JP5170587B2 - 光ピックアップ装置の対物光学素子、光ピックアップ装置及び光情報記録再生装置 - Google Patents
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Description
前記対物光学素子は、前記第1又は前記第2の光源からの光束を集光する対物レンズと、前記光束に光学的作用を与える光学機能面とを有し、
前記対物光学素子の光学機能面は、光軸を含み且つ前記第1の光情報記録媒体と前記第2の光情報記録媒体の両方に対して情報の記録及び/又は再生に用いられる共用領域と、該共用領域の外側(光軸から離れた側、以下同じ)に設けられ、主に前記第1の光情報記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生に用いられる専用領域とを有し、
前記対物光学素子は、前記第1の光情報記録媒体において、有効径と前記対物光学素子の焦点距離とから定められる前記第1の光情報記録媒体上のスポット径を形成するとともに、
前記第1の光情報記録媒体の使用時において、正弦条件不満足量の絶対値が最大となる場合が共用領域に存在し、
前記第1の光情報記録媒体の使用時に画角1°で前記対物光学素子に斜入射する場合に発生するコマ収差をCOMA1(λ1rms)、前記第2の光情報記録媒体の使用時に画角1°で前記対物光学素子に斜入射する場合に発生するコマ収差をCOMA2(λ2rms)とすると、
0.5≦COMA1/COMA2≦1.0 (1)
を満たすことを特徴とする。尚、コマ収差に関して、波長λの光源からの光束に関して波面収差の3次のコマ収差をΔW3(λrms)、5次のコマ収差をΔW5(λrms)、7次のコマ収差をΔW7(λrms)とすると、コマ収差COMA(λrms)は、以下の式で求められる。
COMA={(ΔW3)2+(ΔW5)2+(ΔW7)2}1/2 (1’)
│SC1(hmax)│≦0.010mm (4)
を満たすと、前記第1の光情報記録媒体において、有効径と前記対物光学素子の焦点距離とから定められる前記第1の光情報記録媒体上のスポット径を満たす前記対物光学素子を提供できる。
1.2・SC1Dmin ≦ SC1Smin (5)
であることを特徴とする。
前記対物光学素子は、前記第1又は前記第2の光源からの光束を集光する対物レンズと、前記光束に光学的作用を与える光学機能面とを有し、
前記対物光学素子の光学機能面は、光軸を含み且つ前記第1の光情報記録媒体と前記第2の光情報記録媒体の両方に対して情報の記録及び/又は再生に用いられる共用領域と、該共用領域の外側に設けられ、主に前記第1の光情報記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生に用いられる専用領域とを有し、
前記対物光学素子は、前記第1の光情報記録媒体において、有効径と前記対物光学素子の焦点距離とから定められる前記第1の光情報記録媒体上のスポット径を形成するとともに、
前記第1の光情報記録媒体の使用時において、正弦条件不満足量の絶対値が最大となる場合が共用領域に存在し、
前記第1の光情報記録媒体の使用時に画角1°で前記対物光学素子に斜入射する場合に発生するコマ収差をCOMA1(λ1rms)、前記第2の光情報記録媒体の使用時に画角1°で前記対物光学素子に斜入射する場合に発生するコマ収差をCOMA2(λ2rms)とすると、
0.5≦COMA1/COMA2≦1.0 (1)
を満たすので請求項1に記載の発明と同様な作用効果を達成できる。
対物レンズの両面は[数1]で示される非球面である。ただし、Zは光軸方向の軸で、hは光軸からの高さ、rは近軸曲率半径、κは円錐係数、A2iは非球面係数である。
本実施例においては、対物光学素子としての対物レンズの光源側の面に2つの光学機能面が形成されている。光軸を含む光学機能面は、DVD、CDそれぞれの使用時における球面収差を補正した内側光学機能面(共用領域)が形成され、その外側の光学機能面は、DVD使用時に球面収差補正され且つベストフォーカス状態でのCD使用時にはかかる光学機能面を通過した光束が光情報記録媒体面上でフレアー光となる専用領域が形成されている。表2に、本実施例にかかる対物レンズのレンズデータを示す。
