[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP5277449B2 - 作業車両並びに作業車両の制御方法および制御装置 - Google Patents

作業車両並びに作業車両の制御方法および制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5277449B2
JP5277449B2 JP2011506121A JP2011506121A JP5277449B2 JP 5277449 B2 JP5277449 B2 JP 5277449B2 JP 2011506121 A JP2011506121 A JP 2011506121A JP 2011506121 A JP2011506121 A JP 2011506121A JP 5277449 B2 JP5277449 B2 JP 5277449B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bucket
boom
hydraulic cylinder
control
operating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011506121A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2010110386A1 (ja
Inventor
芳明 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP2011506121A priority Critical patent/JP5277449B2/ja
Publication of JPWO2010110386A1 publication Critical patent/JPWO2010110386A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5277449B2 publication Critical patent/JP5277449B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/22Hydraulic or pneumatic drives
    • E02F9/2203Arrangements for controlling the attitude of actuators, e.g. speed, floating function
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F3/00Dredgers; Soil-shifting machines
    • E02F3/04Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven
    • E02F3/28Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven with digging tools mounted on a dipper- or bucket-arm, i.e. there is either one arm or a pair of arms, e.g. dippers, buckets
    • E02F3/36Component parts
    • E02F3/42Drives for dippers, buckets, dipper-arms or bucket-arms
    • E02F3/43Control of dipper or bucket position; Control of sequence of drive operations
    • E02F3/431Control of dipper or bucket position; Control of sequence of drive operations for bucket-arms, front-end loaders, dumpers or the like
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/22Hydraulic or pneumatic drives
    • E02F9/2278Hydraulic circuits
    • E02F9/2296Systems with a variable displacement pump

