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JP5238130B2 - 投射型表示装置 - Google Patents

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JP5238130B2
JP5238130B2 JP2005357557A JP2005357557A JP5238130B2 JP 5238130 B2 JP5238130 B2 JP 5238130B2 JP 2005357557 A JP2005357557 A JP 2005357557A JP 2005357557 A JP2005357557 A JP 2005357557A JP 5238130 B2 JP5238130 B2 JP 5238130B2
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Description

本発明は、投射レンズ鏡筒を交換可能な投射型表示装置に関する。
スクリーンの大きさやスクリーンまでの距離に応じて投射レンズ鏡筒を選択し、交換することができるように構成される投射型表示装置は広く使用されている。そして、このような投射型表示装置には、投射レンズ鏡筒との取り付け部に、着脱の容易性や取り付けの確実性などの点から、いわゆるバヨネット方式が採用されているものがある。
バヨネット方式は、投射レンズ鏡筒側に設けられたバヨネットフランジを、投射型表示装置の側にねじ結合するマウントリングの爪部とマウント面との間に挟み込み、マウントリングをねじ結合部の回りに回転してマウント面側に締め込むことにより、マウントリングの爪とマウント面との間にバヨネットフランジを固定する構成になっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−54040号公報(要約書等を参照)
しかし、このようなバヨネット方式においては、作業者が、取り付けを確実なものとしようとするあまり、マウントリングを締め付けすぎ、マウントリングと投射型表示装置とのねじ結合部のねじ山を破損してしまう問題がある。
特に投射型表示装置に使用される投射レンズ鏡筒は、投射像を明るくするために口径の大きなレンズを使用する必要があることからその重量が重く、作業者にはなおさらマウントリングを強く締め付けなくてはいけないという意識が働く。
また、特許文献1には、マウントリングが緩まないようにする構成が開示されているものの、レンズフードを着脱することにより、マウントリングの回動の防止とその解除を行うものであり、投射レンズ鏡筒の着脱の度に、レンズフードを着脱しなくてはならず、作業が煩雑になるという問題がある。
そこで、本発明は、マウントリングの締め付けすぎの防止を図ることができるとともに、マウントリングの緩みを容易に防止することができる投射型表示装置を提供すること目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、投射レンズ鏡筒に設けられたバヨネットフランジを、マウント部にねじ結合するマウントリングのバヨネット爪とマウント部との間に挟み込み、マウントリングをねじ結合の締め付け方向に回転してマウント部に締め込むことにより、バヨネット爪とマウント部との間にバヨネットフランジを固定することで、投射レンズ鏡筒が取り付けられる投射型表示装置において、マウント部側に設けられるねじと、マウントリングに形成される凹部に設けられマウントリングを締め付け方向に回転させたときにネジと係合する縁部とを有し、マウントリングの回転を許容する否ロック位置とマウントリングの緩む方向への回転を阻止するロック位置との間で変位可能であり、付勢手段により否ロック位置からロック位置に向かって付勢されるストッパ手段と、マウントリングに設けられ、マウントリングが締め付け方向の所定位置よりも緩む方向の回転位置に回転させられているときは、ストッパ手段の前端部に当接することによりストッパ手段を付勢手段の付勢に抗して否ロック位置に変位させるとともに、マウントリングが締め付け方向の所定位置に回転したときは、ストッパ手段との当接が外れ、ロック位置に変位したストッパ手段にマウントリングの緩む方向で係合する係合手段とを備えることとする。このように投射型表示装置を構成した場合には、マウントリングが締め付け方向に所定位置まで回転すると、それ以上回転しないように構成されるため、締め付けすぎによるマウントリングの破損を防止することができる。これに加えて、さらに、マウントリングが締め付け方向に所定位置まで回転したときに、ストッパ手段が否ロック位置からロック位置に自動的に変位し、マウントリングの緩む方向への回転が阻止される。
また、上記課題を解決するために、本発明は、投射レンズ鏡筒に設けられたバヨネットフランジを、マウント部にねじ結合するマウントリングのバヨネット爪とマウント部との間に挟み込み、マウントリングをねじ結合の締め付け方向に回転してマウント部に締め込むことにより、バヨネット爪とマウント部との間にバヨネットフランジを固定することで、投射レンズ鏡筒が取り付けられる投射型表示装置において、マウントリング側に設けられるねじと、マウント部側に形成される溝部に設けられマウントリングを締め付け方向に回転させたときにネジと係合する端部とを有し、マウントリングの回転を許容する否ロック位置とマウントリングの緩む方向への回転を阻止するロック位置との間で変位可能であり、付勢手段により否ロック位置からロック位置に向かって付勢されるストッパ手段と、マウントリングに設けられ、マウントリングが締め付け方向の所定位置よりも緩む方向の回転位置に回転させられているときは、ストッパ手段の前端部に当接することによりストッパ手段を付勢手段の付勢に抗して否ロック位置に変位させるとともに、マウントリングが締め付け方向の所定位置に回転したときは、ストッパ手段との当接が外れ、ロック位置に変位したストッパ手段にマウントリングの緩む方向で係合する係合手段とを備えることとする。このように投射型表示装置を構成した場合には、マウントリングが締め付け方向に所定位置まで回転すると、それ以上回転しないように構成されるため、締め付けすぎによるマウントリングの破損を防止することができる。これに加えて、さらに、マウントリングが締め付け方向に所定位置まで回転したときに、ストッパ手段が否ロック位置からロック位置に自動的に変位し、マウントリングの緩む方向への回転が阻止される。

また、他の発明は、上述の投射型表示装置にさらに、ストッパ手段とともに付勢手段による付勢を受けてストッパ手段と一体に変位し、ストッパ手段がロック位置に位置するときに、係合手段に対して前記付勢手段による付勢を受けて変位する方向に当接する当接部を備えることとする。このように構成した場合には、ストッパ手段が、ロック位置に変位したときに、ストッパ手段とともに変位する当接部が、マウントリングに設けられる当接部に対して、付勢手段による付勢力で当接するため、2つの当接部の間で、衝突音が発生し、作業者が、マウントリングを所定の締め付け方向の位置まで回転したことを認識することができる。

また、他の発明は、ストッパ手段が、投射レンズ鏡筒の取り付け方向に押されることでロック位置から否ロック位置へ変位することとする。このように構成した場合には、ストッパ手段と係合手段との係合の解除を、投射レンズ鏡筒の取り付け方向から行うことができるので、係合の解除作業がしやすいものとなる。
