(第一実施形態)
以下、本発明をその一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」と示す)に具体化した一実施形態を図1〜図21に基づき説明する。なお、以下の説明では、パチンコ機10の機表側を前方と記載し、それを基準に前、後、上、下、左、右を規定している。
図1には、パチンコ機10の機表側が略示されている。機体の外郭をなす縦長方形の外枠(機枠)11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠(機枠)12が組み付けられている。中枠12は、図2に示すように、外枠11に着脱自在に組み付けられており、外枠11に対して開閉自在となっている。
中枠12の前面側には、図3に示すように、縦長方形の前枠(機枠)13が横開き可能に組み付けられている。前枠13は、図1に示すように、機内部に配置される遊技盤14を見るための透視窓13aが設けられており、当該透視窓13aには、遊技盤14を保護する透明な透視保護部材としての保護ガラス板15が設けられている。また、前枠13には、透視窓13aの下方に機内部から払い出される遊技球(遊技媒体)を貯留する上受け皿16が備えられている。上受け皿16に貯留された遊技球は、上受け皿16の右側に設けられた取込口を介して1球ずつ機内に取り込まれ、機内に設けられた発射手段としての発射装置9によって遊技盤14に向けて発射される。なお、遊技盤14に向けて発射される遊技球は、遊技球を発射させる際に遊技者が操作する発射ハンドル9aの回動量に応じて発射の強弱が設定される。
そして、上受け皿16の下方には、下受け皿17が設けられている。下受け皿17は、横開き可能な状態で組み付けられている。この下受け皿17は、機内部において、上受け皿16に対して溢球通路(図示略)を介して連通している。そして、上受け皿16が遊技球によって満杯状態となった場合には、賞球として払い出された遊技球が溢球通路を通って下受け皿17に排出されるようになっている。また、下受け皿17は、機内部において、上受け皿16に対して球抜き通路(図示略)を介して連通している。そして、上受け皿16の前面側に設けられた球抜きボタン16aを操作することにより、上受け皿16に貯留されている遊技球が、球抜き通路(図示略)を通って下受け皿17に排出されるようになっている。
これらの前枠13及び中枠12は、中枠12に設けられた施錠装置20により、外枠11に対して開放できないように施錠することができる。従って、本実施形態では、施錠装置20が施錠手段となる。この施錠装置20について詳しく説明する。
中枠12は、図4に示すように、中枠12が開放されたときに開放端に位置する右枠部(開放枠部)12a、外枠11に対して回動可能に固定される左枠部12b、遊技盤14の取り付け領域よりも上方に配置される上枠部12c、遊技盤14の取り付け領域よりも下方に配置される下枠部12dの4つの部材を組み合わせることにより構成されている。施錠装置20は、中枠12の開放側端部(右枠部)12aに配設されている。この施錠装置20は、図5に示すように、金属製の縦長板状の中枠施錠杆21と、金属製の縦長板状の前枠施錠杆22と、施錠機構作動部材23を備えている。中枠施錠杆21は、上下二箇所に(長手方向両端部に)、先端が鉤状の中枠鉤片24が突設されている。当該中枠鉤片24は、中枠12に取り付けられたとき、パチンコ機10の機裏側(外枠11側)に突出するように中枠施錠杆21の片側側面から形成されている。この中枠鉤片24は、中枠12に取り付けられたとき、先端が上方向に向かうように屈曲形成されている。そして、各中枠鉤片24は、外枠11の右枠部11aに配設されている係合片18(図6参照)と係合可能に形成されている。中枠鉤片24が係合片18とそれぞれ係合することにより、中枠12は、外枠11に対して開放できなくなる。なお、前記係合片18は、外枠11の右枠部11aに固定された平板状の部材である。
また、前枠施錠杆22は、図5に示すように、上下三箇所に、先端が鉤状の前枠鉤片25が突設されている。当該前枠鉤片25は、中枠12に取り付けられたとき、パチンコ機10の機表側(前枠13側)に突出するように前枠施錠杆22の片側側面から形成されている。また、前枠鉤片25は、中枠12に取り付けられたとき、先端が下方向に向かうように屈曲形成されている。そして、前枠鉤片25は、前枠13の開放側端部に配設された係合孔19(図3参照)と係合可能に形成されている。前枠鉤片25が係合孔19とそれぞれ係合することにより、前枠13は、中枠12に対して開放できなくなる。
そして、中枠施錠杆21と前枠施錠杆22には、それぞれ三箇所に貫通孔21a〜21c,22a〜22cが設けられている。中枠施錠杆21は、3つのかしめピン26a〜26cにより、貫通孔21a〜21cを介して中枠12の右枠部12aに固定される。また、前枠施錠杆22は、中枠施錠杆21の外側に配置された状態で、3つのかしめピン26a〜26cにより、貫通孔22a〜22cを介して中枠12の右枠部12aに固定される。なお、かしめピン26aは、中枠施錠杆21の上部に形成された貫通孔21aと前枠施錠杆22の上部に形成された貫通孔21aを介して中枠施錠杆21と前枠施錠杆22を固定している。かしめピン26cは、中枠施錠杆21の下部に形成された貫通孔21cと前枠施錠杆22の下部に形成された貫通孔21cを介して中枠施錠杆21と前枠施錠杆22を固定している。かしめピン26bは、貫通孔21aと貫通孔21cの間に形成された貫通孔21bと、貫通孔22aと貫通孔22cの間に形成された貫通孔22bを介して中枠施錠杆21と前枠施錠杆22を固定している。前記貫通孔21a〜21c,22a〜22cは、上下方向(中枠施錠杆21又は前枠施錠杆22の長手方向)に沿って縦長形状に形成されており、中枠施錠杆21及び前枠施錠杆22は、貫通孔21a〜21c,22a〜22cに沿って上下方向に摺動可能となっている。
そして、施錠機構作動部材23は、取付部27と、シリンダー錠28と、2つの突起部29a,29bが形成されたカム29を備えている。シリンダー錠28の外筒28bは、シリンダー錠28の鍵穴が機表側に向くように、パチンコ機10の前後方向に沿って取付部27に固定されている。取付部27は、中枠施錠杆21及び前枠施錠杆22を固定したかしめピン26b,26cにより中枠12の右枠部12aの内側側面(中枠施錠杆21が取り付けられる側の反対側側面)に固定される。シリンダー錠28のシリンダー(内筒部)28aには、カム29が固定されており、当該カム29は、シリンダー28aと共に、外筒28bに対して回動可能に固定されている。なお、カム29は、シリンダー28aの鍵穴が形成されていない側に固定されている。
カム29が備える突起部29a,29bは、回転方向に対して垂直方向に(すなわち、中心から外周方向に)突出するように形成されている。また、突起部29aは、略90度の間隔を空けて他方の突起部29bが形成されている。カム29がシリンダー28aに固定されたとき、上部に配置される突起部29aは、略Z字状に屈曲形成されており、シリンダー28aを回転させたとき、突起部29aの先端が描く軌跡と、突起部29bの先端が描く軌跡がパチンコ機10の前後方向においてずれるようになっている。
そして、カム29がシリンダー28aに固定されたとき、突起部29aより下に配置される突起部29bは、中枠12に上下方向に沿って形成されたスリット12f及び中枠施錠杆21に形成された係合孔31を介して、前枠施錠杆22に形成された係合孔30と係合可能となっている。このため、シリンダー錠28のシリンダー28aを反時計回り(図5に示すA方向)に回転させると、突起部29bが前枠施錠杆22の係合孔30と係合する。そして、さらにシリンダー28aを反時計回りに回転させるように力を加えると、前枠施錠杆22は上下方向に摺動可能であるため、突起部29bに押されて上方向に移動する。これにより、前枠鉤片25と前枠13の係合孔19の係合が解除され、前枠13を中枠12に対して開放することができるようになる。
また、カム29がシリンダー28aに固定されたとき、突起部29bより上に配置される突起部29aは、シリンダー28aを時計回り(図5に示すA方向とは反対方向)に回転させると、中枠12に形成されたスリット12fを介して、中枠施錠杆21に形成された係合孔31と係合可能となっている。このため、シリンダー錠28のシリンダー28aを時計回りに回転させると、突起部29aが中枠施錠杆21の係合孔31と係合する。そして、さらにシリンダー28aを時計回りに回転させるように力を加えると、突起部29aに押されて下方向に移動する。これにより、中枠鉤片24と外枠11の係合片18の係合が解除され、中枠12を外枠11に対して開放することができるようになる。従って、本実施形態では、突起部29bが、カム29をA方向に回転駆動させる際、右枠部12aのスリット(貫通孔)12fを介して前枠施錠杆22にカム29からの駆動力を伝達して前枠13との係合を解除させる第一突起部となる。また、突起部29aが、カム29をA方向とは反対方向に回転駆動させる際、右枠部12aのスリット(貫通孔)12fを介して中枠施錠杆21にカム29からの駆動力を伝達して中枠12との係合を解除させる第二突起部となる。
そして、施錠装置20の施錠機構作動部材23は、図4に示すように、中枠12の下枠部12dに形成された収容凹部12eに収容される。この収容凹部12eは、下枠部12dの右端に設けられており、パチンコ機の機表側及び右側(右枠部12a側)において開口している。具体的には、収容凹部12eは、水平断面がL字状に形成されている。すなわち、収容凹部12eには、機表側に開口する機表側開口部と、右枠部12a側に開口する側方開口部とが形成されている。機表側開口部は、収容凹部12eに収容したシリンダー錠28の鍵穴を機表側に露出させるように形成されている。そして、側方開口部は、右枠部12aに設置された施錠機構作動部材23を通過させることができる程度の大きさを有する。
そして、右側の開口部(側方開口部)は、中枠12の右枠部12aによりその開口部が閉塞されている。また、前方側の開口部(機表側開口部)は、下枠部12dを構成するカバー部材32により閉塞される。このカバー部材32には、シリンダー錠28の機表側部分(すなわち、鍵穴のみ)を露出させるための貫通孔32aが形成されている。すなわち、カバー部材32は、シリンダー錠28の機表側部分(すなわち、鍵穴のみ)を露出させ、その他の収容凹部12eの機表側開口部を完全に閉塞するように形成されている。本実施形態では、カバー部材32と右枠部12aが、閉塞部材を構成する。なお、機表側開口部は、収容凹部12eに収容したシリンダー錠28を通過させることができる程度の大きさを有しており、側方開口部を右枠部12aにより閉塞させた状態で、シリンダー錠28を交換することができるようになっている。
また、施錠装置20には、閉鎖時において開放を規制する開放規制機構Kが設けられている。開放規制機構Kは、図5に示すように、中枠施錠杆21に固定される第1開放規制部材33と、かしめピン26bを介して中枠施錠杆21と前枠施錠杆22との間に固定される第2開放規制部材34を備えている。
第1開放規制部材33は、長細い板状に形成されている。前記第1開放規制部材33の一端(上端)は、中枠施錠杆21の貫通孔21bより後方(機裏側)に位置する場所において、回転可能に固定されている。他端(下端)には、突起部29aと接触できるようにパチンコ機10の前方側へ突出する接触部33aが形成されている。当該接触部33aは、斜め下方に突出するように形成されており、突起部29aが下方へ移動して接触部33aを押圧すると、第1開放規制部材33は、固定点を中心として、パチンコ機10の後方へ(図7に示すC方向へ)徐々に回転することとなる。また、第1開放規制部材33には、上下方向に沿ってフランジ部33bが形成されている。中枠12の閉鎖時、このフランジ部33bの下端には、図7に示すように、第2開放規制部材34が当接するようになっている。また、第1開放規制部材33の上端部(固定点よりも上端部)の前方側には、バネ36が連結されており、第1開放規制部材33がパチンコ機10の前方側へ(C方向とは反対方向へ)回転するように、バネ36の弾性力が加えられている。
