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JP5187324B2 - 部品実装装置および部品実装方法 - Google Patents

部品実装装置および部品実装方法 Download PDF

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JP5187324B2 JP2010006589A JP2010006589A JP5187324B2 JP 5187324 B2 JP5187324 B2 JP 5187324B2 JP 2010006589 A JP2010006589 A JP 2010006589A JP 2010006589 A JP2010006589 A JP 2010006589A JP 5187324 B2 JP5187324 B2 JP 5187324B2
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Description

本発明は、基板に部品を実装する部品実装装置および部品実装方法に関するものである。
部品を基板に実装して実装基板を製造する部品実装装置には、基板を上流側から下流側へ搬送するための基板搬送機構が設けられており、基板搬送機構によって搬送され基板保持部に位置決め保持された基板を対象として、部品供給部から取り出した部品を移送搭載する部品実装作業が実行される。この部品実装作業の効率を向上させることを目的として、基板搬送機構に2つの独立した基板搬送レーンを有し、それぞれの基板搬送レーンに対応した部品供給部および実装ヘッドを備えた構成の部品実装装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
この特許文献例においては、基板の搬送を並列に行う2台の基板搬送装置(基板搬送レーン)の両側に、それぞれ個別に動作可能な装着ヘッドおよび部品供給ユニットを配置した例が示されている。この構成においては、いずれかの部品供給ユニットにおいて部品切れが生じた場合など装置停止を余儀なくされる事態が発生しても、部品切れが生じた部品供給ユニット側の作業動作を停止するのみでよく、装置全体の稼働を停止する必要がない。したがって、一方側において装置停止が発生しても他方側によって作業動作を継続することにより生産効率の低下を極力抑えることができるという利点がある。
特開2008−186992号公報
しかしながら、現今のように生産コストの削減努力が厳しく求められる状況下にあっては、上述のように2台の基板搬送レーンを備えた構成の部品実装装置であっても、更なる生産性向上の要請に十分には対応できないようになっている。すなわち、上述の先行技術例においては装置全体が稼働停止することによる稼働率の低下は抑制することはできるものの、基板搬送動作や部品実装動作の過程で種々の要因によって不可避的に生じるタイムロスに対しては、従来技術は必ずしも有効ではなく、このようなタイムロスが集積することによる生産性の低下に対する有効な対応策が求められていた。
そこで本発明は、基板搬送動作や部品実装動作の過程で生じるタイムロスを低減して、生産性の低下を抑制することができる部品実装装置および部品実装方法を提供することを目的とする。
本発明の部品実装装置は、基板を搬送しこの基板を位置決めして保持する基板保持部が設けられた2基の基板搬送コンベアを並列して成るコンベア列を、装置中心線を挟んで2列配置して構成された基板搬送機構と、前記基板搬送コンベアのそれぞれに設けられ、当該基板搬送コンベアの基板保持部における基板の有無を検出する基板検出手段と、前記2列のコンベア列毎にそれぞれの側方に配設され前記基板に実装される部品を供給する2つの部品供給部と、前記2つの部品供給部毎に対応して設けられそれぞれの対応する部品供給部から部品を取り出す2つの実装ヘッドと、前記2つの実装ヘッドをそれぞれの対応する部品供給部と前記基板保持部