本発明の一実施形態の窓口呼出装置を図面を参照して以下に説明する。
図1は、銀行等の金融機関の店舗を概略的に示すもので、店舗は、顧客が出入り可能な接客スペースSAと基本的に顧客が出入り不可な業務スペースSBとに区画されており、接客スペースSAと業務スペースSBとの間にカウンタ10が複数並設されている。これらカウンタ10はそれぞれが接客用の窓口Mを構成する。
本実施形態の窓口呼出装置11は、このような金融機関の店舗に設けられるもので、接客スペースSAに設置された取引機12と、接客スペースSAに設置されて顧客に対し受付票を発券する窓口発券機(窓口発券手段)13と、複数の窓口Mのそれぞれに設けられて受付番号を窓口Mにおいて呼び出す複数の呼出装置(窓口呼出手段)14とで構成されている。
取引機12は、顧客による入金処理操作が可能な入金機である。図2に示すように、取引機12は、顧客によって入金処理操作がなされる入金処理部(入金処理手段)18と、この入金処理部18による入金処理操作終了時に、この入金処理操作の明細を記載した伝票を発行する明細伝票発行部19と、入金処理部18による入金処理操作終了時に適宜の受付番号が表示された受付票を発券する取引機発券部(取引機発券手段)20と、取引機12を操作する顧客を撮影可能な監視カメラ21と、監視カメラ21の映像を処理することで得られる顧客の顔識別情報から顧客情報を取得する映像処理部(顧客情報取得手段)22と、顧客情報が記録された、キャッシュカードまたは入金機専用IDカード等のIDカードを走査することによりこのIDカードから顧客情報を取得するカードリーダ(入金処理手段,顧客情報取得手段)23と、店舗の接客スペースSAで案内を行うフロア担当者が携帯する携帯端末TAおよび各重要顧客毎に設定された顧客個別担当者の携帯端末TBに情報を送信する送信部(送信手段)24と、店舗内データベースまたは金融機関データベース等の外部データベース(データベース)DBと通信可能な通信部26と、これらを制御する取引機制御部(顧客識別手段,連続入金処理操作識別手段)25とを有している。
なお、店舗内データベースは、CRM等のローカルな範囲で使用されるデータベースであり、金融機関データベースは、勘定系データベース等のより広範囲で使用されるデータベースである。また、入金機専用IDカードは、ローカルな範囲で使用されるIDカードであり、キャッシュカードは、より広範囲で使用されるIDカードである。また、携帯端末TA,TBは、携帯電話やPDA等である。
ここで、大口の入金顧客に対しては、予め個別の顧客識別情報を含む顧客情報が記憶されたIDカードが発行されており、このような入金顧客は取引機12を使用するに当たって持参したIDカードをカードリーダ23に読み取らせることになる。また、時々発生する大口入金者に対しても対応できるように個別の顧客識別情報を含まない顧客情報が記憶された共用のIDカードが店舗側に用意されており、このような大口入金者が取引機12を使用する際にはこの共用のIDカードをカードリーダ23に読み取らせることになる。取引機12は、適正なIDカードをカードリーダ23で読み取ると処理が可能になる。
入金処理部18は、硬貨の入金が可能な硬貨入金部27と、紙幣の入金が可能な紙幣入金部28と、顧客に向けて表示を行うとともに顧客により操作されるタッチパネル式の表示操作部(終了指示手段)29とを有している。
硬貨入金部27は、顧客により硬貨が投入される硬貨入金口34と、硬貨入金口34に投入された硬貨を識別し計数して一時貯留する硬貨識別処理部35と、硬貨識別処理部35で受入不可と識別された硬貨を機外に取り出し可能に排出する硬貨リジェクト口36と、硬貨識別処理部35に一時貯留された後に返却される硬貨を機外に取り出し可能に排出する硬貨返却口37と、硬貨識別処理部35に一時貯留された硬貨を収納する硬貨収納部38とを有している。なお、硬貨リジェクト口36および硬貨返却口37は兼用しても良い。
紙幣入金部28は、顧客により紙幣が投入される紙幣入金口41と、紙幣入金口41に投入された紙幣を識別し計数して一時貯留する紙幣識別処理部42と、紙幣識別処理部42で受入不可と識別された紙幣を機外に取り出し可能に排出する紙幣リジェクト口43と、紙幣識別処理部42に一時貯留された後に返却される紙幣を機外に取り出し可能に排出する紙幣返却口44と、紙幣識別処理部42に一時貯留された後の紙幣を収納する紙幣収納部45とを有している。なお、紙幣リジェクト口43および紙幣返却口44は兼用しても良い。
ここで、取引機12は、比較的大口の入金が可能なものとなっている。例えば、タクシー会社の経理員が一日の売上を入金する際には、1000枚を超える紙幣の入金があり、このような大量の紙幣を一度あるいは比較的少ない2〜3回で入金処理することが可能となっている。