第2開放規制部材34は、図5に示すように、細長い板状に形成されており、その下端には、2本の突出部34a,34bが下方に突出形成されている。そして、そのうちパチンコ機10の後方側に配置されている突出部34aには、フランジ部33bの下端と当接する当接片34cが、後方へ突出するように形成されている。また、第2開放規制部材34の下端には、かしめピン26bが挿通される貫通孔34dが形成されており、当該貫通孔34dを中心として回転可能に固定される。また、第2開放規制部材34の上端には、後方へ突出形成された押圧部34eが形成されている。この押圧部34eは、閉鎖時において、外枠11に設けられた押圧片35(図6参照)に押圧するようになっている。そして、第2開放規制部材34の上端部の後方側には、貫通孔34dを中心として、パチンコ機10の後方側(図7に示すD方向)に弾性力が働くように、第1開放規制部材33の上端に連結されたバネ36が連結されている。
このように構成された開放規制機構Kは、閉鎖時において、図7に示すように、押圧部34eが中枠12の押圧片35によりパチンコ機10の前方側(D方向とは反対方向)へ押され、当接片34cがフランジ部33bの下端と当接することとなる。これにより、中枠施錠杆21が下方へ移動しようとしても、フランジ部33bが当接片34cと係合し、移動を規制することとなる。
この状態において、カム29を回転させて突起部29aを下方へ移動させると、図8に示すように、突起部29aが接触部33aを押圧して、第1開放規制部材33が固定点を中心として後方(C方向)へ回動する。これにより、当接片34cとフランジ部33bの係合状態が解除される。このため、そのまま突起部29aを下方へ移動させ、中枠施錠杆21の係合孔31と係合させることにより、中枠施錠杆21を下方へ移動させることができる。すなわち、中枠施錠杆21を下方へ移動させ、中枠鉤片24と係合片18の係合を解除し、中枠12を開放できる。
そして、中枠12を開放すると、図9に示すように、バネ36の弾性力により、第2開放規制部材34の押圧部34eは、後方側(D方向)へ移動する。この状態から中枠12を閉鎖すると、押圧部34eは、外枠11の押圧片35によりパチンコ機10の前方側(D方向とは反対方向)へ押される。これにより、第2開放規制部材34の下端に位置する当接片34cがフランジ部33bと当接することとなる。すなわち、中枠12の開放が規制されることとなる。以上のように、中枠12の開放するためには、カム29を回転させて開放規制機構Kを解除してから中枠施錠杆21を移動させる必要があり、また、中枠12を閉鎖する際には、開放規制機構Kが機能して中枠12の開放を自動的に規制することとなる。
また、中枠施錠杆21の下部には、開放するときにおいて、中枠施錠杆21が所定値を超えて下方への移動することを規制し、中枠施錠杆21を最下方位置で保持する閉鎖規制部材37が備えられている。閉鎖規制部材37は、図5に示すように、板状に形成されており、その上端に貫通孔37aが形成されている。閉鎖規制部材37は、当該貫通孔37aにかしめピン26cが挿通され、当該貫通孔37aを中心として回動可能に固定されている。この閉鎖規制部材37は、かしめピン26cを介して中枠施錠杆21と前枠施錠杆22の間にて回動可能に固定されている。そして、閉鎖規制部材37には、パチンコ機10の後方に突出する規制解除部37bが設けられている。また、閉鎖規制部材37は、貫通孔37aを中心として、パチンコ機10の後方側へ(図7に示すC方向)へ回転する弾性力を受けるように、前枠施錠杆22とバネ38で連結されている。
また、閉鎖規制部材37の下端には、規制片37cが設けられている。この規制片37cは、中枠施錠杆21側に突出するように形成されており、中枠施錠杆21の下方に切り欠き形成された規制部21dと係合可能となっている。中枠12の開放時において、中枠施錠杆21が下方へ移動すると、閉鎖規制部材37は、バネ38の弾性力により、パチンコ機10の後方(C方向)へ移動するように回転する。これにより、図9に示すように、規制片37cが規制部21dに係合する。この係合により、中枠施錠杆21が下方へ移動することが規制され、中枠施錠杆21は、最下方位置で保持されることとなる。
なお、中枠12を閉鎖する際、規制解除部37bが係合片18と当接し、パチンコ機10の前方へ押されることにより、規制片37cと規制部21dの係合状態が解除される。これにより、第1開放規制部材33と第2開放規制部材34との間に取り付けられたバネ36の弾性力により、中枠施錠杆21が上方へ移動し、中枠鉤片24と外枠11の係合片18が係合する。
また、施錠機構作動部材23には、シリンダー錠28が解錠されたことを検出するための解錠検出センサ40が設けられている。図10(a)に示すように、カム29の突起部29bが解錠検出センサ40の上に移動し、解錠検出センサ40から発射される光が遮光されると、解錠検出センサ40は、シリンダー錠28が解錠されていないことを検出する。その一方、図10(b)に示すように、カム29の突起部29bがA方向に回転して解錠検出センサ40の上から移動すると、解錠検出センサ40から発射される光が遮光されなくなる。このとき、解錠検出センサ40は、シリンダー錠28が解錠されたことを検出する。なお、突起部29bがA方向とは反対方向に回転した場合も同様である。また、本実施形態では、カム29をA方向及びA方向とは反対方向に回転させた場合のどちらであっても突起部29bが移動し、前枠13又は中枠12の何れかが開放されることとなる。このため、突起部29aの移動を検出するセンサを設けることなく、突起部29bの移動を検出する解錠検出センサ40を1つ設けるだけで、前枠13又は中枠12の何れかが開放されたことを検出することができる。また、本実施形態では、解錠検出センサ40が、解錠検出手段を構成する。さらに、解錠検出センサ40が、条件判定手段を構成する。
また、中枠12には、前枠13が開放されたこと又は中枠12が開放されたことを検出する扉開放検出スイッチ41が備えられている。扉開放検出スイッチ41は、図11に示すように、中枠12の右側上方部に設けられた収容孔42の中に収容されている。前記収容孔42は、前後方向に貫通しており、当該収容孔42に収容される扉開放検出スイッチ41は、図12に示すように、閉鎖時において、前枠13及び外枠11と接触可能となっている。扉開放検出スイッチ41は、スイッチホルダ43に固定されており、スイッチホルダ43を介して中枠12に固定されている。スイッチホルダ43の長手方向における一端(左端部)は、固定軸を中心として回動可能に中枠12に固定されている。また、スイッチホルダ43は、固定軸に取り付けられたバネ44によりパチンコ機10の後方側(外枠11側)へ回転するように弾性力が加えられている。
また、扉開放検出スイッチ41の固定軸とは反対側の端部であって、前枠13側側面には、回動可能に固定されたレバー45が備えられている。また、扉開放検出スイッチ41には、前枠13側の側面に押し釦46が備えられている。当該押し釦46は、レバー45の固定軸近傍に配置されており、レバー45は、扉開放検出スイッチ41の押し釦46により、前枠13側へ押圧力が加えられている。このため、前枠13が開放されると、図11に示すように、レバー45が前枠13から押圧力を受けることが無くなり、レバー45は、押し釦46に押されて回動し、押し釦46は、レバー45から押圧力を受けなくなる。これにより、押し釦46が復元するので、扉開放検出スイッチ41は、前枠13又は中枠12が開放されたことを検出する。
また、中枠12が開放されると、図13に示すように、バネ44の弾性力により、スイッチホルダ43が外枠11側に回動する。すると、前枠13と扉開放検出スイッチ41との間に隙間が形成され、レバー45が前枠13より押圧力を受けなくなる。これにより、押し釦46が復元するので、扉開放検出スイッチ41は、前枠13又は中枠12が開放されたことを検出する。
なお、本実施形態では、扉開放検出スイッチ41が、機枠開放検出手段を構成する。また、扉開放検出スイッチ41が、扉開放検出手段を構成する。
そして、パチンコ機10には、遊技演出を行うための各種演出装置が設けられている。
例えば、図1に示すように、前枠13の前面側には、点灯(点滅)又は消灯し、発光装飾に基づく発光演出を行う枠ランプ51が設けられている。また、遊技盤14の遊技領域14aには、点灯(点滅)又は消灯し、発光装飾に基づく発光演出を行う遊技盤ランプ52が設けられている。また、前枠13の上部の左右両側には、各種音声(効果音)を出力し、音声出力に基づく音声演出を行う上側スピーカ53aが設けられている(破線で示す)。また、外枠11の下部の左側には、各種音声(効果音)を出力し、音声出力に基づく音声演出を行う下側スピーカ53bが設けられている。本実施形態では、枠ランプ51及び遊技盤ランプ52が、発光手段を構成する。また、上側スピーカ53a及び下側スピーカ53bが、音声出力手段を構成する。
遊技盤14の遊技領域14aの略中央には、センター役物装置54が配設されている。センター役物装置54は、各種の飾りが施された表示枠体TWを備え、該表示枠体TWの窓口TWaには液晶ディスプレイ型の表示手段としての可変表示器Hが設けられている。可変表示器Hでは、変動画像(又は画像表示)に基づく遊技演出(表示演出)が行われるようになっている。本実施形態では、枠ランプ51、遊技盤ランプ52、スピーカ53a,53b、可変表示器Hが、演出実行手段を構成する。
そして、可変表示器Hでは、複数種類の図柄を複数列で変動させて表示する図柄組み合わせゲーム(図柄変動ゲーム)が行われるようになっている。本実施形態では、図柄組み合わせゲームで3列の図柄による組み合わせを導出し、該組み合わせを形成する各列の図柄の種類を1〜8の8種類としている。
可変表示器Hにおいて図柄組み合わせゲームが開始すると、図柄は、各列毎に、予め定められた配列順で次の図柄に変動するようになっている。具体的には、図柄は、…8→1→2→3→4→5→6→7→8→1→…というように1から順番に1ずつ加算されていき、8となった場合には、1に戻るような配列順で変動するようになっている。
そして、遊技者は、図柄組み合わせゲームにおいて最終的に表示された図柄組み合わせから大当り又ははずれを認識できる。可変表示器Hに表示された全列の図柄が同一種類の場合には、その図柄組み合わせ([222][777]など)から大当りを認識できる。この大当りを認識できる図柄組み合わせが大当りの図柄組み合わせとなる。大当りの図柄組み合わせが表示されると、遊技者には、大当り遊技状態が付与される。一方、可変表示器Hに表示された全列の図柄が異なる種類の場合、又は1列の図柄が他の2列の図柄と異なる種類の場合には、その図柄組み合わせ([123][122][767]など)からはずれを認識できる。このはずれを認識できる図柄組み合わせがはずれの図柄組み合わせとなる。
また、センター役物装置54の下方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う開閉羽根55を備えた始動入賞口56が配設されている。始動入賞口56の奥方には、入賞した遊技球を検知する始動口センサSE1(図17に示す)が設けられている。始動入賞口56は、遊技球の入賞検知を契機に、図柄組み合わせゲームの始動条件を付与し得る。また、始動入賞口56の下方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う大入賞口扉57を備えた大入賞口58が配設されている。大入賞口58の奥方には、入賞した遊技球を検知する大入賞口センサSE2(図17に示す)が設けられている。そして、大当り遊技状態が付与されると、大入賞口扉57の開動作によって大入賞口58が開放されて遊技球が入賞可能となるため、遊技者は、多数の賞球が獲得できるチャンスを得ることができる。また、大入賞口58の下方には、遊技領域14aからパチンコ機10の外部に遊技球を排出するアウト口60が配設されている。なお、本実施形態では、始動入賞口56及び大入賞口58が入賞装置を構成する。また、始動口センサSE1及び大入賞口センサSE2が、信号を出力する信号出力手段を構成する。
また、遊技盤14面上には、複数本の遊技釘(図示略)が所定の配列をなして配設されている。詳しく言えば、複数本の遊技釘は、始動入賞口56や大入賞口58の周囲を覆い、かつ、始動入賞口56や大入賞口58の上方に流下してきた遊技球を誘導し得るように配列されている。
