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JP5230763B2 - 折畳傘 - Google Patents

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JP5230763B2
JP5230763B2 JP2011043668A JP2011043668A JP5230763B2 JP 5230763 B2 JP5230763 B2 JP 5230763B2 JP 2011043668 A JP2011043668 A JP 2011043668A JP 2011043668 A JP2011043668 A JP 2011043668A JP 5230763 B2 JP5230763 B2 JP 5230763B2
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Description

本発明は、折畳傘に関する。
従来の折畳傘として、図16に示すように、所定の長さに伸長可能な中棒2を有し、該中棒の上端付近に上ろくろ3が、下端にハンドル1が取り付けられ、中棒2上に長手方向に沿って摺動可能なランナー4が設けられ、骨組ユニット5が上ろくろ3とランナー4とに連結されてなる折畳傘がある(特許文献1参照)。この折畳傘では、ハンドル1に押しボタン101が設置されている。中棒2は径幅が異なる複数のパイプ201が入れ子式に相対的に摺動し伸縮可能に組合わされてなり、また、中棒2が伸長されたときこれらのパイプ201における隣接する2つのパイプ201を繋げるよう複数のばね仕掛けの係止リング202が設けられている。ランナー4にはランナー4が中棒2に定位されるためのラッチ301が設けられている。中棒2には閉傘制御ユニット6が取り付けられており、閉傘制御ユニット6は、上ろくろ3及びハンドル1の間に設けられたメインばね601と、ハンドル1内に取り付けられメインばね601のハンドル1側の端が接続された定位ブロック602と、その両端がそれぞれ定位ブロック602とハンドル1の底部に接続された第1のばね603と、その一端が定位ブロック602に接続されたひも604と、その一端部がひも604の他端に接続された作動部材605と、作動部材605を下向きに付勢するばねであって作動部材605の一端部側に取り付けられた第2のばね608とを含む。作動部材605の他端に大径部606と小径部607とを有する。
従来の折畳傘を使用するとき、片手でランナー4を上ろくろ3に向かって摺動させて中棒2を伸長させ、係止リング202によって中棒2の伸長状態を保持すると同時に、定位ブロック602が押しボタン101の保持位置に留められると共に、作動部材605の小径部607がラッチ301に係止されると、ランナー4を中棒2に定位させる。
展開された傘を閉じるとき、押しボタン101を押して、定位ブロック602が押しボタン101の保持位置から動かされる。第2のばね608が連動して作動部材605が下方へ移動し、大径部606によってラッチ301による係止を解除してランナー4が中棒2を摺動すると、骨組ユニット5を閉じることができる。また、メインばね601の弾性力によって、ランナー4がハンドル1側に摺動しながら係止リング202を引っ込ませて、伸長した中棒2を収縮させることができる。
台湾特許第571657号明細書
特許文献1に記載された従来の折畳傘は、乗車などのときワンタッチで押しボタン101を押すことで自動的に閉傘され、コンパクトに折畳まれることができるので、使用者にとっては便利であるが、開傘時、ランナー4を骨組ユニット5が完全に展開する位置にまで到達させるには、メインばね601の弾性力に対抗してランナー4を動かさなければならず、大きな力を要するため、使い勝手が悪い。