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JP5037098B2 - 農園芸用組成物 - Google Patents

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JP5037098B2
JP5037098B2 JP2006316592A JP2006316592A JP5037098B2 JP 5037098 B2 JP5037098 B2 JP 5037098B2 JP 2006316592 A JP2006316592 A JP 2006316592A JP 2006316592 A JP2006316592 A JP 2006316592A JP 5037098 B2 JP5037098 B2 JP 5037098B2
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Description

本発明は、バシルス属に属する細菌と特定の化学農薬を含有し、化学農薬の施用量を減らし環境への負荷を軽減することのできる、農園芸用組成物に関する。
作物の病害や虫害、作物の生育に悪影響を及ぼす雑草の防除には、輪作や田畑転換、太陽熱を利用した耕種的あるいは物理的防除、化学農薬を用いる化学的防除、害虫に対するフェロモンの利用による防除、病害虫抵抗性品種の利用による防除、弱毒ウィルスや病原菌に対する拮抗微生物、害虫やダニ類、センチュウに対する天敵を用いた生物的防除等が挙げられる。これらのうち、化学農薬、特に有機合成農薬の開発研究は、近年に至るまで目覚ましく発達し、効力が高く様々な作用を有する多数の薬剤が次々と開発され、更には様々な施用法も開発された。これらを用いた化学的防除法は作物の病害虫防除並びに雑草防除に大きく貢献し、更には防除作業も大幅に省力化するため、広く普及している。
しかしながら、これらの化学農薬は防除すべき標的以外にも、周辺環境中の生物の生存にも影響を与えることが時として起きる。このような化学農薬による環境への負荷をなるべく軽減するため、例えば、河川等の水系へ化学農薬が流出しないよう、散布の方法や量を工夫し、廃液の処理にも多大な労力を費やしている。
また、近年は、化学農薬よりも環境への負荷が小さいと考えられる生物的防除が注目され、既に一部は実用化されている。例えば、農園芸植物の病害防除に用いる微生物として、トリコデルマ属、グリオクラディウム属、タラロマイゼス属に属する糸状菌、アグロバクテリウム属、シュードモナス属、バシルス属に属する細菌等が挙げられる。
しかし、微生物による農園芸植物の病害防除は、その効果が十分でない場合が多い。そのため、農園芸植物の病害防除効果を有する微生物を化学農薬と併用する試みもなされているが(例えば、非特許文献1、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7)、幅広い防除対象に有効で、併用することによる相乗効果がより高い微生物と化学農薬の組み合わせが求められている。
Syst, Fungic. Antifungal Compd. 第2巻 291号 257〜267頁 DD267420A1号公報 特表平6−511258号公報 特開平10−109913号公報 特表2005−512947号公報 特開2005−29477号公報 特開2006−96753号公報 特願2005−171785号公報
本発明は、化学農薬の使用量を減らして環境への負荷を低減しても、なお高い防除効果が得られ、幅広い防除対象にも有効な、農園芸用組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、バシルス属に属する細菌の芽胞と特定の化学農薬及び/又は天然農薬とを併用することにより、上記の課題が解決されることを見出した。本発明はかかる知見に基づいて完成させたものである。
本発明の要旨は以下のとおりである。
(1)バシルス属に属する細菌の芽胞、及び1種または2種以上の農園芸用農薬成分を含有し、植物の好ましくない病害を防除する作用を有する農園芸用組成物。
(2)農園芸用農薬成分が農園芸用殺菌成分である(1)に記載の農園芸用組成物。
(3)農園芸用殺菌成分が、銅化合物、メプロニル、ベンチアバリカルブイソプロピル、ペンチオピラド、ポリオキシンより選ばれるものである(2)に記載の農園芸用組成物。
(4)農園芸用農薬成分が農園芸用殺虫成分である(1)に記載の農園芸用組成物。
(5)農園芸用殺虫成分が、BT剤、スピノサド、ミルベメクチン、イミダクロプリドより選ばれるものである(4)に記載の農園芸用組成物。
(6)植物の好ましくない病害を防除する作用の他に、植物に有害な害虫を防除する作用も併せもつ、(4)又は(5)に記載の農園芸用組成物。
(7)農園芸用農薬成分が農園芸用植物成長調整成分である(1)に記載の農園芸用組成物。
(8)農園芸用植物成長調整成分が、プロヘキサジオン塩、トリネキサパックエチルより選ばれるものである(7)に記載の農園芸用組成物。
(9)植物の好ましくない病害を防除する作用の他に、植物の生育、草姿や樹形、開花、着果を調節する作用の少なくともひとつの作用も併せもつ、(7)又は(8)に記載の農園芸用組成物。
(10)バシルス属に属する細菌が、バシルス・ズブチリスである(1)〜(9)のいずれかに記載の農園芸用組成物。
(11)バシルス属に属する細菌が、バシルスsp.D747(受託番号FERM BP−8234)である(1)〜(9)のいずれかに記載の農園芸用組成物。
(12)(1)〜(11)のいずれかに記載の農園芸用組成物を植物体に処理することを特徴とする植物病害の防除方法。
(13)(4)〜(6)のいずれかに記載の農園芸用組成物を植物体に処理することを特徴とする害虫の防除方法。
(14)(7)〜(9)のいずれかに記載の農園芸用組成物を植物体に処理することを特徴とする、植物の生育、草姿や樹形、開花、着果の少なくともひとつを調節する方法。
(15)バシルス属に属する細菌の芽胞と1種または2種以上の農園芸用農薬成分を水中に懸濁させて混合液とし、その混合液を植物体に処理することを特徴とする植物病害の防除方法。
(16)バシルス属に属する細菌の芽胞と1種または2種以上の農園芸用殺虫成分を水中に懸濁させて混合液とし、その混合液を植物体に処理することを特徴とする害虫の防除方法。
(17)バシルス属に属する細菌の芽胞と1種または2種以上の農園芸用植物成長調整成分を水中に懸濁させて混合液とし、その混合液を植物体に処理することを特徴とする、植物の生育、草姿や樹形、開花、着果の少なくともひとつを調節する方法。
本発明の農園芸用組成物は、有効成分である微生物と化学農薬及び/又は天然農薬との相乗効果が高く、化学農薬や天然農薬の処理量を減らしても幅広い対象病害に高い防除効果が得られるため、環境への負荷が小さくできる。更に、有効成分として殺虫成分や植物成長調整成分を含む本発明組成物は、病害防除効果と同時に害虫防除効果や作物の成長調整効果も得られるため、農作業の省力化に資する。
