JP5165478B2 - シート折り装置とシート折り方法、並びにそのシート折り装置を搭載したシート処理装置及び画像形成システム - Google Patents
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Description
図1に示す画像形成システムは画像形成装置Aとシート処理装置Bとから構成されている。そして画像形成装置Aの排紙口3にシート処理装置Bの搬入口23aが連結され、画像形成装置Aで画像形成されたシートをシート処理装置Bでステープル綴じや中折り等の後処理を施してスタックトレイ21及びサドルトレイ22に収納するように構成されている。
まず画像形成装置Aは、給紙部1からシートを画像形成部2に送り、画像形成部2でシートに印刷した後、排紙口3から排出するように構成されている。給紙部1は複数サイズのシートが給紙カセット1a、1bに収納してあり、指定されたシートを1枚ずつ分離して画像形成部2に給送する。画像形成部2は例えば静電ドラム4と、その周囲に配置された印字ヘッド(レーザ発光器)5と現像器6と、転写チャージャ7と定着器8が配置され、静電ドラム4上にレーザ発光器5で静電潜像を形成し、これに現像器6でトナーを付着し、転写チャージャ7でシート上に画像を転写し、定着器8で加熱定着する。このように画像形成されたシートは排紙口3から順次搬出される。図示9は循環経路であり、定着器8から表面側に印刷したシートを、スイッチバック経路10を介して表裏反転した後、再び画像形成部2に給送してシートの裏面側に印刷する両面印刷の経路である。このように両面印刷されたシートはスイッチバック経路10で表裏反転された後排紙口3から搬出される。
次にシート処理装置Bは、画像形成装置Aの排紙口3から画像形成されたシートを受け入れ、(i)このシートをスタックトレイ21に収容するか(前述の「プリントアウトモード」)、(ii)排紙口3からのシートを束状に部揃えしてステープル綴じした後、スタックトレイ(第1スタックトレイ)21に収納するか(前述の「綴じ仕上げモード」)、(iii)排紙口3からのシートを束状に部揃えしてその中央をステープル綴じた後、冊子状に折り畳んでサドルトレイ(第2スタックトレイ)22に収納(前述の「冊子仕上げモード」)する為以下のように構成されている。
前述の第2処理部BX2は前述のように第2搬入経路P2に配置された集積ガイド45と、この集積ガイド45に配置された中綴じユニット40と、シート折り装置44とで構成されている。
上記集積ガイド45は、前述の第2搬入経路P2の下流側に連続して配置され、搬入口23aからのシートを立位姿勢で順次上方に積載収納するように構成されている。特に図示の集積ガイド45は、ケーシング20を縦断するように略々鉛直方向に配置され、シートを立位姿勢で集積するように構成され、これによって装置を小型コンパクトに構成している。また、図示の集積ガイド45は中央で屈曲したガイドプレートで構成され、この集積ガイド45は内部に最大サイズシートを収納する長さ形状に形成され、後述する中綴じユニット40と折り処理機構44を配置する側に突出するように湾曲又は屈曲した形状に構成されている。そして集積ガイド45にはシート先端を規制する先端ストッパ43が設けられ、この先端ストッパ43はシートサイズ(排紙方向の長さ)に応じて位置移動するようになっている。
上述の集積ガイド45には中綴じユニット40が配置され、この集積ガイド45に部揃え集積されたシート束の中央部をステープル綴じするようになっている。その構成を図11(a)(b)に基づいて説明する。この中綴じユニット40はドライバ70とクリンチャー75とで構成されている。ドライバ70は綴じ位置にセットされたシート束にステープル針を刺入するヘッド部材70aと、ステープル針を収容したカートリッジ71と、ドライブカム77と、このドライブカム77を駆動するステープルモータMDとで構成されている。上記ドライバ70はフレームのヘッド部材70aに図11(b)に示すようにドライバ部材72とフォーマ73とベンディングブロック74が上下にこの順に内蔵されている。そしてドライバ部材72とフォーマ73とは上死点と下死点との間で上下往復動するようにヘッド部材70aに上下摺動自在に支持され、ベンディングブロック74は直線状のステープル針をコの字状に折り曲げる成形型としてヘッド部材70aに固定されている。
