JP5127894B2 - Damper for washing machine - Google Patents
Damper for washing machine Download PDFInfo
- Publication number
- JP5127894B2 JP5127894B2 JP2010186109A JP2010186109A JP5127894B2 JP 5127894 B2 JP5127894 B2 JP 5127894B2 JP 2010186109 A JP2010186109 A JP 2010186109A JP 2010186109 A JP2010186109 A JP 2010186109A JP 5127894 B2 JP5127894 B2 JP 5127894B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yoke
- bobbin
- ring
- damper
- washing machine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
- Gasket Seals (AREA)
- Sealing Devices (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
- Sealing Of Bearings (AREA)
- Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
Description
本発明の実施形態は、洗濯機用のダンパに関する。 Embodiments described herein relate generally to a damper for a washing machine.
従来より、ドラム式洗濯機においては、外箱の底板上に水槽を支持するサスペンションに、水槽の内部で洗濯物を収容して回転するドラムの振動、ひいては水槽の振動を吸収するダンパが具えられている。この種のダンパには、作動流体に、磁場の強度によって粘度が変化する磁気粘性流体(MR流体)を使用したものが知られている(例えば、特許文献1、2、3参照)。
Conventionally, in a drum type washing machine, a suspension that supports a water tank on a bottom plate of an outer box is provided with a damper that absorbs vibrations of a drum that accommodates laundry inside the water tank and rotates, and thus vibrations of the water tank. ing. As this type of damper, one using a magnetorheological fluid (MR fluid) whose viscosity changes depending on the strength of a magnetic field is known as a working fluid (see, for example,
ここで、本発明が対象とする磁気粘性流体を使用したダンパは、シリンダを備え、磁場を発生するコイルが巻回されたボビンと、このボビンの両端部に設けられたヨークとを、上記シリンダの内部に収容している。更に、ボビンおよびヨークを相対的に軸方向往復動可能に貫通して上記シリンダに挿通されたシャフトを備え、このシャフトとボビンおよびヨークとの間に磁気粘性流体を充填している。 Here, a damper using a magnetorheological fluid targeted by the present invention includes a cylinder, and includes a bobbin around which a coil for generating a magnetic field is wound, and yokes provided at both ends of the bobbin. Is housed inside. Further, a shaft that passes through the bobbin and the yoke so as to be relatively reciprocally movable in the axial direction and is inserted into the cylinder is provided, and a magnetorheological fluid is filled between the shaft and the bobbin and the yoke.
上記構成の場合、シリンダの内部におけるヨークの外側に、軸受が固定されたブラケットを設け、シャフトを上記軸受により軸方向往復動可能に支持している。また、ブラケットに固定したシール部材をヨークとシャフト間に密接させることにより、磁気粘性流体がシリンダ内に漏れ出ることを防止している。しかし、上記構成では、ブラケットに固定したシール部材をヨークに押し付けることにより、シール部材をヨークに密接させる構成であるので、組み立て時にシール部材の押し付け力が不足する等の組み立てばらつきが発生するとシール部材の密接力が低下したり、振動等によってシール部材とヨークとの間に隙間が生じたりすることがある。このような場合、シール部材とヨークの間から磁気粘性流体がシリンダ内に漏れ出る可能性があり、その場合、振動減衰力の低下や特性のばらつきが発生するおそれがあった。 In the case of the above configuration, a bracket to which a bearing is fixed is provided outside the yoke inside the cylinder, and the shaft is supported by the bearing so as to be capable of reciprocating in the axial direction. Further, the magnet viscous fluid is prevented from leaking into the cylinder by bringing the seal member fixed to the bracket into close contact between the yoke and the shaft. However, in the above configuration, the seal member fixed to the bracket is pressed against the yoke so that the seal member is brought into close contact with the yoke. Therefore, if assembly variations such as insufficient pressing force of the seal member occur during assembly, the seal member May be reduced, or a gap may be generated between the seal member and the yoke due to vibration or the like. In such a case, there is a possibility that the magnetorheological fluid leaks into the cylinder from between the seal member and the yoke. In this case, there is a possibility that the vibration damping force is lowered and the characteristics are varied.
そこで、磁気粘性流体の漏れを確実に防止することができる洗濯機用のダンパを提供する。 Therefore, a damper for a washing machine that can reliably prevent leakage of a magnetorheological fluid is provided.
本実施形態の洗濯機用のダンパによれば、洗濯機の水槽の振動を減衰する機能を有するものにおいて、シリンダと、このシリンダの内部に収容され磁場を発生するコイルおよびこのコイルが巻回されたボビンと、前記シリンダの内部に収容され前記ボビンの端部に設けられたヨークとを備える。そして、上記洗濯機用のダンパは、前記ボビンおよび前記ヨークを相対的に軸方向往復動可能に貫通して前記シリンダに挿通されたシャフトと、前記コイル、前記ボビンおよび前記ヨークを一体成形する樹脂と、前記シャフトと前記ボビンおよび前記ヨークとの間に充填された磁気粘性流体と、前記樹脂で一体成形されたものの両端位置に配設されたヨークと前記シャフトとの間から前記磁気粘性流体の漏れを防止するシール部材とを備える。更に、上記洗濯機用のダンパは、前記両端位置に配設されたヨークに前記シール部材を収容する凹部を設け、この凹部内に前記シール部材を圧入固定した。 According to the damper for a washing machine of the present embodiment, in the one having a function of attenuating the vibration of the water tank of the washing machine, a cylinder, a coil that is housed in the cylinder and generates a magnetic field, and the coil are wound. And a yoke housed inside the cylinder and provided at an end of the bobbin. The damper for the washing machine includes a shaft that passes through the bobbin and the yoke so as to be relatively reciprocally movable in the axial direction, and is inserted into the cylinder, and a resin that integrally forms the coil, the bobbin, and the yoke. The magnetorheological fluid filled between the shaft and the bobbin and the yoke, and the magnetorheological fluid from between the yoke and the shaft disposed at both end positions of the resin integrally molded. And a seal member for preventing leakage. Furthermore, the damper for the washing machine is provided with a recess for accommodating the seal member in the yokes disposed at both end positions, and the seal member is press-fitted and fixed in the recess.
以下、複数の実施形態について、図面を参照して説明する。尚、各実施形態において、実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
まず、図2には、第1実施形態のドラム式洗濯機の全体構造を示しており、外箱1を外殻としている。この外箱1の前面部(図2で右側)のほゞ中央部には、洗濯物出入口2を形成し、該出入口2を開閉する扉3を設けている。又、外箱1の前面部の上部には、操作パネル4を設けており、その裏側(外箱1内)に運転制御用の制御装置5を設けている。
Hereinafter, a plurality of embodiments will be described with reference to the drawings. In each embodiment, substantially the same components are assigned the same reference numerals, and description thereof is omitted.