明細伝票発行部19は、入金処理部18による入金処理操作終了時に、取引機制御部25から発行指令信号が出力されると、この発行指令信号に含まれる入金処理操作の明細を用紙に印字して伝票として発行するものである。明細として、例えば、入金処理操作の実行日時、入金処理操作の個別の処理識別番号、カードリーダ23でIDカードから取得した顧客情報(個別の顧客識別情報等)、入金された現金の金種別の金額および入金された現金の合計金額等を伝票に印字して発行する。
取引機発券部20は、入金処理部18による入金処理操作終了時に、取引機制御部25から発券指令信号が出力されると、この発券指令信号に含まれる受付番号を用紙に印字して受付票として発行するものである。
映像処理部22は、監視カメラ21の映像を処理することで顧客の顔識別情報を取得するもので、取引機制御部25は、取得した顔識別情報を、顔識別情報のマスタデータと比較して各マスタデータに一対一で対応記憶された顧客情報を取得する。
送信部24は、映像処理部22あるいはカードリーダ23で取得した顧客情報に基づいて店舗の少なくともフロア担当者の携帯端末TAに、取引機12に入金処理操作する顧客が存在する旨の来店情報を送信する。まず、IDカードを走査することによりカードリーダ23によって取得した顧客情報が個別の顧客識別情報を含む場合には、取引機制御部25が、通信部26を介して外部データベースDBと通信して、この顧客識別情報を外部データベースDBの記録情報に照会し、この顧客識別情報を有する顧客が重要顧客であるか否かを識別することになる。そして、この顧客識別情報を有する顧客が重要顧客であると識別した場合には、取引機制御部25が、送信部24によって、来店情報として、取引機12に入金処理操作する重要顧客が存在する旨を電子メールでフロア担当者の携帯端末TAおよびこの顧客識別情報に対して予め設定記憶されている顧客個別担当者の携帯端末TBに送信する。なお、この顧客識別情報に対して設定された顧客個別担当者以外の顧客個別担当者の携帯端末TBには電子メールを送信することはない。
一方、取引機12に入金処理操作する顧客が一般顧客等であって重要顧客でないと識別した場合、送信部24は、携帯端末TA,TBに何ら送信を行わない。つまり、送信部24は、取引機12に入金処理操作する顧客が大口の重要顧客である場合のみ、その旨を電子メールでフロア担当者の携帯端末TAおよび対応する顧客個別担当者の携帯端末TBに送信する。なお、送信する電子メールは、例えば、フロア担当者の携帯端末TAに対しては重要顧客が来店したという簡単なレベルのものとし、顧客個別担当者の携帯端末TBに対しては、外部データベースDBへの照会によって、重要顧客の顧客名等を特定して、この顧客名等を含んで顧客が来店したという詳細なレベルのものとしたり、あるいは携帯端末TA,TBに対して同内容の電子メールを送信したりする。
他方、カードリーダ23によって取得した顧客情報が個別の顧客識別情報を含まない場合には、取引機制御部25が、監視カメラ21の映像から取得した顔識別情報を、顔識別情報のマスタデータと比較して、一致するマスタデータを検索し、一致するマスタデータに一対一で対応記憶された、個別の顧客識別情報を含む顧客情報を取得する。そして、通信部26を介して外部データベースDBと通信して、この顧客識別情報を外部データベースDBの記録情報に照会し、この顧客識別情報を有する顧客が重要顧客であるか否かを識別することになり、上記と同様に、この顧客識別情報を有する顧客が重要顧客であると識別した場合のみ、送信部24によって来店情報として、取引機12で入金処理操作する重要顧客が存在する旨を電子メールで携帯端末TA,TBに送信する。
取引機制御部25は、入金処理部18による入金処理操作終了時に、所定の第一の番号群の中から一つの受付番号を割り当てて、この受付番号が表示された受付票を取引機発券部20に発券させることになる。取引機制御部25は、具体的には、第一の番号群の受付番号として、901〜999の900番台の番号を901,902,903,…,999というように昇順で割り当てることになる。また、999の次は901に戻るようになっている(この場合のみ999<901と判断する)。勿論、900番を使用しても良い。取引機制御部25は、取引機発券部20が受付票を発券したことを確認すると、その受付番号を含む発券情報信号を窓口発券機13に出力するとともに、この受付番号を第一の番号群の直前発券済番号として内部メモリに更新記憶することになり、次に発券する場合には第一の番号群の中から直前発券済番号の次の受付番号を発券する。よって、窓口発券機13に出力された発券情報信号に含まれる受付番号が取引機発券部20で発券済みの第一の番号群の受付番号となる。
窓口発券機13は、窓口Mでの処理を希望する顧客に対して上記した第一の番号群とは異なる第二の番号群の中から一つの受付番号を割り当てて、この受付番号が表示された受付票を発券するもので、窓口Mでの処理を希望する顧客により押圧操作される発券表示操作部(表示手段)48と、発券表示操作部48に発券指示操作が入力されると、用紙への印字を行って受付票として発券する発券機本体49と、発券表示操作部48に所定の発券指示操作がなされると受付番号を含む発券指令信号を発券機本体49に出力する装置制御部(受付番号選択手段,顧客識別手段)50と、IDカードを走査することによりこのIDカードから顧客情報を取得するカードリーダ(走査手段)51と、外部データベースDBに通信する通信部52とで構成されている。