また、センター役物装置54には、機内部(RAM71c)で記憶された始動保留球の記憶数(以下、「保留記憶数」と示す)に基づく保留中の図柄組み合わせゲームの回数を報知する保留球数表示器70が配設されている。保留記憶数は、始動入賞口56へ遊技球が入賞すると「1」加算(+1)され、図柄組み合わせゲームの開始によって「1」減算(−1)され、図柄組み合わせゲーム中に始動入賞口56へ遊技球が入賞すると保留記憶数は更に加算(+1)されて所定の上限値(本実施形態では4)まで累積される。保留球数表示器70は、複数(4個)の発光手段で構成されている。例えば、保留球数表示器70の保留ランプが1つだけ点灯している場合には1回の図柄組み合わせゲームが保留中であることを報知している。
次に、パチンコ機10の機裏側を説明する。図14には、パチンコ遊技機10の機裏側を略示している。中枠12の裏側には、該中枠12に組み付けセットされる遊技盤14と対応する位置に保護カバー80が開閉可能に装着されている。また、中枠12の裏側上部(保護カバー80の上部)には、遊技場の遊技機設置設備から供給される遊技球を貯留可能な貯留部材としての球タンク81が装着されている。遊技場の遊技機設置設備は、パチンコ遊技機に対して遊技球を供給する機構と、パチンコ機10から排出された遊技球(各種入賞口へ入球した後に排出された遊技球とアウト球となった遊技球)を回収する機構とからなる遊技球循環機構を装備し、該遊技球循環機構により遊技球を供給するとともに回収して循環させるようになっている。
中枠12の裏側であって図14における右側方には、球タンク81内の遊技球を上受け皿16に向けて払出す際に遊技球を案内する通路が形成された樋部材82が装着されている。樋部材82は、図14において球タンク81の右側下方に連設されるとともに、上下方向に延設されている。
球タンク81は、図15(a)に示すように、遊技球を貯留するとともに図15(a)において左側から右側に斜状をなす底部を有する貯留部81aと、図15(a)において貯留部81aの右方に連設されるとともに遊技球を1列に整流させる整流機構を装備した整流樋81bとを一体化した構成とされている。したがって、遊技場の遊技機設置設備から供給される遊技球は、球タンク81の貯留部81aで貯留されて順次整流樋81bへ誘導され、該整流樋81bで整流された後に整流樋81bの排出口から球タンク81外へ1球ずつ排出される。排出口は、球タンク81において遊技球を排出する口となる。
樋部材82には、整流樋81bの排出口に整合させて配置される球入口83aを有する1本の案内通路としての遊技球補給通路83が形成されている。遊技球補給通路83は、球入口83aから左右の方向に順にカーブを描く形状(蛇行した形状)で成形されているとともに、パチンコ機10の下方に向かって延設されている。また、樋部材82には、遊技球補給通路83の球出口83bに連設して1台の払出装置(払出ユニット)77が装着されている。払出装置77は、球タンク81に貯留された遊技球を機外(上受け皿16又は下受け皿17)に払出す装置である。
払出装置77の構成を図16にしたがって詳しく説明する。
払出装置77には、遊技球補給通路83から流下供給される遊技球を払出装置77内に取り込むための取込口77aを上流側とするとともに、装置内に取り込んだ前記遊技球を払出ユニット77外に払出すための払出口77bを下流側とし、取込口77aと払出口77bとを連通させる球通路77cが形成されている。また、払出装置77の球通路77cの途中には、該球通路77c内に臨むようにして外周部に球送り部77dが凹設される爪車式の媒体払出手段としての球送りスプロケット77eが回転可能に支持されている。球通路77cは、球送りスプロケット77eを境界とし、該球送りスプロケット77eの上流側(すなわち、取込口77a側)が媒体通路としての上流側通路部77fになるとともに、下流側(すなわち、払出口77b側)が下流側通路部77gとなる。
球通路77cの上流側通路部77fには、球送りスプロケット77eの作動によって払出される次払出し段階で停留されている遊技球の存在の有無を検出する払出制御センサ77hが配設されている。払出制御センサ77hは、上流側通路部77fにおいて1球の遊技球を検出し得る位置に設けられている。球通路77cの下流側通路部77gには、球送りスプロケット77eの作動によって払出された遊技球(次払出し段階で停留されていた遊技球)を検出する払出計数センサ77iが配設されている。
払出装置77には、球送りスプロケット77eの球送り部77dに対して係合状態と非係合状態を取り得るストッパ77jが設けられているとともに、該ストッパ77jの上端には、付勢ばね77kが連結されている。ストッパ77jは、付勢ばね77kにより図16において時計回り方向へ回動付勢されている。また、払出装置77には、払出制御基板76(図17参照)からの制御信号を受けて励磁(オン)又は消磁(オフ)されるストッパ77jの作動部材となる電磁ソレノイドとしての払出ソレノイド77lが設けられている。ストッパ77jは、払出ソレノイド77lの励磁又は消磁により揺動し、該動作に応じて係合状態又は非係合状態へ切換ることによって球送りスプロケット77eを回転させたり、その回転を規制したりする。
図16(a)は、払出動作停止時の払出装置77を示す図である。図16(a)の状態では、球送りスプロケット77eにストッパ77jが係合することによって該球送りスプロケット77eの回転が規制されているため、遊技球の払出しは行われない。また、図16(a)の状態で払出制御センサ77hは、次払出し段階で待機状態にある1球の遊技球を検出する。図16(b)は、払出動作開始時の払出装置77を示す図である。図16(b)の状態では、払出ソレノイド77lのオンにより球送りスプロケット77eの規制状態が解除されるとともにストッパ77jが非係合状態となるため、次払出し段階で待機している遊技球の重さにより球送りスプロケット77eが回転して遊技球が払出される。図16(b)の状態で払出計数センサ77iは、球送りスプロケット77eの回転によって払出された遊技球を検出する。
図16(c)は、払出動作中の払出装置77を示す図である。図16(c)の状態では、払出ソレノイド77lが所定時間経過後にオフされることにより、ストッパ77jが球送りスプロケット77eに係合して係合状態となる。その結果、球送りスプロケット77eは、回転が停止する。図16(d)は、払出動作終了時の払出装置77を示す図であり、払出動作終了時の払出装置77は図16(a)に示す払出動作停止時と同じ状態となる。そして、図16(a)の状態から図16(d)の状態になると、1球の遊技球の払出しが完了する。
樋部材82の説明に戻り、該樋部材82において払出装置77の下方には、該払出装置77から払出された遊技球を受け入れて案内する球排出通路84が形成されている。また、樋部材82において球排出通路84の下方には、球排出通路84を案内された遊技球を受け入れる球受け部85が形成されている。球受け部85には、球排出通路84の球出口84aの直下に配置される球受け台88と、払出装置77から払出された遊技球を上受け皿16へ向けて払出すための樋部材82の出口となる遊技球内部払出口上86と、前記遊技球を下受け皿17へ向けて払出すための樋部材82の出口となる遊技球内部払出口下87とが設けられている。
球受け台88は、球排出通路84から落下した遊技球を受け止める面となる底面を有し、該底面には、図15において右側に所定高さに形成された規制壁88aが立設されている。遊技球内部払出口上86は、その開口下端が球受け台88の底面に整合されるように配置されているとともに、上受け皿16に遊技球を導く払出口に接続されている。その一方で、遊技球内部払出口下87は、球受け台88の下部に配置されているとともに、下受け皿17に遊技球を導く溢れ球通路に接続されている。したがって、払出装置77から払出された遊技球は、球排出通路84により球受け台88へ向けて落下し、球受け台88から遊技球内部払出口上86をとおって上受け皿16の払出口へ導かれる。このとき、上受け皿16が遊技球で一杯の状態であって、かつ遊技球が球受け台88の底面まで到達するほど一杯の状態になっている場合には、球排出通路84から落下した遊技球が溢れ球となって規制壁88aを乗り越え、遊技球内部払出口下87へ導かれる。そして、溢れ球となった遊技球は、遊技球内部払出口下87をとおって溢れ球通路から下受け皿17へ導かれる。
以上のように、球タンク81内に貯留される遊技球は、該球タンク81の整流樋81bによって1列に整流された後に該整流樋81bの排出口から遊技球補給通路83へ移り、該遊技球補給通路83に沿って左右方向へカーブを描くように案内されながら払出装置77へ案内される(図15(a))。そして、払出装置77からは、球送りスプロケット77eの回転により送り出された遊技球が下流側通路部77gにおいて払出計数センサ77iにより検出された後、球排出通路84を介して球受け部85の球受け台88へ排出される。その後、遊技球は、球受け台88から遊技球内部払出口上86と払出口を介して上受け皿16へ排出される。また、上受け皿16が遊技球で満杯になった場合には、図15(b)に示すように球受け部85に排出された遊技球が溢れ球となり、遊技球内部払出口下87から溢れ球通路へ排出される。そして、溢れ球通路に排出された遊技球は、下受け皿17へ排出される。
次に、パチンコ機10の制御構成を図17に基づき説明する。
パチンコ機10の機裏側には、パチンコ機10全体を制御する主制御基板71が装着されている。主制御基板71は、パチンコ機10全体を制御するための各種処理を実行し、該処理結果に応じて遊技を制御するための各種の制御信号(制御コマンド)を演算処理し、該制御信号(制御コマンド)を出力する。また、機裏側には、統括制御基板72と、表示制御基板73と、ランプ制御基板74と、音声制御基板75が装着されている。統括制御基板72は、主制御基板71が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、表示制御基板73、ランプ制御基板74及び音声制御基板75を統括的に制御する。表示制御基板73は、主制御基板71と統括制御基板72が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、センター役物装置54(可変表示器H)の表示態様(図柄、背景、文字などの表示画像など)を制御する。ランプ制御基板74は、主制御基板71と統括制御基板72が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、枠ランプ51及び遊技盤ランプ52の発光態様(点灯(点滅)/消灯のタイミングなど)を制御する。
また、音声制御基板75は、主制御基板71と統括制御基板72が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、スピーカ53a,53bの音声出力態様(音声出力のタイミングなど)を制御する。また、機裏側には、払出制御基板76が装着されている。払出制御基板76は、主制御基板71が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、遊技球(賞球など)を払い出すように遊技球を払出す払出装置77を制御する。また、機裏側(発射ハンドル9aの裏側)には、遊技球の発射を制御する発射制御基板78が装着されている。発射制御基板78は、遊技者が発射ハンドル9aを操作している場合、該発射ハンドル9aの回動操作量に応じた発射強度で遊技球が発射されるように発射制御信号を発射ソレノイド(図示しない)に出力する。発射ソレノイドは、発射制御信号によって励磁され、発射位置(上受け皿16の下流側位置)にセットされた遊技球を遊技領域14aに打球する打球杆(図示しない)を駆動させる。また、発射制御基板78には、払出制御基板76が接続されている。
従って、本実施形態では、表示制御基板73が、可変表示器Hを制御する表示制御手段を構成する。また、ランプ制御基板74が、枠ランプ51及び遊技盤ランプ52を制御する発光制御手段を構成する。また、音声制御基板75が、スピーカ53a,53bを制御する音声制御手段を構成する。また、払出装置77が、遊技球を払い出す払出手段を構成する。払出制御基板76が、払出装置77を制御する払出制御手段を構成する。発射制御基板78が、発射装置9を制御する発射制御手段を構成する。また、表示制御基板73、ランプ制御基板74及び音声制御基板75が、演出制御手段を構成する。
