JP5143630B2 - 分析装置 - Google Patents
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Description
前記異常検知部が異常を検知したとき、前記複数のユニットの動作を停止させる動作停止手段と、前記動作停止手段によって測定動作が停止した後、測定動作の再開指示を受け付ける測定再開指示受付手段と、前記測定再開指示受付手段が測定動作の再開指示を受け付けたとき、前記複数のユニットを初期位置に動作させた後、測定動作を再開するよう前記複数のユニットおよび前記検出部を制御する測定再開手段とを備えるように構成することができる。
これにより、分析装置に異常が発生した場合、ユーザが容易かつ迅速に測定を再開できる。
これにより、分析装置に異常が発生した後に測定動作を再開する操作と、分析装置に異常が発生していない状態で測定動作を開始する操作を共通にすることができるので、ユーザは操作方法を統一することができ、容易に測定を再開することができる。
これにより、測定動作の再開指示が受け付けられたとき、異常の内容および異常の復帰方法を表示部から消去することで、例えば複数のユニットを初期位置に移動させているときに新たな異常が発生した場合、復帰させようとした異常と新たに発生した異常を区別することができる。したがって、ユーザは現在分析装置で発生している異常を容易に知ることができる。
これにより、分析装置に異常が発生した場合、ユーザは継続している測定動作が停止するのを待つことなく測定動作の再開指示を分析装置に指示することができる。したがってユーザにとって迅速に測定動作を再開することができる。
これにより、分析装置に異常が発生した場合、ユーザは継続している測定動作が停止するのを待つことなく測定動作の再開指示を分析装置に与えることができる。したがってユーザにとって迅速に測定動作を再開することができる。
これにより、分析装置に異常が発生した後に測定動作を再開したとき、反応容器保持部に保持された反応容器を確実に廃棄することができる。
これにより、分析装置に異常が発生し、反応容器保持部に反応容器が保持されている場合、反応容器保持部に保持された反応容器を早く廃棄することができるので、ユーザは迅速に測定を再開することができる。
「装置の全体構成」
図1は、本発明の一実施の形態に係る免疫分析装置(検体分析装置)の全体構成を示す平面説明図である。
免疫分析装置1は、血液等の検体(試料)を用いて、B型肝炎、C型肝炎、腫瘍マーカ及び甲状腺ホルモン等種々の項目の検査を行うための装置である。この免疫分析装置1は、図1に示されるように、複数の機構(コンポーネント)からなる測定ユニット2と、測定ユニット2に電気的に接続されたデータ処理ユニットである制御装置300とから構成されている。
「測定ユニットの構成」
測定ユニット2の各機構の構成としては、公知の構成を適宜採用することができるが、以下、図1にそって、簡単に説明をする。
回転テーブル部101bは、上面が円形とされており、複数の保持孔101aが回転テーブル部101bと同軸的な円環をなすように等間隔に設けられている。
センサ101cは、センサ101cの前に位置する保持孔101aにキュベットが存在しているか否かを検知するために設けられている。また、回転テーブル部101bは初期位置を有しており、初期位置に戻ったことを検知するためのセンサ(図示せず)を備えている。測定制御部100は、測定開始の指示を受け付けた時および異常による測定動作の停止後に測定再開の指示を受け付けたとき、回転テーブル部101bを初期位置に戻した後に、所定の測定動作を行うよう回転テーブル部101bを制御する。
モータ101dは、回転テーブル部101bの下に設置され、回転テーブル部101bを所定の期間毎に所定の角度だけ回転するように構成されている。免疫分析装置1の各種装置(R4試薬分注アーム121やR5試薬分注アーム122など)は、保持孔101aに保持されたキュベットが回転テーブル部101bにより所定のポジションに搬送されたタイミングで動作するように制御されている。
すなわち、2次攪拌キャッチャ102は、2次反応部101の回転テーブル部101bの保持孔101aに収納されるキュベットを把持するとともに、把持したキュベットを上昇させ、キュベット内の試料を攪拌する機能を有している。また、2次攪拌キャッチャ102は、回転テーブル101bのポジション202に位置する保持孔101aに保持されるキュベットを2次BF分離部106のポジション228に位置する保持孔に搬送する機能も有している。さらに、2次攪拌キャッチャ102は、2次BF分離部106のポジション233に位置する保持孔に保持されるキュベットを回転テーブル部101bのポジション207の保持孔101aに搬送する機能も有している。
