JP5163885B2 - 伝達比可変操舵装置 - Google Patents
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Description
請求項1の発明によれば、ハンドル操作に伴う第1の操舵系回転部材の回転は、可撓性外歯歯車及び剛性内歯歯車を介して第2の操舵系回転部材に伝達される。また、可撓性外歯歯車と剛性内歯歯車とが差動回転することにより、モータの回転が減速されて第2の操舵系回転部材に伝達される。つまり、ハンドル操作による第1の操舵系回転部材の回転に、可撓性外歯歯車と剛性内歯歯車との差動回転が加えられることで、ハンドルの操舵角と転舵輪の転舵角との比率が変更される。
請求項2の発明によれば、可撓性外歯歯車が軸方向の中間で断裂した場合には、内側筒部の底壁と一方の操舵系回転部材の端面との間に挟まれていた圧縮コイルバネの弾発力により、内側筒部が分離移動位置に向かって移動する。
請求項3の発明によれば、可撓性外歯歯車が軸方向の中間で断裂した場合に、外側筒部の内周面と内側筒部の外周面とに形成された非常時連結歯が互いに噛合することで、外側筒部と内側筒部とが一体回転するように連結される。
請求項4の発明によれば、非常時連結歯が噛合したときのガタを抑えることができる。
請求項5の発明によれば、外側筒部と内側筒部の軸方向で互いに対向した軸方向対向壁には、嵌合凸部と嵌合凹部とが形成されており、可撓性外歯歯車が軸方向の中間で断裂した場合には、嵌合凸部と嵌合凹部とが凹凸嵌合することで、外側筒部と内側筒部とが一体回転するように連結される。
請求項6の発明によれば、可撓性外歯歯車が軸方向の中間で断裂した場合には、内側筒部の外面と外側筒部の内面との間で摩擦係合することで、外側筒部と内側筒部とが一体回転するように連結される。
以下、本発明に係る一実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。図1に示すように、車両10のうち1対の前輪11,11(本発明に係る「転舵輪」に相当する)の間には転舵輪間シャフト12が差し渡されている。その転舵輪間シャフト12は、車両10のボディ(図示せず)に固定された筒形ハウジング13の内部に挿通され、転舵輪間シャフト12の両端は、傾動可能なタイロッド14,14を介して各前輪11,11に連結されている。また、筒形ハウジング13の軸方向の中間部分には大径部13Dが備えられ、その大径部13Dに転舵モータ15が内蔵されている。転舵モータ15は筒状のロータ15Rを備え、そのロータ15Rの内側を転舵輪間シャフト12が貫通している。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
11,11 前輪(転舵輪)
23 第1のステアリングシャフト(第1の操舵系回転部材)
23A,53A スプライン(直動許容連結部、常時連結歯)
24 第2のステアリングシャフト(第2の操舵系回転部材)
28 ハンドル
30 伝達比可変操舵装置
34 モータ
40 波動歯車減速機構
41 ウェーブジェネレータ
45 圧縮コイルバネ(付勢手段)
50 フレクスプライン(可撓性外歯歯車)
50B 底壁(軸方向対向壁)
52 大径筒部(内側筒部)
53 小径筒部(内側筒部)
54 非常用外歯(非常時連結部、非常時連結歯)
60 外側筒部
60B 底壁(軸方向対向壁)
64 非常用内歯(非常時連結部、非常時連結歯)
67 サーキュラスプライン(剛性内歯歯車)
90A,91A 嵌合凹部
90B,91B 嵌合凸部
92A 円錐内面(剛性内歯歯車の内面)
92B 円錐外面(可撓性外歯歯車の外面)
Claims (7)
- ハンドルと一体回転する第1の操舵系回転部材と、その第1の操舵系回転部材の同軸上に配置されて転舵輪の転舵に連動して回転する第2の操舵系回転部材との間に波動歯車減速機構を設け、
前記波動歯車減速機構には、剛性内歯歯車と、その内側に配置されかつ前記剛性内歯歯車と歯数が異なる可撓性外歯歯車と、さらにその内側に嵌合して前記可撓性外歯歯車を楕円形に変形して前記可撓性外歯歯車を前記剛性内歯歯車に対して部分的に噛合させるウェーブジェネレータとが備えられると共に、前記第1と第2の一方の操舵系回転部材が前記可撓性外歯歯車に連結される一方、他方の操舵系回転部材が前記剛性内歯歯車に連結され、
モータにて前記ウェーブジェネレータを回転駆動することで、前記可撓性外歯歯車と前記剛性内歯歯車とを差動回転させて、前記ハンドルの操舵角に対する前記転舵輪の転舵角の比率を変更可能とした伝達比可変操舵装置において、
前記剛性内歯歯車のうち前記可撓性外歯歯車との噛合部分と一体回転し、その噛合部分から軸方向の一方側に延びた外側筒部と、
前記可撓性外歯歯車のうち前記剛性内歯歯車との噛合部分と一体回転し、その噛合部分から前記外側筒部の内側に向かって延びた内側筒部とを備えると共に、
前記モータを両端開放の筒構造にして、その中心部に前記一方の操舵系回転部材を挿通して前記内側筒部の内側に嵌合し、
前記内側筒部と前記一方の操舵系回転部材との間には、前記可撓性外歯歯車が軸方向の中間で断裂した場合に、前記内側筒部を前記噛合部分から離れた分離移動位置に移動させる付勢手段と、前記内側筒部が前記分離移動位置に移動したか否かに拘わらず、前記内側筒部と前記一方の操舵系回転部材とを一体回転可能に連結する直動許容連結部とが備えられ、
前記外側筒部と前記内側筒部との間には、前記内側筒部が前記分離移動位置に移動した場合に、前記外側筒部と前記内側筒部とを一体回転するように連結する非常時連結部が備えられたことを特徴とする伝達比可変操舵装置。 - 前記内側筒部には、前記一方の操舵系回転部材の端面に対向する底壁が備えられ、
前記付勢手段は、前記内側筒部の前記底壁と前記一方の操舵系回転部材の端面との間に挟まれた圧縮コイルバネであることを特徴とする請求項1に記載の伝達比可変操舵装置。 - 前記非常時連結部は、前記外側筒部の内周面と前記内側筒部の外周面とに形成されて、前記内側筒部が前記分離移動位置に移動した場合に互いに噛合する非常時連結歯で構成されたことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の伝達比可変操舵装置。
- 前記非常時連結歯は、前記内側筒部が前記付勢手段によって付勢される側の先方に向かうにしたがって縮径していることを特徴とする請求項3に記載の伝達比可変操舵装置。
- 前記外側筒部と前記内側筒部とには、軸方向で互いに対向した軸方向対向壁が備えられ、前記非常時連結部は、それら外側筒部及び内側筒部の互いの軸方向対向壁にそれぞれ形成されて、前記内側筒部が前記分離移動位置に移動した場合に互いに凹凸嵌合する嵌合凸部及び嵌合凹部で構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の伝達比可変操舵装置。
- 前記非常時連結部は、前記外側筒部の内面と前記内側筒部の外面との間で摩擦係合するように構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の伝達比可変操舵装置。
- 前記直動許容連結部は、前記一方の操舵系回転部材の外周面と前記内側筒部の内周面とに形成されて、前記一方の操舵系回転部材に対する前記内側筒部の直動を許容しかつ、前記内側筒部材が前記分離移動位置に移動したと否とに拘わらず、互いに噛合した常時連結歯で構成されたことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の伝達比可変操舵装置。
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