以下、各種制御基板71〜76の具体的な構成を説明する。
まず、主制御基板71について説明する。
図17に示すように主制御基板71には、メインCPU71aと、ROM71bと、RAM71cとが設けられている。メインCPU71aは、各種乱数の値を所定の周期毎に更新している。ROM71bには、パチンコ機10を制御するためのメイン制御プログラムや複数種類の演出パターンが記憶されている。RAM71cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数の値など)が記憶(設定)されるようになっている。
変動パターンは、図柄が変動を開始(図柄組み合わせゲームの開始)してから全列の図柄が表示(図柄組み合わせゲームの終了)される迄の間の遊技演出(表示演出、発光演出、音声演出)のベースとなるパターンを示すものである。また、複数種類の変動パターンは、大当り演出用の変動パターンと、はずれ演出用の変動パターンとに分類されている。
大当り演出は、図柄組み合わせゲームが、最終的に大当りの図柄組み合わせを停止するように展開される演出である。はずれ演出は、図柄組み合わせゲームが、はずれの図柄組み合わせを停止するように展開される演出である。
また、メインCPU71aは、解錠検出センサ40と接続されており、解錠検出センサ40からシリンダー錠28が解錠されたことを示す解錠信号を入力するようになっている。また、メインCPU71aは、扉開放検出スイッチ41と接続されており、扉開放検出スイッチ41から前枠13又は中枠12が開放されたことを示す開放信号を入力するようになっている。
また、主制御基板71には、RAM71cに記憶保持され、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種制御情報(記憶内容)を消去するためのRAMクリアスイッチ回路91が接続されている。当該RAMクリアスイッチ回路91には、RAMクリアスイッチ90が接続されており、各種制御情報(記憶内容)を消去したい場合に操作されるようになっている。
本実施形態では、RAMクリアスイッチ90は、遊技店の店員のみの操作が許容されるように機裏側に設けられており、該RAMクリアスイッチ90を操作すると、RAMクリアスイッチ回路91からRAM71cに記憶保持された記憶内容の消去(初期化処理)を指示する初期化指示信号が出力されるようになっている。そして、RAMクリアスイッチ回路91から初期化指示信号が出力されると、初期化処理が実行されるようになっている。従って、本実施形態のRAMクリアスイッチ90とRAMクリアスイッチ回路91は、初期化処理の実行を指示するリセット信号(初期化指示信号)を出力するリセット手段となる。
そして、メインCPU71aは、メイン制御プログラムに基づき、入賞処理や変動パターン決定処理などの各種処理を実行するようになっている。
まず、入賞処理について図18に基づき説明する。
メインCPU71aは、所定時間間隔で遊技球の入賞検知がなされたか否かを判定する(ステップS11)。つまり、メインCPU71aは、始動入賞口56及び始動口センサSE1によって構成される入賞検知手段が出力する始動口入賞検知信号を入力したか否かを判定する。この判定結果が否定の場合(入賞検知なしの場合)、メインCPU71aは、入力処理を終了する。一方、判定結果が肯定の場合(入賞検知ありの場合)、メインCPU71aは、RAM71cに記憶されている保留記憶数が上限値(本実施形態では4)未満であるか否かを判定する(ステップS12)。この判定結果が否定の場合(保留記憶数=4の場合)、メインCPU71aは、入賞処理を終了する。
一方、この判定結果が肯定の場合(保留記憶数<4の場合)、メインCPU71aは、RAM71cに記憶されている保留記憶数に「1」加算(+1)し、保留記憶数を書き換える(ステップS13)。続いて、メインCPU71aは、大当り乱数の値をRAM71cから読み出して取得し、当該読み出した大当り乱数の値を保留記憶数に対応付けられたRAM71cの所定の記憶領域に設定する(ステップS14)。また、メインCPU71aは、大当り図柄乱数の値をRAM71cから取得し、当該読み出した大当り図柄乱数の値を保留記憶数に対応付けられたRAM71cの所定の記憶領域に設定する(ステップS14)。なお、大当り乱数及び大当り図柄乱数は、メインCPU71aによって所定の周期毎に順次更新される乱数であり、メインCPU71aは、更新後の値をRAM71cの設定領域に設定して更新前の値を書き換えている。そして、メインCPU71aは、入賞処理を終了する。
次に、変動パターン決定処理について図19に基づき説明する。
まず、メインCPU71aは、所定時間間隔で保留記憶数が「0」よりも大きいか否か判定する(ステップS21)。ステップS21の判定結果が否定の場合(保留記憶数=0の場合)、保留中の図柄組み合わせゲームが存在しないので、メインCPU71aは、変動パターン決定処理を終了する。一方、ステップS21の判定結果が肯定の場合(保留記憶数>0の場合)、メインCPU71aは、図柄が変動表示中であるか否か、すなわち、図柄組み合わせゲーム中であるか否か判定する(ステップS22)。ステップS22の判定結果が肯定の場合(図柄組み合わせゲーム中である場合)、メインCPU71aは、変動パターン決定処理を終了する。一方、ステップS22の判定結果が否定の場合(図柄組み合わせゲーム中でない場合)、メインCPU71aは、保留記憶数に対応付けられてRAM71cに記憶されている大当り乱数の値がROM71bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定して大当り判定を行う(ステップS23)。なお、本実施形態において、大当り判定の判定結果が肯定となる確率(大当り確率)は、1/300としている。
大当り判定の判定結果が肯定の場合(大当りの場合)、メインCPU71aは、保留記憶数に対応付けられてRAM71cに記憶されている大当り図柄乱数の値を読み出す。そして、メインCPU71aは、大当り図柄乱数の値に基づき、全列が同一種類の図柄となるように最終停止図柄を決定する(ステップS24)。それと共に、メインCPU71aは、大当り演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定する(ステップS25)。
変動パターン及び最終停止図柄を決定したメインCPU71aは、統括制御基板72に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する(ステップS26)。具体的に言えば、メインCPU71aは、変動パターンを指定すると共に図柄変動の開始を指示する変動パターン指定コマンドを最初に出力する。次に、メインCPU71aは、各列毎の最終停止図柄を指定するための図柄指定コマンドを出力する。また、メインCPU71aは、RAM71cに記憶されている保留記憶数を「1」減算(−1)し、保留記憶数を書き換える(ステップS27)。その後に、メインCPU71aは、前記指定した変動パターンに定められている変動時間に基づいて変動停止を指示し、図柄組み合わせゲームを終了するための全図柄停止コマンドを出力する。
一方、ステップS23の大当り判定の判定結果が否定の場合(はずれの場合)、メインCPU71aは、全列の図柄が同一種類とならないように最終停止図柄を決定する(ステップS28)。そして、メインCPU71aは、はずれ演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定する(ステップS29)。そして、メインCPU71aは、ステップS26の処理に移行して、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する。そして、メインCPU71aは、ステップS27の処理に移行して、保留記憶数を「1」減算(−1)して保留記憶数を書き換える。
また、メインCPU71aは、始動口センサSE1に遊技球が入賞したことを示す始動口入賞検知信号の入力回数をRAM71cに記憶している。すなわち、メインCPU71aは、始動口センサSE1から始動口入賞検知信号を入力すると、始動口入賞検知信号の入力回数を示す始動口入賞回数に1加算して、RAM71cを書き換える。そして、メインCPU71aは、出力処理において、払出制御基板76に対して所定個数(例えば、3個)の遊技球(賞球)の払い出しを指示する第1払出指示コマンドを出力する毎に、始動口入賞回数から1減算し、RAM71cを書き換えるようになっている。
また、同様に、メインCPU71aは、大入賞口センサSE2に遊技球が入賞したことを示す大入賞口入賞検知信号の入力回数をRAM71cに記憶している。すなわち、メインCPU71aは、大入賞口センサSE2から大入賞口入賞検知信号を入力すると、大入賞口入賞検知信号の入力回数を示す大入賞口入賞回数に1加算して、RAM71cを書き換える。そして、メインCPU71aは、出力処理において、払出制御基板76に対して所定個数(例えば、10個)の遊技球(賞球)の払い出しを指示する第2払出指示コマンドを出力する毎に、大入賞口入賞回数から1減算し、RAM71cを書き換えるようになっている。
次に、統括制御基板72について説明する。統括制御基板72には、図17に示すように、統括CPU72aが設けられている。前記統括CPU72aは、各種乱数の値を所定の周期毎に順次更新するようになっている。また、統括CPU72aには、ROM72b及びRAM72cが接続されている。前記ROM72bには、前記各制御基板73〜75を統括的に制御するための統括制御プログラムなどが記憶されている。また、前記RAM72cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報が記憶(設定)されるようになっている。
そして、統括CPU72aは、メインCPU71aから所定の制御コマンドを所定のタイミングで入力すると、統括制御プログラムに基づき、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する。具体的に言えば、統括CPU72aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、当該変動パターン指定コマンドを各制御基板73〜75に出力する。また、統括CPU72aは、図柄指定コマンド又は全図柄停止コマンドを入力すると、当該各コマンドを表示制御基板73に出力する。
次に、表示制御基板73について説明する。
表示制御基板73は、サブCPU73aを備えており、該サブCPU73aにはROM73b及びRAM73cが接続されている。ROM73bには、可変表示器Hの表示内容(図柄の変動やキャラクタの動作)を制御するため表示制御プログラムや、各種画像データ(図柄、背景、文字、キャラクタなどの画像データ)などが記憶されている。また、RAM73cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報が記憶(設定)されるようになっている。
そして、サブCPU73aは、統括制御基板72(統括CPU72a)から制御コマンドを入力すると、表示制御プログラムに基づき、入力した制御コマンドに応じた制御を行う。具体的には、サブCPU73aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、変動パターン指定コマンドにて指定された変動パターンで図柄を変動表示させて図柄組み合わせゲームを開始させるように可変表示器Hの表示内容を制御する。そして、サブCPU73aは、全図柄停止コマンドを入力すると、入力した図柄指定コマンドで指定された図柄組み合わせを可変表示器Hに停止させるように可変表示器Hの表示内容を制御する。この制御により、可変表示器Hでは図柄組み合わせゲームが行われる。
次に、ランプ制御基板74について説明する。