本発明によると、マウントリングの締め付けすぎの防止を図ることができるとともに、マウントリングの緩みを容易に防止することができる。
以下、本発明に係る投射型表示装置の実施の形態について、図1から図7を参照しながら説明する。本実施の形態においては、投射型表示装置として、微小ミラー型表示素子を光変調手段として備える投射型表示装置を例にして説明しているが、これに限らず、光変調手段に液晶表示装置を用いるいわゆる液晶プロジェクタ等の他の形式の投射型表示装置であってもよい。なお、微小ミラー型表示素子とは、シリコン基板上に数μm角程度の微小ミラーを多数並べ、この微小ミラーの傾きを静電引力を利用して変えることにより、光源からの光をスクリーン方向に反射させるかどうかを制御する光変調素子であり、一般にテキサスインスツルメンツ社の商品名としてDMD(Digital Micromirror Device)と称されている素子と同機能を備えるものである。
まず、図1を参照しながら、この実施の形態に係る微小ミラー型表示素子を備える投射型表示装置(以下、単に投射型表示装置という)10の全体的な構成について説明する。
投射型表示装置10は、光源としてのランプ20、カラーホイール(以下、CWと記載する)30、照明光学系40、光変調手段としての微小ミラー型表示素子50、投射レンズ鏡筒60等が図示を省略する外装筐体内に収容されて構成されている。
なお、以下の説明において、ランプ20から投射レンズ鏡筒60に向かう照明光の光軸に沿って、投射レンズ鏡筒60の側を前方(前側)、ランプ20の側を後方(後側)とする。また、図1において、紙面の表面側を投射型表示装置10の上方(上側)、裏面側を下方(下側)とし、照明光の進行方向に向かって光軸と上下方向とに直交する方向を左右方向(幅方向)として説明をする。
ランプ20は、超高圧水銀ランプ等から構成され、白色の光を出射する。このランプ20は楕円反射鏡21を有し、ランプ20の輝点、つまりフィラメント部あるいは放電部が、楕円反射鏡21の第一焦点位置に配置され、輝点から照射された照明光は、楕円反射鏡21の第二焦点に集光させられる。
ランプ20と照明光が集光する位置との間には、CW30が配設される。このCW30は円板状に形成され、例えば、緑色光を透過するフィルタ部と、赤色を透過するフィルタ部と、青色を透過するフィルタ部とが、円の中心に対して扇形に3分割されて構成されている。そして、CW30がモータ31により回転すると、各フィルタが照明光の光路内に順次入れ替わり、ランプ20の照明光が、時分割で各フィルタの透過色により変調されることになる。ランプ20とCW30との間には防爆ガラス22が備えられている。この防爆ガラス22により、超高圧水銀ランプが破裂したときのガラス破片のCW30側への飛散を防ぎ、CW30等の部品の破損を防止している。
CW30の照明光の出射側には、照明光学系40を構成するロッドインテグレータ41、集光レンズ42が配設されている。ロッドインテグレータ41は、その入射側の開口部41Aを、楕円反射鏡21の第二焦点位置、つまり、ランプ20から出射された照明光が集光する位置に一致させて配設される。そのため、楕円反射鏡21により反射された照明光は、防爆ガラス22やCW30等で反射されたり吸収されるロス分を除き、全てロッドインテグレータ41内に入射させられる。ロッドインテグレータ41に入射した照明光は、内部の反射面で複数回の反射を繰り返すことにより照度分布が均一な照明光としてロッドインテグレータ41の出射側の開口部41Bから出射する。ロッドインテグレータ41から出射した照明光は、集光レンズ42を透過し、平面ミラー43とコンケーブミラー44で反射して微小ミラー型表示素子50に入射する。
集光レンズ42、平面ミラー43およびコンケーブミラー44は、ロッドインテグレータ41の開口部41Bと微小ミラー型表示素子50の光変調面である反射面とを光学的に共役な関係にするように構成されている。そのため、微小ミラー型表示素子50の反射面には開口部41Bにおける光像が結像される。
微小ミラー型表示素子50は、不図示の制御回路からの画像信号に基づいて駆動制御され、ランプ20からの照明光を、画像信号に基づいて、投射レンズ鏡筒60に向けて反射する反射光(いわゆるオン光)と、投射レンズ鏡筒60に入射しない位置に反射させる光(いわゆるオフ光)に分ける。
投射レンズ鏡筒60は、微小ミラー型表示素子50の反射面とスクリーンSとを光学的に共役な関係にする役目を果たしている。そのため、スクリーンSには、微小ミラー型表示素子50のオン光よる画像が拡大投射され、投射像として結像することになる。
微小ミラー型表示素子50には、CW30により変調された緑色光、赤色光および青色光の照明光が時分割で入射する。したがって、スクリーンSには、色光毎の投射像が時分割で投射されることになる。
CW30は、回転モータ31により毎分数千回転から毎分1万回転を超える高速で回転させられるため、スクリーンS上に投射される各色光の投射像もCW30の回転速度に対応して非常に高速で切り換わる。したがって、スクリーンSに投射される投射像を観る人間の目には、目の残像効果により、各色光の投射像が合成された色調の画像として観察されることになる。一方、オフ光については、本実施の形態においては、微小ミラー型表示素子50から投射レンズ鏡筒60に向かって右上側に向かって反射されるように構成されている。
次に、図1に加え、図2、図3を参照しながら、投射型表示装置10の詳細な構成について説明する。図2は、第1のレンズ鏡筒シフト機構80、第2のレンズ鏡筒シフト機構90、投射レンズ鏡筒60等の構成とこれらの配設の関係を判りやすく示した分解斜視図である。図3は、微小ミラー型表示素子保持筐体70に、第1のレンズ鏡筒シフト機構80、第2のレンズ鏡筒シフト機構90、投射レンズ鏡筒60等が取り付けられた状態を左斜め前方から見た斜視図である。
平面ミラー43とコンケーブミラー44は、集光レンズ42から出射した照明光が微小ミラー型表示素子50で反射されて投射レンズ鏡筒60に入射するように、微小ミラー型表示素子保持筐体70内に配設される。この微小ミラー型表示素子保持筐体70は、マグネシウム合金等の金属製の部材で形成され、略直方体を呈し、右側面には、集光レンズ42から出射する照明光が通る図示外の開口部が形成されている。また、後側面には微小ミラー型表示素子50が取り付けられる図示外の開口部が形成されている。微小ミラー型表示素子50は、この開口部から微小ミラー型表示素子保持筐体70の内側に微小ミラー型表示素子50の光変調面を臨ませるように、微小ミラー型表示素子保持筐体70の後側から微小ミラー型表示素子保持筐体70に対して取り付けられる。さらに、前方側には、微小ミラー型表示素子50から投射レンズ鏡筒60に向けて反射される照明光が通過する開口部71が形成されている。微小ミラー型表示素子保持筐体70は、ランプ20、CW30等が収容される上述の図示を省略する外装筐体に対して固定して取り付けられている。そして、微小ミラー型表示素子保持筐体70には、図2に示すように、前方に向かって順に第1のレンズ鏡筒シフト機構80、第2のレンズ鏡筒シフト機構90、投射レンズ鏡筒60等が取り付けられる。
第1のレンズ鏡筒シフト機構80は、微小ミラー型表示素子保持筐体70の前面部に一体に設けられる移動体支持部72に対して左右方向に移動可能に支持される第1の移動体81と、この第1の移動体81を微小ミラー型表示素子保持筐体70に対して左右方向に移動させる第1の駆動系部82を備えている。