SC1max 0.006mm
SC2max 0.024mm
SC1(hmax) 0.007mm
SC1(h0) 0.004mm
SC1(h0/2) -0.006mm
SC2(h0) -0.024mm
SC2(h0/2) -0.012mm
本実施例においては、対物光学素子としての対物レンズの光源側と光情報記録媒体側の両方の面に、2つの光学機能面が形成されている。光軸を含む光学機能面は、DVD、CDそれぞれの使用時における球面収差を補正した内側光学機能面(共用領域)が形成され、その外側の光学機能面は、DVD使用時に球面収差補正され且つベストフォーカス状態でのCD使用時にはかかる光学機能面を通過した光束が光情報記録媒体面上でフレアー光となる専用領域が形成されている。また共用領域と専用領域との間には、図9に示すような段差部が設けられている。表3に、本実施例にかかる対物レンズのレンズデータを示す。
SC1max 0.012mm
SC2max 0.015mm
SC1(hmax) −0.001mm
SC1(h0) 0.012mm
SC1(h0/2) −0.001mm
SC2(h0) −0.014mm
SC2(h0/2) −0.006mm
SC1Dmin −0.002mm
SC1Smin −0.001mm
SC1out (h 0 ) −0.001mm
d1 0.001mm
d2 0.002mm
hCDNA 1.589mm
本参考例1においては、対物光学素子としての対物レンズの光源側と光情報記録媒体側の両方の面に、2つの光学機能面が形成されている。光軸を含む光学機能面は、DVD(光源波長655nm)、CD(光源波長785nm)それぞれの使用時における球面収差を補正した内側光学機能面(共用領域)が形成され、その外側の光学機能面は、DVD使用時に球面収差補正され且つベストフォーカス状態でのCD使用時にはかかる光学機能面を通過した光束が光情報記録媒体面上でフレアー光となる専用領域が形成されている。表4に、本参考例1にかかる対物レンズのレンズデータを示す。
SC1max 0.005
SC2max 0.053
SC1(hmax) −0.001
SC1(h0) 0.001
SC1(h0/2) −0.004
SC2(h0) −0.053
SC2(h0/2) −0.014
本参考例2においては、対物光学素子としての対物レンズの光源側と光情報記録媒体側の両方の面に、2つの光学機能面が形成されている。光軸を含む光学機能面は、DVD(光源波長660nm)、CD(光源波長788nm)それぞれの使用時における球面収差を補正した内側光学機能面(共用領域)が形成され、その外側の光学機能面は、DVD使用時に球面収差補正され且つベストフォーカス状態でのCD使用時にはかかる光学機能面を通過した光束が光情報記録媒体面上でフレアー光となる専用領域が形成されている。表5に、本参考例2にかかる対物レンズのレンズデータを示す。
SC1max 0.016
SC2max 0.080
SC1(hmax) 0.001
SC1(h0) −0.003
SC1(h0/2) −0.011
SC2(h0) −0.080
SC2(h0/2) −0.026
112 第2半導体レーザ
16 対物レンズ
17 絞り
20 光情報記録媒体(DVD又はCD)
30 光検出器
Claims (4)
- 透明基板の厚さがt1である第1の光情報記録媒体に対して光束を照射することで情報の記録又は再生を行う波長λ1の第1の光源と、透明基板の厚さがt2(t1<t2)である第2の光情報記録媒体に対して光束を照射することで情報の記録又は再生を行う波長λ2(λ1<λ2)である第2の光源と、前記第1及び前記第2の光源から出射された光束を、前記第1及び前記第2の光情報記録媒体の透明基板を介して情報記録面に集光させる対物光学素子を含む集光光学系と、を有する光ピックアップ装置の対物光学素子であって、
前記対物光学素子は、前記第1又は前記第2の光源からの光束を集光する対物レンズと、前記光束に光学的作用を与える光学機能面とを有し、