本発明の農園芸用組成物は、バシルス属に属する細菌の培養物より得られる芽胞を有効成分として含有する。
本発明に用いるバシルス属に属する細菌としては、バシルス属に属する細菌であれば特に制限されないが、好ましくは植物病原菌と拮抗するバシルス属に属する細菌が挙げられ、その中でもより好ましくはバシルス・ズブチリスやバシルス(Bacillus) sp.D747が挙げられる。
このD747菌株は、静岡県菊川市の空気中から単離された菌株であって、現在、独立行政法人 産業技術総合研究所 特許生物寄託センターにおいて、Bacillus sp.D747(受託番号FERM BP−8234)として国際寄託されている。
このバシルスsp.D747株の細菌的性質は以下に示す通りである。なお、菌学的性質の試験はBergey’s Manual of Systematic Bacteriology、volume 1(1984)に基づいて行った。
(A)形態学的性質
形態: 桿菌
大きさ: 幅1.0〜1,2μm、長さ3〜5μm
運動性: +
鞭毛の着生状態: 周鞭毛
内生胞子: +
胞子の位置: 中央
胞子の膨張: −
(B)培養的性質
コロニーの色: 白色〜薄い茶色
肉汁寒天平板培養: 白色〜クリーム色のコロニーを形成し、表面はしわ状
(c)生理学的性質
グラム染色性: +
硝酸塩の還元: +
MR試験: −
VP試験: +
インドールの生成: −
澱粉の加水分解: +
クエン酸の資化性: +
無機窒素源: +
オキシダーゼ: −
カタラーゼ: +
生育pH
6.8、肉エキス培地: +
5.7、肉エキス培地: +
生育温度
30℃: +
50℃: −
生育NaCl濃度
2%: +
5%: +
7%: +
好気的生育: +
嫌気的生育: −
O−Fテスト: O
卵黄反応: −
グルコースからの酸生成: +
マンニトールからの酸生成: −
L−アラビノースからの酸生成: −
D−キシロースからの酸生成: −
グルコースからのガス生成: −
β−ガラクトシダーゼ: −
NaCl及びKCl要求性: −
本発明の農園芸用組成物は、上記のように植物の好ましくない病害を防除できるバシルスsp.D747を含有するものである。本発明の農園芸用組成物には、D747菌株を単体で使用することもできるが、D747菌株の変異体も、単体でもしくはD747菌株とともに使用することができる。変異体は、上記D747菌株の細菌学的特性を有し、植物病害防除作用を有するものであり、自然突然変異株、紫外線や化学変異剤を用いての突然変異株、また細胞融合株および遺伝子組み換え株も利用が可能である。本発明の農園芸用組成物に含有されるD747菌株には、D747菌株の変異体が含まれる。
本発明に用いる芽胞は、上記バシルス属に属する細菌の培養物から得られる。バシルス属に属する細菌の培養は、例えば往復式振とう培養、ジャーファーメンター培養、培養タンク等の液体培養や固体培養等、バシルス属に属する細菌の通常の培養方法に準じて行うことができる。例えば肉エキス培地など一般的な培地の他、グルコース、ペプトン、イーストエキスを含む培地などが挙げられる。また液体培地以外に寒天入りの斜面培地および平板培地等の固体培地を用いてもよい。培養によってD747菌株を増殖させて、所望の菌体量を得ることができる。
培地の炭素源としては、上記菌株が同化しうるあらゆるものが利用可能である。例えばグルコース、ガラクトース、ラクトース、スクロース、マルトース、麦芽エキス、澱粉加水分解物などの糖の外に、D747菌株が利用し得る各種の合成または天然炭素源をあげることができる。培地の窒素源として、同様に、ペプトン、肉エキス、酵母エキスなどの有機窒素含有物をはじめ、該菌株が利用し得る各種の合成又は天然物も利用可能である。微生物培養の常法に従って、食塩、リン酸塩などの無機塩類、カルシウム、マグネシウム、鉄などの金属の塩類、ビタミン、アミノ酸などの微量栄養源も必要に応じて添加することができる。
培養は、振盪培養、通気培養などの好気的条件下で行なうことができる。培養温度は20〜30℃、好ましくは25〜30℃、pHは5〜8、好ましくは6〜7、培養期間は1〜4日、好ましくは2〜3日が適当である。
上記のようにして得られたバシルス属に属する細菌の培養物より芽胞を分離する方法としては、膜分離、遠心分離、濾過分離等の方法を用いて行うことができる。得られた芽胞画分は、そのままある程度の水分を含んだ状態で本発明の農園芸用組成物に用いることも、また、必要に応じて凍結乾燥、スプレードライ等の乾燥法を用いて乾燥物となし、これを本発明の農園芸用組成物に用いることも可能である。
本発明は、バシルス属細菌由来の芽胞による植物病害防除作用が農園芸用農薬成分との併用によって相乗的に増強されることを新たに見出し、この有用新知見に基づいて完成されたものである。
本発明においては、農園芸用農薬成分が農園芸用殺菌成分の場合、相乗的に殺菌作用が増強される点できわめてすぐれているだけでなく、全く予期せざることに、本来、殺菌作用を有しないないしは非常に低い農園芸用農薬成分である、農園芸用殺虫成分や農園芸用植物成長調整成分を細菌芽胞と併用した場合においても、相乗的に殺菌作用が増強されることをはじめて見出した点で、きわめて新規にしてユニークであり、卓越している。殺菌剤の作用効果が殺虫剤及び/又は植物成長調整剤との併用によって相乗的に高められることは、きわめて画期的にして特徴的である。
したがって、本発明は、更に、次のような植物病害防除作用を有する農園芸用組成物に係る発明も包含するものである。すなわち、バシルス属細菌の芽胞を(A)とし、農園芸用農薬成分を(B)とし、更に(B)の内、農園芸用殺菌成分、同殺虫成分、同植物成長調整成分をそれぞれ(B−1)、(B−2)、(B−3)とした場合、本発明は、次のような植物病害防除用農園芸用組成物も提供するものである。
I : (A)+(B)
II : (A)+(B−1)
(A)+(B−2)
(A)+(B−3)
III: (A)+(B−1)+(B−2)
(A)+(B−1)+(B−3)
(A)+(B−2)+(B−3)
(A)+(B−1)+(B−2)+(B−3)
また、農薬成分として殺虫成分や植物成長調整成分を使用した場合には、植物病害防除作用のほか、殺虫作用や植物成長調整作用も併せ奏される。
本発明において用いる農園芸用農薬成分は、バシルス属に属する細菌の芽胞との併用で、相乗的な防除効果が得られる。この農園芸用農薬成分は市販されているか、または農園芸用農薬として知られた成分であり、これらの成分は日本植物防疫協会発行の農薬ハンドブック(2002年)、日本植物防疫協会発行の農薬要覧(2005年)、全国農業協同組合連合会発行のクミアイ農薬総覧(2005年)及び同連合会発行のSHIBUYA INDEX(2005年)などで知られる。