折り処理装置44は、図2に示すように上述の中綴じユニット40の下流側に配置された折り目箇所にはシート束を折り目箇所を境にほぼ等距離にある両脇部分を互いに重ね合わせ折り畳み、そのシート束を下流に搬出すると共に、そのシート束を後述する増し折り最中一時的に保持する二つ折り手段46と、この二つ折り手段46のニップ位置にシート束を挿入する折ブレード47と、二つ折り手段46により二つ折りされたシート束の折り部を再度折り込む所謂増し折り形成する増し折り機構48と、この増し折り機構48により増し折りされたシート束を受けサドルトレイ22に向け搬出する搬出手段49とで構成されている。
この二つ折り手段46は、互いに圧接したロール46a、46bで構成され、各ロールは略々最大シートの幅長さに形成されている。
上記一対の折ロール46a、46bはゴムローラなどの各的摩擦係数の大きい材料で形成されている。これはゴムなどの軟質材によってシートを折曲げながら回転方向に移送する為であり、ゴム質材をライニング加工することによって形成しても良い。この折ロール46a、46bには凹凸形状に形成されシート値幅方向にギャップが形成してある。このギャップは後述する折ブレード47の凹凸と一致するように配置してあり、折ブレード先端がロールニップ間に進入し易いように配慮してある。つまり一対の互いに圧接した折ロール46a、46bにはシート幅方向に間隙(ギャップ)を有する凹凸形状に形成され、この間隙にシートのステープル綴じ個所と、同様に凹凸形状に形成した折ブレード47の刃先が進入するようになっている。
次に、増し折り機構48による増し折り処理について図4に基づき説明する。図中、48aは増し折りローラ、48bは移動ガイド、48cは移動ガイド48bに増し折りローラ48aを移動自在に支持する支持体、48dは増し折りローラ48aにより押圧されるシート束SHを支える装置フレームに固定された支持プレートである。
以上説明した第1実施例の折り処理装置44は、中紙がずれることが無く、正確な折り目箇所で増し折り処理をすることが出来るものの、図10(a)で示すように増し折りローラ48aを図示x2位置で正確に停止させることが前提で、増し折りローラ48aがオーバーランして図示x4位置に至る図示x3位置状態において、シート束SHを図示矢視のような斜めの力が作用し、シート面に擦られた傷、特に薄いシートの場合には千切れる等の不具合が有り、以下にその不具合をも一掃し、中紙がずれることが無く、正確な折り目箇所で増し折り処理をすることが出来る第2の実施例について図5乃至図9に基づき説明する。
上述した画像形成装置の制御構成を図12のブロック図に従って説明する。図1及び図5に示す画像形成システムは画像形成装置Aの制御部(以下「本体制御部」という)150とシート処理装置Bの制御部(以下「後処理制御部」という)160を備えている。本体制御部150は画像形成制御部151と給紙制御部152と入力部153を備えている。そしてこの入力部153に設けられたコントロールパネル18から「画像形成モード」「後処理モード」の設定を行う。画像形成モードは前述したように、プリントアウト部数、シートサイズ、カラー・モノクロ印刷、拡大・縮小印刷、両面・片面印刷、その他の画像形成条件を設定する。そして本体制御部150はこの設定された画像形成条件に応じて画像形成制御部151及び給紙制御部152を制御し、所望のシートに画像形成した後、本体排紙口3からシートを順次搬出する。
後処理制御部160は、指定された仕上げモードに応じてシート処理装置Bを動作させる制御CPU161と、動作プログラムを記憶したROM162と、制御データを記憶するRAM163を備えている。そしてこの制御CPU161は、搬入口23aに送られたシートの搬送を実行する「シート搬送制御部164a」と、画像形成装置Aからのシートにパンチ穴を穿孔する「パンチ制御部164p」と、処理トレイ29へのシートの部揃え集積を制御する「シート集積動作制御部164b」と、処理トレイ29に集積したシート束に綴じ処理を施す「端綴じ動作制御部164c」と、集積ガイド45に集積したシート束に折り処理を施す「折り処理制御部164d」と、折り処理後のシート束を断裁揃えする「トリマ制御部164t」で構成されている。
