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JP5184571B2 - ガスコンロ - Google Patents

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JP5184571B2 JP2010088739A JP2010088739A JP5184571B2 JP 5184571 B2 JP5184571 B2 JP 5184571B2 JP 2010088739 A JP2010088739 A JP 2010088739A JP 2010088739 A JP2010088739 A JP 2010088739A JP 5184571 B2 JP5184571 B2 JP 5184571B2
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Description

本発明は、ガスコンロに関する。
ガスコンロの安全機能に立ち消え安全装置がある。立ち消え安全装置はメインバーナから噴出される火炎を炎検知器で検出し、火炎の立ち消えに応答してガス供給を遮断するものである。係る立ち消え安全装置の炎検知器にはフレームロッド方式とサーモカップル方式とがある。フレームロッド方式は火炎の整流作用を利用して、火炎の有無を電気的に検出するものである。そのため、フレームロッド方式はAC電源が必要となりコスト高になる。
また、サーモカップル方式には次の問題がある。サーモカップル(熱電対)は温度が高くなり過ぎると寿命が短くなることから、火力を強火にしたときに、火炎に深く入り過ぎないように、火炎からある程度距離を空けて配置する必要がある。しかしサーモカップルを火炎から遠ざけすぎると、弱火にしたときに火炎から離れてしまい、検出精度が低下する。また、ガスコンロには、メインバーナが立ち消えしたときに、再点火用の口火を与えるパイロットバーナが設けてある。そのため、上述した背景から、近年では、メインバーナ側の代わりに、火力の強弱のないパイロットバーナの口火をサーモカップルにて検出するタイプの立ち消え安全装置が提案されている(下記特許文献1)。
ところで、業務用など高い発熱量を必要とするガスコンロでは、メインバーナを内側バーナ、外側バーナの二重構成にしている。このような二重タイプのバーナでは内側バーナと外側バーナのそれぞれにパイロットバーナが必要であることから、サーモカップルについても2つ必要となる。
特開2007−271195号公報
上記構成では、パイロットバーナとサーモカップルを、内側バーナと外側バーナの双方に設ける必要があり、部品点数が多くなる。また、各バーナを着脱する際に、パイロットバーナやサーモカップルが邪魔になるので、メンテナンス性が悪い。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、構成部品の点数を減らすこと、及びメインバーナを着脱させる際の作業性を向上させることを目的とする。
本発明は、内側バーナと外側バーナからなる二重バーナと、前記外側バーナの底部に凹設された側面開放型の収容部と、両端にガス噴出口を備えた筒状のヘッド部を有する常火用パイロットバーナと、前記常火用パイロットバーナの火炎を検出するサーモカップルと、前記サーモカップルで火炎が検出されないことを条件に、前記二重バーナに対するガスの供給を遮断する安全弁を備えたガスコック装置と、を備えてなると共に、前記常火用パイロットバーナのヘッド部は、前記外側バーナの収容部に対して、一方端を内側に向け、他方端を外側に向けて配置されており、両端のガス噴出口を通じて前記内側バーナと前記外側バーナの双方のバーナに口火を常時供給する構成である。このようにしておけば、内外双方のバーナに口火を1つの常火用パイロットバーナで供給することが可能となり、また、サーモカップルが1つで済むので、部品点数を少なくできる。また、常火用パイロットバーナ(具体的には、そのヘッド部)を、外側バーナ底部に形成した収容部に配置するようにしたので、二重バーナを取り外す際に邪魔にならない。