との間で個別に移動させるヘッド移動機構と、前記ヘッド移動機構により前記2つの実装ヘッドとそれぞれ一体的に移動し、前記基板保持部に保持された基板の認識マークを撮像する2つの基板撮像カメラと、前記2つの基板撮像カメラによって取得された画像を認識処理することにより前記基板に形成された認識マークを認識する認識処理部と、前記基板における前記認識マークの有無および位置についての情報を含む基板情報を記憶する記憶部と、前記基板情報に基づいて実装ヘッドおよびヘッド移動機構を制御することにより、前記基板保持部に保持された基板へ部品を移送搭載する部品実装動作を実行させるとともに、前記認識マークを対象とした前記基板撮像カメラによるマーク撮像動作を実行させる制御処理部とを備え、前記制御処理部は、前記実装ヘッドのいずれかが対応する部品供給部より部品を取り出して前記基板保持部のいずれかに保持された基板に実装する部品実装動作の実行中または終了後であって前記実装ヘッドが実装対象の基板の上方に位置しているタイミングにおいて、当該基板保持部よりも前記対応する部品供給部に近接した位置にある他の基板保持部に基板が存在することが前記基板検出手段によって検出され、且つ当該基板に認識の対象とすべき前記認識マークが存在することが前記基板情報により確認されたならば、前記基板認識カメラを当該認識マークの上方に移動させてマーク撮像動作を実行させる。
本発明の部品実装方法は、基板を搬送しこの基板を位置決めして保持する基板保持部が設けられた2基の基板搬送コンベアを並列して成るコンベア列を、装置中心線を挟んで2列配置して構成された基板搬送機構と、前記基板搬送コンベアのそれぞれに設けられ、当該基板搬送コンベアの基板保持部における基板の有無を検出する基板検出手段と、前記2列のコンベア列毎にそれぞれの側方に配設され前記基板に実装される部品を供給する2つの部品供給部と、前記2つの部品供給部毎に対応して設けられそれぞれの対応する部品供給部から部品を取り出す2つの実装ヘッドと、前記2つの実装ヘッドをそれぞれの対応する部品供給部と前記基板保持部との間で個別に移動させるヘッド移動機構と、前記ヘッド移動機構により前記2つの実装ヘッドとそれぞれ一体的に移動し、前記基板保持部に保持された基板の認識マークを撮像する2つの基板撮像カメラと、前記2つの基板撮像カメラによって取得された画像を認識処理することにより前記基板に形成された認識マークを認識する認識処理部と、前記基板における前記認識マークの有無および位置についての情報を含む基板情報を記憶する記憶部と、前記基板情報に基づいて実装ヘッドおよびヘッド移動機構を制御することにより、前記基板保持部に保持された基板へ部品を移送搭載する部品実装動作を実行させるとともに、前記基板撮像カメラによる前記認識マークを対象としたマーク撮像動作を実行させる制御処理部とを備えた部品実装装置によって前記基板に部品を実装する部品実装方法であって、前記実装ヘッドのいずれかが前記対応する部品供給部より部品を取り出して前記基板保持部のいずれかに保持された基板に実装する部品実装動作の実行中または終了後であって前記実装ヘッドが実装対象の基板の上方に位置しているタイミングにおいて、当該基板保持部よりも前記対応する部品供給部に近接した位置にある他の基板保持部に基板が存在することが前記基板検出手段によって検出され、且つ当該基板に認識の対象とすべき前記認識マークが存在することが前記基板情報により確認されたならば、当該実装ヘッドが前記対応する部品供給部へ移動する戻りターンの途中において前記基板認識カメラを当該認識マークの上方に移動させてマーク撮像動作を実行させる。
本発明によれば、実装ヘッドが対応する部品供給部より部品を取り出して基板保持部に保持された基板に実装する部品実装動作で実装ヘッドが実装対象の基板の上方に位置しているタイミングにおいて、当該基板保持部よりも部品供給部に近接した位置にある他の基板保持部に基板が存在することが基板検出手段によって検出され、且つ当該基板に認識の対象とすべき認識マークが存在することが基板情報により確認されたならば、当該実装ヘッドが部品供給部へ移動する戻りターンの途中において基板認識カメラを当該認識マークの上方に移動させてマーク撮像動作を実行させることにより、マーク撮像動作を実行することに伴って生じるタイムロスを低減して、生産性の低下を抑制することができる。
本発明の一実施の形態の部品実装装置の平面図 本発明の一実施の形態の部品実装装置の基板搬送機構の構成を示す平面図 本発明の一実施の形態の部品実装装置における実装ヘッドの構造および機能の説明図 本発明の一実施の形態の部品実装装置の制御系の構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態の部品実装装置における認識マーク撮像処理の動作フロー図 本発明の一実施の形態の部品実装装置における認識マーク撮像処理の説明図
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。まず図1、図2,図3をを参照して、部品実装装置1の構成および機能を説明する。部品実装装置1は、基板に電子部品を実装して実装基板を製造する部品実装ラインに用いられるものであり、上流側においてスクリーン印刷により半田が供給された基板に対して部品を実装する機能を有する。
図1において、部品実装装置1は、本体部としての部品実装機構部2の上流側に、基板を振り分ける機能を備えた基板振り分け部3を組み合わせて構成される。基板振り分け部3の基台3a上には、1対の搬送レールより成る第1基板振り分けコンベア4A、第2基板振り分けコンベア4Bが搬送方向をX方向にして並設されている。基板振り分け部3には上流側装置から印刷済みの基板が搬入され(矢印a)、第1基板振り分けコンベア4A、第2基板振り分けコンベア4Bによって部品実装機構部2に渡される。
部品実装機構部2の構成を説明する。基台2aの上面には、第1基板搬送コンベア5A、第2基板搬送コンベア5B(以下、「第1コンベア5A」、「第2コンベア5B」と略記する。)より成る第1コンベア列6A、および第3基板搬送コンベア5C、第4基板搬送コンベア5D(以下、「第3コンベア5C」、「第4コンベア5D」と略記する。)より成る第2コンベア列6Bが、装置中心線CLを挟んでX方向に配列されている。すなわち部品実装装置1は、基板7を搬送する基板搬送コンベアを複数並列して成る第1コンベア列6A、第2コンベア列6Bを備えており、装置中心線CLを挟んで2列配置された第1コンベア列6A、第2コンベア列6Bは基板搬送機構8を構成する。
第1コンベア5A、第2コンベア5B、第3コンベア5C、第4コンベア5Dは、いずれも1対の搬送レールを組み合わせて構成されており、それぞれの搬送レールに備えられたコンベアベルトによって、基板振り分け部3より供給された基板7をX方向に搬送する。基板7には、位置認識のための認識マーク7a、7bが形成されており、後述するように、認識マーク7a、7bは基板7の位置検出のために基板認識カメラ18によって撮像される。
第1コンベア5A、第2コンベア5B、第3コンベア5C、第4コンベア5Dは、それぞれ部品実装機構部2において実装作業対象の基板7を搬送する第1搬送レーンL1、第2搬送レーンL2、第3搬送レーンL3、第4搬送レーンL4を構成し、これらの搬送レーンには、基板振り分け部3の基台3a上に配設された第1基板振り分けコンベア4A、第2基板振り分けコンベア4Bから基板7が搬入される。
すなわち図2に示すように、第1基板振り分けコンベア4A、第2基板振り分けコンベア4Bは、基台3a上において駆動機構(図示省略)によってY方向(矢印b)に一体的に移動可能となっており、これにより第1基板振り分けコンベア4A、第2基板振り分けコンベア4Bを部品実装機構部2に設けられた2つのコンベア列6A,6Bのいずれかと連結させることができる。すなわち基板振り分け部3は、第1基板振り分けコンベア4A、第2基板振り分けコンベア4BのY方向への移動と、第1基板振り分けコンベア4A、第2基板振り分けコンベア4Bによる基板搬送動作とを組み合わせることにより、上流側装置から受け渡された基板7を部品実装機構部2の複数の搬送レーンに振り分ける。