(First embodiment)
First, FIG. 2 shows the overall structure of the drum type washing machine according to the first embodiment, and the
外箱1の内部には、水槽6を配設している。この水槽6は軸方向が前後(図2中の右左)の横軸円筒状を成すものであり、それを外箱1の底板1a上に左右一対(一方のみ図示)のサスペンション7によって前上がりの傾斜状にて弾性支持している。サスペンション7の詳細構造は、後に述べる。
A
水槽6の背部には、モータ8を取付けている。このモータ8は、この場合、例えば直流のブラシレスモータから成るもので、アウターロータ形であり、ロータ8aの中心部に取付けた回転軸(図示省略)を、軸受ブラケット9を介して水槽6の内部に挿通している。
A
水槽6の内部には、ドラム10を配設している。このドラム10も軸方向が前後の横軸円筒状を成すもので、それを後部の中心部で上記モータ8の回転軸の先端部に取付けることにより、水槽6と同軸の前上がりの傾斜状に支持している。又、その結果、ドラム10はモータ8により回転されるようになっており、従って、ドラム10は回転槽であり、モータ8はドラム10を回転させるドラム駆動装置として機能する。
A
ドラム10の周側部(胴部)には、小孔11を全域にわたって多数(一部のみ図示)形成している。又、ドラム10及び水槽6は、ともに前面部に開口部12,13を有しており、そのうちの水槽6の開口部13に、環状のベローズ14を介して前記洗濯物出入口2を連ねている。この結果、洗濯物出入口2は、ベローズ14、水槽6の開口部13、及びドラム10の開口部12を介して、ドラム10の内部に連なっている。
A large number of small holes 11 (only a part is shown) are formed in the peripheral side portion (body portion) of the
水槽6の最低部である底部の後部には、排水弁15を介して、排水管16を接続している。水槽6の背部から上方そして前方には、乾燥装置17を配設している。この乾燥装置17は、除湿器18と、送風機19、及び加熱器20を有しており、水槽6内の空気を除湿し、次いで加熱して、水槽6内に戻す循環を行わしめることにより、洗濯物を乾燥させるようになっている。
A
ここで、サスペンション7の詳細構造を説明する。サスペンション7はダンパ21を有しており、このダンパ21は、図1に示すように、主部材として、シリンダ22とシャフト23とを備えている。このうち、シリンダ22は下端部に連結部材24を有し、この連結部材24を、図2に示すように、前記外箱1の底板1aが有する取付板25に上方から下方へ通して弾性座板26等を介してナット27で締結することにより、外箱1の底板1aに取付けている。
Here, the detailed structure of the
また、シャフト23は上端部に連結部23aを有し、この連結部23aを、図2に示すように、前記水槽6が有する取付板28に下方から上方へ通して弾性座板29等を介してナット30で締結することにより、水槽6に取付けている。図1に示すように、シャフト23におけるシリンダ22の外部上方に位置した上部部分には、ばね受け座31を嵌合固定しており、このばね受け座31とシリンダ22の上端部との間には、シャフト23を囲繞する圧縮コイルスプリングから成るコイルばね32を装着している。
Further, the
シリンダ22の内部の中間部には、環状の下ブラケット33が収容されており、この下ブラケット33の外周部には溝33aが形成されており、シリンダ22の周壁部のうちの上記溝33aに対応する部分を内方へ絞りかしめることにより、下ブラケット33をシリンダ22に固定している。下ブラケット33の内周部には、シャフト23を上下方向に移動可能に支持する軸受34を収容固定している。軸受34は例えば焼結含油メタルから構成されている。
An annular
シリンダ22の内部の上端部には、環状の上ブラケット35が収容されており、この上ブラケット35の外周部には溝35aが形成されており、シリンダ22の周壁部のうちの上記溝35aに対応する部分を内方へ絞りかしめることにより、上ブラケット35を固定している。上ブラケット35の内周部には、シャフト23を上下方向に移動可能に支持する軸受36を収容固定している。軸受36は例えば焼結含油メタルから構成されている。尚、上ブラケット35の図1中の上面部に上方へ向けて突設された筒状部35bは、シリンダ22の上端部の開口を通して上方へ突出している。
An annular
シリンダ22の内部における下ブラケット33と上ブラケット35との間の部分には、コイル組立体37が収容されており、このコイル組立体37は下ブラケット33と上ブラケット35により挟持されて固定されている。コイル組立体37には、シャフト23を挿通させ、且つ、上下方向に移動可能な貫通孔38が形成されている。このコイル組立体37の詳細構造について、図3〜図7を参照して説明する。
A
図3に示すように、コイル組立体37は、第1のヨーク39と、第1のコイル40を巻装した第1のボビン41と、第2のヨーク42と、第2のコイル43を巻装した第2のボビン44と、第3のヨーク45とを備えている。そして、図3および図4に示すように、コイル40、43、ボビン41、44およびヨーク39、42、45は、樹脂46で一体成形(モールド成形)されている。尚、図4は、コイル組立体37を上下逆にして示す斜視図である。
As shown in FIG. 3, the
ここで、第1のボビン41および第2のボビン44の図3中の上下の端板47には、位置決め用の凸部(図示しない)が例えば各4個ほぼ等間隔に上下方向へ向けて突設されている。第1のヨーク39のうちの第1のボビン41の端板47に対向する側の側面には、端板47の上記凸部が嵌合する凹部(図示しない)が形成されている。第2のヨーク42には、4個の貫通孔52が両側の側面に開口するように形成されており(図5参照)、これら貫通孔52に第1のボビン41および第2のボビン44の端板47の凸部が嵌合するように構成されている。更に、第3のヨーク45のうちの第2のボビン44の端板47に対向する側の側面には、端板47の凸部が嵌合する凹部(図示しない)が形成されている。
Here, on the upper and
また、第1のヨーク39の図3中の下側面には、環状の凹部49が形成されており、この環状の凹部49内に環状のシール部材50が圧入固定されている。凹部49の深さ寸法は、シール部材50の図3中の上下方向の寸法とほぼ同じ寸法に設定されており、シール部材50が第1のヨーク39の側面(下面)から突出しないようになっている。シール部材50はゴム(NBR)製でその短筒状の外周部50aが環状凹部49の内周部に圧入され密接すると共に、該外周部50aの先端(上端)が凹部49の内底部に密接している。更に、シール部材50の短筒状の内周部50bに、シャフト23が軸方向に移動可能な状態で密接している。この内周部50bにはシャフト23に向けて周知のリップ(図示しない)が形成されており、これにより、第1のヨーク39とシャフト23の間から後述する磁気粘性流体64がシリンダ22内に漏れないようにシールされる構成となっている。
Further, an
また、第3のヨーク45の図3中の上側面には、環状の凹部53が形成されており、この環状の凹部53内に環状のシール部材54が圧入固定されている。環状の凹部53の深さ寸法は、シール部材54の図3中の上下方向の寸法とほぼ同じ寸法に設定されており、シール部材54が第3のヨーク45の側面(上面)から突出しないようになっている。シール部材54もゴム(NBR)製でその短筒状の外周部54aが環状凹部53の内周部に密接すると共に、該外周部54aの先端(下端)が凹部53の内底部に密接している。更に、シール部材54の短筒状の内周部54bに、シャフト23が軸方向に移動可能な状態で密接している。この内周部54bにもシャフト23に向けて周知のリップ(図示しない)が形成されており、これにより、第3のヨーク45とシャフト23の間から磁気粘性流体64がシリンダ22内に漏れないようにシールされる構成となっている。