ランプ制御基板74は、サブCPU74aを備えており、該サブCPU74aにはROM74b及びRAM74cが接続されている。ROM74bには、枠ランプ51及び遊技盤ランプ52の発光態様(点灯(点滅)/消灯のタイミングなど)を制御するため発光制御プログラムなどが記憶されている。また、RAM74cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報が記憶(設定)されるようになっている。
そして、サブCPU74aは、統括制御基板72(統括CPU72a)から制御コマンドを入力すると、発光制御プログラムに基づき、入力した制御コマンドに応じた制御を行う。具体的には、サブCPU74aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、変動パターン指定コマンドにて指定された変動パターンに応じて、枠ランプ51及び遊技盤ランプ52の発光態様を制御する。この制御により、可変表示器Hで行われる図柄組み合わせゲームに応じた発光演出が行われる。
次に、音声制御基板75について説明する。
音声制御基板75は、サブCPU75aを備えており、該サブCPU75aにはROM75b及びRAM75cが接続されている。ROM75bには、スピーカ53a,53bの音声出力態様(音声出力のタイミングなど)を制御するため音声制御プログラムや、各種音声データなどが記憶されている。また、RAM75cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報が記憶(設定)されるようになっている。
そして、サブCPU75aは、統括制御基板72(統括CPU72a)から制御コマンドを入力すると、音声制御プログラムに基づき、入力した制御コマンドに応じた制御を行う。具体的には、サブCPU75aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、変動パターン指定コマンドにて指定された変動パターンに応じてスピーカ53a,53bから音声を出力させる。この制御により、可変表示器Hで行われる図柄組み合わせゲームに応じた音声演出が行われる。
次に、払出制御基板76について説明する。
払出制御基板76は、サブCPU76aを備えており、該サブCPU76aにはROM76b及びRAM76cが接続されている。ROM76bには、払出装置77からの遊技球の払い出しを制御するため払出制御プログラムなどが記憶されている。また、RAM76cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報が記憶(設定)されるようになっている。
また、払出制御基板76のサブCPU76aには、RAM76cに記憶保持され、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種制御情報(記憶内容)を消去するためのRAMクリアスイッチ回路91が接続されている。そして、RAMクリアスイッチ回路91に接続されたRAMクリアスイッチ90を操作すると、RAMクリアスイッチ回路91からRAM76cに記憶保持された記憶内容の消去(初期化処理)を指示する初期化指示信号が出力されるようになっている。そして、RAMクリアスイッチ回路91から初期化指示信号が出力されると、RAM76cの初期化処理が実行されるようになっている。
そして、サブCPU76aは、メインCPU71aから所定の制御コマンドを所定のタイミングで入力すると、払出制御プログラムに基づき、入力した制御コマンドに応じた制御を行う。例えば、払出制御基板76のサブCPU76aは、メインCPU71aから第1払出指示コマンドを入力すると、第1払出指示コマンドによって指示された所定個数を賞球の払出残数を示す払出残数に加算し、払出制御基板76に設けられたRAM76cに記憶する。同様に、払出制御基板76のサブCPU76aは、第2払出指示コマンドを入力すると、第2払出指示コマンドによって指示された所定個数を払出残数に加算し、払出制御基板76に設けられたRAM76cに記憶する。また、払出制御基板76のサブCPU76aは、払出残数が1以上ある場合、払出ソレノイド77lを消磁させ、ストッパ77jを非係合状態にし、球送りスプロケット77eの回転規制を解除するように払出装置77を制御信号により制御する。これにより、払出装置77は、球送りスプロケット77eの回転によって遊技球を払い出すこととなる。また、サブCPU76aは、払出計数センサ77iと接続されており、当該払出計数センサ77iから遊技球の払い出しが検出される毎に、払出残数を1減算するようになっている。また、サブCPU76aは、払出残数が0の場合、又は主制御基板からエラー信号を入力した場合、払出ソレノイド77lを励磁させ、ストッパ77jを係合状態にし、球送りスプロケット77eの回転を規制するように、払出装置77を制御信号により制御する。
そして、本実施形態では、メインCPU71aは、扉開放検出スイッチ41からの開放信号及び解錠検出センサ40からの解錠信号の入力順に基づき、正常な手順で前枠13又は中枠12の開放が行われているか否かを判定し、不正な手順で開放が行われたならば、不正開放(不正行為)とみなして遊技店に不当な不利益が生じないようにする。以下、詳しく説明する。
メインCPU71aは、所定周期毎に不正防止処理(図20)を実行している。この処理において、メインCPU71aは、まず、解錠検出センサ40から解錠信号を入力したか否かを判定する(ステップS31)。この判定結果が肯定である場合、メインCPU71aは、RAM71cの所定の記憶領域に解錠フラグF1に「1」を設定する(ステップS32)。前記解錠フラグF1は、施錠装置20のシリンダー錠28が解錠されたか否かを示すフラグであり、「0」が設定されているときには、シリンダー錠28が施錠されていることを示し、「1」が設定されているときには、シリンダー錠28が解錠されていることを示している。なお、解錠フラグF1に「1」が設定され、前枠13又は中枠12が開放されたと判定された後、開放信号の入力が途切れ、前枠13又は中枠12が閉じたと判定すると、メインCPU71aは、解錠フラグF1に「0」を設定するようになっている。
ステップS31又はステップS32の処理を終了すると、メインCPU71aは、扉開放検出スイッチ41から開放信号を入力したか否かを判定する(ステップS33)。この判定結果が肯定の場合、メインCPU71aは、解錠フラグF1に「1」が設定されているか否かを判定する(ステップS34)。この判定結果が肯定の場合、メインCPU71aは、不正防止処理を終了する。
一方、ステップS34の判定結果が否定の場合、メインCPU71aは、前枠13又は中枠12が不正に開放された(不正開放された)と判定し、不正行為が発生したことを示すエラー信号を統括制御基板72及び払出制御基板76に出力する(ステップS35)。統括制御基板72は、エラー信号を入力すると、各制御基板73〜75にエラー信号を出力する。各制御基板73〜75のサブCPU73a〜75aは、エラー信号を入力すると、前枠13又は中枠12が不正に開放されたことを報知するエラー報知を行う。具体的には、表示制御基板73は、可変表示器Hに「不正開放です」という文字列を表示させるように可変表示器Hを制御する。ランプ制御基板74は、枠ランプ51を点滅させるように枠ランプ51を制御する。音声制御基板75は、スピーカ53a,53bからブザー音が音声出力されるようにスピーカ53a,53bを制御する。
また、払出制御基板76のサブCPU76aは、エラー信号を入力すると、遊技球を払い出させないように払出装置77を制御する。また、払出制御基板76のサブCPU76aは、払い出しを停止させた時点における払出残数をRAM76cの所定の記憶領域に記憶する。また、払出制御基板76のサブCPU76aは、発射制御基板78に対して遊技球の発射停止を指示する発射停止指示信号を出力する。これにより、発射制御基板78は、遊技球の発射を停止するように発射装置9を制御する。また、メインCPU71aは、RAM71cの所定の記憶領域に現在の始動口入賞回数及び大入賞口入賞回数を記憶する(ステップS36)。そして、メインCPU71aは、遊技球の払い出しが規制されていることを示す規制フラグF2に「1」を設定し(ステップS37)、不正防止処理を終了する。
規制フラグF2に「1」が設定されると、メインCPU71aは、以降、変動パターン決定処理を実行しなくなり、変動パターン指定コマンドを出力しないようになる。また、メインCPU71aは、規制フラグF2に「1」が設定されると、始動口入賞回数又は大入賞口入賞回数が1以上の値であっても、第1払出指示コマンド及び第2払出指示コマンドを出力しないようになっている。
その一方、メインCPU71aは、規制フラグF2に「1」が設定されても、入賞処理を実行するようになっており、保留記憶数が上限に至るまで始動入賞口56に遊技球が入賞する毎に、大当り乱数及び大当り図柄乱数を保留記憶数に関係付けて記憶するようになっている。また、メインCPU71aは、規制フラグF2に「1」が設定されても、始動口センサSE1から始動口入賞検知信号を入力すると、始動口入賞検知信号の入力回数を示す始動口入賞回数に1加算して、RAM71cを書き換える。また、規制フラグF2に「1」が設定されても、メインCPU71aは、大入賞口センサSE2から大入賞口入賞検知信号を入力すると、大入賞口入賞検知信号の入力回数を示す大入賞口入賞回数に1加算して、RAM71cを書き換える。
以上のように、解錠検出センサ40からの解錠信号が入力する前に扉開放検出スイッチ41からの開放信号が入力した場合、施錠装置20が解錠されないにもかかわらず前枠13又は中枠12が開放されたと考えられる。そして、施錠装置20が解錠されたのちに前枠13又は中枠12が開放されるのが、通常の遊技店側の人間による開放手順であり、施錠装置20が解錠されないにもかかわらず前枠13又は中枠12が開放されるのは、不正な行為であると考えられる。そこで、本実施形態では、メインCPU71aは、解錠検出センサ40からの解錠信号が入力する前に扉開放検出スイッチ41からの開放信号が入力した場合、不正開放と判定し、エラー信号を出力して遊技球の払い出し停止を指示する。これを受けて、払出制御基板76は、遊技球の払い出しを停止するため、遊技店は不正行為による不利益を防止できる。また、本実施形態では、メインCPU71aを備えた主制御基板71が、不正開放を判定する不正開放判定手段を構成することとなる。また、主制御基板71が、信号に基づいて各種処理を実行する制御手段を構成することとなる。
また、主制御基板71、解錠検出センサ40及び扉開放検出スイッチ41が、異常状態を検出する異常状態検出手段を構成する。また、主制御基板71のRAM71cが、遊技球の払出量に関する情報(例えば、始動口入賞回数など)を記憶する払出情報記憶手段を構成する。また、払出制御基板76のRAM76cが、残量記憶手段となる。
次に、遊技再開処理(図21)について説明する。
メインCPU71aは、規制フラグF2が設定されているか否かを判定する(ステップS41)。この判定結果が否定の場合、メインCPU71aは、遊技再開処理を終了する。一方、ステップS41の判定結果が肯定の場合、メインCPU71aは、解錠検出センサ40から解錠信号を入力したか否かを判定する(ステップS42)。この判定結果が肯定である場合、メインCPU71aは、RAM71cの所定の記憶領域に解錠フラグF1に「1」を設定する(ステップS43)。
ステップS42又ステップS43の処理を終了した後、メインCPU71aは、扉開放検出スイッチ41から開放信号を入力したか否かを判定する(ステップS44)。この判定結果が肯定の場合、メインCPU71aは、解錠フラグF1に「1」が設定されているか否かを判定する(ステップS45)。ステップS45の判定結果が否定の場合、メインCPU71aは、遊技再開処理を終了する。
一方、ステップS45の判定結果が肯定の場合、メインCPU71aは、正常な手順で前枠13又は中枠12が開放されたとして、正規開放と判定し、エラー解除信号を統括制御基板72及び払出制御基板76に出力する(ステップS46)。
統括制御基板72は、エラー解除信号を入力すると、各制御基板73〜75にエラー解除信号を出力する。各制御基板73〜75のサブCPU73a〜75aは、エラー解除信号を入力すると、エラー報知を終了させる。