移動体支持部72は、前方向から見たときの外周の形状が矩形を呈し、微小ミラー型表示素子保持筐体70の上側の面よりも上方向に突出するフランジ状部73と下側の面よりも下方に突出するフランジ状部74から構成されている。この移動体支持部72の内側には、微小ミラー型表示素子50から投射レンズ60に向けて反射された照明光が通過する開口部71が形成されている。
フランジ状部73の上側には、第1の移動体81を支持するとともに左右方向に移動可能にガイドするガイド部73Aが設けられている。また、フランジ状部74の下側にも、第1の移動体81を支持するとともに左右方向に移動可能にガイドするガイド部74Aが設けられている。
ガイド部73Aは、前方から後方に向かって下側に傾斜し、左右方向に沿ってフランジ状部73の幅方向の全域に亘って形成される斜面から構成されている。一方、ガイド部74Aは、前方から後方に向かって上側に傾斜し、左右方向に沿ってフランジ状部74の略中央から右側に亘って形成される斜面から構成されている。ガイド部73Aとガイド部74Aは、左右方向に向かって互いに平行になっている。なお、ガイド部74Aは、第1の移動体81の後側に配設されているため、図2においてその左側の端部のみ現れている。
第1の移動体81は、アルミニウム合金等の金属製の部材で形成され、左右の側板81A,81B、上下の側板81C,81D、およびこれらの側板81A,81B,81C,81Dの後側に設けられる底板81Eを有し、前方部が、開口部81Fとして開口し、全体として、外周の形状が矩形を呈する箱型となっている。底板81Eには、中心よりやや右側よりに、微小ミラー型表示素子50から投射レンズ60に向かう照明光が通過する円形の開口部81Gが形成されている。
第1の移動体81には、底板81Eの後側の面の上縁部に、ポリカーボネイト等の樹脂材で形成される被ガイド部83が取り付けられ、また、下縁部にも、被ガイド部83と同様にポリカーボネイト等の樹脂材で形成される被ガイド部84が取り付けられる。
被ガイド部83は、下側の面が前方から後方に向かって下側に傾斜する斜面である被ガイド面83Aを有し、前後方向に沿う上下方向の平面で切断した断面形状において略台形を呈している。被ガイド面83Aの左右方向の長さは、ガイド部73Aの左右方向と同じ長さになっている。被ガイド部83の前面部にはボス83Bが設けられている。また、底板81Eの後側の面には、このボス83Bが嵌る図示外のボス孔が形成されている。そして、このボス孔にボス83Bを嵌めて被ガイド部83を底板81Eに位置決めし、被ガイド部83のねじ挿通孔83Cに図示を省略するねじを通し、底板81Eに形成される図示外のねじ孔にねじ結合することにより被ガイド部83を底板81Eに対して固定する。
被ガイド部84は、上側の面が前方から後方に向かって上側に傾斜する斜面である図示外の被ガイド面を有し、被ガイド部83と同様に、断面形状において略台形を呈している。この被ガイド面(被ガイド部84の図示外の被ガイド面)の左右方向の長さは、ガイド部74Aの左右方向と同じ長さになっている。被ガイド部84も、被ガイド部83と同様に、この被ガイド部84に設けられるボスと、底板81Eの側に形成されるボス孔により位置決めした状態で、ねじにより底板81Eに対して固定される。
被ガイド部83と被ガイド部84は、被ガイド面83Aと被ガイド面(被ガイド部84の図示外の被ガイド面)が左右方向に向かって平行になるように底板81Eに取り付けられる。上述したように、被ガイド面83Aは、下側の面が前方から後方に向かって下側に傾斜する斜面であり、また、被ガイド面(被ガイド部84の図示外の被ガイド面)は、上側の面が前方から後方に向かって上側に傾斜する斜面である。つまり、被ガイド部83の被ガイド面83Aと被ガイド部84の被ガイド面(図示外)の間隔が、前方から後方に向かって狭くなっている。したがって、被ガイド面83Aと被ガイド面(被ガイド部84の図示外の被ガイド面)および底板81Eの裏面とで、いわゆる蟻溝(開口側の幅が奥側の幅より狭い凹部)を構成することになる。そして、ガイド部73Aと被ガイド面83Aとが互いに摺接し、また、ガイド部74Aと被ガイド面(被ガイド部84の図示外の被ガイド面)についても互いに摺接するように、蟻溝内に移動体支持部72が嵌合され、第1の移動体81は、移動体支持部72に対して左右方向に移動可能な状態で支持されることになる。つまり、ガイド部73A、74Aを有する移動体支持部72は、蟻溝に嵌合する蟻(先端側の幅が根元側の幅より広い凸部)となっている。
第1の駆動系部82は、モータ82A、送りねじ82B、送りねじ82Bが貫通するとともに貫通部において送りねじ82Bとねじ結合する連結部材82Cおよびギア列82D等を備えている。
モータ82Aは、ホルダ82Eを介して外装筐体(図示省略)に対して固定するように取り付けられる。
フランジ状部74の下側の略中央より左側、つまり、ガイド部74Aの左側には、送りねじ82Bを支持する左右一対の送りねじ支持部74Bが設けられている。一対の送りねじ支持部74Bは、左右に間隔を開けて設けられている。各送りねじ支持部74Bはそれぞれフランジ状部74に一体に形成されるものであって、下方に向けて舌状に突出するように形成されている。各送りねじ支持部74Bの下端部には、下端側から上方に向かう凹部が、送りねじ82Bを軸支する軸受部74Cとして形成されている。
送りねじ82Bには、ねじ部82Bnの両端部に軸部82Bgが設けられ、この軸部82Bgを、軸受けスリーブ82Fに通し、この軸受けスリーブ82Fを軸受け部74C内に嵌合し接着等の方法により固定する。つまり、送りねじ82Bは、軸受けスリーブ82Fを介して送りねじ支持部74Bに支持されることになる。軸部82Bgは軸受けスリーブ82Fのスリーブ内において回転自在に保持される。そのため、送りねじ82Bは、送りねじ支持部74Bに対して回転自在に支持されることになる。
連結部材82Cの左側に延びる軸部82Bgは、連結部材82Cの右側に延びる軸部82Bgよりも長く形成されていて、送りねじ支持部74Bに支持された状態で、左側に位置する送りねじ支持部74Bの左側面から軸部82Bgが突出するようになっている。この突出部にギア列82Dの大径のギア82Dが取り付けられる。一方、モータ82Aの出力軸には、小径のギア82Dが取り付けられ、ギア82Dとギア82Dから構成されるギア列82Dを介して、モータ82Aの回転力が、減速されて送りねじ82Bに伝達されるように構成されている。
連結部材82Cは、全体として略直方体を呈している。連結部材82Cの前側の左側の縁部には、略直方体の凹部82Cが形成され、この凹部82Cには、凹部82C内を埋めると共に、凹部82Cの左側の面(連結部材82Cの左側の面)よりやや突出する大きさと形状のシリコンゴム等の合成樹脂等で形成された弾性変形可能な弾性部材であるゴム片82Gが嵌め込まれている。そして、連結部材82Cは、送りねじ82Bが貫通する部分より前方の凹部82C1を含む部分と、送りねじ82Bが貫通する部分の上側部分とが、底板81Eに一体に設けられる図示外の連結部材嵌合部に嵌合している。