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Description

本発明は、バケットとブームからなる作業機の機構限界によって、ブームの上げ操作によって強制的にダンプ状態のバケットがチルト方向に作動されてバケット用油圧シリンダが加圧される構造の作業車両に適用される作業車両の制御方法および制御装置に関するものである。
図1は、ホイールローダ1の車体1aの前部に設けられた作業機2の構造を示している。
同図1に示すように、作業機2は、ブーム3とバケット4からなり、車体1aには、ブーム3の根本が上方向および下方向に回動自在に取り付けられているとともに、ブーム3の先端には、バケット4がダンプ方向およびチルト方向に回動自在に取り付けられている。
ブーム3には、ブーム用油圧シリンダ5のロッド5aが取り付けられているとともに、車体1aには、ブーム用油圧シリンダ5のボディ5bが取り付けられている。ブーム用油圧シリンダ5のロッド5aが伸長すると、ブーム3は、上方向に作動し、ブーム用油圧シリンダ5のロッド5aが縮退すると、ブーム3は、下方向に作動する。
ブーム3には、ベルクランク7が揺動自在に取り付けられている。ベルクランク7の長手方向の一方には、バケット用油圧シリンダ6のロッド6aが取り付けられている。車体1aには、バケット用油圧シリンダ6のボディ6bが取り付けられている。ベルクランク7の長手方向の他方には、ロッド8の一端が取り付けられており、ロッド8の他端は、バケット4に取り付けられている。バケット用油圧シリンダ6のロッド6aが伸長すると、バケット4は、チルト方向に作動し、バケット用油圧シリンダ6のロッド6aが縮退すると、バケット4は、ダンプ方向に作動する。
ブーム3は、その根本の回動軸3a回りに回動するものであり、回動軸3aには、ブーム3の回転角θ(以下、ブーム角度θ)を検出するブーム角度センサ9が設けられている。
バケット4は、ベルクランク7の揺動に連動して回動するものであり、ベルクランク7の揺動軸7aには、ベルクランク7の揺動角φ(以下、ベルクランク角度φ)を検出するベルクランク角度センサ10が設けられている。
バケット用油圧シリンダ6のストロークLは、ブーム角度θとベルクランク角度φと、ベルクランク7とロッド8を含むリンク機構に関する既知のデータとに基づいて一義的に算出することができる。
ブーム3は、運転室に設けられたブーム用操作レバー11を操作することで作動される。バケット4は、運転室に設けられたバケット用操作レバー12を操作することで作動される。
下記の特許文献1には、ブーム用油圧シリンダのボディが車体に取り付けられ、アーム用油圧シリンダのボディがブームに取り付けられ、バケット用油圧シリンダがアームに取り付けられた構造の作業機を備えた油圧ショベルを対象として、作業機が停止時に油圧シリンダと流量方向制御弁との間に保持されている圧油の急激な流出を抑制して車体に与える衝撃を緩和するために、作業機の作動開始時に油圧シリンダに絞りを介して少量ずつの圧油を供給するという発明が記載されている。
特開2002−54609号公報
図1に示す構造の作業機2にあっては、作業機2の機構限界によって、ブーム3の上げ操作によって強制的にダンプ状態のバケットがチルト方向に作動されてバケット用油圧シリンダ6のヘッド室6H(図2(a)参照)が加圧されるという現象が発生する。
すなわち、ダンプトラックのベッセルへ土砂を積込み排土する作業を行う際に、作業機2の姿勢は、バケット油圧シリンダ6が最も縮退したフルダンプ姿勢となる。ここでオペレータとしては、荷姿調整あるいはベッセルにかかっているバケット4を抜くために、バケット4がフルダンプしている姿勢のまま、ブーム用操作レバー11を操作してブーム3を限界まで上げる操作を行うことがある。バケット用操作レバー12が中立でブーム3を上昇させた場合、バケット用油圧シリンダ6は固定されているため、ベルクランク7はダンプストッパ3dに当接する方向に回転する。ブーム3を上昇させているときにベルクランク7がダンプストッパ3dに当接すると、ブーム3とベルクランク7は一体となって上昇する。その際にベルクランク7によりバケット用油圧シリンダ6のロッド6aが引きのばされるように作動する。
このようにベルクランク7がブーム3上のストッパ3dに当たり(図7(b)参照)、その後は作業機2の構造上、バケット4をチルトさせる方向に圧油を供給していないにもかかわらずブーム3を上昇させる力でバケット用油圧リンダ6のロッド6aが引きのばされていき、強制的にダンプ状態のバケット4がチルト方向に作動されることになる。
このため図2(a)に示すようにバケット用油圧シリンダ6のヘッド室6Hが密閉された状態でロッド6aが引きのばされることになりヘッド室6Hが圧縮、加圧され、ヘッド室6H側の油圧Pが高くなる。このときボトム室6Bの油圧は零になっている。
この状態でオペレータとしては、バケット用操作レバー12を操作してバケット4をチルト方向に作動させることがある。すると、図2(b)に示すようにバケット用制御弁16の開口が開き、高圧となっていたヘッド室6Hが一気に大気に開放され、ヘッド室6Hの油圧が高圧Pから0に変化するとともに、ボトム室6Bの油圧が0から高圧Pに変化する。こうした油圧の急激かつ大きな変化の反動によりバケット用油圧シリンダ6が振動する。この振動は車体1aに伝達され車体1aが前後に揺動する。ブーム3が上昇している姿勢はホイールローダ1としては重心が高く不安定な姿勢であり、振動が加えられることにより車体1aおよびオペレータに与えられる衝撃は大きい。
このようなバケット用操作レバー12を操作した際に閉じ込められた高圧の圧油が開放される現象は、他にもある。すなわちブーム3を下降させた状態でバケット4をチルトさせているにもかかわらずダンプ側に強制的に作動させられることがある。この際にバケット用操作レバー12をダンプ方向に操作すると、油圧の急激な変化が起こる。しかし、この場合、ブーム3が下降しているため重心が低く安定しているので車体1aに与えられる衝撃は小さいもののオペレータに不快感や疲労感を与える。また、ブーム用操作レバー11を操作せずに中立にして、ブーム3を停止させた状態で、バケット用操作レバー12を操作してバケット4をダンプ方向に作動させることがある。バケット4がダンプ方向に作動しベルクランク7がストッパ3dに当るとベルクランク7は停止する。しかし、バケット用操作レバー12はダンプ方向に操作されているのでバケット用油圧シリンダ6のヘッド室6Hに圧油が供給され続け、ヘッド室6Hは高圧になる。この状態でオペレータがバケット用操作レバー12を操作してバケット4をチルト方向に作動させることがある。すると、同様に図2(b)に示す状態となり、車体1aおよびオペレータに大きい衝撃が与えられる。
しかもベルクランク7がストッパに当たった後は、ブーム3を上昇させる力でヘッド室6Hが加圧されたバケット用油圧リンダ6のロッド6aを強制的に引きのばすことになる。
このため、ブーム3を上昇させ難くなり、操作性、作業性が悪化するという問題も発生する。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、ブームの上げ操作によって強制的にダンプ状態のバケットがチルト方向に作動されてバケット用油圧シリンダが加圧された状態から、バケットをチルト方向に操作した場合に発生する衝撃を緩和するか、完全になくすとともに、ブームの上昇操作を操作性良く、かつ作業性良く行わせようにすることを解決課題とするものである。
なお、特許文献1には、油圧ショベル(ブーム用油圧シリンダのボディが車体に取り付けられ、アーム用油圧シリンダのボディがブームに取り付けられ、バケット用油圧シリンダがアームに取り付けられた構造の作業機を備えた作業車両)を想定している。こうした構造の作業機は、そもそも本発明で想定している「ブームの上げ操作によって強制的にダンプ状態のバケットがチルト方向に作動されてバケット用油圧シリンダが加圧された状態」とはなり得ない。よって、バケット用油圧シリンダが加圧状態からバケットをチルト方向に操作した場合の衝撃を緩和しようとする本発明の課題を何ら示唆しないものである。
しかも特許文献1では、操作開始時に作業機用油圧シリンダに供給される圧油の流量を絞るというものであり、作動速度が遅くなり作業性の悪化は免れ得ない。よって、作業性を向上させるという本発明の課題を到底達成し得ない。
第1発明は、
バケットとブームからなる作業機がストッパに当接されることによってバケット用油圧シリンダの動きが規制されることによって、ブームの上げ操作によって強制的にダンプ状態のバケットがチルト方向に作動されてバケット用油圧シリンダが加圧される構造の作業車両に適用される作業車両の制御方法であって、
バケットがチルト方向に強制的に作動する作動領域またはその近傍の作動領域で作業機が作動中に、
バケット用油圧シリンダが加圧されることを緩和するか、またはバケット用油圧シリンダの加圧を零にする制御を行うこと
を特徴とする。
第2発明は、第1発明において、
バケットが中立位置に操作されるか、ダンプ操作された状態でブームが上げ操作されることで、バケットがチルト方向に強制的に作動する作動領域の近傍の作動領域で作業機が作動中に、
バケット用油圧シリンダが加圧されることを緩和するか、またはバケット用油圧シリンダの加圧を零にする制御を行うこと
を特徴とする。
第3発明は、第1発明において、
バケットがチルト方向に強制的に作動する作動領域でバケットがチルト方向に作動中に、
バケット用油圧シリンダが加圧されることを緩和するか、またはバケット用油圧シリンダの加圧を零にする制御を行うこと
を特徴とする。
第4発明は、第1発明において、
バケットがダンプ操作された状態でブームが中立位置に操作されるか、下げ操作されることで、バケットがチルト方向に強制的に作動する作動領域の近傍の作動領域で作業機が作動中に、
バケット用油圧シリンダが加圧されることを緩和するか、またはバケット用油圧シリンダの加圧を零にする制御を行うこと
を特徴とする。
第5発明は、第1発明において、
バケットが中立位置に操作されるか、ダンプ操作された状態でブームが上げ操作されることで、バケットがチルト方向に強制的に作動する作動領域の近傍の作動領域で作業機が作動中に、または、
バケットがチルト方向に強制的に作動する作動領域でバケットがチルト方向に作動中に、
バケット用油圧シリンダがチルト方向に作動するように、バケット用油圧シリンダに圧油を供給する制御を行なうこと
を特徴とする。
第6発明は、第1発明において、
バケットがダンプ操作された状態でブームが中立位置に操作されるか、下げ操作されることで、バケットがチルト方向に強制的に作動する作動領域の近傍の作動領域で作業機が作動中に、
バケット用油圧シリンダのダンプ方向の作動速度を制限するように、バケット用油圧シリンダに供給される圧油を制御すること
