JP5208187B2 - リアクトル装置 - Google Patents
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Description
そして、自動車の電動パワートレインに搭載する電力変換器に適用したリアクトル装置では、熱伝導性が良好なコイルをコイルの外周に沿わせた形でフィンつきカバーやハウジングを絶縁部材を介して接触させ放熱面積を増大させ、温度上昇を抑制しようとしている(例えば、特許文献1参照)。
放熱性能のばらつきは、コイル、樹脂の温度上昇の個体ばらつきにつながり瞬時定格を引き上げることが困難となる。
また、前述のように一体ケースで位置決めがされず、部品の位置ばらつきが大きい場合は、外部に表れる電圧リップル、電流リップルがばらつき磁気特性が安定せず、他の部品仕様へのマージン折込が増加し、部品の高コスト、大型化となってしまう。
さらに、磁性体コア及びコイルにおける冷却を実施していても、磁性体コア内を通らない漏れ磁束がリアクトルの保持を実施するケース側面部や、固定及び保持部材などの周辺導体内を導通することで、これらの部品が発熱するため、前述ケース、固定及び保持部材における放熱を考慮する必要があるため、部品の高コスト、大型化へとつながってしまう。
このように、個々の部品点数の多い製品では、個々の部品コストが掛かり、また、生産時の組立時間も増加し、高コストの製品となってしまう。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るリアクトル装置を示す斜視図である。図2は、このリアクトル装置の構成部品を展開して示す分解斜視図である。尚、各図を通じて同一符号は同一または相当部分を示す。
この発明の実施の形態1に係るリアクトル装置1は、ケース2と、このケース2に収容された誘導体部品3と、ケース2内で誘導体部品3を浸漬するモールド樹脂4とを備える。
誘導体部品3は、分割された絶縁ボビン5a、5b、コイル6、分割された磁性体コア7a、7bが組み合わせて構成されている。
また、コイル6の巻回部62とケース2の内底面との間には図示しない薄板状の絶縁部材9が介挿されている。
絶縁ボビン5a、5bは、プラスチックを成型した構造部品であり、電気的に絶縁性を有している。
磁性体コア7a、7bは、軟磁性材料を加工成形したものであり、例えば鉄ダスト圧粉磁心、電磁鋼板、フェライト、センダストやパーマロイなどが用いられる。
コイル6を構成する素線導体は、エナメル材料で絶縁被覆したものであり、リアクトル装置1を小型にする目的から占積率を高めるよう代表的には断面が略長方形状の平角導線を用いる。
コイル6は、平角導線を幅広方向に巻回したいわゆるエッジワイズ巻きしたものである。また、コイル6は、コイル6の巻回部62に対応する磁性体コア7の巻装領域である柱状部72a、72bを絶縁ボビン5a、5bを介して覆うように配置される。
そして、コイル6の巻回部62は円筒状であり、巻回部62の外側面は巻回円周縁となる。
素線導体の始端及び終端は、誘導体部品3の電流導通用の端子61a、61bとなるよう加工されている。コイル6の一方の端子61aと他方の端子61bとの間に印加する電圧を変化させることによって、端子間に電流が流れる。
また、磁性体コア7の内部を通る磁束(Φcr)の時間的な変化dΦcr/dtに対し、この磁束の変化を和らげようとする渦状の電流が磁性体コア7の内部に流れ、この渦状の電流路での電気抵抗により渦電流損として損失が生じる。
このヒステリシス損と渦電流損を合わせて鉄損と称され、これによって磁性体コア7は発熱する。
また、磁性体コア7の磁性材料として例えば鉄ダスト圧粉磁心を用いる場合には、鉄ダスト材料の粒径を100μm以下の小径にして、各粒子の表面に絶縁被膜を形成し、粒子間を絶縁することで渦電流損を低減するよう工夫されている。
損失のAC成分の要因には、電流の増加、減少を妨げるようコイル6の素線導体に誘起される磁束(Φi)の時間的な変化dΦi/dtによって、素線導体の内部に発生する渦電流に起因して素線導体の中心部分に電流が導通しにくくなる表皮効果と呼ばれる現象が生じる。
また、コイル6の巻回部62で素線導体同士が隣接していることにより、それぞれ素線導体の表面部分に偏って電流が流れようとする近接効果と呼ばれる現象が生じる。
また、上述のように、磁性体コア7の磁気ギャップ部での漏れ磁束がコイル6の素線導体に鎖交することによって素線導体に発生する渦電流に起因して損失が生じる現象が生じる。
電流の増加、減少の周波数が高くなるほど、漏れ磁束の鎖交周波数fsが高くなることに相当しており、コイル6の損失のAC成分は増加することとなる。