この発明の実施対応として次の構成にすることが好ましい。
・前記常火用パイロットバーナとは別に、点火用パイロットバーナを設ける構成とする。このようにすれば、外側バーナ又は内側バーナの少なくともいずれか一方に火が付かないと、常火用パイロットバーナに火移りしない。
・前記安全弁は、前記サーモカップルの熱起電力を受けて燃料ガスの供給路を開放する開動作を行い、それ以外のときには燃料ガスの供給路を閉止する電磁弁であり、前記点火パイロットバーナの火が前記二重バーナを経由して前記常火用パイロットバーナに火移りするまでの間、前記電磁弁に前記熱起電力相当の電圧を強制的に印加する電源回路を備える。このようにすれば、点火バーナの火が常火用パイロットバーナに火移りするまでの間、ユーザは電磁弁を開けておく操作をしなくて済む。そのため、使い勝手がよい。
本発明によれば、構成部品の点数を減らすことが可能となる。また、二重バーナを着脱させる際の作業性を向上させることが可能となる。
本発明の一実施形態に適用したガスコンロの内部構造を示す断面図 ガスコンロの斜視図(二重バーナなどの主要部品のみ示す) 図2の平面図 図2の拡大図(常火用パイロットバーナ周りを示す) 図1の拡大図(常火用パイロットバーナ周りを示す) 安全弁の断面図(作動原理を示す図) ガスコンロのブロック図 二重バーナの取り外し動作を表す図
<一実施形態>
本発明の一実施形態を図1ないし図8によって説明する。
1.構造説明
図1はガスコンロ10の断面図、図2はガスコンロ10の斜視図、図3はガスコンロ10の平面図である。ガスコンロ10は、メインバーナ30と、混合管37、47と、点火用パイロットバーナ50と、常火用パイロットバーナ60と、サーモカップル70と、ガスコック装置80と、これらを収容するコンロ本体20とを備えてなる。尚、以下の説明において、正面とは、ユーザの操作面側(ガスコック装置80の設置側(図1の左側))を指すものとする。
コンロ本体20は例えばステンレス製であって、図1に示すように概ね箱型をしている。コンロ本体20の中央は開口しており、そこにメインバーナ30を収めている。
メインバーナ30は鉄鋳物であり、内側バーナ31と、内側バーナ31の外側に配置され内側バーナ31より一回り大きな外側バーナ41とを備えた二重バーナ30となっている。内側バーナ31と外側バーナ41は共に中空状であり、内部は中空のガス通路Pとなっている。内側バーナ31と外側バーナ41の上部には、全周に渡って炎口Hが一定の間隔で複数個形成されている。これら各炎口Hは各バーナの壁面を貫通しており、ガス通路Pに連通している。
尚、この実施形態は、内側バーナ31には内周側と外周側の双方に炎口Hが形成されているのに対して、外側バーナ41には外周側にのみ炎口Hが形成してあり、外側バーナ41の内周側は無孔となっている。また、外側バーナ41の上面部であって、図2中の左奥側の位置には、バーナ下方に切れ込むようにして線状のスリット43が形成されている。このスリット43は外側バーナ41と内側バーナ31との間で口火を火移りさせるものであり、外側バーナ41のガス通路Pに連通している。
また、メインバーナ(以下、二重バーナ30)30の下方には、コンロ本体20の奥行方向に、混合管37、47が一対平行に配置されている。混合管37、47は燃料ガス及び一次空気の混合気体を、内側バーナ31、外側バーナ41に対して導入するものである。この実施形態では、図3に示す左側の混合管47が外側バーナ41用、右側の混合管37が内側バーナ31用となっており、各管の終端が各バーナの底面に対して連結されている。
また、コンロ本体20の内部には、金属ベース25が取り付けられている。金属ベース25は図2、図3に示すように断面コ字型をしており、混合管37、47の前側と後側に一対設けられている。金属ベース25F、25Rは混合管37、47に交差しつつ平行に延びており、コンロ本体20内に収容された混合管37、47及びその上側に配置された二重バーナ30を支持している。