図2において、第1搬送レーンL1、第2搬送レーンL2、第3搬送レーンL3、第4搬送レーンL4のX方向の略中間位置には、基板保持部9が設けられており、基板保持部9はそれぞれの基板搬送コンベアによって搬送された基板7を位置決めして保持する。それぞれの基板保持部9には、基板検出用の第1検出センサS1、第2検出センサS2、第3検出センサS3、第4検出センサS4が設けられており、これらの検出センサは第1コンベア5A〜第4コンベア5Dの各基板保持部9における基板7の有無を検出する。
第1コンベア列6A、第2コンベア列6Bのそれぞれの側方には、第1部品供給部10A、第2部品供給部10Bがコンベア列毎に配置されており、第1部品供給部10A、第2部品供給部10Bには基板7に実装される部品を収納した複数のパーツフィーダ11が並設されている。パーツフィーダ11は、以下に説明する実装ヘッドによる部品取出し位置に基板7に実装される部品P(図3参照)を供給する。
基台2aにおいてX方向の下流側の端部には、Y軸テーブル機構12がY方向に配設されている。Y軸テーブル機構12からは第1X軸テーブル機構13A、第2X軸テーブル機構13BがX方向に延出して設けられており、第1X軸テーブル機構13A、第2X軸テーブル機構13BはY軸テーブル機構12に内蔵されたリニアモータ駆動機構によって、それぞれ個別にY方向に水平移動する。第1X軸テーブル機構13A、第2X軸テーブル機構13Bには、それぞれ複数の単位実装ヘッド16を備えた第1実装ヘッド15A、第2実装ヘッド15Bが装着されている。
図3(a)に示すように、単位実装ヘッド16は下端部に部品Pを吸着保持する吸着ノズル16aを備えており、複数の単位実装ヘッド16が移動プレート15aを介して第1X軸テーブル機構13Aに装着されている。移動プレート15aはガイドレール13a、スライダ13bより成るスライド機構によってX軸テーブル機構13Aに対してX方向に移動自在となっており、移動プレート15aに固着された可動子13dが固定子13cに対して相対移動することにより、第1実装ヘッド15AはX方向に水平移動する。また移動プレート15aの下端部には、第1X軸テーブル機構13Aの下面側に位置して、基板認識カメラ18が撮像面を下向きにして装着されている。なお図3(a)においては、2つのコンベア列のうち第1コンベア列6A側のみを図示しているが、装置中心線CLに関して対称の第2コンベア列6B側についても同様構成である。
第1実装ヘッド15A、第2実装ヘッド15Bは、それぞれ第1部品供給部10A、第2部品供給部10Bに対応して設けられており、第1実装ヘッド15Aは、第1部品供給部10Aから各単位実装ヘッド16によって部品を取り出し、図3(b)(イ)に示すように、第1搬送レーンL1または第2搬送レーンL2の基板保持部9に保持された基板7に実装する(矢印d)。同様に、第2実装ヘッド15Bは、第2部品供給部10Bから部品を取り出し、第3搬送レーンL3、第4搬送レーンL4の基板保持部9に保持された基板7に実装する。
すなわち、Y軸テーブル機構12およびX軸テーブル機構13A、Y軸テーブル機構12およびX軸テーブル機構13Bは、第1実装ヘッド15A、第2実装ヘッド15Bをそれぞれの対応する部品供給部と各搬送レーンの基板保持部9との間で個別に移動させる第1ヘッド移動機構14A、第2ヘッド移動機構14Bを構成する。さらに、第1ヘッド移動機構14Aおよび第1実装ヘッド15A、第2ヘッド移動機構14Bおよび第2実装ヘッド15Bは、それぞれ第1部品供給部10A、第2部品供給部10Bから部品を取り出して、基板保持部9に位置決め保持された基板7に実装する部品実装機構を構成する。