装置制御部50は、具体的には、第二の番号群の受付番号として、001〜899の番号を001,002,003,…,899というように昇順で割り当てることになり、899の次は、001に戻るようになっている(この場合のみ899<001と判断する)。そして、装置制御部50は、発券機本体49が受付票を発券したことを確認すると、その受付番号を第二の番号群の直前発券済番号として内部メモリに更新記憶することになり、次に発券する場合には第二の番号群の中から直前発券済番号の次の受付番号を発券する。つまり、発券機本体49で発券した受付番号が発券済みの第二の番号群の受付番号となる。なお、窓口業務の区分にしたがって、複数、例えば三つの区分に分割し、第1区分については、001〜300を昇順で割り当て、第2区分については、301〜600を昇順で割り当て、第3区分については、601〜800を昇順で割り当て、801〜900は予備とするというような区分使用も可能である。この場合、発券表示操作部48も複数の区分それぞれに対して押圧部が設けられる。
また、装置制御部50は、取引機制御部25から出力された発券情報信号に含まれる第一の番号群の中の発券済みのすべての発券済受付番号と、第二の番号群の中の窓口発券機13の発券機本体49で発券済みのすべての発券済受付番号と、第一の番号群の中の窓口呼出装置11で呼び出した最後の直前呼出番号と、第二の番号群の中の窓口呼出装置11で呼び出した最後の直前呼出番号とを記憶している。そして、装置制御部50は、窓口Mの複数の呼出装置14のいずれかから番号要求信号が入力されると、これに応じて、次に呼び出す受付番号を、番号要求信号を発信した呼出装置14に出力する。このとき、装置制御部50は、取引機発券部20で発券済みの第一の番号群の発券済受付番号と、窓口発券機13で発券済みの第二の番号群の発券済受付番号と、第一の番号群の発券済受付番号のうち呼出装置14で直前に呼び出した直前呼出番号と、第二の番号群の発券済受付番号のうち呼出装置14で直前に呼び出した直前呼出番号とに基づいて、第一の番号群の発券済受付番号または第二の番号群の発券済受付番号の中から、直前呼出番号の次の受付番号を次に呼び出す受付番号として選択する。なお、このとき、装置制御部50は、取引機発券部20で発券済みの第一の番号群の発券済受付番号を、窓口発券機13で発券済みの第二の番号群の発券済受付番号に対して優先的に選択するように設定されている。加えて、装置制御部50は、第一の番号群の発券済受付番号を、番号要求信号を発信した窓口呼出装置11に出力すると、この発券済受付番号を第一の番号群の直前呼出番号として更新記憶する。また、第二の番号群の発券済受付番号を、番号要求信号を発信した窓口呼出装置11に出力すると、この発券済受付番号を第二の番号群の直前呼出番号として更新記憶する。
さらに、装置制御部50は、窓口発券機13による発券に当たって、発券表示操作部48に待機画面としてIDカードの有無を選択させる表示を行っており、「IDカードあり」が押圧操作されると、カードリーダ51へのIDカードの走査を促す表示を発券表示操作部48に表示させることになる。そして、この表示を見て、顧客がIDカードをカードリーダ51に走査させると、装置制御部50は、IDカードから顧客情報を取得し、この顧客情報に個別の顧客識別情報が含まれている場合、この顧客識別情報を、通信部52を介して、外部データベースDBに送信してその記録情報と照会する。そして、顧客識別情報に一対一で記憶された記録情報から、この顧客識別情報の顧客が重要顧客であるか否かを識別する。そして、この顧客識別情報の顧客が重要顧客である場合、先に取引機12を使用すべき顧客であると識別して、発券表示操作部48により、取引機12への誘導画面を所定時間表示して、待機画面に戻る。つまり、重要顧客は、窓口Mで応対する前に取引機12で入金処理を行ってもらう必要があるため、これを忘れて窓口発券機13で発券操作を行おうとした場合に、入金処理を促す表示を行うのである。なお、取引機12への誘導画面でも、発券指示操作は入力可能となっており、発券指示操作が入力されると、装置制御部50は、受付番号を含む発券指令信号を発券機本体49に出力し、発券機本体49で受付票の発券を行わせることになる。
他方、待機画面にて、「IDカードなし」が押圧操作された場合と、IDカードから読み取った顧客情報に個別の顧客識別情報が含まれていない場合と、IDカードから読み取った顧客情報に個別の顧客識別情報が含まれていて、外部データベースDBの記録情報との照会の結果、この顧客識別情報の顧客が重要顧客でないと識別した場合とについては、装置制御部50は、発券表示操作部48により、発券指示操作の入力待ち画面を表示させる。そして、発券表示操作部48に、発券指示操作の入力がなされると、装置制御部50は、受付番号を含む発券指令信号を発券機本体49に出力し、発券機本体49で受付票の発券を行わせることになる。
