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JP5200862B2 - 天井扇風機 - Google Patents

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Description

本発明は、照明部を備えた天井扇風機に関する。
従来のこの種の天井扇風機の構成は以下のようになっていた。
以下、その天井扇風機について図8を参照しながら説明する。
すなわち、天井に固定された連結部101と、この連結部101の下部に本体102を備え、この本体102は、内部に設けられた電動機103と、この電動機103に水平方向に固定された複数の羽根104と、下部に設けられた照明手段105とを備えた構成となっていた。
例えば、これに類似する先行文献は下記特許文献1に記載されている。
特開2007−107393号公報
上記従来例における課題は、照明手段のインテリア性が低いということであった。
すなわち、従来の物においては、天井扇風機の下面に照明手段を備え、この照明は、昼と夜の両方の照明を兼ねていた。そこで、夜に灯す常夜灯の場合、眩しすぎないように照度を抑えている。そのために、光はぼんやりとして光るので、光の輪郭がぼやけ光が一様に光らない、インテリア性が低いものとなっていた。
そこで本発明は、光の輪郭がはっきりとし、光が一様に光るインテリア性の高い照明手段を備えた天井扇風機を提供することを目的とするものである。
そしてこの目的を達成するために本発明は、天井に固定された連結部と、この連結部の下部に本体を備え、この本体は、内部に設けられた電動機と、この電動機のローターに水平方向に固定された複数の羽根と、下部に設けられた本体カバーとから形成され、この本体カバーの下部に照明手段を備え、前記照明手段は略円環形状の導光体と光源とから形成され、前記導光体は略円環形状である円環部と、上部に複数の略三角形状の突起部とから成り、この突起部は垂直面と傾斜面を備え、前記光源である発光ダイオードは前記導光体の上部で前記突起部の前記垂直面近傍に設け、これにより、初期の目的を達成するものである。
以上のように本発明は、天井に固定された連結部と、この連結部の下部に本体を備え、この本体は、内部に設けられた電動機と、この電動機のローターに水平方向に固定された複数の羽根と、下部に設けられた本体カバーとから形成され、この本体カバーの下部に照明手段を備え、前記照明手段は略円環形状の導光体と光源とから形成され、前記導光体は略円環形状である円環部と、上部に複数の略三角形状の突起部とから成り、この突起部は垂直面と傾斜面を備え、前記光源である発光ダイオードは前記導光体の上部で前記突起部の前記垂直面近傍に設け、光の輪郭がはっきりとし、光が一様に光るインテリア性の高い照明手段を備えた天井扇風機を提供することができるものである。
すなわち、照明手段は略円環形状の導光体と光源とから形成され、導光体は略円環形状である円環部と、上部に複数の略三角形状の突起部とから成り、光源である発光ダイオードが導光体の上部で突起部の垂直面近傍に設けられている。
そこで、発光ダイオードが光ることによって導光体も光るものであるが、この導光体への光の伝わり方には主に2経路が存在する。まず、第1の経路は、発光ダイオードの光が発光ダイオードの真下にある導光体の円環部に直接伝わる経路である。次に、第2の経路は、発光ダイオード光が略三角形状の突起部の垂直面から略三角形状の突起部を介し、導光体の円環部に伝わる経路である。
このように、発光ダイオードの光が2種類の経路から導光体の円環部に伝わり円環部の下面全体を光らせるものである。
これらの結果により、光の輪郭がはっきりとし、光が一様に光るインテリア性の高い照明手段を備えた天井扇風機を提供することができるものである。
以下、本実施形態を添付図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1から図7に示すように、本実施形態の天井扇風機は、天井に固定された連結部1と、この連結部1の下部に本体2を備えている。この本体2は、内部には電動機3を設け、この電動機3のローター4には水平方向に複数の羽根5が固定されている。
また、本体2の下部には本体カバー6が設けられ、この本体カバー6の下部に照明手段7を備えている。
本実施形態における特徴は、照明手段7の構造にある。すなわち、照明手段7は略円環形状の導光体8と、その導光体8を光らせる光源である発光ダイオード9と、その略円環形状の導光体8内面部に設けられた照明カバー10と外面部に設けられた外装カバー11から形成されているものである。この照明手段7は光源である発光ダイオード9の光によって導光体8が光るものである。
導光体8は略円環形状である円環部8aと、その円環部8a上部に複数の略三角形状の突起部8bとから形成されている。具体的には、略円環形状である円環部8aの上部に等間隔に4箇所の突起部8bを備えている。この突起部8bは略三角形状で垂直面8cと傾斜面8dを備え、この垂直面8cは円周方向に対して直交した面であり、傾斜面8dは垂直面8cの上端と円環部8aの上部を繋げた面である。つまり、突起部8bは、幅は前記円環部8aと同じであり、高さは前記発光ダイオード9の直径より大きく、円周方向における断面形状が略直角三角形の形状である。なお、円環部8aの断面形状は外観に合わせて円形や直方形であってもよい、また、導光体8は透明または半透明で、材質は一例としてアクリル樹脂である。
この導光体8が取り付く本体カバー6は、ローター4に複数の羽根5が固定されている電動機3の下部を覆うようなお椀形状で、お椀形状の下部には、導光体8の上面及び外周面を覆うように、略円環形状の窪みである円環窪み部6aを有する形状である。
光源は発光ダイオード9であり、基板12の下面で、導光体8の上部で突起部8bの垂直面8c近傍に設けられている。つまり、発光ダイオード9の先端部9aが突起部8bの垂直面8cに対向した状態で設けられている。なお、基板12は本体カバー6と導光体8の上部に設けられている。
照明カバー10は、本体カバー6の下部で略円環形状の導光体8内面部に設けられ、上部が開口した略椀形状である。
このような構成で、発光ダイオード9が光ることによって導光体8も光るものであるが、この導光体8への光の伝わり方には主に2経路存在する。
まず、第1の経路は、発光ダイオード9の光が発光ダイオード9の真下にある導光体8の円環部8aに直接伝わる経路である。具体的には、発光ダイオード9の主に周面部9bから発せられる光が、導光体8である円環部8aの上面より円環部8a内部を広がりながら伝わり、主に発光ダイオード9の真下である円環部8aの下面である第1の発光面R1を光らせるものである。
次に、第2の経路は、発光ダイオード9の光が略三角形状の突起部8bの垂直面8cから略三角形状の突起部8bを介し、導光体8の円環部8aに伝わる経路である。具体的には、発光ダイオード9の主に先端部9aから発せられる光が、略三角形状の突起部8bの垂直面8cから略三角形状の突起部8bを介し、導光体8の円環部8aに広がりながら伝わり、円環部8aの下面を光らせる。入射された光が導光体8の内部を通過する際、導光体8内部から外部に出ようとする光が、全反射する箇所では光は導光体8内部を周っていき、そうでない箇所では光が外に出て来て、その部分を光らせることになる。この両方の現象が導光体8内部で起ることによって、円環部8aの下面部である第2の発光面R2を光らせることができる。
これらの第1の発光面R1と第2の発光面R2の一部が重なり合い、第1の発光面R1と第2の発光面R2が繋がった面として光るものである。
結果として、発光ダイオード9の光が2種類の経路から導光体8の円環部8aに伝わり円環部8aの下面全体を一様に光らせることが出来る。
これらの結果により、光の輪郭がはっきりとし、光が一様に光るインテリア性の高い照明手段を提供することができるものである。
また、導光体8の突起部8bの垂直面8cは円周方向において同一方向に設けたものであるので、発光ダイオード9の光が第2の経路から導光体8の円環部8aに伝わった光の一部は、更に、導光体8の円環部8aを同一方向に周るるように伝わることになり、円環部8a全体を光らせるので、結果として下面全体を一様に光らせることが出来る。
また、導光体8の突起部8bの垂直面8cから突起部8bの傾斜面8dと導光体8の円環部8a上面とが交わった交差部分までの水平距離である傾斜部の長さL1が、突起部8bの傾斜面8dと導光体8の円環部8a上面とが交わった交差部分から円環部8a上面の水平面8eを介し隣り合った突起部8bの垂直面8cまでの水平距離である水平面の長さL2とがほぼ同じである。すなわち、導光体8である円環部8aの上面に略三角形状の突起部8bが等間隔で4箇所に設けているので、隣り合った突起部8bと突起部8bの間には円環部8aの上面にあたる水平面8eが存在する。この水平面8eの水平方向の長さと、略三角形状の突起部8bの水平方向の長さがほぼ同じであるので、発光ダイオード9の光が第2の経路から導光体8の円環部8aに伝わり、光の一部が更に、導光体8の円環部8aを同一方向に伝わる上流側の突起部8bの発光ダイオード9の光による第2の発光面と、下流側の突起部8bの発光ダイオード9の光による第1の発光面の一部が重なることとなり、円環部8aの下面全体を一様に光らせることが出来る。なお、4箇所に設けている突起部8bの垂直面8cから入射させる発光ダイオード9の色は、対角に同色を配置し2色切替にする、また、それを同時に点灯させ光を混合させることでグラデーションにすることもできる。
また、導光体8の円環部8aの内面上部に、中心方向に延びた複数の平板形状の爪部8fを設けたものである。この爪部8fの先端には導光体8を成型する場合に必要なゲート部8gを備えている。この爪部8fは導光体8内部を全反射している光の一部を導光体8外へ放光する箇所になり明るく光る、また、このゲート部8gは白色に白化しやすく、発光ダイオード9の光が伝わると他の白化していない部分に比べて明るく光り、導光体8が一様に光らない、または光が減衰し導光体8が一様にひからない原因となる。しかし、導光体8内部を伝わる光は、主に導光体8円環部8a外面に沿って反射するが、円環部8a内面も一部反射し爪部8fを光らせるが、中心方向に延びる爪部を小さく作成することで光らせる部分を抑え、爪部での光の減衰を防ぐ、また、爪部8fが本体カバー6に設けられた取付孔6bに入り込むことにより、本体カバー6に導光体8が固定されるので、固定されると同時に爪部8fの先端にあるゲート部8gが本体カバー6と照明カバー10によって隠れ、白化していない部分に比べて明るく光るゲート部8gの白化部分も隠れるので、導光体8を一様に光らせることが出来る。
また、導光体8の円環部8aの下面の幅が狭くなるように、円環部8aの内面が外周方向に傾斜したものである。このように円環部8aの内面が外周方向に傾斜し、円環部8aの下面の幅が狭くなることにより、導光体8の上部の光源である発光ダイオード9からの光りが突起部8bおよび円環部8aを介して円環部8aの下面に伝わる場合に、表面積の広い突起部8bの垂直面8cおよび円環部8aの上面から入った光が、表面積の狭い円環部8aの下面に伝わるので、導光体8の下面を一様に光らせることが出来る。
また、導光体8の円環部8aの下面にシボ処理を施したので、導光体8の他のシボ処理を施していない面に比べて、円環部8aの下面のシボ処理部分がより光るので、導光体8の下面を一様に光らせることが出来る。
また、発光ダイオード9の周面部9bから発せられる光は、直下に位置する導光体8の水平面8eから円環部8aに直接伝わるが、その発光源の先端が強く光るのをぼかすために、発光ダイオード9直下に位置する導光体8の水平面8eにシボ処理を施すことで、その強く光る光源を拡散させ導光体8の下面を一様に光らせることが出来る。なお、シボ処理の代わりに発光ダイオード9と導光体8の水平面8eの間に光拡散シートを挿入しても同様の効果が得られる。
また、本体カバー6下部の形状は導光体8の上面と外周面とを覆うように、略円環形状の窪みである円環窪み部6aとを有するものである。
このように、導光体8の外周面を本体カバー6の下部が覆っているので、導光体8の外周面から発する光が本体カバー6下部の円環窪み部6aで反射し再度、導光体8内に入り導光体8の下面を光らせるので、結果として導光体8の下面を一様に光らせることが出来る。
また、導光体8を囲む本体カバー6の円環窪み部6aの側面及び下面は白色である。
このように、導光体8の外周面及び内面を覆っている本体カバー6の円環窪み部6a側面及び下面が白色である白色部なので、導光体8の上面、外周面及び内面から発する光が本体カバー6の白色部で反射し再度、導光体8内に入り導光体8の下面を光らせるので、結果として導光体8の下面を一様に光らせることが出来る。
また、光源である発光ダイオード9の上部に設けた基板12の下表面12aは、発光ダイオード9の上部部分が白色であるので、発光ダイオード9の周面部の上部から発せられる光が、基板12が白色である部分で反射し、導光体8内に入り導光体8を光らせるので、より導光体8を一様に光らせることが出来る。
以上のように本発明は、天井に固定された連結部と、この連結部の下部に本体を備え、この本体は、内部に設けられた電動機と、この電動機のローターに水平方向に固定された複数の羽根と、下部に設けられた本体カバーとから形成され、この本体カバーの下部に照明手段を備え、前記照明手段は略円環形状の導光体と光源とから形成され、前記導光体は略円環形状である円環部と、上部に複数の略三角形状の突起部とから成り、この突起部は垂直面と傾斜面を備え、前記光源である発光ダイオードは前記導光体の上部で前記突起部の前記垂直面近傍に設けたものであり、光の輪郭がはっきりとし、光が一様に光るインテリア性の高い照明手段を備えた天井扇風機を提供することができるものである。
すなわち、照明手段は略円環形状の導光体と光源とから形成され、導光体は略円環形状である円環部と、上部に複数の略三角形状の突起部とから成り、光源である発光ダイオードが導光体の上部で突起部の垂直面近傍に設けられている。
そこで、発光ダイオードが光ることによって導光体も光るものであるが、この導光体への光の伝わり方には主に2経路存在する。まず、第1の経路は、発光ダイオードの光が発光ダイオードの真下にある導光体の円環部に直接伝わる経路である。次に、第2の経路は、発光ダイオード光が略三角形状の突起部の垂直面から略三角形状の突起部を介し、導光体の円環部に伝わる経路である。
このように、発光ダイオードの光が2種類の経路から導光体の円環部に伝わり円環部の下面全体を光らせるものである。
これらの結果により、光の輪郭がはっきりとし、光が一様に光るインテリア性の高い照明手段を備えた天井扇風機を提供することができるものである。
従って、家庭用や事務所用などの、天井扇風機として活用が期待されるものである。
本発明の実施の形態1の天井扇風機の概略断面図 同、天井扇風機の導光体の外観斜視図 同、天井扇風機の導光体の展開図 同、天井扇風機の照明手段の分解斜視図 同、天井扇風機の照明手段の外観図 同、天井扇風機の照明手段の要部断面図 同、天井扇風機の光源を搭載した基板の外観斜視図 従来の天井扇風機の要部断面図
符号の説明
1 連結部
2 本体
3 電動機
4 ローター
5 羽根
6 本体カバー
6a 円環窪み部
6b 取付孔
7 照明手段
8 導光体
8a 円環部
8b 突起部
8c 垂直面
8d 傾斜面
8e 水平面
8f 爪部
8g ゲート部
9 発光ダイオード
9a 先端部
9b 周面部
10 照明カバー
11 外装カバー
12 基板
12a 下表面
D 光の周る方向
L1 傾斜部の長さ
L2 水平面の長さ
R1 第1の発光面
R2 第2の発光面
S1 導光体のシボ処理範囲(光源直下部)
S2 導光体のシボ処理範囲(下面部)

Claims (10)

  1. 天井に固定された連結部と、この連結部の下部に本体を備え、この本体は内部に設けられた電動機と、この電動機のローターに水平方向に固定された複数の羽根と、下部に設けられた本体カバーとから形成され、この本体カバーの下部に照明手段を備え、前記照明手段は略円環形状の導光体と光源とから形成され、前記導光体は略円環形状である円環部と、上部に複数の略三角形状の突起部とから成り、この突起部は垂直面と傾斜面を備え、前記光源である発光ダイオードは前記導光体の上部で前記突起部の前記垂直面近傍に設けた天井扇風機。
  2. 導光体の前記突起部の前記垂直面は円周方向において同一方向に設けた請求項1記載の天井扇風機。
  3. 導光体の前記突起部の前記垂直面から前記突起部の前記傾斜面と前記導光体の円環部上面とが交わった交差部分までの水平距離が、前記突起部の前記傾斜面と前記導光体の円環部上面とが交わった交差部分から円環部上面の水平面を介し隣り合った前記突起部の前記垂直面までの水平距離とがほぼ同じである請求項1〜2のいずれかに記載の天井扇風機。
  4. 導光体の前記円環部の内面上部に、中心方向に延びた複数の爪部を設けた請求項1〜3のいずれかに記載の天井扇風機。
  5. 導光体の前記円環部の下面の幅が狭くなるように、前記円環部の内面が外周方向に傾斜した請求項1〜4のいずれかに記載の天井扇風機。
  6. 導光体の前記円環部の下面にシボ処理を施した請求項1〜5のいずれかに記載の天井扇風機。
  7. 光源である前記発光ダイオードの直下に位置する導光体にシボ処理を施した請求項1〜6のいずれかに記載の天井扇風機。
  8. 本体カバー下部の形状は前記導光体の上面と外周面とを覆うように、略円環形状の窪みである円環窪み部を有する請求項1〜5のいずれかに記載の天井扇風機。
  9. 導光体を囲む前記本体カバーの円環窪み部の側面及び下面は白色である請求項5〜8のいずれかに記載の天井扇風機。
  10. 光源である前記発光ダイオードの上部に設けた基板の下表面は、前記発光ダイオードの上部部分が白色である請求項1〜9のいずれかに記載の天井扇風機。
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