攪拌部104aは、キュベットを把持するとともに、把持したキュベットを上昇させ、キュベットを攪拌する機能を有している。上下移動機構部104bは、攪拌部104aを上下方向に移動させる機能を有している。水平移動機構部104cは、攪拌部104aおよび上下移動機構部104bを、水平方向に移動させる機能を有している。回転移動機構部104dは、軸104eを中心に攪拌部104a、上下移動機構部104bおよび水平移動機構部104cを回転移動させる機能を有している。また、検出部キャッチャ104は上下方向、水平方向および回転方向の初期位置を有しており、それぞれセンサ(図示せず)を備えている。センサは、検出部キャッチャ104が初期位置に戻ったことを検知する。測定制御部100は、測定開始の指示を受け付けた時および異常による測定動作の停止後に測定再開の指示を受け付けたとき、検出部キャッチャ104を上下方向、水平方向および回転方向の初期位置に戻した後に、所定の測定動作を行うよう検出部キャッチャ104を制御する。
すなわち、検出部キャッチャ104は、2次反応部101の回転テーブル部101bのポジション224に位置する保持孔101aに保持されたキュベットを把持するとともに把持したキュベットを上昇させ、キュベット内の試料を攪拌し、検出部103の設置部103aに設置する機能を有している。さらに、検出部103の設置部103aのキュベットの検出が完了すると、検出部キャッチャ104は、検出部103の設置部103aのキュベットを廃棄部105に廃棄する機能も有している。
また、キュベットの廃棄処理が実行された場合、検出部キャッチャ104は、2次反応部101の回転テーブル部101bのポジション224に位置する保持孔101aに保持されたキュベットを把持するとともに、把持したキュベットを上昇させ、廃棄部105に廃棄する機能も有している。
回転テーブル部109bは、上面が円形とされており、複数の保持孔109aが回転テーブル109bと同軸的な円環をなすように等間隔に設けられている。
センサ109cは、センサ109cの前に位置する保持孔109aにキュベットが存在しているか否かを検知するために設けられている。
モータ109dは、回転テーブル部109bの下に設置され、回転テーブル部109bを所定の期間毎に所定の角度だけ回転するように構成されている。免疫分析装置1の各種装置(R1試薬分注アーム117やR2試薬分注アーム119など)は、保持孔109aに保持されたキュベットが回転テーブル部109bにより所定のポジションに搬送されたタイミングで動作するように制御されている。
免疫分析装置1の使用者はキュベット投入部111aからキュベットを補充し、キュベット投入部111a内のキュベットが、1つずつキュベット提供テーブル111bに供給される。そして、1次攪拌キャッチャ110により、キュベット提供テーブル111b上のキュベットが1次反応部109の回転テーブル部109bの所定の保持孔109aにセットされる。
チップ脱離部114は、後述する検体分注アーム118に装着されたピペットチップを脱離するために設けられている。
一方、R2試薬設置部116には、磁性粒子を含むR2試薬が収容される試薬容器が設置されている。
アーム部117aの先端部には、試薬の吸引及び吐出を行うためのノズルが取り付けられており、軸117bを中心に回動させるとともに、上下方向に移動させることが可能なように構成されている。また、R1試薬分注アーム117は回動方向および上下方向の初期位置を有しており、それぞれセンサ(図示せず)を備えている。センサは、R1試薬分注アーム117が初期位置に戻ったことを検知する。測定制御部100は、測定開始の指示を受け付けた時および異常による測定動作の停止後に測定再開の指示を受け付けたとき、R1試薬分注アーム117を回動方向および上下方向の初期位置に戻した後に、所定の測定動作を行うようR1試薬分注アーム117を制御する。
R1試薬分注アーム117は、R1/R3試薬設置部115に設置された試薬容器内のR1試薬の吸引を行い、吸引したR1試薬を1次反応部109の回転テーブル部109bの所定の保持孔109aに保持されたキュベットに吐出する機能を有している。
