動ハンドル6の負荷が解除されるので、再び戻し機構10の負荷で回転軸7Aが移動支点9Bまで戻される(図5(ロ)参照)。この状態で更に揺動ハンドル6を開くと、穿孔パンチ4の移動ストロークを長くすることができる(同図(イ)参照)。この結果、壁下地材のように溝の深さが大きい溝形鋼でも使用できる。
尚、本発明の各構成は図示例に限られるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲の設計変更は任意である。
本発明の実施例において、断面略コ字状を成した金属製の下地材に、電線や配管等を通す貫通孔を穿設するものとして説明しているが、本発明の用途は限定されるものではない。また、本発明は揺動ハンドル6を手動で操作する工具としているが、揺動ハンドル6の操作を機械化若しくは自動化することも可能である。
P 被穿孔物
P1 貫通孔
P2 係止部
P3 抜きカス
Q ブッシング
Q1 筒部
Q2 係止フランジ
Q3 係止溝
1 本体
1A 支持腕部
2 固定ハンドル
3 支持部
3A スライド孔
4 穿孔パンチ
4A パンチ部
4B パンチ軸部
5 ダイ
6 揺動ハンドル
6A 連結ピン
7 クランク杆
7A 回転軸
8 支点調整具
9 長孔
9A 穿孔支点
9B 移動支点
10 戻し機構
11 収納部
11A 蓋体
11B 磁性体
P1 貫通孔
P2 係止部
P3 抜きカス
Q ブッシング
Q1 筒部
Q2 係止フランジ
Q3 係止溝
1 本体
1A 支持腕部
2 固定ハンドル
3 支持部
3A スライド孔
4 穿孔パンチ
4A パンチ部
4B パンチ軸部
5 ダイ
6 揺動ハンドル
6A 連結ピン
7 クランク杆
7A 回転軸
8 支点調整具
9 長孔
9A 穿孔支点
9B 移動支点
10 戻し機構
11 収納部
11A 蓋体
11B 磁性体
Claims (5)
- 固定ハンドルの先端に固定した本体と、該本体に設けられ穿孔パンチをスライド自在に保持する支持部と、該支持部の先に被穿孔物を挿入せしめる間隔を開けて設けられ穿孔パンチの先端が嵌合するダイと、穿孔パンチの後端に揺動自在に設けられた揺動ハンドルと、本体側から揺動ハンドル側に連結され揺動ハンドルの揺動運動を穿孔パンチの往復運動に変えるクランク杆とを備えた穿孔工具であって、
揺動ハンドルとクランク杆との間に揺動ハンドルの支点の位置を調整せしめる支点調整具を設け該支点調整具にクランク杆の回転軸をスライド移動自在に軸支する長孔を形成し、
穿孔パンチの穿孔時に回転軸が揺動ハンドルに最も近づく位置に長孔の一端部を重ねた位置を穿孔支点とし、穿孔パンチが穿孔時の位置から最も離れたときに回転軸が揺動ハンドルから離れる位置に長孔の他端部を重ねた位置を移動支点とし、これらの位置で支点調整具を揺動ハンドルに固定し、
回転軸が移動支点に戻るように常にクランク杆に負荷をかける戻し機構を設け、該戻し機構の負荷に抗して揺動ハンドルを固定ハンドル側に回転せしめ、穿孔パンチが穿孔するときに回転軸が移動支点から穿孔支点にスライド移動するように構成したことを特徴とする穿孔工具。 - 前記支点調整具は、前記穿孔支点が前記揺動ハンドルの軸心に重なる位置で、前記移動支点は、穿孔支点から揺動ハンドルの外側に向けて斜めに離れるように前記揺動ハンドルに固定した請求項1記載の穿孔工具。
- 前記戻し機構は、前記本体側から前記クランク杆の側面を押圧付勢する弾性体にて構成した請求項1記載の穿孔工具。
- 前記ダイは、前記本体の側面から前記穿孔パンチの先端方向に延長された支持腕部の先端部に設けられ、前記ダイの先端に前記穿孔パンチで穿孔した後の抜きカスを収納する収納部を設けると共に、該収納部に抜きカスを磁着せしめる磁性体を設けた請求項1記載の穿孔工具。
- 前記穿孔パンチは、前記穿孔パンチの先端部に設けられ前記ダイに嵌合するパンチ部と、該パンチ部に固定され、前記支持部に設けられたスライド孔にスライド自在に保持されるパンチ軸部とで構成され、パンチ部にて穿孔した貫通孔にブッシングが嵌合するように構成した請求項1記載の穿孔工具。
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JP5261022B2 (ja) * | 2008-05-13 | 2013-08-14 | 未来工業株式会社 | 穿孔工具及び下地の施工方法。 |
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