前記対物光学素子の光学機能面は、光軸を含み且つ前記第1の光情報記録媒体と前記第2の光情報記録媒体の両方に対して情報の記録及び/又は再生に用いられる共用領域と、該共用領域の外側に設けられ、主に前記第1の光情報記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生に用いられる専用領域とを有し、
前記対物光学素子は、前記第1の光情報記録媒体において、有効径と前記対物光学素子の焦点距離とから定められる前記第1の光情報記録媒体上のスポット径を形成するとともに、
前記第1の光情報記録媒体の使用時において、正弦条件不満足量の絶対値が最大となる場合が前記共用領域に存在し、
前記第1の光情報記録媒体の使用時に画角1°で前記対物光学素子に斜入射する場合に発生するコマ収差をCOMA1(λ1rms)、前記第2の光情報記録媒体の使用時に画角1°で前記対物光学素子に斜入射する場合に発生するコマ収差をCOMA2(λ2rms)とすると、
0.5≦COMA1/COMA2≦1.0 (1)
を満たすことを特徴とする光ピックアップ装置の対物光学素子。 - 前記第1の光情報記録媒体の使用時において、前記対物光学素子の有効径の最外周部を通過する光線の光軸からの高さをhmaxとした場合、前記最外周光線の正弦条件不満足量SC1が、
│SC1(hmax)│≦0.010mm (4)
を満たすことを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置の対物光学素子。 - 光軸からの高さがhの無限物体距離光線が前記対物光学素子から出射したときに、出射後における該光線と光軸とのなす角をUで表し、且つ正弦条件不満足量をSC(h)=h/sinU−f(fはそれぞれの情報記録媒体使用時における前記対物光学素子の焦点距離)と定義した場合、前記第1の光情報記録媒体の使用時における、前記共用領域での正弦条件不満足量の最小値をSC1Dmin、専用領域での正弦条件不満足量の最小値をSC1Sminとすると、
1.2・SC1Dmin ≦ SC1Smin (5)
であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ピックアップ装置の対物光学素子。 - 透明基板の厚さがt1である第1の光情報記録媒体に対して光束を照射することで情報の記録又は再生を行う波長λ1の第1の光源と、透明基板の厚さがt2(t1<t2)である第2の光情報記録媒体に対して光束を照射することで情報の記録又は再生を行う波長λ2(λ1<λ2)である第2の光源と、前記第1及び前記第2の光源から出射された光束を、前記第1及び前記第2の光情報記録媒体の透明基板を介して情報記録面に集光させる対物光学素子を含む集光光学系と、を有する光ピックアップ装置であって、
前記対物光学素子は、前記第1又は前記第2の光源からの光束を集光する対物レンズと、前記光束に光学的作用を与える光学機能面とを有し、
前記対物光学素子の光学機能面は、光軸を含み且つ前記第1の光情報記録媒体と前記第2の光情報記録媒体の両方に対して情報の記録及び/又は再生に用いられる共用領域と、該共用領域の外側に設けられ、主に前記第1の光情報記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生に用いられる専用領域とを有し、
前記対物光学素子は、前記第1の光情報記録媒体において、有効径と前記対物光学素子の焦点距離とから定められる前記第1の光情報記録媒体上のスポット径を形成するとともに、
前記第1の光情報記録媒体の使用時において、正弦条件不満足量の絶対値が最大となる場合が共用領域に存在し、
前記第1の光情報記録媒体の使用時に画角1°で前記対物光学素子に斜入射する場合に発生するコマ収差をCOMA1(λ1rms)、前記第2の光情報記録媒体の使用時に画角1°で前記対物光学素子に斜入射する場合に発生するコマ収差をCOMA2(λ2rms)とすると、
0.5≦COMA1/COMA2≦1.0 (1)
を満たすことを特徴とする光ピックアップ装置。
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