また、払出制御基板76のサブCPU76aは、メインCPU71aからエラー解除信号を入力すると、RAM76cに記憶していた未払いの賞球数である払出残数を読み出し、当該払出残数に相当する個数の賞球を払い出させるように払出装置77を制御して、賞球の払い出しを再開させる。また、払出制御基板76のサブCPU76aは、発射停止を解除する解除信号を発射制御基板78に出力し、遊技球の発射停止を解除させる。これにより、発射制御基板78は、遊技球の発射停止を解除し、遊技球を発射させるように発射装置9を制御する。
また、メインCPU71aは、RAM71cから始動口入賞回数を読み出し、当該始動口入賞回数に相当する第1払出指示信号を出力すると共に、RAM71cから大入賞口入賞回数読み出し、当該大入賞口入賞回数に相当する第2払出指示信号を出力する(ステップS47)。そして、メインCPU71aは、規制フラグの設定をクリアし(ステップS48)、遊技再開処理を終了する。
以上のように、以上のように、施錠装置20が解錠されたのちに前枠13又は中枠12が開放されるという行為は、遊技店側などによる正規の開放であり、このような開放が行われた後は、不正行為はあり得ないと判断することができる。そこで、本実施形態では、メインCPU71aは、規制フラグF2設定後、解錠検出センサ40からの解錠信号が入力した後に扉開放検出スイッチ41からの開放信号が入力した場合、正規開放と判定し、エラー解除信号を出力して遊技球の払い出し再開を指示する。これを受けて、払出制御基板76は、遊技球の払い出しを再開するため、遊技店は不正行為による不利益を防止できる。
なお、払出停止時において、未払いの遊技球は記憶されており、払出再開後に払い出されるようになっているので、遊技者に不利益とならない。また、不正行為が行われたと判定し、未払いの遊技球を消去したい場合には、RAMクリアスイッチ90を操作することにより、初期化することができる。また、本実施形態では、主制御基板71が、正規開放と判定する正規開放判定手段を構成することとなる。また、主制御基板71が、エラー解除信号を出力するエラー解除手段を構成する。
以上詳述したように、本実施形態は、以下の効果を有する。
(1)施錠装置20が解錠されたのちに前枠13又は中枠12が開放されるのが、通常の遊技店側の人間による開放手順である。このため、施錠装置20が解錠されないにもかかわらず前枠13又は中枠12が開放されるのは、不正な操作であるとみなすことができる。そこで、本実施形態では、施錠装置20の解錠を検出する解錠検出センサ40と、前枠13又は中枠12の開放を検出する扉開放検出スイッチ41を設け、解錠検出センサ40から入力される解錠信号と、扉開放検出スイッチ41から入力される開放信号の入力順により、不正開放か否かを判定した。そして、メインCPU71aは、不正開放と判定した場合には、払出制御基板76に対してエラー信号を出力することにより、遊技球の払い出しを停止するように指示をした。これにより、遊技球の払い出しされなくなるので、例え、大入賞口扉57をこじ開けて大入賞口58に遊技球を入賞させたとしても、不正な遊技球の払い出しを防ぐことができる。従って、不正行為によって遊技球を得ることができなくなるので、遊技店側は被害を受けることが無くなり、不正を防止できる。
(2)施錠装置20が解錠されたのちに前枠13又は中枠12が開放されるという正しい開放手順の操作が行われた場合、遊技店側の人間が操作したものとみなすことができる。そこで、遊技球の払い出しを停止させた後(規制フラグF2設定後)、解錠信号→開放信号の順番で信号が入力された場合、遊技店側の人間が操作し、不正行為はなくなったと判定することができる。そして、メインCPU71aは、解錠信号→開放信号の順番で信号が入力された場合、エラー解除信号を出力して、遊技球の払い出し停止を解除した。これにより、遊技者は正常に遊技を行うことができる。また、停止を解除するためのスイッチなどを設けなくてもよいので、開発コストや手間を少なくすることができる。
(3)払出制御基板76は、エラー信号を入力した場合、発射停止信号を出力して発射制御基板78に遊技球の発射を停止させた。このように、遊技球の発射を停止させることにより、遊技球を不正な状態で始動入賞口に入賞させるなどの不正行為を防止できる。また、遊技球の払い出しがされない状況での遊技球の発射が停止されるので、遊技者にとって無駄な遊技球の発射を防止できる。
(4)メインCPU71aは、不正開放であると判定した場合、統括制御基板72を介して、音声制御基板75にエラー信号を出力して、エラー報知を音声出力させた。これにより、施錠装置20が解錠されないにもかかわらず前枠13又は中枠12が不正に開放された場合、エラー報知により、不正行為を周囲の人に報知することができ、また、不正行為を抑止することができる。
(5)メインCPU71aは、規制フラグF2が設定されるとき、始動口入賞回数及び大入賞口入賞回数を記憶し、規制フラグF2がクリアされたとき、始動口入賞回数及び大入賞口入賞回数を読み出し、当該始動口入賞回数及び大入賞口入賞回数に基づき、第1払出指示信号及び第2払出指示信号を出力するようにした。これにより、遊技球の払い出しが再開されたとき、停止前の始動口入賞回数及び大入賞口入賞回数に応じた遊技球が払い出させることができる。また、払出制御基板76のサブCPU76aは、エラー信号を入力したとき、払出残数をRAM76cに記憶し、エラー解除信号を入力したとき、当該払出残数を読み出し、払出残数に基づき、遊技球を払い出させた。すなわち、施錠装置20が解錠されたのちに前枠13又は中枠12が開放されるという正常な操作が行われた場合、遊技店側の人間が操作したもの、つまり不正行為はなくなったとみなして、遊技球の払い出しを停止したことにより未払いとなった遊技球を払い出させるようにした。これにより、遊技者は、不当な不利益を被ることが無くなる。また、遊技球の払い出しが再開されるので、遊技者は、遊技を再開したときに、不利益を被ることが無くなる。
(6)RAMクリアスイッチ90を操作することにより、主制御基板71のRAM71cの記憶内容及び払出制御基板76のRAM76cの記憶内容を初期化することができる。このため、不正行為に基づく遊技球の入賞(始動口入賞回数及び大入賞口入賞回数)又は遊技球の未払い(払出残数)が存在する場合に、主制御基板71のRAM71cの記憶内容及び払出制御基板76のRAM76cの記憶内容を初期化することができる。従って、遊技球の払い出しを再開させた後に、当該不正行為による遊技媒体の未払いが払い出されることがなくなり、不正行為による不利益を回避することができる。
(7)収容凹部12eにシリンダー錠28を収容し、カバー部材32などで収容凹部12eの開口部を閉塞した。これにより、前枠13を開放してもシリンダー錠28及び解錠検出センサ40が外部に露出しない。このため、不正行為により解錠することや破壊することを困難にすることができ、また、不正行為により解錠検出センサ40を誤作動させる(すなわち、施錠装置20を解錠していないのに解錠させたかのように誤作動させる)ことを困難にすることができる。
(8)扉開放検出スイッチ41は、中枠12に設けられた収容部に収容されており、前枠13及び中枠12の閉鎖時には当該収容部は、前枠13及び中枠12により閉塞されるようにした。このため、扉開放検出スイッチ41は、外部に露出していないため、前枠13又は中枠12の開放が検出されない等の不正行為を困難にすることができる。
(9)遊技盤14の下方に位置する下枠部12dに収容凹部12eを形成し、当該収容凹部12eに施錠機構作動部材23を収容した。このため、遊技盤14の側方に施錠機構作動部材23を配置する場合と比較して、遊技領域14aの面積を大きくすることができる。従って、遊技盤14の側方に施錠機構作動部材23を配置する場合と比較して、遊技盤14に多くの演出装置を設置できる(又は、遊技盤14に大きな演出装置を設置することができる)。例えば、遊技盤14の側方に施錠機構作動部材23を配置する場合と比較して、遊技盤14に大きな可変表示器Hを搭載することができる。
(10)中枠施錠杆21及び前枠施錠杆22は、中枠12又は前枠13と係合する際(又は、係合を解除する際)上下方向に動くため、そのためのスペースが必要となる。そこで、本実施形態では、右枠部12aの内側(下枠部12d側)に施錠機構作動部材23を設置し、右枠部12aの外側に中枠施錠杆21及び前枠施錠杆22を設置した。このため、収容凹部12eを確実に閉塞することができる。
(11)機表側開口部は、シリンダー28aの縦断面よりも大きく形成されている。すなわち、機表側開口部は、収容凹部12eに収容したシリンダー28a(及び該シリンダー28aに固定されたカム29、解錠検出センサ40等)を通過させることができる程度の大きさを有している。このため、側方開口部を右枠部12aにより閉塞させた状態で、機表側開口部からシリンダー28a、カム29、解錠検出センサ40を交換することができるようになっている。従って、シリンダー28a、カム29、解錠検出センサ40を交換する際、中枠12等を解体する必要がなく、最小限の手間で行うことができる。
(第二実施形態)
次に、本発明を具体化した第二実施形態を説明する。なお、第一実施形態と同様の構成は、第一実施形態と同じ符号を付してその詳細な説明及び図面は省略又は簡略する。
第二実施形態では、メインCPU71aは、扉開放検出スイッチ41からの開放信号及び解錠検出センサ40からの解錠信号の入力順に基づき、正常な手順で前枠13又は中枠12の開放が行われているか否かを判定し、不正な手順で開放が行われたならば、不正開放(不正行為)とみなして遊技ができないようにする。以下、詳しく説明する。
メインCPU71aは、所定周期毎に不正防止処理(図22)を実行している。この処理において、メインCPU71aは、まず、解錠検出センサ40から解錠信号を入力したか否かを判定する(ステップS131)。この判定結果が肯定である場合、メインCPU71aは、RAM71cの所定の記憶領域に解錠フラグF1に「1」を設定する(ステップS132)。前記解錠フラグF1は、施錠装置20のシリンダー錠28が解錠されたか否かを示すフラグである。
ステップS131又はステップS132の処理を終了すると、メインCPU71aは、扉開放検出スイッチ41から開放信号を入力したか否かを判定する(ステップS133)。この判定結果が肯定の場合、メインCPU71aは、解錠フラグF1に「1」が設定されているか否かを判定する(ステップS134)。この判定結果が肯定の場合、メインCPU71aは、不正防止処理を終了する。
一方、ステップS134の判定結果が否定の場合、メインCPU71aは、前枠13又は中枠12が不正に開放された(不正開放された)と判定し、不正行為が発生したことを示すエラー信号を統括制御基板72及び払出制御基板76に出力する(ステップS135)。統括制御基板72は、エラー信号を入力すると、各制御基板73〜75にエラー信号を出力する。各制御基板73〜75のサブCPU73a〜75aは、エラー信号を入力すると、前枠13又は中枠12が不正に開放されたことを報知するエラー報知を行う。具体的には、表示制御基板73は、可変表示器Hに「不正開放です」という文字列を表示させるように可変表示器Hを制御する。ランプ制御基板74は、枠ランプ51を点滅させるように枠ランプ51を制御する。音声制御基板75は、スピーカ53a,53bからブザー音が音声出力されるようにスピーカ53a,53bを制御する。
また、払出制御基板76のサブCPU76aは、エラー信号を入力すると、遊技球を払い出させないように払出装置77を制御する。また、払出制御基板76のサブCPU76aは、払い出しを停止させた時点における払出残数をRAM76cの所定の記憶領域に記憶する。また、払出制御基板76のサブCPU76aは、発射制御基板78に対して遊技球の発射停止を指示する発射停止指示信号を出力する。これにより、発射制御基板78は、遊技球の発射を停止するように発射装置9を制御する。
また、メインCPU71aは、RAM71cの所定の記憶領域に現在の始動口入賞回数及び大入賞口回数を記憶する(ステップS136)。
また、メインCPU71aは、入力した信号を無効とすることを示す無効フラグF3に「1」を設定し(ステップS137)、不正防止処理を終了する。前記無効フラグF3に「1」が設定されると、メインCPU71aは、始動口センサSE1及び大入賞口センサSE2から始動口入賞検知信号及び大入賞口入賞検知信号が出力されてもその入力を無効とするようになっている。
