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JP5228699B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池に関する。
燃料電池は、一般的には水素および酸素を燃料として電気エネルギを得る装置である。この燃料電池は、環境面において優れており、また高いエネルギ効率を実現できることから、今後のエネルギ供給システムとして広く開発が進められてきている。
燃料電池は、例えば、プロトン伝導性を有する電解質膜と、電解質膜に沿って配置されたカソード触媒層およびアノード触媒層と、を備える。このような燃料電池においては、カソード側に酸素を含むカソードガスが供給され、アノード側に水素を含むアノードガスが供給される。それにより、発電が行われる。
特許文献1には、カソード触媒層およびアノード触媒層の内部に多孔質の集電体の一部を進入させた燃料電池が開示されている。特許文献2には、カソード触媒層およびアノード触媒層の内部に多孔質の集電体が埋設された燃料電池が開示されている。
特開平5−315000号公報 特開2005−174872号公報
ところで、発電時においては、触媒層の電解質膜に近い領域ほど発熱量が多くなる傾向にある。この場合、燃料電池の発電性低下を引き起こすおそれがある。特に、高温時に発電性低下が顕著にあらわれる傾向にある。特許文献1および特許文献2の燃料電池において触媒層を冷却するためには、冷却系統を新たに設ける必要がある。この場合、コストの増大およびエネルギ消費の増大をまねくおそれがある。
本発明は、触媒層に集電機能を有する燃料電池において、コストおよびエネルギ消費の増大を抑制しつつ触媒層の温度上昇を抑制することができる燃料電池を提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池は、電解質膜と、電解質膜の少なくともいずれか一方の面に配置された触媒層と、複数の金属線によって構成されたメッシュからなり、前記触媒層の内部に一部が配置された集電体と、集電体の一部が内部に配置された触媒層の電解質膜とは反対側に配置されたガス拡散層と、を備え、集電体の触媒層の内部に配置された部分以外の一部はガス拡散層の内部に配置され、集電体の触媒層の内部に配置された部分である第1領域の単位時間あたりの吸熱量は、集電体のガス拡散層の内部に配置された部分である第2領域の単位時間あたりの吸熱量に比較して高いことを特徴とするものである。
本発明に係る燃料電池によれば触媒層の冷却効率が高まる。それにより、触媒層の温度上昇を抑制することができる。また、新たな冷却系統を設ける必要がないことから、コストおよびエネルギの消費の増大を抑制することができる。
上記構成において、集電体の第1領域の熱伝導率が集電体の第2領域の熱伝導率に比較して高いことによって、集電体の第1領域の単位時間あたりの吸熱量は集電体の第2領域の単位時間あたりの吸熱量に比較して高くなっていてもよい
上記構成において、集電体の第1領域に存在する金属線の直径が集電体の第2領域に存在する金属線の直径よりも大きいことによって、集電体の第1領域の単位時間あたりの吸熱量は集電体の第2領域の単位時間あたりの吸熱量に比較して高くなっていてもよい
上記構成において、集電体の第1領域の表面積が集電体の第2領域の表面積に比較して大きいことによって、集電体の第1領域の単位時間あたりの吸熱量は集電体の第2領域の単位時間あたりの吸熱量に比較して高くなっていてもよい
上記構成において、集電体の一部が内部に配置されている触媒層は、カソード触媒層であってもよい
本発明によれば、触媒層に集電機能を有する燃料電池において、コストおよびエネルギ消費の増大を抑制しつつ触媒層の温度上昇を抑制することができる燃料電池を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
本発明の実施例1に係る燃料電池5について説明する。図1は、実施例1に係る燃料電池5の模式的断面図である。なお、図1は、燃料電池5に負荷100が接続された状態を示している。燃料電池5は、電解質膜10と、触媒層(アノード触媒層20およびカソード触媒層30)と、集電体(アノード集電体40およびカソード集電体50)と、ガス拡散層(アノードガス拡散層60およびカソードガス拡散層70)と、セパレータ(セパレータ80およびセパレータ90)と、を備える。電解質膜10としては、例えばプロトン伝導性を有する固体高分子電解質が用いられる。