点火用パイロットバーナ50は、図2に示すように、前側の金属ベース25F上において混合管47の脇にあたる位置にブラケットBを介して取り付けられている。点火用パイロットバーナ50は、バーナ先端に形成されたガス噴射口を外側バーナ41に向けつつ斜め横向きに固定してある。また、ブラケットBには、点火用パイロットバーナ50と共に点火プラグ53が固定してある。点火プラグ53はイグナイタ55(昇圧装置)から高電圧を受けてスパークし、点火用パイロットバーナ50を着火させる機能を果たす。
また、外側バーナ41のうち正面側の底部には収容部45が凹設されている。収容部45は側面開放型としてあり、バーナ41の内外双方(内周側、外周側の双方)に開放している。
常火用パイロットバーナ60は金属板を加工して形成したもの(具体的には、2枚の金属板を合わせて結合して形成したもの)である。係る常火用パイロットバーナ60は、両端にガス噴出口64、65を各々備えた筒状のヘッド部63と、ヘッド部63の中央から下側に延設され燃料ガスをヘッド部63に導入する導入管部61とを備えている(図4、図5参照)。導入管部61とヘッド部63は概ねT字型をしており、相互に連通している。
そして、導入管部61の下部には空気取込口61aが形成されると共に、ヘッド部63の周壁には、同周壁を貫通する線状のスリット63aが形成されている。空気取込口61aは燃焼用の一次空気を取り込むための取り込み口である。スリット63aはヘッド部63の軸に沿って概ね水平に延びており、前後のスリット端は、ヘッド部63の両端に形成されたガス噴出口64、65にそれぞれ達している。このスリット63aはヘッド部63の両側に形成されたガス噴出口64、65間にて口火を火移りさせるものである。
常火用パイロットバーナ60は、前側の金属ベース25Fの中央部にヘッド部63を上に向けた状態で固定してある。係る常火用パイロットバーナ60は、外側バーナ41に形成された収容部45の丁度真下に位置しており、収容部45に対して下からヘッド部63を収めている。
図4、図5に示すように、常火用パイロットバーナ60は、ヘッド部63の軸を二重バーナ30の径方向(図5の左右方向)に向けており、ヘッド部63の一方端(ガス噴出口)64を内側の開放口45aから内方に突出させ、他方端(ガス噴出口)65を外側の開放口45bに臨ませている。このようにすることで、内方に突出した一方端側のガス噴出口64を通じて内側バーナ31に口火を供給(常時供給)し、また、外側に突出した他方端側のガス噴出口65を通じて外側バーナ41に口火を供給(常時供給)できる。
サーモカップル(熱電対)70は常火用パイロットバーナ60の火炎を検出するものであり、図4、図5に示すように前側の金属ベース25F上において、常火用パイロットバーナ60の正面に、常火用パイロットバーナ60と並んで縦向きに取り付けられている。そして、係るサーモカップル70は、先端の検出部73を常火用パイロットバーナ60の他方端65の先に臨ませている。以上のことから、常火用パイロットバーナ60が点火すると、口火が検出部73を加熱し、サーモカップル70に熱起電力を発生させる。一方、常火用パイロットバーナ60が非点火の状態では、検出部73は加熱されず、サーモカップル70は熱起電力を発生させない。
また、サーモカップル70による火炎の検出性能を高めるには、常火用パイロットバーナ60に対してサーモカップル70の取り付け位置が、ズレないようにすることが好ましい。この実施形態では、常火用パイロットバーナ60に対して保持部62を一体的に設けている。保持部62はサーモカップル(具体的には、サーモカップルの下部)70を隙間なく嵌合させる筒型をしており、サーモカップル70を位置ずれなく保持できる構成となっている。このように、この実施形態では、常火用パイロットバーナ60に対してサーモカップル70を取り付けて両部品をユニット化した上で金属ベース25Fに取り付ける構造をとっており、高い位置精度を補償きるようになっている。