この連結部材嵌合部(図示外)は、第1の移動体81の側板81Dの下側に舌状に突出する左右2つの板状の突出部から形成される。2つの突出部(図示外)の間の間隔は、連結部材82Cの左右方向の幅(厚さ)に対して若干広くなっているとともに、凹部82C1の左側の面から突出したゴム片82Gを含めた連結部材82Cの左右方向の幅よりも若干小さくなるように設定している。そのため、連結部材82Cは、凹部82C1の左側の面から突出したゴム片82Gの弾性力に抗して、連結部材嵌合部(図示外)、つまり、2つの突出部(図示外)の間に嵌合されることになる。したがって、連結部材82Cの右側の面は、右側の突出部(図示外)に当接し、左側の突出部(図示外)にはゴム片82Gが当接することになる。
また、連結部材82Cの上下方向の幅(厚さ)と、送りねじ支持部74Bによる送りねじ82Bの上下方向の支持位置は、送りねじ82Bを送りねじ支持部74Bに支持したとき、連結部材82Cの上側の面部と、側板81Dとの間に若干の隙間が形成されるように設定されている。
連結部材82Cは、送りねじ82Bの回転に引きずられてともに回転する供回りをしようとするが、連結部材82Cの上側の面部が底板81Dに当接するため、供回りが阻止される。連結部材82Cの後側の面部と側板81Dとの間には、若干の隙間が形成されているため、この隙間分だけ、連結部材82Cは送りねじ82Bの回転に引きずられて僅かに回転することもあるが、隙間分だけ回転した後は、連結部材82Cの上側の面部が、側板81Dに当接し回転が阻止される。すなわち、連結部材82Cは、この連結部材嵌合部に対して、送りねじ82Bとの供回りを阻止されるとともに、左右方向に当接部を有するように嵌合している。
このため、連結部材82Cが、送りねじ82Bの作用を受けて左右方向に移動すると、第1の移動体81も、被ガイド部83と被ガイド部84をガイド部73Aとガイド部74Aにガイドされながら移動することになる。
この連結部材嵌合部の構造および連結部材82Cの構造は、後述する、第2のレンズ鏡筒シフト機構90において説明する連結部材92Cおよび連結部材嵌合部93と同様の構成であるので、さらに詳細な事項につては後述する。
第2のレンズ鏡筒シフト機構90は、第1の移動体81に対して上下方向に移動可能に支持される第2の移動体91と、この第2の移動体91を、第1の移動体81に対して、つまり、微小ミラー型表示素子保持筐体70に対して上下方向に移動させる第2の駆動系部92を備えている。
第2の移動体91は、アルミニウム合金等の金属製の部材で形成され、外周の形状が矩形の板体を呈し、略中央部に微小ミラー型表示素子50から投射レンズ60に向かう照明光が通過する円形の開口部91Aが形成されている。
この第2の移動体91には、周囲に肉厚部91Bが形成されている。そして、この肉厚部91Bの右側の側面は、第1の移動体81に対して上下方向に移動可能にガイドされる被ガイド部91Cとして形成されている。また、肉厚部91Bの左側の側面は、被ガイド部91Cとともに、第1の移動体81に対して上下方向に移動可能にガイドされる被ガイド部91Dとして形成されている。
被ガイド部91Cは、前方から後方に向かって右側に傾斜し、上下方向に沿って第2の移動体91の上下方向の全域に亘って形成される斜面から構成されている。一方、被ガイド部91Dは、前方から後方に向かって左側に傾斜し、上下方向に沿って第2の移動体91の上下方向の下側略3分の2程度に亘って形成される斜面から構成されている。被ガイド部91Cと被ガイド部91Dは、上下方向に向かって互いに平行になるように、第2の移動体91に形成されている。
第2の移動体91は、開口部81Fの側から、第1の移動体81の側板81A,81B,81C,81Dの内側に収容され、第1の移動体81の底板81Eの左右に取り付けられるガイド部85,86により、第1の移動体81に保持される。ガイド部85,86は、被ガイド部83,84と同様にポリカーボネイト等の樹脂材で形成されている。
ガイド部85は、第1の移動体81の底板81Eの右側、つまり底板81Eと側板81Aとの角部の内側に取り付けられる。ガイド部85は、左側の面が前方から後方に向かって右側に傾斜する斜面であるガイド面85Aを有し、前後方向に沿う左右方向の平面で切断した断面形状において略台形を呈している。ガイド面85Aの上下方向の長さは、被ガイド部91Cの上下方向の長さと同じ長さになっている。ガイド部85の後側の面にはボス(図示外)が上下の2箇所に設けられ、底板81Eには、このボス85Bが嵌るボス孔81Iが上下の2箇所に形成されている。このボス孔81Iにボス85Bを嵌めてガイド85Bを底板81Eに対して位置決めする。そして、ガイド部85の上下方向の3箇所に形成されるねじ挿通孔85Cに図示を省略するねじを通し、このねじを底板81Eの上下方向の3箇所に形成されるねじ孔81Jにねじ結合し、ガイド部85を底板81Eに対して固定する。
ガイド部86は、第1の移動体81の左端の領域87(一点鎖線で囲まれる矩形領域))の右側の底板81Eに取り付けられる。この領域87には、第2の駆動系部92が取り付けられる。ガイド部86は、右側の面が前方から後方に向かって左側に傾斜する斜面であるガイド面86Aを有し、ガイド部85と同様に、断面形状において略台形を呈している。ガイド面86Aの上下方向の長さは、被ガイド部91Dの上下方向の長さと同じ長さになっている。
ガイド部86も、ガイド部85と同様に、このガイド部85の後側の面に設けられるボス(図示外)と、底板81Eの上下2箇所に形成されるボス孔81Iにより底板81Eに対して位置決めされる。そして、ガイド部86の上下方向の3箇所に形成される図示外のねじ挿通孔に図示を省略するねじを通し、このねじを底板81Eに上下方向の3箇所に形成されるねじ孔81Jにねじ結合し、ガイド部86を底板81Eに対して固定する。
ガイド部85とガイド部86は、ガイド面85Aとガイド面86Aが上下方向に向かって平行になるように底板81Eに取り付けられる。また、ガイド部85とガイド部86の取り付けの左右方向の幅と、被ガイド部91Cと被ガイド部91Dの左右方向の幅は、ガイド面85Aとガイド面86Aの間に、被ガイド部91Cと被ガイド91Dが丁度嵌るように設定する。
上述したように、ガイド面85Aは、左側の面が前方から後方に向かって右側に傾斜する斜面であり、また、ガイド面86Aは、右側の面が前方から後方に向かって左側に傾斜する斜面である。そのため、底板81Eに取り付けられたガイド部85とガイド部86のガイド面85Aとガイド面86Aの間隔は、後方から前方に向かって狭くなっている。したがって、ガイド面85Aとガイド面86Aおよび底板81Eの前面とは、いわゆる蟻溝を構成することになる。そして、被ガイド部91Cとガイド面85Aとが互いに摺接し、また、被ガイド部91Dとガイド面86Aについても互いに摺接する状態で、蟻溝内に第2の移動体91が嵌合されることにより、第2の移動体91は、第1の移動体81に対して上下方向に移動可能に保持されることになる。つまり、被ガイド部91C、91Dを有する第2の移動体91は、蟻溝に嵌合する蟻となっている。
次に、第2の駆動系部92について、図2から図4を参照しながら説明する。図4は、第1のレンズ鏡筒シフト機構80、第2のレンズ鏡筒シフト機構90、投射レンズ鏡筒60等が取り付けられた状態を斜視図として示すとともに、第2の移動体91に組み込まれる第2の駆動系部92の部分を分解斜視図として示す図である。
第2の駆動系部92は、モータ92A、送りねじ92B、送りねじ92Bが貫通するとともに貫通部において送りねじ92Bとねじ結合する連結部材92Cおよびギア列92D等を備えている。