アノード触媒層20およびカソード触媒層30は、電解質膜10を挟持するように配置されている。アノード触媒層20およびカソード触媒層30は、触媒を含有する導電性材料からなる。アノード触媒層20の触媒は、水素のプロトン化を促進させる。カソード触媒層30の触媒は、プロトンと酸素との反応を促進させる。例えば、アノード触媒層20およびカソード触媒層30は、白金担持カーボン等を含む。
アノード集電体40は、一部がアノード触媒層20内に配置されている。また、カソード集電体50は、一部がカソード触媒層30内に配置されている。本実施例においては、アノード集電体40およびカソード集電体50の一部はそれぞれアノード触媒層20およびカソード触媒層30の内部に配置され、残りの一部はそれぞれアノードガス拡散層60およびカソードガス拡散層70に配置されている。
アノード集電体40およびカソード集電体50は、集電性に優れた電子伝導物質からなる。また、本実施例において、アノード集電体40およびカソード集電体50は、複数の孔を有する導電性多孔体である。アノード集電体40およびカソード集電体50として、例えば、金属メッシュ、金属発泡焼結体、エキスパンドメタル、カーボンファイバー、カーボン焼結体等が用いられる。本実施例において、アノード集電体40は金属メッシュからなる。なお、アノード集電体40およびカソード集電体50の吸熱性については後述する。
アノードガス拡散層60は、アノード触媒層20の電解質膜10と反対側に配置されている。カソードガス拡散層70は、カソード触媒層30の電解質膜10と反対側に配置されている。アノードガス拡散層60は、アノードガス拡散層60に供給された水素を含むアノードガスを拡散させて、アノード触媒層20に供給する。カソードガス拡散層70は、カソードガス拡散層70に供給された酸素を含むカソードガスを拡散させて、カソード触媒層30に供給する。
アノードガス拡散層60およびカソードガス拡散層70の構成材料は、ガス透過性を備えた材料であれば、特に限定されない。また、アノード触媒層20およびカソード触媒層30が集電機能を有しているため、アノードガス拡散層60およびカソードガス拡散層70の構成材料は導電性を有していなくてもよい。
セパレータ80は、アノードガス拡散層60のアノード触媒層20と反対側に配置されている。セパレータ90は、カソードガス拡散層70のカソード触媒層30と反対側に配置されている。セパレータ80およびセパレータ90には、溝によって構成されたガス流路(図示せず)が形成されている。セパレータ80のガス流路にはアノードガスが通り、セパレータ90のガス流路にはカソードガスが通る。セパレータ80およびセパレータ90の材質は、特に限定されない。アノード触媒層20およびカソード触媒層30が集電機能を有しているため、セパレータ80およびセパレータ90は導電性を有していなくてもよい。
負荷100は、モータ、補機等である。負荷100とアノード集電体40とカソード集電体50とは、電気的に接続されて電気回路を形成する。
燃料電池5は、以下のように動作する。アノードガスは、セパレータ80のガス流路を通ってアノードガス拡散層60に供給される。アノードガス拡散層60に供給されたアノードガスは、アノードガス拡散層60を拡散した後に、アノード触媒層20に到達する。アノード触媒層20において、アノードガス中の水素はプロトンと電子とに分離される。プロトンは、電解質膜10を伝導して、カソード触媒層30に到達する。電子は、アノード集電体40によって集電されて負荷100に供給された後に、カソード集電体50に到達する。
カソードガスは、セパレータ90のガス流路を通ってカソードガス拡散層70に供給される。カソードガス拡散層70に供給されたカソードガスは、カソードガス拡散層70を拡散した後に、カソード触媒層30に到達する。カソード触媒層30においては、カソードガス中の酸素と電解質膜10を伝導したプロトンと負荷100からの電子とから水が生成される。生成された水(生成水)は、主としてカソード触媒層30およびカソードガス拡散層70を通って、セパレータ90のガス流路から外部へ排出される。以上のように、燃料電池5は動作する。
本実施例に係る燃料電池5によれば、触媒層内に集電体が配置されていることから、ガス拡散層およびセパレータに導電性材料を用いる必要がなくなる。この場合、ガス拡散層およびセパレータとして用いる材料に対する制約が抑制される。それにより、ガス拡散層およびセパレータとして安価かつ軽量な材料を用いることができる。