アーム部118aの先端部には、検体の吸引及び吐出を行うためのノズルが設けられており、このノズル部の先端には、チップ搬送部112により搬送されるピペットチップが装着され、軸118bを中心に回動させるとともに、上下方向に移動させることが可能なように構成されている。また、検体分注アーム118は回動方向および上下方向の初期位置を有しており、それぞれセンサ(図示せず)を備えている。センサは、検体分注アーム118が初期位置に戻ったことを検知する。測定制御部100は、測定開始の指示を受け付けた時および異常による測定動作の停止後に測定再開の指示を受け付けたとき、検体分注アーム118を回動方向および上下方向の初期位置に戻した後に、所定の測定動作を行うよう検体分注アーム118を制御する。
検体分注アーム118は、検体ラック253に載置された試験管254の検体を吸引し、吸引した検体を1次反応部109の回転テーブル部109bの所定の保持孔109aに保持されたキュベットに吐出する機能を有している。
アーム部119aの先端部には、試薬の吸引及び吐出を行うためのノズルが取り付けられており、軸119bを中心に回動させるとともに、上下方向に移動させることが可能なように構成されている。また、R2試薬分注アーム119は回動方向および上下方向の初期位置を有しており、それぞれセンサ(図示せず)を備えている。センサは、R2試薬分注アーム119が初期位置に戻ったことを検知する。測定制御部100は、測定開始の指示を受け付けた時および異常による測定動作の停止後に測定再開の指示を受け付けたとき、R2試薬分注アーム119を回動方向および上下方向の初期位置に戻した後に、所定の測定動作を行うようR2試薬分注アーム119を制御する。
R2試薬分注アーム119は、R2試薬設置部116に設置された試薬容器内のR2試薬の吸引を行い、吸引したR2試薬を1次反応部109の回転テーブル部109bの所定の保持孔109aに保持されたキュベットに吐出する機能を有している。
アーム部120aの先端部には、試薬の吸引及び吐出を行うためのノズルが取り付けられており、軸120bを中心に回動させるとともに、上下方向に移動させることが可能なように構成されている。また、R3試薬分注アーム120は回動方向および上下方向の初期位置を有しており、それぞれセンサ(図示せず)を備えている。センサは、R3試薬分注アーム120が初期位置に戻ったことを検知する。測定制御部100は、測定開始の指示を受け付けた時および異常による測定動作の停止後に測定再開の指示を受け付けたとき、R3試薬分注アーム120を回動方向および上下方向の初期位置に戻した後に、所定の測定動作を行うようR3試薬分注アーム120を制御する。
R3試薬分注アーム120は、R1/R3試薬設置部115に設置された試薬容器内のR3試薬の吸引を行い、吸引したR3試薬を2次反応部101の回転テーブル部101bの所定の保持孔101aに保持されたキュベットに吐出する機能を有している。
図5は、制御装置300のブロック図を示す。図5に示すように、制御装置300は本体部301と、ディスプレイ302と、入力デバイス303とから主として構成されたコンピュータである。
本体部301は、CPU310と、ROM311と、RAM312と、ハードディスク313、入出力インタフェース314、読出装置315、通信インタフェース316、画像出力インタフェース317とから主として構成されており、CPU310、ROM311、RAM312、ハードディスク313、入出力インタフェース314、読出装置315、通信インタフェース316、画像出力インタフェース317は、バス318によってデータ通信可能に接続されている。
成されており、CPU310に実行されるコンピュータプログラム及びこれに用いる
データが記録されている。
302に接続されており、CPU310から与えられた画像データに応じた映像信号を
ディスプレイ302に出力するようになっている。
操作画面550は、メニューバー551と、ツールバー552と、機能表示領域553およびステータスバー554とを備えている。
メニューバー551には、操作画面550におけるルートメニューが表示される。それぞれのルートメニューには、サブメニューが存在し、図示しないマウスやキーボード303の入力によって、プルダウンメニューを表示することができる。
ツールバー552には、操作画面550内で使用頻度の高い機能を実行するための複数のツールボタンアイコンが表示されおり、ユーザが測定の開始および異常からの測定の再開を行うための測定開始ボタン552aaが表示される。
機能表示領域553は、測定オーダ入力用画面、精度管理用画面等を表示するための領域である。図9の機能表示領域553は測定オーダを入力する画面の一例である。