これらの部品実装機構による部品実装作業において、第1コンベア5Aは第2コンベア5Bよりも第1部品供給部10Aに近接しており、また第4コンベア5Dは第3コンベア5Cよりも第2部品供給部10Bに近接していることから、部品実装作業における第1実装ヘッド15A、第2実装ヘッド15Bの移動経路は対象とする搬送レーンによって異なったものとなる。したがって、第1コンベア列6Aを対象とする部品実装作業においては、第1搬送レーンL1に位置する基板7を対象とする方が第2搬送レーンL2に位置する基板7を対象とするよりも、より高い部品実装作業効率を実現することができる。同様に、第2コンベア列6Bを対象とする部品実装作業においては、第4搬送レーンL4に位置する基板7を対象とする方が第3搬送レーンL3に位置する基板7を対象とするよりも、より高い部品実装作業効率を実現することができる。
第1部品供給部10Aと第1コンベア5A、第2部品供給部10Bと第4コンベア5Dとの間には、それぞれ部品認識カメラ17が配設されている。第1部品供給部10A、第2部品供給部10Bから部品を取り出した第1実装ヘッド15A、第2実装ヘッド15Bが、各搬送レーンの基板保持部9に保持された基板7へ移動する際に、第1実装ヘッド15A、第2実装ヘッド15Bが部品認識カメラ17の上方を移動することにより、部品認識カメラ17は第1実装ヘッド15A、第2実装ヘッド15Bに保持された部品を撮像する。この撮像によって取得された画像を認識処理部24(図4参照)によって認識処理することにより、第1実装ヘッド15A、第2実装ヘッド15Bに保持された状態の部品Pの部品種の異同や位置ずれ状態が検出される。
また第1実装ヘッド15A、第2実装ヘッド15Bを各搬送レーンの基板保持部9によって保持された基板7の上方に移動させることにより、図3(b)(ロ)に示すように、基板7に形成された認識マーク7a、7bを基板認識カメラ18によって撮像する(矢印e)。すなわちこれら2つの基板認識カメラ18は、それぞれ第1ヘッド移動機構14A、第2ヘッド移動機構14Bにより第1実装ヘッド15A、第2実装ヘッド15Bとそれぞれ一体的に移動し、基板保持部9に保持された基板7の認識マーク7a、7bを撮像する。この撮像によって取得された画像を認識処理部24によって認識処理することにより、基板保持部9に保持された状態における基板7の位置が検出される。第1実装ヘッド15A、第2実装ヘッド15Bによる基板7への部品搭載動作においては、部品Pの位置ずれ検出結果と基板7の位置検出結果とに基づいて、第1ヘッド移動機構14A、第2ヘッド移動機構14Bによる位置決め動作を補正する。
次に図4を参照して、制御系の構成を説明する。図4において、制御処理部20はCPU機能であり、動作モード記憶部21やデータ記憶部22に記憶された制御プログラムや作業データに基づき、以下の各部を制御する。機構駆動部23は、制御処理部20によって制御されて、基板搬送機構8、基板振り分け部3、第1部品供給部10A、第2部品供給部10B、第1実装ヘッド15A、第2実装ヘッド15B、第1ヘッド移動機構14A、第2ヘッド移動機構14Bを駆動し、それぞれの作業動作を実行させる。認識処理部24は、基板認識カメラ18、部品認識カメラ17によって撮像された画像を認識処理する。これにより、基板7に形成された認識マーク7a、認識マーク7bが認識され、第1実装ヘッド15A、第2実装ヘッド15Bに保持された部品Pの位置が検出される。
基板検出部25は、第1検出センサS1〜第4検出センサS4の検出信号に基づき、第1搬送レーンL1〜第4搬送レーンL4の基板保持部9における基板7の有無を検出する。第1検出センサS1〜第4検出センサS4および基板検出部25は、基板搬送コンベアのそれぞれに設けられ、当該基板搬送コンベアの基板保持部における基板の有無を検出する基板検出手段となっている。操作・入力部26はタッチパネルやキーボードなどの入力装置であり、操作指令やデータ入力などの入力操作を行う。表示部27は表示パネルであり、操作・入力部26による操作入力時の案内画面や各種の報知画面を表示する。動作モード記憶部21には、マーク認識同時実行モード21aなどの各種の動作モードが記憶されている。