このコイル6での損失のDC成分とAC成分を合わせたものは銅損と称され、これによってコイル6は発熱する。
また、磁性体コア7は一部がケース2の内部の下底面に当接し、この当接部分を経由してもヒートシンク11へ向けて放熱する。
コイル6の内側に、一組の絶縁ボビン5a、5bの円筒状の筒状部52a、52bが嵌挿されるように配置され、絶縁ボビン5a、5bが突き合わされて、筒状部52a、52bの先端部(嵌合部52c)が嵌合されている。
磁性体コア7a、7bの柱状部72a、72bが絶縁ボビン5a、5bの筒状部52a、52bに嵌挿されている。絶縁ボビン5a、5bの平面部53a、53bが、磁性体コア7a、7bの側端部74a、74bの内側面に接触するように取り付けられている。
同様に、絶縁ボビン5bの平面部53bの筒状部52bが突出している方の面に、コイル6の端子61bに連なる口出し線の巻回部62から立ち上がる部分の位置を決める突起部54が設けられており、口出し線は突起部54により拘束される。
尚、図2にて平面部53aに設けられた突起部を図示していないが、絶縁ボビン5bに設けられた突起部54と同様の形状であり、引き出し線が立ち上がる位置に設けられている。
コイル6の端子61a、61bとこれらに連なる口出し線が拘束されることで、コイル6の端子61aと端子61bとの間の距離を所定値に定めることができ、端子61aと端子61bの間に大きな電位差を与えても、所望の絶縁耐性を得るよう絶縁距離(沿面距離)を確保できる。
絶縁ボビン5aにはバスバーの継合のための端子台57が一体の構造物として設けられている。端子61a、61bとバスバーとの電気的な接続は溶接や熱カシメ、圧着端子を用いたネジ締結などによってなされる。
但し、本発明の各図を通じて、コイル6の端子61a、61b及び絶縁ボビン5aの端子台57は、バスバーとの継合をネジ締結によるものとして例示している。
磁性体コア7a、7bの柱状部72a、72bが対向された部分には、磁気ギャップGが形成される場合もある。その際は、磁気ギャップGとなる領域に例えば接着剤、モールド樹脂、セラミック、空気等の非磁性の材料が設けられている。
図5は、誘導体部品3をケース2へ収容する前段階の外形を示す図である。図6は、ケース2の内底面の詳細を示す斜視図である。図7は、ケース2の開放面の上方から見てケース2の内部と磁性体コア7の位置関係を説明する横断面図である。
ケース2は、内部の空間が略直方体であり、上面を開放面とし、残る5面を側壁21と底22で囲い、囲われた内部に誘導体部品3を収容する。ケース2の底22は、対向する辺が外側に拡げられて、ネジ締結などでヒートシンク11に取り付けられるよう加工された形状となっている。
ケース2の開放面と相対する面、すなわちケース2の内底面の裏面は平面状でヒートシンク11に接しており、誘導体部品3が発生する熱は、主に当該内底面から底22を通過してヒートシンク11へ放熱される。以降、ケース2の底22の内底面の裏面を第一面と称する。
円柱の軸を含む平面を円柱の径方向に移動した切断平面で円柱の側面を切り取って得た面の内、切断平面に対して軸と反対側にある面を円柱周縁状面と称す。そして、元の円柱の軸を円柱周縁状面の軸、元の円柱の半径を円柱周縁状面の半径と称す。
そして、この第二面領域sf2の円柱周縁状面の軸と平行な線のうち最も低い線は、第一面領域sf1の平面より高いので、第二面領域sf2は第一面領域sf1から上方に突起している。そこで、第二面領域sf2に第1の突起部が設けられていることになる。
また、コイル6の大小に係わらず、第二面領域sf2の第1の突起部に円柱周縁状面が有るので、コイル6自身の自重でケース中央部に収まり、生産性が向上する。
図7おいて、磁性体コア7aの外脚部73a、側端部74a、磁性体コア7bの外脚部73b、側端部74bによって磁性体コア7の外周形状は口字状となる。口字状の外周に囲まれた内側に磁性体コア7aの柱状部72a、磁性体コア7bの柱状部72bが在り、コイル6の中心軸6cと磁性体コア7の柱状部72a、72bの中心線が、ケース2の側壁21の張出し部23a、23bの上端に形成される各ネジ孔の中心間を結ぶ線上におおよそ重なるよう位置している。
すなわち、コイル6の巻回部62の巻回円周縁の最下部は、ケース2の内底面の第二面領域sf2に形成される円柱周縁状面の高低差の内で最も低い位置に絶縁部材9を介して位置決めされて配置される。
また、磁性体コア7a、7bの柱状部72a、72bが絶縁ボビン5a、5bの筒状部52a、52bの内側に嵌挿されている。
このため、誘導体部品3をケース2に収納する際に、誘導体部品3内の絶縁ボビン5aの突出部55aがケース2の側壁21の張出し部23aにネジ締結され、また、絶縁ボビン5bの突出部55bがケース2の側壁21の張出し部23bにネジ締結されることで、磁性体コア7とケース2の間で位置決めがなされる。
しかしながら、過大に距離を確保しまうと、リアクトル装置1を小型にしたいとの要求に相反してしまう。このため、必要最低限の絶縁距離でリアクトル装置1を構成する部品を配設することが望ましいが、リアクトル装置1を組み立てる工作過程で部品配置のばらつきが生じれば、所望の絶縁耐性を持たない不良品を製造するおそれが生じる。
しかし、本発明の位置決めの機構であれば、ばらつきによって絶縁距離が不足することなく、小型で小さな寸法であっても所望の絶縁耐性を持つリアクトル装置1を、容易な工作性で短時間に製造できる。
ここで、コイル6の巻回部62と磁性体コア7aの外脚部73a、磁性体コア7bの外脚部73bとの間の絶縁性は、絶縁ボビン5や絶縁部材9の固形構造体の絶縁材料ではなく、空気中でも絶縁破壊が生じない程度の距離を隔てるよう配置することで確保される。ここで巻回部62と外脚部73a、外脚部73bとの間の絶縁の確保を、モールド樹脂4が材料として持つ絶縁性に依存させても良いものの、モールド樹脂4の充填が不十分であったり、気泡の混入やクラックの発生にて水分が混入したりして、絶縁耐性が劣化するなどの故障を想定して、絶縁距離が設定される。
図8及び図9は誘導体部品3の磁性体コア7の磁束を示す図である。
磁性体コア7の柱状部72a、72b間にギャップがある場合の磁束を図8に示し、磁性体コア7の外脚部73a、73b間に外周上にあるコアギャップにおける磁束を図9に示す。尚、これらの磁束は他部品に妨げられることなく放射された場合の磁束について示したもので、図8と図9の磁束は同時に放射される現象である。また、図8と図9については、重なり合いや他部品による妨げが生じると、磁束の軌跡については、この限りでない。
また、柱状部72a、72bから漏れる磁束は、柱状部72aと柱状部72bの最近接する箇所から遠ざかるほど磁束80aのような大きな円弧を描きながら柱状部72aから放射された磁束は柱状部72bに入射される。
また、外脚部73a、73bから漏れる磁束は、外脚部73aと外脚部73bの最近接する箇所から遠ざかるほど磁束81aのような大きな円弧を描きながら外脚部73aから放射された磁束は外脚部73bに入射される。
このときケースネジ止め用の張出し部23a、23bがこの軸上にあるため、そのすべてをケース2ネジ止め用張出し部23a、23bにて透過することなく吸収することができる。コイル6の外側上方に放射されたものについては空間へと放射されてしまうが、妨害される導体などが無いため、対となる磁性体コア7部分に磁束が戻ってくることとなる。
この最近接箇所での漏れ磁束は、コイル6などの導体部分が無いため、ケース2の内側面に当たる磁束の量は多くなる。しかし、この最近接箇所では、磁束が外周壁面軸上には放射されず、ケース2の四隅における漏れ磁束の影響による発熱についてはほとんど無いものとできる。
ギャップで発生する磁界について、その吸収体が導体である場合、ケース2内面表面部分で反射と屈折が起こる。このときに、磁束の方向がギャップに対して対向する磁性体コア7に放物線状に同一距離だけ移動せずに、ケース2内側の表面付近にて偏向される磁束が多くなり、磁束の減衰、消滅が起こる。
ケース2内周面に入射される磁束によるケース内部での渦電流の発生による発熱については、ケース2の厚みにより内周面だけでの発熱となり、ケース2の周囲及びその他周辺電子機器への影響は最小限に抑制できる。
このときに、磁束の方向がギャップに対して対向するコアに放物線状に同一距離だけ移動せずに、ケース2内側の表面付近にて偏向される磁束が多くなり、磁束の減衰、消滅が起こる。
このとき前述したようにケース2などの金属導体内に入射した磁束による導体部分での渦電流の発生が、磁性体コアギャップ付近の金属導体内で発熱となるため、磁性体コア7を位置決めするような突起を設けた場合については、その突起部分にて磁束を妨げるため、磁気特性の劣化、及び磁界による渦電流による発熱の集中が突起部分で起こってしまう。
このため、輻射熱の発生のばらつきが低減し、また輻射熱の量も抑制できる。
また、リアクトル近傍に電子部品を配置したとしても、電子部品の温度上昇度合いを軽減し、密に配置可能であり、本リアクトルを使用した電気機器を小型化できる。