ステータスバー554は、装置状態インジケータ554aと、消耗品インジケータ554bとを備えている。装置状態インジケータ554aは、装置状態インジケータ555と、装置状態メッセージ556と、異常メッセージ557から構成されている。装置状態インジケータ555は、測定ユニット2の状態を背景色でユーザに示し、測定ユニット2の状態に応じて背景色を変更する。例えば、スタンバイ中は背景色を緑、測定中は背景色を橙、異常が発生しているときは背景色を赤に変更する。装置状態メッセージ556は、測定ユニット2の状態を示すメッセージを表示する。例えば、スタンバイ中はスタンバイ、測定中は測定中、異常が発生しているときはエラーと表示する。異常メッセージ557は、測定ユニット2に発生している異常の内容を表示する。
消耗品インジケータ554bは、消耗品となるピペットチップ、キュベット、試薬等の装置内の在庫状態を表示するための領域である。
これより図6から図11を用いて、免疫分析装置1の処理フローを説明する。
図6は免疫分析装置1のメイン処理を示すフローチャートである。制御装置300は、ユーザにより制御装置300のディスプレイ302に表示された図9に示す測定開始ボタン552aが押下されたか(ステップS100)またはシャットダウンボタン(図示せず)が押下された(ステップS140)か否かを判断する。ユーザにより測定開始ボタン552aが押下されると(ステップS100においてYes)、制御装置300は、測定制御部100に測定開始のコマンドを送信する(ステップS101)。
この初期化動作は、測定を再開したとき、ユニットが他のユニットと干渉するのを防ぐために行われる。すなわち、測定制御部100は、測定動作が完了したとき、各ユニットの初期化動作を実行するが、測定完了後にユーザがユニットに手を触れるなどしてユニットが初期位置からずれてしまうことがある。この状態でユーザが測定を開始すると、ユニットは所定の位置とは離れた位置に移動してしまい、他のユニットと干渉してしまうおそれがある。このため、測定制御部100は、制御装置300から測定開始のコマンドを受信すると(ステップS200においてYes)、必ず各ユニットの初期化動作(ステップS203)を行う。
本実施の形態において、キュベットは複数のユニットを移送されながら測定動作が進められる。しかしながら、測定が正常に完了したにも関わらず、センサの誤検知、各ユニットの誤動作等により免疫分析装置1上にキュベットが残ったまま測定が完了してしまう可能性がある。この状態で、ユーザが測定を再開すると、免疫分析装置1上に残ったままのキュベットと測定のために新たに免疫分析装置1上にセットされるキュベットが干渉してしまうおそれがある。このため、測定動作が開始される前に、免疫分析装置1上にキュベットが残っているか否かを確認し、キュベットが残っている場合はキュベットを廃棄する必要がある。
測定制御部100は、モータを制御して1次反応部109の回転テーブル部109bと2次反応部101の回転テーブル部101bとを所定の角度回転させ(ステップS205a)、1次反応部109上のセンサ109cと2次反応部101上のセンサ101cそれぞれの出力に基づいて、1次反応部109と2次反応部101の保持孔にキュベットが存在するか否かを検知する(ステップS205b)。測定制御部100は、1次反応部109の回転テーブル部109bまたは2次反応部101の回転テーブル部101bのうち少なくともいずれか1つにキュベットが存在すると判断した場合(ステップS205cにおいてYes)、測定制御部100は、測定ユニット2上のどこにキュベットが存在しているかを記憶する(ステップS205d)。本実施の形態においては、1次BF分離部107と2次BF分離部106にはキュベットの有無を検知するためのセンサを設けておらず、1次BF分離部107と2次BF分離部106の全保持部にキュベットが存在しているとみなす。キュベットが存在しないと判断した場合(ステップS205cにおいてNo)、処理をステップS205eに進める。
1次反応部109の回転テーブル部109b、1次BF分離部107、2次反応部101の回転テーブル部101bおよび2次BF分離部106のすべての保持孔について、キュベットの有無の確認が完了していない場合(ステップS205eにおいてNo)、処理をステップS205aに戻す。
キュベットの廃棄時は、測定動作時と比べて動作するユニットが少ないため、各ユニットは干渉回避のために他のユニットの所定の動作が完了するのを待つことが少なくなるため、複数のユニットを制御する周期を短くすることができる。
例えば、測定動作時においては、R1試薬分注アーム117とR3試薬分注アーム120は試薬を吸引するためR1/R3試薬設置部115にアクセスする。また、R1/R3試薬設置部115は、R1試薬とR3試薬がセットとなったR1/R3試薬ボトルを複数架設できる構成となっており、測定制御部100は、R1試薬分注アーム117とR3試薬分注アーム120が吸引のためにR1/R3試薬設置部115にアクセスするとき、対応するR1/R3試薬ボトルを試薬分注アームがアクセスする位置に移動させる。
しかしながら、R1試薬とR3試薬はセットでR1/R3試薬設置部115に架設され、また、各試薬分注アームが吸引のためR1/R3試薬設置部115にアクセスする試薬は独立している。したがって、R3試薬分注アーム120は、R1試薬分注アーム117の吸引動作が完了した後、R1/R3試薬ボトルがR3試薬の吸引位置に移動するのを待ってから吸引動作を開始しなければならない。
キュベットの廃棄実行時においては、R1試薬分注アーム117、R3試薬分注アーム120の吸引動作等、所定の動作を行う必要のないユニットがあるため、複数のユニットを動作させる周期を測定動作よりも短くすることができる。
本実施の形態においては、測定制御部100は、18秒周期で各ユニットを制御し、測定動作を行う。図8に示したフローチャートを用いて測定動作のフローを説明する。
まず、測定制御部100は、1次攪拌キャッチャ110を制御して、キュベット供給部111から1次反応部109の回転テーブル部109bのポジション150に位置する保持孔109aにキュベットを搬送し、セットする(ステップS450)。測定制御部100は、センサ109cの出力によりキュベットが回転テーブル部109bのポジション150に位置する保持孔109aに搬送されたことを検知する。
その後、測定制御部100は、1次攪拌キャッチャ110によってR1試薬および検体が収容されたキュベットを攪拌し、攪拌されたR1試薬および検体は、回転テーブル部109bの保持孔109aのキュベット内で所定時間インキュベーションされる。その結果、捕捉抗体(R1試薬)と検体の抗原が結合する。
ついで、測定制御部100は、後述する異常処理(ステップS209)を実施し、測定動作の継続が可能な条件を満たすキュベットは、測定動作を継続し、継続中のキュベットの分析が完了後、測定動作を停止する。
測定制御部100は、図6に示すステップS207において異常を検知した場合、異常の発生した工程に応じて、測定動作を継続するか否かを判断する。異常が図8に示すステップS457からステップS465で発生した場合(ステップS600においてYes)、測定制御部100は、すべての測定動作を停止する(ステップS601)。
一方、異常が図8に示すステップS450からステップS456で発生した場合(ステップS600においてNoかつステップS610においてYes)、測定制御部100は、図8に示すステップS456までの処理を停止し、ステップ457以降の処理を継続する(ステップS611)。
また、異常が図8に示すステップS450以前で発生した場合(ステップS600においてNo、ステップS610においてNoかつステップS620においてYes)、測定制御部100は、ステップS450までの処理、すなわち検体分注アーム118による新たな検体の吸引を停止し、ステップS450以降の処理を継続する(ステップS621)。
さらに、試薬の有効期限切れなどユーザに警告を促す異常が発生した場合(ステップS600においてNo、ステップS610においてNo、ステップS620においてNoかつステップS620においてNo)、測定制御部100は、その旨をヘルプ画面560に表示し、測定動作を継続する(ステップS630)。
測定制御部100は、測定結果を制御装置300に通知した後、現在の装置状態を判断する(ステップS212)。装置状態が測定予約の場合(ステップS212においてYes)、測定制御部100は、処理をステップS202に進め、制御装置300に装置状態が測定中に変わったことを通知し(ステップS202)、各ユニットの初期化動作を行い(ステップS203)、装置内のキュベットの廃棄処理(ステップS205)が完了した後、測定動作を実行する(ステップS206)。
一方、装置状態が異常である場合、(ステップS212においてNoかつステップS213においてYes)、制御装置100は、処理をステップS200に戻し、制御装置300から測定再開のための測定開始コマンドを受信するのを待つ(ステップS200)。