第2の駆動系部92が取り付けられる第1の移動体81の領域87には、モータ92Aを取り付けるモータ取付部87Aと送りねじ92Bを支持する送りねじ支持部87Bが設けられている。モータ取付部87Aは、第1の移動体81の上下方向の略中央よりやや下側に配設されている。また、送りねじ支持部87Bは、モータ取付部87Aの上方に配設されている。したがって、第2の駆動系部92は、第1の移動体81の左端の上側に偏倚した位置に配設されている。
モータ取付部87Aは、側板81Bを内側(左側)に向けて肉厚に膨出させた台状の部分に形成される。このモータ取付部87Aには、ボス87Aとねじ孔87Aが設けられている。モータ92Aは、モータ取付部87Aに固定されるホルダ92Eを介して、第1の移動体81に対して固定して取り付けられる。ホルダ92Eには、ねじ挿通孔92Eとボス孔92Eが設けられていて、ボス孔92Eにボス87Aに嵌めることによりホルダ92Eのモータ取付部87Aに対する取り付の位置決めが行われる。また、ねじ挿通孔92Eに図示を省略するねじを通し、このねじをねじ孔87Aにねじ結合して、ホルダ92Eをモータ取付部87Aに固定する。
ねじ支持部87Bは、上下に間隔を開けて上下一対となるように2つ設けられている。そして、各送りねじ支持部87Bは、第1の移動体81の底板81Eと左側の側板81Bに対して一体に形成され、底板81Eから前方に向けて板状に突出するように設けられている。送りねじ支持部87Bの前端部には、前端側から後方に向かう凹部が、送りねじ92Bを軸支する軸受部87Cとして形成されている。
送りねじ92Bには、ねじ部92Bnの両端部に軸部92Bgが設けられ、この軸部92Bgを、軸受けスリーブ92Fに通し、この軸受けスリーブ92Fを軸受け部84C内に嵌合し接着等の方法により固定する。つまり、送りねじ92Bは軸受けスリーブ92Fを介して送りねじ支持部94Bに支持されることになる。軸部92Bgは軸受けスリーブ92Fのスリーブ内において回転自在に保持される。そのため、送りねじ92Bは、送りねじ支持部84Bに対して回転自在に支持されることになる。
連結部材92Cの下側に延びる軸部92Bgは、連結部材92Cの上側に延びる軸部92Bgよりも長く形成されていて、送りねじ支持部84Bに支持された状態で、下側の送りねじ支持部84Bの下側面から軸部92Bgが突出するようになっている。この突出部にギア列92Dの大径のギア92Dが取り付けられる。一方、モータ92Aの出力軸には、小径のギア92Dが取り付けられ、ギア92Dとギア92Dから構成されるギア列92Dを介して、モータ92Aの回転力が、減速されて送りねじ92Bに伝達されるように構成されている。
連結部材92Cは、全体として略直方体を呈している。連結部材92Cの右側の上側の縁部には、略直方体の凹部92Cが形成され、この凹部92Cには、凹部92C内を埋める大きさと形状のシリコンゴム等の合成樹脂等で形成された弾性変形可能な弾性部材であるゴム片92Gが嵌め込まれている。
第2の移動体91の左側の側部には連結部材嵌合部93が形成され、連結部材92Cは、送りねじ92Bが貫通する部分より右方の凹部92C1を含む部分と、送りねじ92Bが貫通する部分の後側部分とが、連結部材嵌合部93に嵌合している。連結部材92Cは、連結部材嵌合部93に対して、送りねじ92Bとの供回りを阻止されるとともに、上下方向に当接部を有するように嵌合している。そのため、連結部材92Cが、送りねじ92Bにより上下方向に移動すると、第2の移動体91も、被ガイド部91Cと被ガイド部91Dをガイド部85とガイド部86にガイドされながら移動することになる。
連結部材92Cと連結部材嵌合部93の構成を以下に詳しく説明する。
連結部材嵌合部93は、上下の側板93A,93Bとこれらの側板93A,93Bに対して後側に設けられる底板93Cから構成され、前後方向に沿う上下方向の平面で切断した断面形状において、前方に開口部を有する略コ字型を呈している。連結部材嵌合部93の左側は開口部93Dとして形成されている。つまり、連結部材92Cは、上下の側板93A,93Bおよび底板93Cから構成されるコ字型の部分に嵌合する。
連結部材92Cの上下方向の幅(厚さ)と、連結部材嵌合部93の内側の上下方向の間隔、つまり側板93Aと側板93Bとの間隔は、連結部材92Cの上下方向の幅が、連結部材嵌合部93の内側の間隔に対して、若干小さくなるようにそれぞれ設定している。また、送りねじ92Bを送りねじ支持部87Bに支持したとき、連結部材92Cの後側の面部と、連結部材嵌合部93の底板93Cとの間に若干の隙間が形成されるように、連結部材92Cの前後方向の幅(厚さ)と、送りねじ支持部87Bによる送りねじ92Bの前後方向の支持位置が設定されている。
凹部92C1に嵌合されるゴム片92Gは、凹部92C1の上側の面(連結部材92Cの上側の面)よりやや突出し、ゴム片92Gを含めた連結部材92Cの上下方向の幅が、連結部材嵌合部93の内側の上下方向の間隔よりも若干大きくなるように構成されている。したがって、連結部材92Cは、凹部92Cから突出したゴム片92Gの弾性に抗して連結部材嵌合部93に押し込むようにして嵌合することになる。つまり、連結部材92Cの下側の面は、連結部材嵌合部93の側板93Bの上側の面に当接し、側板93Aの下側の面にはゴム片92Gが当接することになる。
第2の駆動系部92は以上のように構成され、モータ92Aを回転するとギア列92Dを介して、送りねじ92Bが回転する。
送りねじ92Bにねじ結合する連結部材92Cは、送りねじ92Bの回転に引きずられて供回りをしようとするが、連結部材92Cの後側の面部が底板93Cに当接するため、連結部材92Cは送りねじ92Bと一緒に供回りをすることはない。連結部材92Cの後側の面部と、底板93Cとの間には、若干の隙間が形成されているため、この隙間分だけ、連結部材92Cは送りねじ92Bの回転に引きずられて僅かに回転することもあるが、隙間分だけ回転した後は、連結部材92Cの後側の面部が、底板93Cに当接し回転は阻止される。
このように送りねじ92Bとの供回りが阻止された連結部材92Cは、送りねじ92Bのねじ部92Bnの作用を受けて、送りねじ92Bの回転方向に応じて上下方向に送られる。そして、連結部材92Cが嵌合する連結部材嵌合部93が設けられる第2の移動体91も、被ガイド部91Cと被ガイド部91Dをガイド部85とガイド部86にガイドされながら上下方向に移動することになる。
上述したように、連結部材92Cは連結部材嵌合部93に対してゴム片92Gの弾性に抗して嵌めこまれているだけなので、連結部材92Cと連結部材嵌合部93とは、送りねじ92Bの軸方向と交差する方向に相対的に移動可能となっている。
つまり、送りねじ92Bが偏芯していたり、あるいは第1の移動体81が第2の移動体91をガイドする方向と送りねじ92Bとの平行度が多少ずれていても、送りねじ92Bの軸方向と交差する方向に、連結部材92Cと連結部材嵌合部93とが相対的に移動可能になっているため、ずれによってモータ92Aに過負荷が加わることを防止できる。また、送りねじ92Bのねじ部92Bnと連結部材92Cとのねじ結合部において片あたりとなること等が防止される。
一方、連結部材92Cの移動方向については、連結部材92Cとの上面と連結部材嵌合部93の側板93Aとの間に、連結部材92Cと側板93Aに対して弾性力を作用させているゴム片92Gが介在しているため、連結部材92Cと連結部材嵌合部93との間の相対移動が抑えられ、連結部材92Cと連結部材嵌合部93との間のバックラッシュの発生を防いでいる。なお、連結部材92Cと連結部材嵌合部93との間にゴム片92Gを上下方向に縮める過負荷な力が作用する場合には、ゴム片92Gが縮み、過負荷が連結部材92と連結部材嵌合部93との間で直接作用することが防がれる。
