JP5168007B2 - 電池、車両、電池搭載機器、及び、電池の製造方法 - Google Patents
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Description
このような電池の中には、正極あるいは負極となる金属端子部材を電池ケースの外側に固定した形態の電池がある。例えば、特許文献1に記載の、樹脂製のガスケットを介して蓋(電池ケース)に出力端子をかしめて固定してなる電池が挙げられている。
しかしながら、このエネルギービーム(電子ビーム)EBを、内部導通部材Q20を介して外部端子部材Q30にまで届かせてこれらを溶融させて、溶接部Q50を形成すると、内部導通部材Q20に多くの熱がかかる。このため、その熱の一部が、外部端子部材Q30を通じて、この外部端子部材Q30と電池ケースQ10との間を絶縁する絶縁樹脂からなる樹脂スペーサQ40にまで到達してしまい、この熱によってこの樹脂スペーサQ40を変質させてしまう虞がある。
また、貫通溶接では、内部導通部材Q20と外部端子部材Q30とが確実に溶接されているかどうかを、外観により確認し難い。
なお、エネルギービームとして、電子ビームの他、レーザ、イオンビーム等を用いても同様の不具合がある。
また、重畳部と外部端子部材との溶接が確実に行われていることを、外観により、容易に判別することができる。
また、外部端子部材のうちでも膨出部と溶接するので、この膨出部を設けずに溶接した場合に比して、溶接部から樹脂スペーサまでの間に介在する、外部端子部材の寸法を確保できる。このため、樹脂スペーサへの熱の伝わりを抑制することができ、熱による樹脂スペーサの変質をさらに抑制することができる。
また、重畳部と外部端子部材との溶接が確実に行われていることを、外観上から、容易に判別することができる。
さらに、溶接部から、絶縁性樹脂からなる樹脂スペーサまでの間に介在する、外部端子部材の寸法を確保できるので、樹脂スペーサへの熱の伝わりを抑制することができ、熱による樹脂スペーサの変質を抑制でき、電池ケースと外部端子部材との間を確実に絶縁することができる。
また、重畳部と外部端子部材との溶接が確実に行われていることを、外観により、容易に判別することができる電池を製造できる。
また、外部端子部材のうちでも膨出部と溶接するので、この膨出部を設けずに溶接した場合に比して、溶接部から樹脂スペーサまでの間に介在する、外部端子部材の寸法を確保できる。このため、樹脂スペーサへの熱の伝わりを抑制することができ、熱による樹脂スペーサの変質をさらに抑制した電池を製造することができる。
次に、本発明の実施形態1について、図面を参照しつつ説明する。
まず、本実施形態1にかかる電池1について説明する。図2に電池1を部分的に透視した斜視図を示す。この電池1は、破線で示す発電要素50、この発電要素50を収容する矩形箱形の電池ケース10の他に、正極端子20及び負極端子30を備える捲回形のリチウムイオン二次電池である。
このうち、正極内部端子本体部29は、封口蓋12のケース貫通孔12Kよりも径大の矩形板状の正極ケース結合部29F、及び、この正極ケース結合部29Fから発電要素50の正電極板51に向けて屈曲し、この正電極板51と溶接してなる正極集電部29Gを含む(図4参照)。このため、正極内部導通部材25は、発電要素50の正電極板51に電気的に導通してなる。
また、正極固定部22は、正極外部端子部材21の外表面21Sのうち、封口蓋12の上面12aに対向している正極固定部第2面22B、及び、この正極固定部第2面22Bの逆側に位置する、即ち、図2中、上方を向く正極固定部第1面22Aを有する。さらに、この正極固定部22の中央付近には、正極固定部第1面22Aと正極固定部第2面22Bとの間を貫通する正極端子貫通孔22Kが穿孔されている(図4参照)。
なお、正極重畳部27が、後述する負極重畳部37と異なり、十字状にしてあるので、図2中、上方から、電池ケース10を目視すれば(図3(b)参照)、その正極重畳部27で接合された正極端子10が正極(+極)側であることを容易に認識することができる。
また、かしめ変形により形成してなる正極重畳部27は、正極固定部22の第1平面部22Xに重なりつつ、自身の間端部27Rと正極膨出部22Tの側面22TFとが突合せ溶接されてなる。このため、正極外部端子部材21と正極重畳部27との接合強度を、これらをかしめのみで接合してなる場合より増大させることができる。
また、封口蓋12と正極内部導通部材25の正極内部端子本体部29との間には、ガスケット45が配置されている。このガスケット45は、ガスケット貫通孔45Kを有する環状で絶縁性の合成ゴム(本実施形態1では、エチレン−プロピレン−ジエンゴム)からなる。このガスケット45は、封口蓋12と正極内部導通部材25の正極内部端子本体部29との間に挟持されて、両者間をシールしている。
また、正極重畳部27と正極外部端子部材21との溶接が確実に行われていることを、その外観から、容易に判別することができる。
また、正極外部端子部材21のうちでも、第1平面部22Xよりも突出した正極膨出部22Tと溶接しているので、この正極膨出部22Tを設けずに溶接した場合に比して、正極溶接部PP1から絶縁部材41までの間に介在する、正極外部端子部材21(正極固定部22の第2平面部22Y)の寸法(厚み寸法)を大きくできる。このため、絶縁部材41への熱の伝わりを抑制することができ、熱による絶縁部材41の変質をさらに抑制することができる。
このうち、負極内部端子本体部39は、正極側と同様、矩形板状の負極ケース結合部39F、及び、発電要素50の負電極板52と溶接してなる負極集電部39Gを含む(図6参照)。このため、負極内部導通部材35は、発電要素50の負電極板52に電気的に導通してなる。
このうち負極固定部32は、負極外部端子部材31の外表面31Sのうち、封口蓋12の上面12aに対向している負極固定部第2面32B、及び、この負極固定部第2面32Bの逆側に位置する負極固定部第1面32Aを有する。さらに、この負極固定部32の中央付近には、正極側と同様、負極端子貫通孔32Kが穿孔されている(図6参照)。
このうち、第1平面部32Xの負極膨出部32Tは、図5(a),(b)に示すように、軸線XBを囲むように湾曲したU字形状(半円環状)をなし、自身の縦断面は台形形状をなした錐台形状である(図8(a)参照)。負極膨出部32Tは、先細の側面(斜面)32TFを含んでいる。
また、かしめ変形により形成した負極重畳部37は、負極固定部32の第1平面部32Xに重なりつつ、自身の短径端部37Rと負極膨出部32Tの側面32TFとが突合せ溶接されてなる。このため、負極外部端子部材31と負極重畳部27との接合強度を、これらをかしめのみで接合してなる場合より増大させることができる。
また、封口蓋12と負極内部導通部材35の負極内部端子本体部39との間にも、正極側と同様に、ガスケット45が挟持されて、両者間をシールしている。
また、負極重畳部37と負極外部端子部材31との溶接が確実に行われていることを、その外観から容易に判別することができる。
また、負極外部端子部材31のうちでも、第1平面部32Xよりも突出した負極膨出部32Tと溶接しているので、この負極膨出部32Tを設けずに溶接した場合に比して、負極溶接部PNから絶縁部材41までの間に介在する、負極外部端子部材31(負極固定部32の第2平面部32Y)の寸法(厚み寸法)を大きくできる。このため、絶縁部材41への熱の伝わりを抑制することができ、熱による絶縁部材41の変質をさらに抑制することができる。
図7に、この電池1の正極端子20を構成する、かしめ変形前の未変形正極内部導通部材125、ガスケット45、封口蓋12、絶縁部材41、及び、正極外部端子部材21の分解斜視図を示す。
このうち、未変形正極内部導通部材125は、前述の正極内部端子本体部29と、このうちの正極内部端子本体部29から軸線XA方向に延びる円筒形状の未変形正極貫通接続部126とを有する。このうち、正極内部端子本体部29の正極集電部29Gは、図7に図示しないが、発電要素50の正電極板51と溶接されている。また、未変形正極貫通接続部126は、図7中、上方に開口する変形用穴126Hが凹設されている。
図8(a)に示すように、略円錐形状の先端部151Aを有する拡径金型151を、未変形正極貫通接続部126の変形用穴126Hに向けて、軸線XAに沿って移動させる。またこれと同時に、平面152Bを有する平面金型152を、正極ケース結合部29Fの下方に当接させて、軸線XAに沿って正極外部端子部材21に向けて移動させる。
これにより、正極外部端子部材21の正極固定部第1面22Aよりも外側では、未変形正極貫通接続部126がカサ状(円錐筒状)に開いた形状とされる(図8(b)参照)。
このとき、正極固定部第1面22Aに配置された正極膨出部22Tの側面22TFの一部に、正極重畳部27の間端部27Rが当接している(図9参照)。即ち、正極膨出部22Tの側面22TF及び正極重畳部27の間端部27Rが、突き合わせた状態で当接し合っており、この部分を突合せ部分JP1とする。
なお、正極重畳部27の腕部27Hが、隣り合う正極膨出部22T,22Tの間、即ち、間端部27R,27Rの間から軸線XAの径方向外側DRに向けていずれも延びて、正極重畳部27自身が十字状をなす(図3(b)参照)。
また、正極重畳部27を正極外部端子部材21の第1平面部22Xに重ねると共に、正極膨出部22Tの側面22TFと正極重畳部27の間端部27Rとを突き合わせて、これらがなす突合せ部分JP1を溶接するので、確実に突合せ溶接を行った電池1を製造できる。
また、正極外部端子部材21のうちでも正極膨出部22Tと溶接するので、この正極膨出部22Tを設けずに溶接した場合に比して、正極溶接部PP1から絶縁部材41までの間に介在する、正極外部端子部材21(正極固定部22の第2平面部22Y)の寸法(厚み寸法)を大きくできる。このため、絶縁部材41への熱の伝わりを抑制することができ、熱による絶縁部材41の変質をさらに抑制した電池1を製造することができる。
このうち、未変形負極内部導通部材135は、前述の負極内部端子本体部39と、円筒形状の未変形負極貫通接続部136とを有する。このうち、負極内部端子本体部39の負極集電部39Gは、図11に図示しないが、発電要素50の負電極板52と既に溶接されている。また、未変形負極貫通接続部136は、図11中、上方に開口する変形用穴136Hが設けられている。
図8(a)に示すように、正極側と同様に、上述の拡径金型151を、未変形負極貫通接続部136の変形用穴136Hに向けて、軸線XBに沿って移動させる。またこれと同時に、上述の平面金型152を、負極ケース結合部39Fの下方に当接させて、軸線XBに沿って負極外部端子部材31に向けて移動させる。
これにより、負極外部端子部材31の負極固定部第1面32Aよりも外側では、未変形負極貫通接続部136がカサ状(円錐筒状)に開いた形状とされる(図8(b)参照)。
このとき、負極固定部第1面32Aに配置された負極膨出部32Tの側面32TFの一部に、負極重畳部37の短径端部37Rが当接している(図9参照)。即ち、負極膨出部32Tの側面32TF及び負極重畳部37の短径端部37Rが、突き合わせた状態で当接し合っており、この部分を突合せ部分JP2とする。
なお、負極重畳部37の腕部37Hが、短径端部27R,27Rの間から軸線XAの径方向外側DRに向けていずれも一直線上に延びて、負極重畳部37自身が略楕円形状をなす(図5(b)参照)。
また、負極重畳部37を負極外部端子部材31の第1平面部32Xに重ねると共に、負極膨出部32Tの側面32TFと負極重畳部37の短径端部37Rとを突き合わせて、これらがなす突合せ部分JP2を溶接するので、確実に突合せ溶接を行った電池1を製造できる。
また、正極側と同様に、負極外部端子部材21(負極固定部32の第2平面部32Y)の寸法(厚み寸法)を大きくできるので、絶縁部材41への熱の伝わりを抑制することができ、熱による絶縁部材41の変質をさらに抑制した電池1を製造することができる。
次に、本発明の変形形態1にかかる電池201について、図12〜18を参照しつつ説明する。