Further, an
上記構成の場合、図3に示すように、第1のヨーク39の側面に第1のボビン41の端板47を当接させ、第2のヨーク42の両側面に第1のボビン41および第2のボビン44の各端板47を当接させ、更に、第3のヨーク45の側面に第2のボビン44の端板47を当接させる。この後、組み付けたヨーク39、42、45とボビン(コイル40、43)41、44を成形型(図示しない)内に収容して樹脂46で一体成形(モールド成形)する。樹脂46としては、例えば熱可塑性樹脂(ナイロン、PBT、PET、PP等)を使用する。この場合、図3に示すように、樹脂46は、コイル40、43およびボビン41、44の外周部を覆うと共に、第1のヨーク39の外周部の軸方向の上部を覆い、第3のヨーク45の外周部の軸方向の下部を覆っている。
In the case of the above configuration, as shown in FIG. 3, the
また、樹脂46は、第1のヨーク39の外周部に形成されたリング状の溝部39a内に充填され、第2のヨーク42の外周部に例えば4個ほぼ等間隔に軸方向に形成された溝42a(図5参照)内にそれ以外のヨーク42の外周面を露出する形で充填され、第3のヨーク45の外周部に形成されたリング状の溝部45a内に充填される。前記ヨーク42の外周面の露出部分は、後述するシリンダとの間の磁気抵抗を低減するための構成である。尚、第2のヨーク42の4個の溝42aのうち、図5における上部に位置する溝42aは、他の3個の溝42aよりも幅広に大きく形成されている。
Further, the
ここで、上記したように樹脂モールドされたコイル組立体37の貫通孔38(シャフト23が挿入される孔)の内径寸法について説明する。3つのヨーク39、42、45の内径寸法はほぼ同じ寸法に設定されており、シャフト23の外周面との間に例えば0.4mm程度の隙間が形成されるように構成されている。2つのボビン41、44の各内径寸法は、ほぼ同じ寸法に設定され、且つ、3つのヨーク39、42、45の内径寸法よりも若干大きい寸法に設定されており、シャフト23の外周面との間に例えば1.0mm程度の隙間が形成されるように構成されている。
Here, the inner diameter dimension of the through hole 38 (hole into which the
また、第2のヨーク42における図5中の上部の大きい溝42aの中央部には、図4および図7に示すように、第2のヨーク42の内周部と外周部とを連通するように貫通孔42bが形成されている。この貫通孔42b内に、外周にねじ部が形成されたパイプ55が締め付け固定されている。このパイプ55は、磁気粘性流体64を充填注入するための部材である。
Further, as shown in FIGS. 4 and 7, the inner peripheral portion and the outer peripheral portion of the
また、2個のコイル40、43は直列に接続されており、その両端子にはリード線56、56が接続されており、これらリード線56、56は、樹脂46のモールド(成形)部分のうちの第2のヨーク42の図5中の上部の大きい溝42a部分から外部へ導出されている。この場合、図4および図6に示すように、第2のヨーク42の上記大きい溝42a内には、リード線56、56を支持するゴムまたは樹脂製の支持部品57が配設され、樹脂46でモールドされている。支持部品57には、T字状の支持孔57aが形成されており、この支持孔57a内にリード線56、56が収容されている。尚、支持部品57は、リード線56、56を支持孔57aに収容するために、支持孔57aに沿って2分割されている。また、リード線56、56は、コイル40、43からボビン41、44の端板47、47に形成された案内溝(図示しない)を通って支持部品57の支持孔57a内に導かれている。
Further, the two
また、図4および図7に示すように、樹脂46のモールド部分における第2のヨーク42の貫通孔42b(溝42a)に対応する部分には、ほぼ円形の凹部58が形成されており、この凹部58から下方(図4中では上方)へ延びるようにリード線56、56を収容する収容溝部59が形成されている。尚、第1のヨーク39の外周部における上記収容溝部59に対応する部分には、リード線56、56を収容する収容溝部39bが形成されている。
Further, as shown in FIGS. 4 and 7, a substantially
次に、上記したようにして樹脂46でモールドしたコイル組立体37を、シリンダ22内へ収納する作業について説明する。この場合、図1に示すように、予め、軸受36を装着した上ブラケット35をシリンダ22内へ収納しておき、シリンダ22の周壁部のうちの上記上ブラケット35の溝35aに対応する部分を内方へかしめることにより、上ブラケット35をシリンダ22内に固定しておく(図1には、かしめる前の状態を示す)。
Next, an operation for housing the
また、コイル組立体37については、図4、図5、図6および図7に示すように、樹脂モールド部分(支持部品57)から導出されたリード線56を凹部58、収容溝部59および収容溝部39b内に収容しておき、リード線56がコイル組立体37の外周面から突出しないよう処置しておく。更に、コイル組立体37の第1のヨーク39の凹部49内にシール部材50を嵌合(圧入)固定しておくと共に、第3のヨーク45の凹部53内にシール部材54を嵌合(圧入)固定しておく。
As for the
そして、上記したようにリード線56を処置し、シール部材50、54を取り付けたコイル組立体37を、シリンダ22内に収容する(図1参照)。このとき、コイル組立体37の凹部58と、シリンダ22の周壁部に形成された孔60(図7参照)とが一致するように位置合わせしてコイル組立体37をシリンダ22内に収容する。続いて、シリンダ22の孔60からリード線56、56を引き出し、該リード線56、56を上記孔60を通してシリンダ22の外へ導出する。更に、図7に示すように、ゴムまたは樹脂製のブッシュ61の孔に上記リード線56を通した後、該ブッシュ61をシリンダ22の孔60に嵌合固定する。尚、ブッシュ61から導出したリード線56は、コイル40、43を通電制御する制御回路(制御装置5)に接続されるようになっている。
Then, the
次に、図1に示すように、軸受34を装着した下ブラケット33をシリンダ22内に収容した後、シリンダ22の周壁部のうちの上記下ブラケット33の溝33aに対応する部分を内方へかしめることにより、上ブラケット33をシリンダ22内に固定する。尚、図1は、かしめる前の状態を示す。
Next, as shown in FIG. 1, after the
この後、ばね受け座31を取り付ける前のシャフト23をシリンダ22内に挿入して、下ブラケット33の開口部、軸受34、シール部材50、第1のヨーク39、第1のボビン41(第1のコイル40)、第2のヨーク42、第2のボビン44(第2のコイル43)、第3のヨーク45、シール部材54、軸受36および上ブラケット35の開口部を順に貫通させて、シリンダ22の上方に突出させる。
Thereafter, the
この状態で、シャフト23は、軸受34,36に支持されると共に、それら軸受34、シール部材50、第1のヨーク39、第1のボビン41(第1のコイル40)、第2のヨーク42、第2のボビン44(第2のコイル43)、第3のヨーク45、シール部材54、および軸受36に対して、軸方向(上下方向)の往復動が相対的に可能となっている。尚、シャフト23の下端部には抜け止め用の止め環62が取着されており、それより下方のシリンダ22の内部は空洞63となっている(図1参照)。
In this state, the
そして、シャフト23におけるシリンダ22の外部上方に位置した下部部分には、ばね受け座31を嵌合固定し、更に、このばね受け座31とシリンダ22の上端部との間に、シャフト23を囲繞する圧縮コイルスプリングから成るコイルばね32を装着する。