各窓口Mに一対一で設置される呼出装置14は、図3にも示すように、それぞれ、受付番号を表示する番号表示部53と受付番号を音声で案内する音声出力部54とを有する呼出装置本体55と、次の受付番号に切り替える際に窓口係員により操作される呼出操作部56とを有している。呼出操作部56は、窓口係員により押圧操作されると、番号要求信号を窓口発券機13の装置制御部50に出力することになり、呼出装置本体55は、窓口発券機13の装置制御部50から出力された受付番号を番号表示部53に表示し且つ音声出力部54で音声により出力する。
次に、本実施形態の窓口呼出装置11の作動を、受付票の発券の流れおよび窓口係員による顧客呼び出しの流れに沿って説明する。
取引機12は、待機状態においてIDカードのカードリーダ23での読み取り操作を促す表示を表示操作部29に表示させており、顧客は、入金処理操作を開始するに当たってこの表示を見てIDカードを取引機12のカードリーダ23に走査させることになる。すると、カードリーダ23がIDカードから顧客情報を読み出して取引機制御部25に出力することになり、これを受けて取引機制御部25が、取引機12を操作する顧客を監視カメラ21によって撮影し、映像処理部22が監視カメラ21の映像から得られる顧客の顔識別情報を顧客情報として取得して記憶する。
そして、上記のように、カードリーダ23から顧客情報が出力されると、取引機制御部25は、この顧客情報が個別の顧客識別情報を含む場合には、通信部26を介して外部データベースDBと通信して、この顧客識別情報を外部データベースDBの記録情報に照会し、この顧客識別情報を有する顧客が重要顧客であるか否かを識別することになり、この顧客識別情報を有する顧客が重要顧客であると識別した場合には、送信部24によって、来店情報として、取引機12に入金処理操作する重要顧客が存在する旨を電子メールでフロア担当者の携帯端末TAおよびこの顧客識別情報に対して予め設定記憶されている顧客個別担当者の携帯端末TBに送信する。
一方、上記した顧客識別情報の外部データベースDBの記録情報への照会結果から、取引機12に入金処理操作する顧客が一般顧客等であって重要顧客でないと識別した場合、取引機制御部25は、送信部24によって携帯端末TA,TBに何ら送信を行わせることはない。
他方、IDカードが共用のものであって、カードリーダ23によって取得した顧客情報が個別の顧客識別情報を含まない場合には、取引機制御部25が、監視カメラ21の映像から取得した顔識別情報を、顔識別情報のマスタデータと比較して、個別の顧客識別情報を含む顧客情報を取得する。そして、通信部26を介して外部データベースDBと通信して、この顧客識別情報を外部データベースDBの記録情報に照会し、この顧客識別情報を有する顧客が重要顧客であるか否かを識別することになり、上記と同様に、この顧客識別情報を有する顧客が重要顧客であると識別した場合のみ、送信部24によって来店情報として、取引機12に入金処理操作する重要顧客が存在する旨を電子メールで携帯端末TA,TBに送信する。
以上によって、取引機12に入金処理操作する顧客が重要顧客である場合には、自動的にフロア担当者およびその顧客を担当する顧客個別担当者に、その旨を知らせることになる。
加えて、上記のように、カードリーダ23から顧客情報が出力されると、取引機制御部25は、現金の入金を促す表示を表示操作部29に表示させる。これを見て顧客は、持ち込んだ現金のうち、硬貨を硬貨入金口34に投入し、紙幣を紙幣入金口41に投入する。すると、取引機制御部25は、硬貨を硬貨識別処理部35で識別し計数して一時貯留し、紙幣を紙幣識別処理部42で識別し計数して一時貯留して、計数結果と、計数結果を承認するかキャンセルするかの選択操作を促す表示を表示操作部29に表示させる。これを見て顧客が表示操作部29にて「承認」を選択操作すると、取引機制御部25は、計数結果を確定して記憶し、硬貨識別処理部35の硬貨を硬貨収納部38へ、紙幣識別処理部42の紙幣を紙幣収納部45へそれぞれ収納させて入金処理を一旦終了する。
ここで、大量の入金がある場合には一度の入金処理操作では処理しきれない場合があるため、取引機制御部25は、次に、入金処理操作を終了するか、引き続き入金処理操作をするかの選択操作を促す表示を表示操作部29に表示させる。これを見て顧客が表示操作部29にて「入金処理操作を終了する」を選択操作すると、取引機制御部25は、入金処理部18による入金処理操作終了と判定して、明細伝票発行部19に今回の入金処理操作の明細を含む発行指令信号を出力する。すると、明細伝票発行部19は、この発行指令信号に含まれる入金処理操作の実行日時、入金処理操作の個別の処理識別番号、カードリーダ23でIDカードから取得した顧客情報、入金された現金の金種別の金額および入金された現金の合計金額等を伝票に印字して発行する。