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、楽に開閉することができ、使い勝手のよい折畳傘を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、所定の軸に沿って伸縮可能に少なくとも第1のパイプと第2のパイプを入れ子式に摺動可能に組み合わせてなり、軸沿いに上端と下端を有する中棒と、前記中棒の前記上端側に取り付けられた方向反転部材と、前記第1のパイプが前記下端から離れた状態にあるとき、前記第1のパイプの伸長位置を維持するよう、ばねの弾性力により前記第1のパイプを係止する、前記第2のパイプに設けられた中棒保持部材と、前記中棒上に軸方向に沿って傘を展開させる上側位置と傘を折畳む下側位置との間を摺動可能に設けられたランナーと、前記第1のパイプを係止するようにばねの弾性力により付勢する、前記ランナーに設けられたランナー保持部材と、前記第1のパイプを前記中棒の下端に近い収縮位置に向けて付勢するように設けられた閉傘作動部材と、前記中棒の下端に取り付けられ、第1と第2の係着部を有するハンドルと、前記ハンドルに設けられたテンション保持部材であって、前記第1の係着部に係止されるタブ部材が設けられ、手動により前記タブ部材が前記第1の係着部との係止を解除すると、前記ハンドルに対して軸方向に移動するように解き放されるテンション保持部材と、前記テンション保持部材に連結された第1の後端部と、前記中棒を貫通して前記第1のパイプに至る第1の前端部とを有する第1の引き紐と、前記第1のパイプに設けられ、前記第1の前端部に連結されており、前記第1のパイプが前記収縮位置から前記伸長位置に移動したとき、前記第1の引き紐が引き伸ばされて緊張状態となる近接位置に移動する作動部材と、前記作動部材と前記第2のパイプとの間に設置され、前記テンション保持部材が解放されると、前記作動部材の遠隔位置に向けた上方への移動によって前記ランナー保持部材が押動されて前記第1のパイプから脱離し、前記ランナーが前記上側位置に向かって移動するように第1の付勢力を蓄積する第1の補助付勢部材と、前記第2の係着部を解放可能に係止するように前記ハンドルに取り付けられた支持部材と、前記支持部材に連結された第2の後端部を有し、前記中棒内を接続端部まで軸沿いにのび、前記第1のパイプが前記伸長位置に移動したときに引き伸ばされる引張ばねであって、前記第2の係着部から前記支持部材が解放されることで解放可能な牽引力を前記接続端部に与える引張ばねと、前記ランナーに設けられた第2の前端部を有し、前記テンション保持部材が解き放されると、前記ランナーが前記下側位置から前記上側位置に移動するため、前記牽引力が前記第2の前端部を引き上げるように、上側にのびて前記方向反転部材に巻きつけられ、前記接続端部に連結された連結端部までのびた第2の引き紐と、前記第2の前端部と連結し、前記牽引力に抗するように前記ランナーと共に移動するトリガー部材であって、手動により前記第1のパイプを前記折畳位置から前記伸長位置に移動させると、前記中棒保持部材から軸方向に且つ上向きに前記トリガー部材が配置された待機位置に移動可能に設けられたトリガー部材と、第2の付勢力を蓄積するよう、設けられた第2の補助付勢部材であって、前記ランナーと前記トリガー部材が前記下側位置に移動可能なように、前記牽引力が解放されると直ちに、前記第1のパイプから脱離するように前記中棒保持部材を押し動かすため、前記トリガー部材は前記第2の付勢力によって前記待機位置から離れるように下方へと急速移動し、これによって前記閉傘作動部材が前記第1のパイプを前記伸長位置から前記収縮位置へと動かせるように設けられた第2の補助付勢部材とを備えていることを特徴とする折畳傘を提供する。
本発明の折畳傘によれば、開傘の際、押しボタンを押すと、引張ばね、第1の補助付勢部材、ランナーが自動的に上側位置に移動することにより、傘を展開することができる。また、閉傘の際、押しボタンを押すと、引張ばねとトリガー部材による第2の補助付勢部材とが協働して、中棒保持部材が第1のパイプから簡単に脱離することができるので、傘の開閉に大きな力を要することもなく、使い勝手がよい。
本発明に係る折畳傘の主要構成を示す分解斜視図である。 第1の引き手段の構成を示す斜視図である。 第2の引き手段及びランナーの構成を示す斜視図である。 本発明の折畳傘の主要構成を示す断面図である。 図4のV-V線に沿った断面図である。 図5の一部を示す拡大断面図である。 本発明の折畳傘の伸長状態を示す断面図である。 図7の一部を示す拡大断面図である。 図8のIX-IX線に沿った断面図である。 本発明の折畳傘の展開状態を示す断面図である。 図9のXI-XI線に沿った断面図である。 本発明の折畳傘の閉傘状態を示す断面図である。 図12の一部を示す拡大断面図である。 本発明の折畳傘における中棒の伸長位置から収縮位置への移動を説明する断面図である。 本発明の折畳傘の折畳状態を示す断面図である。 従来の折畳傘の一例の内部構造を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。尚、下記実施例は、本発明の好適な実施の形態を示したものにすぎず、本発明の技術的範囲は、下記実施例そのものに何ら限定されるものではない。