A
また、シャフト23とボビン41、44(コイル40、43)との各間、並びにその近傍であるシャフト23とヨーク39、42、45との各間には、磁気粘性流体64を注入して充填している(図1及び図3参照)。この磁気粘性流体64は、シール部材50、54によってヨーク39、45とシャフト23の間からシリンダ22内へ漏れないように封止されている。
Further, a
尚、上記磁気粘性流体64を上記各間に注入するに際しては、図7に示すブッシュ61をシリンダ22の周壁部の孔60から取り外した状態で、パイプ55にチューブ(図示しない)を接続し、このチューブを通して上記各間内の空気を排気(真空引き)した後、磁気粘性流体64を上記チューブを通して上記各間内に注入する。そして、磁気粘性流体64の注入後は、上記パイプ55の開口をシール部材(図示しない)等で封止した後、ブッシュ61をシリンダ22の孔60に嵌合して取り付ける。
When injecting the
そして、上述したようにして構成したサスペンション7を、前記水槽6と前記外箱1の底板1aとの間に組込み、外箱21の底板21a上に水槽26を防振支持するようにしている。
Then, the
このような構成の本実施形態によれば、コイル組立体37の第1のヨーク39および第3のヨーク45に、環状の凹部49、53を形成し、これら凹部49、53内にシール部材50、54を嵌合(圧入)固定するように構成したので、従来構成とは異なり、シール部材50、54の内周部50b、54bとシャフト23との間の密接度合、並びに、シール部材50、54の外周部50a、54aと凹部49、53との間の密接度合を、組み立てのばらつきや振動等にかかわりなく、十分なものとすることができる。というのは、従来構成では、シール部材を軸方向に押し付ける力を加えてシール性能を確保するように構成していたが、上記実施形態では、そのような軸方向の押し付け力が不要になるためである。これにより、上記実施形態においては、コイル組立体37の上下いずれの側のヨーク39、45とシャフト23との間からも磁気粘性流体64がシリンダ22内に漏れ出ることをシール部材50、54によって防止できるから、磁気粘性流体64の重力による下方向への移動のみならず、シャフト23の上下動に連れて動く上下方向いずれの移動についても確実に防止でき、もって振動減衰力の低下や特性のばらつきの発生を防止することができ、脱水運転の立ち上りを安定させることができる。
According to the present embodiment having such a configuration, the
また、上記実施形態では、コイル組立体37を構成するに際して、コイル40、43、ボビン41、44およびヨーク39、42、45を樹脂46で一体成形(モールド成形)したので、ボビン41、44の端部にヨーク39、42、45を取り付けて固定する際に、ボビン41、44およびヨーク39、42、45の部品の寸法精度や組付精度が低下したりして、各部品の間に隙間が生じたとしても、その隙間をモールドした樹脂46で封止することができる。このため、上記隙間から磁気粘性流体64が漏れ出ることを防止することができる。また、ボビン41、44およびヨーク39、42、45の固定強度を十分大きくすることができる。更にはコイル組立体37の上下両端にシール部材50、54を設けてあるため、仮にサスペンション7を上下逆に取り付ける必要を生じた場合であっても磁気粘性流体64が漏れ出るおそれなく使用することができる。
In the above embodiment, when the
(第2実施形態)
図8は、第2実施形態を示すものである。尚、第1実施形態と同一構成には、同一符号を付している。この第2実施形態においては、第1のヨーク39および第3のヨーク45の軸方向(上下方向)の長さ寸法を長くして、凹部49、53の深さ寸法(上下方向寸法)を深くし、凹部49、53内にシール部材50、54と一緒に軸受34、36を収容固定するように構成した。尚、軸受34については、止め輪65で抜け止めしている。そして、下ブラケット33を不要にし、上ブラケット35の軸方向(上下方向)の長さ寸法を短くした。また、ヨーク39、45の外周部に、シリンダ22のかしめ用の溝39c、45cを形成した。
(Second Embodiment)
FIG. 8 shows a second embodiment. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the same structure as 1st Embodiment. In the second embodiment, the length dimension in the axial direction (vertical direction) of the
上述した以外の第2実施形態の構成は、第1実施形態の構成と同じ構成となっている。従って、第2実施形態においても、第1実施形態とほぼ同じ作用効果を得ることができる。特に、第2実施形態によれば、シャフト23と軸受34、36の心ずれを小さくすることができるから、上記心ずれが大きいときにシャフト23とシール部材50、54との間から磁気粘性流体64が漏れ出るような事態の発生を防止することができる。また、下ブラケット33を不要にできるから、部品点数を少なくすることができる。
The configuration of the second embodiment other than that described above is the same as the configuration of the first embodiment. Therefore, in the second embodiment, substantially the same operational effects as in the first embodiment can be obtained. In particular, according to the second embodiment, since the
(第3実施形態)
図9は、第3実施形態を示すものである。尚、第1実施形態と同一構成には、同一符号を付している。この第3実施形態においては、ヨーク39、42、45とボビン41、44の端板47との間にOリング66を配設した。具体的には、ヨーク39、42、45の側面(端板47に当接する側の側面)に環状の溝部(凹部)67を設け、この溝部67内にOリング66を収容するように構成した。
(Third embodiment)
FIG. 9 shows a third embodiment. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the same structure as 1st Embodiment. In the third embodiment, an O-
上述した以外の第3実施形態の構成は、第1実施形態の構成と同じ構成となっている。従って、第3実施形態においても、第1実施形態とほぼ同じ作用効果を得ることができる。特に、第3実施形態によれば、ヨーク39、42、45とボビン41、44の端板47との間にOリング66を配設したので、ヨーク39、42、45とボビン41、44の端板47との間から磁気粘性流体64が漏れ出ることをより一層防止できる。
The configuration of the third embodiment other than that described above is the same as the configuration of the first embodiment. Therefore, in the third embodiment, substantially the same operational effects as in the first embodiment can be obtained. In particular, according to the third embodiment, since the O-
(第4実施形態)