また、上記のように表示操作部29にて「入金処理操作を終了する」が選択操作されると、取引機制御部25は、第一の番号群の中から直前に発券された直前発券済番号の次の一つの受付番号を割り当て、この受付番号を含む発券指令信号を取引機発券部20に出力する。すると、取引機発券部20が発券指令信号に含まれる受付番号を用紙に印字して受付票として発券することになる。
そして、取引機制御部25は、明細伝票発行部19による伝票の発行および取引機発券部20による受付票の発券が終了すると、入金処理操作が終了したと判断して、今回発券した受付番号を第一の番号群の直前発券済番号として内部メモリに更新記憶するとともに、今回発券した受付番号を含む発券情報信号を窓口発券機13の装置制御部50に出力して、取引機12を待機状態に戻す。窓口発券機13の装置制御部50は、発券情報信号に含まれる受付番号を第一の番号群の発券済受付番号として内部メモリに記憶する。
顧客はこれらの伝票および受付票を持って、複数の窓口Mのそれぞれに設けられた呼出装置本体55のいずれかによる呼び出しを待つことになる。
また、上記した入金処理操作を終了するか、引き続き入金処理操作をするかの選択操作を促す表示に対して表示操作部29に「引き続き入金処理操作をする」が選択操作されると、取引機制御部25は、次の現金の入金を促す表示を表示操作部29に表示させて、投入された紙幣および硬貨を上記と同様に入金処理する。このように入金処理を、表示操作部29にて「入金処理操作を終了する」が選択操作されるまで繰り返す。つまり、取引機12は、複数回の入金処理を連続的に行う連続入金処理が可能となっている。
そして、一の連続入金処理が行われた後、表示操作部29にて「入金処理操作を終了する」が選択操作されると、この一の連続入金処理を構成する複数の入金処理に対して初めて、取引機制御部25は、入金処理部18による入金処理操作終了と判定して、明細伝票発行部19にこの一の連続入金処理のすべての入金処理操作の明細を含む発行指令信号を出力する。すると、明細伝票発行部19は、この発行指令信号に含まれる入金処理操作の実行日時、カードリーダ23でIDカードから取得した顧客情報、この一の連続入金処理を構成する一連の入金処理操作の個別の処理識別番号、各処理識別番号に対応する一連の入金処理でそれぞれ入金された現金の金種別の金額および合計金額、この一の連続入金処理で入金されたすべての現金の金種別の金額および合計金額等を伝票に印字して発行する。
また、上記した一の連続入金処理が行われた後、表示操作部29にて「入金処理操作を終了する」が選択操作されると、この一の連続入金処理を構成する複数の入金処理に対して初めて、取引機制御部25は、第一の番号群の中から直前に発券された直前発券済番号の次の一つの受付番号を割り当て、この受付番号を含む発券指令信号を取引機発券部20に出力する。すると、取引機発券部20がこの発券指令信号に含まれる受付番号を用紙に印字して受付票として発行する。
そして、取引機制御部25は、明細伝票発行部19による伝票の発行および取引機発券部20による受付票の発券が終了すると、入金処理操作が終了したと判断して、今回発券した受付番号を第一の番号群の直前発券済番号として内部メモリに更新記憶するとともに、今回発券した受付番号を含む発券情報信号を窓口発券機13の装置制御部50に出力して、取引機12を待機状態に戻す。窓口発券機13の装置制御部50は、発券情報信号に含まれる受付番号を第一の番号群の発券済受付番号として内部メモリに記憶する。
顧客はこれらの伝票および受付票を持って、複数の窓口Mのそれぞれに設けられた呼出装置本体55のいずれかによる呼び出しを待つことになる。
ここで、待機状態から、入金処理操作の開始に伴って、カードリーダ23がIDカードの顧客情報を読み出して取引機制御部25に出力すると、同一顧客が直前の入金処理操作において誤って「引き続き入金処理操作をする」をせずに「入金処理操作を終了する」を選択してしまった可能性があるため、取引機制御部25は、顧客情報に基づいて取引機12による入金処理操作が同一顧客による連続入金処理操作であるか否か、つまり今回の入金処理操作が直前の入金処理操作と同一顧客である否かを以下のようにして識別する。
まず、カードリーダ23がIDカードから読み出して出力した顧客情報が個別の顧客識別情報を含む場合には、今回の入金処理操作を行う顧客の個別の顧客識別情報が、直前の入金処理操作を行った顧客の個別の顧客識別情報と一致し、且つ直前の入金処理操作の終了時間と今回の入金処理操作を開始時間との間隔が所定の時間より短ければ、同一顧客による連続入金処理操作であると識別する。他方、直前の入金処理操作を行った顧客の顧客情報が個別の顧客識別情報を含まない場合、今回の入金処理操作を行う顧客の個別の顧客識別情報が直前の入金処理操作を行った顧客の個別の顧客識別情報と一致しない場合、および今回の入金処理操作を行う顧客の個別の顧客識別情報が直前の入金処理操作を行った顧客の個別の顧客識別情報と一致しても直前の入金処理操作の終了時間と今回の入金処理操作を開始時間との間隔が所定の時間より長い場合には、同一顧客による連続入金処理操作ではないと識別する。