図1、4、5に示すように、本発明に係る折畳傘は、所定軸L沿いに伸び、上端24と下端25を有する中棒20と、中棒20の上側に取り付けられた上ろくろ30と、中棒20上に軸方向に沿って傘を展開させる上側位置と傘を折畳んだ下側位置との間に摺動可能に設けられたランナー40と、中棒20の下端25に取り付けられたハンドル10と、ハンドル10と上ろくろ30との間に設けられた閉傘作動部材76と、ハンドル10内に取り付けられたテンション保持部材61と、長棒20内を通る第1と第2の引き手段60、70とを有する。
中棒20は、所定の軸Lに沿って伸縮可能に、2本以上の第1のパイプ23、第2のパイプ22、第3のパイプ21を上から入れ子式に摺動可能に組み合わしてなる。
第1のパイプ23と第2のパイプ22はそれぞれの下部に掛止用スリット231、221が形成されている。第2のパイプ22と第3のパイプ21のそれぞれの上部にスリット231、221に掛止される掛止座262、261が設けられている。第1のパイプ23の下部には径方向に貫通した通孔232が形成されている。
中棒保持部材242、241は、例えば針金ばね26、26による弾性力で径方向の外側に向けて付勢されるようにそれぞれ掛止座262、261に枢結され、それぞれの一端部243、244が揺動して第1のパイプ23と第2のパイプ22とが中棒20の下端から上側に移動した伸長位置にあるとき、針金ばね26によって中棒保持部材242、241のそれぞれの一端部243、244が対応する第2のパイプ22と第3のパイプ21のスリット231、221にぱちんと嵌入して掛止される。
方向反転部材31は、例えば滑車であり、中棒20の上端24側に上ろくろ30に取り付けられている。
ランナー40には、径方向に貫通した通し穴43が形成されている。通し穴43にランナー保持部材62が配置され、ランナー保持部材62は、ばね63などの弾性部材により押圧付勢されて通孔232を介して第1のパイプ23に至る先端部621を有する(図9参照)。ランナー40は軸方向にのびるガイドルート41を画成する案内部材44を有する。
ハンドル10は、設置空間111を画成する内筒体11と内筒体11を取り囲む外筒体12とを有し、内筒体11は、図4に示すように設置空間111内に第1の係着部112を形成し、外筒体12は取付孔121が設けられ、この取付孔121に押しボタン14が設置されている。押しボタン14は手動操作可能な第1の押圧部141と第2の押圧部142を有する。シェル13が外筒体12を取り囲むようにまた外筒体12に対して移動可能に取り付けられ、押しボタン14を遮へいすることが可能である。内筒体11は径方向に内向きにLの字形に折り曲げられた保持レバー15が枢結され、保持レバー15は内向きにフック状に形成されており、ばね16などの弾性部材により径方向の内側に向けて付勢される第2の係着部としての下端部151と、第2の押圧部142によって作動される上端部152とを有する。
閉傘作動部材76がハンドル10と上ろくろ30との間に設けられており、例えばばねなどの弾性部材を用い、第1のパイプ23と第2のパイプ22を付勢して中棒25の下端25に近い収縮位置に移動させるように作動する。
内筒体11に例えば円筒状のテンション保持部材61が軸L沿いに移動可能に設けられ、テンション保持部材61は設置空間111から内筒体11の上側にのびる外壁611を有し、外壁611には、その外面が径方向に凹凸状に突き出て第1の係着部112に係止されるタブ部材614が設けられている。テンション保持部材61内に外壁611に挿入されるスリーブ部材612が設けられ、スリーブ部材612と外壁611との間にばねなどの付勢部材613が嵌入され、タブ部材614が第1の係着部112との係着から解除されると、上向きに移動するように外壁611を付勢するようになっている。