連結部材92Cと連結部材嵌合部93とが、送りねじ92Bの軸方向と交差する方向に相対的に移動する際には、連結部材92Cとの上面と連結部材嵌合部93の側板93Aとの間のゴム片92Gが弾性変形したり、あるいは、ゴム片92Gが側板93Aに対して摺動することになる。したがって、ゴム片92Gの弾性や、弾性変形量、あるいは、ゴム片92Gと側板93Aとの間の摩擦力を適切に設定することにより、連結部材92Cと連結部材嵌合部93との相対的な移動をスムーズなものとする。
第2の移動体91の前方には、マウント部としてのマウント基板100に対してマウントリング110により取り付けられる投射レンズ鏡筒60が配設される。以下に、投射レンズ鏡筒60を第2の移動体91に取り付ける構造を図2および図5から図7を参照しながら説明する。
第2の移動体91の厚肉部91Bの内側は、前方から見た形状が略矩形に開口した凹部に形成され、この凹部の底面であるマウント基板支持面91Eに、マウント基板100が取り付けられる。
マウント基板100は、外形が略矩形のフランジ部101と、基板側リング102が一体に形成されている。マウント基板100の中央には、投射レンズ鏡筒60の後端側の筒部60Bが嵌る円形の孔100Aが形成されている。フランジ部101の上側の左右には、ボス孔101Aが設けられている。また、マウント基板支持面91Eには、これらのボス孔101Aに対応する位置にボス91Fが設けられている。さらに、フランジ部101の4つの角部には、ねじ挿通孔101Bが形成される。そして、マウント基板支持面91Eには、これらのねじ挿通孔101Bに対応する位置にねじ孔91Gが形成されている。したがって、マウント基板100は、これらのボス孔101Aとボス91Fによりマウント基板支持面91Eへの取り付け位置が位置決めされる。位置決めした状態で、図示を省略するねじをねじ挿通孔101Bに通し、ねじ孔91Gにねじ結合することにより、マウント基板支持面91Eに対して固定して取り付けられる。
マウント基板100とマウント基板支持面91Eとの間には、図2に示すように、光軸の周りに等間隔となる4箇所に、投射レンズ鏡筒60のフランジバックを調整するためのスペーサ板103が配設されている。スペーサ板103は、スペーサ板103に形成されるボス孔103Aとマウント基板支持面91Eに設けられるボス91Hにより位置決めされる。また、スペーサ板103の凸舌状部103Bの先端部にはねじ挿通孔103Cが形成され、ボス91Hに位置決めした状態で、ねじ挿通孔103Cの後側にねじ孔91Hが位置するようになっている。スペーサ板103は、マウント基板100をマウント基板支持面91Eにスペーサ板103を挟んで取り付けたときに、投射レンズ鏡筒60のフランジバックが所定の距離になるように重ねる枚数や厚さが調整されている。
基板側リング102の外周面には、マウントリング110の内周面に形成される雌ねじ110Aとねじ結合する雄ねじ102Aが形成されている。また、基板側リング102の前側の面であるマウント面102Bには、光軸を挟んだ左右方向の2箇所にボス102Cが設けられている。
マウントリング110は、前側の面の内周側に突出した3つのバヨネット爪110Bが、光軸の周りに120度毎の間隔で形成されている。マウントリング110は、雌ねじ110Aを基板側リング102の雄ねじ102Aにねじ結合させて、基板側リング102に取り付けられる。雄ねじ102Aと雌ねじ110Aは、左方向(前方から見て時計方向)にマウントリング110を回転したときにねじ結合量が増えるように、すなわち、両者が締まるように形成されている。
基板側リング102の外周面の頂部に形成されるねじ孔102Dには、ねじ104が外周面から突出するようにねじ結合される。また、マウントリング110の後側の縁部には、後方から前方に向かって切り欠かれた凹部110Cが形成されている。マウントリング110を基板側リング102にねじ結合し、凹部110C内にねじ孔102Dが位置した状態で、ねじ104をねじ孔102Dにねじ結合すると、マウントリング110の回転が、ねじ104と凹部110Cにより規制されることになる。つまり、マウントリング110を左方向に回転したときには、図7(A)に示すように凹部110Cの右端の縁部110Cがねじ104に係合し、マウントリング110の左方向への回転が阻止される。逆方向にマウントリング110を回転すると、凹部110Cの左端の縁部110Cがねじ104に係合し、マウントリング110の右方向への回転が阻止される。ねじ104と凹部110の縁部110Cは、マウントリング110の締め付け方向の回転を阻止する回転規制手段となっている。
マウントリング110の外周面には、約45度の角度の範囲に亘って、径方向に突出する係合手段としてのリブ110Dが、外周方向(光軸の回り)に形成されている。リブ110Dは、図5(A)および図7に示すように、マウントリング110が、凹部110Cの縁部110Cとねじ104が当接する位置に回転させられているとき、すなわちマウントリング110が締め付けられたときに、右側の端部110Dの右側にストッパ手段としてのストッパ板121が位置し、右側端部110Dがストッパ板121に係合できるようになっている。つまり、右側端部110Dは、ストッパ板121に対する係合部となっている。ストッパ板121は、光軸方向に沿う面部121Aを有し、リブ110Dの右側端部110Dは、この面部121Aに対して当接することで、ストッパ板121に対して係合する。右側端部110Dがストッパ板121に係合すると、マウントリング110の右方向への回転が阻止される。なお、ストッパ板121は、マウント基板100のフランジ部101の右上の角部に備えられボタン120の側面にボタン120と一体に構成されている。
マウントリング110が、凹部110Cの縁部110Cがねじ104に当接する位置より右側にくるように回転されているときは、右側端部110Dは、ストッパ板121との係合が外れる。そして、ストッパ板121の先端部が係合手段であるリブ110Dの当接部としての後側の面110D(以下、当接面110Dと記載する)に当接する状態となる。この状態では、マウントリング110を左右方向に回転することができる。つまり、マウントリング110は回転が許容されている。
投射レンズ鏡筒60には、外周側に突出した3つのバヨネット爪60aを備えるバヨネットフランジ60Aが設けられている。バヨネット爪60aは、光軸の周りに120度毎の間隔で形成されている。また、バヨネットフランジ60Aの後側の面には、マウント面102Bのボス102Cが嵌る図示外のボス穴が形成されている。
マウントリング110を右側に回転すると、雄ねじ102Aと雌ねじ110Aの作用により、マウントリング110は前方に変位し両者は緩むことになる。マウントリング110を、凹部110Cの縁部110Cがねじ104に係合する位置まで右側に回転すると、バヨネット爪110Bとマウント面102Bの間には、バヨネット爪60aを入れ込むことができる間隔が形成される。この状態で、バヨネット爪60aをバヨネット爪110Bの間に通し、投射レンズ鏡筒60のボス穴(図示外)をマウント面102Bのボス102Cに合わせて、投射レンズ鏡筒60のバヨネットフランジ60Aの後側の面をマウント面102Bに当接する。そして、マウントリング110を左方向に回して、マウントリング110を基板側リング102に対して締め込む。マウントリング110を基板側リング102に締め込むと、バヨネットフランジ60Aのバヨネット爪60aが、マウント面102Bとマウントリング110のバヨネット爪110Bの間に挟み込まれ、投射レンズ鏡筒60は、図5(A)に示すようにマウント基板100に対して固定される。
