JP5118099B2 - 側音キャンセル方法および側音キャンセラ - Google Patents
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Description
H(t+1)=H(t)+a・X(t)・e(t)/X(t)TX(t) ・・(1)
また、本発明の側音キャンセル方法の1構成例において、前記側音検出手順は、前記可変フィルタ手順のフィルタ係数の絶対値を計算する絶対値計算手順と、前記フィルタ係数の絶対値の最大値を求める最大値検出手順と、前記フィルタ係数の絶対値の平均値を計算する平均値計算手順と、前記平均値にあらかじめ設定された定数を乗じた値を閾値として設定する閾値設定手順と、前記閾値と前記最大値とを比較し、前記閾値よりも前記最大値が大きい場合に側音有りと判定し、前記最大値が前記閾値以下の場合に側音無しと判定する閾値比較手順とを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の側音キャンセル方法の1構成例において、前記フィルタ係数リセット手順は、前記減算手順で得られた出力信号のレベルを計算する第1のレベル計算手順と、前記受話信号のレベルを計算する第2のレベル計算手順と、前記受話信号のレベルにあらかじめ設定された定数を乗じる定数乗算手順と、この定数乗算手順で得られた出力信号のレベルと前記減算手順で得られた出力信号のレベルとを比較し、前記減算手順で得られた出力信号のレベルの方が大きい場合に、前記可変フィルタ手順のフィルタ係数を0とする比較手順とを含むことを特徴とするものである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る側音キャンセラの構成を示すブロック図である。
本実施の形態の側音キャンセラ101は、可変フィルタ部102と、フィルタ係数更新部103と、減算部104と、側音検出部105と、スイッチ部106とから構成される。
F(t)=|H(t)| ・・・(2)
Fm(t)=max(F(t)) ・・・(3)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図5は本発明の第2の実施の形態に係る側音キャンセラの側音検出部の構成を示すブロック図、図6は側音検出部の動作を示すフローチャートである。本実施の形態の側音キャンセラは、第1の実施の形態の側音検出部105を、図5に示す構成としたものである。本実施の形態の側音キャンセラの全体の構成は図1に示したブロック図と同様であり、可変フィルタ部102と、フィルタ係数更新部103と、減算部104と、側音検出部105と、スイッチ部106とから構成される。可変フィルタ部102、フィルタ係数更新部103、減算部104、スイッチ部106は、第1の実施の形態の側音キャンセラと同様であるので、説明は省略する。
絶対値計算部201と最大値検出部202の動作は、第1の実施の形態と同じである(図6ステップS200,S201)。
Fa(t)=cF(t)/L ・・・(4)
式(4)のcは、1行L列の1を要素に持つベクトルであり、式(5)で表わされる。
c={1,1,1,・・・・,1} ・・・(5)
G(t)=A・Fa(t) ・・・(6)
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図7は本発明の第3の実施の形態に係る側音キャンセラの構成を示すブロック図である。本実施の形態の側音キャンセラ402は、第1の実施の形態または第2の実施の形態の側音キャンセラに、フィルタ係数リセット部401を追加したものである。
可変フィルタ部102、フィルタ係数更新部103、減算部104、側音検出部105、スイッチ部106については、第1の実施の形態または第2の実施の形態と同様であるので、説明は省略する。
フィルタ係数リセット部401は、レベル計算部501と、レベル計算部502と、定数乗算部503と、比較部504とから構成される。
P(t)=(1−b)・P(t−1)+b・|e(t)| ・・・(7)
ただし、bは1未満のあらかじめ設定される定数であり、bが1に近いほど、レベル計算の時間平均の時定数が長くなる。|x|はxの絶対値を取ることを表す。
Q(t)=(1−b)・Q(t−1)+b・|y(t)| ・・・(8)
比較部504は、定数乗算部503の出力d・Q(t)とレベル計算部501の出力P(t)とを比較し(ステップS303)、定数乗算部503の出力d・Q(t)よりもレベル計算部501の出力P(t)の方が大きい場合に、可変フィルタ部102のフィルタ係数を全て0にクリアする(ステップS304)。
以上示したように本実施の形態によれば、第1の実施の形態または第2の実施の形態の効果に加えて、側音を発生する機器に接続されている状態から、接続されていない状態に移行した際に不要音として付加される擬似側音をいち早く消去することができる。
Claims (10)
- 通話相手へ送信する送話信号を設定されたフィルタ係数でフィルタリングする可変フィルタ手順と、
通話相手からの受話信号から前記可変フィルタ手順で得られた出力信号を減算する減算手順と、
前記送話信号と前記減算手順で得られた出力信号に基づいて、前記受話信号に含まれる送話信号成分である側音の二乗平均が小さくなるように、前記可変フィルタ手順のフィルタ係数を逐次更新するフィルタ係数更新手順と、
前記可変フィルタ手順のフィルタ係数に基づいて前記側音の有無を検出する側音検出手順と、
前記側音検出手順の検出結果が側音有りであった場合に、前記減算手順で得られた出力信号を選択して出力し、検出結果が側音無しであった場合に、前記受話信号を選択して出力するスイッチ手順とを備えることを特徴とする側音キャンセル方法。 - 請求項1記載の側音キャンセル方法において、
前記側音検出手順は、
前記可変フィルタ手順のフィルタ係数の絶対値を計算する絶対値計算手順と、
前記フィルタ係数の絶対値の最大値を求める最大値検出手順と、
あらかじめ設定された固定閾値と前記最大値とを比較し、前記固定閾値よりも前記最大値が大きい場合に側音有りと判定し、前記最大値が前記固定閾値以下の場合に側音無しと判定する固定閾値比較手順とを含むことを特徴とする側音キャンセル方法。 - 請求項1記載の側音キャンセル方法において、
前記側音検出手順は、
前記可変フィルタ手順のフィルタ係数の絶対値を計算する絶対値計算手順と、
前記フィルタ係数の絶対値の最大値を求める最大値検出手順と、
前記フィルタ係数の絶対値の平均値を計算する平均値計算手順と、
前記平均値にあらかじめ設定された定数を乗じた値を閾値として設定する閾値設定手順と、
前記閾値と前記最大値とを比較し、前記閾値よりも前記最大値が大きい場合に側音有りと判定し、前記最大値が前記閾値以下の場合に側音無しと判定する閾値比較手順とを含むことを特徴とする側音キャンセル方法。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の側音キャンセル方法において、
さらに、前記側音が有る状態から前記側音が無い状態に移行した際に、前記可変フィルタ手順のフィルタ係数を0とするフィルタ係数リセット手順を備えることを特徴とする側音キャンセル方法。 - 請求項4記載の側音キャンセル方法において、
前記フィルタ係数リセット手順は、
前記減算手順で得られた出力信号のレベルを計算する第1のレベル計算手順と、
前記受話信号のレベルを計算する第2のレベル計算手順と、
前記受話信号のレベルにあらかじめ設定された定数を乗じる定数乗算手順と、
この定数乗算手順で得られた出力信号のレベルと前記減算手順で得られた出力信号のレベルとを比較し、前記減算手順で得られた出力信号のレベルの方が大きい場合に、前記可変フィルタ手順のフィルタ係数を0とする比較手順とを含むことを特徴とする側音キャンセル方法。 - 通話相手へ送信する送話信号を設定されたフィルタ係数でフィルタリングする可変フィルタ手段と、
通話相手からの受話信号から前記可変フィルタ手段の出力信号を減算する減算手段と、
前記送話信号と前記減算手段の出力信号に基づいて、前記受話信号に含まれる送話信号成分である側音の二乗平均が小さくなるように、前記可変フィルタ手段のフィルタ係数を逐次更新するフィルタ係数更新手段と、
前記可変フィルタ手段のフィルタ係数に基づいて前記側音の有無を検出する側音検出手段と、
前記側音検出手段の検出結果が側音有りであった場合に、前記減算手段の出力信号を選択して出力し、検出結果が側音無しであった場合に、前記受話信号を選択して出力するスイッチ手段とを備えることを特徴とする側音キャンセラ。 - 請求項6記載の側音キャンセラにおいて、
前記側音検出手段は、
前記可変フィルタ手段のフィルタ係数の絶対値を計算する絶対値計算手段と、
前記フィルタ係数の絶対値の最大値を求める最大値検出手段と、
あらかじめ設定された固定閾値と前記最大値とを比較し、前記固定閾値よりも前記最大値が大きい場合に側音有りと判定し、前記最大値が前記固定閾値以下の場合に側音無しと判定する固定閾値比較手段とからなることを特徴とする側音キャンセラ。 - 請求項6記載の側音キャンセラにおいて、
前記側音検出手段は、
前記可変フィルタ手段のフィルタ係数の絶対値を計算する絶対値計算手段と、
前記フィルタ係数の絶対値の最大値を求める最大値検出手段と、
前記フィルタ係数の絶対値の平均値を計算する平均値計算手段と、
前記平均値にあらかじめ設定された定数を乗じた値を閾値として設定する閾値設定手段と、
前記閾値と前記最大値とを比較し、前記閾値よりも前記最大値が大きい場合に側音有りと判定し、前記最大値が前記閾値以下の場合に側音無しと判定する閾値比較手段とからなることを特徴とする側音キャンセラ。 - 請求項6乃至8のいずれか1項に記載の側音キャンセラにおいて、
さらに、前記側音が有る状態から前記側音が無い状態に移行した際に、前記可変フィルタ手段のフィルタ係数を0とするフィルタ係数リセット手段を備えることを特徴とする側音キャンセラ。 - 請求項9記載の側音キャンセラにおいて、
前記フィルタ係数リセット手段は、
前記減算手段の出力信号のレベルを計算する第1のレベル計算手段と、
前記受話信号のレベルを計算する第2のレベル計算手段と、
前記受話信号のレベルにあらかじめ設定された定数を乗じる定数乗算手段と、
この定数乗算手段の出力信号のレベルと前記減算手段の出力信号のレベルとを比較し、前記減算手段の出力信号のレベルの方が大きい場合に、前記可変フィルタ手段のフィルタ係数を0とする比較手段とからなることを特徴とする側音キャンセラ。
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