使用できる農園芸用農薬成分には、殺菌成分、殺虫成分、殺ダニ成分、殺線虫成分、除草成分、植物成長調整成分等をあげることができる。殺菌成分の具体例としては、例えばアシベンゾラルSメチル、アゾキシストロビン、アミスルブロム、イソチアニル、イソプロチオラン、イプコナゾール、イプロジオン、イプロバリカルブ、イプロベンホス、イミノクタジンアルベシル酸塩、イミノクタジン酢酸塩、イミベンコナゾール、エクロメゾール、エジフェンホス、エタボキサム、エディフェンホス、オキサジキシル、オキシテトラサイクリン、オキスポコナゾールフマル酸塩、オキソリニック酸、オリサストロビン、カスガマイシン、カプタホール、カルプロパミド、カルベンダゾール、キノキシフェン、キノメチオネート、キャプタン、キントゼン、グアザチン、クレソキシムメチル、クロロネブ、クロロタロニル、シアゾファミド、ジエトフェンカルブ、ジクロシメット、ジクロメジン、ジチアノン、ジネブ、ジフェノコナゾール、シフルフェナミド、ジフルメトリム、シプロコナゾール、シプロジニル、シメコナゾール、ジメトモルフ、シモキサニル、ジモキシストロビン、ジラム、ストレプトマイシン、ゾキサミド、ダゾメット、チアジアジン、チアジニル、チアベンダゾール、チウラム、チオファネートメチル、チフルザミド、テクロフタラム、テトラコナゾール、テブコナゾール、トリアジメホン、トリシクラゾール、トリフルミゾール、トリフロキシストロビン、トリホリン、トルクロホスメチル、トルニファニド、バリダマイシン、ピコオキシストロビン、ビテルタノール、ヒドロキシイソキサゾール、ヒメキサゾール、ピリフェノックス、ピリブチカルブ、ピリベンカルブ、ピリメタニル、ピロキロン、ビロクロストロビン、ビンクロゾリン、ファモキサドン、フェナジンオキシド、フェナミドン、フェナリモル、フェノキサニル、フェリムゾン、フェンブコナゾール、フェンヘキサミド、フォルペット、フサライド、ブラストサイジンS、フラメトピル、フルアジナム、フルオキサストロビン、フルオピコリド、フルオルイミド、フルジオキソニル、フルスルファミド、フルトラニル、プロキナジド、プロクロラズ、プロシミドン、プロパモカルブ塩酸塩、プロピコナゾール、プロピネブ、プロベナゾール、ヘキサコナゾール、ベノミル、ペフラゾエート、ペンシクロン、ベンチアバリカルブイソプロピル、ベンチオピラド、ボスカリド、ホセチル、ポリオキシン、ポリカーバメート、ホルペット、マンジプロパミド、マンゼブ、マンネブ、ミクロブタニル、メタラキシル、メトミノストロビン、メトラフェノン、メパニピリム、メフェノキサム、メプロニル、銀、無機銅化合物、有機銅化合物、硫黄化合物、有機亜鉛、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、脂肪酸グリセリド、シイタケ菌糸体抽出物、微生物農薬のエルビニア属細菌、シュードモナス属細菌、バシルス属細菌、タラロマイセス属菌、トリコデルマ属菌、フザリウム属菌より選ばれるものが使用できる。ここでいう銅化合物としては、例えば塩基性硫酸銅、無水硫酸銅、水酸化第二銅、塩基性塩化銅等の無機銅化合物や、例えば有機銅、ノニルフェノールスルホン酸銅等の有機銅化合物をあげることができる。
殺虫成分、殺ダニ成分、殺線虫成分の具体例としては、例えば1.3ジクロロプロペン(1.3−D)、BPMC、BPPS、BRP、CL900167、cryolite、CVMP、CYAP、DCIP、D−D、DCIP、DDVP、DEP、DMTP、ECP、EPN、MEP、MIPC、MPP、NAC、N−メチルジチオカルバミン酸アンモニウム(NCS)、NNI−0101、PAP、PHC、RU15525、XDE−175、XMC、ZXI8901、アクリナトリン、アザメチホス、アジンホス・エチル、アジンホス・メチル、アセキノシル、アセタミプリド、アセトプロール、アセフェート、アゾシクロチン、アバメクチン、アミトラズ、アラニカルブ、アルジカルブ、アルファ−シペルメトリン、アレスリン、イソカルボホス、イソキサチオン、イソプロカルブ、イミシアホス、イミダクロプリド、イミプロトリン、インドキサカルブ、エスフェンバレレート、エチオフェンカルブ、エチオン、エチプロール、エチルチオメトン、エトキサゾール、エトフェンプロックス、エトプロホス、エマメクチン、エンドスルファン、エンペントリン、オキサミル、オキシジメトン・メチル、オメトエート、オレイン酸ナトリウム、カーバム、カーバムナトリウム、カズサホス、カデスリン、カルタップ、カルバリル、カルボスルファン、カルボフラン、ガンマ・シハロトリン、キシリルカルブ、キナルホス、キノプレン、キノメチオネート、クマホス、クロチアニジン、クロフェンテジン、クロマフェノイド、クロルエトキシホス、クロルデン、クロルピクリン、クロルピリホス、クロルピリホス・メチル、クロルフェナピル、クロフェンテジン、クロルフェンビンホス、クロルフルアズロン、クロマフェノジド、クロルメホス、サノピラフェン、シアノホス、ジアフェンチウロン、ジエノクロル、ジクロトホス、シクロプロトリン、ジクロルボス、ジスルホトン、ジノテフラン、シハロトリン、シフェノトリン、シフルトリン、ジフルベンズロン、シフルメトフェン、シヘキサチン、シペルメトリン、ジメチルビンホス、ジメトエート、シラフルオフェン、シロマジン、スピノサド、スピロジクロフェン、スピロテトラマト(スピロテトラマト)、スピロメシフェン、スルプロホス、スルホテップ、ゼタ・シペルメトリン、ダイアジノン、タウフルバリネート、チアクロプリド、チアメトキサム、チオジカルブ、チオシクラム、チオスルタップ、チオファノックス、チオメトン、テトラクロルビンホス、テトラジホン、テトラメスリン、テブピリムホス、テブフェノジド、テブフェンピラド、テフルトリン、テフルベンズロン、デメトン・S・メチル、テメホス、デリス、デルタメトリン、テルブホス、トラロメトリン、トランスフルトリン、トリアザメート、トリアゾホス、トリクロルホン、トリフルムロン、トリメタカルブ、トルフェンピラド、ナトリウム=メチルジチオカルバマート、ナレッド、ニテンピラム、ネマデクチン、ノバルロン、ノビフルムロン、ハイドロプレン、バミドチオン、パラチオン、パラチオン・メチル、ハルフェンプロックス、ハロフェノジド、ビオアレトリン、ビオレスメトリン、ビストリフルロン、ピダフェンチオン、ビフェナゼート、ビフェントリン、ピメトロジン、ピラクロホス、ピリダフェンチオン、ピリダベン、ピリダリル、ピリプロキシフェン、ピリミカルブ、ピリミジフェン、ピリミホスメチル、ピレトリン、ファムフル、フィプロニル、フェナザキン、フェナミホス、フェニソブロモレート、フェニトロチオン、フェノキシカルブ、フェノチオカルブ、フェノトリン、フェノブカルブ、フェンチオン、フェントエート、フェンバレレート、フェンピロキシメート、フェンブタンチン・オキシド、フェンプロパトリン、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、ブプロフェジン、フラチオカルブ、プラレトリン、フルアクリピリム、フルシクロクスウロン、フルシトリネート、フルスルファミド、フルバリネート、フルピラゾホス、フルフェノクスウロン、フルベンジアミド、フルメトリン、フルリムフェン(フルフェネリム)、プロチオホス、フロニカミド、プロパホス、プロピキスル、プロフェノフォス、プロペタムホス、ブロモプロピレート、ベータ−シペルメトリン、ベータ・シフルトリン、ヘキサフルムロン、ヘキシチアゾクス、ヘプテノホス、ペルメトリン、ベンスルタップ、ベンゾエピン、ベンダイオカルブ、ベンフラカルブ、ホキシム、ホサロン、ホスチアゼート、ホスファミドン、ホスメット、ホルメタネート、ホレート、マシン油、マラチオン、ミルベメクチン、メカルバム、メスルフェンホス、メソミル、メタアルデヒド、メタフルミゾン、メタミドホス、メチオカルブ、メチダチオン、メチルイソチオシアネート、メトキシフェノジド、メトトリン、メトプレン、メトルカルブ、メビンホス、モノクロトホス、ラムダ・シハロトリン、リナキシピル、ルフェヌロン、レスメトリン、レピメクチン、ロテノ、プロピレングリコールモノ脂肪酸エステル、硫酸ニコチン、塩酸レバミゾール、酸化エチレン、酸化フェンブタスズ、脂肪酸グリセリド、酒石酸モランテル、なたね油、デンプン、大豆レシチン、BT、バーティシリウム・レカニ、パスツーリアペネトランスより選ばれるものが使用できる。ここでいうBT剤とは細菌のBacillus thuringiensisを利用した農薬の総称であり、菌の産生する結晶タンパク、生菌胞子、その両方の混合物があるが、本発明ではそのいずれも用いることができる。
除草成分の具体例としては、例えば2,3,6−TBA、2,4−D、2,4−DB、2,4−PA、ACN、CAT、DBN、DCBN、DCMU、DCPA、DNOC、DPA、EPTC、HC−252、IPC、KIH−485、MCPA、MCPA・イソプロピルアミン塩、MCPA・エチル、MCPA・ナトリウム、MCPA・チオエチル、MCPB、MCPP、MDBA、MDBA・イソプロピルアミン塩、MDBA・ナトリウム塩、PAC、SAP、S−メトラクロール、TCTP、TM−435、アイオキシニル、アクロニフェン、アシフルオルフェン、アジムスルフロン、アシュラム、アセトクロール、アトラジン、アニロホス、アミカルバゾン、アミドスルフロン、アミトロール、アミノピラリド、アミプロホスメチル、アメトリン、アラクロール、アロキシジム、アンシミドール、イオドスルフロン、イソウロン、イソキサフルトール、イソキサベン、イソプロツロン、イマザキン、イマザピル、イマザメタベンズ、イマザメメタピル(イマザピク)、イマザモックス、イマゼタピル、イマゾスルフロン、インダノファン、エスプロカルブ、エタメトスルフロン・メチル、エタルフルラリン、エトキシスルフロン、エトフメセート、エトベンザニド、エンドタール二ナトリウム、オキサジアゾン、オキサジアルギル、オキサジクロメホン、オキサスルフロン、オキシフルオルフェン、オリザリン、オルベンカルブ、カフェンストロール、カルフェントラゾン・エチル、カルブチレート、カルベタミド、キザロホップ・P、キザロホップ・P・エチル、キザロホップ・P・テフリル、キザロホップ・エチル、キノクラミン、キンクロラック、キンメラック、クミルロン、グリホサート、グリホサート・アンモニウム塩、グリホサート・イソプロピルアミン塩、グリホサート・カリウム塩、グリホサート・トリメシウム塩(スルホセート)、グリホサート・ナトリウム塩、グルホシネート、グルホシネートナトリウム塩、クレトジム、クロジナホップ、クロピラリド、クロマゾン、クロメプロップ、クロランスラム・メチル、クロリダゾン、クロリムロン・エチル、クロルスルフロン、クロルタル・ジメチル、クロルフタリム、クロルプロファム、クロルメコート、クロロトルロン、シアナジン、ジウロン、ジカンバ、シクロエート、シクロキシジム、ジクロスラム、シクロスルファムロン、ジクロベニル、ジクロホップ・メチル、ジクロルプロップ、ジクロルプロップ−P、ジクワット、ジチオピル、シデュロン、ジニトラミン、シニドン・エチル、シノスルフロン、ジノテルブ、シハロホップ・ブチル、ジフェナミド、ジフルフェニカン、ジフルフェンゾピル、ジフルメトリム、シマジン、ジメタクロール、ジメタメトリン、ジメテナミド、シメトリン、ジメピペレート、ジメフロン、シンメチリン、スルコトリオン、スルフェントラゾン、スルホスルフロン、スルホメツロン・メチル、セトキシジム、ターバシル、ダイムロン、チアゾピル、チエンカルバゾン、チオカルバジル、チオベンカルブ、チジアズロン、チフェンスルフロン・メチル、デシルアルコール、デスメディファム、テトラピオン、テニルクロール、テブチウロン、テプラロキシジム、テフリルトリオン、テルブチラジン、テルブトリン、テルブメトン、テンボトリオン、トプラメゾン、トラルコキシジム、トリアジフラム、トリアスルフロン、トリアレート、トリエタジン、トリクロピル、トリスルフロン・メチル、トリトスルフロン、トリフルラリン、トリフロキシスルフロン・ナトリウム塩、トリベニュロン・メチル、ナプタラム、ナプロアニリド、ナプロパミド、ニコスルフロン、ネブロン、ノルフルラゾン、パラコート、ハロキシホップ、ハロキシホップ・P、ハロキシホップ・P・メチル、ハロスルフロン・メチル、ビアラホス、ピキサデン、ピクロラム、ピコリナフェン、ビスピリバック・ナトリウム塩、ビフェノックス、ピラクロニル、ピラスルホトール、ピラゾキシフェン、ピラゾスルフロン・エチル、ピラゾリネート(ピラゾレート)、ビラナホス、ピラフルフェン・エチル、ピリチオバック・ナトリウム塩、ピリデート、ピリフタリド、ピリブチカルブ、ピリベンゾキシム、ピリミスルファン、ピリミスルフロン・メチル、ピリミノバックメチル、フェノキサプロップ・P・エチル、フェノキサプロップ・エチル、フェンクロリム、フェントラザミド、フェンメディファム、フォラムスルフロン、ブタクロール、ブタフェナシル、ブタミホス、ブチレート、ブトラリン、ブトロキシジム、フラザスルフロン、フラムプロップ・M、フルアジホップ、フルアジホップ・P、フルオメツロン、フルオログリコフェン、フルカルバゾン・ナトリウム塩、フルセトスルフロン、フルチアセット・メチル、フルピルスルフロン、フルフェナセット、フルポキサム、フルミオキサジン、フルミクロラック・ペンチル、フルメツラム、フルルプリミドール、フルロキシピル、プレチラクロール、プロジアミン、プロスルフロン、プロスルホカルブ、プロパキザホップ、プロパクロール、プロパジン、プロパニル、プロピザミド、プロピソクロール、プロファム、プロポキシカルバゾン、プロポキシカルバゾン・ナトリウム塩、プロホキシジム、ブロマシル、プロメトリン、プロメトン、ブロモキシニル、ブロモブチド、フロラスラム、ヘキサジノン、ベスロジン、ペトキサミド、ベナゾリン、ペノキススラム、ペブレート、ベンズフェンジゾン、ベンスリド、ベンスルフロン・メチル、ベンゾビシクロン、ベンゾフェナップ、ベンタゾン、ペンタノクロール、ベンチオカーブ、ペンディメタリン、ペントキサゾン、ベンフルラリン、ベンフレセート、ホメサフェン、ホルクロルフェニュロン、マレイン酸ヒドラジド、メコプロップ、メコプロップ−P・カリウム塩、メソスフロン・メチル、メソトリオン、メタザクロール、メタベンズチアズロン、メタミトロン、メタミホップ、メチルダイムロン、メトキスロン、メトスラム、メトスルフロン・メチル、メトベンズロン、メトラクロール、メトリブジン、メピコート・クロリド、メフェナセット、モノリニュロン、モリネート、ラクトフェン、リニュロン、リムスルフロン、レナシル、ザントモナス・キャンペストリス、ドレクスレラ・モノセラスより選ばれるものが使用できる。