具体的には、メインCPU71aは、無効フラグF3に「1」が設定されると、入賞処理を実行しなくなり、始動口センサSE1から始動口入賞検知信号を入力しても大当り乱数及び大当り図柄乱数を取得しなくなる。また、メインCPU71aは、始動口センサSE1及び大入賞口センサSE2から始動口入賞検知信号及び大入賞口入賞検知信号が出力されても、始動口入賞回数及び大入賞口回数の数値を更新(1加算)しなくなる。また、メインCPU71aは、始動口入賞回数及び大入賞口回数に基づき、第1払出指示コマンド及び第2払出指示コマンドを出力しなくなる。また、メインCPU71aは、変動パターン決定処理を実行しなくなり、変動パターン指定コマンドを出力しなくなる。なお、RAM71cに記憶された始動口入賞回数、大入賞口入賞回数、大当り乱数及び大当り図柄乱数などは、そのままエラー解除されるまで又は初期化されるまで保持されるようになっている。
次に、遊技再開処理(図23)について説明する。
メインCPU71aは、無効フラグF3が設定されているか否かを判定する(ステップS141)。以降、ステップS142〜ステップS147までの処理は、第一実施形態のステップS42〜ステップS47と同様であるので省略する。
ステップS147の処理が終了すると、メインCPU71aは、無効フラグの設定をクリアし(ステップS148)、遊技再開処理を終了する。これにより、メインCPU71aは、始動口センサSE1及び大入賞口センサSE2から始動口入賞検知信号及び大入賞口入賞検知信号が出力された場合、始動口入賞検知信号及び大入賞口入賞検知信号を入力するようになる。
以上詳述したように、本実施形態は、第一実施形態の(1)〜(11)の効果に加えて、以下の効果を有する。
(12)メインCPU71aが前枠13又は中枠12の開放を不正開放と判定をした場合、メインCPU71aが入力した信号を無効とすることにより、遊技演出の実行を停止させるようにした。これにより、不正行為により遊技者にとって有利な遊技状態(例えば、大当り状態、大当り抽選確率が高くなる確率変動状態など)とすることができなくなるので、遊技店側は被害を受けることが無くなり、不正を防止できる。
(第三実施形態)
次に、本発明を具体化した第三実施形態を説明する。なお、第一実施形態と同様の構成は、第一実施形態と同じ符号を付してその詳細な説明及び図面は省略又は簡略する。
第三実施形態では、メインCPU71aは、扉開放検出スイッチ41からの開放信号及び解錠検出センサ40からの解錠信号の入力順に基づき、正常な手順で前枠13又は中枠12の開放が行われているか否かを判定し、不正な手順で開放が行われたならば、不正開放(不正行為)とみなして遊技ができないようにする。以下、詳しく説明する。
メインCPU71aは、所定周期毎に不正防止処理(図24)を実行している。ステップS231〜ステップS234の処理は、第一実施形態のステップS31〜ステップS34の処理と同様であるので説明を省略する。
ステップS134の判定結果が否定の場合、メインCPU71aは、前枠13又は中枠12が不正に開放された(不正開放された)と判定し、不正行為が発生したことを示すエラー信号を統括制御基板72に出力する(ステップS235)。統括制御基板72は、エラー信号を入力すると、各制御基板73〜75にエラー信号を出力する。各制御基板73〜75のサブCPU73a〜75aは、エラー信号を入力すると、前枠13又は中枠12が不正に開放されたことを報知するエラー報知を実行させる。
また、メインCPU71aは、入力した信号を無効とすることを示す無効フラグF3に「1」を設定し(ステップS236)、不正防止処理を終了する。前記無効フラグF3に「1」が設定されると、メインCPU71aは、始動口センサSE1及び大入賞口センサSE2から始動口入賞検知信号及び大入賞口入賞検知信号が出力されてもその入力を無効とするようになっている。
具体的には、メインCPU71aは、無効フラグF3に「1」が設定されると、入賞処理を実行しなくなり、始動口センサSE1から始動口入賞検知信号を入力しても大当り乱数及び大当り図柄乱数を取得しなくなる。また、メインCPU71aは、始動口センサSE1及び大入賞口センサSE2から始動口入賞検知信号及び大入賞口入賞検知信号が出力されても、始動口入賞回数及び大入賞口回数の数値を更新(1加算)しなくなる。また、メインCPU71aは、始動口入賞回数及び大入賞口回数に基づき、第1払出指示コマンド及び第2払出指示コマンドを出力しなくなる。また、メインCPU71aは、変動パターン決定処理を実行しなくなり、変動パターン指定コマンドを出力しなくなる。なお、エラー判定時においてRAM71cに記憶されている始動口入賞回数、大入賞口入賞回数、大当り乱数及び大当り図柄乱数などは、そのまま初期化されるようになっている。
次に、遊技再開処理(図25)について説明する。
メインCPU71aは、無効フラグF3が設定されているか否かを判定する(ステップS241)。この判定結果が否定の場合、メインCPU71aは、遊技再開処理を終了する。一方、ステップS241の判定結果が肯定の場合、メインCPU71aは、解錠検出センサ40から解錠信号を入力したか否かを判定する(ステップS242)。この判定結果が肯定である場合、メインCPU71aは、RAM71cの所定の記憶領域に解錠フラグF1に「1」を設定する(ステップS243)。
ステップS242又ステップS243の処理を終了した後、メインCPU71aは、扉開放検出スイッチ41から開放信号を入力したか否かを判定する(ステップS244)。この判定結果が肯定の場合、メインCPU71aは、解錠フラグF1に「1」が設定されているか否かを判定する(ステップS245)。ステップS245の判定結果が否定の場合、メインCPU71aは、遊技再開処理を終了する。
一方、ステップS245の判定結果が肯定の場合、メインCPU71aは、正常な手順で前枠13又は中枠12が開放されたとして、正規開放と判定し、エラー解除信号を統括制御基板72に出力する(ステップS246)。統括制御基板72は、エラー解除信号を入力すると、各制御基板73〜75にエラー解除信号を出力する。各制御基板73〜75のサブCPU73a〜75aは、エラー解除信号を入力すると、エラー報知を終了させる。
そして、メインCPU71aは、無効フラグF3の設定をクリアし(ステップS247)、遊技再開処理を終了する。これにより、メインCPU71aは、始動口センサSE1及び大入賞口センサSE2から始動口入賞検知信号及び大入賞口入賞検知信号が出力され多場合、始動口入賞検知信号及び大入賞口入賞検知信号を入力するようになる。
以上詳述したように、本実施形態は、第一実施形態の(4)、(7)、(8)〜(11)の効果に加えて、以下の効果を有する。
(13)メインCPU71aは、不正開放と判定した場合には、無効フラグF3を設定して始動口入賞検知信号及び大入賞口検知信号の入力を無効とした。これにより、無効フラグF3設定後、すなわち、メインCPU71aが不正開放であると判定した後の遊技球の入賞に基づき、図柄組み合わせゲームが開始されたり、遊技球が払い出されたりすることが無くなる。このため、不正開放後に、遊技店側が被害を受けることが無くなる。
(第四実施形態)
次に、本発明を具体化した第四実施形態を説明する。なお、第一実施形態と同様の構成は、第一実施形態と同じ符号を付してその詳細な説明及び図面は省略又は簡略する。
第四実施形態では、大入賞口扉57に、大入賞口扉57の開放を検出する大入賞口扉開放検出センサ(図示略)を備える。当該大入賞口扉開放検出センサは、大入賞口扉57の開放を検出すると大入賞口扉開放信号をメインCPU71aに出力するようになっている。
そして、メインCPU71aは、大入賞口扉開放検出センサからの大入賞口扉開放信号の入力時期と、大当りの発生時期の順序に基づき、正常な順序で大入賞口扉57が開放されたか否かを判定し、不正な順序で開放が行われたならば、不正開放(不正行為)とみなして遊技球が払い出されないようにする。以下、詳しく説明する。
メインCPU71aは、所定周期毎に大入賞口不正開放防止処理(図26)を実行している。
まず、メインCPU71aは、大当り遊技が発生したか否か(例えば、において大当りとなったか否か)を判定する(ステップS331)。この判定結果が肯定ならば、メインCPU71aは、大当りとなったか否かを示す大当りフラグF4に「1」を設定する(ステップS332)。
ステップS331又はステップS332の処理を終了すると、メインCPU71aは、大入賞口扉開放検出センサから大入賞口扉開放信号を入力したか否かを判定する(ステップS333)。この判定結果が否定ならば、大入賞口不正開放防止処理を終了する。
一方、ステップS333の判定結果が肯定の場合、メインCPU71aは、大当りフラグF4に「1」が設定されているか否かを判定する。この判定結果が肯定の場合、メインCPU71aは、大入賞口扉57が不正に開放された(不正開放された)と判定し、不正行為が発生したことを示すエラー信号を統括制御基板72及び払出制御基板76に出力する(ステップS335)。以下、ステップS335〜ステップS337までの処理は、第一実施形態のステップS35〜ステップS37の処理と同様であるので、詳細な説明は省略する。
以上詳述したように、本実施形態は、第一実施形態の(1)〜(11)の効果に加えて、以下の効果を有する。
(14)図柄組み合わせゲームが大当りとなり大当り遊技となった後、大入賞口扉57が開放されるのが、通常の遊技の流れである。このため、大当りとなっていないにもかかわらず大入賞口扉57が開放されるのは、不正な行為があったとみなすことができる。そこで、本実施形態では、大入賞口扉開放検出センサを設け、大入賞口扉開放検出センサからの大入賞口扉開放信号の入力時期と、大当り判定が大当りとなった時期の順番により、不正開放か否かを判定した。そして、メインCPU71aは、不正開放と判定した場合には、払出制御基板76に対してエラー信号を出力することにより、遊技球の払い出しを停止するように指示をした。これにより、遊技球の払い出しされなくなるので、例え、大入賞口扉57をこじ開けて大入賞口58に遊技球を入賞させたとしても、不正な遊技球の払い出しを防ぐことができる。従って、不正行為によって遊技球を得ることができなくなるので、遊技店側は被害を受けることが無くなり、不正を防止できる。
尚、上記実施形態は、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
○上記実施形態において、メインCPU71aは、不正開放と判定した場合、統括制御基板72を介して、表示制御基板73、ランプ制御基板74及び音声制御基板75にエラー信号を出力して、エラー報知を実行させたが、表示制御基板73、ランプ制御基板74及び音声制御基板75のうち少なくとも1つにエラー報知を実行させればよい。
○上記実施形態では、メインCPU71aが、正規開放と判定した場合、エラー解除信号を出力するようになっていたが、エラー解除信号を出力させることができるスイッチを遊技店側の人間だけが操作できるような位置に設けても良い。
○上記第一実施形態及び第二実施形態では、払出制御基板76は、遊技球の発射を停止させたが、停止させなくても良い。
○上記実施形態では、前枠13とは別体のカバー部材32により収容凹部12eを閉塞したが、前枠13により収容凹部12eを閉塞しても良い。
○上記実施形態では、上受け皿16は、前枠13に一体形成されていたが、別体で形成しても良い。
○上記実施形態の扉開放検出スイッチ41が、前枠13及び中枠12の開放を検出していたが、前枠13の開放を検出する前枠開放検出スイッチと、中枠12の開放を検出する中枠開放検出スイッチを別々に設けても良い。この場合、メインCPU71aは、前枠開放検出スイッチ及び中枠開放検出スイッチからそれぞれ開放信号を入力することとなる。
○上記実施形態では、施錠装置20に、開放規制機構Kを設けたが設けなくても良い。また、施錠装置20に閉鎖規制部材37を備えたが、備えなくても良い。
○上記第四実施形態では、大入賞口扉57が正常な順番で開放されたか否かを判定したが、他の扉が正常に開放されたか否かを判定しても良い。例えば、開閉羽根55の開放を検出するセンサを設け、開閉羽根55が開放する条件が成立してない(図柄組み合わせゲームで使われる図柄とは異なる普通図柄を使用した普通図柄組み合わせゲームが当たりとなっていない)にもかかわらず、開閉羽根55が開閉されたなどを判定しても良い。
