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JP5345788B2 - 着色剤化合物 - Google Patents

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Description

本開示は、全体として、ホットメルトインクまたは相変化インクに用いるのに特に適する着色剤化合物に関する。
一般に、相変化インク(「ホットメルトインク」と呼ぶこともある)は、常温では固体であるが、インクジェット印刷デバイスが動作する高温では液体として存在する。ジェットの動作温度で、液体インクの液滴が印刷デバイスから放出される。インク液滴が記録基体の表面と接触すると、直接接触する場合でも、中間に加熱転写ベルトまたはドラムを介する場合でも、インク液滴は急速に固化して予め定められた固化インク滴のパターンを形成する。相変化インクは、グラビア印刷法など、他の印刷技術においても用いられてきた。
一般に、カラー印刷用の相変化インクは、相変化インクキャリア組成物を含み、この組成物を、相変化インクに適合する着色剤と調合する。特定の実施態様では、インクキャリア組成物を、適合する減法型原色着色剤と調合することによって、一連の着色済み相変化インクを形成させてよい。減法型原色着色相変化インクは、4つの成分染料、すなわちシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックを含んでよいが、インクは、これらの4色に限定されない。これらの減法型原色インクは、単一の染料を用いて形成させてよく、あるいは、染料の混合物を用いて形成させてよい。例えば、ソルベントレッド系染料の混合物を用いてマゼンタを得てよく、あるいは、いくつかの染料を混合して、コンポジットブラックを得てよい。使用する減法型原色着色剤は、カラーインデックス(C.I.)にある溶剤染料、分散染料、変性酸性染料および直接染料ならびに塩基性染料の種類に属する染料を含んでよい。着色剤は、顔料も含んでよい。
相変化インクは、輸送、長期貯蔵等の間、室温で固体として保持されるのでインクジェットプリンタにとって望ましい。さらに、液体インクジェットインクの場合にインク蒸発の結果起るノズル閉塞による問題がほとんどなく、その結果、インクジェット印刷法の信頼性を高める。さらに、インク液滴を最終記録基材(例えば紙、透明部材(例えばOHPシート)および類似物)上に直接塗布する相変化インクジェットプリンタの場合、液滴は、基材と接触すると直ちに固化するので、印刷媒体上のインクの移動がなく、ドット品質が向上する。
相変化インクキャリア組成物として用いるのに適する組成物が知られている。適当なキャリア材料は、パラフィン、微結晶ワックス、ポリエチレンワックス、エステルワックス、脂肪酸およびその他のワックス系材料、脂肪酸アミド含有材料、スルホンアミド材料、さまざまな天然資源から作られる樹脂材料(例えばトール油ロジンおよびロジンエステル)ならびに多くの合成樹脂、オリゴマー、重合体および共重合体を含んでよい。
米国特許第4,851,045号 米国特許第4,889,560号 米国特許第4,889,761号
例えば、高い画質を維持し、また高光密度を有する特に相変化インクに使用可能なマゼンタ着色剤が望まれていた。
本発明の着色剤化合物は、式





で表され、
、R、RおよびRは、それぞれ互いに独立に、(i)水素原子、(ii)アルキル基、(iii)アリール基、(iv)アリールアルキル基、または(v)アルキルアリール基であり、RとRとは一緒になって環を形成してよく、RとRとは一緒になって環を形成してよく、R、R、RおよびRは、それぞれ中心構造部分のフェニル環に結合してよく、aおよびbは、それぞれ互いに独立に、0、1、2または3の整数であり、
およびRは、それぞれ任意選択として存在し、存在する場合、RおよびRは、それぞれ互いに独立に、(i)アルキル基、(ii)アリール基、(iii)アリールアルキル基、(iv)アルキルアリール基、(v)ハロゲン原子、(vi)エステル基、(vii)アミド基、(viii)スルホン基、(ix)アミン基またはアンモニウム基、(x)ニトリル基、(xi)ニトロ基、(xii)ヒドロキシ基、(xiii)シアノ基、(xiv)ピリジン基またはピリジニウム基、(xv)エーテル基、(xvi)アルデヒド基、(xvii)ケトン基、(xviii)カルボニル基、(xix)チオカルボニル基、(xx)サルフェート基、(xxi)スルフィド基、(xxii)スルホキシド基、(xxiii)ホスフィン基またはホスホニウム基、(xxiv)ホスフェート基、(xxv)メルカプト基、(xxvi)ニトロソ基、(xxvii)アシル基、(xxviii)酸無水物基、(xxix)アジド基、(xxx)アゾ基、(xxxi)シアナート基、(xxxii)イソシアナート基、(xxxiii)チオシアナート基、(xxxiv)イソチオシアナート基、(xxxv)ウレタン基または(xxxvi)尿素基から独立に選択され、RおよびRは、それぞれ中心構造部分のフェニル環に結合してよく、

であり、
、RおよびR10は、それぞれ互いに独立に、任意選択として存在し、存在する場合、R、RおよびR10は、それぞれ独立に、(i)水素原子、(ii)アルキル基、(iii)アリール基、(iv)アリールアルキル基または(v)アルキルアリール基から選択され、
Aは、アニオンであり、
CAは、水素原子またはカチオンのどちらかであり、
R″は、任意選択として存在し、存在する場合、R′またはR″の少なくとも1つは、少なくとも5個の炭素原子を含む長鎖のアルキル基から成る、化合物である。
本開示は、式





