JP5278294B2 - 車両のオイル循環装置 - Google Patents
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Description
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、内燃機関とトランスアクスルに設けられたモータとを原動機として搭載したハイブリッド車両のオイル循環装置であって、前記トランスアクスルを潤滑するオイルを循環させる第1オイル回路と、前記内燃機関を潤滑するオイルを循環させる第2オイル回路と、を備え、前記第1オイル回路と前記第2オイル回路との一部を共有化し、それらオイル回路内を循環するオイルとして共通のオイルを使用し、前記第1オイル回路でのオイルの循環と前記第2オイル回路でのオイルの循環とは、少なくとも一つのオイルポンプによって行われ、前記第1オイル回路でのオイルの循環を通じて前記トランスアクスルを潤滑した後のオイルと、前記第2オイル回路でのオイルの循環を通じて前記内燃機関を潤滑した後のオイルとは、それぞれ共通のオイルパンに流れ落ち、前記オイルパンの内部は、前記第1オイル回路でのオイルの循環を通じて前記トランスアクスルを潤滑した後のオイルが流れ落ちる第1オイルたまり部と、前記第2オイル回路でのオイルの循環を通じて前記内燃機関を潤滑した後のオイルが流れ落ちる第2オイルたまり部とに仕切られ、前記第2オイルたまり部に溜まったオイルの油面上昇により同オイルが前記第1オイルたまり部に流れ落ちることが可能となっており、前記オイルポンプは、前記第1オイルたまり部に溜まったオイルを吸い上げて前記内燃機関及び前記トランスアクスルに送り出すことを要旨とした。
こうしたハイブリッド自動車は、図1に示されるように、内燃機関1を原動機として搭載している。ハイブリッド自動車において、内燃機関1の回転を車輪側に伝達するトランスアクスル2には、変速のための遊星ギヤやディファレンシャルギヤ等を構成するギヤ機構3が設けられ、更にモータジェネレータ4,5も設けられている。
トランスアクスル2には、第1オイル回路でのオイルの循環と第2オイル回路でのオイルの循環との両方を行う一つのオイルポンプ6が設けられている。このオイルポンプ6に関しては、内燃機関1の運転中に同機関1からトランスアクスル2側に伝達される回転、もしくはハイブリッド自動車の走行中におけるトランスアクスル2側の回転に基づき駆動される。一方、内燃機関1の停止中であって同機関1からトランスアクスル2側への回転伝達が行われず、且つハイブリッド自動車の停止中であって走行中でのトランスアクスル2側での回転も生じない場合には、上記オイルポンプ6の駆動が行われることはなく、同オイルポンプ6が停止するようになる。
オイル循環装置は、ハイブリッド自動車における内燃機関1の駆動制御、トランスアクスル2のモータジェネレータ4,5の駆動制御、及び制御バルブ11の開閉制御など、各種制御を実行する電子制御装置21を備えている。
(1)オイルパン7により、トランスアクスル2を潤滑するオイルを循環させる第1オイル回路と内燃機関1を潤滑するオイルを循環させる第2オイル回路との一部が共有化され、それらオイル回路内を循環するオイルとして共通のオイルが用いられるため、トランスアクスル2の熱が効率よく内燃機関1を潤滑するオイルに伝達される。すなわち、トランスアクスル2の熱が同トランスアクスル2だけでなく内燃機関1も潤滑する上記共通のオイルに直接的に伝達されるため、トランスアクスル2の熱を効率よく内燃機関1を潤滑するオイルに伝達することができる。また、トランスアクスル2から上記オイルへの熱の伝達の際に熱交換器等を用いる必要はないため、上記熱の伝達を行うために新たな熱交換器を設けなくてもよく、その熱の伝達を実現するために部品点数の増加を招くことはない。