植物成長調整成分の具体例としては、例えばアブシジン酸、イナベンフィド、インドール、ウニコナゾールP、エチクロゼート、エテホン、オキシン硫酸塩、ギ酸カルシウム、クロキシホナック、クロルメコート、コリン、シアナミド、ジクロルプロップ、ジベレリン、ダミノジッド、デシルアルコール、ブトルアリン、トリネキサパックエチル、パクロブトラゾール、パラフィン、ピラフルフェンエチル、ブトルアリン、フルルプリミドール、プロヒドロジャスモン、プロヘキサジオンカルシウム塩、ベンジルアミノプリン、ペンディメタリン、ホルクロルフェニュロン、マレイン酸ヒドラジド、メピコートクロリド、ワックス、MCPA・チオエチル、MCPB、1−ナフチルアセトアミド、4−CPA、塩化カルシウム、硫酸カルシウム、過酸化カルシウム、クロレラ抽出物、混合生薬抽出物より選ばれるものが使用できる。
本発明の農園芸用組成物は、通常の微生物製剤の製造方法に従って、上記バシルス属に属する細菌の芽胞及び上記農園芸用農薬成分を、必要に応じて界面活性剤、その他の補助剤を加えた製剤として用いてもよい。具体的な製剤例としては、粒剤、粉剤、水和剤、懸濁製剤、乳剤、塗布剤等の剤型があげられる。好ましい担体の例としては、タルク、ベントナイト、クレー、カオリン、珪藻土、ホワイトカーボン、バーミキュライト、消石灰、珪砂、硫安、尿素、多孔質などの固体担体、水、イソプロピルアルコール、キシレン、シクロヘキサノン、メチルナフタレン、アルキレングリコール、などの液体担体等があげられる。界面活性剤および分散剤としては、例えばジナフチルメタンスルホン酸塩、アルコール硫酸エステル塩、アルキルアリールスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、ポリオキシエチレングリコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンモノアルキレート等があげられる。補助剤としては、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、アラビアゴム、キサンタンガム等、保護剤としてはスキムミルク、pH緩衝剤等があげられる。この場合、D747菌株および/またはその培養物の量、さらには適用時期および適用量は上記生菌の場合に準じて適宜決定することができる。
このようにして得られる本発明の農園芸用組成物は、製剤の態様によらず長期間の保存が可能で、例えば、水和剤として48ヶ月間室温にて保存した後にも、農園芸用農薬成分無添加のものと同等の防除価が得られる。
本発明の農園芸用組成物は、施用形態により、藻菌類(Oomycetes)、子嚢菌類(Ascomycetes)、担子菌類(Basidiomycetes)、接合菌類(Zygomycetes)、及び不完全菌類(Deuteromycetes)に属する菌類、および細菌類に起因する植物の病害を防除することができる。
本発明の農園芸用組成物が防除することのできる植物の病原菌として、具体的にはシュードペロノスポラ(Pseudoperonospora)属菌、例えばキュウリべと病菌(Pseudoperonospora cubensis)、ベンチュリア(Venturia)属菌、例えばリンゴ黒星病菌(Venturia inaequalis)、エリシフェ(Erysiphe)属菌、例えばコムギうどんこ病菌(Erysiphegraminis)、ピリキュラリア(Pyricularia)属菌、例えばイネいもち病菌(Pyricularia oryzae)、ボトリチス(Botrytis)属菌、例えばキュウリ灰色かび病菌(Botrytis cinerea)、リゾクトニア(Rhizoctonia)属菌、例えばイネ紋枯病菌(Rhizoctonia solani)、クラドスポリウム(Cladosporium)属菌、例えばトマト葉かび病菌(Cladosporium fulvum)、コレトトリカム(Colletotrichum)属菌、例えばイチゴ炭そ病菌(Colletotrichum fragariae)、パクシニア(Puccinia)属菌、例えばコムギ赤さび病菌(Puccinia recondita)、セプトリア(Septoria)属菌、例えばコムギふ枯病菌(Septoria nodorum)、スクレロティニア(Sclerotinia)属菌、例えばキュウリ菌核病菌(Sclerotinia sclerotiorum)、ピシウム(Pythium)属菌、例えばキュウリ苗立枯病菌(Pythium debaryanum Hesse)、ゲウマノマイセス(Gaeumannomyces)属菌、例えばコムギ立枯病菌(Gaeumannmyces graminis)、また細菌として、バークホルデリア(Burkholderia)属菌、例えばイネ苗立枯細菌病菌(Burkholderia plantarii)などをあげることができるが、本発明はこれらの例により限定されるものではない。
また、本発明の農園芸用組成物のうち殺虫成分を含むものが防除することのできる植物の害虫として、具体的にはアワヨトウ、イネヨトウ、フタオビコヤガ、タマナヤガ、ワタアカキリバ、オオタバコガ、シロイチモジヨトウ、ハスモンヨトウ、カブラヤガ、ヨトウガ、タマナギンウワバ、ニカメイガ、コブノメイガ、サンカメイガ、ナシオオシンクイ、ハイマダラメイガ、マメノメイガ、イネツトムシ、ワタアカミムシ、ジャガイモガ、ノシメマダラメイガ、チャノコカクモンハマキ、キンモンホソガ、ミカンハモグリガ、ブドウホソハマキ、ナシヒメシンクイ、マメシンクイガ、モモシンクイガ、ブドウスカシバ、チャノホソガ、コナガ、イガ等の鱗翅目害虫;タバココナジラミ、オンシツコナジラミ、ミカントゲコナジラミ、ワタアブラムシ、ユキヤナギアブラムシ、リンゴワタムシ、モモアカアブラムシ、ダイコンアブラムシ、ニセダイコンアブラムシ、マメアブラムシ、コミカンアブラムシ、ミカンクロアブラムシ、ブドウネアブラムシ、ムギミドリアブラムシ、ジャガイモヒゲナガアブラムシ、チャノミドリヒメヨコバイ、フタテンヒメヨコバイ、ヒメトビウンカ、トビイロウンカ、セジロウンカ、ツマグロヨコバイ、タイワンツマグロヨコバイ、シロオオヨコバイ、ルビーロウムシ、オリーブカタカイガラムシ、サンホーゼカイガラムシ、リンゴカキカイガラムシ、アカマルカイガラムシ、アカホシマルカイガラムシ、ヤノネカイガラムシ、クワコナカイガラムシ、ミカンコナカイガラムシ、イセリアカイガラムシ、リンゴキジラミ、ミカンキジラミ、ミナミアオカメムシ、ホソヘリカメムシ、ナシグンバイ等の半翅目害虫;イネミズゾウムシ、イネドロオイムシ、キスジノミハムシ、コロラドハムシ、テンサイトビハムシ、Diabrotica spp、クリヤケシキスイ、ニジュウヤホシテントウ、インゲンマメゾウムシ、アズキゾウムシ、ヨツモンマメゾウムシ、ドウガネブイブイ、ヒメコガネ、マメコガネ、ゴマダラカミキリ、タバコシバンムシ、ヒメマルカツオブシムシ、コクヌストモドキ、ヒラタキクイムシ等の鞘翅目害虫;ナミハダニ、カンザワハダニ、ミカンハダニ、リンゴハダニ、チャノホコリダニ、ミカンサビダニ、ニセナシサビダニ等のダニ目害虫などをあげることができるが、本発明はこれらの例により限定されるものではない。