で表される化合物を目的とする。
、R、RおよびRは、それぞれ互いに独立に、(i)水素原子、(ii)アルキル基、(iii)アリール基、(iv)アリールアルキル基または(v)アルキルアリール基である。RとRとは一緒になって環を形成してよい。RとRとは一緒になって環を形成してよい。R、R、RおよびRは、それぞれ中心構造部分のフェニル環に結合してよい。aおよびbは、それぞれ互いに独立に、0、1、2または3の整数である。実施態様によっては、aおよびbは、それぞれゼロである。
およびRは、それぞれ任意選択として存在し、存在する場合、RおよびRは、それぞれ互いに独立に、(i)アルキル基、(ii)アリール基、(iii)アリールアルキル基、(iv)アルキルアリール基、(v)ハロゲン原子、(vi)エステル基、(vii)アミド基、(viii)スルホン基、(ix)アミン基またはアンモニウム基、(x)ニトリル基、(xi)ニトロ基、(xii)ヒドロキシ基、(xiii)シアノ基、(xiv)ピリジン基またはピリジニウム基、(xv)エーテル基、(xvi)アルデヒド基、(xvii)ケトン基、(xviii)カルボニル基、(xix)チオカルボニル基、(xx)サルフェート基、(xxi)スルフィド基、(xxii)スルホキシド基、(xxiii)ホスフィン基またはホスホニウム基、(xxiv)ホスフェート基、(xxv)メルカプト基、(xxvi)ニトロソ基、(xxvii)アシル基、(xxviii)酸無水物基、(xxix)アジド基、(xxx)アゾ基、(xxxi)シアナート基、(xxxii)イソシアナート基、(xxxiii)チオシアナート基、(xxxiv)イソチオシアナート基、(xxxv)ウレタン基または(xxxvi)尿素基から独立に選択される。RおよびRは、中心構造部分のフェニル環にそれぞれ結合してよい。

である。
、RおよびR10は、それぞれ互いに独立に、任意選択として存在し、1つ以上が存在する場合、R、RおよびR10は、それぞれ独立に、(i)水素原子、(ii)アルキル基、(iii)アリール基、(iv)アリールアルキル基または(v)アルキルアリール基から選択される。
さらに別の実施態様では、R+R+R+R+R+R+R+R+R10の炭素原子の数は、少なくとも約4、あるいは別の実施態様では少なくとも約16である。
R″は、任意選択として存在し、存在する場合、R′およびR″は、それぞれ独立に、(i)アルキル基、(ii)アリール基、(iii)アリールアルキル基または(iv)アルキルアリール基から選択される。R′またはR″は、独立に、直鎖部分または分枝部分、飽和部分または不飽和部分、置換部分または非置換部分、もしくは環状部分から選択される。実施態様によっては、R′またはR″の少なくとも1つは、少なくとも約5個の炭素原子、少なくとも約6個の炭素原子、または少なくとも約10個の炭素原子を有するワックス単位である。存在する場合、実施態様によっては、R′またはR″は、独立に、約0個の炭素原子(すなわちR″は0である)から約8個の炭素原子、約1個の炭素原子から約8個の炭素原子、または約18個の炭素原子から約100個の炭素原子、または約12個の炭素原子、または約18個の炭素原子、または約30個の炭素原子、または約50個の炭素原子、または約100個の炭素原子を含むアルキル基から選択される。存在する場合、実施態様によっては、R′またはR″は、独立に、約5個の炭素原子、または約6個の炭素原子、または約10個の炭素原子を含むアリール基から選択される。存在する場合、実施態様によっては、R′またはR″は、独立に、約7個の炭素原子、または約30個の炭素原子、または約50個の炭素原子、または約100個の炭素原子を含むアルキルアリール基またはアリールアルキル基から選択される。一実施態様では、R′は、約18個の炭素原子を含み、R″は、0個の炭素原子である。実施態様によっては、R′またはR″は、例えば、以下、


のように結合する。
Aは、アニオンである。
CAは、水素原子またはカチオンのどちらかである。
実施態様によっては、Aは、アニオンである。適当なアニオンの例は、Cl、Br、I、HSO 、HSO 、SO 2−、SO 2−、CHSO 、CHSO 、NO 、HCOO、CHCOO、HPO 、HPO 2−、SCN、BF 、ClO 、SSO 、PF 、SbCl または類似物、ならびにそれらの混合物を含む(しかし、限定はされない)。
実施態様によっては、CAは、水素原子またはカチオンのどちらかである。適当なカチオンの例は、Li、Na、K、RbおよびCsなどのアルカリ金属カチオン、非重合体カチオンまたは単量体アンモニウムカチオンおよび一般式

