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JP5251463B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、表示画面上でタッチ位置を検出し、当該タッチ位置に応じた処理を行う情報処理装置の技術に関する。
デジタルカメラ等の撮像装置(情報処理装置)においては、ユーザの入力手段としてタッチパネル(タッチ位置検知部)をモニタに備えたものが知られている。このようなタッチパネルによれば、モニタにおいて操作ボタン等を比較的大きく表すことが可能であるとともに、指先で軽くタッチするだけで入力を行えるため、操作性も良好である。
例えば特許文献1に開示された撮像装置では、タッチ時の処理内容が異なる12個のボタン(矩形領域)を3×4のマトリクス状に配列したボタン配列がタッチパネルに規定されている。
特開2001−59984号公報
しかしながら、上記の特許文献1の撮像装置では、例えば撮像装置を把持した右手の親指の指先で上述のボタン配列をタッチ操作しようとすると、右手から遠いボタンに対しては、左方向に差し伸ばした親指が複数のボタンに覆い被さるため、親指の指先だけでなく腹の部分がボタンに接触する場合がある。このような場合には、複数のボタンに対して1本の指による複数のタッチ操作が同時にタッチパネルで検知されることとなり、ユーザの意図する処理が適切に行われない可能性がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、1本の指による複数のタッチ操作が同時にタッチ位置検知部で検知される場合でも適切な処理を行える情報処理装置の技術を提供することを目的とする。
本発明は、撮像装置であって、表示画面を有する表示部と、前記表示画面上でタッチ位置を検出し、当該タッチ位置に応じた処理を行う処理手段と、前記表示部の下側及び右側の少なくとも一方にあって、把持に供されるグリップ部と、を備えており、前記グリップ部が前記表示部の下側にある場合、前記表示画面上の右端領域には、前記表示画面の上下方向に沿って配置されるとともに、前記処理の内容が異なった2以上の領域が規定され、前記グリップ部が前記表示部の右側にある場合、前記表示画面上の下端領域には、前記表示画面の左右方向に沿って配置されるとともに、前記処理の内容が異なった2以上の領域が規定され、前記処理手段は、前記所定方向に沿って差し伸ばされた1の指により前記2以上の領域のうち複数の領域が同時にタッチされた場合には、前記1の指に係る指先に最も近い1の領域に限っての処理を行う限定処理手段、を有する。
本発明によれば、表示部の表示画面上でタッチ位置を検出し、当該タッチ位置に応じた処理を行う処理手段を備え、表示画面上において所定方向に沿って配置されるとともに処理の内容が異なった2以上の領域のうち複数の領域が、所定方向に沿って差し伸ばされた1の指により同時にタッチされた場合には、1の指に係る指先に最も近い1の領域に限っての処理を行う。その結果、1の指による複数のタッチ操作が同時にタッチ位置検知部で検知される場合でも適切な処理を行える。
<実施形態>
[撮像装置の要部構成]
図1〜図3は、本発明の実施形態に係る撮像装置1の外観構成を示す図である。図1および図2は、縦位置コントロールグリップ7を装着した撮像装置1の正面外観図および背面外観図であり、図3は、撮像装置1の上面外観図である。この撮像装置1は、例えば一眼レフレックスタイプのデジタルスチルカメラとして構成された情報処理装置として機能し、カメラボディ10と、カメラボディ10に着脱自在な撮影レンズとしての交換レンズ2とを備えている。
図1において、カメラボディ10の正面側には、正面略中央に交換レンズ2が装着されるマウント部301と、マウント部301の右横に配置されたレンズ交換ボタン302と、ユーザの把持に供されるグリップ部303と、正面右上部に配置されたモード設定ダイアル306と、グリップ部303の上面に配置されたシャッターボタン307および操作ダイヤル92とが設けられている。
また、図2において、カメラボディ10の背面側には、背面モニタ部33と、背面モニタ部33の右方に配置された十字キー314と、十字キー314の中央に配置されたプッシュボタン315とが備えられている。また、カメラボディ10の背面側には、背面モニタ部33の上方に配設された光学ファインダ316と、光学ファインダ316の周囲を囲むアイカップ321と、光学ファインダ316の左方に配設されたメインスイッチ317と、光学ファインダ316の右方に配設された露出補正ボタン323およびモニタ操作ボタン324と、光学ファインダ316の上方に配設されたフラッシュ部318および接続端子部319とが備えられている。
マウント部301には、装着された交換レンズ2との電気的接続を行うためコネクタEc(図5参照)や、機械的接続を行うためのカプラ75(図5参照)が設けられている。
レンズ交換ボタン302は、マウント部301に装着された交換レンズ2を取り外す際に押下されるボタンである。
グリップ部303は、ユーザが撮影時に撮像装置1を把持する部位として背面モニタ部33の右側方向に設けられており、フィッティング性を高めるために指形状に合わせた表面凹凸が形成されている。なお、グリップ部303の内部には電池収納室およびカード収納室(不図示)が設けられている。電池収納室にはカメラの電源として電池69B(図5参照)が収納されており、カード収納室には撮影画像の画像データを記録するためのメモリカード67(図5参照)が着脱可能に収納されるようになっている。なお、グリップ部303には、当該グリップ部303をユーザが把持したか否かを検出するためのグリップセンサを設けるようにしても良い。
モード設定ダイアル306は、自動露出(AE)制御モードや手動露出(M)制御モード、或いは撮影シーンに応じた各種撮影モード等を択一的に選択するためのものである。
