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JP5234575B2 - こんろバーナ - Google Patents

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Description

本発明は、こんろバーナに関し、詳細には、炎口にて火炎を形成して燃焼する際に、二次空気を引き込んで良好な燃焼性を維持するこんろバーナに関する。
従来のガスコンロでは、トッププレートに設けられる開口の中央位置にバーナが配置され、その周囲に汁受皿が載置される。調理鍋は、バーナの上方周囲に設けられた五徳に載置され、バーナの燃焼により加熱される。五徳は、調理鍋を載置する複数の五徳爪と各五徳爪の基盤となる五徳リングとによって一体的に構成され、トッププレート上に載置される。バーナは、中央に開口部が形成されたバーナ本体と、バーナ本体に載置することにより外周縁に多数の主炎口を形成するバーナヘッドとからなる。この種のガスコンロでは、バーナの燃焼時に必要な二次空気が、バーナヘッドの中央の開口部と、調理鍋と五徳リングとの隙間と、五徳リングと汁受皿との隙間等からそれぞれ導入される。
ところが、五徳リングと汁受皿との隙間から導入される二次空気は主炎口に形成される火炎の中央から先端にしか当たらない。そのため、火炎に対し十分な二次空気を供給できないという問題点があった。そこで、五徳の鍔部の先端を、バーナヘッドの主炎口の外周面からの水平距離で30mm以内に位置するように、リング中心に向かって下向きに延ばすことによって、二次空気を火炎の基部から先端にまで供給できるガスこんろが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−161449号公報
しかしながら、特許文献1に記載のガスこんろでは、五徳に調理鍋が載置されると、鍋底によってバーナヘッド周囲の空間が狭められるので、燃焼に必要な二次空気を十分に補うことができないという問題点があった。燃焼の悪化を改善するためには、通常、鍋との距離を離して燃焼空間を広くするか、バーナヘッドの炎口を寝かせることで鍋底までの距離を離す等の手法が取られるが、何れも熱効率が低下するので好ましくない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、二次空気の量を増やすことによって、燃焼性能及び熱効率を向上できるこんろバーナを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のこんろバーナは、筒状のバーナ本体と、当該バーナ本体に装着され、外周面の周方向に複数の炎口を形成する環状のバーナヘッドと、前記バーナ本体の中央に形成された開口に向かって下側から二次空気を供給する二次空気供給通路と、当該二次空気供給通路内に設けられ、前記二次空気供給通路を通過する前記二次空気を加温する電気ヒータとを備え、前記バーナ本体の下部には、前記開口に連通すると共に、下方に延設された筒体が設けられ、当該筒体の内側に、前記二次空気供給通路が形成され、前記電気ヒータは、前記筒体の下側に設けられたことを特徴とする
請求項1に係る発明のこんろバーナでは、複数の炎口にて火炎が形成されて燃焼すると、二次空気供給通路を介して、バーナ本体の開口から二次空気が引き込まれる。そして二次空気供給通路内の空気は電気ヒータによって加温されて上昇するので、火炎に対する二次空気の供給量を増加させることができる。従ってこんろバーナの燃焼性能を改善すると共に、熱効率を向上させることができる。さらに加温された二次空気を火炎に供給できるので、火炎の温度低下を防ぐことができる。二次空気は電気ヒータで加温するので、炎口に形成された火が引火せず安全である。また、バーナ本体の下部に、開口に連通する筒体を設けたので、筒体の内側に外側と隔離された二次空気供給通路を形成できる。さらに筒体は下方に延設され、その下側に電気ヒータを設けているので、筒体内で暖めた空気をそのまま上昇させ、二次空気としてバーナ本体に速やかに供給できる。