のカチオンを含む第四アンモニウムカチオンを含む。但し、これに限定されるものではない。
21、R22、R23およびR24は、それぞれ互いに独立に、(i)水素原子、(ii)一実施態様では少なくとも1つの炭素原子を有し、別の実施態様では少なくとも約2個の炭素原子を有し、さらに別の実施態様では少なくとも約6個の炭素原子を有し、別の実施態様では少なくとも約8個の炭素原子を有し、さらに別の実施態様では少なくとも約18個の炭素原子を有し、一実施態様では約55個を超えない炭素原子を有し、一実施態様では約30個を超えない炭素原子を有し、一実施態様では約20個を超えない炭素原子を有するが、炭素原子の数はこれらの範囲外にあってもよいアルキル基(直鎖アルキル基、分枝アルキル基、飽和アルキル基、不飽和アルキル基、環状アルキル基、置換アルキル基および非置換アルキル基を含み、アルキル基の中に、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンおよび類似元素などのヘテロ原子が存在してよく、あるいは存在しなくてよい)、(iii)一実施態様では少なくとも約6個の炭素原子を有し、別の実施態様では少なくとも約10個の炭素原子を有し、さらに別の実施態様では少なくとも約14個の炭素原子を有し、一実施態様では約26個を超えない炭素原子を有し、別の実施態様では約22個を超えない炭素原子を有し、さらに別の実施態様では約18個を超えない炭素原子を有するが、炭素原子の数はこれらの範囲外にあってもよいアリール基(非置換アリール基および置換アリール基を含み、アリール基の中に、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンおよび類似元素などのヘテロ原子が存在してよく、あるいは存在しなくてよい)、(iv)一実施態様では少なくとも約7個の炭素原子を有し、別の実施態様では少なくとも約12個の炭素原子を有し、さらに別の実施態様では少なくとも約18個の炭素原子を有し、一実施態様では約55個を超えない炭素原子を有し、別の実施態様では約30個を超えない炭素原子を有し、さらに別の実施態様では約20個を超えない炭素原子を有するが、炭素原子の数は、ベンジルまたは類似基のように、これらの範囲外にあってもよいアリールアルキル基(非置換アリールアルキル基および置換アリールアルキル基を含み、アリールアルキル基のアルキル部分は、直鎖、分枝、飽和、不飽和および/または環状であってよく、アリールアルキル基のアルキル部分とアリール部分との一方または両方の中に、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンおよび類似元素などのヘテロ原子が存在してよく、あるいは存在しなくてよい)または(v)一実施態様では少なくとも約7個の炭素原子を有し、別の実施態様では少なくとも約12個の炭素原子を有し、さらに別の実施態様では少なくとも約18個の炭素原子を有し、一実施態様では約55個を超えない炭素原子を有し、別の実施態様では約30個を超えない炭素原子を有し、さらに別の実施態様では約20個を超えない炭素原子を有するが、炭素原子の数は、トルイルまたは類似基のように、これらの範囲外にあってもよいアルキルアリール基(非置換基アルキルアリール基および置換アルキルアリール基を含み、アルキルアリール基のアルキル部分は、直鎖、分枝、飽和、不飽和および/または環状であってよく、アルキルアリール基のアルキル部分とアリール部分との一方または両方の中に、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンおよび類似元素などのヘテロ原子が存在してよく、あるいは存在しなくてよい)である。R21、R22、R23およびR24の1つ以上が一緒になって環を形成してよい。置換アルキル基、置換アリール基、置換アリールアルキル基および置換アルキルアリール基上の置換基は、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、アミン基、イミン基、アンモニウム基、シアノ基、ピリジン基、ピリジニウム基、エーテル基、アルデヒド基、ケトン基、エステル基、アミド基、カルボニル基、チオカルボニル基、サルフェート基、スルホネート基、スルホン酸基、スルフィド基、スルホキシド基、ホスフィン基、ホスホニウム基、ホスフェート基、ニトリル基、メルカプト基、ニトロ基、ニトロソ基、スルホン基、アシル基、酸無水物基、アジド基、アゾ基、シアナート基、イソシアナート基、チオシアナート基、イソチオシアナート基、カルボキシレート基、カルボン酸基、ウレタン基、尿素基、それらの混合物および類似物であってよい(但し、限定はされない)。2つ以上の置換基が一緒になって、カチオン性重合体またはカチオン性オリゴマーなどの環状カチオン、オリゴマーカチオンおよび重合体カチオンおよび類似物、ならびにそれらの混合物を形成してよい。
一実施態様では、R+R+R+Rの炭素原子の数は、少なくとも約4、別の実施態様では少なくとも約16、別の実施態様では少なくとも約18、さらに別の実施態様では少なくとも約20、さらに別の実施態様では少なくとも約22、別の実施態様では少なくとも約24、さらに別の実施態様では少なくとも約26、さらに別の実施態様では少なくとも約28、別の実施態様では少なくとも約30、さらに別の実施態様では少なくとも約32、さらに別の実施態様では少なくとも約34、別の実施態様では少なくとも約36、さらに別の実施態様では少なくとも約38、さらに別の実施態様では少なくとも約40、別の実施態様では少なくとも約42、さらに別の実施態様では少なくとも約44、さらに別の実施態様では少なくとも約46、別の実施態様では少なくとも約48、さらに別の実施態様では少なくとも約50、さらに別の実施態様では少なくとも約52、別の実施態様では少なくとも約54、さらに別の実施態様では少なくとも約56、さらに別の実施態様では少なくとも約58、別の実施態様では少なくとも約60、さらに別の実施態様では少なくとも約62、さらに別の実施態様では少なくとも約64、別の実施態様では少なくとも約66、さらに別の実施態様では少なくとも約68、さらに別の実施態様では少なくとも約70、別の実施態様では少なくとも約72である。