図10は、第4実施形態を示すものである。尚、第2実施形態および第3実施形態と同一構成には、同一符号を付している。この第4実施形態においては、第1のヨーク39および第3のヨーク45の凹部49、53の深さ寸法(上下方向寸法)を深くして軸受34、36を収容固定すると共に、ヨーク39、42、45とボビン41、44の端板47との間にOリング66を配設するように構成した。尚、上述した以外の第4実施形態の構成は、第2実施形態および第3実施形態の構成と同じ構成となっている。従って、第4実施形態においても、第2実施形態および第3実施形態とほぼ同じ作用効果を得ることができる。
(Fourth embodiment)
FIG. 10 shows a fourth embodiment. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the same structure as 2nd Embodiment and 3rd Embodiment. In the fourth embodiment, the depths (vertical dimensions) of the
(第5実施形態)
図11は、第5実施形態を示すものである。尚、第1実施形態と同一構成には、同一符号を付している。この第5実施形態においては、ヨーク39、42、45とボビン41、44の端板47との間を接着剤68によって接着した。上述した以外の第5実施形態の構成は、第1実施形態の構成と同じ構成となっている。従って、第5実施形態においても、第1実施形態とほぼ同じ作用効果を得ることができる。特に、第5実施形態によれば、ヨーク39、42、45とボビン41、44の端板47との間を接着剤68によって接着することで密封したので、ヨーク39、42、45とボビン41、44の端板47との間から磁気粘性流体64が漏れ出ることをより一層防止できる。
(Fifth embodiment)
FIG. 11 shows a fifth embodiment. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the same structure as 1st Embodiment. In the fifth embodiment, the
(第6実施形態)
図12は、第6実施形態を示すものである。尚、第2実施形態および第5実施形態と同一構成には、同一符号を付している。この第6実施形態においては、第1のヨーク39および第3のヨーク45の凹部49、53の深さ寸法(上下方向寸法)を深くして軸受34、36を収容固定すると共に、ヨーク39、42、45とボビン41、44の端板47との間を接着剤68によって接着することで密封するように構成した。尚、上述した以外の第6実施形態の構成は、第2実施形態および第5実施形態の構成と同じ構成となっている。従って、第6実施形態においても、第2実施形態および第5実施形態とほぼ同じ作用効果を得ることができる。
(Sixth embodiment)
FIG. 12 shows a sixth embodiment. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the same structure as 2nd Embodiment and 5th Embodiment. In the sixth embodiment, the depths (vertical dimensions) of the
(第7実施形態)
図13は、第7実施形態を示すものである。尚、第1実施形態と同一構成には、同一符号を付している。この第7実施形態においては、ヨーク39、42、45とボビン(コイル40、43)41、44を組み付けたものを樹脂46で一体成形する際に、図13に示すようにヨーク39、42、45の外周面の外側まで、樹脂46で覆うように構成した。尚、上述した以外の第7実施形態の構成は、第1実施形態の構成と同じ構成となっている。従って、第7実施形態においても、第1実施形態とほぼ同じ作用効果を得ることができる。特に、第7実施形態によれば、ヨーク39、42、45の外周面まで樹脂46で覆うように構成したので、コイル組立体37の強度(即ち、コイル、ボビンおよびヨークの固定強度)をより一層高くすることができると共に、ヨーク39、42、45とボビン41、44の端板47との間から磁気粘性流体64が漏れ出ることをより一層防止できる。なお、ヨーク39、42、45の外周面に位置する樹脂46はシリンダとの間で磁気抵抗となるため、他の部分の樹脂の厚みに比べて必要最小限度に極めて薄く形成することにより磁気抵抗の増加を極力防止している。
(Seventh embodiment)
FIG. 13 shows a seventh embodiment. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the same structure as 1st Embodiment. In the seventh embodiment, when the
(第8実施形態)
図14ないし図17は、第8実施形態を示すものである。尚、第1実施形態と同一構成には、同一符号を付している。この第8実施形態においては、ヨーク39、42、45とボビン41、44の端板47との間にOリング71を配設した。
(Eighth embodiment)
14 to 17 show an eighth embodiment. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the same structure as 1st Embodiment. In the eighth embodiment, an O-
具体的には、図14および図15に示すように、ボビン41、44の端板47の外面には、ボビン41、44の筒部を端板47の外方へ突出させるように環状凸部72を形成した。そして、ヨーク39、42、45の側面(端板47に対向する側の側面)に、上記環状凸部72を嵌合させる環状嵌合部73を設け、更に、この環状嵌合部73に段付け状に連続するように環状収容部(凹部)74を設けている。この環状収容部74内に上記Oリング71を収容している(図17参照)。
Specifically, as shown in FIGS. 14 and 15, an annular convex portion is provided on the outer surface of the
また、図16に示すように、Oリング71の厚み寸法(即ち、輪切りにした部分の直径寸法)をAとし、環状収容部74の軸方向(図15中の上下方向)の深さ寸法をBとしたときに、A>Bが成立するように構成されている。これにより、図17に示すように、Oリング71は、環状収容部74の内面(端板47と対向する面)と端板47との間に挟持されて適切な大きさの力で押圧変形される構成となっている。この結果、ヨーク39、42、45とボビン41、44の端板47との間から磁気粘性流体64が漏れ出ることを、上記Oリング71により一層防止することができる。
Further, as shown in FIG. 16, the thickness dimension of the O-ring 71 (that is, the diameter dimension of the portion cut into a ring) is A, and the depth dimension in the axial direction (vertical direction in FIG. 15) of the
更に、上記構成の場合、環状収容部74の断面積をS1(図15参照)とし、Oリング71の断面積をS2(図16参照)としたときに、S1>S2が成立すると共に、S1がS2になるべく近い値になるように構成されている。これにより、Oリング71が押圧変形したときに(尚、Oリング71は変形してもその断面積S2は変わらない)、Oリング71が環状収容部74内からはみ出さないようになっており、Oリング71のシール性能が均一に保持されるように構成されている。
Furthermore, in the case of the above configuration, when the cross-sectional area of the