上記折り処理制御部164dは、画像形成装置の制御部150のコントロールパネル18に中折り処理が選択された情報によって、先に説明した二つ折りローラ46a、46bのシート束SHの搬出動作を制御し、その二つ折りローラ46a、46bの搬出動作を一時停止させ、その停止信号を受け昇降支持フレーム48h(図7参照)をシート束SH最上面に下降させ、図7に示す支持体48cと移動フレーム48kとの間に設けられだ附勢バネ48jで支持体48cに支持された増し折りローラ48aをシート束SHに押圧する。その押圧状態のまま駆動モータ48fを作動し、増し折りローラ48aを二つ折りローラ46a、46b側からシート束SHの折り部側に向け移動制御するようになっている。
B シート処理装置
40 中綴じユニット
44 シート折り装置
46 挟持手段
46a、46b 二つ折りローラ(二つ折りローラ対)
48 押圧手段(増し折り機構)
48a 増し折りローラ
48e 湾曲板状部材
49 搬出手段
49a、49b 搬出ローラ対
Claims (10)
- 複数枚のシートを積載したシート束を所望の折り目箇所で折り畳むシート折り装置において、
前記折り目箇所を境に折り重ねられたシート束を挟持する挟持手段と、
その挟持手段が挟持する挟持位置と前記折り目箇所との間で前記シート束を押圧し、その挟持手段の挟持位置側から折り目箇所側に向けその押圧位置を移動させ、前記折り目箇所を押圧する押圧手段と、
を備えてなるシート折り装置。 - 前記挟持手段は、前記シート束の折り目箇所を境にほぼ等距離にある両脇部分を互いに折り重ね二つ折りに折り畳み下流に搬出する搬出ローラ対から成り、
前記押圧手段は、前記挟持手段により二つ折りされた前記シート束の折り目を再度折り込み増し折り形成する増し折り機構を備えて成る請求項1に記載のシート折り装置。 - 前記増し折り機構は、
前記挟持方向断面が湾曲形状の湾曲板状部材と、
この湾曲板状部材の湾曲面を前記シート束のシート面に押圧する押圧ローラと、
この押圧ローラを前記シート束のシート面に沿って移動させ、前記板状部材による前記シート束の挟持位置が前記二つ折り手段の保持位置側から前記折り目箇所側に向け移動させる移動手段と、
から成る請求項2に記載のシート折り装置。 - 前記湾曲板状部材は、曲率が半径200mm前後の湾曲面を形成して成る請求項3に記載のシート折り装置。
- 前記折り目箇所を折ることで中折り若しくはZ折り形成して成る請求項1乃至3に記載のシート折り装置。
- 複数枚のシートを積載したシート束を所望の折り目箇所で折り処理を行うシート折り方法において、
複数枚のシートを順次積載し束状に集積する束集積工程と、
この束集積工程により集積されたシート束を所望の折り目箇所で折り畳む折り畳み工程と、
この折り畳み工程により折り畳まれた前記シート束を挟持保持する挟持工程と、
この挟持工程で挟持された挟持位置と前記折り目箇所との間で前記シート束を押圧し、その挟持位置側から折り目箇所側に向けその押圧位置を移動させ、前記折り目箇所を押圧する押圧工程と、
を備えてなるシート折り方法。 - 前記折り畳み工程では、一対の搬出ローラ対間を前記シート束の折り目箇所を先頭に通過させ互いに折り重ね二つ折りに折り畳み、
前記挟持工程では、前記一対の搬出ローラで前記シート束を挟持し、
前記押圧工程は、前記挟持手段により二つ折りされた前記シート束の折り目箇所を再度折り込み増し折り形成して成る請求項6に記載のシート折り方法。 - 前記押圧工程では、前記挟持位置側から折り目箇所側に向け押圧移動を複数回繰り返し行う請求項6及び7に記載のシート折り方法。
- シートを順次搬出する排紙口と、
この排紙口からのシートを束状に集積する処理トレイと、
この処理トレイから搬出されるシート束を収容するスタックトレイと、
このスタックトレイに搬出するシート束を所望の折り目箇所で折り処理を行うシート折り装置とを備えたシート処理装置において、
前記シート折り装置は、請求項1乃至5に記載の構成を備えて成るシート処理装置。 - 順次シート上に画像形成する画像形成装置と、
上記画像形成装置からの複数枚のシートを積載したシート束を所望の中折り目箇所で中折り処理を行うシート処理装置と、から構成され、
上記シート処理装置は請求項9に記載の構成を備えて成る画像形成システム。
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