を特徴とする。
第7発明は、第5発明において、
前記バケット用油圧シリンダに圧油を供給する制御に、併せてブームの上昇速度を制限する制御を行なうこと
を特徴とする。
第8発明は、
バケットとブームからなる作業機がストッパに当接されることによってバケット用油圧シリンダの動きが規制されることによって、ブームの上げ操作によって強制的にダンプ状態のバケットがチルト方向に作動されてバケット用油圧シリンダが加圧される構造の作業車両において、
バケット用油圧シリンダに供給される圧油の方向および流量を制御するバケット用制御弁と、
ブームの角度または高さを検出するブーム検出手段と、
バケット用油圧シリンダのストロークを検出するバケットシリンダストローク検出手段と、
ブームの操作方向を検出するブーム操作方向検出手段と、
バケットの操作方向を検出するバケット操作方向検出手段と、
バケットがチルト方向に強制的に作動する作動領域および当該作動領域の近傍の作動領域が、ブーム角度または高さと、バケットシリンダストロークとによって特定される作業機姿勢に対応づけられて記憶されている記憶手段と、
記憶手段を参照した結果、検出されたブームの角度または高さと、検出されたバケットシリンダストロークとによって特定される作業機姿勢が、バケットがチルト方向に強制的に作動する作動領域または当該作動領域の近傍の作動領域にあり、
検出されたブーム操作方向が上げ方向であり、検出されたバケット操作方向が中立またはダンプ方向である場合に、
バケット用油圧シリンダがチルト方向に作動するように、バケット用制御弁を制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする。
第9発明は、
バケットとブームからなる作業機がストッパに当接されることによってバケット用油圧シリンダの動きが規制されることによって、ブームの上げ操作によって強制的にダンプ状態のバケットがチルト方向に作動されてバケット用油圧シリンダが加圧される構造の作業車両において、
バケット用油圧シリンダに供給される圧油の方向および流量を制御するバケット用制御弁と、
ブームの角度または高さを検出するブーム検出手段と、
バケット用油圧シリンダのストロークを検出するバケットシリンダストローク検出手段と、
ブームの操作方向を検出するブーム操作方向検出手段と、
バケットの操作方向を検出するバケット操作方向検出手段と、
バケットがチルト方向に強制的に作動する作動領域および当該作動領域の近傍の作動領域が、ブーム角度または高さと、バケットシリンダストロークとによって特定される作業機姿勢に対応づけられて記憶されている記憶手段と、
記憶手段を参照した結果、検出されたブームの角度または高さと、検出されたバケットシリンダストロークとによって特定される作業機姿勢が、バケットがチルト方向に強制的に作動する作動領域または当該作動領域の近傍の作動領域にあり、
検出されたブーム操作方向が中立または下げ方向であり、検出されたバケット操作方向がダンプ方向である場合に、
バケット用油圧シリンダのダンプ方向の作動速度を制限するように、バケット用制御弁を制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする。
第10発明は、第8発明において、
ブーム用油圧シリンダに供給される圧油の方向および流量を制御するブーム用制御弁が備えられ、
制御手段は、併せてブームの上昇速度を制限するようにブーム用制御弁を制御すること
を特徴とする。
第11発明は、
バケットとブームからなる作業機がストッパに当接されることによってバケット用油圧シリンダの動きが規制されることによって、ブームの上げ操作によって強制的にダンプ状態のバケットがチルト方向に作動されてバケット用油圧シリンダが加圧される構造の作業車両に適用される作業車両の制御方法であって、
ブームの角度が所定値より大きく、バケット用油圧シリンダがダンプ側ストッパエンドに達するまでの必要ストロークが所定値未満になっていることを判断する第1の判断ステップと、
ブーム操作方向が上げ方向であり、バケット操作方向が中立またはダンプ方向であることを判断するとともに、ブーム操作方向が中立または下げ方向であり、バケット操作方向がダンプ方向であることを判断する第2の判断ステップと、
第1の判断ステップの結果、ブームの角度が所定値より大きく、バケット用油圧シリンダがダンプ側ストッパエンドに達するまでの必要ストロークが所定値未満になっていることが判断され、第2の判断ステップの結果、ブーム操作方向が上げ方向であり、バケット操作方向が中立またはダンプ方向であることが判断された場合に、バケット用油圧シリンダがチルト方向に作動するように、バケット用油圧シリンダに圧油を供給する制御を行なうとともに、
第1の判断ステップの結果、ブームの角度が所定値より大きく、バケット用油圧シリンダがダンプ側ストッパエンドに達するまでの必要ストロークが所定値未満になっていることが判断され、第2の判断ステップの結果、ブーム操作方向が中立または下げ方向であり、バケット操作方向がダンプ方向であることが判断された場合に、バケット用油圧シリンダのダンプ方向の作動速度を制限するように、バケット用油圧シリンダに供給される圧油を制御するステップと
を含むことを特徴とする。
本明細書において、作業機の「機構限界」を、バケットとブームからなる作業機がストッパに当接されることによってバケット用油圧シリンダの動きが規制されることであると定義する。
(第1発明、第2発明、第3発明、第5発明、第7発明、第8発明、第10発明の効果)
図3(a)は、バケット用油圧シリンダ6の状態を示したものである。バケット用油圧シリンダ6のボトム室6Bに圧油が供給され、ヘッド室6Hが開放された状態となる。このため、たとえ機構限界によりブーム3を上昇させる力によってバケット用油圧シリンダ6のロッド6aが引きのばされようとしても、バケット用油圧シリンダ6のヘッド室6Hが開放された状態となっているため、ヘッド室6Hが加圧されることが緩和される(ヘッド室6Hの圧力ΔPは、図2(a)に示すPよりも小さくなる)。
特に、バケット用油圧シリンダ6のボトム室6Bに供給される圧油の流量を増やし、バケット用油圧シリンダ6に供給される圧油の流量を多くすることで、圧油供給によってバケット用油圧シリンダ6を作動させる速度が、ブーム3を上昇させる力によってバケット用油圧シリンダ6を作動させる速度より早まる。これによりブーム3を上昇させる力によってヘッド室6Hが加圧されること自体をなくすことができる(ヘッド室6Hの圧力は0)。
このようにバケット用油圧シリンダ6のボトム室6Bが加圧されることが緩和されるか、加圧を零にすることができる。
このため、その後にバケット用操作レバー12を操作してバケット4をチルト方向に作動させたとしても、従来生じていた油圧の急激かつ大きな変化(図2(b))は発生せず、図3(b)に示すように緩やかな変化となる(ボトム室6B;Pb→P、ヘッド室6H;ΔP→0あるいは0→0)。このためバケット用油圧シリンダ6で発生する振動は大幅に緩和されるか完全に解消される。これにより車体1aおよびオペレータに与える衝撃を緩和できるか完全になくすことができる。
さらに、ブーム3を上昇させる力でバケット用油圧リンダ6のロッド6aを強制的に引きのばすことがなくなるか、緩和されるため、操作性、作業性が向上する。
バケット用油圧シリンダ6のボトム室6Bに圧油を供給することに併せて、ブーム3の上昇速度を制限するためにブーム用油圧シリンダ5のボトム室5Bに供給される圧油の流量を制限する制御を行なうことができる。ブーム3の上昇速度を制限することで、ブーム3が上昇中にバケット用油圧シリンダ6が加圧されることを更に緩和させることができる(第7発明、第10発明)。
(第1発明、第4発明、第6発明、第9発明の効果)
バケット油圧シリンダ6のヘッド室6Hに供給される圧油の流量が減少し、バケット用油圧シリンダ6のダンプ方向の作動速度が制限される。このためバケット用油圧シリンダ6のヘッド室6H内が加圧されることが緩和される。よって、その後にバケット用操作レバー12を操作してバケット4をチルト方向に作動させたとしても、従来生じていた油圧の急激かつ大きな変化(図2(b))は発生せず、緩やかな変化となり、バケット用油圧シリンダ6で発生する振動が大幅に緩和されるか完全に解消されることになる。
(第11発明の効果)
第11発明では、第5発明、第6発明の方法の発明が実施される。このためバケット用油圧シリンダ6のストッパエンド近辺でいかなる操作をしようともバケット用油圧シリンダ6で発生する振動が大幅に緩和されるか完全に解消されることになる。
図1は、ホイールローダの車体の前部に設けられた作業機の構造を示した図である。 図2(a)、(b)は、従来のバケット用油圧シリンダの動作を説明するために用いた図である。 図3(a)、(b)は、図2(a)、(b)に対応させて実施例のバケット用油圧シリンダの動作を説明するために用いた図である。 図4は、ホイールローダに搭載されている直列回路構成の油圧回路を示した図である。 図5は、ホイールローダに搭載されている並列回路構成の油圧回路を示した図である。 図6は、コントローラ20の記憶手段に記憶された内容を示した図である。 図7(a)、(b)、(c)、(d)、(e)はそれぞれ、作業機の各姿勢を示した図である。 図8は、図6に対応する図で、実施例で制御が行なわれる領域を示した図である。 図9(a)、(b)、(c)は、コントローラの記憶手段に記憶されているデータテーブルの内容を示した図である。 図10(a)、(b)、(c)は、コントローラの記憶手段に記憶されているデータテーブルの内容を示した図である。 図11は、コントローラで行われる制御の処理の手順を示したフローチャートである。
1 ホイールローダ(作業車両)、2 作業機、3 ブーム、4 バケット、5 ブーム用油圧シリンダ、6 バケット用油圧シリンダ、9 ブーム角度センサ、10 ベルクランク角度センサ、11a ブーム操作方向検出手段、12a バケット操作方向検出手段、15 ブーム用制御弁、16 バケット用制御弁、20 コントローラ、20M 記憶手段
以下、図面を参照して本発明に係る作業車両の制御方法および制御装置について説明する。
図1は、ホイールローダ1の車体1aの前部に設けられた作業機2の構造を示している。
同図1に示すように、作業機2は、ブーム3とバケット4からなり、車体1aには、ブーム3が上方向および下方向に回動軸3a回りに回動自在に取り付けられているとともに、ブーム3の先端には、バケット4がダンプ方向およびチルト方向に回動軸3b回りに回動自在に取り付けられている。
ブーム3には、ブーム用油圧シリンダ5のロッド5aが取り付けられているとともに、車体1aには、ブーム用油圧シリンダ5のボディ5bが取り付けられている。ブーム用油圧シリンダ5のロッド5aが伸長すると、ブーム3は、上方向に作動し、ブーム用油圧シリンダ5のロッド5aが縮退すると、ブーム3は、下方向に作動する。