ここで動作モードとは、部品実装装置1による基板7への部品実装作業を連続して実行するに際して、予め規定された作業動作パターンにしたがって各部を動作させるための必要な制御プログラムである。ここでは、基板7に形成された認識マーク7a、7bの認識のための基板認識カメラ18による撮像動作と、単位実装ヘッド16による部品実装動作とを、同一のヘッド移動動作において同時に実行させる動作モードの例を示している。
データ記憶部22は基板情報22a、部品実装情報22bなど、基板7を対象として実行される部品実装作業に必要なデータを基板7の品種毎に記憶する。基板情報22aは、基板7についての作業データ、すなわち基板のサイズや、基板7における認識マーク7a、7bなどの認識マークの有無や位置などに関する情報である。部品実装情報22bは、基板7に実装される部品の種類や、基板7における各部品の実装位置座標に関する情報である。データ記憶部22は、基板7における認識マークの有無および位置についての情報を含む基板情報を記憶する記憶部となっている。
次に、図5、図6を参照して、マーク認識同時実行モード21aを実行することによって実現される部品実装動作および認識マーク7a、認識マーク7bの認識処理について説明する。これらの作業動作においては、制御処理部20が基板情報22aに基づいて第1実装ヘッド15A、第2実装ヘッド15Bおよび第1ヘッド移動機構14A、第2ヘッド移動機構14Bを制御することにより、各搬送レーンの基板保持部9に保持された基板7へ部品を移送搭載する部品実装動作を実行させるとともに、認識マーク7a、7bを対象とした基板撮像カメラ18によるマーク撮像動作を、同時並行的に部品実装動作と重ね合わせて実行させるようにしている。なお、図6においては、基板搬送機構8のうち、第1コンベア列6A側のみを示して第2コンベア列6Bの図示を省略しているが、第2コンベア列6B側においても同様の作業動作が実行される。
図5のフローでは、第1コンベア列6Aのいずれにもまだ基板7が存在しない状態から動作が開始される。まず内側レーンである第2搬送レーンL2へ基板7を搬入する(ST1)。すなわち図6(a)に示すように、第1コンベア列6Aの第2搬送レーンL2に基板7を搬入し(矢印f)、基板保持部9に保持させる。これにより、第2検出センサS2によって基板7が当該基板保持部9に存在することが検知される。次いで、認識マーク7a、認識マーク7bの認識が行われた後、第1部品供給部10A(図1)から取り出した部品を保持した第1実装ヘッド15Aが、第2搬送レーンL2の基板保持部9に保持された基板7の上方へ移動し(ST2)、実装作業が実行される(ST3)。ここでは第1実装ヘッド15Aが、基板7と第1部品供給部10Aとの間を複数回往復移動し(矢印g)、第1部品供給部10Aから取り出した部品を基板7に搭載する例を示している。
このように第1実装ヘッド15Aが第2搬送レーンL2を対象として実装作業を実行している間、外側レーンである第1搬送レーンL1の基板保持部9においては、新たに基板7が検出されたか否かが監視される(ST4)。ここで第1実装ヘッド15Aが実装対象の基板7上に存在するタイミングにおいて第1搬送レーンL1に基板7が検出されたならば、制御処理部20は、検出された基板7に認識すべき認識マークがあるか否かを判断する(ST5)。すなわち、図6(b)に示すように、第1搬送レーンL1に搬入(矢印h)された基板7は、まず基板保持部9によって保持される。そして第1検出センサS1によって基板7が検出されると、制御処理部20は基板情報22aを参照することにより、基板7には認識マーク7a、7bが存在するか否かを確認し、さらにこれらの認識マークが未撮像であって認識の対象とすべきか否かを確認する。
