JP5256577B2 - 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents
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Description
かかる情報の埋め込み方法として、従来は、カラートナーを用いて、目視で認識が困難な微小サイズの画像を一定の変調量で重畳して印刷する方法が採られることが多かった。しかしながら、この方法では、埋め込む画像が同じ色のカラー画像に重なる場合、色分解できないため、情報として判別できないという不都合がある。また、この不都合を解消するため、埋め込む情報の量を増やすことも考えられるが、これでは画像密度が高くなり、画像の色調を変化させることになってしまう。
この特許文献1では、画像形成装置において、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色トナーを収容した現像器に加え、不可視トナーを収容した現像器を設け、この不可視トナーを用いて埋め込み情報を印刷している。
この特許文献2には、カーボンを含む黒(以下、「ピュアブラック」という)と、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)を混合した黒(以下、「プロセスブラック」という)とを組み合わせ、ピュアブラックの不可視光吸収性を利用した原本性保証プリントが開示されている。即ち、ピュアブラックとプロセスブラックは、通常光の下では略等色であるが、特定波長の不可視光の下では、不可視光吸収性を持つピュアブラックのみが視認できるのである。また、ピュアブラックとプロセスブラックとを組み合わせた原本性保証プリントを複写機で複写した場合、これらが通常光の下で等色なので、両者を区別して再現することは不可能である。つまり、複写後は、不可視光の下でピュアブラックのみを視認することができなくなるので、これにより、偽造されたものであるかどうかを判別することが可能となる。
そこで、従来の画像形成装置の構成を変更することなく、不可視トナーによる情報埋め込みを行う方法として、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のいずれかのトナーを不可視(I)に置き換えて印刷することが考えられる。
一方で、黒(K)以外の特定の色を不可視(I)に交換することも考えられる。ところが、この構成の場合、不可視光を吸収する黒は、不可視(I)を用いた情報の読取りの障害となるので、通常、黒としては、ピュアブラック(以下、黒(K)と表記する)ではなく、プロセスブラック(以下、黒(K’)と表記する)を用いる。即ち、この場合は、黒(K’)、不可視(I)に2色カラーを加えたトナーにより印刷する構成、或いは、そもそもフルカラー印刷ができないことから、2色カラーは用いず、黒(K’)、不可視(I)のみで印刷する構成となる。
例えば、CトナーがIトナーに置き換えられているとする。この場合は、上述したように、黒としてはプロセスブラックを用いるのが普通であるので、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、不可視(I)、黒(K’)の4色となる。これらのトナーを用いる画像形成装置に対し、特許文献2の画像を出力したとすると、ピュアブラックの部分はK’色で印刷され、プロセスブラックの部分は、Y色、M色、I色を組み合わせた色で印刷される。従って、ピュアブラックの部分のみが不可視光で視認できるということがなくなる。また、ピュアブラックの部分とプロセスブラックの部分とに色差が生じ、本来不可視光の下でのみ視認されるべき図柄が、通常光の下で視認できてしまうという問題が生じる。
尚、ここでは、特殊トナーとして不可視トナーを例示したが、不可視でなくても、特定波長の光の吸収性を利用して情報を読み取るために用いられる種々の特殊トナーについて同様の問題は生じ得る。
また、本発明の他の目的は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)のいずれかが不可視(I)に置き換えられた画像形成装置を用いて、通常光では読み取れず、不可視光で読取り可能な図柄を含む原本性保証プリントを出力することにある。
更に、本発明の他の目的は、黒(K)が不可視(I)に置き換えられた画像形成装置を用いて、通常光では読み取れず、不可視光で読取り可能な図柄を含む原本性保証プリントを出力することにある。
図1は、本実施の形態の前提となるシステムの構成の一例を示したものである。このシステムは、少なくとも、電子文書の印刷を指示する端末装置100と、電子文書を蓄積する文書リポジトリ200と、電子文書の画像にコード画像を重畳して印刷する画像形成装置400とがネットワーク900に接続されることにより構成されている。また、このシステムは、画像形成装置400にて出力される印刷物500も含む。