また、上記Oリング71は、弾性を有し且つ耐熱性の高い材料、例えばシリコンゴムまたはフッ素ゴムで形成されている。これにより、Oリング71が十分な耐熱性を有するので、コイル40、43、ボビン41、44およびヨーク39、42、45を、樹脂46でモールド成形するときに、Oリング71が200℃前後の温度まで加熱されるが、Oリング71のシール性能が劣化することを防止できる。
The O-
尚、上述した以外の第8実施形態の構成は、第1実施形態の構成と同じ構成となっている。従って、第8実施形態においても、第1実施形態とほぼ同じ作用効果を得ることができる。特に、第8実施形態によれば、ヨーク39、42、45に環状収容部74を設け、この環状収容部74内にOリング71を収容することにより、ヨーク39、42、45とボビン41、44の端板47との間にOリング71を配設する構成としたので、ヨーク39、42、45とボビン41、44の端板47との間から磁気粘性流体64が漏れ出ることをより一層防止できる。
The configuration of the eighth embodiment other than that described above is the same as the configuration of the first embodiment. Accordingly, in the eighth embodiment, substantially the same operational effects as in the first embodiment can be obtained. In particular, according to the eighth embodiment, the
また、第8実施形態では、Oリング71の直径寸法(即ち、厚み寸法)をAとし、環状収容部74の軸方向(図15中の上下方向)の深さ寸法をBとしたときに、A>Bが成立するように構成したので、Oリング71は、環状収容部74の内面と端板47との間に挟持されて適切な大きさの力で押圧変形されるから、十分なシール性能を確保することができる。更に、環状収容部74の断面積をS1とし、Oリング71の断面積をS2としたときに、S1>S2が成立するように構成したので、Oリング71が変形したときに、Oリング71が環状収容部74内からはみ出さないようになり、Oリング71のシール性能を均一に保持することができる。
Further, in the eighth embodiment, when the diameter dimension (that is, the thickness dimension) of the O-
更にまた、Oリング71は、弾性を有し且つ耐熱性の高い材料、例えばシリコンゴムまたはフッ素ゴムで形成したので、コイル40、43、ボビン41、44およびヨーク39、42、45を、樹脂46でモールド成形するときに、Oリング71が加熱されるが、Oリング71は、十分な耐熱性を有するので、シール性能が劣化することがない。
Furthermore, since the O-
(第9実施形態)
図18および図19は、第9実施形態を示すものである。尚、第8実施形態と同一構成には、同一符号を付している。この第9実施形態においては、図18および図19に示すように、端板47におけるヨーク39、42、45の環状収容部74の内面に対向する部位に環状凸部75を形成した。そして、この環状凸部75によりOリング71を押して変形させるように構成した。
(Ninth embodiment)
18 and 19 show a ninth embodiment. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the same structure as 8th Embodiment. In the ninth embodiment, as shown in FIGS. 18 and 19, an annular
尚、上述した以外の第9実施形態の構成は、第8実施形態の構成と同じ構成となっている。従って、第9実施形態においても、第8実施形態とほぼ同じ作用効果を得ることができる。特に、第9実施形態によれば、端板47の環状凸部75によりOリング71を押して変形させるように構成したので、Oリング71の変形量を大きくすることができ、Oリング71のシール性能を高めることができる。
The configurations of the ninth embodiment other than those described above are the same as the configurations of the eighth embodiment. Therefore, in the ninth embodiment, substantially the same operational effects as in the eighth embodiment can be obtained. In particular, according to the ninth embodiment, since the O-
また、上記第9実施形態においては、環状凸部75を端板47に設けたが、これに代えて、環状凸部75をヨーク39、42、45の環状収容部74の内面(端板47と対向する面)に設けるように構成しても良い。
In the ninth embodiment, the annular
(第10実施形態)
図20ないし図22は、第10実施形態を示すものである。尚、第8実施形態と同一構成には、同一符号を付している。この第10実施形態においては、図20および図21に示すように、ボビン41、44の環状凸部72の外径寸法をD1とし、ヨーク39、42、45の環状収容部74の内径寸法をD2とし、図22に示すように、Oリング71の内径寸法をd1とし、Oリング71の外径寸法をd2としたときに、d1<D1と、d2>D2とが成立するように構成した。また、上記構成の場合、環状収容部74の断面積をS1とし、Oリング71の断面積をS2としたときに、S1>S2が成立すると共に、S1がS2になるべく近い値になるように構成されている。
(10th Embodiment)
20 to 22 show a tenth embodiment. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the same structure as 8th Embodiment. In the tenth embodiment, as shown in FIG. 20 and FIG. 21, the outer diameter of the annular
上記構成においては、d1<D1であるから、Oリング71の内周部が環状凸部72の外周面に密接する。そして、d2>D2であるから、Oリング71の外周部が環状収容部74の内周面に密接する。即ち、Oリング71は、内外径嵌合(図21中の左右方向の嵌合)によって押圧変形することにより、シール性能を確保して、ヨーク39、42、45とボビン41、44の端板47との間から磁気粘性流体64が漏れ出ることを防止することができる。
In the above configuration, since d1 <D1, the inner peripheral portion of the O-
尚、上述した以外の第10実施形態の構成は、第8実施形態の構成と同じ構成となっている。従って、第10実施形態においても、第8実施形態とほぼ同じ作用効果を得ることができる。 The configuration of the tenth embodiment other than that described above is the same as the configuration of the eighth embodiment. Therefore, in the tenth embodiment, substantially the same operational effects as in the eighth embodiment can be obtained.