シャッターボタン307は、途中まで押し込んだ「半押し状態」の操作と、さらに押し込んだ「全押し状態」の操作とが可能とされた押下スイッチである。シャッターボタン307が半押しされると、被写体を撮影するための準備動作(露出制御値の設定や焦点調整等の準備動作)が実行される。そして、シャッターボタン307が全押しされると、撮影動作(撮像素子101(図5参照)を露光し、その露光によって得られた画像信号に所定の画像処理を施してメモリカード等に記録する一連の動作)が実行される。
操作ダイヤル92は、回転式の操作部材であり、その回転操作に応じて各種の設定内容を変更することが可能である。すなわち、操作ダイヤル92を操作することによれば、各種撮影モードにおける制御値を設定できる。
背面モニタ部33は、光学ファインダ316の下方に設けられ、カラーの画像表示が可能な表示画面33fとして働くLCD(Liquid Crystal Display)331を備えている。この背面モニタ33は、本撮影において撮像素子101(図5参照)により撮像された画像の表示や記録済みの画像の再生表示等を行うとともに、撮像装置1に搭載される機能やモードの設定画面を表示するものである。なお、背面モニタ部33は、ミラー部103(図5参照)をミラーアップ状態とすることで、本撮影前に撮像素子101(図5)で連続して撮像される被写体の画像をライブビュー画像(プレビュー画像)として表示することが可能である。また、背面モニタ部33の外周には、「ロ」字状の形状を有したフレーム部330が設けられている。
十字キー314は、円周方向に一定間隔で配置された複数の押圧部(図中の三角印の部分)を備える環状の部材を有し、各押圧部に対応して備えられた図示省略の接点(スイッチ)により押圧部の押圧操作が検出されるように構成されている。また、プッシュボタン315は、十字キー314の中央に配置されている。十字キー314及びプッシュボタン315は、オートフォーカス駆動や、フォーカス検出位置の上下左右斜め方向変更、背面モニタ部33等に再生する記録画像のコマ送り、及び撮影条件(ISO感度、WB、フラッシュ発光の有無等)の設定等の指示を行うためのものである。
光学ファインダ316は、カメラ本体部10の背面に設けられた接眼タイプのファインダとして構成されており、被写体が撮影される範囲を光学的に表示するものである。すなわち、光学ファインダ316は、交換レンズ2から導かれた被写体像を映し、これをユーザが視認することにより、実際に撮像素子101にて撮影される被写体を把握することができる。なお、光学ファインダ316の下部には、撮像装置1内に配設された液晶表示パネル(不図示)を用いて図4に示すようにシャッターボタン307の半押し時などにシャッタースピードの表示Daや絞り値の表示Db等の撮影情報の表示を行うインファインダ情報表示部(以下では「情報表示部」とも略称する)316pが設けられている。
光学ファインダ316の直下には、赤外光を発する発光素子151と受光素子152とを備えた接眼検知部15が配設されている。この接眼検知部15では、例えばLEDとして構成される発光素子151から発せられた赤外光をユーザの眼で反射させ、その反射光を受光素子152で検出することにより、ユーザの眼が光学ファインダ316に接近していることの検知(接眼検知)を行う。
図2においてメインスイッチ317は、左右にスライドする2接点のスライドスイッチからなり、右にセットすると撮像装置1の電源がオンされ、左にセットすると電源がオフされる。
フラッシュ部318は、ポップアップ式の内蔵フラッシュとして構成されている。一方、外部フラッシュ等をカメラボディ10に取り付ける場合には、接続端子部319を使用して接続する。
アイカップ321は、遮光性を有して光学ファインダ316への外光の侵入を抑制する「コ」字状の遮光部材である。
露出補正ボタン323は、露出値(絞り値やシャッタースピード)を手動で調整するためのボタンであり、モニタ操作ボタン324は、背面モニタ部33の表示形式(詳細表示、拡大表示など)を手動で切換えたり、点灯・消灯させるためのボタンである。すなわち、モニタ操作ボタン324により、背面モニタ部33の表示画面33fにおいて点灯状態(表示状態)と消灯状態(非表示状態)との切替えが可能となる。
また、図3に示すように、カメラボディ10の上面には、背面モニタ部33と異なる別の表示部として現在の各種設定内容を表示する上面表示パネル91が設けられている。
交換レンズ2は、被写体からの光(光像)を取り込むレンズ窓として機能するとともに、当該被写体光をカメラボディ10の内部に配置されている撮像素子101に導くための撮影光学系として機能するものである。この交換レンズ2は、上述のレンズ交換ボタン302を押下操作することで、カメラボディ10から取り外すことが可能となっている。
交換レンズ2は、その光軸に沿って直列的に配置された複数のレンズからなるレンズ群21を備えている(図5参照)。このレンズ群21には、焦点の調節を行うためのフォーカスレンズ211(図5参照)と、変倍を行うためのズームレンズ212(図5参照)とが含まれており、それぞれ交換レンズ2の光軸方向に駆動されることで、変倍や焦点調節が行われる。また、交換レンズ2には、その鏡胴の外周適所に該鏡胴の外周面に沿って回転可能な操作環が備えられており、上記のズームレンズ212は、マニュアル操作或いはオート操作により、上記操作環の回転方向及び回転量に応じて光軸方向に移動し、その移動先の位置に応じたズーム倍率(撮影倍率)に設定されるようになっている。
縦位置コントロールグリップ7は、撮像装置1を縦位置(縦姿勢)で使用する際にユーザによって把持されるグリップ部70と、ロックスイッチ71とを備えている。このグリップ部70は、縦位置コントロールグリップ7が撮像装置1の底部に装着された際には、背面モニタ部33の下側に配置されることとなる。
グリップ部70の近くには、シャッターボタン307と同様の構成を有するシャッターボタン72と、操作ダイヤル92と同様の構成を有する操作ダイヤル73とが設けられている。シャッターボタン72は、撮像装置1の縦姿勢において、シャッターボタン307と同様の操作感で撮影開始指示等を入力することが可能である。
ロックスイッチ71は、レバー式スイッチとして構成され、ロックスイッチ71のレバー部を左方または右方に傾けることで縦位置コントロールグリップ7に関する操作のオン・オフが切替えられる。