○上記実施形態では、パチンコ機10にて具体化したが、遊技媒体としてメダルを使用する回胴式遊技機(所謂、スロット機)や、パチンコ式スロット機などで具体化しても良い。
○上記第一実施形態では、規制フラグF2に「1」が設定された場合、メインCPU71aは、始動口入賞回数又は大入賞口入賞回数に「1」以上の値が記憶されていても、第1払出指示コマンド及び第2払出指示コマンドを出力しなかったが、出力しても良い。具体的には、メインCPU71aは、出力処理において、始動口入賞回数が1以上である場合、払出制御基板76に対して第1払出指示コマンドを出力し、出力する毎に始動口入賞回数から1減算してもよい。また、メインCPU71aは、出力処理において、大入賞口入賞回数が1以上である場合、払出制御基板76に対して第2払出指示コマンドを出力し、出力する毎に大入賞口入賞回数から1減算してもよい。なお、この場合、払出制御基板76のサブCPU76aは、第1払出指示コマンドを入力すると、第1払出指示コマンドによって指示された所定個数を賞球の払出残数を示す払出残数に加算し、RAM76cに記憶する必要がある。同様に、払出制御基板76のサブCPU76aは、第2払出指示コマンドを入力すると、第2払出指示コマンドによって指示された所定個数を払出残数に加算し、払出制御基板76に設けられたRAM76cに記憶する必要がある。
○上記実施形態では、前枠13又は中枠12が正常な順番で開放されたか否かを判定したが、その他の予め決められた異常状態が発生したと判定した場合には、規制フラグF2又は無効フラグF3を設定しても良い。なお、異常状態とは、例えば、上受け皿16及び下受け皿17に遊技球が満杯となり払い出せなくなった状態や、遊技釘の間に遊技球が支えて遊技球が流れなくなった状態などを指す。なお、この場合、異常状態を検出するセンサ(満杯センサなど)を設け、メインCPU71aに異常状態を通知する必要がある。
○上記実施形態の解錠検出センサ40は、突起部29bの移動を検出したが、突起部29aの移動を検出するようにしても良い。また、解錠検出センサ40を2つ以上設け、カム29が何れの方向に回転されたか(すなわち、前枠13又は中枠12のいずれが開放されたか)を検出できるようにしても良い。また、本実施形態の解錠検出センサ40は、発射する光が遮光されると、シリンダー錠28が解錠されていないことを検出し、遮光されないと、シリンダー錠28が解錠されたことを検出した。この別例として、発射する光が遮光されると、シリンダー錠28が解錠されたことを検出し、遮光されないと、シリンダー錠28が解錠されていないと検出する解錠検出センサ40を設けても良い。この場合、シリンダー錠28が回転すると共に、解錠検出センサ40から発射される光を遮光する遮光板をカム29に設ける必要がある。
○上記実施形態では、払出制御基板76は、払出ソレノイド77lを励磁(オン)又は消磁(オフ)することにより、遊技球を一球ずつ払い出していたが、まとめて払い出しても良い。例えば、払出制御基板76は、払出残数が7となるまで、払出ソレノイド77lを消磁し、払出残数が7となったら一旦励磁して、遊技球の払い出しを停止させる。その後、払出残数が2となるまで、再び消磁し、払出残数が2となったら一旦励磁して、遊技球の払い出しを停止させる。その後、一球ずつ遊技球を払い出させても良い。このようにすれば、遊技球を迅速に払い出すことができる。また、払出残数が少なくなったときは、1球(又は数球)ずつ払い出すので、余分に遊技球を払い出すこともない。なお、このように遊技球をまとめて払い出しているときであっても、エラー信号入力時には、払出制御基板76は、即座に遊技球の払い出しを停止させるようになっている。
○上記第四実施形態では、不正防止処理(図22)を大入賞口扉不正開放処理(図26)と共に実行したが、大入賞口扉不正開放処理だけを実行しても良い。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)所定の契機に信号を出力する信号出力手段と、前記信号出力手段が出力した信号に基づいて各種処理を実行する制御手段と、遊技演出を実行する演出実行手段を前記制御手段の指示に従って制御する演出制御手段と、前記制御手段の指示に従って遊技媒体を払い出す払出手段を制御する払出制御手段と、機体の外郭をなす外枠と、該外枠の開口前面側に開閉可能に組付けられる中枠と、前記中枠の前面側に開閉可能に組付けられて該中枠に取り付けられる遊技盤を透視保護する透視保護部材が装着される前枠と、前記前枠及び前記中枠の開放を規制するように施錠できる施錠手段とを備えた遊技機において、前記前枠又は前記中枠が開放されたことを検出する機枠開放検出手段と、前記施錠手段が解錠されたことを検出する解錠検出手段と、前記解錠検出手段が前記施錠手段の解錠を検出していないときに前記機枠開放検出手段が前記前枠又は前記中枠の開放を検出した場合に不正開放と判定する不正開放判定手段とを備え、前記制御手段は、前記不正開放判定手段が前記前枠又は前記中枠の開放を不正開放と判定をした場合、前記信号出力手段から出力された信号を無効とするように構成され、前記施錠手段は、開放が規制された前記前枠又は前記中枠の解錠操作を行うためのシリンダー錠を含み構成され、前記中枠には、前記シリンダー錠と前記解錠検出手段とを収容する収容凹部が形成されており、当該収容凹部は、前記シリンダー錠と前記解錠検出手段を収容した状態で、その開口部が前記前枠とは別体の閉塞部材により閉塞されることを特徴とする遊技機。
(ロ)遊技に関する各種処理を実行する制御手段と、遊技演出を実行する演出実行手段を前記制御手段の指示に従って制御する演出制御手段と、前記制御手段の指示に従って遊技媒体を払い出す払出手段を制御する払出制御手段と、機体の外郭をなす外枠と、該外枠の開口前面側に開閉可能に組付けられる中枠と、前記中枠の前面側に開閉可能に組付けられて該中枠に取り付けられる遊技盤を透視保護する透視保護部材が装着される前枠と、前記前枠及び前記中枠の開放を規制するように施錠できる施錠手段とを備えた遊技機において、前記前枠又は前記中枠が開放されたことを検出する機枠開放検出手段と、前記施錠手段が解錠されたことを検出する解錠検出手段と、前記解錠検出手段が前記施錠手段の解錠を検出していないときに前記機枠開放検出手段が前記前枠又は前記中枠の開放を検出した場合に不正開放と判定する不正開放判定手段とを備え、前記制御手段は、前記不正開放判定手段が前記前枠又は前記中枠の開放を不正開放と判定をした場合、前記払出制御手段に遊技媒体の払い出しの停止を指示するように構成され、前記施錠手段は、開放が規制された前記前枠又は前記中枠の解錠操作を行うためのシリンダー錠を含み構成され、前記中枠には、前記シリンダー錠と前記解錠検出手段とを収容する収容凹部が形成されており、当該収容凹部は、前記シリンダー錠と前記解錠検出手段を収容した状態で、その開口部が前記前枠とは別体の閉塞部材により閉塞されることを特徴とする遊技機。
(ハ)遊技機の機体の外郭をなす外枠と、該外枠の開口前面側に開閉可能に組付けられる中枠と、前記中枠の前面側に開閉可能に組付けられて該中枠に取り付けられる遊技盤を透視保護する透視保護部材が装着される前枠と、前記前枠及び前記中枠の開放を規制するように施錠できる施錠手段とを備えた遊技機において、前記施錠手段が解錠されたことを検出する解錠検出手段を備え、前記施錠手段は、前記前枠又は前記中枠の開放規制の解錠操作を行うためのシリンダー錠を含み構成され、前記中枠には、前記シリンダー錠と前記解錠検出手段とを収容する収容凹部が形成されており、当該収容凹部は、前記シリンダー錠と前記解錠検出手段を収容した状態で、その開口部が前記前枠とは別体の閉塞部材により閉塞されることを特徴とする遊技機。
(ニ)前記施錠手段は、前記前枠及び前記中枠と係合してその開放を規制する一方、前記シリンダー錠の解錠操作に応じて前記前枠又は前記中枠との係合を解除する施錠杆を備えており、前記中枠は、遊技盤の取り付け領域よりも下方に配置される下枠部と、前記中枠の開放により開放端となる位置に配置される開放枠部とを備えており、前記開放枠部は、前記下枠部との対向面側に前記シリンダー錠及び前記解錠検出手段が設置される一方、その裏面側に前記施錠杆が設置されており、前記収容凹部には、機表側に開口し、収容した前記シリンダー錠の鍵穴を機表側に露出させる機表側開口部と、前記開放枠部側に開口し、前記開放枠部に設置された前記シリンダー錠及び解錠検出手段を通過させることができる側方開口部とが形成されており、前記機表側開口部は、前記シリンダー錠の鍵穴を機表側において露出させる貫通孔が設けられたカバー部材により閉塞されるとともに、前記側方開口部は、前記開放枠部より閉塞されることを特徴とする技術的思想(ハ)に記載の遊技機。
(ホ)前記施錠杆は、前記前枠と係合して当該前枠の開放を規制する前枠施錠杆と、前記中枠と係合して当該中枠の開放を規制する中枠施錠杆を備え、前記シリンダー錠には、シリンダー錠に対する解錠操作により正逆何れの方向にも回転するカムが設けられており、前記カムには、当該カムを一方向に回転駆動させる際、前記開放枠部の貫通孔を介して前記前枠施錠杆に前記カムからの駆動力を伝達して前記前枠との係合を解除させる第一突起部と、前記カムを他方向に回転駆動させる際、前記開放枠部の貫通孔を介して前記中枠施錠杆に前記カムからの駆動力を伝達して前記中枠との係合を解除させる第二突起部とが固定されており、
前記解錠検出手段は、前記シリンダー錠を解錠操作して前記カムを回転駆動させる前において、前記第一突起部又は前記第二突起部を検出することができる位置に配置されることを特徴とする技術的思想(ニ)に記載の遊技機。
(ヘ)前記収容凹部の機表側開口部は、前記収容凹部内に収容したシリンダーの縦断面よりも大きいことを特徴とする技術的思想(ホ)に記載の遊技機。
9…発射装置(発射装置)、10…パチンコ遊技機(遊技機)、11…外枠、11a…外枠の右枠部、11b…外枠の左枠部、11c…外枠の上枠部、11d…外枠の下枠部、12…中枠、12a…中枠の右枠部、12b…中枠の左枠部、12c…中枠の上枠部、12d…中枠の下枠部、12e…収容凹部、13…前枠、14…遊技盤、15…保護ガラス板(透視保護部材)、16…上受け皿、17…下受け皿、20…施錠装置(施錠手段)、21…中枠施錠杆、22…前枠施錠杆、23…施錠機構作動部材、24…中枠鉤片、25…前枠鉤片、27…取付部、28…シリンダー錠、29…カム、32…カバー部材、33…第1開放規制部材、33b…フランジ部、34…第2開放規制部材、34c…当接片、34e…押圧部、37…閉鎖規制部材、37b…規制解除部、37c…規制片、40…解錠検出センサ(解錠検出手段、異常状態検出手段、条件判定手段)、41…扉開放検出スイッチ(扉開放検出手段、異常状態検出手段、機枠開放検出手段)、42…収容孔、51…枠ランプ(発光手段、演出実行手段)、52…遊技盤ランプ(発光手段、演出実行手段)、53a…上側スピーカ(音声出力手段、演出実行手段)、53b…下側スピーカ(音声出力手段、演出実行手段)、54…センター役物装置、55…開閉羽根、56…始動入賞口(入賞装置)、57…大入賞口扉、58…大入賞口(入賞装置)、70…保留球数表示器、71…主制御基板(制御手段、異常状態検出手段、不正開放判定手段、正規開放判定手段、エラー解除手段)、71a…メインCPU、71c…RAM(払出情報記憶手段)、72…統括制御基板、73…表示制御基板(表示制御手段、演出制御手段)、74…ランプ制御基板(発光制御手段、演出制御手段)、75…音声制御基板(音声制御手段、演出制御手段)、76…払出制御基板(払出制御手段)、76a…サブCPU、76c…RAM(残量記憶手段)、77…払出装置(払出手段)、78…発射制御基板(発射制御手段)、81…球タンク、82…樋部材、83…遊技球補給通路、84…球排出通路、85…球受け部、86…遊技球内部払出口上、87…遊技球内部払出口下、88…球受け台、90…RAMクリアスイッチ(リセット手段)、91…RAMクリアスイッチ回路(リセット手段)、H…可変表示器(表示手段、演出実行手段)、F1…解除フラグ、F2…規制フラグ、F3…無効フラグ、TW…表示枠体、SE1…始動口センサ(信号出力手段)、SE2…大入賞口センサ(信号出力手段)。