ガスコック装置80はコック本体81、操作手段(以下、操作つまみ)85、安全弁90、主弁87を主体に構成されており、二重バーナ30の正面側(図2、図3の下側)に配置されている。コック本体81は概ねボックス型をしている。そして、コック本体81の上面壁にはガス源に連なるガス取り込み口82が形成してあり、そこを通じて燃料ガスを内部に取り込む構成となっている。
ガスコック本体81内には、燃料ガスの供給路が形成してあり安全弁90と主弁87が内蔵されている。安全弁90は主弁87に対して、その上流側に設けられている。安全弁90は、図6に示すように、ガイド板91と、弁軸93を固定した弁体92と、電磁石98と備えている。弁体92の弁軸93は、ガイド板91に形成されたガイド孔をスライド可能に貫通しており、弁体92は図中の左右方向に移動可能となっている。また、弁軸93にはコイルばね94が巻回されると共に、弁軸93の後端には鉄片95が固定されている。そして、鉄片95には、これに向かい合うようにして電磁石98が配置してある。
係る電磁石98のコイル線99は、サーモカップル70に結線してある。以上のことから、サーモカップル70が常火用パイロットバーナ60の火炎を検出して熱起電力を発生させると、電磁石98が励磁される結果、鉄片95を吸引して弁体92を図中の左側に引き込む。これにより、図中左側に弁体92が後退して、燃料ガスの供給路Uを開放(「開動作」)する構成となっている。その一方、常火用パイロットバーナ60が立ち消えした状態では、サーモカップル70に熱起電力が発生せず、この場合、弁体92はコイルばね94の付勢力により図中の右側に押し込まれ、燃料ガスの供給路Uを閉止する(「閉動作」)。これにて、次に説明する主弁87及びその下流側にある各バーナ30、50、60に対する燃料ガスの供給が一斉にストップする構成となっている。
また、図6に示す符号86はプッシュロッド86である。プッシュロッド86は操作つまみ85と連動しており、点火作業を行うべく操作つまみ85を押すと、プッシュロッド86を通じて後退方向に弁体92が押されて燃料ガスの供給路Uを開放させる仕組みになっている。
主弁87は安全弁90の下流側に設けられている。この主弁87の下流側で燃料ガスの供給路Uは3分岐しており、各ガス出口がガス配管100を介して二重バーナ30に連なり、又ガスチューブ110を介して点火用パイロットバーナ50、常火用パイロットバーナ60にそれぞれ連なっている。尚、ガス管100は内部で2分岐しており、分岐先の一方端103を内側バーナ31の混合管37に接続し、他方端105を外側バーナ41の混合管47に接続させている(図3参照)。そして、操作つまみ85を回すと、主弁87が開いて燃料ガスが二重バーナ30、点火用パイロットバーナ50、常火用パイロットバーナ60に取り込まれる構成となっている。
また、図7に示す符号120は電圧回路である。電圧回路120は、操作つまみ85が操作されることをトリガーとして作動し、電磁石98のコイル線99に熱起電力相当の電圧を一定時間強制的に印加するものであり、時刻を計時するためのタイマ(図略)と、電圧を発生させる電圧発生部(図略)とを備えてなる。尚、一定時間は概ね数秒程度であり、点火用パイロットバーナ50の火が二重バーナ30を経由して常火用パイロットバーナ60に火移りするのに要する時間より幾らか長い時間に設定されている。また、電圧回路120に対するトリガーの入力は、例えば、操作つまみ85の操作を接点により検出し、その検出信号をトリガー入力にすればよい。
そして、上記のように構成されたガスコンロ10のコンロ本体20には二重バーナ30の上側に位置して五徳27が載せてあり、その上に鍋などの調理器具を置いて加熱調理を行うことができるようになっている。また、五徳27の下方には、汁受け28が設置してあり、ガスコック装置80などに吹きこぼれなどが掛からないような構成になっている。
2.ガスコンロ10の点火動作
ガスコンロ10を点火するには、操作つまみ85を操作(押しながら回転)してやればよい。すると、プッシュロッド86に押されて安全弁90が開く。また安全弁90と共に主弁87が開く。そのため、二重バーナ30、点火用パイロットバーナ50、常火用パイロットバーナ60に対してガス源を通じて燃料ガスが取り込まれ、二重バーナ30に形成された各炎口H及び各パイロットバーナ50、60のガス噴出口から混合気体(燃料ガスと一次空気を混合させたもの)が噴出される。