更に、本発明の農園芸用組成物のうち植物成長調整成分を含むものは、例えば、植物の生育を調整し、草姿や樹形をより好ましいものに変えたり、開花や着果の調節、作物の発根促進、成長促進、果実の肥大、種なし化、開花促進あるいは、作物の背丈を抑えて形を整えたり、倒伏を防止することなどをあげることができるが、本発明はこれらの例により限定されるものではない。
本発明の農園芸用組成物を施用される作物としては、穀類(例えば、イネ、コムギ、オオムギ、トウモロコシ、ソバ)、イモ類(例えば、ジャガイモ、サツマイモ、サトイモ、ヤマイモ)、マメ類(例えば、ダイズ、インゲン、アズキ、エンドウ)、野菜類(例えば、ウリ類、トマト、ナス、ピーマン、キャベツ、ハクサイ、ダイコン、レタス、ニンジン、ネギ、タマネギ、イチゴ、ホウレンソウ、セロリ)、果樹(例えば、リンゴ、ナシ、オウトウ、モモ、ブドウ、カキ、カンキツ類、キウイ)、特用作物(例えば、ワタ、ナタネ、ヒマワリ、ビート、サトウキビ、タバコ)、芝、樹木、観賞用植物(例えば、バラ、キク、チューリップ、カスミ草、トルコキキョウ、等)などをあげることができるが、本発明はこれらの例により限定されるものではない。また、本発明の農園芸用組成物は、遺伝子組み換え等の技術により形質転換された作物にも同様に使用できる。
本発明の農園芸用組成物は、そのまま直接施用するか、あるいは水などで希釈して施用することができる。そのまま直接施用する場合は、粉剤を直接植物に散布する方法、塗布剤を植物の一部分に塗布する方法、粉剤や粒剤を土壌に散布する方法、粉剤や粒剤を土壌に混和する方法、粉剤を種子や塊茎に粉衣する方法、懸濁製剤を種子や塊茎に塗沫する方法、粒剤や懸濁製剤を水田の田面水中に散布する方法などがあげられるが、これらに限定されるものではない。水などで希釈して施用する場合は、水和剤、粒剤、懸濁製剤、乳剤などを、使用に適する濃度になるよう水で希釈し、その懸濁液を植物に散布する方法、植物の一部分に塗布する方法、土壌に散布する方法、土壌に潅注する方法、種子や塊茎に塗沫する方法、水田の田面水中に散布する方法などがあげられるが、やはりこれらに限定されるものではない。なお、本発明の農園芸用組成物を施用するために希釈する水には、必要に応じて展着剤、肥料、他の農薬を添加していても良い。更に、本発明の農園芸用組成物は、他の殺菌剤、殺虫剤、殺線虫剤、除草剤、植物成長調整剤、肥料、土壌改良資材等と混合施用、交互施用、または同時施用することも可能である。
本発明の農園芸用組成物の施用量は、病害虫の種類、適用植物の種類、剤型等によって異なるため、一概に規定はできないが、例えば水などで希釈した懸濁液を散布する場合には、芽胞濃度として105〜1010cfu(コロニー形成単位)/mlであり、好ましくは107〜109cfu/mlである。また施用量は10アール当り懸濁液を0.5〜1000リットル施用するのが好ましい。
本発明を以下の実施例によって具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(製造例1:湿菌体の製造)
静岡県内の空気中より分離されたバシルスsp.D747菌株(FERM BP−8234)を平板培地上で培養し、分離したコロニーをフラスコに植菌し、20mlのブイヨン培地(肉エキス1%、ペプトン1%、塩化ナトリウム0.5%)で、27℃、120rpm、1日間振盪培養後、得られた培養液をグルコース1%、可溶性澱粉2%、ポリペプトン0.5%、乾燥酵母1%、脱脂大豆1%、KH2PO4 0.2%、塩化ナトリウム 0.2%、炭酸カルシウム0.3%を含む、pH6.0の培地20Lに植菌し、27℃、120rpm、3日間振盪培養した後、遠心集菌(10,000×g、15分間)し、滅菌水中に懸濁し、培地成分を洗浄した。この操作を2回行い、湿重量約1kgの湿菌体(芽胞画分)を得た。この芽胞画分はバシルスsp.D747の芽胞を乾燥重量で50重量%含有するものである。
(製造例2:粉末芽胞の製造)
上記製造例1によって得られたバシルスsp.D747の芽胞画分1kgを蒸留水5Lに懸濁後、スプレードライヤー(ニロジャパン社)にて処理(入口温度150℃、出口温度100℃)。スプレードライヤーにて得られた乾燥物を破砕することにより、約100gの乾燥粉末芽胞を得た。この乾燥粉末はバシルスsp.D747の芽胞を6×1011cfu/g以上を含むものである。
次に本発明の農園芸用組成物の代表的な製剤例をあげて製剤方法を具体的に説明する。以下の説明において「%」は重量百分率を示す。
(製剤例1:水和剤)
上記のようにして得られたバシルスsp.D747菌株の粉末芽胞を3.3%、農園芸用殺菌物質ポリオキシン複合体を1.0%、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩1.5%、ポリオキシエチレンアルキルアリール1.5%、珪藻土26%、クレー67.7%を均一に混合粉砕して、水和剤とした。
(製剤例2:水和剤)
上記のようにして得られたバシルスsp.D747菌株の粉末芽胞を6.7%、農園芸用殺菌化合物ペンチオピラドを1%、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩1.5%、ポリオキシエチレンアルキルアリール1.5%、珪藻土26%、クレー63.3%を均一に混合粉砕して、水和剤とした。
(製剤例3:水和剤)
上記のようにして得られたバシルスsp.D747菌株の粉末芽胞を13%、農園芸用殺虫物質スピノサドを20%、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩1.5%、ポリオキシエチレンアルキルアリール1.5%、珪藻土26%、クレー38%を均一に混合粉砕して、水和剤とした。
(製剤例4:水和剤)
上記のようにして得られたバシルスsp.D747菌株の粉末芽胞を10%、農園芸用殺虫剤BT生菌芽胞を10%、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩1.5%、ポリオキシエチレンアルキルアリール1.5%、珪藻土26%、クレー51%を均一に混合粉砕して、水和剤とした。
(製剤例5:水和剤)
上記のようにして得られたバシルスsp.D747菌株の粉末芽胞を3.3%、農園芸用植物成長調整化合物プロヘキサジオンカルシウム塩を5%、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩1.5%、ポリオキシエチレンアルキルアリール1.5%、珪藻土26%、クレー62.7%を均一に混合粉砕して、水和剤とした。
(製剤例6:水和剤)
上記のようにして得られたバシルスsp.D747菌株の粉末芽胞を3.3%、農園芸用植物成長調整化合物トリネキサパックエチルを5%、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩1.5%、ポリオキシエチレンアルキルアリール1.5%、珪藻土26%、クレー62.7%を均一に混合粉砕して、水和剤とした。
(製剤例7:水和剤)
上記のようにして得られたバシルスsp.D747菌株の粉末芽胞を10%、農園芸用殺虫物質ミルベメクチンを1%、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩1.5%、ポリオキシエチレンアルキルアリール1.5%、珪藻土26%、クレー60%を均一に混合粉砕して、水和剤とした。
(製剤例8:粉剤)
上記のようにして得られたバシルスsp.D747菌株の粉末芽胞を10%、農園芸用殺菌化合物メプロニルを1%、珪藻土6%及びクレー83%を均一に混合粉砕して粉剤とした。
(製剤例9:粒剤)
上記のようにして得られたバシルスsp.D747菌株の粉末芽胞を10%、農園芸用殺虫化合物イミダクロプリドを1%、ラウリルアルコール硫酸エステルのナトリウム塩2%、リグニンスルホン酸ナトリウム5%、カルボキシメチルセルロース2%及びクレー80%を均一に混合粉砕した。この混合物100重量部に水20重量部を加えて練合し、押出式造粒機を用いて14〜32メッシュの粒状に加工した後、乾燥して粒剤とした。
(製剤例10:水和剤)
上記のようにして得られたバシルスsp.D747菌株の粉末芽胞を10%、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩1.5%、ポリオキシエチレンアルキルアリール1.5%、珪藻土26%、クレー61%を均一に混合粉砕して、水和剤とした。
(製剤例11:水和剤)
農園芸用殺菌物質ポリオキシン複合体を1.0%、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩1.5%、ポリオキシエチレンアルキルアリール1.5%、珪藻土26%、クレー70%を均一に混合粉砕して、水和剤とした。
(製剤例12;水和剤)
農園芸用殺菌化合物ペンチオピラドを1%、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩1.5%、ポリオキシエチレンアルキルアリール1.5%、珪藻土26%、クレー70%を均一に混合粉砕して、水和剤とした。
(製剤例13:水和剤)
農園芸用殺虫物質スピノサドを20%、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩1.5%、ポリオキシエチレンアルキルアリール1.5%、珪藻土26%、クレー51%を均一に混合粉砕して、水和剤とした。
(製剤例14:水和剤)
農園芸用殺虫剤BT生菌芽胞を10%、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩1.5%、ポリオキシエチレンアルキルアリール1.5%、珪藻土26%、クレー61%を均一に混合粉砕して、水和剤とした。
(製剤例15:水和剤)
農園芸用植物成長調整化合物プロヘキサジオンカルシウム塩を5%、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩1.5%、ポリオキシエチレンアルキルアリール1.5%、珪藻土26%、クレー66%を均一に混合粉砕して、水和剤とした。
(製剤例16:水和剤)
農園芸用植物成長調整化合物トリネキサパックエチルを5%、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩1.5%、ポリオキシエチレンアルキルアリール1.5%、珪藻土26%、クレー66%を均一に混合粉砕して、水和剤とした。
(製剤例17:水和剤)
農園芸用殺虫物質ミルベメクチンを1%、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩1.5%、ポリオキシエチレンアルキルアリール1.5%、珪藻土26%、クレー70%を均一に混合粉砕して、水和剤とした。
(製剤例18:粉剤)
農園芸用殺菌化合物メプロニルを1%、珪藻土6%及びクレー93%を均一に混合粉砕して粉剤とした。
(製剤例19:粒剤)
農園芸用殺虫化合物イミダクロプリドを1%、ラウリルアルコール硫酸エステルのナトリウム塩2%、リグニンスルホン酸ナトリウム5%、カルボキシメチルセルロース2%及びクレー90%を均一に混合粉砕した。この混合物100重量部に水20重量部を加えて練合し、押出式造粒機を用いて14〜32メッシュの粒状に加工した後、乾燥して粒剤とした。
次に本発明の農園芸用組成物が植物病害防除剤として有用であることを試験例で示す。
(試験例1:キュウリ灰色かび病防除効果試験)
9cm×9cmの塩ビ製鉢にキュウリ種子(品種:相模半白)を10粒づつ播種し、温室内で7日間育成し、子葉が展開したキュウリ幼苗を供試植物として用いた。製剤例1〜7に準じながら供試濃度になるように適宜配合量を変えて調製した本発明の農園芸用組成物、製剤例10のバシルスsp.D747、及び製剤例11〜17に準じて調製した農園芸用殺菌剤、農園芸用殺虫剤、農園芸用植物成長調整剤を、有効成分が所定の濃度になるように水で希釈し、1鉢当たり10mlを噴霧散布した。風乾後、キュウリ灰色かび病菌(Botrytis cinerea)の胞子懸濁液を浸したペーパーディスクをキュウリ子葉表面に置床接種し、20℃の湿室で管理した。接種3日後に、子葉の病斑直径を求め、得られた数値をもとに、数1により防除価(%)を求めた。
Figure 0005037098
2種類の活性化合物や微生物を混合して処理した際に期待される防除効果は、コルビー(Colby)の計算式より求めることができる(除草剤の組み合わせの相乗的及び拮抗的反応の計算、Calculating Synergistic and Antagonistic Responses of Herbicide Combination、Weed 15、20〜22ページ、1967)。コルビー(Colby)の計算式を数2に示す。