以下、本発明の一実施形態であるこんろバーナ5について、図面を参照して説明する。図1は、テーブルこんろ1の斜視図であり、図2は、こんろバーナ5の断面図であり、図3は、こんろバーナの評価試験の結果を示した表である。なお、図1に示すテーブルこんろ1は、本発明に係るこんろバーナ5を備えるガス加熱調理器具である。
はじめに、テーブルこんろ1の構造について説明する。図1に示すように、テーブルこんろ1は、略直方体状の器具2を備えている。器具2の天面には、トッププレート3が設けられている。トッププレート3の左右両側には、平面視円形状の開口4,4(図2参照)が各々設けられている。開口4,4には、ブンゼン式のこんろバーナ5,6が各々設けられている。開口4,4との間の奧側には、平面視横長の長方形状のグリル排気口(図示外)が設けられている。グリル排気口には、複数の排気孔7aを備えた排気カバー7が覆設されている。
そして、開口4の内周縁と、こんろバーナ5,6の周囲との隙間には、汁受皿18(図2参照:こんろバーナ5側の汁受皿18のみ図示)が各々設置されている。こんろバーナ5,6の上方には、調理鍋P(図2参照)を載置するための五徳8,9が各々設置されている。五徳8は、トッププレート3の開口4と汁受皿18とが重なる部分を覆う五徳リング8aと、その五徳リング8aの上部に立設された複数のL字形状の五徳爪8bとによって一体的に構成されている。五徳9も、五徳8と同様に、五徳リング9aと、五徳爪9bとによって一体的に構成されている。
また、器具2の中央には、魚等の被調理物を加熱するグリル12が設けられている。器具2の正面中央には、グリル12のグリル庫内(図示外)から、受け皿(図示外)に載置された焼き網(図示外)を引き出すグリル用取っ手12aが前方に突出して設けられている。また器具2の正面右側には、こんろバーナ5を点火するための点火ボタン15が設けられている。その左側には、グリル12のグリル庫内に設けられたグリルバーナ(図示外)を点火するための点火ボタン17が設けられている。グリル用取っ手12aの左側には、こんろバーナ6を点火するための点火ボタン16が設けられている。その点火ボタン16の左側には、電源となる乾電池を格納する電池ボックス19が設けられている。
さらに、点火ボタン15の直上には、こんろバーナ5の火力を手動で調整する火力調整レバー15aが左右方向に移動可能に設けられている。点火ボタン16の直上には、こんろバーナ6の火力を手動で調整する火力調整レバー16aが左右方向に移動可能に設けられている。点火ボタン17の直上には、グリルバーナの火力を手動で調整するための火力調整レバー17aが左右方向に移動可能に設けられている。
次に、こんろバーナ5の構造について説明する。なお、こんろバーナ5,6は何れも同様の構造を備えているので、ここではこんろバーナ5のみについて説明し、こんろバーナ6については説明を省略する。図2に示すように、こんろバーナ5は、中央に開口部が形成された環状の混合室21を有する筒状のバーナ本体20と、そのバーナ本体20の上部に載置されることによって、外周縁に多数の炎口22aを形成する環状のバーナヘッド22とから構成されている。バーナ本体20の側面下部には、混合室21にガスと一次空気との混合気体を供給する供給管24の一端部が連結されている。その供給管24の他端部には、混合気体が流れる方向の上流側に拡径する中空略円錐状の接続部25が設けられている。この接続部25には、ガスが噴射される噴射ノズル26が嵌入している。噴射ノズル26は、火力調整レバー15aの操作によってガス量を調整する調整ユニット(図示外)に設けられている。
さらに、接続部25における噴射ノズル26の周囲には、一次空気を供給管24に引き込むための複数の吸引孔25aが設けられている。このような構造において、噴射ノズル26から供給管24に向かってガスが噴出されると、そのガスの噴出の勢いにともなって、一次空気が吸引孔25aから供給管24に引き込まれる。これによりガスと一次空気とが混合され、混合気体となって供給管24を流れ、バーナ本体20の混合室21内に供給される。そしてバーナヘッド22の炎口22aに混合気体が供給されると、バーナヘッド22の近傍に設けられたイグナイタ(図示外)によって点火され、炎口22aに火炎が形成される。