(ST5)において認識の対象とすべき認識マーク7a、7bがあることが確認された場合には、第1実装ヘッド15Aが第1搬送レーンL1を横切って第1部品供給部10Aに移動する戻りターンにおいて、図6(c)に示すように、当該認識マーク7a,7b上に基板認識カメラ18を順次移動させ(矢印i,j)(ST6)、認識マーク7a、7bを撮像する(ST7)。そして基板認識カメラ18による撮像を終えた後、第1実装ヘッド15Aは第1部品供給部10Aへ戻る(矢印k)(ST8)。なお、(ST4)にて基板7が検出されず、また(ST5)において認識の対象とすべき認識マーク7a、7bが存在しない場合には、(ST6)、(ST7)をスキップして(ST8)へ進む。
なお、(ST4)〜(ST7)の動作処理は、当該基板7を対象とした実装作業が全て完了した後に実行しても良く、または実装作業実行中に基板7と第1部品供給部10Aとの間を第1実装ヘッド15Aが複数回往復する実装ターンの途中で実行しても良い。望ましくは、第1実装ヘッド15Aの第1部品供給部10Aへの戻り経路が、認識マーク7a、7bの位置に最も近接する戻りターンを動作シーケンス上で見出し、この戻りターンにおいて(ST6)〜(ST7)を実行するのがよい。
上記説明したように、本実施の形態に示す部品実装装置および部品実装方法においては、制御処理部20が基板情報22aに基づいて第1実装ヘッド15A、第2実装ヘッド15Bおよび第1ヘッド移動機構14A、第2ヘッド移動機構14Bを制御することにより、以下の作業処理が実行される。すなわち、第1実装ヘッド15A、第2実装ヘッド15Bのいずれかが対応する第1部品供給部10A、第2部品供給部10Bより部品を取り出して基板保持部9のいずれかに保持された基板7に実装する部品実装動作の実行中または終了後であって、第1実装ヘッド15A、第2実装ヘッド15Bが実装対象の基板7の上方に位置しているタイミングにおいて、当該基板保持部9よりも対応する第1部品供給部10A、第2部品供給部10Bに近接した位置にある他の基板保持部9に基板7が存在することが基板検出手段によって検出され、且つ当該基板7に認識の対象とすべき認識マーク7a、7bが存在することが基板情報22aにより確認されたならば、基板認識カメラ18を当該認識マーク7a、7bの上方に移動させてマーク撮像動作を実行させる。
これにより、複数枚の基板7を対象として連続的に実行される実装作業において、認識マークの撮像のみを目的として第1実装ヘッド15A、第2実装ヘッド15Bを移動させる必要がない。したがって、実装作業におけるトータルのヘッド移動距離を極力減少させることができ、基板搬送動作や部品実装動作の過程で生じるタイムロスを低減して、生産性の低下を抑制することができる。
本発明の部品実装装置および部品実装方法は、基板搬送動作や部品実装動作の過程で生じるタイムロスを低減して、生産性の低下を抑制することができるという効果を有し、基板に電子部品を実装して実装基板を製造する分野において有用である。
1 部品実装装置
2 部品実装機構部
3 基板振り分け部
5A 第1コンベア
5B 第2コンベア
5C 第3コンベア
5D 第4コンベア
6A 第1コンベア列
6B 第2コンベア列
7 基板
7a、7b 認識マーク
8 基板搬送機構
9 基板保持部
14A 第1ヘッド移動機構
14B 第2ヘッド移動機構
15A 第1実装ヘッド
15B 第2実装ヘッド
18 基板認識カメラ
L1 第1搬送レーン
L2 第2搬送レーン
L3 第3搬送レーン
L4 第4搬送レーン

Claims (2)

  1. 基板を搬送しこの基板を位置決めして保持する基板保持部が設けられた2基の基板搬送コンベアを並列して成るコンベア列を、装置中心線を挟んで2列配置して構成された基板搬送機構と、
    前記基板搬送コンベアのそれぞれに設けられ、当該基板搬送コンベアの基板保持部における基板の有無を検出する基板検出手段と、
    前記2列のコンベア列毎にそれぞれの側方に配設され前記基板に実装される部品を供給する2つの部品供給部と、