図1、2、4に示すように、第1の引き手段60は、第1の引き紐66と、作動部材64と、第1の補助付勢部材65とを有する。第1の引き紐66は、スリーブ部材612に連結された第1の後端部661と、中棒20内を通って第1のパイプ23に至る第1の前端部662とを有する。作動部材64は第1の引き紐66の第1の前端部662に連結されており、第1のパイプ23に取り付けられ、第1のパイプ23が収縮位置から伸長位置に移動したとき、第1の引き紐66が引っ張られて緊張状態にある近接位置に移動するようになっている。図9に示すように、作動部材64は、一部を切り欠いてランナー保持部材62の先端部621に当接する傾斜状カム面642を有する。図6に示すように、掛止座262は上向きの上端面263を有する。第1の補助付勢部材65は、作動部材64と掛止座262の上端面263との間に設置されている。
図1、3、7、8に示すように、第2の引き手段70は、支持部材74と、引張ばね75と、第2の引き紐71と、トリガー部材72と、第2の補助付勢部材73とを有する。支持部材74は、保持レバー15の第2の係着部としての下端部151に着脱可能に係止されるようにハンドル10に取り付けられている。引張ばね75は支持部材74に連結された第2の後端部751を有し、中棒20内を接続端部752まで軸沿いにのびている。第2の引き紐71は、案内部材44に設けられた第2の前端部711を有し、上側にのびて方向反転部材31に巻きつけられ、接続端部752に連結された連結端部712までのびている。トリガー部材72は、中空筐体状に形成されており、第2の引き紐71の第2の前端部711に連結され、案内部材44のガイドルート41に沿って移動可能になっている。第2の補助付勢部材73は、例えばばねなどの弾性部材を用い、案内部材44の上壁の内側とトリガー部材72との間に取り付けられている。
以下、本発明の傘の開閉動作を説明する。
図4から6に本発明の傘の閉傘折畳状態を示す。閉傘折畳状態において、中棒20は収縮位置に、ランナー40は下側位置にあり、シェル13は押しボタン14を遮へいする位置にある。そして、引張ばね75と閉傘作動部材76が縮んで退縮位置にある。
図7から図9に示すように、本発明の傘を開けようとするとき、ユーザーは片手でハンドル10を握ってもう一方の片手で上ろくろ30を上向きに引くと、第1のパイプ23と第2のパイプ22が収縮位置から伸長位置に移動し、シェル13も移動して押しボタン14を露出させる。引張ばね75と閉傘作動部材76は引っ張られて引き伸ばし位置にある。このとき、中棒保持部材242、241のそれぞれの一端部243、244が対応する第2のパイプ22と第3のパイプ21のスリット231、221にぱちんと嵌入して掛止されているので、中棒20が伸長位置に定位される。第1の引き紐66が緊張状態にあるので、第1の補助付勢部材65が、作動部材64によって圧縮されて第1の付勢力が蓄積される。ランナー保持部材62の先端部621が、通孔232を介して第1のパイプ23に至るように押し付けられて第1のパイプ23を係止することによって、ランナー40を中棒20に対して定位させる。第2の引き紐71が、トリガー部材72による対抗力及び引張ばね75の引き伸ばしによる牽引力によって引っ張られると共に、中棒保持部材242の上側から軸沿いに上向きにトリガー部材72が設置される待機位置へと、トリガー部材72が移動する。それと同時に、補助付勢部材73が、トリガー部材72によって圧縮されて第2の付勢力が蓄積される。
次いで、図10と11に示すように、第1の押圧部141が押されて、タブ部材614と第1の係着部112との係着を解除し、付勢部材613によってテンション保持部材61が上向きに移動する。図2から9に示すように、第1の引き紐66の接続及び第1の補助付勢部材65の第1の付勢力によって、作動部材64が上向きに遠隔位置へと移動する。カム面642によって、作動部材64の移動によりランナー保持部材62の先端部621を上向きに動かし、ランナー保持部材62の先端部621が押されて径方向に通孔232の外側に退避するので、ランナー40が中棒20に対する掛止から解除される。したがって、引伸ばされた引張ばね75の接続端部752の牽引力によって、ランナー40が下側位置から上側位置へ移動させられ、傘が開く。
次いで、閉傘するとき、押しボタン14の第2の押圧部142を押すと、支持部材74が保持レバー15の下端部151との係止から解除されて、引張ばね75による牽引力が解き放される。引張ばね75によって支持部材74が上向きに移動し、傘を閉じるように、第2の引き紐71が弛緩状態となる。一方、ランナー40が下向きに移動すると共に、トリガー部材72が第2の補助付勢部材73の第2の付勢力によって付勢されて待機位置から下向きに突進するので、中棒保持部材242の一端部243が押されて第1のパイプ23から脱離される。従って、第1のパイプ23が第2のパイプ22に対して摺動すると共に閉傘作動部材76によってハンドル10に向かって収縮位置へと移動すると共に、第3のパイプ21の内側へと中棒保持部材241が押される。このようにして、第2のパイプ22と第1のパイプ23が連続的に第3のパイプ21を覆うように摺動し中棒20が短く収縮することができる。