また、装置状態が測定予約または異常でない場合、すなわち測定中である場合(ステップS212においてNoかつステップS213においてNo)、測定制御部100は、制御装置300に装置状態がスタンバイに変わったことを通知し(ステップS214)、処理をステップS200に戻し、制御装置300から測定開始のための測定開始コマンドを受信するのを待つ(ステップS200)。
一方、測定制御部100から受信した装置状態が測定予約である場合(ステップS103においてNoかつステップS106においてYes)、制御装置300は、装置状態を図9に示す装置状態インジケータ554aの背景色を橙に、そして装置状態メッセージ556を測定予約に変更し(ステップS107)、処理をステップS100に戻す。
また、測定制御部100から受信した装置状態がスタンバイである場合(ステップS103においてNoかつステップS106においてNoかつステップS108においてYes)、制御装置300は、装置状態を図9に示す装置状態インジケータ554aの背景色を緑に、そして装置状態メッセージ556をスタンバイに変更し(ステップS109)、処理をステップS100に戻す。
さらに、測定制御部100から受信した装置状態が測定中、測定予約またはスタンバイの何れでもない場合(ステップS103においてNoかつステップS106においてNoかつステップS108においてNo)、処理をステップS100に戻す。
エラー内容表示欄561には、測定ユニット2および制御装置300で発生している異常を複数表示することができる。本実施の形態においては、発生したエラーが上から異常の重要度順に表示しているが、発生順としてもよい。エラー選択用カーソル562は、デフォルトでは最新に発生した異常の上に表示されているが、ユーザがマウスを操作することにより、エラー内容表示欄561に表示された他の異常に表示させることも可能である。スクロールバー563は、複数の異常が発生し、エラー内容表示欄561に一度に表示することができない場合、スクロールバー563を上下させることで、表示しきれなかった異常をエラー内容表示欄561に表示することができる。アクションメッセージ欄564は、エラー選択用カーソル562により選択されたエラーに対応したアクションメッセージを表示する。
さらに、測定制御部100は、初期化動作が正常に完了した場合、測定ユニット2で発生した異常が全て復帰できたと判断する。これにより、例えば測定ユニット2で複数の異常が発生しているような場合、ユーザは発生している異常を1つずつ選択して復帰手順に従い復帰動作を行う必要がなくなるので、迅速に測定を再開することができる。 ついで、測定制御部100は、初期化動作時に異常が発生したか否かを判断する(ステップS204)。初期化動作時に異常が発生しなかった場合(ステップS204においてNo)、測定制御部100は、装置内のキュベット廃棄処理を実行し(ステップS205)、キュベット廃棄処理が完了した後、測定動作を再開する(ステップS206)。
一方、測定動作が停止していない場合(ステップS201においてNo)、すなわち異常が発生した後、異常処理により継続可能な測定動作が継続している場合、制御装置300に装置状態が測定予約に変わったことを通知し(ステップS215)、処理をステップS200に戻す。測定制御部100は、制御装置300から測定開始コマンドの受信(ステップS200)またはシャットダウンコマンドの受信(ステップS220)を待機している間に、異常処理により継続していた測定(ステップS209)が完了した場合(ステップS210においてYes)、制御装置300に測定結果を報告し(ステップS211)、装置状態が測定予約であるか否かを判断する(ステップS212)。この場合、装置状態が測定予約であるので(ステップS212においてYes)、測定制御部は、処理をステップS202に戻し、制御装置300に装置状態が測定中に変わったことを通知し(ステップS202)、各ユニットの初期化動作を行う(ステップS203)。ついで、測定制御部100は、初期化動作時に異常が発生したか否かを判断する(ステップS204)。初期化動作時に異常が発生しなかった場合(ステップS204においてNo)、測定制御部100は、装置内のキュベット廃棄処理を実行し(ステップS205)、キュベット廃棄処理が完了した後、測定動作を再開する(ステップS206)。
免疫分析装置1のユーザは、初期化動作によって復帰できなかった異常をヘルプ画面560より1つずつ選択し、図示しない復帰ボタンを押下して異常を復帰させる。
シャットダウンボタンが押下されなかった場合(ステップS100においてNoかつステップS140においてNo)、制御装置300は、処理をステップS100に戻す。
2 測定ユニット
100 測定制御部
101 2次反応部
101c 2次反応部上のセンサ
102 2次攪拌キャッチャ
103 検出部
104 検出部キャッチャ
105 廃棄用部材
106 2次BF分離部
107 1次BF分離部
108 搬送機構
109 1次反応部
109c 1次反応部上のセンサ
110 1次攪拌キャッチャ
Claims (8)
- 所定の動作を行う複数のユニットを備えており、試料と試薬とを含む測定試料を調製する試料調製部と、
前記試料調製部によって調製された測定試料から所定の成分を検出する検出部と、
前記試料調製部による測定試料の調製および前記検出部による測定試料の所定の成分の検出を含む測定動作の開始指示を受け付ける測定開始指示受付手段と、
前記測定開始指示受付手段が測定動作の開始指示を受け付けたとき、測定動作を実行するよう前記複数のユニットおよび前記検出部を制御する測定手段と、
前記複数のユニットの動作の異常を検知する異常検知部と、
前記異常検知部が異常を検知したとき、前記複数のユニットの動作を停止させる動作停止手段と、
前記動作停止手段によって測定動作が停止した後、測定動作の再開指示を受け付ける測定再開指示受付手段と、
前記測定再開指示受付手段が測定動作の再開指示を受け付けたとき、前記複数のユニットを初期位置に動作させた後、測定動作を再開するよう前記複数のユニットおよび前記検出部を制御する測定再開手段とを備える、分析装置。 - 表示部をさらに備え、
前記測定再開指示受付手段は、前記表示部にユーザからの測定動作の再開指示を受け付けるボタンを表示するように構成されている、請求項1に記載の分析装置。 - 前記測定開始指示受付手段は、前記ボタンを介してユーザからの測定動作の開始指示を受け付けるように構成されている請求項2に記載の分析装置。
- 表示部と、前記異常検知部が異常を検知すると、異常の内容および当該異常の復帰方法とを前記表示部に表示する表示制御手段とをさらに備え、
前記表示制御手段は、前記測定再開指示受付手段が測定動作の再開指示を受け付けると、前記表示部に表示した前記異常の内容および当該異常の復帰方法を前記表示部から消去するように構成されている、請求項1に記載の分析装置。 - 前記動作停止手段は、前記異常検知部が異常を検知したとき、測定動作の継続が可能な測定試料について測定動作を継続しつつ、測定動作の継続が不可能な測定試料について測定動作を停止するように前記複数のユニットを制御し、
前記測定再開指示受付手段は、測定動作の継続が可能な測定試料について測定動作を行っているとき、測定動作の再開指示を受け付けることができるように構成されている、請求項1〜4の何れか1項に記載の分析装置。 - 前記測定再開手段は、測定動作の継続が可能な測定試料についての測定動作が継続しているとき、前記測定再開指示受付手段が測定動作の再開指示を受け付けた場合、測定動作の継続が可能な測定試料について測定動作が停止した後、前記複数のユニットを初期位置に移動させ、測定動作を再開するように前記複数のユニットおよび検出部を制御する、請求項1〜5の何れか1項に記載の分析装置。
- 検出部により所定の成分の検出が完了した測定試料を収容する反応容器が廃棄される廃棄部をさらに備え、
前記複数のユニットは、反応容器を複数保持する反応容器保持部と、前記反応容器保持部から前記廃棄部に反応容器を廃棄する廃棄機構部とを含み、
前記測定再開手段は、前記測定再開指示受付手段によって測定動作の再開指示が受け付けられると、前記複数のユニットを初期位置に移動させた後、反応容器保持部に保持されている反応容器を前記廃棄機構部によって前記廃棄部に廃棄し、測定動作を再開するように前記反応容器保持部と前記廃棄機構部を制御する、請求項1〜6の何れか1項に記載の分析装置。 - 前記複数のユニットは、所定の周期ごとに前記反応容器保持部を略水平面上で所定の角度回転移動させる駆動源を含み、
前記測定再開手段は、反応容器を廃棄するとき、前記反応容器保持部を所定の角度回転移動させる周期が、測定のときに前記反応容器保持部を所定の角度回転移動させる周期よりも短くなるよう前記駆動源を制御する請求項7に記載の分析装置。
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