(第11実施形態)
図23は、第11実施形態を示すものである。尚、第8実施形態と同一構成には、同一符号を付している。この第11実施形態においては、図23に示すように、ボビン41、44の端板47の外面におけるOリング71の外周部に、環状凸部76、77を外方へ突出させるように2重に形成した。そして、ヨーク39、42、45の側面(端板47に対向する側の側面)に、上記環状凸部76、77を嵌合させる環状嵌合部78、79を2重に設けた。上記構成の場合、Oリング71の外周部に、Oリング71によるシール構造の他に、端板47の環状凸部76、77とヨーク39、42、45の環状嵌合部78、79が嵌合することにより、ラビリンスシール構造が形成される構成となっている。
(Eleventh embodiment)
FIG. 23 shows an eleventh embodiment. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the same structure as 8th Embodiment. In the eleventh embodiment, as shown in FIG. 23, the annular
尚、上述した以外の第11実施形態の構成は、第8実施形態の構成と同じ構成となっている。従って、第11実施形態においても、第8実施形態とほぼ同じ作用効果を得ることができる。特に、第11実施形態によれば、Oリング71によるシール構造の他に、端板47の環状凸部76、77とヨーク39、42、45の環状嵌合部78、79の嵌合によるラビリンスシール構造を設けたので、ヨーク39、42、45とボビン41、44の端板47との間からの磁気粘性流体64の漏れをより一層確実に防止することができる。
The configuration of the eleventh embodiment other than that described above is the same as the configuration of the eighth embodiment. Accordingly, in the eleventh embodiment, substantially the same operational effects as in the eighth embodiment can be obtained. In particular, according to the eleventh embodiment, in addition to the seal structure by the O-
(その他の実施形態)
以上説明した複数の実施形態に加えて以下のような構成を採用しても良い。
上記した各実施形態では、コイル40、43(ボビン41、44)を2個設けたが、これに限られるものではなく、コイル(ボビン)を1個または3個以上設けるように構成しても良い。これにより洗濯容量など使用目的に応じたコイル(ボビン)及びヨークの数とすることで、振動減衰力を使用目的に応じた適切なものとすることができる。
(Other embodiments)
In addition to the plurality of embodiments described above, the following configurations may be adopted.
In each of the embodiments described above, two
また、第3、4、8〜11の各実施形態では、Oリング66、71を収容する凹部としての溝部67、環状収容部74をヨーク39、42、45に設けたが、これに代えて、Oリング66、71を収容する凹部をボビン41、44の端板47に設けても良い。
Further, in each of the third, fourth, and eighth to eleventh embodiments, the
更に、第11実施形態では、ラビリンスシール構造をOリング71の外周部に設けたが、これに代えて、ラビリンスシール構造をOリング71の内周部に設けても良いし、Oリング71の内周部および外周部の両方に設けても良い。
Furthermore, in the eleventh embodiment, the labyrinth seal structure is provided on the outer peripheral portion of the O-
また、第3、4、8〜11の各実施形態では、Oリング66、71として、断面形状が円形(図16参照)のものを使用したが、これに限られるものではなく、断面形状が例えば正方形、長方形、5角形、6角形、楕円形等の種々の形状のものを使用しても良い。更に、Oリング66、71を製造する方法としては、上下金型で成形する方法や、押し出し成形した紐状のものをリング状につないで製造する方法や、板部材をリング状に打ち抜いて製造する方法等を用いることが好ましい。
Further, in each of the third, fourth, and eighth to eleventh embodiments, the O-
以上のように本実施形態の洗濯機用のダンパによると、樹脂で一体成形されたものの両端に配設されたヨークにシール部材を収容する凹部を設け、この凹部内にシール部材を圧入するように構成したので、磁気粘性流体の漏れを確実に防止することができ、しかも上下いずれの側からも漏れの心配がなくなることから、サスペンションの向きについても自由度を高めることができる。 As described above, according to the damper for the washing machine of the present embodiment, the concave portions for accommodating the seal members are provided in the yokes disposed at both ends of the integrally molded resin, and the seal members are press-fitted into the concave portions. Thus, the leakage of the magnetorheological fluid can be surely prevented, and since there is no fear of leakage from either the upper or lower side, the degree of freedom in the direction of the suspension can be increased.
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。 Although several embodiments of the present invention have been described, these embodiments are presented by way of example and are not intended to limit the scope of the invention. These novel embodiments can be implemented in various other forms, and various omissions, replacements, and changes can be made without departing from the scope of the invention. These embodiments and modifications thereof are included in the scope and gist of the invention, and are included in the invention described in the claims and the equivalents thereof.
図面中、1は外箱、6は水槽、7はサスペンション、8はモータ、10はドラム、17は乾燥装置、18は除湿器、19は送風機、20は加熱器、21はダンパ、22はシリンダ、23はシャフト、24は連結部材、25は取付板、26は弾性座板、27はナット、28は取付板、29は弾性座板、30はナット、31はばね受け座、32はコイルばね、33は下ブラケット、34は軸受、35は上ブラケット、36は軸受、37はコイル組立体、38は貫通孔、39は第1のヨーク、40は第1のコイル、41は第1のボビン、42は第2のヨーク、43は第2のコイル、44は第2のボビン、45は第3のヨーク、46は樹脂、47は端板、49は凹部、50はシール部材、52は貫通孔、53は凹部、54はシール部材、56はリード線、57は支持部品、58は凹部、59は収容溝部、64は磁気粘性流体、66はOリング、67は溝部(凹部)、68は接着剤、71はOリング、72は環状凸部、73は環状嵌合部、74は環状収容部(凹部)、75は環状凸部、76は環状凸部、77は環状凸部、78は環状嵌合部、79は環状嵌合部を示す。 In the drawings, 1 is an outer box, 6 is a water tank, 7 is a suspension, 8 is a motor, 10 is a drum, 17 is a drying device, 18 is a dehumidifier, 19 is a blower, 20 is a heater, 21 is a damper, and 22 is a cylinder. , 23 is a shaft, 24 is a connecting member, 25 is a mounting plate, 26 is an elastic seat plate, 27 is a nut, 28 is a mounting plate, 29 is an elastic seat plate, 30 is a nut, 31 is a spring seat, and 32 is a coil spring. , 33 is a lower bracket, 34 is a bearing, 35 is an upper bracket, 36 is a bearing, 37 is a coil assembly, 38 is a through hole, 39 is a first yoke, 40 is a first coil, and 41 is a first bobbin. , 42 is a second yoke, 43 is a second coil, 44 is a second bobbin, 45 is a third yoke, 46 is a resin, 47 is an end plate, 49 is a recess, 50 is a sealing member, and 52 is a through-hole. Hole, 53 is a recess, 54 is a seal member, 56 is a lead , 57 is a support part, 58 is a recess, 59 is a receiving groove, 64 is a magnetorheological fluid, 66 is an O-ring, 67 is a groove (recess), 68 is an adhesive, 71 is an O-ring, 72 is an annular protrusion, 73. Is an annular fitting portion, 74 is an annular accommodating portion (concave portion), 75 is an annular convex portion, 76 is an annular convex portion, 77 is an annular convex portion, 78 is an annular fitting portion, and 79 is an annular fitting portion.