まず、端末装置100は、文書リポジトリ200から印刷対象の電子文書を取得する(A)。そして、画像形成装置400に対し、この電子文書の印刷を指示する(B)。このとき、端末装置100は、印刷に関するパラメータである印刷属性を指定する。この印刷属性には、通常の印刷と同様、用紙サイズ、向き、縮小/拡大、両面印刷、N−up(用紙の1ページ内に電子文書のNページを割り付ける印刷)等が含まれる。
この電子文書の印刷指示を受けると、画像形成装置400は、電子文書の画像に埋め込み画像を重畳した画像を紙等の媒体に印刷し、印刷物500を出力する(C)。
例えば、画像形成装置400は、このような埋め込み画像のうち、特殊な装置で読み取れるようにしたい画像を、赤外光の吸収率が一定の基準以上である黒(K)を用いて形成する。一方、特殊な装置で読み取れないようにしたい画像を、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)を用いて形成し、赤外光の吸収率が一定の基準以下になるようにする。
図2は、画像処理装置50の機能構成を示した図である。
図示するように、画像処理装置50は、文書取得部51と、文書PDL生成部52と、埋め込み画像取得部55aと、色設定情報取得部53と、色設定情報記憶部54と、埋め込み画像変換部55bと、出力用PDL生成部56とを備えている。
文書取得部51は、文書リポジトリ200(図1参照)から端末装置100のメモリ内に読み込んである電子文書を取得し、これを画像化して、文書PDL生成部52に伝える。また同時に、埋め込み画像取得部55aに対し埋め込み画像の取得を指示する。文書PDL生成部52は、文書取得部51から渡された文書画像をPDL(Page Description Language)で記述された文書PDLに変換する。
埋め込み画像取得部55aは、端末装置100のメモリ内に格納された埋め込み画像を取得し、これを埋め込み画像変換部55bに伝える。また同時に、色設定情報取得部53に対し色設定情報の取得を指示する色設定情報取得指示を出力する。尚、埋め込み画像取得部55aは、埋め込み画像を取得するという観点から、取得手段として把握することもできる。
出力用PDL生成部56は、文書PDL生成部52から渡された文書PDLに対し、埋め込み画像変換部55bから渡された埋め込み画像及び色指定の情報を設定することにより出力用PDLを生成し、画像形成装置400に出力する。尚、埋め込み画像変換部55b及び出力用PDL生成部56は、画像形成装置400に対し印刷対象の画像を色指定を変更して出力するという観点から、出力手段として把握することもできる。
まず、文書取得部51は、文書リポジトリ200から端末装置100のメモリ内に読み込まれた電子文書を取得する。そして、ユーザの印刷指示に応じて、電子文書を画像化した文書画像を文書PDL生成部52に文書画像を送ることで、電子文書の印刷を指示する。次いで、文書PDL生成部52は、文書取得部51から文書画像を受け取ると、その文書画像を印刷するためのPDLを生成する。
一方、文書取得部51は、印刷指示と同時に、埋め込み画像取得部55aに対して埋め込み画像の取得を指示する。これにより、埋め込み画像取得部55aは、端末装置100のメモリ内に格納された埋め込み画像を取得し、これを埋め込み画像変換部55bに送る。また、埋め込み画像取得部55aは、色設定情報取得部53に対して色設定情報取得指示を伝える。
そこで、以下、この場合の色設定情報取得部53及び埋め込み画像変換部55bの処理について説明する。
まず、色設定情報取得部53は、埋め込み画像取得部55aから色設定情報取得指示があるかどうかを監視する(ステップ531)。即ち、色設定情報取得指示がなければ、ステップ531を繰り返し、色設定情報取得指示があれば、画像形成装置400に対し、色設定情報の送信を要求する(ステップ532)。
これに応じて、画像形成装置400は、色設定情報を取得する。即ち、複数のトナー収容部のうち、どの色のトナー収容部に不可視トナーがセットされているかを検出する。尚、この検出方法としては、例えば、どの色のトナーを不可視トナーに交換したかをトナー交換時にユーザが設定しメモリ等に記憶しておき、これに基づいて検出する方法がある。また、トナーカートリッジをロックするロック機構の凹凸パターンを色ごとに異ならせておき、その凹凸パターンを認識することで、不可視トナーのカートリッジが装着されていることを検出する方法も考えられる。尚、色設定情報として、黒(K)が黒(K’)に置き換えられていることを示す情報を取得するようにしてもよい。
そして、画像形成装置400がこの取得した色設定情報を返信すると、色設定情報取得部53はこれを受信し(ステップ533)、色設定情報記憶部54に記憶する(ステップ534)。
まず、埋め込み画像変換部55bは、埋め込み画像取得部55aから埋め込み画像を取得する(ステップ551)。次に、色設定情報記憶部54から色設定情報を取り出し(ステップ552)、色設定情報に基づいて色指定を変換する処理を行う。
ここで、色指定の変換処理は、図5に示すような埋め込み画像のドットの1つ1つに対し、色指定の変換を行う処理である。図5は、紙のほぼ全面に埋め込まれる埋め込み画像の一部を示したものである。また、実際には、文書画像に対しこの埋め込み画像が重ね合わせられるが、ここでは、文書画像については省略している。
以下の動作説明では、図5に示すように、下方向にX軸をとり、右方向にY軸をとり、X座標「i」、Y座標「j」のドットをP(i,j)で表す。また、各ドットに対しては、ピュアブラックの色指定、又は、プロセスブラックの色指定がなされている。図5では、前者を黒丸で示し、後者を斜線を施した丸で示している。
そして、全てのP(i,j)に対し、ステップ555〜557の処理を行う。
即ち、まず、埋め込み画像変換部55bは、色設定情報を参照し、P(i,j)になされていた色指定を、不可視(I)で置き換えられた色以外の色指定に変更する(ステップ555)。例えば、黒(K)の色指定に変更すれば、実際には黒(K’)で印刷されることになるため、埋め込み画像は、プロセスブラックの濃淡で表される。或いは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)の単色の色指定に変更してもよいし、イエロー(Y)、マゼンタ(M)を一定の割合で組み合わせた色指定に変更してもよい。このような色指定の変換を行わなければ、ピュアブラックの部分はプロセスブラックで印刷され、プロセスブラックの部分はシアン(C)が抜け落ちた色で印刷されることになり、それらの部分に色差が生じてしまうため、ステップ555においてこれを防止しているのである。
その結果、変数「j」がドット数「N」を超えていなければ、ステップ555に戻る。一方、変数「j」がドット数「N」を超えていれば、変数「i」に「1」を加算し(ステップ560)、変数「i」と、X軸方向のドット数「M」とを比較する(ステップ561)。
その結果、変数「i」がドット数「M」を超えていなければ、ステップ554に戻る。一方、変数「i」がドット数「M」を超えていれば、この色指定の変換後の埋め込み画像を出力用PDL生成部56に出力する。
そして、この出力用PDLを画像形成装置400に送信することで、画像形成装置400では、肉眼で視認できず、かつ、赤外光で読み取ることの可能な図柄を含む埋め込み画像が印刷されることとなる。
この画像形成装置400は、各色の階調データに対応して画像形成を行う画像プロセス系410、記録用紙(シート、媒体)を搬送するシート搬送系430、画像形成装置400全体を制御する画像出力制御部441、例えばパーソナルコンピュータやスキャナユニット445等に接続され、受信された画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理系であるIPS(Image Processing System)442を備えている。尚、図6は、画像形成装置400をユーザが操作する側(手前側)から見た図である。
まず、図2の出力用PDL生成部56で生成された出力用PDLが、IPS442に入力される。IPS442は、入力されたPDLに対し、所定の画像処理を施す。画像処理が施された画像データは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、不可視(I)、黒(K’)の4色の色材階調データに変換され、各画像形成ユニット411Y,411M,411I,411K’のレーザ露光器414に出力される。
一方、黒(K)に代えて不可視(I)を用いた場合は、赤外光による情報読取りは問題なく行えるが、ピュアブラックの部分とプロセスブラックの部分とで色差が生じてしまうという問題は依然としてある。従って、図4のステップ555のような、これらの部分の色差を感じさせないようにする処理は行う必要がある。
Claims (5)
- 複数のトナー収容部の各々にトナーを収容し当該トナーを用いて印字することの可能な印字機構に対し、当該複数のトナー収容部の何れかのトナー収容部に収容されたトナーを用いて印字するために当該トナー収容部の指定がなされた印字対象の画像を出力する画像処理装置であって、
前記複数のトナー収容部のうち、近赤外光を吸収するカーボンを含む黒トナーが本来収容されるべき黒トナー収容部に、当該近赤外光を吸収しない、イエロー、マゼンタ、シアンの各色のトナーを混合してなる黒トナーが収容されており、当該近赤外光を吸収しないイエロー、マゼンタ、シアンのトナーが本来収容されるべきイエロートナー収容部、マゼンタトナー収容部、シアントナー収容部のうちの一のトナー収容部に、当該近赤外光を吸収する不可視トナーが収容されており、当該イエロートナー収容部、当該マゼンタトナー収容部、当該シアントナー収容部のうちの当該一のトナー収容部以外のトナー収容部に、本来収容されるべきトナーが収容されていることを認識する認識手段と、
前記黒トナー収容部に本来収容されるべき前記近赤外光を吸収するカーボンを含む黒トナーを用いて印字するために当該黒トナー収容部の指定がなされた第1の画像と、前記イエロートナー収容部、前記マゼンタトナー収容部、前記シアントナー収容部に本来収容されるべき当該近赤外光を吸収しないイエロー、マゼンタ、シアンの各色のトナーを混合してなる黒トナーを用いて印字するために当該イエロートナー収容部、当該マゼンタトナー収容部及び当該シアントナー収容部の指定がなされた第2の画像とを取得する取得手段と、
前記第1の画像になされた指定を前記一のトナー収容部以外の少なくとも1つのトナー収容部及び当該一のトナー収容部の指定に変更し、前記第2の画像になされた指定を当該少なくとも1つのトナー収容部の指定に変更し、当該第1の画像と当該第2の画像とを前記印字機構に出力する出力手段と
を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 複数のトナー収容部の各々にトナーを収容し当該トナーを用いて印字することの可能な印字機構に対し、当該複数のトナー収容部の何れかのトナー収容部に収容されたトナーを用いて印字するために当該トナー収容部の指定がなされた印字対象の画像を出力する画像処理装置であって、
前記複数のトナー収容部のうち、近赤外光を吸収するカーボンを含む黒トナーが本来収容されるべき黒トナー収容部に、当該近赤外光を吸収する不可視トナーが収容されており、当該近赤外光を吸収しないイエロー、マゼンタ、シアンのトナーが本来収容されるべきイエロートナー収容部、マゼンタトナー収容部、シアントナー収容部に、本来収容されるべきトナーが収容されていることを認識する認識手段と、
前記黒トナー収容部に本来収容されるべき前記近赤外光を吸収するカーボンを含む黒トナーを用いて印字するために当該黒トナー収容部の指定がなされた第1の画像と、前記イエロートナー収容部、前記マゼンタトナー収容部、前記シアントナー収容部に本来収容されるべき当該近赤外光を吸収しないイエロー、マゼンタ、シアンの各色のトナーを混合してなる黒トナーを用いて印字するために当該イエロートナー収容部、当該マゼンタトナー収容部及び当該シアントナー収容部の指定がなされた第2の画像とを取得する取得手段と、
前記第1の画像になされた指定に前記イエロートナー収容部、前記マゼンタトナー収容部及び前記シアントナー収容部のうちの少なくとも1つのトナー収容部の指定を追加し、前記第2の画像になされた指定を当該少なくとも1つのトナー収容部の指定に変更し、当該第1の画像と当該第2の画像とを前記印字機構に出力する出力手段と
を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 各々に本来収容すべきトナーの色が決められた複数のトナー収容部と、
前記複数のトナー収容部のうち、何れかのトナー収容部が指定されることにより、当該トナー収容部に収容されたトナーを用いて印字する印字部と、
前記複数のトナー収容部のうち、近赤外光を吸収するカーボンを含む黒トナーが本来収容されるべき黒トナー収容部に、当該近赤外光を吸収しない、イエロー、マゼンタ、シアンの各色のトナーを混合してなる黒トナーが収容されていることを認識する第1の認識部と、
前記複数のトナー収容部のうち、前記近赤外光を吸収しないイエロー、マゼンタ、シアンのトナーが本来収容されるべきイエロートナー収容部、マゼンタトナー収容部、シアントナー収容部のうちの一のトナー収容部に、当該近赤外光を吸収する不可視トナーが収容されており、当該イエロートナー収容部、当該マゼンタトナー収容部、当該シアントナー収容部のうちの当該一のトナー収容部以外のトナー収容部に、本来収容されるべきトナーが収容されていることを認識する第2の認識部と、
前記黒トナー収容部に本来収容されるべき前記近赤外光を吸収するカーボンを含む黒トナーを用いて印字するために当該黒トナー収容部の指定がなされた画像の印字を、前記一のトナー収容部以外の少なくとも1つのトナー収容部及び当該一のトナー収容部を指定して、前記印字部に指示し、前記イエロートナー収容部、前記マゼンタトナー収容部、前記シアントナー収容部に本来収容されるべき当該近赤外光を吸収しないイエロー、マゼンタ、シアンの各色のトナーを混合してなる黒トナーを用いて印字するために当該イエロートナー収容部、当該マゼンタトナー収容部及び当該シアントナー収容部の指定がなされた画像の印字を、当該少なくとも1つのトナー収容部を指定して、前記印字部に指示する指示部と
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 複数のトナー収容部の各々にトナーを収容し当該トナーを用いて印字することの可能な印字機構に対し、当該複数のトナー収容部の何れかのトナー収容部に収容されたトナーを用いて印字するために当該トナー収容部の指定がなされた印字対象の画像を出力する画像処理方法であって、
前記複数のトナー収容部のうち、近赤外光を吸収するカーボンを含む黒トナーが本来収容されるべき黒トナー収容部に、当該近赤外光を吸収しない、イエロー、マゼンタ、シアンの各色のトナーを混合してなる黒トナーが収容されていることを認識するステップと、
前記複数のトナー収容部のうち、前記近赤外光を吸収しないイエロー、マゼンタ、シアンのトナーが本来収容されるべきイエロートナー収容部、マゼンタトナー収容部、シアントナー収容部のうちの一のトナー収容部に、当該近赤外光を吸収する不可視トナーが収容されており、当該イエロートナー収容部、当該マゼンタトナー収容部、当該シアントナー収容部のうちの当該一のトナー収容部以外のトナー収容部に、本来収容されるべきトナーが収容されていることを認識するステップと、
前記黒トナー収容部に本来収容されるべき前記近赤外光を吸収するカーボンを含む黒トナーを用いて印字するために当該黒トナー収容部の指定がなされた第1の画像と、前記イエロートナー収容部、前記マゼンタトナー収容部、前記シアントナー収容部に本来収容されるべき当該近赤外光を吸収しないイエロー、マゼンタ、シアンの各色のトナーを混合してなる黒トナーを用いて印字するために当該イエロートナー収容部、当該マゼンタトナー収容部及び当該シアントナー収容部の指定がなされた第2の画像とを取得するステップと、
前記第1の画像になされた指定を前記一のトナー収容部以外の少なくとも1つのトナー収容部及び当該一のトナー収容部の指定に変更するステップと、
前記第2の画像になされた指定を前記少なくとも1つのトナー収容部の指定に変更するステップと、
指定が変更された前記第1の画像と前記第2の画像とを前記印字機構に出力するステップと
を含むことを特徴とする画像処理方法。 - 複数のトナー収容部の各々にトナーを収容し当該トナーを用いて印字することの可能な印字機構に対し、当該複数のトナー収容部の何れかのトナー収容部に収容されたトナーを用いて印字するために当該トナー収容部の指定がなされた印字対象の画像を出力する機能をコンピュータに実現させるためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記複数のトナー収容部のうち、近赤外光を吸収するカーボンを含む黒トナーが本来収容されるべき黒トナー収容部に、当該近赤外光を吸収しない、イエロー、マゼンタ、シアンの各色のトナーを混合してなる黒トナーが収容されており、当該近赤外光を吸収しないイエロー、マゼンタ、シアンのトナーが本来収容されるべきイエロートナー収容部、マゼンタトナー収容部、シアントナー収容部のうちの一のトナー収容部に、当該近赤外光を吸収する不可視トナーが収容されており、当該イエロートナー収容部、当該マゼンタトナー収容部、当該シアントナー収容部のうちの当該一のトナー収容部以外のトナー収容部に、本来収容されるべきトナーが収容されていることを認識する機能と、
前記黒トナー収容部に本来収容されるべき前記近赤外光を吸収するカーボンを含む黒トナーを用いて印字するために当該黒トナー収容部の指定がなされた第1の画像と、前記イエロートナー収容部、前記マゼンタトナー収容部、前記シアントナー収容部に本来収容されるべき当該近赤外光を吸収しないイエロー、マゼンタ、シアンの各色のトナーを混合してなる黒トナーを用いて印字するために当該イエロートナー収容部、当該マゼンタトナー収容部及び当該シアントナー収容部の指定がなされた第2の画像とを取得する機能と、
前記第1の画像になされた指定を前記一のトナー収容部以外の少なくとも1つのトナー収容部及び当該一のトナー収容部に収容されたトナーの指定に変更し、前記第2の画像になされた指定を当該少なくとも1つのトナー収容部の指定に変更し、当該第1の画像と当該第2の画像とを前記印字機構に出力する機能と
を実現させるためのプログラム。
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