本変形形態1の電池201では、外部端子部材と内部導通部材との接合の形態が前述の実施形態1と異なり、それ以外は同様である。
そこで、異なる点を中心に説明し、同様の部分の説明は省略又は簡略化する。なお、同様の部分については同様の作用効果を生じる。また、同内容のものには同番号を付して説明する。
この正極端子220について、図12中のR部を拡大した図13を参照しつつ説明する。この正極端子220は、電池ケース10の外部に配置された正極外部端子部材221と、主として電池ケース10内に配置された正極内部導通部材225により構成されている(図13,14参照)。なお、正極内部導通部材225は、図5に示すかしめ変形前の未変形正極内部導通部材125のうち、未変形正極貫通接続部126を正極外部端子部材221に貫通させて突出させた後に、未変形正極貫通接続部126を、軸線XAの径方向外側DRに円板状に押し拡げてかしめ変形させた点が、実施形態1と異なる。
なお、かしめ変形により形成してなる正極重畳部227は、底面222Jに重なりつつ、自身の端部227Rと正極外部端子部材221のテーパ面222Wとが突合せ溶接されてなる。このため、正極外部端子部材221と正極重畳部227との接合強度が、これらをかしめのみで接合してなる場合より増大する。
また、正極重畳部227と正極外部端子部材221との溶接が確実に行われていることを、その外観から、容易に判別することができる。
図15に、この電池201の正極端子220を構成する、かしめ変形前の未変形正極内部導通部材125、ガスケット45、封口蓋12、絶縁部材41、及び、正極外部端子部材221の分解斜視図を示す。
まず、図15に示すように、未変形正極貫通接続部126を、ガスケット45のガスケット貫通孔45K、封口蓋12のケース貫通孔12K、絶縁部材41の絶縁貫通孔41K、及び、正極外部端子部材221の正極端子貫通孔222Kに、この順に挿通して、その先端側を正極外部端子部材221よりも突出させる。挿通後の未変形正極貫通接続部126とその周囲部分の断面図を図16(a)に示す。
図16(a)に示すように、実施形態1と同様、拡径金型151を未変形正極貫通接続部126の変形用穴126Hに向けて、軸線XAに沿って移動させる。またこれと同時に、平面金型152を、正極ケース結合部29Fの下方に当接させて、軸線XAに沿って正極外部端子部材221に向けて移動させる。
これにより、正極外部端子部材221の正極固定部第1面222Aよりも外側では、未変形正極貫通接続部126がカサ状(円錐筒状)に開いた形状とされる(図16(b)参照)。
このとき、正極外部端子部材221におけるテーパ面222W、及び、正極重畳部227の端部27Rが、突き合わせた状態で当接し合っており、この部分を突合せ部分JP3とする。
また、正極重畳部227を正極外部端子部材221における窪み部222Dの底面222Jと重ねると共に、正極外部端子部材221におけるテーパ面222Wと正極重畳部227の端部227Rとを突き合わせて、これらを溶接するので、確実に突合せ溶接を行った電池201を製造できる。
本実施形態2にかかる車両500は、前述した電池1(201)を複数搭載したものである。具体的には、図19に示すように、車両500は、エンジン540、フロントモータ520およびリアモータ530を併用して駆動するハイブリッド自動車である。この車両500は、車体590、エンジン540、これに取り付けられたフロントモータ520、リアモータ530、ケーブル550、インバータ560、及び、複数の電池1(201)を自身の内部に有する組電池510を有している。
また、本実施形態3のハンマードリル600は、前述した電池1(201)を含むバッテリパック610を搭載したものであり、図20に示すように、バッテリパック610、本体620を有する電池搭載機器である。なお、バッテリパック610はハンマードリル600の本体620のうち底部621に可能に収容されている。