Figure 0005037098
数2で、Xは一方の活性化合物や微生物をm(ppmまたはcfu/ml)の濃度で処理した場合の防除効果(防除価)を表し、Yは他方の活性化合物や微生物をn(ppmまたはcfu/ml)の濃度で処理した場合の防除効果(防除価)を表わす。その場合、Eは前者の活性化合物や微生物をm(ppmまたはcfu/ml)、後者の活性化合物や微生物をn(ppmまたはcfu/ml)の濃度になるように混合して処理した場合の防除効果(防除価)の相加作用による期待値を表している。
本発明の農園芸用組成物の防除効果が、Xとしてバシルスsp.D747のみを処理した防除効果、Yとして農園芸用殺菌剤、殺虫剤、植物成長調整剤のみを処理した防除効果を用いてコルビー(Colby)の計算式より求められた計算値(E)より大きくなれば、この組み合わせによる防除効果が相乗効果により発揮されていることを示すこととなる。試験によって得られた実験値の防除価(%)、及びコルビーの計算式より求められた計算値の防除価(%)を表1に示した。
Figure 0005037098
注) 表中の記号が示す農薬成分
(A)ポリオキシン複合体
(B):ペンチオピラド
(C);ベンチアバリカルブイソプロピル
(D):水酸化第2銅
(E):スピノサド
(F):BT生菌芽胞
(G):プロヘキサジオンカルシウム塩
(H):トリネキサパックエチル
(I):ミルベメクチン
(J):メプロニル
(K):イミダクロプリド
(試験例2:イネいもち病防除効果試験)
直径7cmの素焼鉢に水稲種子(品種:愛知旭)を約15粒ずつ播種し、温室内で2〜3週間育成し、第4葉が完全に展開したイネ苗を供試植物として用いた。製剤例1〜7に準じながら供試濃度になるように適宜配合量を変えて調製した本発明の農園芸用組成物、製剤例10のバシルスsp.D747、及び製剤例11〜17に準じて調製した農園芸用殺菌剤、農園芸用殺虫剤、農園芸用植物成長調整剤を、有効成分が所定の濃度になるように水で希釈し、1鉢当たり10mlを噴霧散布した。風乾後、イネいもち病菌(Pyricularia oryzae)の分生胞子懸濁液を噴霧接種し、直ちに25℃の湿室内に24時間入れた。その後温室内に移し、接種5日後に第4葉の病斑数を調査し、数3により防除価を求めた。試験によって得られた実験値の防除価(%)及びコルビーの計算式より求められた計算値の防除価(%)を表2に示した。
Figure 0005037098
Figure 0005037098
注) 表中の記号が示す農薬成分
(A):ポリオキシン複合体
(B):ペンチオピラド
(C):ベンチアバリカルブイソプロピル
(D):水酸化第2銅
(E):スピノサド
(F):BT生菌芽胞
(G):プロヘキサジオンカルシウム塩
(H):トリネキサパックエチル
(I):ミルベメクチン
(J):メプロニル
(K):イミダクロプリド
上記の試験例から明らかなように、個々の拮抗微生物や農園芸用農薬成分のみでは不十分な防除効果しか示さない濃度でも、本発明に係る農園芸用組成物は相乗効果による優れた防除効果を示すので、農園芸用農薬成分の使用量を減らしても高い防除効果を得ることができる。また、広範な抗菌スペクトルも充分に期待できる。

Claims (15)

  1. バシルス(Bacillus) sp.D747(FERM BP−8234)の芽胞、及び水酸化第二銅、メプロニル、ベンチアバリカルブイソプロピル、ペンチオピラド、ポリオキシン複合体より選ばれる1種または2種以上を含有する植物病害防除剤
  2. バシルス(Bacillus) sp.D747(FERM BP−8234)の芽胞、及びBT生菌芽胞、スピノサド、ミルベメクチン、イミダクロプリドより選ばれる1種または2種以上を含有する植物病害防除剤
  3. 植物に有害な害虫を防除する作用も併せもつ、請求項2に記載の
  4. バシルス(Bacillus) sp.D747(FERM BP−8234)の芽胞、及びプロヘキサジオンカルシウム塩、トリネキサパックエチルより選ばれる1種または2種を含有する植物病害防除剤
  5. 植物の生育、草姿や樹形、開花、着果を調節する作用の少なくともひとつの作用も併せもつ、請求項4に記載の
  6. 植物病害がボトリチス(Botrytis)属菌及び/又はピリキュラリア(Pyricularia)属菌による植物病害である請求項1〜5のいずれか1項に記載の剤。
  7. 植物病害がボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)及び/又はピリキュラリア・オリゼー(Pyricularia oryzae)による植物病害である請求項6に記載の剤。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のを植物体に処理することを特徴とする植物病害の防除方法。
  9. 請求項3に記載のを植物体に処理することを特徴とする、植物病害及び害虫の防除方法。
  10. 請求項5に記載のを植物体に処理することを特徴とする、植物病害の防除及び植物の生育、草姿や樹形、開花、着果の少なくともひとつを調節する方法。
  11. バシルス(Bacillus) sp.D747(FERM BP−8234)の芽胞、及び水酸化第二銅、メプロニル、ベンチアバリカルブイソプロピル、ペンチオピラド、ポリオキシン複合体より選ばれる1種または2種以上を水中に懸濁させて混合液とし、その混合液を植物体に処理することを特徴とする植物病害の防除方法。
  12. バシルス(Bacillus) sp.D747(FERM BP−8234)の芽胞、及びBT生菌芽胞、スピノサド、ミルベメクチン、イミダクロプリドより選ばれる1種または2種以上を水中に懸濁させて混合液とし、その混合液を植物体に処理することを特徴とする、植物病害及び害虫の防除方法。
  13. バシルス(Bacillus) sp.D747(FERM BP−8234)の芽胞、及びプロヘキサジオンカルシウム塩、トリネキサパックエチルより選ばれる1種または2種を水中に懸濁させて混合液とし、その混合液を植物体に処理することを特徴とする、植物病害の防除及び植物の生育、草姿や樹形、開花、着果の少なくともひとつを調節する方法。
  14. 植物病害がボトリチス(Botrytis)属菌及び/又はピリキュラリア(Pyricularia)属菌による植物病害である請求項8〜13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 植物病害がボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)及び/又はピリキュラリア・オリゼー(Pyricularia oryzae)による植物病害である請求項14に記載の方法。
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