ブーム3には、ベルクランク7が揺動自在に取り付けられている。ベルクランク7の長手方向の一方には、バケット用油圧シリンダ6のロッド6aが取り付けられている。車体1aには、バケット用油圧シリンダ6のボディ6bが取り付けられている。ベルクランク7の長手方向の他方には、ロッド8の一端が取り付けられており、ロッド8の他端は、バケット4に取り付けられている。バケット用油圧シリンダ6のロッド6aが伸長すると、バケット4は、チルト方向に作動し、バケット用油圧シリンダ6のロッド6aが縮退すると、バケット4は、ダンプ方向に作動する。
ブーム3の根本の回動軸3aには、ブーム3の回転角θ(以下、ブーム角度θ)を検出するブーム角度センサ9が設けられている。
ここで、ブーム3が水平姿勢、つまりブーム回動軸3a、3b間を結ぶ線分が水平線に対して平行となっている姿勢を、ブーム角度θの零値(θ=0)とし、ブーム水平姿勢に対してブーム3が上昇する方向を+の値、ブーム水平姿勢に対してブーム3が下降する方向を−の値とする。
バケット4は、ベルクランク7の揺動に連動して回動するものであり、ベルクランク7の揺動軸7aには、ベルクランク7の揺動角φ(以下、ベルクランク角度φ)を検出するベルクランク角度センサ10が設けられている。
バケット用油圧シリンダ6のストロークL(以下、バケットシリンダストロークL)は、ブーム角度θとベルクランク角度φと、ベルクランク7とロッド8を含むリンク機構に関する既知のデータとに基づいて一義的に算出することができる。なお、ブーム角度の代わりにブーム3の高さを検出して、ブーム高さに基づいてバケットシリンダストロークLを算出することができる。バケットシリンダストロークLは、最縮退時のストローク値を0とし、チルト側に伸長するに伴い増加する値であると定義する。
また、バケットシリンダストロークLを直接検出するセンサを設けてもよい。
ブーム3は、運転室に設けられたブーム用操作レバー11を操作することで作動される。
バケット4は、運転室に設けられたバケット用操作レバー12を操作することで作動される。
図4、図5は、ホイールローダ1に搭載されている油圧回路を示している。図4、図5のいずれかの油圧回路がホイールローダ1に搭載されている。
図4は、ブーム用制御弁15、バケット用制御弁16がポンプ吐出油路14に対して直列に配置された直列(シリーズ)回路構成を示している。図5は、ポンプ吐出油路14a、14bそれぞれにブーム用制御弁15、バケット用制御弁16が設けられた並列(パラレル)回路構成を示している。
図4に示すように油圧ポンプ13は、可変容量型であり、その吐出口13aは、ポンプ吐出油路14に連通している。油圧ポンプ13は、図示しないエンジンによって駆動されて、タンク18から作動油を吸込み圧油をポンプ吐出油路14に吐出する。油圧ポンプ13の斜板13bは、斜板制御バルブ19によって駆動される。コントローラ20は、斜板制御指令を電気信号として電気制御バルブ21に出力する。電気制御バルブ21は、電気信号を油圧信号に変換して斜板制御バルブ19に出力する。
ポンプ吐出油路14には、油圧ポンプ13を上流側として、上流側にバケット用制御弁16が、下流側にブーム用制御弁15がそれぞれ設けられている。
バケット用制御弁16と油圧ポンプ13との間のポンプ吐出油路14には、リリーフ弁17が接続されている。リリーフ弁17は、バケット用制御弁16と油圧ポンプ13との間のポンプ吐出油路14が所定のリリーフ圧に達した場合に、圧油をタンク18にリリーフする。
ブーム用制御弁15、バケット用制御弁16は、流量方向制御弁である。ブーム用制御弁15は、ブーム用油圧シリンダ5に供給される圧油の方向および流量を制御する。バケット用制御弁16は、バケット用油圧シリンダ6に供給される圧油の方向および流量を制御する。
ブーム用制御弁15、バケット用制御弁16は、電磁比例制御弁である。
ブーム用制御弁15は、コントローラ20から出力される電気信号としてのブーム作動指令信号がブーム用制御弁15の電磁ソレノイド15aに加えられることより、作動する。
ブーム用操作レバー11には、ブーム操作方向検出手段11aが設けられている。ブーム操作方向検出手段11aは、ブーム用操作レバー11の操作方向、つまり「上げ操作」、「中立」、「下げ操作」の別および操作量を検出し、これらをブーム操作信号としてコントローラ20に出力する。コントローラ20では、ブーム操作信号に応じた弁位置にするためのブーム作動指令信号をブーム用制御弁15に出力する。ブーム用制御弁15は、ブーム作動指令信号に応じて作動する。
ブーム操作信号の内容が「上げ操作」である場合には、ブーム用制御弁15の弁位置は、ボトム位置15Bに切り換えられる。これにより弁位置に応じた開口面積の開口を、圧油が通過し、その開口面積に応じた流量の圧油が油路22Bを介してブーム用油圧シリンダ5のボトム室5Bに供給されるとともに、ブーム用油圧シリンダ5のヘッド室5H内の圧油が油路22H、ブーム用制御弁15を介してタンク18に排出される。この結果、ブーム用油圧シリンダ5のロッド5aが伸長して、ブーム3が上げ方向に作動する。
また、ブーム操作信号の内容が「下げ操作」である場合には、ブーム用制御弁15の弁位置は、ヘッド位置15Hに切り換えられる。これにより弁位置に応じた開口面積の開口を、圧油が通過し、その開口面積に応じた流量の圧油が油路22Hを介してブーム用油圧シリンダ5のヘッド室5Hに供給されるとともに、ブーム用油圧シリンダ5のボトム室5B内の圧油が油路22B、ブーム用制御弁15を介してタンク18に排出される。この結果、ブーム用油圧シリンダ5のロッド5aが縮退して、ブーム3が下げ方向に作動する。
また、ブーム操作信号の内容が「中立」である場合には、ブーム用制御弁15の弁位置は、中立位置15Cに切り換えられる。これにより開口が閉まり、ブーム用油圧シリンダ5への圧油供給および同ブーム用油圧シリンダ5からの圧油排出が遮断される。この結果、ブーム用油圧シリンダ5のロッド5aの作動が停止して、ブーム3の作動が停止する。
一方、バケット用制御弁16は、コントローラ20から出力される電気信号としてのバケット作動指令信号がバケット用制御弁16の電磁ソレノイド16aに加えられることより、作動する。
バケット用操作レバー12には、バケット操作方向検出手段12aが設けられている。バケット操作方向検出手段12aは、バケット用操作レバー12の操作方向、つまり「チルト操作」、「中立」、「ダンプ操作」の別および操作量を検出し、これらをバケット操作信号としてコントローラ20に出力する。コントローラ20では、バケット操作信号に応じた弁位置にするためのバケット作動指令信号をバケット用制御弁16に出力する。バケット用制御弁16は、バケット作動指令信号に応じて作動する。
バケット操作信号の内容が「チルト操作」である場合には、バケット用制御弁16の弁位置は、ボトム位置16Bに切り換えられる。これにより弁位置に応じた開口面積の開口を、圧油が通過し、その開口面積に応じた流量の圧油が油路23Bを介してバケット用油圧シリンダ6のボトム室6Bに供給されるとともに、バケット用油圧シリンダ6のヘッド室6H内の圧油が油路23H、バケット用制御弁16を介してタンク18に排出される。この結果、バケット用油圧シリンダ6のロッド6aが伸長して、バケット4がチルト方向に作動する。
また、バケット操作信号の内容が「ダンプ操作」である場合には、バケット用制御弁16の弁位置は、ヘッド位置16Hに切り換えられる。これにより弁位置に応じた開口面積の開口を、圧油が通過し、その開口面積に応じた流量の圧油が油路23Hを介してバケット用油圧シリンダ6のヘッド室6Hに供給されるとともに、バケット用油圧シリンダ6のボトム室6B内の圧油が油路23B、バケット用制御弁16を介してタンク18に排出される。この結果、バケット用油圧シリンダ6のロッド6aが縮退して、バケット4がダンプ方向に作動する。
また、バケット操作信号の内容が「中立」である場合には、バケット用制御弁16の弁位置は、中立位置16Cに切り換えられる。これにより開口が閉まり、バケット用油圧シリンダ6への圧油供給および同バケット用油圧シリンダ6からの圧油排出が遮断される。この結果、バケット用油圧シリンダ6のロッド6aの作動が停止して、バケット4の作動が停止する。
各油路22B、22H、23B、23Hにはそれぞれ、チェック弁で構成されたサクションバルブ24B、24H、25B、25Hが接続されている。各サクションバルブ24B、24H、25B、25Hはそれぞれ、タンク18からボトム室5Bの方向、タンク18からヘッド5H室の方向、タンク18からボトム室6Bの方向、タンク18からヘッド室6Hの方向のみの圧油の流れを許容することで、ボトム室5B、ヘッド5H、ボトム室6B、ヘッド室6Hがそれぞれ負圧になった場合に、タンク18から圧油を吸い込みボトム室5B、ヘッド5H、ボトム室6B、ヘッド室6Hそれぞれに供給するように作用する。
各油路22B、22H、23B、23Hにはそれぞれ、リリーフ弁26B、26H、27B、27Hが接続されている。各リリーフ弁26B、26H、27B、27Hはそれぞれ、ボトム室5B、ヘッド5H、ボトム室6B、ヘッド室6H内の油圧がリリーフ圧に達した場合に圧油をタンク18に排出する。
ブーム角度センサ9で検出されたブーム角度θを示す信号およびベルクランク角度センサ10で検出されたベルクランク角度φを示す信号は、コントローラ20に入力される。コントローラ20では、ブーム角度θとベルクランク角度φとに基づいてバケットシリンダストロークLが算出される。
以上図4につき説明したが、図5に示す並列回路構成では、ポンプ吐出油路14がポンプ吐出油路14a、14bに分岐されて、ポンプ吐出油路14a、14bそれぞれにブーム用制御弁15、バケット用制御弁16が設けられている他は、図4に示す直列回路構成と同じであるので繰り返しの説明は省略する。
図4に示す直列回路構成では、油圧ポンプ13からみて上流側にバケット用制御弁16が配置されており、バケット優先回路となっている。このためフルバケット操作を行うと、下流側のブーム用制御弁15に吐出油が流れにくくなり、ブーム3の作動が抑制されることになる。
一方、図5に示す並列回路構成では、両制御弁15、16を同様に作動させると、負荷が軽い方の制御弁に吐出油が流れ易くなる。ホイールローダ1は、一般的にバケット優先である必要があるため、バケット操作と同時にブーム操作が行われた場合、コントローラ20から、ブーム用制御弁15の作動を抑制したブーム作動指令信号を出力することで、直列回路相当の動作を行なわせることができる。