であるいくつかの特定の実施態様において、一実施態様では、R+R+R+Rの炭素原子の数は、少なくとも約44、さらに別の実施態様では少なくとも約46、別の実施態様では少なくとも約48、さらに別の実施態様では少なくとも約50、また別の実施態様では少なくとも約52、別の実施態様では少なくとも約54、さらに別の実施態様では少なくとも約56、さらに別の実施態様では少なくとも約58、別の実施態様では少なくとも約60、さらに別の実施態様では少なくとも約62、さらに別の実施態様では少なくとも約64、別の実施態様では少なくとも約66、さらに別の実施態様では少なくとも約68、さらに別の実施態様では少なくとも約70、別の実施態様では少なくとも約72である。

であるいくつかの特定の実施態様において、R、R、RおよびRの少なくとも1つは、式、

で表される基である。
41およびR42は、それぞれ互いに独立に、(i)一実施態様では少なくとも1個の炭素原子を有し、別の実施態様では少なくとも約2個の炭素原子を有し、一実施態様では約55個を超えない炭素原子を有し、別の実施態様では約30個を超えない炭素原子を有し、さらに別の実施態様では約20個を超えない炭素原子を有するが、炭素原子の数はこれらの範囲外にあってもよいアルキル基(直鎖アルキル基、分枝アルキル基、飽和アルキル基、不飽和アルキル基、環状アルキル基、置換アルキル基および非置換アルキル基を含み、アルキル基の中に、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンおよび類似元素などのヘテロ原子が存在してよく、あるいは存在しなくてよい)、(ii)一実施態様では少なくとも約6個の炭素原子を有し、一実施態様では約26個を超えない炭素原子を有し、別の実施態様では約22個を超えない炭素原子を有し、さらに別の実施態様では約18個を超えない炭素原子を有するが、炭素原子の数はこれらの範囲外にあってもよいアリール基(非置換アリール基および置換アリール基を含み、アリール基の中に、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンおよび類似元素などのヘテロ原子が存在してよく、あるいは存在しなくてよい)、(iii)一実施態様では少なくとも約7個の炭素原子を有し、一実施態様では約55個を超えない炭素原子を有し、別の実施態様では約30個を超えない炭素原子を有し、さらに別の実施態様では約20個を超えない炭素原子を有するが、炭素原子の数は、ベンジルまたは類似基のように、これらの範囲外にあってもよいアリールアルキル基(非置換アリールアルキル基および置換アリールアルキル基を含み、アリールアルキル基のアルキル部分は、直鎖、分枝、飽和、不飽和および/または環状であってよく、アリールアルキル基のアルキル部分とアリール部分との一方または両方の中に、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンおよび類似元素などのヘテロ原子が存在してよく、あるいは存在しなくてよい)または(iv)一実施態様では少なくとも約7個の炭素原子を有し、一実施態様では約55個を超えない炭素原子を有し、別の実施態様では約30個を超えない炭素原子を有し、さらに別の実施態様では約20個を超えない炭素原子を有し、炭素原子の数は、トリルまたは類似基のように、これらの範囲外にあってよいアルキルアリール基(非置換アルキルアリール基および置換アルキルアリール基を含み、アルキルアリール基のアルキル部分は、直鎖、分枝、飽和、不飽和および/または環状であってよく、アルキルアリール基のアルキル部分とアリール部分との一方または両方の中に酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンおよび類似元素などのヘテロ原子が存在してよく、あるいは存在しなくてよい)である。R41とR42との1つ以上が一緒になって環を形成してよい。置換アルキル基、置換アリール基、置換アリールアルキル基および置換アルキルアリール基上の置換基は、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、アミン基、イミン基、アンモニウム基、シアノ基、ピリジン基、ピリジニウム基、エーテル基、アルデヒド基、ケトン基、エステル基、アミド基、カルボニル基、チオカルボニル基、サルフェート基、スルホネート基、スルホン酸基、スルフィド基、スルホキシド基、ホスフィン基、ホスホニウム基、ホスフェート基、ニトリル基、メルカプト基、ニトロ基、ニトロソ基、スルホン基、アシル基、酸無水物基、アジド基、アゾ基、シアナート基、イソシアナート基、チオシアナート基、イソチオシアナート基、カルボキシレート基、カルボン酸基、ウレタン基、尿素基、それらの混合物および類似物であってよい(しかし限定はされない)。2つ以上の置換基が一緒になって、カチオン性重合体またはカチオン性オリゴマーなどの環状カチオン、オリゴマーカチオンおよび重合体カチオンおよび類似物、ならびにそれらの混合物を形成してよい。

であるいくつかの特定の実施態様において、R、R、RおよびRの少なくとも1つは、一実施態様では少なくとも約19個の炭素原子、別の実施態様では少なくとも約20個の炭素原子を有する分枝アルキル基である。
アルキル基、アリール基、アリールアルキル基およびアルキルアリール基の中にヘテロ原子が含まれていてよく、これらの基は置換されていてよいので、これらの基の酸素原子が中心構造部分