・オイルポンプ6は、専用のモータによって駆動される電動式のものであってもよい。この場合、オイルポンプ6は、内燃機関1の運転中もしくはハイブリッド自動車の走行中に駆動され、内燃機関1の停止中であって且つハイブリッド自動車の停止中には駆動停止される。
例えば、図4に示されるように、第1オイル回路でのオイルの循環を第1オイルポンプ6aで行い、第2オイル回路でのオイルの循環を第2オイルポンプ6bで行うようにしてもよい。この場合、第1オイルポンプ6aはオイルパン7の第1オイルたまり部7aに溜まったオイルを吸い上げた後に通路9を介してトランスアクスル2に送り出し、第2オイルポンプ6bは上記第1オイルたまり部7aに溜まったオイルを吸い上げた後に通路10を介して内燃機関1に送り出すこととなる。なお、第1オイルポンプ6aは、上記実施形態のオイルポンプ6と同様、内燃機関1の駆動中もしくはハイブリッド自動車の走行中に第1オイル回路でのオイルの循環を行うものである。また、第2オイルポンプ6bは、内燃機関1に接続されて同機関1の回転により駆動されて第2オイル回路でのオイルの循環を行うものである。
Claims (3)
- 内燃機関とトランスアクスルに設けられたモータとを原動機として搭載したハイブリッド車両のオイル循環装置であって、
前記トランスアクスルを潤滑するオイルを循環させる第1オイル回路と、
前記内燃機関を潤滑するオイルを循環させる第2オイル回路と、
を備え、
前記第1オイル回路と前記第2オイル回路との一部を共有化し、それらオイル回路内を循環するオイルとして共通のオイルを使用し、
前記第1オイル回路でのオイルの循環と前記第2オイル回路でのオイルの循環とは、少なくとも一つのオイルポンプによって行われ、
前記第1オイル回路でのオイルの循環を通じて前記トランスアクスルを潤滑した後のオイルと、前記第2オイル回路でのオイルの循環を通じて前記内燃機関を潤滑した後のオイルとは、それぞれ共通のオイルパンに流れ落ち、
前記オイルパンの内部は、前記第1オイル回路でのオイルの循環を通じて前記トランスアクスルを潤滑した後のオイルが流れ落ちる第1オイルたまり部と、前記第2オイル回路でのオイルの循環を通じて前記内燃機関を潤滑した後のオイルが流れ落ちる第2オイルたまり部とに仕切られ、前記第2オイルたまり部に溜まったオイルの油面上昇により同オイルが前記第1オイルたまり部に流れ落ちることが可能となっており、
前記オイルポンプは、前記第1オイルたまり部に溜まったオイルを吸い上げて前記内燃機関及び前記トランスアクスルに送り出す
ことを特徴とするハイブリッド車両のオイル循環装置。 - 請求項1記載のハイブリッド車両のオイル循環装置において、
前記第1オイル回路でのオイルの循環と前記第2オイル回路でのオイルの循環との両方を行う一つのオイルポンプを備え、
前記第2オイル回路における前記オイルポンプと前記内燃機関との間に設けられて同オイルポンプから前記内燃機関に送られるオイルの流量を調整すべく開閉動作する制御バルブと、
前記制御バルブを駆動制御して内燃機関の停止中には同機関の駆動中よりも前記制御バルブの開度を小さくするバルブ制御手段と、
を更に備える
ことを特徴とするハイブリッド車両のオイル循環装置。 - 請求項1記載のハイブリッド車両のオイル循環装置において、
前記内燃機関の駆動中もしくはハイブリッド車両の走行中に前記第1オイル回路でのオイルの循環を行う第1オイルポンプと、
前記内燃機関に接続されて同機関の回転により駆動されて前記第2オイル回路でのオイルの循環を行う第2オイルポンプと、
を備え、
前記第1オイルポンプは、前記第1オイルたまり部に溜まったオイルを吸い上げて前記トランスアクスルに送り出すことにより、前記第1オイル回路でのオイルの循環を行い、
前記第2オイルポンプは、前記第1オイルたまり部に溜まったオイルを吸い上げて前記内燃機関に送り出すことにより、前記第2オイル回路でのオイルの循環を行う
ことを特徴とするハイブリッド車両のオイル循環装置。
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