上記のようにカードリーダ23がIDカードから読み出して出力した顧客情報が個別の顧客識別情報を含まない場合には、直前の入金処理操作を行った顧客の顧客情報が個別の顧客識別情報を含んでいた場合に、同一顧客による連続入金処理操作ではないと識別する。また、今回の入金処理操作を行った顧客の顧客情報が個別の顧客識別情報を含まない場合には、直前の入金処理操作を行った顧客の顧客情報が個別の顧客識別情報を含まない場合に、監視カメラ21によって撮影しこれに基づいて映像処理部22によって取得した顔識別情報に基づいて同一顧客による連続入金処理操作であるか否かを識別する。つまり、取引機制御部25は、今回の入金処理操作および直前の入金処理操作のそれぞれにおいて監視カメラ21によって撮影しこれに基づいて映像処理部22で取得した顔識別情報から、今回の入金処理操作と直前の入金処理操作とについて、顔識別情報が一致し、且つ直前の入金処理操作の終了時間と今回の入金処理操作を開始時間との間隔が所定の時間より短ければ、同一顧客による連続入金処理操作であると識別する。他方、顔識別情報が一致しない場合、および顔識別情報が一致しても直前の入金処理操作の終了時間と今回の入金処理操作を開始時間との間隔が所定の時間より長ければ、同一顧客による連続入金処理操作ではないと識別する。
そして、今回の一の入金処理操作が直前の入金処理操作に対して同一顧客による連続入金処理操作でない場合には、今回の入金処理操作の終了時に、取引機制御部25は、上記のように、第一の番号群の中から直前に発券された直前発券済番号の次の一つの受付番号を割り当て、この受付番号を含む発券指令信号を取引機発券部20に出力する。すると、取引機発券部20がこの発券指令信号に含まれる受付番号を用紙に印字して受付票として発行する。取引機発券部20の発券を確認すると、取引機制御部25は、この受付番号を直前発券済番号として内部メモリに更新記憶し、この受付番号を含む発券情報信号を窓口発券機13の装置制御部50に出力する。すると、窓口発券機13の装置制御部50は、発券情報信号に含まれる受付番号を第一の番号群の発券済受付番号として内部メモリに記憶する。
他方、今回の一の入金処理操作が直前の入金処理操作との間で同一顧客による連続入金処理操作である場合、今回の入金処理操作の終了時に、取引機制御部25は、第一の番号群の中から直前に発券された直前発券済番号と同じ受付番号を割り当て、この受付番号を含む発券指令信号を取引機発券部20に出力する。すると、取引機発券部20がこの発券指令信号に含まれる、直前の入金処理操作に際して発券された受付票の受付番号と同一番号の受付番号の受付票を再度発券する。
窓口発券機13は、発券表示操作部48に待機画面としてIDカードの有無を選択させる表示を行っており、「IDカードあり」が押圧操作されると、装置制御部50が、カードリーダ51へのIDカードの走査を促す表示を発券表示操作部48に表示させることになる。そして、この表示を見て、顧客がIDカードをカードリーダに走査させると、装置制御部50は、IDカードから顧客情報を取得し、この顧客情報に個別の顧客識別情報が含まれている場合、この顧客識別情報を、通信部52を介して、外部データベースDBの記録情報に照会し、この顧客識別情報の顧客が重要顧客であるか否かを識別する。そして、この顧客識別情報の顧客が重要顧客である場合、先に取引機12を使用すべき顧客であると識別して、発券表示操作部48により、取引機12での先行入金処理を促す旨の取引機12への誘導画面を所定時間表示して、待機画面に戻る。
他方、待機画面にて、「IDカードなし」が押圧操作された場合と、IDカードから読み取った顧客情報に個別の顧客識別情報が含まれていない場合と、IDカードから読み取った顧客情報に個別の顧客識別情報が含まれていて、外部データベースDBの記録情報との照会の結果、この顧客識別情報の顧客が重要顧客でないと識別した場合とについては、装置制御部50は、発券表示操作部48により、発券指示操作の入力待ち画面を表示させる。そして、発券表示操作部48に、発券指示操作の入力がなされると、装置制御部50は、第一の番号群とは異なる第二の番号群の中から直前発券済番号の次の受付番号を割り当てて、受付番号を含む発券指令信号を発券機本体49に出力する。すると、発券機本体49は発券指令信号に含まれる受付番号を印字した受付票を発券する。そして、発券機本体49が受付票を発券したことを確認すると、装置制御部50は、その受付番号を第二の番号群の直前発券済番号として内部メモリに更新記憶することになる。