の中の窒素原子、酸素原子または硫黄原子に直接結合しなければ、R、R、R、R、R、R、R、RおよびR10は、アルコキシ基、ポリアルキレンオキシ基、アリールオキシ基、ポリアリーレンオキシ基、アリールアルキルオキシ基、ポリアリールアルキレンオキシ基、アルキルアリールオキシ基またはポリアルキルアリーレンオキシ基などの基でもあってよいと理解するべきである。
〜R基の1つがシクロアルキルである状況の例は、


のときである。
〜R基が一緒になって環を形成する状況の例は、

のときである。
〜R基の1つが中心構造部分のフェニル環に結合している状況の例は、

のときである。
本開示による化合物は、

であり、一般式



で表されるローダミン類、

であり、一般式

で表されるアクリジン類、

であり、一般式

で表されるスルホローダミン類、

であり、一般式

で表されるアントラセン類および類似化合物を含む。
特定の実施態様では、アニオンAは、式A1−R11−A2で表される有機ジアニオンであってよい。A1およびA2は、それぞれ互いに独立に、カルボキシレート、スルホネートまたは類似基などのアニオン基である。R11は、(i)一実施態様では少なくとも1つの炭素原子を有し、別の実施態様では少なくとも約2個の炭素原子を有し、さらに別の実施態様では少なくとも約6個の炭素原子を有し、別の実施態様では少なくとも約8個の炭素原子を有し、さらに別の実施態様では少なくとも約18個の炭素原子を有し、一実施態様では約55個を超えない炭素原子を有し、別の実施態様では約30個を超えない炭素原子を有し、さらに別の実施態様では約20個を超えない炭素原子を有するが、炭素原子の数はこれらの範囲外にあってもよいアルキレン基(直鎖アルキレン基、分枝アルキレン基、飽和アルキレン基、不飽和アルキレン基、環状アルキレン基、置換アルキレン基および非置換アルキレン基を含み、アルキレン基の中に、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンおよび類似元素などのヘテロ原子が存在してよく、あるいは存在しなくてよい)、(ii)一実施態様では少なくとも約6個の炭素原子を有し、別の実施態様では少なくとも約10個の炭素原子を有し、さらに別の実施態様では少なくとも約14個の炭素原子を有し、一実施態様では約26個を超えない炭素原子を有し、別の実施態様では約22個を超えない炭素原子を有し、さらに別の実施態様では約18個を超えない炭素原子を有するが、炭素原子の数はこれらの範囲外にあってもよいアリーレン基(非置換アリーレン基および置換アリーレン基を含み、アリーレン基の中に、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンおよび類似元素などのヘテロ原子が存在してよく、あるいは存在しなくてよい)、(iii)一実施態様では少なくとも約7個の炭素原子を有し、別の実施態様では少なくとも約12個の炭素原子を有し、さらに別の実施態様では少なくとも約18個の炭素原子を有し、一実施態様では約55個を超えない炭素原子を有し、別の実施態様では約30個を超えない炭素原子を有し、さらに別の実施態様では約20個を超えない炭素原子を有するが、炭素原子の数は、ベンジルまたは類似基のように、これらの範囲外にあってもよいアリールアルキレン基(非置換アリールアルキレン基および置換アリールアルキレン基を含み、アリールアルキレン基のアルキレン部分は直鎖、分枝、飽和、不飽和および/または環状であってよく、アリールアルキレン基のアルキレン部分とアリール部分との一方または両方の中に、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンおよび類似元素などのヘテロ原子が存在してよく、あるいは存在しなくてよい)または(iv)一実施態様では少なくとも約7個の炭素原子を有し、別の実施態様では少なくとも約12個の炭素原子を有し、さらに別の実施態様では少なくとも約18個の炭素原子を有し、一実施態様では約55個を超えない炭素原子を有し、別の実施態様では約30個を超えない炭素原子を有し、さらに別の実施態様では約20個を超えない炭素原子を有するが、炭素原子の数は、トリルまたは類似基のように、これらの範囲外にあってもよいアルキルアリーレン基(非置換アルキルアリーレン基および置換アルキルアリーレン基を含み、アルキルアリーレン基のアルキル部分は直鎖、分枝、飽和、不飽和および/または環状であってよく、アリールアルキレン基のアルキル部分とアリーレン部分との一方または両方の中に、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンおよび類似元素などのヘテロ原子が存在してよく、あるいは存在しなくてよい)である。置換アルキレン基、置換アリーレン基、置換アリールアルキレン基および置換アルキルアリーレン基上の置換基は、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、アミン基、イミン基、アンモニウム基、シアノ基、ピリジン基、ピリジニウム基、エーテル基、アルデヒド基、ケトン基、エステル基、アミド基、カルボニル基、チオカルボニル基、サルフェート基、スルホネート基、スルホン酸基、スルフィド基、スルホキシド基、ホスフィン基、ホスホニウム基、ホスフェート基、ニトリル基、メルカプト基、ニトロ基、ニトロソ基、スルホン基、アシル基、酸無水物基、アジド基、アゾ基、シアナート基、イソシアナート基、チオシアナート基、イソチオシアナート基、カルボキシラート基、カルボン酸基、ウレタン基、尿素基、それらの混合物、および類似物であってよい(しかし限定はされない)。2つまたはそれ以上の置換基が一緒になって環を形成してよい。適当な有機ジアニオンの例は、非置換ナフタレンジスルホネートおよび置換ナフタレンジスルホネート、非置換ベンゼンジスルホネートおよび置換ベンゼンジスルホネートおよび類似ジアニオン、ならびにそれらの混合物を含む。
別の特定の実施態様では、アニオンAは、有機トリアニオン、有機テトラアニオンおよびペンタアニオン以上のポリアニオン、オリゴマーアニオン、およびポリスルホネートまたはポリカルボキシレートまたは類似物などの重合体アニオンであってよい。
一実施態様では、本開示による着色剤は、式、