続いて、集電体の吸熱性の詳細について説明する。図2は、アノード集電体40の模式的拡大図である。図2において、界面110はアノード触媒層20とアノードガス拡散層60との界面である。前述したように、本実施例においてアノード集電体40は、アノード触媒層20内に配置された部分と、アノードガス拡散層60内に配置された部分と、を有している。図2において、アノード集電体40のアノード触媒層20内に配置された部分を第1領域41と称し、アノードガス拡散層60内に配置された部分を第2領域42と称する。
本実施例においては、第1領域41の金属線の直径(φ)および第2領域42の金属線の直径(φ)は同じである。一方、アノード集電体40の第1領域41の熱伝導率(λ)は、第2領域42の熱伝導率(λ)に比較して高い。この場合、熱伝導の物理法則に基づいて、第1領域41の単位時間当たりにおける吸熱量は第2領域42の単位時間当たりにおける吸熱量に比較して高くなる。
すなわち、本実施例において、第1領域41の吸熱性は、第2領域42の吸熱性に比較して高くなっている。第1領域41の熱伝導率を第2領域42の熱伝導率に比較して高くするためには、第1領域41に第2領域42よりも高い熱伝導率を有する材料を用いればよい。なお、カソード集電体50もアノード集電体40と同様に、電解質膜10側に第1領域51(図示せず)を有し、カソードガス拡散層70側に第2領域52(図示せず)を有している。これ以降、第1領域41および第1領域51並びに第2領域42および第2領域52を、それぞれ第1領域および第2領域と総称する。
図3は、所定の電圧における燃料電池5の各部位の温度を示すグラフである。横軸は燃料電池5の各部位を示し、縦軸は温度(℃)を示している。曲線200は、集電体の熱伝導率に分布を設けなかった場合の温度曲線を示している。曲線200に示すように、燃料電池5の発電に伴って、アノード触媒層20およびカソード触媒層30の電解質膜10に近い部分が高温になる。特に、カソード触媒層30の電解質膜10に近い部分が最も高温になる。
一方、曲線210は、集電体の第1領域の熱伝導率が第2領域の熱伝導率に比較して高い場合の温度曲線を示している。曲線210は曲線200に比較して、アノード触媒層20およびカソード触媒層30の電解質膜10に近い部分の温度が低下している。それにより、燃料電池5の温度が全体的に低下している。これは、触媒層の冷却効率が高まったからであると考えられる。
ここで、曲線200および曲線210のカソード触媒層30の電解質膜10に近い部分の温度差を△Tとした場合、△Tは熱伝導の物理法則に基づいて、下記式(1)で表される。kは比例定数である。
△T=k×(λ−λ)・・・(1)
式(1)からΔTは、第1領域の熱伝導率と第2領域の熱伝導率との差に比例することが判る。したがって、第1領域の熱伝導率が第2領域の熱伝導率に比較して高くなることによって、触媒層の電解質膜10に近い部分の温度が低下することが式(1)からも確認される。
図4は、発電電圧の温度特性を示すグラフである。横軸は燃料電池5の温度(℃)を示し、縦軸は発電電圧(V)を示している。曲線220は、集電体の熱伝導率に分布を設けなかった場合の発電電圧の温度特性を示している。温度が上昇するにつれて徐々に発電電圧が低下している。そして、所定の温度以上になった場合に急激に発電電圧が低下している。発電電圧が低下するということは、燃料電池5の性能が低下することを意味する。したがって、曲線220から、特に高温時において燃料電池5の性能が顕著に低下することが確認される。
一方、曲線230は、本実施例に係る燃料電池5における電圧の温度特性、すなわち第1領域の熱伝導率が第2領域の熱伝導率に比較して高い場合の発電電圧の温度特性を示している。曲線230は、曲線220に比較して、発電電圧の低下が生じる温度が高温側にシフトしている。その結果、所定の発電電圧Aに至る温度がΔTだけ高温側にシフトしている。これは、曲線230の場合の方が曲線220の場合に比較して燃料電池5の性能低下が抑制されて、温度特性(性能)が向上したことを示している。
以上のように、本実施例に係る燃料電池5によれば、第1領域の吸熱性が第2領域の吸熱性に比較して高くなることから、触媒層の冷却効率が高まる。それにより、触媒層の電解質膜10に近い領域が高温になることが抑制される。その結果、燃料電池5の性能低下が抑制される。
