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JP5190664B2 - レーザレーダ装置の測距方法 - Google Patents

レーザレーダ装置の測距方法 Download PDF

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JP5190664B2 JP2007115723A JP2007115723A JP5190664B2 JP 5190664 B2 JP5190664 B2 JP 5190664B2 JP 2007115723 A JP2007115723 A JP 2007115723A JP 2007115723 A JP2007115723 A JP 2007115723A JP 5190664 B2 JP5190664 B2 JP 5190664B2
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Description

本発明は、反射率が高くて近くに位置する物体から、反射率が低くて遠くに位置する物体まで、広いダイナミックレンジで計測するレーザレーダ装置の測距方法に関する。
レーザレーダ装置は、パルス波または変調波のレーザ光を対象物に向けて送信し、対象物で反射したレーザ光を受信し、パルス波の送信パルスと受信パルスの時間差、或いは変調波の送信波と受信波の位相差から、対象物までの距離値を算出する装置である。
かかるレーザレーダ装置において、ダイナミックレンジを調整する手段として、例えば特許文献1が開示されている。
特許文献1の「測距装置」は、入射光量の検知時、その光量の検知にダイナミックレンジの限界があり、広範囲距離及び鏡面反射等の目標物の測定に対して、受光信号の光量の検知ができない問題の解決を目的とする。
そのため、この発明では、図9に示すように、受光した光を取り出す光学系54と複数のディテクタ56を用いて受光信号の光の強度を測定する。複数のディテクタ6に入射する光のレベルは、ディテクタ56のダイナミックレンジを考慮して1/10.1/100.・・・と数段階のレベルで光学的に変化させる。複数のディテクタ56の中で、ダイナミックレンジ内で動作しているディテクタのピーク値を用いて、予め用意された強度と補正距離の関係のテーブルから補正値を選び出し、演算部58で距離補正を行うものである。
特開平11−23710号公報、「測距装置」
図1は、従来の問題点を模式的に示す図である。この図において、(A)は受信センサと計測対象物の関係、(B)は近距離かつ高反射な物体に合わせて受信センサを調整した場合の受信波強度、(C)は遠距離かつ低反射な物体に合わせて受信センサを調整した場合の受信波強度をそれぞれ模式的に示している。
レーザレーダ装置において、計測対象物の反射率が異なる場合、受信される信号のレベルの大小となって現れる。また距離が異なる場合にも信号のレベルに差が生じる。
例えば、近距離かつ高反射な物体に合わせて受信センサを調整した場合には、図1Bの上図のように、近距離かつ高反射な物体からの受信波強度は適正になるが、遠距離かつ低反射な物体からの受信波強度は、図1Bの下図のように、過小で検知不能になる。
また、遠距離かつ低反射な物体に合わせて受信センサを調整した場合には、図1Cの下図のように、遠距離かつ低反射な物体からの受信波強度は適正になるが、近距離かつ高反射な物体からの受信波強度は、図1Cの上図のように、信号強度が飽和して歪み、正確な値を示さなくなる。
従って、反射率が高くて近くに位置する物体と、反射率が低くて遠くに位置する物体とでは、受信される信号レベルに大きな差が生じ、前者の信号レベルを適切に調整すると後者のレベルが過小となって検出不能となり、逆に後者に合わせて調整すると前者が電気的に飽和してしまい、正しく距離計測ができないという問題があった。
本発明は、上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、反射率が高くて近くに位置する物体から、反射率が低くて遠くに位置する物体まで、信号レベルが飽和することなく広いダイナミックレンジで安定して計測できるレーザレーダ装置の測距方法を提供することにある。
第1参考例によれば、パルス波または変調波からなる送信波を対象物に向けて送信する送信器と、
前記送信波が対象物で反射した受信波を受信する受信器と、
送信波と受信波の時間差または位相差から対象物までの距離値を演算する距離値演算器と、
前記受信波の飽和の有無を検知する飽和検知器と、
前記距離値演算器で得られた複数の距離値から適正距離を合成する距離値合成器とを備え、
所定の時間間隔で、送信強度または受信増幅率を動的に変化させ、受信波が飽和せず、かつ受信波の強度の高い距離値を測距距離として出力する、ことを特徴とするレーザレーダ装置が提供される。
また第1参考例によれば、所定の時間間隔で、送信強度または受信増幅率を動的に変化させて、複数の送信波を対象物に向けて送信し、かつ対象物で反射した複数の受信波を受信し、
前記受信波の飽和の有無をそれぞれ検知し、
前記複数の送信波と受信波の時間差または位相差から対象物までの複数の距離値を演算し、
前記複数の距離値のうち、受信波が飽和せずかつ受信波の強度の高い距離値を測距距離として出力する、ことを特徴とするレーザレーダ装置の測距方法が提供される。
また第2参考例によれば、パルス波または変調波からなる第1波長と第2波長の送信波を対象物に向けてそれぞれ送信する第1送信器及び第2送信器と、
前記送信波が対象物で反射した第1波長と第2波長の受信波を分離して受信する第1受信器及び第2受信器と、
第1波長と第2波長の送信波と受信波の時間差または位相差から対象物までの距離値をそれぞれ演算する第1距離値演算器及び第2距離値演算器と、
前記第1波長又は第2波長の受信波の飽和の有無を検知する飽和検知器と、
前記第1距離値演算器及び第2距離値演算器で得られた複数の距離値から適正距離を合成する距離値合成器とを備え、
前記第1送信器と第2送信器の送信強度、または前記第1受信器と第2受信器の受信増幅率が相違しており、
前記複数の距離値のうち、受信波が飽和せずかつ受信波の強度の高い距離値を測距距離として出力する、ことを特徴とするレーザレーダ装置が提供される。
また第2参考例によれば、パルス波または変調波からなる第1波長と第2波長の送信波を対象物に向けてそれぞれ送信し、
前記送信波が対象物で反射した第1波長と第2波長の受信波を分離して受信し、かつ前記第1波長と第2波長の送信強度、または第1波長と第2波長の受信増幅率を相違させ、
前記第1波長と第2波長の送信波と受信波の時間差または位相差から対象物までの距離値をそれぞれ演算し、
前記第1波長又は第2波長の受信波の飽和の有無を検知し、
前記複数の距離値のうち、受信波が飽和せずかつ受信波の強度の高い距離値を測距距離として出力する、ことを特徴とするレーザレーダ装置の測距方法が提供される。
また本発明によれば、パルス波または変調波からなる送信波を対象物に向けて送信する送信器と、
該送信波の送信広がり角を送信前に変化させる送信用可変焦点器と、
前記送信波が対象物で反射した受信波を受信する受信器と、
前記受信波の計測焦点を受信前に変化させる受信用可変焦点器と、
前記送信波と受信波の時間差または位相差から対象物までの距離値を演算する距離値演算器と、
前記受信波の飽和の有無を検知する飽和検知器と、
前記距離値演算器で得られた複数の距離値から適正距離を合成する距離値合成器とを備え、
所定の時間間隔で、送信広がり角または計測焦点を動的に変化させ、受信波が飽和せず、かつ受信波の強度の高い距離値を測距距離として出力する、ことを特徴とするレーザレーダ装置が提供される。
また本発明によれば、所定の時間間隔で、送信広がり角または計測焦点を動的に変化させて、複数の送信波を対象物に向けて送信し、かつ対象物で反射した複数の受信波を受信し、
前記受信波の飽和の有無をそれぞれ検知し、
前記複数の送信波と受信波の時間差または位相差から対象物までの複数の距離値を演算し、
前記複数の距離値のうち、受信波が飽和せずかつ受信波の強度の高い距離値を測距距離として出力する、ことを特徴とするレーザレーダ装置の測距方法が提供される。
上記第1参考例の装置及び方法によれば、所定の時間間隔で、送信強度または受信増幅率を動的に変化させ、受信波が飽和せず、かつ受信波の強度の高い距離値を測距距離として出力するので、反射率が高くて近くに位置する物体から、反射率が低くて遠くに位置する物体まで、信号レベルが飽和することなく安定して計測できる。
また、上記第2参考例の装置及び方法によれば、第1送信器と第2送信器の送信強度、または第1受信器と第2受信器の受信増幅率が相違しており、複数の距離値のうち、受信波が飽和せずかつ受信波の強度の高い距離値を測距距離として出力するので、反射率が高くて近くに位置する物体から、反射率が低くて遠くに位置する物体まで、信号レベルが飽和することなく安定して計測できる。
また、上記本発明の装置及び方法によれば、所定の時間間隔で、送信広がり角または計測焦点を動的に変化させ、複数の距離値のうち、受信波が飽和せずかつ受信波の強度の高い距離値を測距距離として出力するので、反射率が高くて近くに位置する物体から、反射率が低くて遠くに位置する物体まで、信号レベルが飽和することなく安定して計測できる。
以下、本発明の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。なお各図において、共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
図2は、レーザレーダ装置の全体構成図である。この図においてレーザレーダ装置10は、送信器12、スキャナ装置14、受信器16、距離値演算器18及び制御器19を備える。
送信器12は、パルス波または変調波からなる送信波1を対象物に向けて送信する。送信波1はパルスレーザ光であるのが好ましいが、変調された変調レーザ光であってもよい。この送信器12は、制御器19からの制御信号5aにより、パルス波の発振タイミングとパルス周期、又は変調波の変調周期と位相を自由に制御できるようになっている。
スキャナ装置14は、送信波1を対象物に向けて送信する。
この例において、スキャナ装置14は、送信波1を反射して、所定の計測領域に向けて1次元的または2次元的にスキャン可能な光学スキャナ装置である。光学スキャナ装置としては、微細なMEMSミラーやポリゴンスキャナ、ガルバノスキャナなどを用いることができる。
制御器19からの速度指令6により、光学スキャナ装置のスキャン速度をリアルタイムに変更できるようになっている。また、光学スキャナ装置の角度情報7は、制御器19に通知される。
なお、スキャナ装置14は必須ではなく、送信器12から直接送信波1を対象物に向けて送信してもよい。
受信器16は、送信波1が対象物で反射した受信波3を受信する。受信波3の受信タイミング8は、距離値演算器18に通知される。
距離値演算器18は、送信波1と受信波3の時間差または位相差から対象物までの距離値9を演算する。演算された距離値9は、制御器19に通知される。
制御器19は、送信器12、受信器16、および距離値演算器18を制御し、距離値演算器18で得られた距離値9に基づき、制御信号5a、5b及び速度指令6として出力する。
また、制御器19は、光学スキャナのスキャン角度7と、距離値演算器18から受信した距離値9とから、角度距離情報を生成し、計測データ11(二次元データまたは三次元データ)として図示しない出力装置(表示装置、記憶装置、制御装置等)に出力する。
図3は、第1参考例によるレーザレーダ装置の図である。この図において第1参考例のレーザレーダ装置は、送信器12、受信器16、距離値演算器18、飽和検知器20、および距離値合成器22を備える。
この例において送信器12は、送信波1の強度を大小(又は強弱)に可変調整可能であり、受信器16は、受信波3の受信増幅率を大小に可変調整可能である。なお、この送信強度または受信増幅率の可変機能は、いずれか一方のみであってもよい。
飽和検知器20は、受信波3の飽和の有無を検知し、その結果を距離値合成器22に入力する。
距離値合成器22は、距離値演算器18で得られた複数の距離値から適正距離を合成する機能を有し、所定の時間間隔で、送信器12の送信強度または受信器16の受信増幅率を動的に変化させ、受信波3が飽和せず、かつ受信波の強度の高い距離値を測距距離として出力する。
飽和検知器20と距離値合成器22は、上述した制御器19に内蔵するのが好ましい。しかし、第1参考例、第2参考例および本発明はこれに限定されず、別個の制御装置として構成してもよい。
図4は、上述した装置を用いた第1参考例によるレーザレーダ装置の第1測距方法の全体フロー図である。この図において、第1参考例の測距方法は、ステップS1〜S9の各ステップからなる。
この例でNは2以上の整数、Mは1以上の整数であり、M<Nの関係にある。
ステップS1で送信回数がN以下の場合、ステップS2で送信回数がMを超える(YES)場合と、M未満(NO)とに区別される。Mを超える(YES)場合、ステップS3で送信強度大または受信増幅率大に設定され、M未満(NO)の場合、ステップS4で送信強度小または受信増幅率小に設定される。
ステップS5では、設定した送信強度または受信増幅率で送信波1を対象物に向けて送信し、対象物で反射した受信波3を受信する。
ステップS6で受信波3の受信がない場合、およびステップS7で受信波3が飽和している場合には、受信データはないか正確でないのでステップS1に戻る。
受信があり(YES)、飽和していない場合には、受信データは有用なので、ステップS8で演算した距離値を保持する。このステップで、最終的な距離値は、新データで上書きしても、複数のデータから、最大値を選択してもよい。
上述したステップをN回繰り返した後、ステップS9で保持している距離値を最終的な距離値として確定し、測距を終了する。
すなわち、この第1参考例では、送信強度または受信増幅率が低い状態でレーザ光を送信し、計測対象物に反射したレーザ光が受信器により受信できた場合は、送受信の時間差から計測対象物までの距離を演算する。また受光信号が飽和していない場合には演算した距離値を保持する。以上を一定回数繰り返したのち、送信強度または受信増幅率が高い状態で同様に一定回数繰り返して処理を行う。最後に保持された距離値を最終的な距離値として出力する。
上述したように、第1参考例の測距方法は、所定の時間間隔で、送信強度または受信増幅率を動的に変化させて、複数の送信波を対象物に向けて送信し、かつ対象物で反射した複数の受信波を受信し(S1〜S6)、
前記受信波の飽和の有無をそれぞれ検知し(S7)、
前記複数の送信波と受信波の時間差または位相差から対象物までの複数の距離値を演算し、前記複数の距離値のうち、受信波が飽和せずかつ受信波の強度の高い距離値を測距距離として出力する(S8〜S9)。
上述した第1参考例の装置及び方法によれば、所定の時間間隔で、送信強度または受信増幅率を動的に変化させ、受信波3が飽和せず、かつ受信波の強度の高い距離値を測距距離として出力するので、反射率が高くて近くに位置する物体から、反射率が低くて遠くに位置する物体まで、信号レベルが飽和することなく安定して計測できる。
図5は、第2参考例によるレーザレーダ装置の図である。この図において第2参考例のレーザレーダ装置は、送信器12A,12B、フィルタ15A,15B、受信器16A,16B、距離値演算器18A,18B、飽和検知器20、および距離値合成器22を備える。
第1送信器12A及び第2送信器12Bは、パルス波または変調波からなる第1波長aと第2波長bの送信波1A,1Bを対象物に向けてそれぞれ送信する。第1波長aと第2波長bは波長が相違しており、フィルタ15Aは第1波長aを通過させ、フィルタ15Bは第2波長bを通過させるように選択されている。
第1受信器16A及び第2受信器16Bは、送信波が1A,1B対象物で反射した第1波長aと第2波長bの受信波3A,3Bをフィルタ15A,15Bにより分離してそれぞれ受信する。
また、上述した第1送信器12Aと第2送信器12Bの送信強度、または第1受信器16Aと第2受信器16Bの受信増幅率が相違している。例えば、この例では、第1送信器12Aの送信強度または第1受信器16Aの受信増幅率が大であり、第2送信器12Bの送信強度または第2受信器16Bの受信増幅率が小に設定されている。
第1距離値演算器18A及び第2距離値演算器18Bは、第1波長aと第2波長bの送信波1A,1Bと受信波3A,3Bの時間差または位相差から対象物までの距離値をそれぞれ演算する。
飽和検知器20は、第1波長a又は第2波長bの受信波3A,3B(この例では受信波3A)の飽和の有無を検知する。
距離値合成器22は、第1距離値演算器18A及び第2距離値演算器18Bで得られた複数の距離値から適正距離を合成する機能を有し、複数の距離値のうち、受信波3A,3Bが飽和せずかつ受信波の強度の高い距離値を測距距離として出力する。
図6は、上述した装置を用いた第2参考例によるレーザレーダ装置の第2測距方法の全体フロー図である。この図において、第2参考例の測距方法は、ステップS11〜S18の各ステップからなる。
ステップS11では、波長aおよび波長bを送信する。
ステップS12で波長aの受信があり(YES)、ステップS13で波長bの受信なし(NO)であれば、ステップS16で波長aの送受信間隔から演算した距離値を採用する。
ステップS13で波長bの受信あり(YES)でも、ステップS15で波長aの飽和なし(NO)であれば、波長aを優先し、ステップS16で波長aの送受信間隔から演算した距離値を採用する。
ステップS15で波長aの飽和あり(YES)であれば、ステップS17で波長bの送受信間隔から演算した距離値を採用する。
ステップS12で波長aの受信なし(NO)、ステップS14で波長bの受信あり(YES)であれば、ステップS17で波長bの送受信間隔から演算した距離値を採用する。
ステップS14で波長bの受信なし(NO)であれば、ステップS18で距離値なしと判断する。
上述したステップS16、ステップS17、ステップS18の後、測距を終了する。
すなわち、この第2参考例では、異なる波長a,bの送信器と、波長a,bのみをそれぞれ通過させるフィルタ、受信器の組合せを備える。また波長a,bそれぞれについて距離値演算器、波長aについて飽和検知器、波長a,b共通に距離値合成器を備える。
波長aは送信強度または受信増幅率を大きく、波長bは小さく設定し、それぞれレーザ光を送信する。計測対象物に反射したレーザ光が波長aのみで受信された場合、波長aの送受信の時間差から演算した計測対象物までの距離を採用する。
波長a,bの両方で受信があり、かつ波長aの受信信号が飽和していない場合は、受信強度が高くS/Nが優れている波長aを用いた距離値を採用する。
波長a,bとも受信があり、波長aが飽和していた場合は、波長aでは飽和により計測誤差が生じるため、波長bによる距離値を採用する。
本来発生しないはずだが、万一波長bのみで受信があった場合は波長bによる距離値を採用する。
上述したように、第2参考例の測距方法は、パルス波または変調波からなる第1波長aと第2波長bの送信波1A,1Bを対象物に向けてそれぞれ送信し(ステップS11)、
送信波1A,1Bが対象物で反射した第1波長aと第2波長bの受信波3A,3Bを分離して受信し、かつ第1波長aと第2波長bの送信強度、または第1波長aと第2波長bの受信増幅率を相違させ、
第1波長aと第2波長bの送信波1A,1Bと受信波3A,3Bの時間差または位相差から対象物までの距離値をそれぞれ演算し、
第1波長a(又は第2波長)の受信波3Aの飽和の有無を検知し(ステップS15)、
複数の距離値のうち、受信波が飽和せずかつ受信波の強度の高い距離値を測距距離として出力する(S12〜S17)。
上述した第2参考例の装置及び方法によれば、第1送信器12Aと第2送信器12Bの送信強度、または第1受信器16Aと第2受信器16Bの受信増幅率が相違しており、複数の距離値のうち、受信波が飽和せずかつ受信波の強度の高い距離値を測距距離として出力するので、反射率が高くて近くに位置する物体から、反射率が低くて遠くに位置する物体まで、信号レベルが飽和することなく安定して計測できる。
図7は、本発明によるレーザレーダ装置の実施形態図である。この図において本発明のレーザレーダ装置は、送信器12、送信用可変焦点器13、受信器16、受信用可変焦点器17、距離値演算器18、飽和検知器20、および距離値合成器22を備える。
送信用可変焦点器13は、送信波1の送信広がり角を送信前に変化させ、送信広がり角を狭く(焦点距離を遠距離に設定)して対象物に照射される送信波密度を大にし、或いは送信広がり角を広く(焦点距離を近距離に設定)して対象物に照射される送信波密度を疎にできるようになっている。
また、受信用可変焦点器17は、受信波3の計測焦点を受信前に変化させ、遠距離にピントを合わせたとき(焦点距離を遠距離に設定)は近距離からの受信波を弱め、近距離にピントを合わせたとき(焦点距離を近距離に設定)は遠距離からの受信波を弱めるようになっている。
その他の構成は、上述した第1参考例と同様である。
は、上述した装置を用いた本発明によるレーザレーダ装置の第3測距方法の全体フロー図である。この図において、本発明の測距方法は、ステップS21〜S29の各ステップからなる。
この例でNは2以上の整数、Mは1以上の整数であり、M<Nの関係にある。
ステップS21で送信回数がN以下の場合、ステップS22で送信回数がMを超える(YES)場合と、M未満(NO)とに区別される。Mを超える(YES)場合、ステップS23で焦点距離を遠距離に設定しかつ送信強度大または受信増幅率大に設定され、M未満(NO)の場合、ステップS24で焦点距離を近距離に設定しかつ送信強度小または受信増幅率小に設定される。
ステップS25では、設定した焦点距離、送信強度、受信増幅率で送信波1を対象物に向けて送信し、対象物で反射した受信波3を受信する。
ステップS26で受信波3の受信がない場合、およびステップS27で受信波3が飽和している場合には、受信データはないか正確でないのでステップS21に戻る。
受信があり(YES)、飽和していない場合には、受信データは有用なので、ステップS28で演算した距離値を保持する。このステップで、最終的な距離値は、新データで上書きしても、複数のデータから、最大値を選択してもよい。
上述したステップをN回繰り返した後、ステップS29で保持している距離値を最終的な距離値として確定し、測距を終了する。
すなわち、この実施形態では、一定期間ごとに送受信の焦点距離を動的に変化させ、近距離に合焦させる場合は送信強度または受信増幅率を低く設定し、遠距離に合焦させる場合は送信強度または受信増幅率を高く設定する。送信強度または受信増幅率を高くし遠方に合焦した場合は、近距離に反射率の高い物体が存在したとしても、焦点がぼけた状態であるために送信した信号のエネルギー密度が低く、受信信号のレベルが低く抑えられる。これにより近距離での飽和を防止し、計測距離範囲を拡大する。
上述したように、本発明の測距方法は、所定の時間間隔で、送信広がり角または計測焦点を動的に変化させて、複数の送信波を対象物に向けて送信し、かつ対象物で反射した複数の受信波を受信し(S21〜S26)、
前記受信波の飽和の有無をそれぞれ検知し(S27)、
前記複数の送信波と受信波の時間差または位相差から対象物までの複数の距離値を演算し、前記複数の距離値のうち、受信波が飽和せずかつ受信波の強度の高い距離値を測距距離として出力する(S28〜S29)。
従って、上記本発明の実施形態の装置及び方法によれば、所定の時間間隔で、送信広がり角または計測焦点を動的に変化させ、複数の距離値のうち、受信波が飽和せずかつ受信波の強度の高い距離値を測距距離として出力するので、反射率が高くて近くに位置する物体から、反射率が低くて遠くに位置する物体まで、信号レベルが飽和することなく安定して計測できる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変更することができることは勿論である。例えば、本発明を適用するレーザレーダ装置は、レーザ光に限定されず、LEDなどの単波長光、ミリ波、マイクロ波、超音波などを用いてもよい。
従来の問題点を模式的に示す図である。 レーザレーダ装置の全体構成図である。 第1参考例によるレーザレーダ装置の図である。 第1参考例によるレーザレーダ装置の第1測距方法の全体フロー図である。 第2参考例によるレーザレーダ装置の図である。 第2参考例によるレーザレーダ装置の第2測距方法の全体フロー図である。 本発明によるレーザレーダ装置の実施形態図である。 本発明によるレーザレーダ装置の第3測距方法の全体フロー図である。 特許文献1の「測距装置」の模式図である。
符号の説明
1,1A,1B 送信波、3,3A,3B 受信波、
5a,5b 制御信号、6 速度指令、7 角度情報、
8 受光タイミング、9 距離データ、
10 レーザレーダ装置、11 計測データ、
12,12A,12B 送信器、
13 送信用可変焦点器、14 スキャナ装置、
15A,15B フィルタ、16,16A,16B 受信器、
17 受信用可変焦点器、
18,18A,18B 距離値演算器、19 制御器、
20 飽和検知器、22 距離値合成器

Claims (1)

  1. (A)送信用可変焦点器と受信用可変焦点器の焦点距離を近距離に設定し、かつ、送信強度または受信増幅率を低く設定して、送信波を対象物に向けて送信し、対象物で反射した受信波を受信し、
    (B)送信用可変焦点器と受信用可変焦点器の焦点距離を遠距離に設定し、かつ、送信強度または受信増幅率を高く設定して、送信波を対象物に向けて送信し、対象物で反射した受信波を受信し、
    前記受信波の飽和の有無をそれぞれ検知し、
    前記複数の送信波と受信波の時間差または位相差から対象物までの複数の距離値を演算する場合に、
    Nは2以上の整数、Mは1以上の整数であり、M<Nの関係にあるとして、
    前記(A)を(M+1)回行ったら、前記(B)を行い、
    前記(A)と前記(B)を合わせて(N+1)回行ったら、前記複数の距離値のうち、受信波が飽和せずかつ受信波の強度の高い距離値を測距距離として出力する、ことを特徴とするレーザレーダ装置の測距方法。
JP2007115723A 2007-04-25 2007-04-25 レーザレーダ装置の測距方法 Active JP5190664B2 (ja)

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