例えば、実施形態1,2および変形形態1では、電池をリチウムイオン二次電池としたが、本発明は、リチウムイオン二次電池に限らず、外部端子部材及び内部導通部材を有する電池であれば、いずれの種類の電池にも適用することができる。また、実施形態1及び変形形態1では、捲回型の発電要素を用いたリチウムイオン二次電池を示したが、複数の正電極板と複数の負電極板とを、セパレータを介して交互に積層してなる積層型の発電要素を用いたリチウムイオン二次電池でも良い。
また、実施形態1では、外部端子部材において、2つの、或いは、4つの膨出部を配置したが、例えば、単数(1つ)の膨出部の他に、3つ、又は、5つ以上の複数の膨出部を外部端子部材に配置しても良い(図21(b)参照)。さらに、正極外部端子部材と負極外部端子部材とを異なる形態としたが、これらを同一の形態、例えば、互いの膨出部の形態を同一にしても良い。
10 電池ケース
21,221 正極外部接続端子(外部接続端子)
21S,221S 外表面
22A 正極固定部第1面(外表面,外側面)
22B,222B 正極固定部第2面(外表面,電池ケースに対向する面)
22T 正極膨出部(膨出部)
22TF 側面
22X 第1平面部(低位部)
22Y 第2平面部(溶接部よりも電池ケース側にある部位)
25,225 正極内部導通部材(内部導通部材)
26,226 正極貫通接続部(貫通接続部)
27,227 正極重畳部(重畳部)
27R,227R 間端部
28 正極端子貫通部(端子貫通部)
31 負極外部接続端子(外部接続端子)
31S 負極外部端子外表面(外表面)
32A 負極固定部第1面(外表面,外側面)
32B 負極固定部第2面(外表面,電池ケースに対向する面)
32T 負極膨出部(膨出部)
32TF 側面
32X 第1平面部(低位部)
32Y 第2平面部(溶接部よりも電池ケース側にある部位)
35 負極内部導通部材(内部導通部材)
36 負極貫通接続部(貫通接続部)
37 負極重畳部(重畳部)
37R 短径端部
38 負極端子貫通部(端子貫通部)
41 絶縁部材(樹脂スペーサ)
50 発電要素
51 正電極板(電極)
52 負電極板(電極)
222A 正極第1面((外部接続端子の)外表面,外側面)
222J 底面((外部接続端子の)外表面,外側面)
500 車両
510 組電池(電池)
600 ハンマードリル(電池搭載機器)
610 バッテリパック(電池)
EB レーザビーム(エネルギービーム)
JP1,JP2,JP3 突合せ部分
PN 負極溶接部(溶接部)
PP1,PP2 正極溶接部(溶接部)
Claims (9)
- 発電要素と、
上記発電要素を収容してなる電池ケースと、
上記電池ケース内に配置されて、上記発電要素の一方の電極に電気的に導通してなる内部導通部材であって、
上記電池ケースを貫通して、この電池ケースの外部に突出する貫通接続部を有する
内部導通部材と、
上記電池ケースの外部に配置され、上記内部導通部材の上記貫通接続部と溶接された外部端子部材であって、
溶接により上記内部導通部材の上記貫通接続部と共に溶け込んだ溶接部を為してなる
外部端子部材と、
上記電池ケースと上記外部端子部材のうち少なくとも上記溶接部よりも上記電池ケース側の部位との間に介在する樹脂スペーサと、を備える
電池であって、
上記貫通接続部は、
上記外部端子部材の外表面のうち上記電池ケースに対向する面とは逆側に位置する外側面に重なって拡がる重畳部を含み、
上記溶接部は、
上記重畳部の拡がり方向周縁の端部を上記外部端子部材と上記拡がり方向に互いに突き合わせ、上記重畳部から見て上記電池ケースの位置する側とは逆側から、上記端部と上記外部端子部材との界面に直接向かうエネルギービームを用いた溶接により、上記重畳部及び上記外部端子部材内に形成されてなる
電池。 - 請求項1に記載の電池であって、
前記外部端子部材は、
前記外側面の側に、周囲の低位部よりも外方に膨出して高位となる膨出部を有し、
前記内部導通部材の前記貫通接続部の前記重畳部は、
上記外部端子部材のうち、上記低位部に重なると共に、
自身の端部が、上記膨出部の側面に突き合わせられ、上記膨出部と溶接されてなる