ところで、バーナ本体20の下部には、バーナ本体20の中央の開口部に連通すると共に、上下方向に延設された導入筒体30が連結されている。この導入筒体30の内側には、こんろバーナ5の燃焼時に必要な二次空気が流れるようになっている。そして導入筒体30の内側における下端部近傍には、導入筒体30の内側の空気を加温する電気ヒータ35が支持されている。なお電気ヒータ35の支持方法は種々考えられる。例えば、器具2の底面に支持部材(図示外)を固定し、その支持部材の上端部に電気ヒータ35を取り付け、導入筒体30の下側から挿入して支持させてもよい。また、導入筒体30の内面に支持部材を取り付け、その支持部材に電気ヒータ35を取り付けて支持させてもよい。
この電気ヒータ35は、導入筒体30の内側中心に配置されるのが好ましい。電気ヒータ35の周囲を取り囲む空気を一様に加温できるからである。さらに電気ヒータ35は、空気の流れる方向に沿って配置するのが好ましい。空気の流れを電気ヒータ35で邪魔することなく、空気を加温できるからである。これら導入筒体30および電気ヒータ35を用いることによって、後述する二次空気供給通路Aから導入される二次空気量を大幅に増やすことができる
次に、こんろバーナ5における二次空気供給通路A,Bについて説明する。図2に示すように、こんろバーナ5の燃焼時に必要な二次空気は、二次空気供給通路A,Bの2通路から主に導入される。二次空気供給通路Aは、導入筒体30の内側と、バーナ本体20の中央開口部と、バーナヘッド22の中央開口部とを通過する通路である。一方、二次空気供給通路Bは、五徳8の周囲から、五徳リング8aと、トッププレート3および汁受皿18との間に形成された隙間を通過する通路である。
例えば、バーナヘッド22の炎口22aに形成された火炎が燃焼すると、二次空気供給通路A,Bに外気が各々引き込まれ、二次空気として炎口22aの火炎に対して導入される。ここで、二次空気供給通路Aでは、外気が導入筒体30の下側に引き込まれて上昇するが、導入筒体30の下側を通過する空気が電気ヒータ35によって加温されるため、導入筒体30を流れる二次空気のドラフト力が高まる。これにより二次空気供給通路Aから導入される二次空気の量を大幅に増やすことができるので、こんろバーナ5の燃焼性能を向上できる。
さらに、二次空気の量を増やすことができるので、例えば、調理鍋Pの鍋底とバーナヘッド22との間の距離を狭くすることができる。これによって、こんろバーナ5の熱効率を向上できる。さらにバーナヘッド22の炎口22aを立てることによって、火炎の先端を調理鍋Pの鍋底の中心側に寄せてもよい。これによって、こんろバーナ5の熱効率をさらに向上できる。さらに、二次空気供給通路Aを通過する二次空気は、電気ヒータ35によって加温されているので、火炎の温度を低下させることがない。これによってこんろバーナ5の熱効率をさらに向上できる。
一方、二次空気供給通路Bでは、五徳リング8aの内周縁がバーナヘッド22の炎口22aの近傍にまで延設されているので、二次空気供給通路Bを通過する二次空気は火炎の基部から先端まで全体にわたって供給される。これによりこんろバーナ5の燃焼性能がさらに向上する。
次に、本実施形態であるこんろバーナ5の評価試験について説明する。試験では、こんろバーナを評価するために、3種類のサンプルA,B,Cを用いた。サンプルAは、比較例1として、バーナ本体に導入筒体が無く、バーナヘッドの上部と調理鍋の鍋底との間の距離を28mmに設定した従来のこんろバーナである。サンプルBは、比較例2として、バーナ本体に導入筒体が無く、バーナヘッドの上部と調理鍋の鍋底との間の距離を22mmに変更したこんろバーナである。サンプルCは、本発明品として、バーナ本体に導入筒体を設けると共に、導入筒体内に電気ヒータを配置し、バーナヘッドの上部と調理鍋の鍋底との間の距離を22mmに設定したこんろバーナである。即ち、上記説明したこんろバーナ5に相当するものである。なお、電気ヒータは24Wのものを用いた。
次に、評価方法について説明する。評価は5つの項目で判断した。評価項目1では、調理鍋に水を所定量溜めた状態において、約50℃の温度上昇にかかる時間(sec)と、消費ガス量(L)とを計測して評価した。評価項目2では、器具におけるガスのインプット(Kcal/h)と、アウトプット(Kcal/h)とを求め、こんろバーナの熱効率(%)を算出して評価した。なお、熱効率とは、有効利用した熱と消費したガスの熱量の比である。