一方、操作つまみ85が操作されると、イグナイタ55(昇圧装置)が作動して点火プラグ53をスパークさせる。これにより、点火用パイロットバーナ50は着火する。その後は、点火用パイロットバーナ50の火炎が、外側バーナ41の一部の炎口(スリット43の手前あたりに位置する炎口H)に火移りする。
すると、その火は、外側バーナ41の外周に沿って順々に火移りして、各炎口Hに火炎を付けてゆく。また、スリット43を介して内側バーナ31へも火移りして、内側バーナ31の外周に形成された各炎口Hに順々に火移りしてゆく。
尚、この段階では、常火用パイロットバーナ60には火移りしておらず、サーモカップル70の検出部73は未加熱の状態であり、サーモカップル70は、熱起電力を発生させていない。そのため、通常であれば、電磁石98は励磁されず、ユーザが操作つまみ85から手を離すと、安全弁90の弁体92が閉じてしまう。しかし、このものでは、電圧回路120が、操作つまみ85が操作されることをトリガーにして作動し、電磁石98のコイル線99に熱起電力相当の電圧を強制的に一定時間印加する。従って、操作つまみ85から手を離しても燃料ガスの供給が継続するので、外側バーナ41に火移りしたあとであれば、バーナ30の火炎は消えない。
さて、火移りが進み、外側バーナ41、内側バーナ31のいずれかのバーナで、図2中の正面寄りの炎口Hに火が付くと、その火は、常火用パイロットバーナ60のヘッド部63のどちらかのガス噴出口(たとえば、一方端側のガス噴出口64)に火移りする。すると、その火は、ヘッド部63の残りのガス噴出口(例えば、他方端側のガス噴出口65)にも、スリット63aを介して火移りし、その結果、常火用パイロットバーナ60のヘッド部63は、両側とも口火が付いた状態となる。この段階に至ると、サーモカップル70の検出部73がガス噴出口65の炎で加熱された状態(火炎を検出する状態)となり、サーモカップル70は熱起電力を発生させる。
従って、その後、一定時間の経過に伴って、電圧回路120による強制的な電圧の印加が遮断された以降も、電磁石98は励磁された状態を維持する。そのため、弁体92は図6の左方向に引き込まれた状態を維持し、安全弁90は燃料ガスの供給路Uを開放し続ける。そして、外側バーナ41と内側バーナ31の双方とも火移りが一周して、全ての炎口Hに火が付くと一連の点火動作は完了する。
3.常火用パイロットバーナ60の働きとサーモカップル70の働き
点火動作が完了すると、図1に示すように常火用パイロットバーナ60は、内方に突出した一方端側のガス噴出口64を通じて内側バーナ31に口火を常時供給し、また、外側に向いた他方端側のガス噴出口65を通じて外側バーナ41に口火を常時供給する。そのため、例えば、吹きこぼれがかかるなどして、外側バーナ41や内側バーナ31の火炎が一時的に消えても、常火用パイロットバーナ60の口火が消えていなければ、常火用パイロットバーナ60の口火によりバーナ31、41は自動的に再点火される。そのため、常火用パイロットバーナ60が口火を供給し続ける限り、内側バーナ31と外側バーナ41は燃焼状態を保つ。
一方、外側バーナ41や内側バーナ31の火炎と共に常火用パイロットバーナ60の口火が消えた場合には、サーモカップル70は加熱されず、熱起電力を発生させない。そのため、安全弁90が働いて、図6の(a)に示すように弁体92が燃料ガスの供給路Uを閉じる。以上のことから、ガスコンロ10が立ち消えを起こしたときには、各バーナ30、50、60に対する燃料ガスの供給が自動的にストップする。
4.効果説明
本ガスコンロ10では、内外双方のバーナ31、41に対して1つの常火用パイロットバーナ60で口火を供給することが可能であり、また、サーモカップル70が1つで済む。従って、部品点数を少なくできる。また、常火用パイロットバーナ60のヘッド部63を、外側バーナ41の底部に形成した収容部45に配置した。そのため、図8に示すように、二重バーナ30を上方に引き上げて取り外すときに、二重バーナ30が、常火用パイロットバーナ60に干渉する心配がない。そのため、常火用パイロットバーナ60に破損、位置ずれの心配がない。また、二重バーナ30の着脱作業が容易にできるのでメンテナンス性がよい。
