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JP5291921B2 - マスク及びマスクの製造方法 - Google Patents

マスク及びマスクの製造方法 Download PDF

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JP5291921B2 JP2007314107A JP2007314107A JP5291921B2 JP 5291921 B2 JP5291921 B2 JP 5291921B2 JP 2007314107 A JP2007314107 A JP 2007314107A JP 2007314107 A JP2007314107 A JP 2007314107A JP 5291921 B2 JP5291921 B2 JP 5291921B2
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Description

本発明は、例えば、スクリーン印刷用マスク及びその製造方法に関するものである。
スクリーン印刷では紗にエマルジョンを塗布してマスクを作製するものがある。近年、印刷体が薄膜化したため、より膜厚の薄いマスクが必要である。ここで、紗は繊維やステンレス線等を編んだものである。繊維等を編んだ紗を使用してマスクを製作するため、紗厚が繊維等の線径に左右され、マスクの膜厚が繊維等の線径に左右される。
特開平11−42867号公報
繊維等の線径を細くすることは困難であり、線径を細くしようとするとコストがかかるという課題がある。また、スキージ面側がエマルジョンのため、スキージングでの磨耗が大きい。
本発明は、例えば、膜厚が薄く、かつ耐久性の高いマスク及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係るマスクは、例えば、メッシュパターンに相当する複数の開口を有し、金属めっきにより上下両面が平坦面となるように形成された金属層と、金属層の下面のみに積層され、印刷パターンに相当する複数の開口を有する感光性樹脂で形成された感光性樹脂層とを備え、金属層に形成されるメッシュパターンに相当する複数の開口は、上記感光性樹脂層に形成される印刷パターンに相当する複数の開口が形成されている部分に対応して、各印刷パターンに相当する開口と連結する位置に形成されたことを特徴とする。
また、本発明に係るマスクの製造方法は、例えば、基材上のメッシュ開口となる位置にレジストを形成し、
上記レジストが形成された領域を除いて、上記基材に金属層をめっきにより形成し、
上記レジストを除去し、
上記金属層に感光性樹脂を塗布して乾燥又は硬化させ、
乾燥又は硬化させた上記感光性樹脂を露光し、現像して印刷パターン形状の開口を形成し、
乾燥又は硬化させた上記感光性樹脂と上記金属層とを上記基材から剥離する
ことを特徴とする。
さらに、本発明に係るマスクの製造方法は、例えば、基材上のメッシュ開口となる位置にレジストを形成し、
上記レジストが形成された領域を除いて、上記基材に金属層をめっきにより形成し、
上記金属層から上記基材と上記レジストとを剥離して金属板とし、
上記金属板を紗張りし、
上記金属板に感光性樹脂を塗布して乾燥又は硬化させ、
乾燥又は硬化させた上記感光性樹脂を露光し、現像して印刷パターン形状の開口を形成する
ことを特徴とする。
また、本発明に係るマスクの製造方法は、例えば、基材上に、メッシュパターンを持つ金属層を形成するステップと、
金属層上に、印刷パターンとなる開口部を形成した感光性樹脂層を形成するステップと、
基材から金属層と感光性樹脂層とを一体に剥離するステップと
を備えることを特徴とする。
本発明に係るマスクは、感光性樹脂層と金属層とが積層されて形成されており、紗を有さない。したがって、繊維等の線径により紗厚が左右されることにより、マスクの膜厚が厚くなることがない。
実施の形態1.
まず、図1から図7に基づき実施の形態1に係る製造方法により製造されるマスクの形状について説明する。
図1から図3に基づき1つ目の例について説明する。図1は、印刷パターンの形状を示す図である。マスク31に形成された開口32、33、34はそれぞれ印刷パターンに相当する開口である。図2は、メッシュパターンを示す図である。マスク31に形成された実線で示される複数の開口35はそれぞれメッシュパターンに相当する開口である。また、図2において破線は、図1に示した印刷パターンに相当する開口32、33、34を示す。図3は、図2に示すA−A’断面図である。図3に示すように、マスク31は、印刷パターンに相当する開口32、33、34を有する層と、メッシュパターンに相当する複数の開口35を有する層との2つの層を備える。また、図2、図3に示すように、メッシュパターンに相当する複数の開口35は、印刷パターンに相当する開口32、33、34が形成されている部分に応じて、印刷パターンに相当する開口32、33、34に連結して形成される。さらに、図2、図3に示すように、メッシュパターンに相当する複数の開口35は、印刷パターンに相当する開口32、33、34が形成されている部分の少し外側部分にまで形成することも可能である。つまり、メッシュパターンに相当する複数の開口35は、印刷パターンに相当する開口32、33、34が形成されている部分と、印刷パターンに相当する開口32、33、34が形成されていない部分とに跨って形成された開口を含んでいる。また、さらに、開口35は、通常印刷パターンに相当する開口32、33、34のそれぞれに対して複数形成されるが、1つであっても構わない。また、印刷パターンに相当する開口32、33、34を有する層は、所定の感光性樹脂により形成され、メッシュパターンに相当する開口35等を有する層は金属により形成されている。ここで、感光性樹脂とは、例えば、乳剤(エマルジョン)、ドライフィルム、液体レジスト等である。
メッシュパターンに相当する開口35等が印刷パターンに相当する開口32、33、34が形成されている部分の少し外側部分にまで形成されているため、1つ目の例に示す形状のマスクによれば、印刷パターンに相当する開口32、33、34の端の部分についてもインクを十分に充填することができる。しかし、マスクの形状は、これに限らず、図4、図5に示すようにメッシュパターンに相当する開口35等が印刷パターンに相当する開口32、33、34が形成されている部分の内側のみに形成されていても構わない。ここで、図4は、メッシュパターンを示す図であり、図5は、図4に示すB−B’断面図である。
次に、図1、図6、図7に基づき上記とは異なる2つ目の例を説明する。図6は、印刷パターンに相当する開口部分に印刷パターンよりも大きい開口(スキージ面の開口36)が形成された例を示す図である。図6において実線はスキージ面の開口36を示し、破線は図1に示した印刷パターンに相当する開口32、33、34を示す。図7は、図6に示すC−C’断面図である。図7に示すように、マスク31は、印刷パターンに相当する開口32、33、34を有する層と、スキージ面の開口36等を有する層との2つの層を備える。また、図6、図7に示すように、スキージ面の開口36等は、印刷パターンに相当する開口32、33、34が形成されている部分に形成される。さらに、スキージ面の開口36等は、印刷パターンに相当する開口32、33、34それぞれよりも大きく、また、印刷パターンに相当する開口32、33、34それぞれの全体を包含している。また、スキージ面の開口36等は、印刷パターンに相当する開口32、33、34それぞれと相似した形状であるとしても構わない。さらに、上記同様、印刷パターンに相当する開口32、33、34を有する層は、感光性樹脂により形成され、スキージ面の開口36を有する層は金属により形成されている。
このようにすることにより、2つ目の例に示す形状のマスクによれば、マスクを1つ目の例に示した形状とするよりもインクの充填性が向上する。また、印刷パターンに相当する開口32、33、34を有する層の上にスキージ面の開口36等を有する層が形成されているため、2つ目の例に示す形状のマスクは、印刷時にスキージが印刷パターンに相当する開口32、33、34を掘ってしまう可能性が低い。一方、マスクを単に厚くし、印刷パターンに相当する開口32、33、34を深くした場合と比べ、2つ目の例に示す形状のマスクはスキージ面の開口36が印刷パターンに相当する開口32、33、34よりも広いためインクの充填性が高い。
また、1つ目の例及び2つ目の例に示す形状のマスクのいずれも、スキージ面が金属であるためスキージングでの磨耗が小さい。
次に、図8から図15に基づき上記形状を有するマスクの製造方法について説明する。
まず、図8に示すように、基材1を準備する。基材1の材質は例えばSUS(ステンレス鋼,Stainless Used Steel)、鉄板、アルミニウム等の導電性基材を用いる事ができる。または、導電性皮膜が形成された非導電性基材でもよく、例えば、ガラスまたはフィルム等にNi,Cr、ITO(Indium Tin Oxide)膜等の導電性物質を蒸着した基材でもよい。そして、準備した基材1上にレジスト2(感光性樹脂)をラミネートする。次に、図9に示すように、レジスト2の上にメッシュパターンに対応する露光部分3−1を有するパターンフィルム3を重ねて露光する。つまり、パターンフィルム3の露光部分3−1が露光される。このように、フィルムを用いてメッシュパターンをレジストに露光する方法に限られず、紫外線レーザー等を用いてメッシュパターンをレジストに直接描画しても構わない。そして、パターンフィルム3を取り外し、現像する。すると、図10に示すように、基材1上のメッシュパターンに対応する開口となる位置にレジスト2が残る。次に、図11に示すように、レジスト2が形成された領域を除いて、基材1にメッシュパターン形状の金属層4をニッケル等のめっきにより形成する。つまり、レジスト2はメッシュパターン形状に形成されているため、レジスト2以外の部分に形成された金属層4はメッシュパターンに対応する開口を有することになる。金属層4を形成後、レジスト2を除去する。
次に、図12に示すように、金属層4に感光性樹脂5を塗布して乾燥又は硬化する。次に、図13に示すように、乾燥又は硬化した感光性樹脂5の上に印刷パターンに対応する露光部分6−1を有するパターンフィルム6を重ねて露光する。つまり、パターンフィルム6の露光部分6−1の感光性樹脂5が露光される。露光処理は、上記同様、紫外線レーザー等を用いて印刷パターンをレジストに直接描画しても構わない。そして、図14に示すように、パターンフィルム6を取り外し、現像すると、乾燥又は硬化した感光性樹脂5に印刷パターンに対応する開口が形成される。印刷パターンに対応する開口が形成された層が感光性樹脂層である。そして、図15に示すように、感光性樹脂5と金属層4とを基材1から剥離する。
この方法により、上述した1つ目の例の形状を有するマスクが製造できる。ここで、図9に示すパターンフィルム3のメッシュパターンに対応する露光部分3−1をスキージ面の開口36のパターンからなる露光部分とすることで、上述した2つ目の例の形状を有するマスクが製造できる。
この方法によれば、印刷体の厚さを自由にコントロールできる。また、30μm以下の板厚のマスクを安価に製造できる。さらに、印刷体のエッジラインがストレートになる。また、さらに、耐久性の高いマスクを製造することができる。
ここで、金属層4の面には、鏡面状の光沢面と、光沢面よりも粗い無光沢面とがある。ここで、感光性樹脂5が塗布される金属層4の面を無光沢面とする方が好ましい。つまり、感光性樹脂5が塗布される金属層4の面は、感光性樹脂が塗布されない金属層4の面よりも粗い。すなわち、図15に示す面4−1は無光沢面であり、面4−2は光沢面である。このようにすることにより、金属層4と感光性樹脂5との接着力が強くなり、剥れ難い。
また、図12では、レジスト2が形成されていた部分に感光性樹脂5が形成されていない。しかし、液状の感光性樹脂5を塗布した場合には、レジスト2が形成されていた部分にも感光性樹脂5が形成される。液状の感光性樹脂5を塗布した場合であっても図13以降に示す処理は同様である。
実施の形態2.
実施の形態2では、実施の形態1と同様の形状のマスクを製造する実施の形態1とは異なる方法について説明する。
図8から図11に示す処理は実施の形態1と同様である。次に、図16に示すように、図11に示す金属層4から基材1を剥離し、さらにレジスト2を除去する。そして、図17、図18に示すように、金属層4(すなわちメッシュ開口を有する金属板)を紗張りする。図18は、図17のD方向から見た図である。スクリーン枠7−1に取り付けられた開口のある紗7−2の開口内周囲に金属層4の外周囲が接着剤等でワーク側(印刷面側)に取り付けられ、紗7−2の張力により金属層4が外方向(スクリーン枠7−1方向)へ張られた状態とする。図18において、紗7−2と金属層4とはのりしろ7−3部分で接着されている。すなわち、金属層4をコンビネーション7(紗張りされた枠)に接合する。次に、図12と同様、図19に示すように、コンビネーション7に接合した金属層4に感光性樹脂5を塗布して乾燥又は硬化する。次に、図13と同様、図20に示すように、乾燥又は硬化した感光性樹脂5の上に印刷パターンに対応する露光部分6−1を有するパターンフィルム6を重ねて露光する。そして、パターンフィルム6を取り外し、現像すると、図21に示すように、乾燥又は硬化した感光性樹脂5に印刷パターンに対応する開口が形成される。
ここで、金属層4を紗張りする場合、金属層4を紗7−2のワーク側ではなく、図22に示すように金属層4をインク側(スキージ側)に接着し、紗7−2の内周囲を金属層4と感光性樹脂5とで挟んでも構わない。
以上に説明した方法では、紗7−2がスクリーン枠7−1に張られた状態のコンビネーション7に、金属層4を取り付ける例を示した。しかし、以下のように紗張りするとしても構わない。
まず、図23に示すように、スクリーン枠7−1に張られていない紗7−2に、図16に示す金属層4を接着剤等で接着する。ここで、紗7−2はスクリーン枠7−1に張られていないため、上記とは異なり外方向へ引っ張る力(テンション)がかかっていない。なお、図23では、紗7−2にテンションがかかっていないことを紗7−2が弛んだ状態で示している。次に、図24に示すように、紗7−2を紗張機等により外方向へ引っ張り、紗7−2にテンションがかかった状態にする。そこで、図24では、紗7−2の弛みがなくなっている。そして、紗7−2の所定の位置にスクリーン枠7−1をセットして、紗7−2とスクリーン枠7−1とを接着する。そして、図25に示すように、スクリーン枠7−1の外側の紗7−2をカットする。すると、図17に示した状態となる。これ以降は、図17から図22に基づき説明した処理と同様である。
つまり、この方法では、紗7−2に金属層4を接着した後に、紗7−2にテンションをかける。これは、金属層4の厚さが薄い場合に、金属層4の一部に大きなテンションがかかり、金属層4が破損すること等を防止するためである。
上述した紗7−2がスクリーン枠7−1に張られた状態のコンビネーション7に、金属層4を取り付ける方法では、金属層4を紗7−2に接着した後、金属層4に形成された開口部分の紗7−2を除去する必要があった。開口部分の紗7−2を除去する際、紗7−2の一部をカットすると、カットした付近の金属層4に大きなテンションがかかる虞があり、金属層4が破損する虞がある。
しかし、紗7−2に金属層4を接着した後に、紗7−2にテンションをかけた場合、紗7−2と金属層4とにテンションがかかるのは開口部分の紗7−2を除去した後であるため、金属層4の一部に大きなテンションがかかり、金属層4が破損することがない。特に、紗張機等により紗7−2にテンションをかける場合、各部にかかるテンションを調整することが可能であり、金属層4が破損することがない。
実施の形態2に係るマスク製造方法では、印刷パターンに対応する開口が形成されるのがコンビネーション7に接合された後である。そのため、板厚の薄いマスクをコンビネーション7に接合するときに伸びてしまい、ピッチ(開口の位置)がずれるということが生じない。つまり、実施の形態2に係るマスク製造方法により製造されたマスクはピッチが正確であるという特徴を有する。
実施の形態3.
実施の形態3では、実施の形態1と同様の形状のマスクを製造する実施の形態1及び実施の形態2とは異なる方法について説明する。
図8から図12に示す処理は実施の形態1と同様である。次に、図26に示すように、乾燥又は硬化した感光性樹脂5の上に印刷パターン以外の部分に対応する露光部分6−1を有するパターンフィルム6を重ねて露光する。つまり、パターンフィルム6の露光部分6−1の感光性樹脂5が露光される。露光処理は、上記同様、紫外線レーザー等を用いて印刷パターンをレジストに直接描画しても構わない。そして、図27に示すように、パターンフィルム6を取り外し、現像すると、乾燥又は硬化した感光性樹脂5が印刷パターン形状に形成される。そして、図28に示すように、感光性樹脂5の部分を除き、金属層4上にポリイミド等の所定の樹脂8を塗布する。そして、図29に示すように、感光性樹脂5を除去し、所定の樹脂8と金属層4とを基材1から剥離する。ここで、感光性樹脂5の未露光部分を除去する場合と、感光性樹脂5の露光部分を除去する場合とでは使用する液等が異なる。例えば、感光性樹脂5の未露光部分を除去する場合には炭酸ソーダを使用し、感光性樹脂5の露光部分を除去する場合には苛性ソーダを使用する。そのため、感光性樹脂5の未露光部分を除去した場合に残された露光部分についても除去することが可能である。
また、実施の形態2における図20以降に示す処理を実施の形態3に示す図26以降に示す処理に置き換えることも可能である。つまり、印刷パターンに対応する開口をコンビネーション7に接合された後に形成するとしても構わない。
実施の形態3に係るマスク製造方法では、実施の形態1、実施の形態2と同様の効果を得ることが可能である。
実施の形態4.