    前記2つの部品供給部毎に対応して設けられそれぞれの対応する部品供給部から部品を取り出す2つの実装ヘッドと、前記2つの実装ヘッドをそれぞれの対応する部品供給部と前記基板保持部との間で個別に移動させるヘッド移動機構と、
    前記ヘッド移動機構により前記2つの実装ヘッドとそれぞれ一体的に移動し、前記基板保持部に保持された基板の認識マークを撮像する2つの基板撮像カメラと、前記2つの基板撮像カメラによって取得された画像を認識処理することにより前記基板に形成された認識マークを認識する認識処理部と、
    前記基板における前記認識マークの有無および位置についての情報を含む基板情報を記憶する記憶部と、
    前記基板情報に基づいて実装ヘッドおよびヘッド移動機構を制御することにより、前記基板保持部に保持された基板へ部品を移送搭載する部品実装動作を実行させるとともに、前記認識マークを対象とした前記基板撮像カメラによるマーク撮像動作を実行させる制御処理部とを備え、
    前記制御処理部は、前記実装ヘッドのいずれかが前記対応する部品供給部より部品を取り出して前記基板保持部のいずれかに保持された基板に実装する部品実装動作の実行中または終了後であって前記実装ヘッドが実装対象の基板の上方に位置しているタイミングにおいて、当該基板保持部よりも前記対応する部品供給部に近接した位置にある他の基板保持部に基板が存在することが前記基板検出手段によって検出され、且つ当該基板に認識の対象とすべき前記認識マークが存在することが前記基板情報により確認されたならば、前記基板認識カメラを当該認識マークの上方に移動させてマーク撮像動作を実行させることを特徴とする部品実装装置。
  2. 基板を搬送しこの基板を位置決めして保持する基板保持部が設けられた2基の基板搬送コンベアを並列して成るコンベア列を、装置中心線を挟んで2列配置して構成された基板搬送機構と、前記基板搬送コンベアのそれぞれに設けられ、当該基板搬送コンベアの基板保持部における基板の有無を検出する基板検出手段と、前記2列のコンベア列毎にそれぞれの側方に配設され前記基板に実装される部品を供給する2つの部品供給部と、前記2つの部品供給部毎に対応して設けられそれぞれの対応する部品供給部から部品を取り出す2つの実装ヘッドと、前記2つの実装ヘッドをそれぞれの対応する部品供給部と前記基板保持部との間で個別に移動させるヘッド移動機構と、前記ヘッド移動機構により前記2つの実装ヘッドとそれぞれ一体的に移動し、前記基板保持部に保持された基板の認識マークを撮像する2つの基板撮像カメラと、前記2つの基板撮像カメラによって取得された画像を認識処理することにより前記基板に形成された認識マークを認識する認識処理部と、前記基板における前記認識マークの有無および位置についての情報を含む基板情報を記憶する記憶部と、前記基板情報に基づいて実装ヘッドおよびヘッド移動機構を制御することにより、前記基板保持部に保持された基板へ部品を移送搭載する部品実装動作を実行させるとともに、前記基板撮像カメラによる前記認識マークを対象としたマーク撮像動作を実行させる制御処理部とを備えた部品実装装置によって前記基板に部品を実装する部品実装方法であって、
    前記実装ヘッドのいずれかが前記対応する部品供給部より部品を取り出して前記基板保持部のいずれかに保持された基板に実装する部品実装動作の実行中または終了後であって前記実装ヘッドが実装対象の基板の上方に位置しているタイミングにおいて、当該基板保持部よりも前記対応する部品供給部に近接した位置にある他の基板保持部に基板が存在することが前記基板検出手段によって検出され、且つ当該基板に認識の対象とすべき前記認識マークが存在することが前記基板情報により確認されたならば、当該実装ヘッドが前記対応する部品供給部へ移動する戻りターンの途中において前記基板認識カメラを当該認識マークの上方に移動させてマーク撮像動作を実行させることを特徴とする部品実装方法。
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