で表される。
1つの特定の実施態様では、本開示による着色剤は、式

で表される。
nは、7である。
上記の式には、これらの着色剤について考えられるすべての互変異性体が含まれると理解するべきである。
本開示の着色剤は、任意の望ましい手順または有効な手順によって調製してよい。例えば、式

で表され、本明細書において定義される望ましいR′基を有する無水コハク酸の共重合体を、式

で表され、望ましいR、R、RおよびR基等を有する1つ以上のアミノフェノール(例えば、アルドリッチケミカル社(Aldrich Chemical Corp.)から入手可能なN,N−ジエチルアミノフェノール、MW=165)と混合し、ニートで、あるいは任意選択として溶媒の存在下で加熱した後、酸、例えば濃HSOを加え、さらに加熱してよい。R、R、RおよびR基等は、本明細書において着色剤用に定義したように選択する。
無水コハク酸共重合体とアミノフェノールとは、任意の望ましい相対量または有効な相対量、一実施態様では2モルのアミノフェノールあたり少なくとも約0.5モルの無水コハク酸共重合体、別の実施態様では2モルのアミノフェノールあたり少なくとも約0.9モルの無水コハク酸共重合体、さらに別の実施態様では2モルのアミノフェノールあたり少なくとも約1モルの無水コハク酸共重合体、一実施態様では2モルのアミノフェノールあたり約1.9モルを超えない無水コハク酸共重合体、別の実施態様では2モルのアミノフェノールあたり約1.5モルを超えない無水コハク酸共重合体、さらに別の実施態様では2モルのアミノフェノールあたり約1.1モルを超えない無水コハク酸共重合体を存在させるが、相対量はこれらの範囲外にあってもよい。
望むなら、反応は、ニートで、すなわち溶媒非存在下で実行してよい。さらに、望むなら、反応は、任意選択の溶媒の存在下で実行してよい。適当な溶媒の例は、テトラメチレンスルホン(スルホラン)、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、オクタノールまたは類似物、ならびそれらの混合物を含む。存在する場合、任意選択の溶媒は、任意の望ましい量または有効な量、一実施態様では0.1モルの無水コハク酸共重合体あたり少なくとも約1リットル、別の実施態様では0.3モルの無水コハク酸共重合体あたり少なくとも約1リットル、さらに別の実施態様では0.35モルの無水コハク酸共重合体あたり少なくとも約1リットル、一実施態様では2モルの無水コハク酸共重合体あたり約1リットルを超えない、別の実施態様では、1.5モルの無水コハク酸共重合体あたり約1リットルを超えない、さらに別の実施態様では1モルの無水コハク酸共重合体あたり約1リットルを超えない量を存在させるが、相対量はこれらの範囲外にあってもよい。
次に、無水コハク酸共重合体、アミノフェノールおよび任意選択の溶媒の混合物を、任意の有効な温度、一実施態様では少なくとも約62℃、別の実施態様では少なくとも約150℃、さらに別の実施態様では少なくとも約190℃、一実施態様では約280℃を超えない温度、別の実施態様では約220℃を超えない温度、さらに別の実施態様では約200℃を超えない温度に加熱するが、温度はこれらの範囲外にあってもよい。
無水コハク酸共重合体、アミノフェノールおよび任意選択の溶媒の混合物を、任意の有効な時間、一実施態様では少なくとも約5分、別の実施態様では少なくとも約2時間、さらに別の実施態様では少なくとも約3時間、一実施態様では4日を超えない時間、別の実施態様では約60時間を超えない時間、さらに別の実施態様では約40時間を超えない時間加熱するが、時間はこれらの範囲外にあってもよい。
次に、酸を加え、混合物を任意の有効な温度、一実施態様では少なくとも約62℃、別の実施態様では少なくとも約150℃、さらに別の実施態様では少なくとも約190℃、一実施態様では約280℃を超えない温度、別の実施態様では約220℃を超えない温度、さらに別の実施態様では約200℃を超えない温度に加熱するが、温度はこれらの範囲外にあってもよい。
無水コハク酸共重合体、アミノフェノール、任意選択の溶媒および酸の混合物を、任意の有効な時間、一実施態様では少なくとも約5分、別の実施態様では少なくとも約1時間、別の実施態様では少なくとも約2時間、さらに別の実施態様では少なくとも約3時間、一実施態様では4日を超えない時間、別の実施態様では約60時間を超えない時間、さらに別の実施態様では約40時間を超えない時間加熱するが、時間はこれらの範囲外にあってもよい。
結果として得られる生成物は、望むなら、メタノール、メチルイソブチルケトン、トルエン、ヘキサン、ヘプタンまたは類似物など、生成物に対しては可溶性もしく相溶性であるが、望ましくない塩副生物に対しては可溶性でない、非水溶性および非水相溶性の有機溶媒中に反応混合物を注入した後、生成物を含む溶媒を分液ロートの中で水と混合し、水相と有機相とを分離することによって、精製してよい。
望むなら、次に、粗生成物をEDTA水溶液で洗浄して金属塩を除去した後、水で洗浄することによってさらに精製してよい。望むなら、滴定法、あるいはAA(原子吸光法)またはICP(誘導結合プラズマ法)などの機器技法を行って金属塩が完全に除去されたか判定してよい。精製された生成物は、溶媒をすべて留去することによって単離してよい。
任意の望ましい方法または有効な方法によって、本発明の着色剤の環にさまざまな置換基を配置してよい。
実施例1.
テフロン(登録商標)被覆磁気撹拌子、コンデンサおよび油浴を備えた100ミリリットルのビーカーに、式

で表されるオクタデシル無水コハク酸(MW352)9.4グラムと、式

で表されるN,N−ジブチルフェノール(TCIアメリカ社(TCI America)から入手可能なMW221のアミノフェノール)11.8グラムとを入れた。
ビーカーを160℃の油浴の中に置き、撹拌を開始した。数分後、ビーカーの内容物は赤く着色し始めた。160℃で1時間後、約1.14グラムの濃硫酸を0.43グラムの水とともに滴下して加えた。さらに20分間加熱した後、内容物を0.8グラムのNaOHと88グラムの水を含む水酸化ナトリウム溶液に注入した。油状の生成物が沈殿した。約100ミリリットルの塩化メチレンを内容物に加えて生成物を水から抽出した。次に、塩化メチレン層をシリカゲル充填層に通した。染料はゲルに強く吸着し、褐色から淡紅色の溶媒が充填層を通過した。メタノールを流して着色分をプラグから溶出させた。次に、メタノールを蒸発させ、マゼンタ色のワックス状固体を得た。この着色剤の双性イオン形は、式

で表されると考えられる。
他の合成プロセスも用いてよい。
実施例2.
テフロン(登録商標)被覆磁気撹拌子、コンデンサおよび油浴を備えた100ミリリットルのビーカーに、式

で表されるオクタデセニル無水コハク酸(MW352、ハンフリーケミカル社(Humphry Chemical Co.)から入手可能)19.9グラムと、式

で表されるN,N−ジブチルフェノール(MW221、TCIアメリカ社から入手可能)25グラムとを入れた。
ビーカーを150℃の油浴の中に置き、撹拌を開始した。数分後、ビーカーの内容物は赤く着色し始めた。150℃で1時間後、約2.85グラムの濃硫酸と1.1グラムの水とを含む溶液を滴下して加えた。さらに20分間加熱した後、2.2グラムのNaOHと220グラムの水を含む水酸化ナトリウム溶液中に内容物を注入した。油状の生成物が沈殿した。約100ミリリットルのトルエンを内容物に加えて生成物を水から抽出した。トルエン層を分液ロートに移し、水で洗浄した後、シリカゲルの充填層に流した。染料はゲルに強く吸着し、褐色から淡紅色の溶媒が充填層を通過した。メタノールを用いて着色物をプラグから溶出させた。次に、溶媒を蒸発させてマゼンタ色のワックス状固体を得た。この着色剤の双性イオン形は、式

で表されると考えられる。
実施例3.
テフロン(登録商標)被覆磁気撹拌子、コンデンサおよび油浴を備えた200ミリリットルのビーカーに、式

で表されるポリイソブチレン系無水コハク酸(鉱油50%までのOLOA15500の画分、MW1000、シェブロンオロナイト社(Chevron Oronite Co. LLC)から入手可能)100グラムを入れた。
nは、7である。ビーカーを130℃の油浴の中に置き、撹拌を開始した。OLOA15500が適当な温度、すなわち約130℃になってから磁気撹拌子を用いて撹拌を開始した。数分後、式

で表されるN,N−ジブチルフェノール(MW221、TCIアメリカから入手可能)約22グラムをビーカーに加え、油浴の温度を150℃に上げた。約15分後、ビーカーの内容物は赤く着色し始め、最終的には非常に濃いマゼンタ色になった。内容物を150℃に加熱し、約2.5時間撹拌した。約2.5時間後、4.6グラムのHSOを加え(激しい泡立ちが見られた)、さらに15分間内容物を撹拌し、最後に700ミリリットルのメタノールを含む1リットルのビーカー中に注入して急冷した。デカンテーションによってメタノールを除き、粘稠なマゼンタ色の油の生成物を得た。この着色剤の双性イオン形は、式