なお、燃料電池5の性能低下を抑制するために、触媒層を冷却することも考えられる。しかしながら、触媒層を冷却するためには、相応の冷却性を有する冷却系統が必要となる。その結果、製造コストは増加し、エネルギー消費量も増加する。一方、本実施例に係る燃料電池5によれば、新たな冷却系統を設けることなく燃料電池5の性能低下を抑制することができる。
また、本実施例において、集電体の熱伝導率は、ガス拡散層と触媒層との界面において段階的に高くなっているがこれに限られない。例えば、集電体の熱伝導率は、電解質膜10に向かって徐々にまたは段階的に高くなってもよい。
また、本実施例において集電体は、アノード触媒層20内およびカソード触媒層30内の両方に配置されているが、これに限られない。集電体は、いずれか一方の触媒層内の少なくとも一部に配置されていればよい。ただし、図3に示すようにカソード触媒層30の方がアノード触媒層20に比較して高温になることから、集電体はカソード触媒層30内に配置されていることが好ましい。
続いて、触媒層内に集電体を配置する方法について説明する。図5は、触媒層内に集電体を配置する方法の一例を示す模式的断面図である。図5に示すように、アノード集電体40にアノード触媒層20の原材料21を塗工機120で塗布する。それにより、アノード触媒層20内にアノード集電体40を配置することができる。同様の方法で、カソード触媒層30内にカソード集電体50を配置することができる。
図6(a)および図6(b)は、触媒層内に集電体を配置する他の方法を示す模式的断面図である。まず、図6(a)に示すように、電解質膜10にアノード触媒層20およびカソード触媒層30が配置された膜−電極接合体130と、アノード集電体40と、カソード集電体50と、を準備する。次に、膜−電極接合体130にアノード触媒層20およびカソード触媒層30を、プレス機140を用いて圧着させる。その結果、図6(b)に示すように、膜−電極接合体130にアノード集電体40およびカソード集電体50の一部が食い込む。以上の工程により、アノード触媒層20内およびカソード触媒層30内にアノード集電体40およびカソード集電体50を配置することができる。
なお、図6(a)および図6(b)に示す方法において、プレス機140が集電体に加える面圧としては、例えば触媒層に集電体が食い込む面圧以上で、かつ電解質膜10が破壊される面圧より小さければよい。
図7は、プレス機140が集電体に加える面圧の具体例を説明するための図である。横軸は面圧(MPa)を示し、縦軸は触媒層の硬度(ビッカース硬度:HV)を示している。実線240は、触媒層の硬度直線を示している。集電体に対する面圧は、集電体が触媒層に食い込みつつ電解質膜10を破壊しない範囲内の値に設定することができる。
続いて、本発明の実施例2に係る燃料電池5a(図示せず)について説明する。燃料電池5aは、アノード集電体40およびカソード集電体50の代わりにアノード集電体40aおよびカソード集電体50a(図示せず)を備える点で、燃料電池5と異なる。その他の構成は燃料電池5と同様のため、説明を省略する。
図8は、実施例2に係るアノード集電体40aの模式的拡大図である。アノード集電体40aは、第1領域41の代わりに第1領域41aを備える点で、図2に示すアノード集電体40と異なる。第1領域41aの熱伝導率(λ)は、第2領域42の熱伝導率(λ)と同じである。一方、第1領域41aの金属線の直径(φ)は、第2領域42の金属線の直径(φ)よりも大きい。この場合、第1領域41aの断面積は第2領域42の断面積よりも大きくなる。なお、カソード集電体50aにおいても、アノード集電体40aと同様に、第1領域(図示せず)の断面積は第2領域(図示せず)の断面積に比較して大きい。
第1領域の断面積が第2領域の断面積に比較して大きい場合、熱伝導の物理法則に基づいて、第1領域の単位時間当たりにおける吸熱量は第2領域の単位時間当たりにおける吸熱量に比較して高くなる。すなわち、第1領域の吸熱性は、第2領域の吸熱性に比較して高くなる。したがって、触媒層の電解質膜10に近い領域が高温になることが抑制される。それにより、燃料電池5aの性能低下が抑制される。
また、本実施例において図3および図4における△Tは、熱伝導の物理法則に基づいて、下記式(2)で表される。kは比例定数である。
△T=k×((φ/2)×π−(φ/2)×π)・・・(2)
式(2)から、ΔTは、第1領域の断面積((φ/2)×π)と第2領域の断面積((φ/2)×π)の差に比例することが判る。したがって、第1領域の断面積が第2領域の断面積に比較して大きくなることによって、触媒層の電解質膜10に近い部分の温度が低下することが式(2)からも確認される。
また、本実施例において、集電体の断面積は、電解質膜10に向かって徐々にまたは段階的に大きくなってもよい。この場合、集電体の吸熱性を電解質膜10に向かって徐々にまたは段階的に高くすることができる。
なお、本実施例において、さらに第1領域の熱伝導率が第2領域の熱伝導率に比較して高くてもよい。この場合、両者の熱伝導率が同じ場合に比較して第1領域の吸熱性がより高くなることから、燃料電池5aの性能低下がより抑制される。
また、実施例1および実施例2において、第1領域の表面積は第2領域の表面積に比較して大きくてもよい。この場合、第1領域と触媒層との接触面積が大きくなることによって、第1領域の吸熱性が第2領域の吸熱性に比較して高くなるからである。例えば、図8の構成の場合には第1領域41aおよび第2領域42の金属線の本数が同じであることから、第1領域41aの表面積は第2領域42の表面積よりも大きくなっている。しかしながら、図8において、第1領域41aの断面積が第2領域42の断面積と同じ場合若しくは第1領域41aの断面積が第2領域42の断面積よりも小さい場合であっても、第1領域41aの金属線の本数を第2領域42の金属線の本数よりも多くすることによって、第1領域41aの表面積を第2領域42の表面積に比較して大きくすることができる。この場合においても、触媒層の電解質膜10に近い領域が高温になることが抑制されることから、燃料電池5aの性能低下が抑制される。
図1は、実施例1に係る燃料電池5の模式的断面図である。 図2は、実施例1に係るアノード集電体40の模式的拡大図である。 図3は、所定の電圧における燃料電池5の各部位の温度を示すグラフである。 図4は、発電電圧の温度特性を示すグラフである。 図5は、触媒層内に集電体を配置する方法の一例を示す模式的断面図である。 図6(a)および図6(b)は、触媒層内に集電体を配置する他の方法を示す模式的断面図である。 図7は、プレス機140が集電体に加える面圧の具体例を説明するための図である。 図8は、実施例2に係るアノード集電体40aの模式的拡大図である。
符号の説明
5 燃料電池
10 電解質膜
20 アノード触媒層
21 原材料
30 カソード触媒層
40 アノード集電体
41 第1領域
42 第2領域
50 カソード集電体
60 アノードガス拡散層
70 カソードガス拡散層
80,90 セパレータ
100 負荷
110 界面
120 塗工機
130 膜−電極接合体
140 プレス機

Claims (5)

  1. 電解質膜と、
    前記電解質膜の少なくともいずれか一方の面に配置された触媒層と、
    複数の金属線によって構成されたメッシュからなり、前記触媒層の内部に一部が配置された集電体と、
    前記集電体の一部が内部に配置された前記触媒層の前記電解質膜とは反対側に配置されたガス拡散層と、を備え、
    前記集電体の前記触媒層の内部に配置された部分以外の一部は前記ガス拡散層の内部に配置され、
    前記集電体の前記触媒層の内部に配置された部分である第1領域の単位時間あたりの吸熱量は、前記集電体の前記ガス拡散層の内部に配置された部分である第2領域の単位時間あたりの吸熱量に比較して高いことを特徴とする燃料電池。
  2. 前記集電体の前記第1領域の熱伝導率が前記集電体の前記第2領域の熱伝導率に比較して高いことによって、前記集電体の前記第1領域の単位時間あたりの吸熱量は前記集電体の前記第2領域の単位時間あたりの吸熱量に比較して高くなっていることを特徴とする請求項1記載の燃料電池。
  3. 前記集電体の前記第1領域に存在する前記金属線の直径が前記集電体の前記第2領域に存在する前記金属線の直径よりも大きいことによって、前記集電体の前記第1領域の単位時間あたりの吸熱量は前記集電体の前記第2領域の単位時間あたりの吸熱量に比較して高くなっていることを特徴とする請求項1または2記載の燃料電池。
  4. 前記集電体の前記第1領域の表面積が前記集電体の前記第2領域の表面積に比較して大きいことによって、前記集電体の前記第1領域の単位時間あたりの吸熱量は前記集電体の前記第2領域の単位時間あたりの吸熱量に比較して高くなっていることを特徴とする請求項1または2記載の燃料電池。
  5. 前記集電体の一部が内部に配置されている前記触媒層は、カソード触媒層であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の燃料電池。
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