凹部110Cの端部110Cがねじ104に係合し、マウントリング110の回転が阻止されるまでマウントリング110を基板側リング102に締め込んだときの雄ねじ102Aと雌ねじ110Aとの間の締結力は、雄ねじ102Aと雌ねじ110Aが破損するような過負荷の力が生じない程度であり、かつ、マウント面102Bとマウントリング110のバヨネット爪110Bとの間に、バヨネットフランジ60Aを強く挟み込むことで、投射レンズ鏡筒60がマウント基板100に対して確実に固定される力を作用させる程度になっている。縁部110Cの位置等は、雄ねじ102Aと雌ねじ110Aとの間に、このような締結力が生じるように設定される。
凹部110Cの縁部110Cとねじ104が当接する位置にマウントリング110を回転させた状態において、リブ110Dの右側端部110Dの右側にはストッパ板121が位置する。そのため、マウントリング110を右側に回転させようとしても、右側端部110Dがストッパ板121に係合し、マウントリング110の右方向への回転が阻止され、マウントリング110の緩みが防止される。
リブ110Dは、右側端部110Dがストッパ板121に係合する位置から左側に向かって、少なくとも凹部110Cの左右方向の幅、つまり縁部110Cと縁部110Cの間隔より長く形成されている。したがって、縁部110Cがねじ104から離れ、縁部110Cがねじ104に係合までの範囲内にマウントリング110が回転されているときは、図5(B)に示すように、ストッパ板121の前端部にリブ110Dの当接面110Dが当接し、ストッパ板121は後方に変位させられている。この状態においては、リブ110Dの右端部110Dとストッパ板121との係合が外れている。そのため、マウントリング110は、凹部110Cの左右方向の範囲で回転が許容されることになる。
ボタン120には、ストッパ板121の他に、軸部120A,120Bおよび当接部としての当接板122が、ボタン120と一体に設けられている。軸部120A,120Bは、ボタン120の後側面に突設されている。軸部120Aは、フランジ部101に形成されたスリーブ101Cに、前後方向(軸方向)に摺動可能に支持されている。また、軸部120Bは、フランジ部101に形成された孔部101Dに、前後方向(軸方向)に摺動可能に挿通されている。軸部120Bの側には、フランジ部101の前面とボタン120の後面との間に付勢手段としてのコイルスプリング120Cが配設されている。
当接板122は、ストッパ板121の面部121Aの後側の端部から、面部121Aに対して直角にリブ110Dの側に突出し、ストッパ板121と共に略L字型をなすように形成されている。
マウントリング110が、ねじ104に凹部110Cの縁部110Cが係合する位置から縁部110Cに係合する手前までの回転範囲に位置するときは、ストッパ板121の前端部は、リブ110Dの当接面110Dに当接するように配設される。したがって、ストッパ板121は、当接面110Dによりコイルスプリング120Cの付勢力に抗して後方に押され、リブ110Dの右側端部110Dとの係合が外れる否ロック位置に変位している。当接板122は、ストッパ板121とともにボタン120と一体に構成されているので、この当接板122も後方に変位している。
マウントリング110が、締め付け方向の所定位置に回転させられると、図5(A)および図7に示すように、リブ110Dの当接面110Dはストッパ板121の前端部から外れる。この所定位置とは、基板側リング102の雄ねじ102Aとマウントリング110の雌ねじ110Aとの間の締結力が、雄ねじ102Aと雌ねじ110Aが破損するような過負荷の力が生じない程度であり、かつ、バヨネットフランジ60Aをマウント面102Bとマウントリング110のバヨネット爪110Bとの間に、投射レンズ鏡筒60がマウント基板100に対して確実に固定されるように挟み込む力が作用する程度になるようにマウントリング110が基板側リング102に締め込まれる位置である。つまり、この所定位置は、縁部110Cがねじ104に当接するか、あるいは当接する手前であって、当接するまで回したときとほぼ同じ締結力が雄ねじ102Aと雌ねじ110Aの間に生ずる位置まで、マウントリング11を基板側リング102に締め込んだ位置である。
この所定位置にマウントリング110が回転させられると、ストッパ板121は、コイルスプリング120Cの付勢力により前方に移動し、リブ110Dの右側端部110Dに係合するロック位置に変位する。つまり、マウントリング110を、基板側リング102に対して締め付け方向の所定位置に回転させると自動的に、ストッパ板121がロック位置に変位し、マウントリング110が緩み方向に回転することを阻止する。また、ボタン120にストッパ板121とともに一体に設けられている当接板122もストッパ板121とともに前方に変位する。当接板122がリブ110Dの当接面110Dに当接することにより、ボタン120に当接板122とともに一体に設けられているストッパ板121も変位が止まり、ロック位置に保持される。
この所定位置までマウントリング110を回転させると、自動的に、ストッパ板121がロック位置に変位し、マウントリング110が緩み方向に回転することを阻止する。また、ボタン120にストッパ板121とともに一体に設けられている当接板122もストッパ板121とともに前方に変位する。当接板122がリブ110Dの当接面110Dに当接することにより、ボタン120に当接板122とともに一体に設けられているストッパ板121も変位が止まり、ロック位置に保持される。
ストッパ板121がロック位置に保持されている状態では、マウントリング110を緩めようとして右側に回転しようとしても、ストッパ板121が、リブ110Dの右端部110Dに対して係合するため、マウントリング110の回転は阻止される。つまり、マウントリング110が緩むことが防止される。
上述のように、リブ110Dの当接面110Dがストッパ板121の前端部から外れ、当接板122がリブ110Dの当接面110Dに当接する際、すなわち、ストッパ板121が否ロック位置からロック位置に変位する際には、スプリング120Cの付勢力により、当接板122がリブ110Dの当接面110Dに対して衝突する。その際に衝突音や衝突の振動が生じ、作業者は、マウントリング110が所定位置まで締め込まれたことを認識することができる。つまり、作業者は、当接板122とリブ110Dの当接面110Dとの衝突による衝突音や衝突の振動を、マウントリング110を締め付け方向の所定位置(縁部101Cがねじ104に当接する位置)に回転したことをクリック感として感じることができる。
投射レンズ鏡筒60をフランジ部101から取り外すときは、ボタン120を後方に向けて押し、ストッパ板121を、リブ110Dの右側端部110Dとの係合が外れる否ロック位置に変位させる。そして、図5(B)に示すように、凹部110Cの左側の縁部110Cが、ねじ104に当接するまでマウントリング110を回転し、マウントリング110の基板側リング102に対する締め込みを緩める。マウントリング110をここまで回転すると、投射レンズ鏡筒60側のバヨネットフランジ60Aは、マウントリング110のバヨネット爪110Bとマウント面102Bの間で光軸の回りに回転できるようになるので、バヨネット爪60aをバヨネット爪110Bの間を通してマウントリング110から抜き取ることができる。