で表されると考えられる。nは、7である。
実施例4.
以下の成分を溶融させ、混合し、ろ過することによってインク基材を調製した。
式CH(CH50CHのポリエチレンワックス(PE655(登録商標)、ベーカーペトロライト(Baker Petrolite)から入手)43.59重量部。
ステアリルステアラミドワックス(ケマミド(登録商標)(KEMAMID)S−180、クロンプトン(Crompton)社から入手)19.08重量部。
1当量のC−36二量体酸(デラウェア州ニューキャッスル(New Castle, DE)のユニケマ(Uniqema)から入手)と2当量のエチレンジアミン、および米国特許第6,174,937号の実施例1に記載されているとおりに調製した、末端カルボン酸基を有する長鎖炭化水素ユニシド(UNICID)(登録商標)700(ベーカーペトロライトから入手)との反応によって得たテトラアミド樹脂18.94重量部。
2当量のアビトール(ABITOL)(登録商標)Eヒドロアビエチルアルコール(ハーキュリーズ(Hercules)社から入手)と米国特許第5,782,966の実施例1に記載されているとおりに調製した1当量のイソホロンジイソシアネートとの反応によって得たウレタン樹脂11.71重量部。
3当量のステアリルイソシアネートと、米国特許第6,309,453号の実施例4に記載されているとおりに調製したグリセロール系アルコールとの付加体であるウレタン樹脂6.48重量部。
ナウガード(NAUGUARD)(登録商標)445酸化防止剤(ユニロイヤルケミカル社(Uniroyal Chemical Co.)から入手した)0.20重量部。
その後、上記に列挙した百分率の、上記に列挙したインクキャリア成分600グラムを、1リットルのビーカーに加え、オーブンの中で溶融するまで135℃に加熱した。続いて、このビーカーをマントルヒーターに入れて135℃に設定し、ビーカーの内容物を45分間撹拌した。その結果得られたインクを、次に、ワットマンの3号と0.2ミクロンNAEフィルタとの組み合わせを通してろ過し、モット(Mott)フィルタアセンブリの中に入れた。フルーカヘミカ社(Fluka Chemika)から入手したフィルタエイド(FILTER−AID)を1重量パーセント添加してろ過を促進し、6時間後に完了するまで135℃の温度で続行した。約31グラムの無色のインク基材を含むインク基材を型に注入して放冷した。
実施例5.
磁気撹拌子を有する100ミリリットルのビーカーの中に、実施例4のインク基材約30.0グラムを入れ、続いて135℃の油浴の中に溶融するまで置いた。次に、実施例1の生成物約2.0グラムを加え、約3時間撹拌した。次に、マゼンタ色の着色剤をアルミニウム金型の中に注入した。実施例2および3の生成物についても、このプロセスを同じ量で繰り返した。
実施例6.
K印刷試験機(K Printing Proofer)(イギリス、SG8 0OZ,ヘリス(Heris)、ロイストン(Royston)、リトリントン(Litlington)のPKプリントコートインスツルメント社(PK Print Coat Instrument Ltd.)製)を用いて、実施例5で調製したインクの印刷標本をハンマーミル(HAMMERMILL)レーザ印刷紙上に作製した。この方法では、150℃の温度に設定した印刷版上で被検インクを溶融させた。次に、溶融したインクを表面に含む版の上で、上記の紙を巻いたローラーバーを回転させた。紙の上のインクを冷却し、3つの分離された矩形ブロックの画像を得た。最も強く着色したブロックは、紙の上に塗布されたインクを最も多く含んでいたので、明度測定値を得るために用いた。目視によって印刷標本を評価した。

Claims (4)







  1. で表され、
    、R、RおよびRは、それぞれ互いに独立に、(i)水素原子、(ii)アルキル基、(iii)アリール基、(iv)アリールアルキル基、または(v)アルキルアリール基であり、RとRとは一緒になって環を形成してよく、RとRとは一緒になって環を形成してよく、R、R、RおよびRは、それぞれ中心構造部分のフェニル環に結合してよく、aおよびbは、それぞれ互いに独立に、0、1、2または3の整数であり、
    およびRは、それぞれ任意選択として存在し、存在する場合、RおよびRは、それぞれ互いに独立に、(i)アルキル基、(ii)アリール基、(iii)アリールアルキル基、(iv)アルキルアリール基、(v)ハロゲン原子、(vi)エステル基、(vii)アミド基、(viii)スルホン基、(ix)アミン基またはアンモニウム基、(x)ニトリル基、(xi)ニトロ基、(xii)ヒドロキシ基、(xiii)シアノ基、(xiv)ピリジン基またはピリジニウム基、(xv)エーテル基、(xvi)アルデヒド基、(xvii)ケトン基、(xviii)カルボニル基、(xix)チオカルボニル基、(xx)サルフェート基、(xxi)スルフィド基、(xxii)スルホキシド基、(xxiii)ホスフィン基またはホスホニウム基、(xxiv)ホスフェート基、(xxv)メルカプト基、(xxvi)ニトロソ基、(xxvii)アシル基、(xxviii)酸無水物基、(xxix)アジド基、(xxx)アゾ基、(xxxi)シアナート基、(xxxii)イソシアナート基、(xxxiii)チオシアナート基、(xxxiv)イソチオシアナート基、(xxxv)ウレタン基または(xxxvi)尿素基から独立に選択され、RおよびRは、それぞれ中心構造部分のフェニル環に結合してよく、

    であり、
    、RおよびR10は、それぞれ互いに独立に、任意選択として存在し、存在する場合、R、RおよびR10は、それぞれ独立に、(i)水素原子、(ii)アルキル基、(iii)アリール基、(iv)アリールアルキル基または(v)アルキルアリール基から選択され、
    Aは、アニオンであり、
    CAは、水素原子またはカチオンのどちらかであり、
    R″は、任意選択として存在し、存在する場合、R′またはR″の少なくとも1つは、少なくとも5個の炭素原子を含む長鎖のアルキル基から成る
    化合物。


  2. で表される化合物。


  3. で表される化合物。


  4. で表され、
    nは7である、
    化合物。
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