[撮像装置1の電気的構成]
図5は、撮像装置1の電気的な構成を示すブロック図である。ここで、図1〜図3と同一の部材等については、同一の符号を付している。なお、交換レンズ2についてはレンズ内にオートフォーカス用の駆動部を設けたものと、カメラ本体からオートフォーカス駆動を行うものがある。ここでは、説明の便宜上、交換レンズ2は前者のタイプとし、電気的構成について先ず説明する。
交換レンズ2は、上述した撮影光学系を構成するレンズ群21に加え、レンズ駆動機構24と、レンズ位置検出部25と、レンズ制御部26と、絞り駆動機構27とを備えている。
レンズ群21では、フォーカスレンズ211及びズームレンズ212と、カメラボディ10に備えられた撮像素子101へ入射される光量を調節するための絞り23とが、鏡胴内において交換レンズ2の光軸方向に保持されており、被写体の光像を取り込んで撮像素子101に結像させる。AF制御では、フォーカスレンズ211が交換レンズ2内のAFアクチュエータ71Mにより光軸方向に駆動されることで焦点調節が行われる。
フォーカス駆動制御部71Aは、レンズ制御部26を介してメイン制御部62から与えられるAF制御信号に基づき、フォーカスレンズ211を合焦位置に移動させるために必要な、AFアクチュエータ71Mに対する駆動制御信号を生成するものである。AFアクチュエータ71Mは、ステッピングモータ等からなり、レンズ駆動機構24にレンズ駆動力を与える。
レンズ駆動機構24は、例えばヘリコイド及び該ヘリコイドを回転させる図示省略のギア等で構成され、AFアクチュエータ71Mからの駆動力を受けて、フォーカスレンズ211等を光軸と平行な方向に駆動させるものである。なお、フォーカスレンズ211の移動方向及び移動量は、それぞれAFアクチュエータ71Mの回転方向及び回転数に従う。
レンズ位置検出部25は、レンズ群21の移動範囲内において光軸方向に複数個のコードパターンが所定ピッチで形成されたエンコード板と、このエンコード板に摺接しながらレンズと一体的に移動するエンコーダブラシとを備えており、レンズ群21の焦点調節時の移動量を検出する。なお、レンズ位置検出部25で検出されたレンズ位置は、例えばパルス数として出力される。
レンズ制御部26は、例えば制御プログラム等を記憶するROMや状態情報に関するデータを記憶するフラッシュメモリ等のメモリが内蔵されたマイクロコンピュータからなっている。
また、レンズ制御部26は、コネクタEcを介してカメラボディ10のメイン制御部62との間で通信を行う通信機能を有している。これにより、例えばレンズ群21の焦点距離、射出瞳位置、絞り値、合焦距離及び周辺光量状態等の状態情報データや、レンズ位置検出部25で検出されるフォーカスレンズ211の位置情報をメイン制御部62に送信できるとともに、メイン制御部62から例えばフォーカスレンズ211の駆動量のデータを受信できる。
絞り駆動機構27は、カプラ75を介して絞り駆動アクチュエータ76Mからの駆動力を受けて、絞り23の絞り径を変更するものである。
続いて、カメラボディ10の電気的構成について説明する。カメラボディ10は、撮像素子101、シャッタユニット40、AFE(アナログフロントエンド)5、画像処理部61、画像メモリ614、メイン制御部62、フラッシュ回路63、操作部64、VRAM65、カード・インターフェース(I/F)66、メモリカード67および通信用インターフェース(I/F)68を備えて構成されている。また、カメラボディ10は、電源回路69、電池69B、ミラー駆動制御部72A及びミラー駆動アクチュエータ72M、シャッタ駆動制御部73A及びシャッタ駆動アクチュエータ73M、絞り駆動制御部76A及び絞り駆動アクチュエータ76M、および姿勢検知部34を備えている。
撮像素子101は、カメラボディ10に交換レンズ2が装着された場合の当該交換レンズ2が備えているレンズ群21の光軸上において、光軸に対して垂直となる方向に配置されている。撮像素子101としては、例えばフォトダイオードを有して構成される複数の画素がマトリクス状に2次元配置されたCMOSカラーエリアセンサ(CMOS型の撮像素子)が用いられる。撮像素子101は、交換レンズ2を通って受光された被写体光束に関するR(赤)、G(緑)、B(青)各色成分のアナログの電気信号(画像信号)を生成し、R、G、B各色の画像信号として出力する。
撮像素子101は、後述のタイミング制御回路51により、当該撮像素子101の露光動作の開始(及び終了)や、撮像素子101が備える各画素の出力選択、画素信号の読出し等の撮像動作が制御される。
撮像素子101の光軸方向前方には、シャッタユニット40が配置されている。このシャッタユニット40は、上下方向に移動する幕体を備え、その開動作および閉動作により交換レンズ2の光軸に沿って撮像素子101に導かれる被写体光の光路開口動作および光路遮断動作を行うメカニカルフォーカルプレーンシャッタとして構成されている。なお、シャッタユニット40は、撮像素子101が完全電子シャッター可能な撮像素子である場合には省略可能である。
AFE5は、撮像素子101に対して所定の動作を行わせるタイミングパルスを与えると共に、撮像素子101から出力される画像信号(CMOSエリアセンサの各画素で受光されたアナログ信号群)に所定の信号処理を施し、デジタル信号に変換して画像処理部61に出力するものである。このAFE5は、タイミング制御回路51、信号処理部52及びA/D変換部53などを備えて構成されている。
タイミング制御回路51は、メイン制御部62から出力される基準クロックに基づいて所定のタイミングパルス(垂直走査パルスφVn、水平走査パルスφVm、リセット信号φVr等を発生させるパルス)を生成して撮像素子101に出力し、撮像素子101の撮像動作を制御する。また、所定のタイミングパルスを信号処理部52やA/D変換部53にそれぞれ出力することにより、信号処理部52及びA/D変換部53の動作を制御する。
信号処理部52は、撮像素子101から出力されるアナログの画像信号に所定のアナログ信号処理を施すものである。この信号処理部52には、CDS(相関二重サンプリング)回路、AGC(オートゲインコントロール)回路及びクランプ回路等が備えられている。A/D変換部53は、信号処理部52から出力されたアナログのR、G、Bの画像信号を、タイミング制御回路51から出力されるタイミングパルスに基づいて、複数のビット(例えば12ビット)からなるデジタルの画像信号に変換するものである。
画像処理部61は、AFE5から出力される画像データに所定の信号処理を行って画像ファイルを作成するもので、黒レベル補正回路611、ホワイトバランス制御回路612及びガンマ補正回路613等を備えて構成されている。なお、画像処理部61へ取り込まれた画像データは、撮像素子101の読み出しに同期して画像メモリ614に一旦書き込まれ、以後この画像メモリ614に書き込まれた画像データにアクセスして、画像処理部61の各ブロックにおいて処理が行われる。
黒レベル補正回路611は、A/D変換部53によりA/D変換されたR、G、Bの各デジタル画像信号の黒レベルを、基準の黒レベルに補正するものである。
ホワイトバランス補正回路612は、光源に応じた白の基準に基づいて、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色成分のデジタル信号のレベル変換(ホワイトバランス(WB)調整)を行うものである。すなわちホワイトバランス制御回路612は、メイン制御部62から与えられるWB調整データに基づき、撮影被写体において輝度や彩度データ等から本来白色であると推定される部分を特定し、その部分のR、G、Bそれぞれを色成分の平均と、G/R比及びG/B比とを求め、これをR、Bの補正ゲインとしてレベル補正する。
ガンマ補正回路613は、WB調整された画像データの階調特性を補正するものである。具体的にはガンマ補正回路613は、画像データのレベルを色成分毎に予め設定されたガンマ補正用テーブルを用いて非線形変換するとともにオフセット調整を行う。
画像メモリ614は、撮影モード時において、画像処理部61から出力される画像データを一時的に記憶するとともに、この画像データに対しメイン制御部62により所定の処理を行うための作業領域として用いられるメモリである。また、再生モード時には、メモリカード67から読み出した画像データを一時的に記憶する。
メイン制御部62は、例えば制御プログラムを記憶するROMや一時的にデータを記憶するRAM等の記憶部が内蔵されたマイクロコンピュータからなり、撮像装置1各部の動作を制御するものである。
また、メイン制御部62は、背面モニタ部33の表示画面33fにおいて指Fpによるタッチ位置をタッチパネル332を用いて検出し、このタッチ位置に応じた処理を行う処理手段として機能する。
フラッシュ回路63は、フラッシュ撮影モードにおいて、フラッシュ部318または接続端子部319に接続される外部フラッシュの発光量を、メイン制御部62により設定された発光量に制御するものである。
操作部64は、上述のモード設定ダイアル306、シャッターボタン307、十字キー314、プッシュボタン315、メインスイッチ317等を含み、操作情報をメイン制御部62に入力するためのものである。
背面モニタ部33は、上述したLCD331と、このLCD331上に配置される透明なタッチパネル332とを備えている。
LCD331は、モニタ操作ボタン324の操作などによって電源のオン・オフを切替えることで、表示(点灯)または非表示(消灯)を切替えることができる。
タッチパネル332は、背面モニタ部12の表示画面33f上においてユーザがタッチしたタッチ位置を検知するタッチ位置検知部として機能し、ユーザの操作入力を受け付けることが可能である。
このような構成の背面モニタ部33では、接眼検知部15においてユーザの接眼が検知されると、表示画面33fの眩しさ防止と省電力のため背面モニタ部33の表示が消灯される。ただし、この背面モニタ部33の消灯時でも、タッチパネル332については、後述のように一部のタッチボタン(図6のアイコンB1〜B5)をアクティブ(オン状態)にしたままで他のタッチボタン(図6の追尾用AFフレームBp)がオフ状態とされる。
VRAM65は、LCD331の画素数に対応した画像信号の記憶容量を有し、メイン制御部62とLCD331との間のバッファメモリである。カードI/F66は、メモリカード67とメイン制御部62との間で信号の送受信を可能とするためのインターフェースである。メモリカード67は、メイン制御部62で生成された画像データを保存する記録媒体である。通信用I/F68は、パーソナルコンピュータやその他の外部機器に対する画像データ等の伝送を可能とするためのインターフェースである。
電源回路69は、例えば定電圧回路等からなり、メイン制御部62等の制御部、撮像素子101、その他の各種駆動部等、撮像装置1全体を駆動させるための電圧を生成する。なお、撮像素子101への通電制御は、メイン制御部62から電源回路69に与えられる制御信号により行われる。電池69Bは、ニッケル水素充電池等の二次電池や、アルカリ乾電池等の一次電池からなり、撮像装置1全体に電力を供給する電源である。
ミラー駆動制御部72Aは、撮影動作のタイミングに合わせて、ミラー駆動アクチュエータ72Mを駆動させる駆動信号を生成するものである。ミラー駆動アクチュエータ72Mは、ミラー部103(クイックリターンミラー)を、水平姿勢若しくは傾斜姿勢に回動させるアクチュエータである。
シャッタ駆動制御部73Aは、メイン制御部62から与えられる制御信号に基づき、シャッタ駆動アクチュエータ73Mに対する駆動制御信号を生成するものである。シャッタ駆動アクチュエータ73Mは、シャッタユニット40の開閉駆動を行うアクチュエータである。
絞り駆動制御部76Aは、メイン制御部62から与えられる制御信号に基づき、絞り駆動アクチュエータ76Mに対する駆動制御信号を生成するものである。絞り駆動アクチュエータ76Mは、カプラ75を介して絞り駆動機構27に駆動力を与える。
姿勢検知部34は、例えばカメラボディ10の内部に設けられたジャイロセンサ(不図示)により、撮像装置1の姿勢検知、具体的には撮像装置1が横姿勢(標準姿勢)であるか縦姿勢であるかの検知を行う。なお、縦姿勢の検知では、グリップ部303が上側に位置するか下側に位置するかを判別できる。
[背面モニタ部33の要部構成]
撮像装置1は、上述のように光学ファインダ316の下に設けられた接眼検知部15を備え、この接眼検知部15で光学ファインダ316に対してのユーザの接眼を検知すると表示画面33fの眩しさ防止と省電力のため背面モニタ部33が消灯される。この消灯の際には、LCD331が非表示状態とされるものの、タッチパネル332全面を不能化せず一部の領域をアクティブ状態のまま維持するようになっている。この維持されるタッチパネル332の領域について、以下で詳しく説明する。
図6は、撮像装置1におけるタッチパネル332の動作を説明するための図である。ここで、図6(a)は、接眼検知部15での接眼が検知されず背面モニタ部33が点灯している状態を示しており、図6(b)は、接眼が検知されて背面モニタ部33が消灯している状態を示している。
図6(a)に示すように、接眼が検知されない場合にはタッチパネル332上に配置された複数のボタンからなるボタン群BGがLCD331に表示される。このボタン群BGは、例えばライブビュー画像において追尾する合焦対象の人物(の顔)などを指定するための4つの追尾用AFフレーム(ボタン)Bpを備えている。また、ボタン群BGは、タッチパネル332の右側部分から下側部分にかけて連なったL字状の領域(以下では「L字状領域」とも称する)Etに配置される5つのアイコン(ボタン)B1〜B5を備えている。すなわち、表示画面33fの右半分、つまり表示画面33fの中心線33cより右側の領域には、右端領域(例えば表示画面33fに対して右端から1/6程度の領域)と下端領域(例えば表示画面33fに対して下端から1/3程度の領域)とからなる屈曲領域としてのL字状領域Etが規定されている。そして、このL字状領域Et内に、タッチ操作時の処理(以下では「タッチ処理」とも略称する)の内容が異なった5つの円形領域として構成されたアイコンB1〜B5が配置されている。ここで、4つのアイコンB1〜B4は、表示画面33fの上下方向Jaに沿って配置されたアイコン配列として規定されるとともに、2つのアイコンB4〜B5は、表示画面33fの左右方向Jbに沿って配置されたアイコン配列として規定される。
5つのアイコンB1〜B5は、例えばISO感度設定モード、ホワイトバランス(WB)設定モード、連写や単写などを設定するドライブモード、露出補正モードおよび、フラッシュ部318に係る発光の有無を設定するモードに移行させる各アイコンで構成されている。
これらのアイコンB1〜B5は、上述のようにタッチパネル332におけるL字状の領域Et内に配置されているが、これは次の理由による。
図7および図8は、タッチパネル332においてアイコンB1〜B5をL字状領域Et内に配置する理由を説明するための図である。ここで、図7および図8は、ユーザが横姿勢(標準姿勢)で把持した撮像装置1の光学ファインダ316に右目Eyを接眼させる際の上面図および背面図を示している。なお、ユーザの頭部HAや右手HDは、破線で示している。
図7に示すように右目Eyを光学ファインダ316に接眼させた際には、鼻Nsが背面モニタ部33に接近してタッチパネル332に接触する可能性がある。一方、顔面FCの頬と背面モニタ部33との間には隙間Gpが形成され、この隙間Gpに親指Fpを潜り込ませることができる。
よって、撮像装置1においては、光学ファインダ316の接眼検知部15でユーザの接眼を検知した場合、タッチパネル332において鼻Nsがタッチする恐れのある領域(上述したL字状領域Et以外の領域)内に配置された追尾用AFフレームBp(図6)に対してのタッチ操作を不許可状態に移行する。一方、顔面FCと背面モニタ部33との隙間Gpで親指Fpの先が到達できるタッチパネル316上の領域であって顔面FCにより親指Fpのタッチ操作が阻害されない領域であるL字状領域Et(図6)内のアイコンB1〜B5に対してのタッチ操作を許可状態のまま維持することとする。すなわち、光学ファインダ316に対しての接眼時には、背面モニタ部33の表示画面33fが非表示状態とされるが、親指Fpに係るタッチ操作が顔面FCによって阻害されない表示画面33fの領域に相当したタッチパネル332のL字状領域Etで検出されるタッチ操作に限っての処理が撮像装置1で行われる。
また、光学ファインダ316を覗いて接眼検知部15で接眼が検知された場合には、ユーザが背面モニタ部33を直接視認できなくなるため、背面モニタ部33が消灯される。これにより、図6(b)に示すように操作許可状態のアイコンB1〜B5が表示されなくなり、アイコンB1〜B5に対するタッチ操作を行いたい場合には手探りでの操作となる。これでは、アイコンB1〜B5に対するタッチ操作において誤操作が生じる可能性が高いため、本実施形態の撮像装置1ではアイコンB1〜B5に対してのブラインドタッチの操作を可能とするようにフレーム部330にガイド部CVを設けることとする。これにより、ユーザが指先から手前の親指Fpの部分でガイド部CVに触れることで、消灯された表示画面33fにおいてもアイコンB1〜B5の位置把握が可能となる。
すなわち、タッチパネル332におけるL字状領域Et近傍のフレーム部330にL字状領域Efを規定し、このL字状領域Ef内で各アイコンB1〜B5に近接する箇所に、凹形状および/または凸形状を有して構成される6つのガイド部CV(CVa〜CVf)を形成する。換言すれば、タッチパネル332周辺のフレーム部330には、アイコンB1〜B5それぞれの近傍において当該各アイコンB1〜B5にユーザの指を案内するためのガイド部CVが設けられることとなる。例えばガイド部CVの縦断面図を示す図9(a)〜(f)のように互いに凹凸形状が異なる各ガイド部CVa〜CVfが、フレーム部330に設けられる。これにより、右手HDの親指Fpによって各ガイド部CVa〜CVfの判別が可能となり、ユーザが所望する各アイコンB1〜B5に対してスムーズなブラインドタッチの操作が可能となる。