図4、図5に示したハード構成は、既存のホイールローダ1に備えられているものである。以下では、コントローラ20で行われる本発明の制御方法について説明する。本発明は、既存のハード構成に新たに構成要素を追加したり改変することなく、コントローラ20にインストールされるプログラムあるいは記憶されるべきデータを適宜追加、改変するだけで、容易に実施することができる。
図6は、コントローラ20の記憶手段20Mに記憶された内容を示している。記憶手段20Mには、バケット4がチルト方向に強制的に作動する作動領域AR1および当該作動領域AR1の近傍の領域AR2が、ブーム角度θと、バケットシリンダストロークLとによって特定される作業機姿勢に対応づけられて記憶されている。以下、図6について図7と関連付けて説明する。
図6の横軸は、ブーム角度θであり、図中左方向はブーム3が下がる方向であり、図中右方向はブーム3が上がる方向である。図中左側にいくほどブーム3が低い作業機姿勢となり、図中右側にいくほどブーム3が高い作業機姿勢となる。
図6の縦軸は、バケットシリンダストロークLであり、図中上方向はバケット4がチルト側に作動する方向であり、図中下方向はバケット4がダンプ側に作動する方向である。
図7(a)、(b)、(c)、(d)、(e)はそれぞれ、作業機2の各姿勢を示す。
図7(a)、(b)、(c)、(d)、(e)の作業機姿勢はそれぞれ、図6における(a)点(b)点、(c)点、(d)点、(e)点における作業機姿勢に対応する。たとえば、現在の作業機2の姿勢が(a)点の姿勢であるとすると、それぞれ矢印で示す方向にブーム3、バケット4を作動させることで、各(b)点、(c)点、(d)点、(e)点における作業機姿勢となる。
図6に示すラインLN1、LN2、LN3、LN4はそれぞれ、「ブーム上げ操作によってバケット4がチルト方向に強制的に作動するライン」、「バケット4がダンプ方向でストロークエンドになっているライン」、「ブーム下げ操作によってバケット4がダンプ方向に強制的に作動するライン」、「バケット4がチルト方向でストロークエンドになっているライン」である。
ここで「ストロークエンド」とは、バケット用油圧シリンダ6のロッド6aが最も縮退した位置あるいはロッド6aが最も伸長した位置にあることをいう。「機構限界」とは、作業機2がストッパ3c、3dに当接されることによってバケット用油圧シリンダ6のロッド6aの動きが規制されることをいう。機構限界になったときは、ストロークエンドに達していない。
図7(b)(図6の(b)点)は、ブーム3が高い位置にあり、かつバケット3がダンプ状態にあるときに「機構限界」に達した作業機姿勢を例示している。この作業機姿勢(b)は、ラインLN1上にある。
作業機姿勢(b)の状態からブーム3を更に上昇させると、ラインLN1に沿ってバケット4がチルト方向に強制的に作動する。このときの動きを図6に矢印A1にて示す。
ラインLN1上の作業機姿勢となったときのバケットシリンダストロークLを「ストッパエンドLc」と呼ぶ。ストッパエンドLcの値は、ブーム角度θが大きくなるに伴い、チルト側に移行して、増加する。
図7(c)(図6の(c)点)は、ブーム3が低い位置にあり、かつバケット3がダンプ方向でストロークエンドに達した作業機姿勢を例示している。この作業機姿勢(c)は、ラインLN2上にある。
図7(d)(図6の(d)点)は、ブーム3が低い位置にあり、かつバケット3がチルト状態にあるときに「機構限界」に達した作業機姿勢を例示している。この作業機姿勢(d)は、ラインLN3上にある。ブーム3が低い位置にあるときにバケット3をチルト側に作動せると、ストロークエンドに達する前にバケット4がストッパ3cに当たる(図7(d)参照)。
図7(e)(図6の(e)点)は、ブーム3が高い位置にあり、かつバケット3がチルト方向でストロークエンドに達した作業機姿勢を例示している。この作業機姿勢(e)は、ラインLN4上にある。ブーム角度θが一定値以上になりブーム3が高い位置にあるときにはバケット3をチルト側に作動せると、ストッパ3cに当ることなくストロークエンドに達する(図7(e)参照)。
上述の各ラインLN1、LN2、LN3、LN4は、「機構限界」または「ストロークエンド」に達した作業機姿勢であり、作業機姿勢がこれら各ラインLN1、LN2、LN3、LN4上にあるとき、バケット用油圧シリンダ6のボトム室6Bまたはヘッド室6Hの油圧がリリーフ弁27B、27Hの設定リリーフ圧に到達している。よって、作業機2を作動させてリリーフ弁27B、27Hの設定リリーフ圧に達した時点のブーム角度θと、バケットシリンダストロークLを計測すれば、各ラインLN1、LN2、LN3、LN4を求めることができる。また、作業機姿勢がこれら各ラインLN1、LN2、LN3、L上にあるとき、油圧ポンプ13の吐出圧がリリーフ弁17の設定リリーフ圧に到達している。よって、作業機2を作動させてリリーフ弁17が設定リリーフ圧に達した時点のブーム角度θと、バケットシリンダストロークLを計測すれば、同様にして、各ラインLN1、LN2、LN3、LN4を求めることができる。たとえば図4、図5に示すように、ポンプ吐出油路14内の油圧を検出する油圧センサ30を設け、油圧センサ30の検出値をコントローラ20に取り込むことでリリーフ弁17が設定リリーフ圧に達したことを判断することができる。
図8は、図6に対応する図であり、本実施例の制御が行なわれる領域を示したものである。
図8に示すAR1が「バケット4がチルト方向に強制的に作動する作動領域」であり、AR2が「作動領域AR1の近傍の領域」である。
「バケット4がチルト方向に強制的に作動する作動領域」AR1は、「ブーム上げ操作によってバケット4がチルト方向に強制的に作動するライン」LN1に相当する。ここで「領域」としたのは、本実施例の制御を行なうと、実際には、ラインLN1上ではなくラインLN1から若干離れたライン上で作動する場合もあることを考慮したものである。これは、具体的には、ブーム3の上昇速度に対してバケット4のチルト方向の作動速度が速い場合、機構限界にあたらない現象が起こり得るためである。
「作動領域AR1の近傍の領域」AR2は、ブーム角度θが所定の角度θc(たとえば18度)を超えるブーム3が高い領域であって、ストッパエンドLc(ラインLN1に相当するバケットシリンダストロークL)までの必要ストロークΔLが所定値ΔLc(たとえば50mm)未満の領域である。
そこで、コントローラ20では、以下の制御が行なわれる。
(第1の制御)
バケット4が中立位置に操作されるかダンプ操作された状態でブーム3が上げ操作されることで、バケット4がチルト方向に強制的に作動する作動領域AR1に接近中(領域AR2にあるとき)またはバケット4がチルト方向に強制的に作動する作動領域AR1でバケット4がチルト方向A1に作動中には、バケット用油圧シリンダ6がチルト方向に作動するように、バケット用油圧シリンダ6に圧油を供給する制御を行なうようにする。
(第2の制御)
また、バケット4がダンプ操作された状態でブーム3が中立位置に操作されるか下げ操作されることで、バケット4がチルト方向に強制的に作動する作動領域AR1に接近中(領域AR2にあるとき)には、バケット用油圧シリンダ6のダンプ方向の作動速度を制限するように、バケット用油圧シリンダ6に供給される圧油を制御する。
第1の制御、第2の制御を行なうために必要な制御パラメータは、コントローラ20の記憶手段20Mに記憶されている。
図9は、制御パラメータの一例であり、図10は、制御パラメータの他の例である。
図9は、車体1aおよびオペレータに与える衝撃を完全になくせるものとして実験的に得られた制御パラメータである。
図9(a)は、ブーム角度θ(deg)と、バケット用油圧シリンダ6がダンプ側ストロークエンド(ラインLN2)およびバケット用油圧シリンダ6のダンプ側ストッパエンド(ラインLN1)に達したときのバケットシリンダストローク値L(mm)との対応関係を記憶したデータテーブルの内容を示している。
図9(b)は、第1の制御を行なうための制御パラメータであり、ダンプ側ストッパエンドLc(ラインLN1に相当するバケットシリンダストロークL)までの必要ストロークΔL(mm)と、バケット用油圧シリンダ6のボトム室6Bに供給する圧油の目標流量Qt(%;以下、バケットチルト目標流量)との対応関係を記憶したデータテーブルの内容を示している。バケットチルト目標流量Qt(%)は、バケット用制御弁16をチルト側(ボトム位置16B)に切り換え、開口を全開(開口面積最大)に作動させたときの流量を100%としたときの値である。必要ストロークΔLが所定値ΔLc(50mm)以上の領域では、バケットチルト目標流量Qt(%)は0であるが、必要ストロークΔLが所定値ΔLc(50mm)未満の領域では、ストッパエンドLcに近づくほど、バケットチルト目標流量Qt(%)が徐々に大きくなるように設定されている。本来は、バケット4はダンプまたは中立になっているはずでチルトさせる指令は出されていない。つまりバケットチルト目標流量Qt(%)は0%のはずである。しかし、作動領域AR2にあるときに強制的にバケット4がチルトさせられることを避けるためにバケットチルト目標流量Qt(%)を増加させるようにしている。
コントローラ20は、バケットチルト目標流量Qt(%)を得るために必要なバケット作動指令信号をバケット用制御弁16に出力する。
図9(c)は、第2の制御を行なうための制御パラメータであり、ダンプ側ストッパエンドLc(ラインLN1に相当するバケットシリンダストロークL)までの必要ストロークΔL(mm)と、バケット用油圧シリンダ6のヘッド室6Hに供給する圧油の目標流量Qd(%;以下、バケットダンプ目標流量)との対応関係を記憶したデータテーブルの内容を示している。バケットダンプ目標流量Qd(%)は、バケット操作方向検出手段12aの操作量に応じた流量を100%としたときの値である。必要ストロークΔLが所定値ΔLc(50mm)以上の領域では、バケットダンプ目標流量Qd(%)は100%であるが、必要ストロークΔLが所定値ΔLc(50mm)未満の領域では、ストッパエンドLcに近づくほど、バケットダンプ目標流量Qd(%)が徐々に小さくなるように設定されている。本来は、バケット用操作レバー12のダンプ方向への操作量に応じた流量がバケット用油圧シリンダ6のヘッド室6Hに供給されている。しかし、作動領域AR2にあるときにはバケット4がダンプ方向に作動することを抑制するために、ヘッド室6Hに供給する流量を減少させることが必要なので、バケットダンプ目標流量Qd(%)を徐々に小さくしている。
コントローラ20は、バケット操作方向検出手段12aの操作量に応じた流量のQd(%)の目標流量を得るために必要なバケット作動指令信号をバケット用制御弁16に出力する。
図10は、車体1aおよびオペレータに与える衝撃を完全になくせないまでも、従来よりも衝撃を官能的に緩和できるものとして実験的に得られた制御パラメータである。