マウント基板100の上下左右方向の周囲は、外装筐体(図示を省略)により覆われる。そのため、上下あるいは、左右の方向からボタン120を操作することは難しい。しかしながら、この実施の形態においては、後方から前方に向かってコイルスプリング120Cにより付勢されているストッパ板121を、付勢力に抗して後方に変位させて否ロック位置に変位させることにより、リブ110Dとの係合を解除することができる。そのため、ストッパ板121が一体に形成されているボタン120を、外装筐体によって覆われていない前方から後方に向かって押すように操作することで、ストッパ板121とリブ110Dとの係合を解除することができる。つまり、ストッパ板121とリブ110Dとの係合の解除作業がしやすい構成になっている。
上述の実施の形態では、回転規制手段をマウントリング110に形成される凹部110Cの縁部Cとねじ104により構成しているが、基板側リング102の外周面に光軸の周りに沿う溝部を形成し、マウントリング110側に、この溝部の両端に係合するねじを設けるようにして構成してもよい。また、ストッパ手段は、ストッパ板121のような板状でなくても棒状等の形状でもよい。また、付勢手段は、コイルスプリング120Cの他に、ゴム等の弾性手段を用いることができる。係合手段とストッパ手段との係合は、ストッパ手段が係合手段に形成した凹部に嵌ることにより、係合手段とストッパ手段とが係合する構成としてもよい。例えば、リブ110Dの後側の面にストッパ板121が嵌る凹部を形成することにより、マウントリング110の回転を阻止するようにしてもよい。
本発明の実施の形態に係る投射型表示装置の全体構成を示す構成図である。 図1に示す投射型表示装置の微小ミラー型表示素子保持筐体より前方の構成を示す分解斜視図である。 図1に示す投射型表示装置の微小ミラー型表示素子保持筐体より前方部分の斜視図である。 本発明の実施の形態に係る投射型表示装置について、第1のレンズ鏡筒シフト機構、第2のレンズ鏡筒シフト機構、投射レンズ鏡筒等が取り付けられた状態を斜視図として示すとともに、第2の移動体に組み込まれる第2の駆動系部の部分を分解斜視図として示す図である。 図1に示す投射型表示装置におけるマウントリングの作用を説明するための図で、(A)は、マウントリングが締め付け方向の所定位置に回転し、投射レンズ鏡筒がマウント基板に固定されている状態を示す図である。(B)は、マウントリングが投射レンズ鏡筒をマウント基板から取り外し可能な位置に回転している状態を示す図である。 図1に示す投射型表示装置の投射レンズ鏡筒のマウント基板への取り付け部の構造を示す分解斜視図である。(A)は前方左上側から見た斜視図で、(B)は前方右上側から見た斜視図で、(C)は後方右上側から見た斜視図である。 図1に示す投射型表示装置の投射レンズ鏡筒のマウント基板への取り付け部の構造を示す斜視図である。(A)は前方左上側から見た斜視図で、(B)は前方右上側から見た斜視図で、(C)は後方右上側から見た斜視図である。
符号の説明
10 … 投射型表示装置
60 … 投射レンズ鏡筒
104 … ねじ(回転規制手段)
110 … マウントリング
110C … 縁部(回転規制手段)
110D … リブ(係合手段)
110D … 右側端部(係合部)
110D … 当接面(当接部)
120C … コイルスプリング(付勢手段)
121 … ストッパ板(ストッパ手段)
122 … 当接板(当接部)

Claims (4)

  1. 投射レンズ鏡筒に設けられたバヨネットフランジを、マウント部にねじ結合するマウントリングのバヨネット爪と上記マウント部との間に挟み込み、上記マウントリングを上記ねじ結合の締め付け方向に回転して上記マウント部に締め込むことにより、上記バヨネット爪と上記マウント部との間に上記バヨネットフランジを固定することで、上記投射レンズ鏡筒が取り付けられる投射型表示装置において、
    上記マウント部側に設けられるねじと、上記マウントリングに形成される凹部に設けられ上記マウントリングを上記締め付け方向に回転させたときに上記ネジと係合する縁部とを有し、
    上記マウントリングの回転を許容する否ロック位置と上記マウントリングの緩む方向への回転を阻止するロック位置との間で変位可能であり、付勢手段により否ロック位置からロック位置に向かって付勢されるストッパ手段と、
    上記マウントリングに設けられ、上記マウントリングが締め付け方向の所定位置よりも緩む方向の回転位置に回転させられているときは、上記ストッパ手段の前端部に当接することにより上記ストッパ手段を上記付勢手段の付勢に抗して否ロック位置に変位させるとともに、上記マウントリングが締め付け方向の所定位置に回転したときは、上記ストッパ手段との上記当接が外れ、上記ロック位置に変位した上記ストッパ手段に上記マウントリングの緩む方向で係合する係合手段と、
    を備えることを特徴とする投射型表示装置。
  2. 投射レンズ鏡筒に設けられたバヨネットフランジを、マウント部にねじ結合するマウントリングのバヨネット爪と上記マウント部との間に挟み込み、上記マウントリングを上記ねじ結合の締め付け方向に回転して上記マウント部に締め込むことにより、上記バヨネット爪と上記マウント部との間に上記バヨネットフランジを固定することで、上記投射レンズ鏡筒が取り付けられる投射型表示装置において、
    上記マウントリング側に設けられるねじと、上記マウント部側に形成される溝部に設けられ上記マウントリングを上記締め付け方向に回転させたときに上記ネジと係合する端部とを有し、
    上記マウントリングの回転を許容する否ロック位置と上記マウントリングの緩む方向への回転を阻止するロック位置との間で変位可能であり、付勢手段により否ロック位置からロック位置に向かって付勢されるストッパ手段と、
    上記マウントリングに設けられ、上記マウントリングが締め付け方向の所定位置よりも緩む方向の回転位置に回転させられているときは、上記ストッパ手段の前端部に当接することにより上記ストッパ手段を上記付勢手段の付勢に抗して否ロック位置に変位させるとともに、上記マウントリングが締め付け方向の所定位置に回転したときは、上記ストッパ手段との上記当接が外れ、上記ロック位置に変位した上記ストッパ手段に上記マウントリングの緩む方向で係合する係合手段と、
    を備えることを特徴とする投射型表示装置。
  3. 前記ストッパ手段とともに前記付勢手段による付勢を受けて前記ストッパ手段と一体に変位し、前記ストッパ手段が前記ロック位置に位置するときに、前記係合手段に対して前記付勢手段による付勢を受けて変位する方向に当接する当接部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の投射型表示装置。
  4. 前記ストッパ手段は、前記投射レンズ鏡筒の取り付け方向に押されることで前記ロック位置から前記否ロック位置へ変位することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の投射型表示装置。
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