上記のようにして、取引機12および窓口発券機13で受付票が発券される一方で、一の顧客の応対を終え、次の顧客を呼び出すために、窓口係員により、各窓口に設けられた呼出装置14のうちのいずれかの呼出装置14の呼出操作部56が押圧操作されると、この呼出操作部56が番号要求信号を装置制御部50に出力する。すると、窓口発券機13の装置制御部50は、まず、内部メモリに記憶されたデータから、第一の番号群の直前呼出番号と第一の番号群の発券済受付番号とを比較し、第一の番号群の発券済受付番号に未呼出の番号があるか(直前呼出番号≠最後の発券済受付番号)、否か(直前呼出番号=最後の発券済受付番号)を判定する。第一の番号群の発券済受付番号に未呼出の番号があれば、第一の番号群の直前呼出番号の次の発券済受付番号を含む呼出指令信号を、番号要求信号を出力した呼出装置14の呼出装置本体55に出力する。すると、この呼出装置本体55は呼出指令信号に含まれる発券済受付番号、つまり第一の番号群の発券済み且つ未呼出の最も小さい番号を受付番号として番号表示部53で表示するとともに、この受付番号を音声出力部54で音声として出力する。
また、装置制御部50は、上記した第一の番号群の未呼出の番号の有無の判定で、第一の番号群の発券済受付番号に未呼出の番号がない場合には、次に、内部メモリに記憶されたデータから、第二の番号群の直前呼出番号と第二の番号群の発券済受付番号とを比較し、第二の番号群の発券済受付番号に未呼出の番号があるか(直前呼出番号≠最後の発券済受付番号)、否か(直前呼出番号=最後の発券済受付番号)を判定する。第二の番号群の発券済受付番号に未呼出の番号があれば、第二の番号群の直前呼出番号の次の発券済受付番号を含む呼出指令信号を、番号要求信号を出力した呼出装置14の呼出装置本体55に出力する。すると、この呼出装置本体55は呼出指令信号に含まれる発券済受付番号、つまり第二の番号群の発券済み且つ未呼出の最も小さい番号を受付番号として番号表示部53で表示するとともに、この受付番号を音声出力部54で音声として出力する。以上のようにして、呼出装置14が、窓口発券機13の装置制御部50で選択された一つの受付番号を窓口において呼び出すことになる。
さらに、装置制御部50は、上記した第二の番号群の未呼出の番号の有無の判定で、第二の番号群の発券済受付番号に未呼出の番号がなければ、呼出指令信号を、番号要求信号を出力した呼出装置14の呼出操作部56に出力することはない。これにより、呼出操作部56を操作しても呼出装置本体55が次の受付番号に表示を切り替えることはなく、これにより、窓口係員は未呼出の番号がないと判断する。
なお、すべての呼出操作部56に表示ランプを設けておき、装置制御部50が、番号要求信号の入力がない状況でも、第一の番号群の直前呼出番号と第一の番号群の発券済受付番号との関係と、第二の番号群の直前呼出番号と第二の番号群の発券済受付番号との関係とを監視し、未呼出の番号がある場合には常時すべての呼出操作部56の表示ランプを点灯させ、未呼出の番号がない場合には常時すべての表示ランプを消灯させるようにしても良い。このように構成すれば、窓口係員は呼出操作部56を操作する前に表示ランプの点灯状況から未呼出の番号の有無を確認できることになる。
以上に述べた窓口呼出装置11によれば、顧客によって取引機12のカードリーダ23および入金処理部18に入金処理操作がなされると、この入金処理操作終了時に、取引機12の取引機発券部20が、第一の番号群の中から一つの受付番号を割り当てて当該受付番号が表示された受付票を発券する。したがって、受付票を事前に受け取らなくても入金処理操作時に受付票を大口顧客に対し発券できる。他方、窓口での処理を希望する顧客に対して窓口発券機13が、第二の番号群の中から一つの受付番号を割り当てて、当該受付番号が表示された受付票を発券することになる。そして、窓口からの番号要求信号に応じて、装置制御部50が、発券済みの第一の番号群の受付番号または発券済みの第二の番号群の受付番号の中から一つの受付番号を選択する。その際に、装置制御部50は、発券済みの第一の番号群の受付番号を、発券済みの第二の番号群の受付番号に対して優先的に選択することになり、呼出装置14がこの選択された一つの受付番号を窓口において呼び出すことになる。したがって、大口顧客をそれ以外の顧客に対して優先的に窓口に呼び出すことができる。しかも、顧客によって取引機12の入金処理部18に入金処理操作がなされると、送信部24が店舗の担当者の携帯端末TA,TBに、取引機12に入金処理操作する顧客が存在する旨の来店情報を送信することになるため、取引機12を使用する顧客が来店したことを担当者がいち早く認識でき、必要な応対処理が可能となる。