図10(a)、(b)、(c)はそれぞれ、図9(a)、(b)、(c)に対応するデータテーブルの内容を示している。対応関係は図9と同様であるので繰り返しの説明は省略する。ただし、必要ストロークΔLのしきい値ΔLcは、図9(b)、(c)に示す値よりも低い値(30mm)が設定されている。また、図10(b)と図9(b)を対比してわかるように、同じ必要ストローク数ΔLであれば、バケットチルト目標流量Qt(%)は、図10(b)の方が小さくなっている。また、図10(c)と図9(c)を対比してわかるように、同じ必要ストローク数ΔLであれば、バケットダンプ目標流量Qd(%)は、図10(c)の方が大きくなっている。
図11は、コントローラ20で行われる制御の処理の手順をフローチャートにて示している。
処理が開始されると、ステップ101、102で、記憶手段20Mを参照して、検出されたブーム角度θと、検出されたバケットシリンダストロークLとによって特定される作業機姿勢が、領域AR2または領域AR1にあるかが判断される。
すなわち、検出されたブーム角度θが所定角度θc以下であると判断された場合(ステップ101の判断θ≦θc)または必要ストロークΔLが所定値ΔLc(50mm)以上であると判断された場合(ステップ102の判断ΔL≧ΔLc)には、現在の作業機姿勢は領域AR2または領域AR1の範囲になく、第1の制御、第2の制御は不要であるとして、現在のバケット用操作レバー12の操作に応じたバケット作動指令信号がバケット用制御弁16に出力されるか、本実施例の制御以外の他の制御が行なわれている場合には他の制御に応じたバケット作動指令信号がバケット用制御弁16に出力される(ステップ110;以下、通常制御)。
これに対して、検出されたブーム角度θが所定角度θcを越えていると判断された場合(ステップ101の判断θ>θc)であって、必要ストロークΔLが所定値ΔLc(50mm)未満であると判断された場合(ステップ102の判断ΔL<ΔLc)には、現在の作業機姿勢が領域AR2または領域AR1の範囲にあり、第1の制御または第2の制御を行なう必要が可能性があるとして、つぎのステップ103に移行する。
ステップ103、104、105、106では、「検出されたブーム操作方向が上げ方向であり、検出されたバケット操作方向が中立またはダンプ方向である」か(第1の制御の条件)、あるいは「検出されたブーム操作方向が中立または下げ方向であり、検出されたバケット操作方向がダンプ方向である」か(第2の制御の条件)、そうでないか(通常制御)が判断される。
すなわち、バケット操作方向検出手段12aで検出されるバケット操作方向がチルト方向であると判断された場合には(ステップ103の判断「チルト方向」)、オペレータの操作によりバケット用油圧シリンダ6のヘッド室6Hから圧油が流出するようにバケット用制御弁16が作動するので、バケット用油圧シリンダ6のヘッド室6Hが加圧されるおそれはないと判断して、ステップ110に移行し、通常制御を行なう(ステップ110)。
バケット操作方向検出手段12aで検出されるバケット操作方向が中立またはダンプ方向であると判断された場合には(ステップ103の判断「中立またはダンプ方向」)、つぎにバケット操作方向検出手段12aで検出されるバケット操作方向が中立であるか、それともダンプ方向であるかが判断される(ステップ104)。
バケット操作方向が中立であると判断された場合には(ステップ104の判断「中立」)、つぎにブーム操作方向検出手段11aで検出されるブーム操作方向が上げ方向であるか、それとも中立または下げ方向であるかが判断される(ステップ105)。この結果、ブーム操作方向が上げ方向であると判断された場合には(ステップ105の判断「上げ方向」)、第1の制御を行なうべく、図9(b)または図10(b)に示すデータテーブルを参照してバケット作動指令信号を生成し、生成したバケット作動指令信号をバケット用制御弁16を出力して、バケット用制御弁16を制御する。すなわち、検出されたブーム操作方向が上げ方向であり、検出されたバケット操作方向が中立である場合に、バケット用油圧シリンダ6がチルト方向に作動するように、バケット用制御弁16が制御される(ステップ107)。
ステップ105で、ブーム操作方向が中立または下げ方向であると判断された場合には(ステップ105の判断「中立または下げ方向」)、バケット用操作レバー12が中立であり、ベルクランク7とブーム3の位置関係は共に停止したままか、離れる方向となっているので、バケット用油圧シリンダ6のヘッド室6Hが加圧されるおそれはないと判断して、ステップ110に移行し、通常制御を行なう(ステップ110)。
ステップ104で、バケット操作方向がダンプ方向であると判断された場合には(ステップ104の判断「ダンプ方向」)、つぎにブーム操作方向検出手段11aで検出されるブーム操作方向が上げ方向であるか、それとも中立または下げ方向であるかが判断される(ステップ106)。この結果、ブーム操作方向が上げ方向であると判断された場合には(ステップ106の判断「上げ方向」)、第1の制御を行なうべく、図9(b)または図10(b)に示すデータテーブルを参照してバケット作動指令信号を生成し、生成したバケット作動指令信号をバケット用制御弁16を出力して、バケット用制御弁16を制御する。すなわち、検出されたブーム操作方向が上げ方向であり、検出されたバケット操作方向がダンプ方向である場合に、バケット用油圧シリンダ6がチルト方向に作動するように、バケット用制御弁16が制御される(ステップ107)。ここで、バケット用操作レバー12が中立状態の場合だけでなく、ダンプ操作状態である場合も含めたのは、ダンプストッパ3dに当接するとバケット4がオペレータの意思(ダンプ方向)とは違う方向(チルト方向)に作動するからである。
一方、ステップ106で、ブーム操作方向が中立または下げ方向であると判断された場合には(ステップ106の判断「中立または下げ方向」)、第2の制御を行なうべく、図9(c)または図10(c)に示すデータテーブルを参照してバケット作動指令信号を生成し、生成したバケット作動指令信号をバケット用制御弁16を出力して、バケット用制御弁16を制御する。すなわち、検出されたブーム操作方向が中立または下げ方向であり、検出されたバケット操作方向がダンプ方向である場合に、バケット用油圧シリンダ6のダンプ方向の作動速度を制限するように、バケット用制御弁16が制御される(ステップ109)。
図8に、ステップ107に示す第1の制御が行なわれる場合の制御軌跡(1)、(2)、ステップ109に示す第2の制御が行なわれる場合の制御軌跡(3)(ブーム中立)、(4)(ブーム下げ)を例示する。
すなわち、図8に制御軌跡(1)にて示すように、バケット4が中立操作されブーム3が上げ操作された状態で領域AR2、AR1に入ると、バケット用油圧シリンダ6のボトム室6Bに圧油が徐々に供給されてバケット4がチルト方向に徐々に作動される。
また、図8に制御軌跡(2)にて示すように、バケット4がダンプ操作されブーム3が上げ操作された状態で領域AR2、AR1に入ると、バケット用油圧シリンダ6のボトム室6Bに圧油が徐々に供給されてバケット4がチルト方向に徐々に作動される。
また、図8に制御軌跡(3)にて示すように、バケット4がダンプ操作されブーム3が中立操作された状態で領域AR2、AR1に入ると、バケット用油圧シリンダ6のヘッド室6Hに供給される圧油の制限が徐々に大きくなり、バケット4がダンプ方向に作動することが徐々に抑制される。
また、図8に制御軌跡(4)にて示すように、バケット4がダンプ操作されブーム3が下げ操作された状態で領域AR2、AR1に入ると、バケット用油圧シリンダ6のヘッド室6Hに供給される圧油の制限が徐々に大きくなり、バケット4がダンプ方向に作動することが徐々に抑制される。
本実施例の効果は、従来の図2(a)、(b)との対比をもって図3(a)、(b)を用いて説明することができる。
(第1の制御の効果)
図3(a)は、図9(b)、図10(b)に示すデータテーブルにしたがい第1の制御が行なわれたときのバケット用油圧シリンダ6の状態を示したものである。
第1の制御を行うことで、バケット用油圧シリンダ6のボトム室6Bに圧油が供給され、ヘッド室6Hが開放された状態となる。このため、たとえ機構限界によりブーム3を上昇させる力によってバケット用油圧シリンダ6のロッド6aが引きのばされようとしても、バケット用油圧シリンダ6のヘッド室6Hが開放された状態となっているため、ヘッド室6Hが加圧されることが緩和される(ヘッド室6Hの圧力ΔPは、図2(a)に示すPよりも小さくなる)。
特に図9(b)に示すデータテーブルにしたがい第1の制御を行なった場合には、バケット用油圧シリンダ6のボトム室6Bに供給される圧油の流量が増やされる。この結果、圧油供給によってバケット用油圧シリンダ6を作動させる速度が、ブーム3を上昇させる力によってバケット用油圧シリンダ6を作動させる速度より早まることとなり、ブーム3を上昇させる力によってヘッド室6Hが加圧されること自体をなくすことができる(ヘッド室6Hの圧力は0)。
このようにバケット用油圧シリンダ6のボトム室6Bが加圧されることが緩和されるか、加圧を零にすることができる。
このため、その後にバケット用操作レバー12を操作してバケット4をチルト方向に作動させたとしても、従来生じていた油圧の急激かつ大きな変化(図2(b))は発生せず、図3(b)に示すように緩やかな変化となる(ボトム室6B;Pb→P、ヘッド室6H;ΔP→0あるいは0→0)。このためバケット用油圧シリンダ6で発生する振動は大幅に緩和されるか完全に解消される。これにより車体1aおよびオペレータに与える衝撃を緩和できるか完全になくすことができる。
さらに、ブーム3を上昇させる力でバケット用油圧リンダ6のロッド6aを強制的に引きのばされることがなくなるか、緩和されるため、操作性、作業性が向上する。
作業機姿勢が領域AR2またはAR1にあるときに、バケット用油圧シリンダ6のボトム室6Bに圧油を供給することに加えて、ブーム3の上昇速度を制限するために、ブーム用油圧シリンダ5のボトム室5Bに供給される圧油の流量を制限する制御を行なうようにしてもよい。
ブーム3の上昇速度が制限されることで、ブーム3が上昇中にバケット用油圧シリンダ6が加圧されることを更に緩和させることができる。
(第2の制御の効果)
第2の制御が行なわれると、バケット用油圧シリンダ6のヘッド室6Hに供給される圧油の流量が減少し、バケット用油圧シリンダ6のダンプ方向の作動速度が制限される。このためバケット用油圧シリンダ6のヘッド室6H内が加圧されることが緩和される。よって、その後にバケット用操作レバー12を操作してバケット4をチルト方向に作動させたとしても、従来生じていた油圧の急激かつ大きな変化(図2(b))は発生せず、緩やかな変化となり、バケット用油圧シリンダ6で発生する振動が大幅に緩和されるか完全に解消されることになる。

Claims (11)

  1. バケットとブームからなる作業機がストッパに当接されることによってバケット用油圧シリンダの動きが規制されることによって、ブームの上げ操作によって強制的にダンプ状態のバケットがチルト方向に作動されてバケット用油圧シリンダが加圧される構造の作業車両において、
    バケット用油圧シリンダに供給される圧油の方向および流量を制御するバケット用制御弁であって、バケットをチルト方向に作動させるチルト位置、バケットをダンプ方向に作動させるダンプ位置、中立位置とからなる弁位置を有するバケット用制御弁と、
    バケットがチルト方向に強制的に作動する作動領域またはその近傍の作動領域で作業機が作動中であることを判断する判断手段と、
    前記判断手段によって、バケットがチルト方向に強制的に作動する作動領域またはその近傍の作動領域で作業機が作動中であることが判断された場合に、
    前記バケット用制御弁の弁位置を切り換えて、バケット用油圧シリンダが加圧されることを緩和するか、またはバケット用油圧シリンダの加圧を零にする制御を行なう制御手段と
    を備えたこと
    を特徴とする作業車両
  2. 前記制御手段は
    前記判断手段によって、前記バケット用制御弁が前記中立位置に操作されるか、前記バケット用制御弁が前記ダンプ位置に操作された状態でブームが上げ操作されることで、バケットがチルト方向に強制的に作動する作動領域の近傍の作動領域で作業機が作動中であることが判断された場合に、
    前記バケット用制御弁の弁位置を切り換えて、バケット用油圧シリンダが加圧されることを緩和するか、またはバケット用油圧シリンダの加圧を零にする制御を行うこと
    を特徴とする請求項1記載の作業車両。
  3. 前記制御手段は
    前記判断手段によって、バケットがチルト方向に強制的に作動する作動領域でバケットがチルト方向に作動中であることが判断された場合に、
    前記バケット用制御弁の弁位置を切り換えて、バケット用油圧シリンダが加圧されることを緩和するか、またはバケット用油圧シリンダの加圧を零にする制御を行うこと
    を特徴とする請求項1記載の作業車両。
  4. 前記制御手段は
    前記判断手段によって、前記バケット用制御弁が前記ダンプ位置に操作された状態でブームが中立位置に操作されるか下げ操作されることで、バケットがチルト方向に強制的に作動する作動領域の近傍の作動領域で作業機が作動中であることが判断された場合に、
    前記バケット用制御弁の弁位置を切り換えて、バケット用油圧シリンダが加圧されることを緩和するか、またはバケット用油圧シリンダの加圧を零にする制御を行うこと
    を特徴とする請求項1記載の作業車両。
  5. 前記制御手段は
    前記判断手段によって、前記バケット用制御弁が前記中立位置に操作されるか、前記バケット用制御弁が前記ダンプ位置に操作された状態でブームが上げ操作されることで、バケットがチルト方向に強制的に作動する作動領域の近傍の作動領域で作業機が作動中であること、または、バケットがチルト方向に強制的に作動する作動領域でバケットがチルト方向に作動中であることが判断された場合に、
    前記バケット用制御弁の弁位置を、前記中立位置あるいは前記ダンプ位置から、前記チルト位置に切り換えて、バケット用油圧シリンダがチルト方向に作動するように、バケット用油圧シリンダに圧油を供給する制御を行なうこと
    を特徴とする請求項1記載の作業車両。
  6. バケットとブームからなる作業機がストッパに当接されることによってバケット用油圧シリンダの動きが規制されることによって、ブームの上げ操作によって強制的にダンプ状態のバケットがチルト方向に作動されてバケット用油圧シリンダが加圧される構造の作業車両に適用される作業車両の制御方法であって、
    バケットがチルト方向に強制的に作動する作動領域またはその近傍の作動領域で作業機が作動中に、
    バケット用油圧シリンダが加圧されることを緩和するか、またはバケット用油圧シリンダの加圧を零にする制御を行うものであり、
    バケットがダンプ操作された状態でブームが中立位置に操作されるか、下げ操作されることで、バケットがチルト方向に強制的に作動する作動領域の近傍の作動領域で作業機が作動中に、
    バケット用油圧シリンダのダンプ方向の作動速度を制限するように、バケット用油圧シリンダに供給される圧油を制御すること
    を特徴とする作業車両の制御方法。
  7. バケットとブームからなる作業機がストッパに当接されることによってバケット用油圧シリンダの動きが規制されることによって、ブームの上げ操作によって強制的にダンプ状態のバケットがチルト方向に作動されてバケット用油圧シリンダが加圧される構造の作業車両に適用される作業車両の制御方法であって、
    バケットがチルト方向に強制的に作動する作動領域またはその近傍の作動領域で作業機が作動中に、
    バケット用油圧シリンダが加圧されることを緩和するか、またはバケット用油圧シリンダの加圧を零にする制御を行うものであり、
    バケットが中立位置に操作されるか、ダンプ操作された状態でブームが上げ操作されることで、バケットがチルト方向に強制的に作動する作動領域の近傍の作動領域で作業機が作動中に、または、
    バケットがチルト方向に強制的に作動する作動領域でバケットがチルト方向に作動中に、
    バケット用油圧シリンダがチルト方向に作動するように、バケット用油圧シリンダに圧油を供給する制御を行なうものであり、
    前記バケット用油圧シリンダに圧油を供給する制御に、併せてブームの上昇速度を制限する制御を行なうこと
    を特徴とする作業車両の制御方法。
  8. バケットとブームからなる作業機がストッパに当接されることによってバケット用油圧シリンダの動きが規制されることによって、ブームの上げ操作によって強制的にダンプ状態のバケットがチルト方向に作動されてバケット用油圧シリンダが加圧される構造の作業車両において、
    バケット用油圧シリンダに供給される圧油の方向および流量を制御するバケット用制御弁と、
    ブームの角度または高さを検出するブーム検出手段と、
    バケット用油圧シリンダのストロークを検出するバケットシリンダストローク検出手段と、
    ブームの操作方向を検出するブーム操作方向検出手段と、
    バケットの操作方向を検出するバケット操作方向検出手段と、
    バケットがチルト方向に強制的に作動する作動領域および当該作動領域の近傍の作動領域が、ブーム角度または高さと、バケットシリンダストロークとによって特定される作業機姿勢に対応づけられて記憶されている記憶手段と、
    記憶手段を参照した結果、検出されたブームの角度または高さと、検出されたバケットシリンダストロークとによって特定される作業機姿勢が、バケットがチルト方向に強制的に作動する作動領域または当該作動領域の近傍の作動領域にあり、
    検出されたブーム操作方向が上げ方向であり、検出されたバケット操作方向が中立またはダンプ方向である場合に、
    バケット用油圧シリンダがチルト方向に作動するように、バケット用制御弁を制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする作業車両の制御装置。
  9. バケットとブームからなる作業機がストッパに当接されることによってバケット用油圧シリンダの動きが規制されることによって、ブームの上げ操作によって強制的にダンプ状態のバケットがチルト方向に作動されてバケット用油圧シリンダが加圧される構造の作業車両において、
    バケット用油圧シリンダに供給される圧油の方向および流量を制御するバケット用制御弁と、
    ブームの角度または高さを検出するブーム検出手段と、
    バケット用油圧シリンダのストロークを検出するバケットシリンダストローク検出手段と、
    ブームの操作方向を検出するブーム操作方向検出手段と、
    バケットの操作方向を検出するバケット操作方向検出手段と、
    バケットがチルト方向に強制的に作動する作動領域および当該作動領域の近傍の作動領域が、ブーム角度または高さと、バケットシリンダストロークとによって特定される作業機姿勢に対応づけられて記憶されている記憶手段と、
    記憶手段を参照した結果、検出されたブームの角度または高さと、検出されたバケットシリンダストロークとによって特定される作業機姿勢が、バケットがチルト方向に強制的に作動する作動領域または当該作動領域の近傍の作動領域にあり、
    検出されたブーム操作方向が中立または下げ方向であり、検出されたバケット操作方向がダンプ方向である場合に、
    バケット用油圧シリンダのダンプ方向の作動速度を制限するように、バケット用制御弁を制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする作業車両の制御装置。
  10. ブーム用油圧シリンダに供給される圧油の方向および流量を制御するブーム用制御弁が備えられ、
    制御手段は、併せてブームの上昇速度を制限するようにブーム用制御弁を制御すること
    を特徴とする請求項8記載の作業車両の制御装置。
  11. バケットとブームからなる作業機がストッパに当接されることによってバケット用油圧シリンダの動きが規制されることによって、ブームの上げ操作によって強制的にダンプ状態のバケットがチルト方向に作動されてバケット用油圧シリンダが加圧される構造の作業車両に適用される作業車両の制御方法であって、
    ブームの角度が所定値より大きく、バケット用油圧シリンダがダンプ側ストッパエンドに達するまでの必要ストロークが所定値未満になっていることを判断する第1の判断ステップと、
    ブーム操作方向が上げ方向であり、バケット操作方向が中立またはダンプ方向であることを判断するとともに、ブーム操作方向が中立または下げ方向であり、バケット操作方向がダンプ方向であることを判断する第2の判断ステップと、
    第1の判断ステップの結果、ブームの角度が所定値より大きく、バケット用油圧シリンダがダンプ側ストッパエンドに達するまでの必要ストロークが所定値未満になっていることが判断され、第2の判断ステップの結果、ブーム操作方向が上げ方向であり、バケット操作方向が中立またはダンプ方向であることが判断された場合に、バケット用油圧シリンダがチルト方向に作動するように、バケット用油圧シリンダに圧油を供給する制御を行なうとともに、
    第1の判断ステップの結果、ブームの角度が所定値より大きく、バケット用油圧シリンダがダンプ側ストッパエンドに達するまでの必要ストロークが所定値未満になっていることが判断され、第2の判断ステップの結果、ブーム操作方向が中立または下げ方向であり、バケット操作方向がダンプ方向であることが判断された場合に、バケット用油圧シリンダのダンプ方向の作動速度を制限するように、バケット用油圧シリンダに供給される圧油を制御するステップと
    を含むことを特徴とする作業車両の制御方法。
JP2011506121A 2009-03-26 2010-03-25 作業車両並びに作業車両の制御方法および制御装置 Expired - Fee Related JP5277449B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011506121A JP5277449B2 (ja) 2009-03-26 2010-03-25 作業車両並びに作業車両の制御方法および制御装置

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009076570 2009-03-26
JP2009076570 2009-03-26
PCT/JP2010/055267 WO2010110386A1 (ja) 2009-03-26 2010-03-25 作業車両の制御方法および制御装置
JP2011506121A JP5277449B2 (ja) 2009-03-26 2010-03-25 作業車両並びに作業車両の制御方法および制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2010110386A1 JPWO2010110386A1 (ja) 2012-10-04
JP5277449B2 true JP5277449B2 (ja) 2013-08-28

Family

ID=42781076

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011506121A Expired - Fee Related JP5277449B2 (ja) 2009-03-26 2010-03-25 作業車両並びに作業車両の制御方法および制御装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9238903B2 (ja)
EP (2) EP2412875B1 (ja)
JP (1) JP5277449B2 (ja)
CN (1) CN102362035B (ja)
WO (1) WO2010110386A1 (ja)

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5037561B2 (ja) * 2009-05-13 2012-09-26 株式会社小松製作所 作業車両
JP5059953B2 (ja) * 2011-02-22 2012-10-31 株式会社小松製作所 油圧ショベルの作業可能範囲表示装置とその制御方法
BR112014028749A2 (pt) * 2012-05-22 2017-06-27 Volvo Constr Equip Ab equipamento para o controle do movimento de caçamba para descarregar automaticamente substâncias estranhas; e método para o controle do movimento da caçamba para descarregar automaticamente substâncias estranhas
CN102817721B (zh) * 2012-08-29 2016-04-27 林德(中国)叉车有限公司 一种用于控制叉车动力系统实时调速的装置及方法
CN102995679B (zh) * 2012-12-17 2015-10-07 潍柴动力股份有限公司 一种挖掘机动作控制方法、装置及系统
US9309788B2 (en) 2013-07-19 2016-04-12 Electro-Motive Diesel, Inc. Valve bridge assembly having replaceable sleeve inserts
US9238899B2 (en) * 2014-03-27 2016-01-19 Kubota Corporation Front loader
US9702117B2 (en) 2014-05-30 2017-07-11 Komatsu Ltd. Work vehicle control method, work vehicle control device, and work vehicle
EP2933384B1 (en) * 2014-05-30 2017-07-05 Komatsu Ltd. Method and device for controlling working vehicle, and working vehicle
JP5856685B1 (ja) * 2014-06-02 2016-02-10 株式会社小松製作所 建設機械の制御システム、建設機械、及び建設機械の制御方法
CN104619921B (zh) * 2014-09-10 2016-10-12 株式会社小松制作所 作业车辆及作业车辆的控制方法
JP7164294B2 (ja) * 2017-10-24 2022-11-01 株式会社小松製作所 作業車両
JP2019127725A (ja) * 2018-01-23 2019-08-01 株式会社クボタ 作業機、作業機の制御方法、プログラム及びその記録媒体
US10954650B2 (en) 2018-02-28 2021-03-23 Deere & Company Hydraulic derate stability control
US10954654B2 (en) 2018-02-28 2021-03-23 Deere & Company Hydraulic derate stability control and calibration
US10829907B2 (en) 2018-02-28 2020-11-10 Deere & Company Method of limiting flow through sensed kinetic energy
US11525238B2 (en) 2018-02-28 2022-12-13 Deere & Company Stability control for hydraulic work machine
US11293168B2 (en) 2018-02-28 2022-04-05 Deere & Company Method of limiting flow through accelerometer feedback
US10648154B2 (en) 2018-02-28 2020-05-12 Deere & Company Method of limiting flow in response to sensed pressure
US11512447B2 (en) 2018-11-06 2022-11-29 Deere & Company Systems and methods to improve work machine stability based on operating values
JP7232691B2 (ja) * 2019-03-29 2023-03-03 株式会社小松製作所 作業機械および作業機械の制御方法
US11615707B2 (en) * 2019-05-29 2023-03-28 Deere & Company Guidance display system for work vehicles and work implements
DE102019124951B4 (de) * 2019-09-17 2023-09-28 Danfoss Power Solutions Gmbh & Co. Ohg Verfahren zum Ansteuern eines Kippschaufelladers
IT202100006818A1 (it) * 2021-03-22 2022-09-22 Cnh Ind Italia Spa Sistema di movimentazione, braccio per un sollevatore telescopico (telehandler) e sollevatore telescopico comprendente tale braccio
CN117449371B (zh) * 2023-12-25 2024-03-19 山西太重数智科技股份有限公司 电铲姿态智能调节控制系统及方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54125994U (ja) * 1978-02-22 1979-09-03
JPS5943567U (ja) * 1982-09-08 1984-03-22 株式会社小松製作所 建設機械の作業機油圧回路
JPS60128001U (ja) * 1984-02-07 1985-08-28 株式会社小松製作所 作業装置の油圧回路

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3522897A (en) * 1968-05-28 1970-08-04 Caterpillar Tractor Co Kickout control for bucket loaders
US4164777A (en) 1978-02-21 1979-08-14 Varian Associates, Inc. Superconducting switch incorporating a steering diode
JPS5943567A (ja) 1982-09-03 1984-03-10 Fujitsu Ltd 半導体装置
JPS60128001A (ja) 1983-12-15 1985-07-08 Sumitomo Metal Ind Ltd 弾性車輪
JPH0791842B2 (ja) * 1988-01-18 1995-10-09 株式会社小松製作所 バケットレベラ装置
US6185493B1 (en) * 1999-03-12 2001-02-06 Caterpillar Inc. Method and apparatus for controlling an implement of a work machine
JP3609012B2 (ja) 2000-08-11 2005-01-12 株式会社カワサキプレシジョンマシナリ 油圧アクチュエータシステム
US6951067B1 (en) * 2000-08-31 2005-10-04 Caterpillar, Inc. Method and apparatus for controlling positioning of an implement of a work machine
JP4456078B2 (ja) * 2003-10-10 2010-04-28 株式会社小松製作所 作業車両の走行振動抑制装置
JP4956008B2 (ja) * 2006-01-13 2012-06-20 株式会社小松製作所 作業機械
US8037807B2 (en) * 2007-05-18 2011-10-18 Caterpillar Inc. Controlled motion in a hydraulically actuated system

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54125994U (ja) * 1978-02-22 1979-09-03
JPS5943567U (ja) * 1982-09-08 1984-03-22 株式会社小松製作所 建設機械の作業機油圧回路
JPS60128001U (ja) * 1984-02-07 1985-08-28 株式会社小松製作所 作業装置の油圧回路

Also Published As

Publication number Publication date
EP2412875A1 (en) 2012-02-01
US9238903B2 (en) 2016-01-19
US20120024146A1 (en) 2012-02-02
CN102362035B (zh) 2015-02-25
JPWO2010110386A1 (ja) 2012-10-04
EP2412875A4 (en) 2017-02-01
EP3239408B1 (en) 2018-10-31
EP2412875B1 (en) 2019-06-05
EP3239408A2 (en) 2017-11-01
EP3239408A3 (en) 2017-12-06
CN102362035A (zh) 2012-02-22
WO2010110386A1 (ja) 2010-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5277449B2 (ja) 作業車両並びに作業車両の制御方法および制御装置
JP5388787B2 (ja) 作業機械の油圧システム
CN111868338B (zh) 挖土机
EP2431534A1 (en) Work vehicle
JP7247118B2 (ja) ショベル
CN106661870B (zh) 挖土机及挖土机的控制方法
EP3203089A1 (en) Work vehicle hydraulic drive system
JP2018003516A (ja) 作業機械
JP5380240B2 (ja) 作業機械の油圧駆動装置
KR20130100054A (ko) 작업 차량의 유압 제어 장치
CN110291254B (zh) 挖土机
JP7023931B2 (ja) ショベル
CN111771033B (zh) 作业车辆
WO2017061220A1 (ja) 建設機械
JP7381768B2 (ja) 建設機械
JP4478538B2 (ja) 作業車両の作業機用油圧ポンプの容量制御方法及び容量制御装置
EP3492664B1 (en) Construction machine
JP5320003B2 (ja) 作業機械の油圧制御装置
JPH06185093A (ja) ホイールローダのフロント制御装置
JP5978176B2 (ja) 作業機械
JP2018168573A (ja) 作業機械
JP6161916B2 (ja) 作業機械
JP2022125785A (ja) ホイールローダ
JP3664780B2 (ja) 建設機械の作業範囲制限制御装置
JP2011241081A (ja) フォークリフトの荷役用油圧回路装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130425

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5277449

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees