JP5193090B2 - 既存建物の補強構造 - Google Patents
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Description
また、バルコニーがある場合には、フレームを既存の躯体構造に沿わせることが困難となり、施工できない場合があった。
また、騒音は振動を低減した状態で施工を行うことが可能なため、供用中の既存建物を使用しながら補強することができる。
さらに、施工性に優れているため、早期かつ安価に構築することが可能である。
第1の実施の形態に係る補強構造1は、図1に示すように、既存建物のバルコニー(躯体)23と、既存建物の外部に設置される補強架構10と、を備えている。
図2(b)に示すように、バルコニー23の先端部には欠き込み部24が形成されており、補強架構10(補強柱12)はこの欠き込み部24に接合(嵌合)されている。
なお、本実施形態では、欠き込み部24の補強材として炭素繊維シート26を使用したが、例えばアラミド繊維やポリエステル繊維を使用するなど、補強材として使用する材料は限定されるものではない。
補強架構10は、既存建物の補強構造として機能するとともに、バルコニー23の手すりとしての役目も果たす。
補強柱12は、図1および図2(a)に示すように、複数階層に対して縦方向に連続して配置されている。なお、補強柱12の構成は前記の構成に限定されるものではなく、適宜設定することが可能である。
また、その他の補強柱12の下端には、補強架構10の自重を支持することが可能な基礎構造が設けられている。
本実施形態では、下側の補強梁13をバルコニーの下面から20cmの高さに配置し、上側の補強梁13を下側の補強梁から1m高さに配置している。なお、補強梁13の配置は限定されるものではなく、適宜設定することが可能である。
枠体11の構面には、図1に示すように、上下の補強梁13,13の間に立設された鋼板からなる支柱14と、補強柱12と補強梁13との角部から補強梁13と支柱14との角部を結ぶ鋼管からなる斜材15が配設されている。
まず、バルコニー23の先端部に配設された図示しない既存の手すりを撤去するとともに、既存の手すりの支柱があった位置や戸境を切削することにより凹形状の欠き込み部24を形成する。
さらに、バルコニー23の裏面に、補強柱12を巻き込んだ状態で炭素繊維シート26を貼り付けて、欠き込み部24の補強を行う。
なお、補強梁13の補強柱12への固定方法は限定されるものではなく、適宜公知の手段により行えばよい。同様に支柱14および斜材15の固定方法も限定されるものではない。また、補強架構10は、予め一体に形成されたユニット部材を組み合わせることにより構成してもよい。
また、補強構造1は、バルコニー23や庇などの水平部材を有する既存建物であれば、あらゆる建物に採用することが可能である。
第2の実施の形態に係る補強構造2は、図3に示すように、既存建物のバルコニー(躯体)23と、既存建物の外部に設置される補強架構30と、を備えている。
枠体31は、欠き込み部24に固定された接続部材34を介して躯体構造20に固定されている。
本実施形態では、図4(a)に示すように、躯体構造20の柱21に対応する箇所に、2本の補強柱32,32を立設している。
また、その他の補強柱32の下端には、補強架構30の自重を支持することが可能な基礎構造が設けられている。
まず、バルコニー23の先端部に底部23aと手すり部23bの角部を切削することにより箱型の欠き込み部24を形成する。
そして、接続部材34に枠体31を固定する。
また、バルコニー23の底面に、炭素繊維シート26を放射状に貼り付けて、欠き込み部24の補強を行う。
第3の実施の形態に係る補強構造3は、図6および図7に示すように、既存建物のバルコニー(躯体)23と、既存建物の外部に設置される補強架構40と、を備えている。
枠体41は、欠き込み部24に固定された接続部材44を介して躯体構造20に固定されている。
補強柱42は、接続部材44を介してバルコニー23に連結されており、バルコニー23の手すり部23bから所定長離れた位置に配置されている。また、補強柱42同士は、補強柱42間に横架された補強梁43を介して連結されている。
また、その他の補強柱42の下端には、補強架構40の自重を支持することが可能な基礎構造が設けられている。
以上、補強構造3によれば、第1の実施の形態で示した補強構造1と同様の作用効果を得ることが可能となる。
例えば、前記各実施形態では、欠き込み部にモルタルまたはコンクリートを充填するものとしたが、補強架構の固定が可能であれば必ずしもモルタルやコンクリートを充填する必要はなく、適宜公知の方法により固定することが可能である。
10,20,30 補強架構
11,21,31 枠体
12,32,42 補強柱
13,33,43 補強梁
20 躯体構造
21 柱
22 梁
23 バルコニー
24 欠き込み部
25 固化材
26 炭素繊維シート(繊維補強材)
34,44 接続部材
Claims (3)
- 既存建物を構成する躯体と、前記既存建物の外部に設置される補強架構と、を備える既存建物の補強構造であって、
前記躯体の外部に位置する水平部材の外面に欠き込み部が形成されており、
前記補強架構の一部が前記欠き込み部内に配設された状態で接合されていることで、前記躯体と前記補強架構との間で地震時のせん断力を互いに伝達するように構成されていることを特徴とする、既存建物の補強構造。 - 前記補強架構が、前記欠き込み部に打設されたモルタルまたはコンクリートを介して前記水平部材と接合されていることを特徴とする、請求項1に記載の既存建物の補強構造。
- 既存建物を構成する躯体と、前記既存建物の外部に設置される補強架構と、を備える既存建物の補強構造であって、
前記躯体の外部に位置する水平部材の外面に欠き込み部が形成されており、
前記補強架構が、補強梁と補強柱とにより構成される枠体と、枠体に突設された接続部材とを備えており、
前記欠き込み部に挿し込まれた前記接続部材がアンカーを介して前記欠き込み部の底面に固定されていることで、前記枠体が前記水平部材に接合されていて、
前記躯体と前記補強架構との間で、地震時のせん断力を互いに伝達するように構成されていることを特徴とする、既存建物の補強構造。
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