Claims (11)
シリンダと、
このシリンダの内部に収容され、磁場を発生するコイルおよびこのコイルが巻回されたボビンと、
前記シリンダの内部に収容され、前記ボビンの端部に設けられたヨークと、
前記ボビンおよび前記ヨークを相対的に軸方向往復動可能に貫通して前記シリンダに挿通されたシャフトと、
前記コイル、前記ボビンおよび前記ヨークを一体成形する樹脂と、
前記シャフトと前記ボビンおよび前記ヨークとの間に充填された磁気粘性流体と、
前記樹脂で一体成形されたものの両端に配設されたヨークと前記シャフトとの間から前記磁気粘性流体の漏れを防止するシール部材とを備え、
前記両端に配設されたヨークに前記シール部材を収容する凹部を設け、この凹部内に前記シール部材を圧入したことを特徴とする洗濯機用のダンパ。 In a damper for a washing machine having a function of attenuating vibration of a water tank of the washing machine,
A cylinder,
A coil that is housed in the cylinder and generates a magnetic field, and a bobbin around which the coil is wound;
A yoke housed in the cylinder and provided at an end of the bobbin;
A shaft that passes through the bobbin and the yoke so as to be relatively reciprocally movable in the axial direction and is inserted into the cylinder;
Resin for integrally molding the coil, the bobbin and the yoke;
A magnetorheological fluid filled between the shaft and the bobbin and the yoke;
A seal member for preventing leakage of the magnetorheological fluid from between the shaft and the yoke disposed at both ends of the resin integrally molded;
A damper for a washing machine, wherein the yokes disposed at both ends are provided with recesses for accommodating the seal members, and the seal members are press-fitted into the recesses.
前記ボビンの凸部の外径寸法をD1とし、前記ヨークの凹部の内径寸法をD2とし、前記Oリングの内径寸法をd1とし、前記Oリングの外径寸法をd2としたときに、d1<D1と、d2>D2とが成立するように構成したことを特徴とする請求項5記載の洗濯機用のダンパ。 An annular convex portion is formed on the outer surface of the end plate of the bobbin so that the cylindrical portion of the bobbin protrudes outward of the end plate, and the outer peripheral surface of the convex portion and the inner peripheral surface of the concave portion formed in the yoke Configured to accommodate the O-ring between
When the outer diameter dimension of the convex portion of the bobbin is D1, the inner diameter dimension of the concave portion of the yoke is D2, the inner diameter dimension of the O-ring is d1, and the outer diameter dimension of the O-ring is d2, d1 < 6. The damper for a washing machine according to claim 5, wherein D1 and d2> D2 are established.
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010186109A JP5127894B2 (en) | 2010-06-03 | 2010-08-23 | Damper for washing machine |
PCT/JP2010/072240 WO2011104977A1 (en) | 2010-02-24 | 2010-12-10 | Damper, washing machine, and washer/dryer |
EP10846640.0A EP2540898B1 (en) | 2010-02-24 | 2010-12-10 | Damper, washing machine, and washer/dryer |
KR1020127016693A KR101411148B1 (en) | 2010-02-24 | 2010-12-10 | Damper, washing machine, and washer/dryer |
CN201080064770.2A CN102770594B (en) | 2010-02-24 | 2010-12-10 | Damper, washing machine, and washer/dryer |
TW100101708A TWI444517B (en) | 2010-02-24 | 2011-01-18 | Buffers, washing machines and laundry dryers |
US13/593,206 US8757335B2 (en) | 2010-02-24 | 2012-08-23 | Damper, washing machine, and washer/dryer |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010127523 | 2010-06-03 | ||
JP2010127523 | 2010-06-03 | ||
JP2010186109A JP5127894B2 (en) | 2010-06-03 | 2010-08-23 | Damper for washing machine |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012011163A JP2012011163A (en) | 2012-01-19 |
JP5127894B2 true JP5127894B2 (en) | 2013-01-23 |
Family
ID=45598297
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010186109A Active JP5127894B2 (en) | 2010-02-24 | 2010-08-23 | Damper for washing machine |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5127894B2 (en) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0821482A (en) * | 1994-07-04 | 1996-01-23 | Showa Electric Wire & Cable Co Ltd | Vibration insulating device |
JP2006057766A (en) * | 2004-08-20 | 2006-03-02 | Showa Corp | Mr fluid damper |
JP2007115835A (en) * | 2005-10-19 | 2007-05-10 | Denso Corp | Resin molded component |
KR20080005743A (en) * | 2006-07-10 | 2008-01-15 | 볼보 컨스트럭션 이키프먼트 홀딩 스웨덴 에이비 | An anti-corrosive device for hydraulic cylinder in heavy construction equipment |
JP4857197B2 (en) * | 2007-06-04 | 2012-01-18 | 日立アプライアンス株式会社 | Drum washing machine |
-
2010
- 2010-08-23 JP JP2010186109A patent/JP5127894B2/en active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012011163A (en) | 2012-01-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5127879B2 (en) | Damper for washing machine | |
JP5426278B2 (en) | Drum washing machine | |
WO2011104977A1 (en) | Damper, washing machine, and washer/dryer | |
JP2011041690A (en) | Drum washing machine | |
KR101348432B1 (en) | Washing machine | |
JP5854587B2 (en) | Washing machine | |
JP5330345B2 (en) | Washing machine | |
JP5127894B2 (en) | Damper for washing machine | |
JP5349424B2 (en) | Washing machine | |
JP5931356B2 (en) | Washing machine | |
KR101302337B1 (en) | Washing machine | |
KR101238127B1 (en) | Washing machine | |
JP5812656B2 (en) | Drum washing machine | |
JP2013102803A (en) | Washing machine |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120210 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20120210 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20120321 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120508 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120704 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121002 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121030 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5127894 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151109 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |