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JP5129712B2 - 自動二輪車のラジエータ取付け構造 - Google Patents

自動二輪車のラジエータ取付け構造 Download PDF

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JP5129712B2 JP2008255163A JP2008255163A JP5129712B2 JP 5129712 B2 JP5129712 B2 JP 5129712B2 JP 2008255163 A JP2008255163 A JP 2008255163A JP 2008255163 A JP2008255163 A JP 2008255163A JP 5129712 B2 JP5129712 B2 JP 5129712B2
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Description

本発明は、車体フレームに搭載される水冷式のエンジンの前方にラジエータが配置され、該ラジエータの上部が前記車体フレームに取付けられる自動二輪車のラジエータ取付け構造に関する。
車体フレームに搭載される水冷エンジンの前方に配置されるラジエータの上部が、車体フレームに取付けられ、前記エンジンから延ばされたステーにラジエータの下部が取付けられるようにした自動二輪車が、特許文献1で知られている。
特開2004−301026号公報
ところが上記特許文献1で開示されるものでは、ラジエータの下部を支持するためのステーが必要であり、部品点数が多くなるだけでなく、当該ステーがエンジンに設けられるものであるので、エンジンの排気量によってはラジエータの冷却効果への配慮が別途必要になる。また自動二輪車の走行中、ラジエータを通過した走行風をライダーに向けないようにしたいと言う要望もある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ラジエータを通過した走行風がライダーに当たらないようにしつつ、部品点数の増大を回避しながらエンジンからの熱の影響を受けないようにしてラジエータを確実に支持するようにした自動二輪車のラジエータ取付け構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、車体フレームに搭載される水冷式のエンジンの前方にラジエータが配置され、該ラジエータの上部が前記車体フレームに取付けられる自動二輪車のラジエータ取付け構造において、前記車体フレームに取付けられる取付け腕部を上部に有する前記ラジエータに、該ラジエータを後方から覆い且つラジエータファンを取付けた合成樹脂から成るシュラウドが取付けられ、前記車体フレームに設けられたステーに締結される取付け部が前記シュラウドの後側下部に設けられると共に、前記ラジエータの後部に当接する支持脚部が前記シュラウドの下部に設けられ、前記シュラウドの左右方向両側に後方に向けて膨らんだ膨出部が形成されると共に、前記取付け部が、前記膨出部と平面視で重なるようにして前記シュラウドの左右方向両側下部に設けられることを特徴とする。
発明によれば、ラジエータをシュラウドで後方から覆うことにより、ラジエータを通過した走行風がライダーに当たらないようにすることができ、しかもラジエータの上部に設けられた取付け腕部が車体フレームに取付けられ、ラジエータに取付けられたシュラウドの後側下部に、車体フレームに設けられたステーに締結される取付け部が設けられるので、ラジエータの下部を支持するための従来のステー等の専用部品を不要として部品点数の増大を回避しながら、エンジンからの熱の伝達を小さく抑えつつラジエータを車体フレームに確実に支持することができる。
た、シュラウドにラジエータファンが取付けられるので、冷却部品を1部品で済ませて部品点数の増大を回避し、しかもシュラウドの下部に設けられた支持脚部をラジエータの後部に当接せしめるので、シュラウドの剛性も確保することができる。
さらに、シュラウドの左右方向両側に形成されて後方に膨らんだ膨出部により、ラジエータおよびシュラウド間の走行風通路の面積を増大して走行風量を増大することでラジエータの冷却性を高めるとともシュラウドの剛性を高めることができる。しかもシュラウドの後側下部に設けられる取付け部と平面視で重なるように膨出部を形成することで膨出部をより大きくすることができ、前記取付け部がシュラウドの左右両側下部に設けられることによって前記ラジエータの支持剛性を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1〜図7は本発明の実施の形態を示すものであり、図1は自動二輪車の側面図、図2はエンジンおよびラジエータ付近の拡大側面図、図3はラジエータおよびシュラウドの側面図、図4は図3の4矢視図、図5は図3の5−5線断面図、図6は図3の6−6線断面図、図7は図3の7−7線断面図である。
先ず図1において、自動二輪車の車体フレームFは、前輪WFを軸支するフロントフォーク11を操向可能に支承するヘッドパイプ12と、該ヘッドパイプ12から後下がりに延びる左右一対のメインフレーム13…と、両メインフレーム13…の後部に連設されて下方に延びる左右一対のセンターフレーム14…と、該センターフレーム14…か後上がりに延びる左右一対のリヤフレーム15…とを有し、前記メインフレーム13…には、その中間部から下方に延びるエンジンハンガ16…が一体に連設される。またセンターフレーム14…に前端が揺動可能に支承されるスイングアーム17の後部に後輪WRが軸支される。
前記メインフレーム13…の下方には、水冷式のエンジンEのエンジン本体18が配置されており、該エンジン本体18は、前記エンジンハンガ16…、前記メインフレーム13…および前記センターフレーム14…の下部に懸架、搭載され、エンジンEから出力される回転動力は、前後に延びて前記スイングアーム17内を通るドライブシャフト19を介して前記後輪WRに伝達される。
前記メインフレーム13…上には燃料タンク20が搭載されており、該燃料タンク20の後方で前記リヤフレーム15…上には、乗車用シート21が設けられる。
而して前記車体フレームFの一部および前記エンジンEの一部は、車体カバー22で覆われており、この車体カバー22は、前記燃料タンク20の大部分を側方から覆うタンクカバー23を有する。
図2を併せて参照して、前記エンジン本体18は、自動二輪車への搭載状態で前方に位置する前部バンクBFと、該前部バンクBFよりも後方に位置する後部バンクBRとを有してV型に構成されるものであり、両バンクBF,BRに共通なクランクケース26に、自動二輪車の左右方向に沿うクランクシャフト27が回転自在に支承される。
前記エンジン本体18の前方にはラジエータ28が配置される。また前記クランクケース26の下部左側面には、前記クランクシャフト27で回転駆動されるウォータポンプ29が取付けられており、このウォータポンプ29の吐出口に連なる給水ホース30が前部および後部バンクBF,BR間の谷間に設けられたウォータジャケット給水部に接続され、このウォータジャケット給水部から両バンクBF、BRのウォータジャケットに冷却水が供給される。また前部および後部バンクBF,BR間の谷間にはサーモスタット31が配設されており、前記ウォータジャケットを通過した冷却水は、エンジンEの暖機状態ではサーモスタット31から戻しホース32を介して前記ラジエータ28に送られ、該ラジエータ28で冷却された冷却水はホース33を介してウォータポンプ29に戻される。またエンジンEが暖機されていない状態では、前記サーモスタット31からの冷却水の一部がバイパスホース34を介してウォータポンプ29に戻される。
前記ラジエータ28の上部には給水管35が設けられており、その給水管35に連なって上方に延びる給水ホース36の上端にフィラーパイプ37が接続される。
図3〜図7を併せて参照して、前記ラジエータ28の上部には、上方に延びる左右一対の取付け腕部38,38が設けられており、それらの取付け腕部38…の上端部が、車体フレームFにおけるメインフレーム23の前側下部に一体に突設された左右一対のラジエータ支持部39…に取付けられる。
図5に注目して、前記両取付け腕部38…のうち左側の取付け腕部38の上端にはラバー41が装着されており、該ラバー41内に挿通されるスリーブ42の一端には、前記両ラジエータ支持部39…のうち左側のラジエータ支持部39およびラバー41間に挟まれる鍔部42aが一体に設けられ、前記鍔部42aとの間に前記ラバー41を挟むワッシャ43に拡径頭部40aを当接、係合させるボルト40が、ワッシャ43およびスリーブ42に挿通されて左側の前記ラジエータ支持部39に螺合される。一方、前記両取付け腕部38…のうち右側の取付け腕部38の上端にもラバー41が装着されており、このラバー41には、前記両ラジエータ支持部39…のうち右側のラジエータ支持部39に突設された軸部39aが嵌合される。すなわち前記両取付け腕部38…はラバー41…を介して前記両ラジエータ支持部39…に取付けられる。
前記ラジエータ28の後方には、該ラジエータ28を後方から覆うシュラウド45が配置されており、この実施の形態では、前記シュラウド45は、ラジエータ28の上半部を後方から覆うようにして合成樹脂により形成され、複数個所たとえば3個所に配置されるねじ部材44,44,44でラジエータ28の後面に締結され、該シュラウド45の後側下部両側が、車体フレームFにおけるエンジンハンガ16…に突設されるステー46…に取付けられる。
前記シュラウド45の後側下部両側には、前記ステー46…に締結される取付け部47,47が設けられており、それらの取付け部47…は、前記ステー46…を挿入せしめるようにして後方を開放するととも前端を閉じた有底の矩形筒状に形成される。
図7で明示するように、前記取付け部47の外側側壁部にはラバー48が装着されており、該ラバー48内に挿通されるスリーブ49の一端には、前記ステー46およびラバー48間に挟まれる鍔部49aが一体に設けられ、前記鍔部49aとの間に前記ラバー48を挟むワッシャ50に拡径頭部51aを当接、係合させるボルト51が、ワッシャ50およびスリーブ49に挿通されて前記ステー46に螺合される。すなわち取付け部47…はラバー48…を介してステー46…に取付けられる。
また前記シュラウド45には、左右一対の開口部52,52が設けられており、それらの開口部52…に配置されるラジエータファン53,53が、羽根54…をシュラウド45およびラジエータ28間に配置するようにしてシュラウド45に取付けられるものであり、ラジエータファン53…は各開口部52…の周囲に複数個ずつたとえば3個ずつ配置されるねじ部材55,55…でシュラウド45に締結される。
またシュラウド45の左右方向中央の下部には、前方に延びてラジエータ28の後面に当接する支持脚部56が設けられる。さらにシュラウド45の左右方向両側には、後方に向けて膨らんだ膨出部45a,45bが形成されており、前記取付け部47…は、それらの膨出部45a,45bと平面視で重なるようにして前記シュラウド45の左右方向両側下部に設けられる。
しかも前記両膨出部45a,45bの上部後面には、前記ラジエータファン53,53に個別に対応したモータカプラ57,57が設けられ、右側の膨出部45bには、電装品用カプラ58が、モータカプラ57の下方に位置するようにして設けられる。
次にこの実施の形態に作用について説明すると、ラジエータ28に、該ラジエータ28を後方から覆うシュラウド45が取付けられるので、ラジエータ28を通過した走行風がライダーに当たらないようにすることができる。またラジエータ28の上部に設けられた取付け腕部38…が車体フレームFのメインフレーム13…に設けられたラジエータ支持部39…に取付けられ、車体フレームFのエンジンハンガ16…に設けられたステー46…に、シュラウド45の後側下部両側に設けられている取付け部47…が締結されるので、ラジエータ28の下部を支持するための従来のステー等の専用部品を不要として部品点数の増大を回避しながら、エンジンEからの熱の伝達を小さく抑えつつラジエータ28を車体フレームFに支持することができる。しかも前記取付け部47…がシュラウド45の左右両側下部に設けられるので、ラジエータ28の支持剛性を高め、ラジエータ28を車体フレームFに確実に支持することができる。
また合成樹脂から成るシュラウド45にラジエータファン53,53が取付けられるので、冷却部品を1部品で済ませて部品点数の増大を回避することができ、シュラウド45の下部に設けられた支持脚部56をラジエータ28の後部に当接せしめるので、シュラウド45の剛性も確保することができる。
さらにシュラウド45の左右方向両側に、後方に向けて膨らんだ膨出部45a,45bが形成されるので、シュラウドの左右方向両側の膨出部45a,45によってラジエータ28およびシュラウド45間の走行風通路の面積を増大して走行風量を増大することでラジエータ28の冷却性を高めるとともにシュラウド45の剛性を高めることができる。
しかもシュラウド45の後側下部両側に設けられる取付け部47…と平面視で重なるように膨出部45a,45bが形成されるので、膨出部45a,45bをより大きくして、走行風量をより増大し、ラジエータ28の冷却性をより高めることができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
自動二輪車の側面図である。 エンジンおよびラジエータ付近の拡大側面図である。 ラジエータおよびシュラウドの側面図である。 図3の4矢視図である。 図3の5−5線断面図である。 図3の6−6線断面図である。 図3の7−7線断面図である。
28・・・ラジエータ
38・・・取付け腕部
45・・・シュラウド
45a,45b・・・膨出部
46・・・ステー
47・・・取付け部
53・・・ラジエータファン
56・・・支持脚部
E・・・エンジン
F・・・車体フレーム

Claims (1)

  1. 車体フレーム(F)に搭載される水冷式のエンジン(E)の前方にラジエータ(28)が配置され、該ラジエータ(28)の上部が前記車体フレーム(F)に取付けられる自動二輪車のラジエータ取付け構造において、
    前記車体フレーム(F)に取付けられる取付け腕部(38)を上部に有する前記ラジエータ(28)に、該ラジエータ(28)を後方から覆い且つラジエータファン(53)を取付けた合成樹脂から成るシュラウド(45)が取付けられ、
    前記車体フレーム(F)に設けられたステー(46)に締結される取付け部(47)が前記シュラウド(45)の後側下部に設けられると共に、前記ラジエータ(28)の後部に当接する支持脚部(56)が前記シュラウド(45)の下部に設けられ、
    前記シュラウド(45)の左右方向両側に後方に向けて膨らんだ膨出部(45a,45b)が形成されると共に、前記取付け部(47)が、前記膨出部(45a,45b)と平面視で重なるようにして前記シュラウド(45)の左右方向両側下部に設けられることを特徴とする、自動二輪車のラジエータ取付け構造。
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