さらに、評価項目3では、単位時間当たりの一酸化炭素生成量(CO)と、二酸化炭素生成量(CO)とを求め、一酸化炭素生成比(CO/CO)を算出して評価した。評価項目4では、理論COを算出して評価した。なお、理論COとは、不完全燃焼の程度を表す指数であり、燃焼排ガス中で検出されたCOとCOの値から以下の式で計算される。
・理論CO=測定CO(%)×(COmax(%)/測定CO(%))
なお、COmaxは、燃料ガスを理論空気比(λ=1)で完全燃焼させた場合に発生する二酸化炭素の濃度(%)である。理論COの値が小さい方が発生するCOが少なく燃焼性能が良好な状態であることを示す。
なお、サンプルBは、従来例であるサンプルAについて、調理鍋の鍋底と、バーナヘッドの上部との間の距離を狭くしただけのものである。つまり、火炎に供給される二次空気量は必然的に不足するので、サンプルBの燃焼性能および熱効率等はサンプルAのそれよりも低下する。従って、本評価試験では、サンプルBについては評価項目3,4についてのみで評価した。
評価項目1の結果について説明する。図3に示すように、従来品であるサンプルAでは、所定量の水の温度を50℃上昇させるのに520秒かかった。一方、本発明品であるサンプルCでは、所定量の水の温度を51℃上昇させるのに490秒かかった。つまり、サンプルAに対して、サンプルCでは、所定量の水の温度を約50℃上昇させるのにかかる時間を約30秒も短縮することができた。さらに、温度上昇で消費したガス量は、サンプルAでは45Lであったが、サンプルCでは43Lであり、消費ガス量を約2Lも節約することができた。つまり、本発明品であるサンプルCは、従来品であるサンプルAに対して、少ない消費ガス量で、所定量の水を短時間で加熱することができたことから、こんろバーナの燃焼性能が向上したと判断できる。
評価項目2の結果について説明する。図3に示すように、従来品であるサンプルAでは、ガスのインプットが3477(Kcal/h)、アウトプットが1973(Kcal/h)であった。即ち、熱効率は57%であった。一方、本発明品であるサンプルCでは、ガスのインプットが3477(Kcal/h)、アウトプットが2081(Kcal/h)であった。即ち、熱効率は60%であった。従って、本発明品であるサンプルCは、従来品であるサンプルAに対して、熱効率を3%上昇させることができた。
評価項目3の結果について説明する。図3に示すように、従来品であるサンプルAでは、CO生成量が0.0155(%)、CO生成量が3.15(%)であったので、CO生成比は、0.004921であった。サンプルBでは、CO生成量が0.0255(%)、CO生成量が2.8(%)であったので、CO生成比は、0.009107であった。一方、本発明品であるサンプルCでは、CO生成量が0.013(%)、CO生成量が2.85(%)であったので、CO生成比は、0.004561であった。
サンプルBでは、サンプルAよりも燃焼空間が狭くなっているので、火炎の燃焼に必要な二次空気が量的に不足したと推測される。具体的には、上記説明した二次空気供給通路Bを通過する二次空気量が減少したと推測され、CO生成量が増えたと思われる。つまり不完全燃焼の程度が高くなった。このようなサンプルA,Bに対し、本発明品であるサンプルCではCO生成比が大幅に低下した。これは、二次空気供給通路Bを通過する二次空気量の減少分を、二次空気供給通路Aを通過する二次空気量で十分に補うことができたからと推測される。つまり、導入筒体の内側の空気が電気ヒータで加温されたことによって、二次空気供給通路Aのドラフト力が向上し、十分な二次空気を供給できたからと思われる。
評価項目4の結果について説明する。図3に示すように、従来品であるサンプルAの理論COは610ppmであり、サンプルBの理論COは1130ppmであり、本発明品であるサンプルCの理論COは560ppmであった。サンプルBでは、上記理由により、火炎の燃焼に必要な二次空気が量的に不足したため、サンプルAに対して不完全燃焼の程度がさらに高くなったと推測される。このようなサンプルA,Bに対し、本発明品であるサンプルCの理論COは大幅に低下した。これも上記理由により、導入筒体の内側の空気が電気ヒータで加温されたことによって、二次空気供給通路Aのドラフト力が向上し、十分な二次空気を供給できたからと思われる。
以上の結果から、従来品に比べ、本発明品であるサンプルCでは、こんろバーナの燃焼性能および熱効率の何れも向上することができた。これは、導入筒体の内側の空気を電気ヒータで加温したことによって、二次空気供給通路Aのドラフト力を向上させ、十分な二次空気を供給できたことに起因するものである。これによりこんろバーナの燃焼性能を大幅に向上できるので、熱効率を向上させるために鍋底を低くした場合でも、二次空気を不足することなく供給できる点において優れた効果を得ることができる。また、従来品(サンプルA)と本発明品(サンプルC)とにおいて、ガスのインプットが同じであることから、ガスのアウトプットの増加分をエネルギー換算すると、
(2081−1973)/860×1000=125.6(W)
となる。しかしながら、この値には電気ヒータの電力分である24(W)が含まれている。従って、本発明品は、従来品に対して、125.6(W)から24(W)を差し引いた101.6(W)の電力分の効果が得られることがわかった。
以上説明したように、本実施形態のこんろバーナ5は、バーナ本体20と、該バーナ本体20に載置される環状のバーナヘッド22とからなる。バーナ本体20の下部には、バーナ本体20の中央の開口部に連通する導入筒体30が連結されている。この導入筒体30の内側には、こんろバーナ5の燃焼時に必要な二次空気が流れる。導入筒体30の内側における下端部近傍には、導入筒体30の内側の空気を加温する電気ヒータ35が設けられている。導入筒体30の下側を通過する空気は、電気ヒータ35によって加温されるため、導入筒体30を流れる二次空気のドラフト力が高まる。これにより二次空気の量を大幅に増やすことができるので、こんろバーナ5の燃焼性能を向上できる。二次空気の量を増やすことができるので、調理鍋Pの鍋底とバーナヘッド22との間の距離を狭くすることができる。これによってこんろバーナ5の熱効率を向上できる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の変更が可能であることは言うまでもない。上記実施形態では、導入筒体30の内側を流れる空気を電気ヒータ35で加温したが、バーナ燃焼熱を利用して導入筒体の内側を加温するようにしてもよい。例えば、ヒートパイプをバーナヘッドから導入筒体30の下側まで延設させ、バーナ燃焼熱をヒートパイプで熱伝導させることによって、導入筒体30の内側の空気を加温することができる。なお、ヒートパイプとは、管の内壁に毛細管構造を持たせた金属製のパイプであり、内部は真空で、少量の水もしくは代替フロンなどが封入されている。ヒートパイプの一端を熱源に接触させて加熱すると、内部の液体が蒸発して気化し、このとき潜熱(気化熱)として熱が取り込まれる。そして低温部へ高速に移動し、そこで冷やされてまた液体に戻り、熱を放出する。液体は毛細管構造を通って元の場所へ戻るので、連続的に効率よく熱を移動させることができる。
本発明のこんろバーナは、ブンゼン式のこんろバーナに適用可能であって、テーブルこんろや、ビルトインコンロ等のガス加熱調理器具に利用可能である。
テーブルこんろ1の斜視図である。 こんろバーナ5の断面図である。 こんろバーナ5の評価試験の結果を示した表である。
1 テーブルこんろ
2 器具
5 こんろバーナ
20 バーナ本体
22 バーナヘッド
22a 炎口
30 導入筒体
35 電気ヒータ
A 二次空気供給通路
B 二次空気供給通路

Claims (1)

  1. 筒状のバーナ本体と、
    当該バーナ本体に装着され、外周面の周方向に複数の炎口を形成する環状のバーナヘッドと、
    前記バーナ本体の中央に形成された開口に向かって下側から二次空気を供給する二次空気供給通路と、
    当該二次空気供給通路内に設けられ、前記二次空気供給通路を通過する前記二次空気を加温する電気ヒータ
    を備え
    前記バーナ本体の下部には、前記開口に連通すると共に、下方に延設された筒体が設けられ、
    当該筒体の内側に、前記二次空気供給通路が形成され、
    前記電気ヒータは、前記筒体の下側に設けられたことを特徴とするこんろバーナ。
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