JP5262484B2 - 自動車の操作ペダル後退防止構造 - Google Patents
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Description
このような問題点を解決するために従来から各種の自動車の操作ペダル後退防止構造が既に発明されている(特許文献1、2参照)。
上記構成によれば、通常時においては、レバー部材がペダル支持軸とダッシュパネル側の車幅方向軸とを連結する部材を兼ねるので、このレバー部材がペダル支持剛性の向上に寄与する。これにより、該レバー部材の軽量化を図ることができる。
さらに、レバー部材と車体剛性部材との間は離間しているので、次のような効果がある。
加えて、上記構成の操作ペダル後退防止構造は、ダッシュパネル上部に設けられるカウル部の有無にかかわらず、採用することができる。
上記構成によれば、上記揺動中心部を下方部位に設けたので、トラス(truss、三角形の意)の大型化を図ることができると共に、サポートブラケット後部の後退量の拡大を図ることができる。
上記構成によれば、揺動脆弱部により、部品点数の増加を招くことなく、サポートブラケット後部の変位を許容することができる。
上記構成によれば、サポートブラケット後部は回動軸を支点として変位するので、確実にサポートブラケット後部の変位を許容することができる。
上記構成によれば、上記側壁部により通常時におけるレバー部材それ自体の剛性向上と、ペダル支持剛性の向上とを図ることができ、ダッシュパネル後退時には、溝部周辺の側壁部にてペダル支持軸を確実に押圧することができ、これにより、ペダル後退を確実に防止することができる。
図1は自動車の操作ペダル後退防止構造を示す側面図、図2は図1の要部を車室内側から見た状態で示す正面図、図3は図2の斜視図、図4は図1の要部拡大側面図である。
また、上述のダッシュロアパネル3の上部には、ダッシュアッパパネル5とカウルパネル6とを備えて、車幅方向に延びるカウル部7を設けるが、このカウル部7はダッシュロアパネル3の一般面に対して車室2側への突出量が僅少となるように形成されている。
ここで、上述のブレーキペダル8は、上下方向に延びるアーム部8Aと、踏面を形成するペダル部8Bとを備え、アーム部8Aの上下方向の中間部におけるプッシュロッド連結部8Cにはプッシュロッド9(詳しくは、ブレーキブースタ50側のプッシュロッド9の後端部)を連結し、ブレーキペダル8の踏込み時に該プッシュロッド9を介して、ダッシュロアパネル3のエンジンルーム1側の前面に取付けられたブレーキブースタ(制動倍力装置)50を作動させるように構成している。
つまり、該下側ブラケット30は、前側に位置する取付け片31と、この取付け片31から後方かつ上方に延びるサポート片32とを一体に屈曲形成したもので、左右一対の下側ブラケット30は、その取付け片31が、上述のボルト12、ナット13を用いて、取付け片51、ベースプレート10と共に、ダッシュロアパネル3に対して、共締め固定されている。
詳しくは、図6に示すように、ペダル支持軸33の外周には、カラー34を介して筒部35を装着し、ブレーキペダル8のアーム部8Aの上端部は、上記筒部35に溶接固定されている。
また、図1〜図3に示すように、上述の後退防止レバー40は上側ブラケット20の内側で、かつ左右の各下側ブラケット30,30の外側に位置するように配設されている。
そして、上述の後退防止レバー40の後部には、車両衝突によるダッシュロアパネル3の後退時に、上記インパネメンバ60に衝突して該レバー40を回転させる方向(図1、図4の反時計方向に回転させる方向)に衝突荷重を受ける位置に当接部46が形成されている。
また、図1、図4に示すように、下側ブラケット30の揺動許容部36とペダル支持軸33との前後方向の中間部位において、後退防止レバー40の側壁部42,43と下側ブラケット30のサポート片32,32とは所定の結合(溶接力)でスポット溶接された溶接部39が形成されている。なお、この溶接部39は上述の揺動中心部37よりも上方に配されている方が、下側ブラケット30の揺動を促進する上で好ましい。
さらに、上述の後退防止レバー40は少なくとも溶接部39からペダル支持軸33まで拡がる側壁部42,43を有し、これら側壁部42,43には、揺動時に該ペダル支持軸33がスライドして後退可能な溝部としての長孔47,47が設けられている(図4参照)。
さらに詳しくは、ペダル支持軸33は揺動中心部37および横軸41よりも後方で、かつ横軸41と揺動中心部37との上下方向の中間に位置するものである。
なお、この実施例では、各要素が図2、図3に示す状態に予めサブアセンブリされたものが、ダッシュロアパネル3に対して組付けられるように構成している。
軽度の衝突時には、その後の2次衝突を防止するために、乗員がブレーキペダル8を操作する必要がある。この実施例では、後退防止レバー40とインパネメンバ60との間に所定の間隔が設けられているので、後退防止レバー40がインパネメンバ60に衝合しない程度の軽度の衝突時においては、乗員はブレーキペダル8を操作して、その後の2次衝突を回避することができる。
すなわち、車両衝突によりエンジンおよびダッシュロアパネル3が後退すると、後退防止レバー40の当接部46にインパネメンバ60が衝合し、後退防止レバー40はその前部の横軸41を支点として図8の反時計方向へ回動しようとする。
この場合、溶接部39およびペダル支持軸33は下側ブラケット30の揺動許容部36を後方へ引き伸ばす方向に動いた後に、溶接部39は破断され、下側ブラケット30はその揺動中心部37を支点として、該ブラケット30の後部が後方かつ下方へ確実に揺動する。
上述のペダル支持軸33に付勢される力は前下方向または前方向となり、この付勢力に対抗するように、ペダル支持軸33、揺動中心部37および横軸41を結ぶトラス構造となっている。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示す。
さらに、レバー部材(後退防止レバー40)と車体剛性部材(インパネメンバ60)との間は離間しているので、次のような効果がある。
この構成によれば、上記3点(揺動中心部37、結合部、軸支部)をトラス形状に連結したので、このトラス構造により、ペダル支持剛性の向上と軽量化の両立を図ることができる。
この構成によれば、上記揺動中心部37を下方部位に設けたので、トラス(truss、三角形の意)の大型化を図ることができると共に、下側ブラケット30後部の後退量の拡大を図ることができる。
この構成によれば、揺動脆弱部により、部品点数の増加を招くことなく、下側ブラケット30後部の変位を許容することができる。
この構成によれば、上記側壁部42,43により通常時におけるレバー部材(後退防止レバー40参照)それ自体の剛性向上と、ペダル支持剛性の向上とを図ることができ、ダッシュロアパネル3後退時には、溝部(長孔47参照)周辺の側壁部42,43にてペダル支持軸33を確実に押圧することができ、これにより、ペダル後退を確実に防止することができる。
このヒンジブラケット63は、図14に斜視図で示すように、左右の側片63a,63bと、これら左右の側片63a,63b間を車幅方向に連結する前片63cとを一体に折曲げ形成したもので、該前片63cを上述のベースプレート10に固定したものである。
このように、機械的に構成された下側ブラケット支持軸62を中心(揺動中心部)として下側ブラケット30が確実に回動するので、その作動信頼性の向上を図ることができる。
さらに、レバー部材(後退防止レバー40)と車体剛性部材(インパネメンバ60)との間は離間しているので、次のような効果がある。
この構成によれば、下側ブラケット30後部は回動軸(下側ブラケット支持軸62)を支点として変位するので、確実に下側ブラケット30後部の変位を許容することができる。
図9〜図14で示した実施例2においても、その他の構成、作用、効果については、図1〜図8で示した実施例1とほぼ同様である。
また、車両衝突時には、上記ボルト73,ナット74による締結が外れるか、或は連結片71が破壊されるように構成している。
また、前面衝突によるダッシュロアパネル3後退時においては、上記結合部が下側ブラケット30の揺動方向と略同じ後方に移動するので、従来のようなガイド面やワイヤなどを設けることなく、下側ブラケット30後部の後方揺動を促進して、ペダル後退を防止することができる。
すなわち、この離間構造によりレバー部材(後退防止レバー40)と車体剛性部材(インパネメンバ60)との間の組付け精度は何等要求されない。しかも、軽度の前面衝突時には、その後の2次衝突を回避するため、操作ペダル(ブレーキペダル8)を乗員が操作する必要があり、この軽衝突時には操作ペダル(ブレーキペダル8)は通常時の状態を維持することができるので、乗員による操作ペダル(ブレーキペダル8)の操作が可能となる。
この発明のダッシュパネルは、実施例のダッシュロアパネル3に対応し、
以下同様に、
操作ペダルは、ブレーキペダル8に対応し、
サポートブラケットは、下側ブラケット30に対応し、
車幅方向軸は、横軸41に対応し、
レバー部材は、後退防止レバー40に対応し、
車体剛性部材は、インパネメンバ60に対応し、
結合部は、溶接部39、ナット38で締め付けられたペダル支持軸33、ボルト73、ナット74による締結部に対応し、
溝部は、長孔47に対応し、
揺動許容部を構成する回動軸は、下側ブラケット支持軸62に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
8…ブレーキペダル(操作ペダル)
30…下側ブラケット(サポートブラケット)
33…ペダル支持軸
36,70…揺動許容部
37…揺動中心部
39…溶接部(結合部)
40…後退防止レバー(レバー部材)
41…横軸(車幅方向軸)
42,43…側壁部
46…当接部
47…長孔(溝部)
60…インパネメンバ(車体剛性部材)
62…下側ブラケット支持軸(揺動許容部、回動軸)
Claims (5)
- ダッシュパネル後方に配設される操作ペダルの支持構造において、
上記ダッシュパネルに支持されると共に、その先端部に操作ペダルのアーム上端部を車幅方向に延びるペダル支持軸に軸支するサポートブラケットと、
該サポートブラケットよりも上方において上記ダッシュパネルに車幅方向軸中心に軸支されるレバー部材と、
該レバー部材から後方に離間して位置する車体剛性部材とが設けられており、
上記サポートブラケットは、その後端部を後方に揺動可能な揺動許容部が設けられ、
上記レバー部材の前部が上記ダッシュパネルに軸支され、
上記レバー部材の後部が上記ダッシュパネル後退時に上記車体剛性部材に衝突して回動する方向に衝突荷重を受ける位置に当接部を有するように形成され、
上記レバー部材の下部が、上記サポートブラケットの揺動許容部よりも後方に設けられた結合部に揺動不能で、かつ上記車体剛性部材からの衝突荷重にて離脱する強度で結合され、
上記サポートブラケットの揺動許容部の揺動中心部と、上記サポートブラケットの上記レバー部材との結合部と、上記レバー部材と上記ダッシュパネルとの軸支部とが、側面視において後方に突出するトラス形状に連結されるように配設され、
上記結合部および上記ペダル支持軸は上記サポートブラケットの揺動許容部よりも後部を車両後方へ引く方向に動いた後に、上記結合部が離脱され、該サポートブラケットの後部が後方かつ下方へ揺動するように構成されたことを特徴とする
自動車の操作ペダル後退防止構造。 - 上記サポートブラケットの揺動許容部は、揺動中心部が上記サポートブラケットの上下方向の中央よりも下方部位に設けられた
請求項1記載の自動車の操作ペダル後退防止構造。 - 上記サポートブラケットの揺動許容部は、伸縮方向よりも揺動方向に脆弱な形状の揺動脆弱部である
請求項1または2に記載の自動車の操作ペダル後退防止構造。 - 上記サポートブラケットの揺動許容部は、回動軸である
請求項1〜3の何れか1項に記載の自動車の操作ペダル後退防止構造。 - 上記レバー部材は、上記結合部からペダル支持軸まで拡がる側壁部を有し、
該側壁部に、揺動時に上記ペダル支持軸がスライドして後退可能な溝部が設けられた
請求項1〜4の何れか1項に記載の自動車の操作ペダル後退防止構造。
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