このようなガイド部CVにより、接眼検知部15で接眼を検知して背面モニタ部33が消灯された場合でも、例えば図10〜11のように右手HDで把持された横姿勢の撮像装置1において親指Fpでガイド部CVa、CVdを判別して、アイコンB1やアイコンB4を適切にタッチ操作できる。
ただし、図12のように親指Fpでガイド部CVdを判別してアイコンB5のタッチ操作を行う場合には、親指Fpの腹で覆われるアイコンB4も同時に接触してしまう。この場合には、撮像装置1が横姿勢であるとの検出結果を姿勢検出部34から受け取ったメイン制御部62が、グリップ部303を把持する右手HDの親指Fpが左方向に伸びているものと推定する。そして、メイン制御部62は、親指Fpの先端側のアイコン、つまりタッチパネル332の中央に近い方のアイコンを特定し、そのアイコンB5のユーザ操作のみを許可する一方、それ以外のアイコンB4の操作を不許可とする制御を行う。すなわち、表示画面33fの下端領域には、表示画面33の左右方向Jb(図6)に沿って2つのアイコンB4、B5が配置されるが、これらのアイコンB4、B5が左右方向Jbに沿って差し伸ばされた親指Fpにより同時にタッチされた場合には、親指Fpの指先に最も近いアイコンB4に限ってのタッチ処理がメイン制御部62で行われる。これにより、1本の親指Fpにより同時に複数のアイコンがタッチ操作されても、ユーザが意図するアイコンに対しての適切な処理(動作)を行える。
一方、例えば図13のように縦位置コントロールグリップ7を装着した縦姿勢の撮像装置1において接眼検知により背面モニタ部33が消灯された場合には、縦位置コントロールグリップ7を把持した右手HDの親指Fpでガイド部CVeを判別して、アイコンB4を適切に操作できる。このような縦姿勢の撮像装置1における光学ファインダ316に対しての接眼時でも、タッチパネル332のL字状領域Etは、ユーザの親指Fpに係るタッチ操作が顔面FCによって阻害されない表示画面33fの領域として構成されている。
また、縦姿勢の撮像装置1においてアイコンB1〜B5を操作する際にも、図14のように親指Fpでガイド部CVeを判別してアイコンB2のタッチ操作を行う場合には、親指Fpの腹で覆われるアイコンB3、B4も同時に接触してしまう。この場合には、撮像装置1が縦姿勢であるとの検出結果を姿勢検出部34から受け取ったメイン制御部62が、縦位置コントロールグリップ7のグリップ部70を把持する右手HDの親指Fpが差し伸ばされているものと推定する。そして、メイン制御部62は、親指Fpの先端側のアイコン、つまり光学ファインダ316に最も近い方のアイコンを特定し、そのアイコンB2のユーザ操作のみを許可する一方、それ以外のアイコンB3、B4の操作を不許可とする制御を行う。すなわち、表示画面33fの右端領域には、表示画面33の上下方向Ja(図6)に沿って4つのアイコンB1〜B4が配置されるが、これらのうち3つのアイコンB2〜B4が上下方向Jaに沿って差し伸ばされた親指Fpにより同時にタッチされた場合には、親指Fpの指先に最も近いアイコンB2に限ってのタッチ処理がメイン制御部62で行われる。ここで、撮像装置1の姿勢が上側にグリップ部303のある縦姿勢であることを姿勢検知部34で検知することにより、メイン制御部62では、同時にタッチされている3つのアイコンB2〜B4のうち親指Fpの指先に最も近いもの、つまり光学ファインダ316に最も近いものがアイコンB4でなくアイコンB2であることを認識する。
接眼検知部15での接眼検知時に例えばISO感度設定モードが割付けられたアイコンB1に対するユーザ操作が行われると、光学ファインダ316の情報表示部316pにおいて、図15に示すISO感度の表示Dcのように現在設定されているISO感度の設定値「400」が表示される。なお、このISO感度の設定値を変更するには、操作ダイアル92、73や十字キー314を操作することで行える。ここで、例えばアイコンB1からアイコンB2に指先をスライドさせると、情報表示部316pでアイコンB2に割付けられた項目(WB設定モード)の設定状態の表示に切り替えられることとなる。
また、本実施形態の撮像装置1では、モニタ操作ボタン324への操作によって背面モニタ部33を消灯できるが、この際にもタッチパネル332のL字状領域Et内におけるアイコンB1〜B5についての操作許可状態に維持するようにする。すなわち、背面モニタ部33の表示画面33fが非表示状態でも、タッチパネル332のL字状領域Etで検出されるタッチ位置、つまりアイコンB1〜B5に応じた処理が撮像装置1で行われる。この場合にも、上述のようにフレーム部330のガイド部CVを頼りに所望のアイコンB1〜B5に対するタッチ操作が可能であり、そのアイコンに割付けられた項目における現在の設定値などが上面表示パネル91に表示される。換言すれば、表示画面33fが非表示状態の場合には、タッチパネル332のL字状領域Etで検出されるタッチ位置に応じた処理に関連した表示が上面表示パネル91で行われる。これにより、ユーザが光学ファインダ316を覗かず背面モニタ部33を消灯しながら撮影動作を行う夜景撮影や舞台撮影などにおいても、ガイド部CVによってアイコンB1〜B5に対するスムーズなユーザ操作が可能となり、その操作確認が上面表示パネル91で行える。
以上のような撮像装置1の構成および動作により、タッチパネル332に設定されたアイコンB1〜B5がL字状領域Et(図6)に配置されるため、光学ファインダ316に対しての接眼時に顔面FCとタッチパネル332との間に生じる隙間Gpに滑り込ませた指FpによるアイコンB1〜B5のタッチ操作が可能となり、接眼時にタッチパネル332の有効活用が図れる。
また、上述のような撮像装置1の構成および動作により、L字状領域Etに配置される5つのアイコンB1〜B5において複数のアイコンに対する親指Fpのタッチ操作がタッチパネル332で同時に検知された場合には、親指Fpの指先に最も近いアイコンのタッチ操作のみ受け付ける。その結果、1本の指による複数のタッチ操作が同時に検知される場合でも適切なタッチ処理が可能となる。
なお、撮像装置1においては、縦姿勢で使用する際に縦位置コントロールグリップ7を装着するのは必須でなく、縦位置コントロールグリップ7を装着せずに縦姿勢で使用しても良い。このような縦姿勢での撮像装置1の使用時でも、上述のようにタッチパネル332の5つのアイコンB1〜B5において複数のアイコンに指が同時に接触してしまうケースがある。
例えば、図16や図17のように右手HDの親指FpでアイコンB1やアイコンB2のタッチ操作を行う場合には、他のアイコンB3、B5に接触してしまう。この場合には、上述のようにメイン制御部62で親指Fpの先端側のアイコン、つまり光学ファインダ316に最も近いアイコンを特定し、そのアイコンB1(図16)やアイコンB2(図17)のユーザ操作のみを許可するようにする。
また、図18や図19のように左手HNの親指FpでアイコンB1やアイコンB2のタッチ操作を行う場合には、他のアイコンB3に接触してしまう。この場合にも、メイン制御部62で親指Fpの先端側のアイコン、つまり光学ファインダ316に最も近いアイコンを特定し、そのアイコンB1(図18)やアイコンB2(図19)のユーザ操作のみを許可する。なお、図18や図19のように左手HNの親指Fpを用いてタッチ操作する場合と、図16や図17のように右手HDの親指Fpを用いてタッチ操作する場合とでは、同じ撮像装置1の縦姿勢でも親指Fpの指先側のアイコンの位置関係が逆になる。これに対しては、姿勢検知部34でグリップ部303が上側か下側かの検出を行うことにより、メイン制御部62で撮像装置1を把持する手が右手HDか左手HNかを推定し、その手の親指Fpでタッチ操作されているものと判断して、指先側のアイコンを特定する。
また、撮像装置1の接眼ファインダについては、その下部に情報表示部316pが設けられた光学ファインダ316(図4)を採用するのは必須でなく、図20に示す光学ファインダ316Aや図21に示す電子ビューファインダ316Bを採用しても良い。これらのファインダにおけるアイコンB1〜B5に対してのタッチ操作に応答した表示動作を以下で説明する。
図20は、アイコンB1〜B5に対するタッチ操作に応答した光学ファインダ316Aの表示動作を説明するための図である。
光学ファインダ316Aは、ファインダ光路中に設けられた液晶表示パネル(不図示)により被写体像が映る領域を含んだ全面に情報表示が可能な情報表示部316qを備えている。なお、光学ファインダ316Aにおける上記の液晶表示パネルでは、後述の電子ビューファインダ316Bのような画像表示能力を有していない。
このような光学ファインダ316Aでは、接眼検知部15での接眼検知時にタッチパネル332のアイコンB1〜B5に対してタッチ操作が行われると、上述した光学ファインダ316と同様に光学ファインダ316Aの情報表示部316qでの表示切替えが行われる。例えばISO感度設定モードが割付けられたアイコンB1に対してのタッチ操作が行われると、情報表示部316qで、接眼検知前におけるシャッタースピードの表示Daや絞り値の表示Db(図20(a))から、図20(b)に示すISO感度の表示Dcに表示が切替えられる。さらに、光学ファインダ316Aでは、情報表示部316qにおいて接眼検知前には非表示状態としていたアイコンB1〜B5(図20(a))を、接眼検知に応答して図20(b)に示すように表示させる。これにより、接眼時でもタッチパネル332のアイコンB1〜B5が有効であることをユーザに伝えることができる。なお、情報表示部316qにおいては、接眼検知に応答して5つのアイコンB1〜B5全てを表示させるのは必須でなく、ユーザによって操作された1つのアイコンのみを表示させるようにしても良い。
図21は、アイコンB1〜B5に対するタッチ操作に応答した電子ビューファインダ316Bの表示動作を説明するための図である。
電子ビューファインダ316Bは、例えば撮像素子101で取得された被写体画像を液晶表示パネルに表示することで被写体像をユーザに視認させるファインダとして構成されている。
このような電子ビューファインダ316Bでは、接眼検知部15での接眼検知時にタッチパネル332のアイコンB1〜B5に対してタッチ操作が行われると、上記の光学ファインダ316Aと同様に、電子ビューファインダ316Bでの表示切替えが行われる。例えばISO感度設定モードが割付けられたアイコンB1に対してのタッチ操作が行われると、電子ビューファインダ316Bで、接眼検知前におけるシャッタースピードの表示Da、絞り値の表示DbおよびISO感度の表示(現在設定されている「100」の表示)Dc1((図21(a))から、図21(b)に示すISO感度の表示(設定変更された「400」の表示)Dc2のみに表示が切替えられる。なお、このISO感度の表示Dc2では、接眼検知前の表示Dc1に対して表示色を変更するようにしても良い。そして、電子ビューファインダ316Bでは、上記の光学ファインダ316Aと同様に、接眼検知前には非表示状態としていたアイコンB1〜B5(図21(a))を、接眼検知に応答して図21(b)に示すように表示させる。
以上のような光学ファインダ316Aや電子ビューファインダ316Bにおいても、上述した光学ファインダ316と同様に、ユーザによってタッチ操作が行われたアイコンB1〜B5についての操作確認が可能となる。
また、図22に示すように撮像装置1に例えばビデオケーブルやHDMIケーブルなどのケーブルWeを介して外部モニタ90が通信可能に接続し、撮像装置1で撮影された画像の再生等が外部モニタ90で可能な場合にも、ガイド部CVによってアイコンB1〜B5に対する適切なユーザ操作を行えることとなる。具体的には、外部モニタ90が撮像装置1に接続されると省電力のため背面モニタ部33が消灯されるが、図22のように外部モニタ90の表示画面90fにタッチパネル332のアイコンB1〜B5を表示する。そして、アイコンB1〜B5に対するブラインドタッチの操作確認として外部モニタ90に例えばISO感度の表示Dc2を行うことで、アイコンB1〜B5に対してスムーズなユーザ操作が可能となる。
<変形例>
・上記の実施形態における各ガイド部については、図9(a)〜(f)のように形状を変化させて区別するのは必須でなく、ザラツキ具合いなどの表面状態を変化させて区別するようにしても良い。
・上記の実施形態における撮像装置については、上面表示パネル91を備えた構成であるのは必須でなく、上面表示パネルを備えない構成でも良い。この場合には、例えばモニタ操作ボタン324による背面モニタ部33の消灯中にアイコンB1〜B5に対してのタッチ操作がタッチパネル332で検出されると、背面モニタ部33を点灯させて、操作されたアイコンに関する設定状態を表示させるようにする。すなわち、背面モニタ部33の表示画面33fが非表示状態の場合には、タッチパネル332のL字状領域Etにおけるタッチ位置、つまりアイコンB1〜B5の検出に応答して、表示画面33fを表示状態に切替える。これにより、上面表示パネルを備えない場合でも、アイコンB1〜B5に対しての操作確認が可能となる。
・上記の実施形態においては、デジタルカメラとして構成されるのは必須でなく、銀塩カメラ(フィルムカメラ)として構成されても良い。
また、上記の実施形態においては、撮像装置として構成されるのは必須でなく、タッチパネル付きのモニタを備えたPDAや携帯端末などの情報処理装置(電子機器)として構成されても良い。このような場合でも、1本の指による複数のタッチ操作が検出された際には、指先側のタッチ操作を特定し、その操作のみを受け付けることにより、適切なタッチ処理が可能となる。
・上記の実施形態においては、タッチパネルを用いてタッチ位置の検出を行うのは必須でなく、例えば表示画面上に格子状に張り巡らされる赤外線などの光線や、表示画面上を走査する光線が遮られた箇所を検知することによりタッチ位置を光学的に検出しても良い。
本発明の実施形態に係る撮像装置1の外観構成を示す図である。 撮像装置1の外観構成を示す図である。 撮像装置1の外観構成を示す図である。 光学ファインダ316における情報表示部316pを説明するための図である。 撮像装置1の電気的な構成を示すブロック図である。 撮像装置1におけるタッチパネル332の動作を説明するための図である。 タッチパネル332においてアイコンB1〜B5をL字状領域Et内に配置する理由を説明するための図である。 タッチパネル332においてアイコンB1〜B5をL字状領域Et内に配置する理由を説明するための図である。 ガイド部CVの形状を説明するための図である。 横姿勢の撮像装置1においてアイコンB1を操作する様子を示す図である。 横姿勢の撮像装置1においてアイコンB4を操作する様子を示す図である。 横姿勢の撮像装置1においてアイコンB5を操作する様子を示す図である。 縦姿勢の撮像装置1においてアイコンB4を操作する様子を示す図である。 縦姿勢の撮像装置1においてアイコンB2を操作する様子を示す図である。 アイコンB1〜B5に対するタッチ操作に応答した光学ファインダ316の表示動作を説明するための図である。 縦姿勢の撮像装置1において右手HDの親指FpでアイコンB1を操作する様子を示す図である。 縦姿勢の撮像装置1において右手HDの親指FpでアイコンB2を操作する様子を示す図である。 縦姿勢の撮像装置1において左手HNの親指FpでアイコンB1を操作する様子を示す図である。 縦姿勢の撮像装置1において左手HNの親指FpでアイコンB2を操作する様子を示す図である。 アイコンB1〜B5に対するタッチ操作に応答した液晶表示パネルを有した光学ファインダ316Aの表示動作を説明するための図である。 アイコンB1〜B5に対するタッチ操作に応答した電子ビューファインダ316Bの表示動作を説明するための図である。 撮像装置1のアイコンB1〜B5に対するタッチ操作に応答した外部モニタ90での表示動作を説明するための図である。
符号の説明
1 撮像装置
2 交換レンズ
7 縦位置コントロールグリップ
10 カメラボディ
33 背面モニタ部
34 姿勢検知部
62 メイン制御部
70、303 グリップ部
72、307 シャッターボタン
73、92 操作ダイアル
90 外部モニタ
91 上面表示パネル
306 モード設定ダイアル
316、316A 光学ファインダ
316B 電子ビューファインダ
316p、316q 情報表示部
331 LCD
332 タッチパネル
B1〜B5 (タッチボタンの)アイコン
Bp 追尾用AFフレーム
CV、CVa〜CVf ガイド部
Et L字状領域
FC 顔面
Fp 親指
HD 右手
HN 左手

Claims (4)

  1. 表示画面を有する表示部と、
    前記表示画面上でタッチ位置を検出し、当該タッチ位置に応じた処理を行う処理手段と、
    前記表示部の下側及び右側の少なくとも一方にあって、把持に供されるグリップ部と、
    を備えており、
    前記グリップ部が前記表示部の下側にある場合、前記表示画面上の右端領域には、前記表示画面の上下方向に沿って配置されるとともに、前記処理の内容が異なった2以上の領域が規定され、
    前記グリップ部が前記表示部の右側にある場合、前記表示画面上の下端領域には、前記表示画面の左右方向に沿って配置されるとともに、前記処理の内容が異なった2以上の領域が規定され、
    前記処理手段は、
    前記所定方向に沿って差し伸ばされた1の指により前記2以上の領域のうち複数の領域が同時にタッチされた場合には、前記1の指に係る指先に最も近い1の領域に限っての処理を行う限定処理手段、
    を有する撮像装置。
  2. 前記タッチパネルの周辺には、前記2以上の領域それぞれの近傍において当該各領域に前記指を案内するためのガイド部が設けられている請求項に記載の撮像装置。
  3. 前記ガイド部は、凹形状および/または凸形状を有して構成される請求項記載の撮像装置。
  4. 前記表示部の上方に設けられた接眼タイプのファインダ、
    をさらに備えており、
    前記ファインダに対しての接眼時において前記1の指に係るタッチ操作が顔面によって阻害されない前記表示画面の領域内に、前記2以上の領域が配置されている請求項記載の撮像装置。
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