ケース2内におけるリアクトルの磁性体コア7のギャップで発生する漏れ磁束は、柱状周縁状面を形成した第二面領域sf2にて、吸収され、リアクトルの磁気特性が低下する現象についても、前述の現象を磁性体コア7の柱状部72a、72bと導体であるコイル6、及び、磁性体コア7の柱状部72a、72bと柱状周縁状面が形成された第二面領域sf2において該当する。
このとき、ケース2が取り付けられる冷却面が下方にあることと、ケース一体にて位置決め突起を設けていることで、突起部にて発熱が生じても、十分に放熱をすることが可能である。
また、ケース柱状周縁状の窪みの突起部を持つことで、コア内面と柱状周縁状の窪みの突起部との距離が減少し、コアの冷却機能を向上させることができるため、リアクトルの小型化が可能となる。
また、コイル6とコイル6に巻回される磁性体コア7及びコアギャップを製品全体の中央に配置して中央に発熱を集中させ、且つ、ケース2の外面との距離を遠ざけ、高温に耐えうる構造部材にて構成すれば、瞬時定格が向上し、また、周辺部品への輻射熱の伝搬を減少させることができるため、製品全体を小型化することが可能となる。
このため、高い燃費性能が求められるハイブリッド車や電気自動車といった電動車両のパワートレイン用電力変換器に用いるのに適したリアクトル装置1が得られる。
Claims (5)
- ケースと、上記ケース内に収容される誘導体部品と、上記誘導体部品と上記ケースとにより形成される隙間に充填されるモールド樹脂と、を有するリアクトル装置であって、
上記誘導体部品は、
磁性体材料として内部に磁路を形成するコアと、
導体巻線を略円筒状に巻回したコイルと、
上記コアの柱状部に上記コイルの巻回部を位置決めして係止する絶縁ボビンと、
上記コイルの巻回部と上記ケースとの間を絶縁するシート状絶縁部材と
を備え、
上記絶縁ボビンは、上記コイルの軸方向の両端側からそれぞれ、上記コイルの内側に上記軸に沿って嵌挿される円筒状の筒状部が平面部の中央から突出してなる一組の分割された絶縁ボビンからなり、
上記コアは、上記コイルの軸方向の両端側の上記絶縁ボビンの外側からそれぞれ、側端部の上記絶縁ボビンの平面部が接する面側の中央から、上記軸に沿って上記絶縁ボビンの筒状部に嵌挿される円筒状の柱状部が、また上記側端部の両端からそれぞれに、上記コイルの外側に沿って延びる外脚部が、それぞれ同じ方向に突出した一組の分割された磁性体コアからなり、
上記コイル、一組の分割された絶縁ボビン、一組の分割された磁性体コアが一体にされて上記ケース内に収容され、
上記ケースは、内底面の略中央に、上記コイルの巻回部の半径と同じ半径または上記コイルの巻回部の半径の2倍の半径で且つ下に凹の円柱周縁状面が形成された第1の突起部が設けられ、
上記誘導体部品は、上記シート状絶縁部材を介して、上記コイルの巻回部を上記ケースの円柱周縁状面に載置して位置決めして保持されると共に、上記軸方向の上記コイルの両端側で上記各分割された絶縁ボビンが上記ケースに固定される、
ことを特徴とするリアクトル装置。 - 上記コイルの巻回部は、軸が水平に配置された上記コイルの巻回部の外側面に下側から上昇させた水平面が接するときに接した上記外側面の線分を位置決め基点とし、且つ巻回円周の半分または4分の1の領域に亘って上記第1の突起部によって保持される
ことを特徴とする請求項1に記載のリアクトル装置。 - 上記ケースは、
上記第1の突起部の両端に第2の突起部が設けられ、
上記コイルの巻回部は、上記第1の突起部と上記第2の突起部によって位置決めされるとともに、軸が水平に配置された上記コイルの巻回部の外側面に下側から上昇させた水平面が接するときに接した上記外側面の線分を位置決め基点とし、且つ巻回円周の4分の1以下の領域に亘って上記第1の突起部によって保持される
ことを特徴とする請求項1に記載のリアクトル装置。 - 上記コアの下端面は、上記ケースの内底面に当接しており、
上記コイルの巻回部は、上記ケースの内底面の異なる面高さを持つ複数の面の内、上記コア下端面との当接面よりも高い面高さにて上記突起部により保持される
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のリアクトル装置。 - 上記一組の分割された絶縁ボビンの筒状部の対向する先端部同士が勘合されており、
上記一組の分割された磁性体コアの外脚部の対向する先端部同士が突き合わされ固定手段によって固着されており、また柱状部の対向する先端部の間に磁気ギャップがある場合に、上記磁気ギャップとなる領域に非磁性の材料を設けた、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のリアクトル装置。
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