また、取引機制御部25が、監視カメラ21および映像処理部22、またはカードリーダ23によって取得した顧客情報を、外部データベースDBの記録情報に照会し、当該顧客情報の顧客が重要顧客であると識別したときに、送信部24が、携帯端末TA,TBに来店情報を送信することになるため、取引機12を操作する顧客が重要顧客である場合に限って、携帯端末TA,TBに来店情報を送信することになる。したがって、取引機12を操作する顧客が重要顧客以外の顧客である場合には、担当者の携帯端末TA,TBに来店情報が送信されることはなく、無駄なく、重要顧客に対してのみ、必要な応対処理が可能となる。
また、送信部24が、フロア担当者用の端末機器TAと顧客情報に対応する顧客個別担当者用の端末機器TBとに、取引機12に入金処理操作する顧客が存在する旨の来店情報を送信するため、取引機12を使用する顧客が来店したことをフロア担当者およびこの顧客の顧客個別担当者がいち早く認識でき、必要な応対処理が可能となる。
また、端末機器が携帯端末TA,TBであるため、担当者がどこにいても、取引機12を使用する顧客が来店したことをいち早く認識でき、必要な応対処理が可能となる。
また、カードリーダ23が、IDカードを走査することにより顧客情報を取得するため、容易かつ確実に顧客情報を取得できる。
また、映像処理部22が、監視カメラ21で撮影した、取引機12を操作する顧客の画像から得られる顧客の顔識別情報に基づいて顧客情報を取得するため、例えば、共用のIDカードによって入金処理を行う場合であっても、顧客の顔識別情報から顧客情報を取得することができる。
また、窓口発券機13が、カードリーダ51によってIDカードから顧客情報を取得すると、装置制御部50が、この顧客情報を外部データベースDBの記録情報に照会することで、当該顧客情報の顧客が取引機12を使用すべき顧客であるか否かを識別することになり、この装置制御部50によって顧客が取引機12を使用すべき顧客であるとき、発券表示操作部48により、取引機12への誘導画面を表示することになる。これにより、取引機12を使用すべき顧客が、窓口発券機13で受付券の発券を受けようとした場合に、取引機12へ誘導することができる。
また、取引機12に対して、複数回の入金処理を連続的に行う一の連続入金処理が行われると、取引機12は、当該連続入金処理に対して、当該連続入金処理を終了する表示操作部29への操作によって初めて第一の番号群の中から一つの受付番号を割り当てて、当該受付番号が表示された受付票を発券することになるため、複数回の入金処理を連続的に行う場合でも、受付票は一枚のみを発券でき、余分な、異なる受付番号の受付票の発券を防止することができる。
また、一の入金処理操作が、取引機制御部25によって直前の入金処理操作との間で同一顧客による連続入金処理操作であると識別したとき、直前の入金処理操作に際して発券した受付票の受付番号と同一番号の受付番号の受付票を再度発券することになるため、同一顧客が連続して入金処理した場合、受付票が連続して発券される場合であっても、同一の受付番号を発券することが可能となって、異なる受付番号の受付票の発券を防止することができる。また、複数回の連続入金処理操作をするべきところを、1回目の入金処理終了時に、誤って終了処理してしまった場合であっても、直ちに2回目以降の入金処理を行えば、同一の受付番号を発券することが可能となる。勿論、取引機12に上記のような連続入金処理機能がない場合であっても、同一顧客による連続入金処理操作であると識別して、これらの入金処理操作に対して同一の受付番号を発券することができる。
なお、以上の実施形態では、取引機12として、硬貨および紙幣の入金処理のみを行う入金機を例にとり説明したが、硬貨および紙幣の入出金処理が可能な入出金機であって良い。また、取引機12は、紙幣のみを入金可能な紙幣入金機あるいは紙幣のみを入出金する紙幣入出金機であっても良い。
また、個別の顧客識別情報がない場合の、今回の一の入金処理操作が直前の入金処理操作に対して同一顧客による連続入金処理操作であるか否かの識別を、顔識別情報とは無関係に、直前の入金処理操作の終了時間と今回の入金処理操作を開始時間との間隔が所定の時間より長いか否かのみで行っても良い。すなわち、連続入金処理しなければならないような入金にあっては、前の入金処理操作と、後の入金処理操作との間に、長い空き時間があるはずがないであろうこと、また、取引機12が複数ある店舗であっても、わざわざ異なる取引機12において入金処理を続けるはずがないであろうことから、同一の取引機12において、短い時間間隔をおいて入金処理操作がなされた場合には、誤って「引き続き入金処理操作をする」をせずに「入金処理操作を終了する」を選択してしまったと推定して、連続入金処理操作であると識別する。但し、より安全性を考慮して、上記のように、監視カメラ21を設けて、操作者の同一性を識別することで、連続入金処理操作であるか否かの識別の確実性を高めることができる。
また、窓口発券機13の装置制御部50によって、呼出装置14からの番号要求信号に応じて発券済みの第一の番号群の受付番号または発券済みの第二の番号群の受付番号の中から一つの受付番号を選択するのではなく、窓口発券機13とは別の、例えば、制御サーバー類で行っても良い。