また、稀ではあるが、二重バーナ30に、炎口Hの詰まりやスリット43が詰まる不具合が起きていると、点火用パイロットバーナ50の火が二重バーナ30に火移りしなかったり、火移りしてもその火が各炎口Hに回らない恐れがある。この場合、常火用パイロットバーナ60にも火移りしないので、サーモカップル70の検出部73は加熱されず、安全弁90は燃料ガスのガス供給路Uを閉じる。そのため、ガスコンロ10の安全性、信頼性が高まる。尚、このような効果が得られるのは、本ガスコンロ10が、点火用と常火用のパイロットバーナ50、60を別々にしてあるからである。
参考に説明しておくと、本ガスコンロ10のように点火用と常火用のパイロットバーナ50、60を別々にするのではなくて、常火用パイロットバーナ60に点火機能を併用させた場合、上記の不具合があって常火用パイロットバーナ60の口火が二重バーナ側に回らない事態が起きても、サーモカップル70の検出部73は加熱されたままとなる。従って、この場合、安全弁90は閉じない。
また、本ガスコンロ10では、電圧回路120が操作つまみ85の操作されることをトリガーにして作動し、電磁石98のコイル線99に熱起電力相当の電圧を強制的に一定時間印加する構成となっている。従って、ユーザは、外側バーナ41に火移りしたことだけ確認できれば、その後は、操作つまみ85から手を離しても、燃料ガスの供給が継続するのでバーナ30の火炎は消えない。そのため、ユーザは火移りが完了するまで、操作つまみ85を押し続ける必要がなく、使い勝手がよい。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、電圧回路120を設けた例を示したが、これを廃止した構成にすることが可能である。
10…ガスコンロ
20…コンロ本体
30…二重バーナ
31…内側バーナ
37…混合管
41…外側バーナ
43…スリット
45…収容部
47…混合管
50…点火用パイロットバーナ
60…常火用パイロットバーナ
63…ヘッド部
64、65…ガス噴出口
70…サーモカップル
80…ガスコック装置
81…コック本体
85…操作つまみ
86…プッシュロッド
87…主弁
90…安全弁
92…弁体
93…弁軸
95…鉄片
98…電磁石
120…電圧回路
H…炎口

Claims (3)

  1. 内側バーナと外側バーナからなる二重バーナと、
    前記外側バーナの底部に凹設された側面開放型の収容部と、
    両端にガス噴出口を備えた筒状のヘッド部を有する常火用パイロットバーナと、
    前記常火用パイロットバーナの火炎を検出するサーモカップルと、
    前記サーモカップルで火炎が検出されないことを条件に、前記二重バーナに対するガスの供給を遮断する安全弁を備えたガスコック装置と、を備えてなると共に、
    前記常火用パイロットバーナのヘッド部は、前記外側バーナの収容部に対して、一方端を内側に向け、他方端を外側に向けて配置されており、両端のガス噴出口を通じて前記内側バーナと前記外側バーナの双方のバーナに口火を常時供給する構成であることを特徴とするガスコンロ。
  2. 前記常火パイロットバーナとは別に、点火用パイロットバーナを設けたことを特徴とする請求項1に記載のガスコンロ。
  3. 前記安全弁は、前記サーモカップルの熱起電力を受けて燃料ガスの供給路を開放する開動作を行い、それ以外のときには燃料ガスの供給路を閉止する電磁弁であり、
    前記点火用パイロットバーナの火が前記二重バーナを経由して前記常火用パイロットバーナに火移りするまでの間、前記電磁弁に前記熱起電力相当の電圧を強制的に印加する電圧回路を備えることを特徴とする請求項2に記載のガスコンロ。
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