実施の形態4では、上記実施の形態において説明した感光性樹脂5の露光精度を向上させる方法について説明する。
上記実施の形態で説明したように、図8から図11までに基づき説明した処理により金属層4を形成する。そして、図30、図31に示すように、金属層4に感光性樹脂5を塗布して乾燥又は硬化する。つまり、図30は、実施の形態1の図12に対応する図である。また、図31は、実施の形態2の図19に対応する図である。ここで、図30と図31とがそれぞれ図12と図19と異なるのは、金属層4にアライメント用基準穴9が形成されている点である。アライメント用基準穴9は、図9から図11に基づき説明した工程において、メッシュパターンとともに形成される。つまり、図9に示す工程において、レジスト2の上にメッシュパターンとアライメント用基準穴9となる位置とに露光部分を有するパターンフィルム3を重ねて露光する。すると、図10に示す工程で、メッシュパターンに対応する開口となる位置と、アライメント用基準穴9となる位置とにレジスト2が残る。その結果、図11に示す工程では、金属層4にメッシュパターンに対応する開口とアライメント用基準穴9とを有する金属層4が形成される。
図32は、図30をE方向から見た図である。図32に示すように、アライメント用基準穴9は、矩形の金属層4の四隅に形成されている。また、金属層4の四隅のうちの1つは、アライメント用基準穴9の外側が斜めにカットされている。この斜めにカットされている部分を基準方向マーク10と呼ぶ。図31に示す金属層4についても同様に、矩形の金属層4の四隅に形成され、金属層4の四隅のうちの1つは、アライメント用基準穴9の外側が斜めにカットされ基準方向マーク10が形成されている。基準方向マーク10は作業者が直描画機に金属層4をセットする時に露光データの方向と基材方向を合わせるためのマークである。
次に、上記実施の形態で説明したように、感光性樹脂5を露光、現像する。ここでは、感光性樹脂5の露光に紫外線レーザー等を放出する直描画機を用いる。予め直描画機には、アライメント用基準穴9の基準位置情報を記憶させておく。そして、直描画機により感光性樹脂5を露光する際、金属層4に形成したアライメント用基準穴9を直描画機が有するCCDカメラ等により捕らえ、認識させる。直描画機は、予め記憶した基準位置情報が示す基準位置と、認識したアライメント用基準穴9の位置とを比較して、X方向、Y方向のずれ(図33参照)、回転方向のずれθ(図34参照)、伸縮率a/b(各アライメント用基準穴9間の距離のずれ)(図35参照)を算出する。そして、直描画機は、算出した情報に基づき、露光位置の補正、伸縮を行った上で、感光性樹脂5を露光する。また、直描画機は、基準方向マーク10をCCDカメラ等により捕らえ、認識することで、金属層4の向きとパターンの向きとを認識する。
なお、アライメント用基準穴9や基準方向マーク10の位置、形状、大きさは、金属層4の材質、大きさ等により異なる。また、基準方向マーク10は、金属層4の四隅のうちの1つを斜めにカットするとしたが、これに限らず、直描画機セット時に作業者が金属層4の向きとパターンの向きとを認識できるものであればよく、例えば、金属層4の一部に三角形の切り込み、切り抜きや十字型の切り込み、切り抜きを形成したものであっても構わない。
実施の形態4に係る製造方法では、直描画機がアライメント用基準穴9に基づき位置決めを行い、露光位置の補正をするため、感光性樹脂5の露光位置の精度が高い。つまり、印刷パターンに対応した開口が形成される位置の精度が高い。すなわち、印刷パターンに対応した開口と、メッシュパターンに対応した開口とのずれが少ない。
次に、実施の形態4に係る直描画機による露光位置の補正(位置決め)をして露光を行った場合と、直描画機を用いずにフィルムを用いて露光を行った場合との印刷パターンの精度比較実験の結果を説明する。なお、ここでは、マスクの製造方法としては、実施の形態2で説明した紗7−2に金属層4を接着した後に、紗7−2にテンションをかけてスクリーン枠7−1を接着し、その後感光性樹脂5を塗布する方法を用いた。また、感光性樹脂5(乳剤)の厚さは、5μm、直描画機のレーザーの波長は365nmとした。そして、露光した後、水現像(浸漬30秒)の後、印刷パターン部が抜けるまでスプレー現像を行い、40℃で乾くまで乾燥させた。また、印刷パターンの開口をX方向1.19mm、Y方向0.206mmとし、メッシュパターン開口を0.030mmの略正方形とした。
この条件の下で、直描画機による露光位置の補正をして露光を行った場合、印刷パターンの開口のずれは、X方向、Y方向共に0〜5μmであった。そして、金属層4に形成されたメッシュパターンの開口と感光性樹脂5に形成した印刷パターンの開口との重なりは良好で、一切のずれはなかった。つまり、メッシュパターンの開口が形成されている位置にもかかわらず、印刷パターンの開口が形成されない部分はなかった。
一方、直描画機を用いずにフィルムを用いた露光を行った場合、印刷パターンの開口のずれは、X方向、Y方向共に20〜70μmであった。そして、メッシュパターンの開口が形成されている位置にもかかわらず、印刷パターンの開口が形成されない部分が一部あった。このため、本来印刷されるべき位置に印刷がされないということが起こる状態であった。
以上の実施の形態において、レジスト2はネガ型レジストであるとして説明した。しかし、これに限られず、レジスト2はポジ型レジストであるとしても構わない。但し、レジスト2がポジ型レジストである場合、各パターンフィルムの露光部分と非露光部分とを入れ替える必要がある。
また、以上の実施の形態において説明した製造方法により製造されるマスクは、例えば、コンデンサーの回路印刷に用いられるマスクや、フリップチップIC等の電子部品に設けられるバリアメタル層上に半田ペースト等を印刷するのに用いられるマスクや、抵抗やコンデンサー等の電子部品に設けられる半田バンプの形成に用いられるマスクである。また、このマスクは、半田ペーストに限らず、銀等その他の導電性ペーストによりバンプを形成しても構わない。
また、以上の実施の形態では、2つの層を有するマスクのメッシュパターンを有する層を金属で形成するとした。しかし、これに限らず、メッシュパターンを有する層は、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂等の樹脂により形成されるとしても構わない。
印刷パターンの形状を示す図。 メッシュパターンを示す図。 図2に示すA−A’断面図。 メッシュパターンを示す図。 図4に示すB−B’断面図。 印刷パターンに相当する開口部分に印刷パターンよりも大きい開口(スキージ面の開口36)が形成された例を示す図。 図6に示すC−C’断面図。 基材1の上にレジスト2をラミネートした状態を示す図。 レジスト2の上にパターンフィルム3を乗せ露光する状態を示す図。 メッシュパターンに対応する開口となる位置にレジスト2が形成された状態を示す図。 基材1にメッシュパターン形状の金属層4が形成された状態を示す図。 レジスト2と金属層4とに感光性樹脂5を塗布した状態を示す図。 感光性樹脂5の上に印刷パターンの開口を有するパターンフィルム6を重ねて露光する状態を示す図。 感光性樹脂5に印刷パターンに対応する開口が形成された状態を示す図。 レジスト2を除去し、感光性樹脂5と金属層4とを基材1から剥離した状態を示す図。 図11に示す金属層4から基材1を剥離し、さらにレジスト2を除去した状態を示す図。 金属層4をコンビネーション7に接合した状態を示す図。 図17のD方向から見た、金属層4をコンビネーション7に接合した状態を示す図。 コンビネーション7に接合した金属層4に感光性樹脂5を塗布して乾燥又は硬化した状態を示す図。 感光性樹脂5の上に印刷パターンの開口を有するパターンフィルム6を重ねて露光する状態を示す図。 乾燥又は硬化した感光性樹脂5に印刷パターンに対応する開口が形成された状態を示す図。 金属層4をインク側に接着し、紗7−2を金属層4と感光性樹脂5とで挟んだ状態を示す図。 テンションのかかっていない紗7−2に金属層4を接着した状態を示す図。 金属層4を接着した紗7−2にテンションをかけ、スクリーン枠7−1を接着した状態を示す図。 スクリーン枠7−1の外側の紗7−2をカットした状態を示す図。 感光性樹脂5の上に印刷パターン以外の部分に開口を有するパターンフィルム6を重ねて露光する状態を示す図。 感光性樹脂5が印刷パターン形状に形成された状態を示す図。 感光性樹脂5の部分を除き、金属層4上に所定の樹脂8を塗布した状態を示す図。 レジスト2と感光性樹脂5とを除去し、所定の樹脂8と金属層4とを基材1から剥離した状態を示す図。 アライメント用基準穴9を設けた金属層4に感光性樹脂5を塗布した状態を示す図。 アライメント用基準穴9を設けた金属層4に感光性樹脂5を塗布した状態を示す図。 図30のE方向から見た、アライメント用基準穴9を設けた金属層4に感光性樹脂5を塗布した状態を示す図。 X方向とY方向とのずれを示す図。 回転方向のずれθを示す図。 伸縮率を示す図。
符号の説明
1 基材、2 レジスト、3,6 パターンフィルム、4 金属層、5 感光性樹脂、7 コンビネーション、3−1,6−1 露光部分、7−1 スクリーン枠、7−2 紗、7−3 のりしろ、8 所定の樹脂、9 アライメント用基準穴、10 基準方向マーク、31 マスク、32,33,34 印刷パターンに相当する開口、35 メッシュパターンに相当する開口、36 スキージ面の開口。

Claims (4)

  1. メッシュパターンに相当する複数の開口を有し、金属めっきにより上下両面が平坦面となるように形成された金属層と、
    記金属層の下面のみに積層され、印刷パターンに相当する複数の開口を有する感光性樹脂で形成された感光性樹脂層とを備え
    記金属層に形成されるメッシュパターンに相当する複数の開口は、上記感光性樹脂層に形成される印刷パターンに相当する複数の開口が形成されている部分に対応して、各印刷パターンに相当する開口と連結する位置に形成されたことを特徴とするマスク。
  2. 基材上のメッシュ開口となる位置にレジストを形成し、
    上記レジストが形成された領域を除いて、上記基材に金属層をめっきにより形成し、
    上記レジストを除去し、
    上記金属層に感光性樹脂を塗布して乾燥又は硬化させ、
    乾燥又は硬化させた上記感光性樹脂を露光し、現像して印刷パターン形状の開口を形成し、
    乾燥又は硬化させた上記感光性樹脂と上記金属層とを上記基材から剥離する
    ことを特徴とするマスクの製造方法。
  3. 基材上のメッシュ開口となる位置にレジストを形成し、
    上記レジストが形成された領域を除いて、上記基材に金属層をめっきにより形成し、
    上記金属層から上記基材と上記レジストとを剥離して金属板とし、
    上記金属板を紗張りし、
    上記金属板に感光性樹脂を塗布して乾燥又は硬化させ、
    乾燥又は硬化させた上記感光性樹脂を露光し、現像して印刷パターン形状の開口を形成
    する
    ことを特徴とするマスクの製造方法。
  4. 基材上に、メッシュパターンを持つ金属層を形成するステップと、
    金属層上に、印刷パターンとなる開口部を形成した感光性樹脂層を形成するステップと、
    基材から金属層と感光性樹脂層とを一体に剥離するステップと
    を備えることを特徴とするマスクの製造方法。
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