図14と15に示すように、第1と第2のパイプ23、22によってテンション保持部材61が内筒体11へ押動されると、タブ部材614が第1の係着部112に係止される。最後に、手動操作によりシェル13を押動して押しボタン14を遮へいする。
このように構成された本発明の傘においては、開傘の際、押しボタン14を押すと、引張ばね75、第1の補助付勢部材65、ランナー40が自動的に上側位置に移動するので、傘を展開させることができる。また、閉傘の際、押しボタン14を押すと、第2の補助付勢部材73の補助を受けた引張ばね75とトリガー部材72によって、中棒保持部材242が第1のパイプ23から楽に離れることができるので、傘を閉じると共に第1と第2のパイプ23、22が第3のパイプ21を覆うように摺動して中棒20を収縮することができる。その結果、傘の開閉は省力的に行うことができ、使い勝手がよい。
10 ハンドル
11 内筒体
111 設置空間
112 第1の係着部
12 外筒体
121 取付孔
13 シェル
14 押しボタン
141 第1の押圧部
142 第2の押圧部
15 保持レバー
151 下端部
152 上端部
16 ばね
20 中棒
21 第3のパイプ
22 第2のパイプ
23 第1のパイプ
221、231 スリット
232 通孔
24 上端
241、242 中棒保持部材
243、244 一端部
25 下端
26 針金ばね
261、262 掛止座
263 上端面
30 上ろくろ
31 方向反転部材
40 ランナー
41 ガイドルート
43 通し穴
44 案内部材
60 第1の引き手段
61 テンション保持部材
611 外壁
612 スリーブ部材
613 付勢部材
614 タブ部材
62 ランナー保持部材
621 先端部
63 ばね
64 作動部材
642 カム面
65 第1の補助付勢部材
66 第1の引き紐
661 第1の後端部
662 第1の前端部
70 第2の引き手段
71 第2の引き紐
711 第2の前端部
712 連結端部
72 トリガー部材
73 第2の補助付勢部材
74 支持部材
75 引張ばね
751 第2の後端部
752 接続端部
76 閉傘作動部材

Claims (7)

  1. 所定の軸に沿って伸縮可能に少なくとも第1のパイプと第2のパイプを入れ子式に摺動可能に組み合わせてなり、軸沿いに上端と下端を有する中棒と、
    前記中棒の前記上端側に取り付けられた方向反転部材と、
    前記第1のパイプが前記下端から離れた状態にあるとき、前記第1のパイプの伸長位置を維持するよう、ばねの弾性力により前記第1のパイプを係止する、前記第2のパイプに設けられた中棒保持部材と、
    前記中棒上に軸方向に沿って傘を展開させる上側位置と傘を折畳む下側位置との間を摺動可能に設けられたランナーと、
    前記第1のパイプを係止するようにばねの弾性力により付勢する、前記ランナーに設けられたランナー保持部材と、
    前記第1のパイプを前記中棒の下端に近い収縮位置に向けて付勢するように設けられた閉傘作動部材と、
    前記中棒の下端に取り付けられ、第1と第2の係着部を有するハンドルと、
    前記ハンドルに設けられたテンション保持部材であって、前記第1の係着部に係止されるタブ部材が設けられ、手動により前記タブ部材が前記第1の係着部との係止を解除すると、前記ハンドルに対して軸方向に移動するように解き放されるテンション保持部材と、
    前記テンション保持部材に連結された第1の後端部と、前記中棒を貫通して前記第1のパイプに至る第1の前端部とを有する第1の引き紐と、
    前記第1のパイプに設けられ、前記第1の前端部に連結されており、前記第1のパイプが前記収縮位置から前記伸長位置に移動したとき、前記第1の引き紐が引き伸ばされて緊張状態となる近接位置に移動する作動部材と、
    前記作動部材と前記第2のパイプとの間に設置され、前記テンション保持部材が解放されると、前記作動部材の遠隔位置に向けた上方への移動によって前記ランナー保持部材が押動されて前記第1のパイプから脱離し、前記ランナーが前記上側位置に向かって移動するように第1の付勢力を蓄積する第1の補助付勢部材と、
    前記第2の係着部を解放可能に係止するように前記ハンドルに取り付けられた支持部材と、
    前記支持部材に連結された第2の後端部を有し、前記中棒内を接続端部まで軸沿いにのび、前記第1のパイプが前記伸長位置に移動したときに引き伸ばされる引張ばねであって、前記第2の係着部から前記支持部材が解放されることで解放可能な牽引力を前記接続端部に与える引張ばねと、
    前記ランナーに設けられた第2の前端部を有し、前記テンション保持部材が解き放されると、前記ランナーが前記下側位置から前記上側位置に移動するため、前記牽引力が前記第2の前端部を引き上げるように、上側にのびて前記方向反転部材に巻きつけられ、前記接続端部に連結された連結端部までのびた第2の引き紐と、
    前記第2の前端部と連結し、前記牽引力に抗するように前記ランナーと共に移動するトリガー部材であって、手動により前記第1のパイプを前記折畳位置から前記伸長位置に移動させると、前記中棒保持部材から軸方向に且つ上向きに前記トリガー部材が配置された待機位置に移動可能に設けられたトリガー部材と、
    第2の付勢力を蓄積するよう、設けられた第2の補助付勢部材であって、前記ランナーと前記トリガー部材が前記下側位置に移動可能なように、前記牽引力が解放されると直ちに、前記第1のパイプから脱離するように前記中棒保持部材を押し動かすため、前記トリガー部材は前記第2の付勢力によって前記待機位置から離れるように下方へと急速移動し、これによって前記閉傘作動部材が前記第1のパイプを前記伸長位置から前記収縮位置へと動かせるように設けられた第2の補助付勢部材と、
    を備えていることを特徴とする折畳傘。
  2. 前記第1のパイプの下部に掛止用スリットが形成され、
    前記第2のパイプの上部に前記スリットに掛止される掛止座が設けられ、
    前記中棒保持部材は、前記掛止座に設けられて、その一端部が、前記第1のパイプが前記伸長位置に移動したとき、前記スリットに嵌入して掛止されるように前記第2のパイプの径方向且つ外側に付勢されていることを特徴とする請求項1に記載の折畳傘。
  3. 前記掛止座は、上向きの上端面を有し、
    前記第1の補助付勢部材は、前記作動部材と前記掛止座の上端面との間に設置されていることを特徴とする請求項2に記載の折畳傘。
  4. 前記ランナー保持部材は、先端部を有し、
    前記第1のパイプの下部に、前記先端部が前記第1のパイプ内に突き出されるように、径方向にのびる通孔が形成され、
    前記作動部材は、前記先端部に当接するカム面を有し、
    前記作動部材が前記近接位置から前記遠隔位置に移動したとき、前記先端部は、前記カム面によって前記通孔の径方向且つ外側に後退するように押し動かされることを特徴とする請求項2に記載の折畳傘。
  5. 前記ランナーは、前記トリガー部材が前記待機位置へ移動するように案内するよう軸方向にのびるガイドルートを画成する案内部材を有することを特徴とする請求項1に記載の折畳傘。
  6. 前記ハンドルは、
    設置空間を画成し、前記第1の係着部が前記設置空間内に形成された内筒体と、
    前記内筒体を取り囲むように設けられ、取付孔が形成されている外筒体と、
    前記取付孔に設置され、前記タブ部材の前記第1の係着部との係止の解除、及び、前記第2の係着部の前記支持部材との係止の解除を手動操作する2つの押圧部を有する押しボタンと、
    前記押しボタンを遮へいするため、前記外筒体に対して移動可能に前記外筒体を取り囲むように取り付けられたシェルと、
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載の折畳傘。
  7. 前記テンション保持部材は、
    前記設置空間において軸方向に移動可能に設けられた外壁であって、前記第1の係着部に係止されるように径方向にのびる前記タブ部材が設けられた外壁と、
    前記外壁に挿入され、前記第1の引き紐の第1の後端部に連結されたスリーブ部材と、
    前記外壁と前記スリーブ部材との間に設けられ、前記タブ部材が前記第1の係着部との係着から解除されると、上向きに移動するように前記外壁を付勢する付勢部材と、を有することを特徴とする請求項6に記載の折畳傘。
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