電池。 - 請求項1又は請求項2に記載の電池であって、
前記重畳部は、前記電池ケースに前記貫通接続部を貫通させた後の、上記貫通接続部の一部をかしめ変形させて形成してなる
電池。 - 発電要素と、
上記発電要素を収容してなる電池ケースと、
上記電池ケース内に配置されて、上記発電要素の一方の電極に電気的に導通してなる内部導通部材であって、
上記電池ケースを貫通して、この電池ケースの外部に突出する貫通接続部を有する
内部導通部材と、
上記電池ケースの外部に配置され、上記内部導通部材の上記貫通接続部と溶接された外部端子部材であって、
溶接により上記内部導通部材の上記貫通接続部と共に溶け込んだ溶接部を為してなる
外部端子部材と、
上記電池ケースと上記外部端子部材のうち少なくとも上記溶接部よりも上記電池ケース側の部位との間に介在する樹脂スペーサと、を備える
電池であって、
上記外部端子部材は、
その外表面のうち上記電池ケースに対向する面とは逆側に位置する外側面の側に、周囲の低位部よりも外方に膨出して高位となる膨出部を有し、
上記貫通接続部は、
上記外部端子部材を貫通する端子貫通部と、
上記端子貫通部よりも、拡径された形態を有し、上記外部端子部材のうち上記低位部の上記外側面に重なると共に、自身の端部が、上記膨出部の側面に突き合わせられた重畳部と、を含み、
上記溶接部は、
エネルギービームを用いた、上記重畳部の端部と上記外部端子部材の上記膨出部との突合せ溶接により、上記重畳部及び上記外部端子部材内に形成されてなり、
上記樹脂スペーサは、
絶縁性樹脂からなり、上記電池ケースと上記外部端子部材との間を絶縁してなる
電池。 - 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の電池を搭載した車両。
- 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の電池を搭載した電池搭載機器。
- 発電要素と、
上記発電要素を収容してなる電池ケースと、
上記電池ケース内に配置されて、上記発電要素の一方の電極に電気的に導通してなる内部導通部材であって、
上記電池ケースを貫通して、この電池ケースの外部に突出する貫通接続部を有する
内部導通部材と、
上記電池ケースの外部に配置され、上記内部導通部材の上記貫通接続部と溶接された外部端子部材であって、
溶接により上記内部導通部材の上記貫通接続部と共に溶け込んだ溶接部を為してなる
外部端子部材と、
上記電池ケースと上記外部端子部材のうち少なくとも上記溶接部よりも上記電池ケース側の部位との間に介在する樹脂スペーサと、を備える
電池の製造方法であって、
上記貫通接続部は、
上記外部端子部材の外表面のうち上記電池ケースに対向する面とは逆側に位置する外側面に重なって拡がる重畳部を含み、
上記重畳部の拡がり方向周縁の端部と上記外部端子部材とを上記拡がり方向に互いに突き合わせ、上記重畳部から見て上記電池ケースの位置する側とは逆側から、上記端部と上記外部端子部材との界面に直接向かうエネルギービームを照射して、上記重畳部及び上記外部端子部材内に上記溶接部を形成する溶接工程、を備える
電池の製造方法。 - 請求項7に記載の電池の製造方法であって、
前記外部端子部材は、
前記外側面の側に、周囲の低位部よりも外方に膨出して高位となる膨出部を有し、
前記内部導通部材の前記貫通接続部の前記重畳部は、
上記外部端子部材のうち、上記低位部に重なると共に、
自身の端部が、上記膨出部の側面に突き合わせられてなり、
前記溶接工程は、
上記重畳部の上記端部と上記外部端子部材の上記膨出部とを溶接する
電池の製造方法。 - 請求項7又は請求項8に記載の電池の製造方法であって、
前記溶接工程に先立ち、
前記電池ケースに前記貫通接続部を貫通させた後に、上記貫通接続部の一部をかしめ変形して、前記重畳部を形成する重畳部かしめ形成工程、を備える
電池の製造方法。
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