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JP5132508B2 - セメント混和材及びセメント組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、主に、土木・建築業界で使用されるセメント混和材及びセメント組成物に関する。
モルタルやコンクリートの耐久性について、この分野の技術者のみならず、一般の人々からも大きな関心が寄せられるようになっている。モルタルやコンクリートの劣化要因は多様である。その中のひとつ、骨材の品質に由来する「アルカリシリカ反応」、いわゆる「アルカリ骨材反応」はコンクリートの癌とも呼ばれ、有効な抑制方法が見いだされていないのが現状である。
「アルカリシリカ反応」を抑制する方法としては、アルカリ骨材反応抑制剤を添加する方法やコンクリートに含浸させたり、塗布したり方法が提案されている(特許文献1〜特許文献5)。しかしながら、従来のアルカリ骨材反応抑制剤は効果が十分でない上に、コンクリートに混和するため、使用量が多く、経済性の観点から実用的ではなかった。そのため、モルタルやコンクリートに機能性を付与するセメント混和材への要求は高まってきており、より少ない添加量で優れた効果を発揮するセメント混和材の開発が望まれている。
ゼオライトはアルミノシリケート系の結晶性化合物であり、多種多様である。ゼオライトの工業的な利用方法も多岐に亘り、触媒、調湿材、分子ふるい、吸着材、イオン交換体などの利用方法が挙げられる。ゼオライトの組成や結晶構造が異なれば、用途も異なる。
高強度混和材は、コンクリートの高強度化や、硬化体の組織の緻密化による耐久性の向上に効果をあげている(特許文献6〜8)。
しかしながら、これらの高強度混和材が特定のリチウムゼオライトと併用した場合に、アルカリシリカ反応の抑制効果を助長することや、塩害の抑制効果を高めることについては全く知られていなかった。
特開昭62−278151号公報 特開平10−167781号公報 特開昭63−274644号公報 特開2006−62892号公報 特開2006−89334号公報 特開平11−343159号公報 特開2002−104853号公報 特開2006−298679号公報
本発明者らは、リチウムを含有する特定のゼオライトと高強度混和材からなるセメント混和材が極めて有益であることを知見した。
本発明は、少ない添加率で効果的にモルタル、コンクリートのアルカリシリカ反応を抑制できるため経済性に富み、塩害の抑制にも効果的であり、しかも圧縮強度が高いセメント混和材及びセメント組成物を提供する。
すなわち、本発明は、(1)EDI型やABW型の加熱処理物であるリチウム型ゼオライトと高強度混和材を含有してなり、高強度混和材が、無水石膏、シリカフューム、フライアッシュの中から選ばれた2種以上の物質であるセメント混和材、(2)加熱処理物の加熱処理温度が、EDI型のリチウム型ゼオライトの場合は200〜700℃であり、ABW型のリチウム型ゼオライトの場合は300〜650℃である(1)のセメント混和材、(3)リチウム型ゼオライトのリチウムの含有量が、LiO換算で5%以上である(1)または(2)のセメント混和材、(4)NaOとKOの含有量の合計が0.5%以下である(1)〜(3)のいずれかのセメント混和材、(5)高強度混和材10〜90部、リチウム型ゼオライト10〜90部である(1)〜()のいずれかのセメント混和材、()セメントと、(1)〜()のいずれかのセメント混和材とを含有するセメント組成物、である。
本発明によれば、モルタル、コンクリートのアルカリシリカ反応を抑制し、塩害の抑制に効果的であり、しかも圧縮強度が高いという顕著な効果を奏する。
なお、本発明における部や%は特に規定しない限り質量基準で示す。
ここで、リチウム型ゼオライトについて説明する。
リチウム型ゼオライトの中でも、Si/Al原子比が1であるリチウム型ゼオライトが、アルカリシリカ反応の抑制効果が大きいことから好ましい。Si/Al原子比が1であるリチウム型ゼオライトとしては、EDI型、ABW型及びLTA型が存在する。
このうち、EDI型とABW型はアロフェンやカオリナイトを原料とし、水酸化リチウム水溶液を100℃未満で作用させることにより簡便に合成できる。一方、LTAの合成は100℃を超える加圧条件下での水熱処理が必要であり、また、直接的にリチウムを含有するLTAを合成することが難しく、一般的には、ナトリウムを含有するA型ゼオライトを水熱合成により得た後、イオン交換反応によりリチウムを担持させることが行われている。このため、ナトリウムを完全にリチウムに置換することが難しく、LTAでは十分なアルカリシリカ反応の抑制効果が得られない場合もある。したがって、本発明では、EDI型とABW型を選定することが好ましい。
EDI型ゼオライトとは、エジントン沸石(エディングトナイトEdingtonite)と呼ばれる化合物と類似の構造を持つゼオライトを総称するものである。
リチウムを含有するABW型ゼオライトとは、BarrerとWhiteによってはじめて報告されたことに因んで名付けられた(Barrer R.M. and White E.A.D.,J.Chem.Soc.,1951,1267)。つまり、BarrerとWhiteによって見いだされたゼオライトのAという意味で、A(BW)と記されることも、しばしばある。ここで、Aの意味について補足する。Aはアルファベットの最初の文字であり、“一番最初”に見いだされたという意味である(辰巳敬:ゼオライトの命名法と構造、触媒、Vol.40、No.3、pp.185−190、1998)。リチウムを含有するABW型ゼオライトは結晶水を15〜25%程度持つ。SiO含有量とAl含有量はそれぞれ30±5%程度である。
リチウム型ゼオライトの合成方法としては、これまでに、シリカゾルとアルミナゾルとを出発原料とする方法(T.Matsumoto et al., Journal of the European Ceramic Society,26,pp.455−458, 2006)が知られている。また、アロフェンを原料として、水酸化リチウムと反応させる方法も知られている(興野雄亮ほか、無機マテリアル学会第112回学術講演会講演要旨集、pp.8−9、2006)。
本発明では、いかなる方法で合成されたリチウム型ゼオライトも使用可能であり、リチウム型ゼオライトを加熱処理したものも含まれる。
加熱処理温度は、ゼオライトにより異なる。例えば、EDI型の場合は、200〜700℃であることが好ましい。リチウム含有EDI型ゼオライトを200〜700℃で加熱処理すると、非晶質物質に変化する。すなわち、200℃まではEDI型ゼオライトの結晶構造を保ち、200℃以上になると結晶から非晶質に変化する。そして、700℃までは非晶質の状態にあるが、700℃を超えると結晶化してユークリプタイトへと変化する。
ABW型の場合は300〜650℃が好ましい。リチウムを含有するABW型ゼオライトを300〜650℃で加熱処理すると、無水のABW型ゼオライトに変化する。すなわち、300℃まではABW型ゼオライトの結晶構造を保ち、300℃以上になると、全く異なる結晶構造に変化して無水のABW型ゼオライトになる。そして、650℃までは無水のABW型ゼオライトの状態にあるが、650℃を超えるとγ−ユークリプタイトへと変化する。そして、さらに加熱すると、900〜1000℃でβ−ユークリプタイトへと変化する。
加熱処理条件が上記の温度範囲にないと、十分なアルカリ−シリカ反応による膨張抑制効果や塩害抑制効果が得られない場合がある。
本発明で言う加熱処理とは、特に限定されるものではないが、通常、乾燥や焼成などの処理を行うことを意味する。その具体的方法としては、例えば、アロフェンを水酸化リチウム水溶液中で反応させてリチウム型ゼオライトを生成した後、乾燥操作の段階で、所定の加熱処理を行っても良いし、一度、200℃未満の条件で乾燥した後に、再度、所定の条件で熱処理を行っても良い。加熱処理の時間は、特に限定されるものではないが、5分から24時間程度が好ましく、10分から12時間がより好ましい。5分未満ではEDI型ゼオライトが非晶質物質に変化する反応や、ABW型ゼオライトが無水ABWに変化する反応が十分に進行しない場合があり、24時間を超えて熱処理してもエネルギーコストの無駄になる場合がある。
乾燥装置としては、特に限定されるものではなく、ドラムドライヤー、棚段乾燥機、筒型乾燥機、ロータリーキルン、電気炉などを使用することができる。
本発明のリチウム型ゼオライトのリチウム含有量は、特に限定されるものではないが、通常、LiO換算で5%以上が好ましく、7%以上がより好ましい。リチウム含有量は、Si/Alモル比が1となる理論値から担持できる最大量が13.5%と算出できる。リチウム含有量が5%未満では、十分なアルカリシリカ反応による膨張の抑制効果が得られない場合がある。
本発明のリチウム型ゼオライトのナトリウムやカリウムの含有量は特に限定されるものではないが、通常、NaOとKOの合計量が0.5%以下であることが好ましく、0.3%以下がより好ましい。NaOとKOの合計量が0.5%を超えると、十分なアルカリ−シリカ反応による膨張の抑制効果が得られない場合がある。
本発明のリチウム型ゼオライトの比表面積は、一義的に決定されるものではなく、特に限定されるものではないが、通常、BET比表面積で2〜200m/gの範囲にある。
本発明で使用する高強度混和材とは、無水石膏、シリカフューム、フライアッシュの中から選ばれた2種以上の物質を含有するものである。エトリンガイトの生成やポゾラン反応により硬化体の組織が緻密化し、外部から水や塩化物イオン等が浸透を抑制する。
アルカリ骨材反応は、セメント・コンクリートの細孔溶液中における水酸化アルカリと、骨材中のアルカリ反応性鉱物との化学反応によりアルカリシリカゲルが生成し、吸水に伴って膨張することにより起こる。
本発明のセメント混和材を使用することにより、リチウム型ゼオライトによる効果と、高強度混和材により硬化体の組織が緻密化して外部から水が浸透するのを抑制して、アルカリシリカゲルの吸水膨張を抑制する効果との相乗効果により、アルカリ骨材反応による膨張を大幅に低減できる。
本発明の高強度混和材の粒度は、特に限定されるものではないが、通常、ブレーン比表面積で3000〜10000cm/gの範囲にあり、4000〜8000cm/g程度のものがより好ましい。3000cm/g未満では長期安定性が悪くなる場合があり、10000cm/gを超えてもアルカリシリカ反応の抑制効果や塩害抑制効果の増加は少ない。
セメント混和材中のリチウム型ゼオライトと高強度混和材の配合割合は、特に限定されるものではないが、通常、リチウム型ゼオライトと高強度混和材の合計100部中、リチウム型ゼオライト10〜90部が好ましく、20〜80部がより好ましい。高強度混和材は10〜90部が好ましく、20〜80部がより好ましい。リチウム型ゼオライトや高強度混和材の配合割合が前記範囲にないと、十分なアルカリシリカ反応の抑制効果や塩害抑制効果が得られない場合がある。
本発明のセメント混和材の使用量は、特に限定されるものではないが、通常、セメントとセメント混和材からなるセメント組成物100部中、1〜20部が好ましい。1部未満では、本発明の効果、すなわち、アルカリシリカ反応による膨張の抑制効果や塩害の抑制効果が少なく、20部を超えてもさらなる効果の増進が少ない。
セメントは、普通、早強、超早強、低熱、及び中庸熱などの各種ポルトランドセメントや、高炉セメント、石灰石粉末や高炉徐冷スラグ微粉末などを混合したフィラーセメント、ならびに、都市ゴミ焼却灰や下水汚泥焼却灰を原料として製造された環境調和型セメント(エコセメント)などのポルトランドセメントが挙げられ、これらのうちの1種又は2種以上が使用可能である。
本発明のセメント混和材やセメント組成物はそれぞれの材料を施工時に混合しても良いし、あらかじめ一部あるいは全部を混合しておいても差し支えない。
本発明では、砂などの細骨材、砂利などの粗骨材、減水剤やAE減水剤や高性能減水剤や高性能AE減水剤、消泡剤、増粘剤、防錆剤、防凍剤、収縮低減剤、高分子エマルジョン、凝結調整剤、ベントナイトなどの粘土鉱物やハイドロタルサイトなどのアニオン交換体などの各種添加剤、高炉水砕スラグ微粉末や高炉徐冷スラグ微粉末や石灰石微粉末などの混和材料などからなる群のうちの1種又は2種以上を、本発明の目的を実質的に阻害しない範囲で併用することが可能である。
「実施例1」
表1に示す各種のリチウム型ゼオライト50部と、各種の高強度混和材50部を配合してセメント混和材を調製した。セメントとセメント混和材の合計100部中、セメント混和材を10部配合しセメント組成物を調製し、さらに、砂を200部、水を30部配合してモルタルを作製した。このモルタルを用いて、アルカリシリカ反応性試験を実施した。また、疑似海水に浸漬した際の塩化物イオンの浸透深さや、圧縮強度の測定も併せて行った。
また、比較例として市販のアルカリシリカ反応抑制剤を同量使用した場合や、リチウム型ゼオライトまたは高強度混和材をそれぞれ単独で100部ずつ使用した場合についても試験を行った。結果を表1に併記する。
<使用材料>
セメント:市販普通ポルトランドセメント
砂:サヌカイト質輝石安山岩、JIS A 1145(化学法)に準じて測定。溶解シリカ量が750mmol/l、アルカリ濃度減少量が200mmol/lで、無害でないものと判定された。
リチウム型ゼオライトA:リチウムを含有するEDI型ゼオライト(Li−EDI)、LiO含有量7.1%、BET比表面積50m/g。
リチウム型ゼオライトB:リチウムを含有するABW型ゼオライト(Li−ABW)、LiO含有量9.0%、BET比表面積40m/g。
リチウム型ゼオライトC:リチウムを含有するEDI型ゼオライト(Li−EDI)を400℃で加熱処理して得られた非晶質物質、LiO含有量9.0%、BET比表面積30m/g。
リチウム型ゼオライトD:リチウムを含有するABW型ゼオライト(Li−ABW)を400℃で加熱処理して得られた無水のLi−ABW、LiO含有量10.8%、BET比表面積20m/g。
市販のアルカリシリカ反応抑制剤(1):Ca型ゼオライト
市販のアルカリシリカ反応抑制剤(2):亜硝酸リチウム水溶液(濃度30%)
高強度混和材イ:無水石膏含有量50%、シリカフューム含有量50%、ブレーン比表面積6000cm/g
高強度混和材ロ:シリカフューム含有量50%、フライアッシュ含有量50%、ブレーン比表面積5000cm/g
高強度混和材ハ:無水石膏含有量50%、フライアッシュ含有量50%、ブレーン比表面積4000cm/g
高強度混和材ニ:無水石膏含有量30%、シリカフューム含有量40%、フライアッシュ含有量30%、ブレーン比表面積8000cm/g
高強度混和材ホ:無水石膏、ブレーン比表面積5000cm/g
高強度混和材ヘ:シリカフューム、BET比表面積20m/g
高強度混和材ト:フライアッシュ、ブレーン比表面積3000cm/g
水:水道水
<測定方法>
アルカリシリカ反応性試験(モルタルバー法):JIS A 1146に準じて測定。0.100%以上の膨張を示したものは、無害でないと判定する。
化学組成:JIS R 5201に準じて測定。
塩化物イオンの浸透深さ:材齢28日まで20℃の水中養生を行った後、疑似海水に供試体を4週間浸漬し、塩化物イオンの浸透深さを調べた。塩化物イオンの浸透深さは硝酸銀−フルオロセイン法にて確認した。
圧縮強度:JIS R 5201に準じて測定した。
<リチウム型ゼオライトの合成>
アロフェンと水酸化リチウムを原料として水中で反応させてリチウム型ゼオライトを合成した。この際、LiO/Alモル比を2.0とし、SiO/Alモル比は1.73とし、反応温度を60または90℃とし、反応時間を24時間とし、攪拌を行いながら反応させた。得られた合成物を固液分離後、60℃の温水で洗浄し、70℃で乾燥した。アロフェンは10kgを使用し、水酸化リチウムは水に溶解させて使用した。水酸化リチウムの溶液は100kgとした。合成物を粉末X線回折法(XRD)にて同定した結果、反応温度を60℃とした場合にはEDI型ゼオライトであった。また、反応温度が90℃の場合にはABW型ゼオライトであった。
<使用材料>
アロフェン:栃木県産のものを水ひ精製したもの、市販品、SiO含有量33.6%、Al含有量33.1%、Fe含有量2.3%、CaO含有量0.4%、MgO含有量0.1%、NaO含有量0.03%、KO含有量0.02%、強熱減量30.1%
水酸化リチウム:市販品
水:水道水
表1から、本発明のセメント混和材を配合したモルタルは、アルカリシリカ反応を抑制し、塩化物イオンの浸透深さが小さく、圧縮強度が高いことが分かる。
また、本発明のセメント混和材は、モルタルの膨張率が小さく、塩化物イオンの浸透深さが小さく、圧縮強度が高く、リチウム型ゼオライトと高強度混和材それぞれの効果を足し合わせた場合よりも、組み合わせによる相乗効果が著しいことが分かる。
「実施例2」
リチウム型ゼオライトCと高強度混和材イを使用し、セメント混和材中のリチウム型ゼオライトCと高強度混和材イの配合割合を表2に示すように変化したこと以外は実施例1と同様に行った。結果を表2に併記する。
表2より、本発明のセメント混和材は、アルカリシリカ反応を抑制し、塩化物イオンの浸透深さが小さく、圧縮強度が高いことが分かる。
「実施例3」
セメント混和材として、リチウム型ゼオライトC50部と高強度混和材ロ50部からなるセメント混和材を使用し、セメント組成物100部中のセメント混和材の使用量を表3に示すように変化したこと以外は実施例1と同様に行った。結果を表3に併記する。
表3より、本発明のセメント混和材を使用した場合には、アルカリシリカ反応による膨張が効果的に抑制されている。また、塩化物イオンの浸透も効果的に抑制されていることがわかる。そして、その効果は、セメント混和材の使用量が多いとより顕著となる。
本発明のセメント混和材は、少ない添加率で効果的にアルカリシリカ反応を抑制できるため、経済性に富んでいる。さらに、塩害の抑制にも効果的である。したがって、土木、建築分野で広範に使用することができる。

Claims (6)

  1. EDI型やABW型の加熱処理物であるリチウム型ゼオライトと高強度混和材を含有してなり、高強度混和材が、無水石膏、シリカフューム、フライアッシュの中から選ばれた2種以上の物質であるセメント混和材。
  2. 加熱処理物の加熱処理温度が、EDI型のリチウム型ゼオライトの場合は200〜700℃であり、ABW型のリチウム型ゼオライトの場合は300〜650℃であることを特徴とする請求項1に記載のセメント混和材。
  3. リチウム型ゼオライトのリチウムの含有量が、LiO換算で5質量%以上である請求項1または2に記載のセメント混和材。
  4. リチウム型ゼオライトのNaOとKOの含有量の合計が0.5質量%以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載のセメント混和材。
  5. 高強度混和材10〜90質量部、リチウム型ゼオライト10〜90質量部である請求項1〜記載のいずれか1項記載のセメント混和材。
  6. セメントと、請求項1〜のいずれか1項に記載のセメント混和材とを含有するセメント組成物。
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