JP5012720B2 - Vehicle door mirror structure - Google Patents
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Description
本発明は、車両用ドアミラー構造に関する。 The present invention relates to a vehicle door mirror structure.
従来、フード後端に誘導凸状を設けてフード上を流れる風をアウタミラーの外壁側に偏向させることで、アウタミラー近傍の空気流の乱れを少なくし、風切り音を低減させるようにようにしたアウタミラーにおける風切り音防止機構および防止方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記構成の風切り音防止機構および防止方法では、フード上に誘導凸状を設ける必要があり、見栄えの悪化やコストアップを招くという問題がある。 However, in the wind noise prevention mechanism and the prevention method having the above-described configuration, it is necessary to provide a guide convex shape on the hood, which causes a problem of deterioration in appearance and cost increase.
本発明は上記事実を考慮し、風切り音を低減することができると共に、見栄えの悪化やコストアップを招くことがない車両用ドアミラー構造を得ることが目的である。 An object of the present invention is to obtain a vehicle door mirror structure that can reduce wind noise and does not cause deterioration in appearance and cost.
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明に係る車両用ドアミラー構造は、車両のドアとドアミラー本体との間に設けられ、車幅方向内側を向いた内側面、車幅方向外側を向いた外側面、及び車両後方側を向いた後側面を有するミラーステーを備えた車両用ドアミラー構造であって、前記内側面と前記後側面とのなす角θが44度〜55度の範囲内に設定されると共に、前記外側面と前記後側面との間の角部が曲面状に形成され、当該曲面の曲率半径Rが3mm〜10mmの範囲内に設定されていることを特徴としている。 In order to solve the above-described problem, the vehicle door mirror structure according to the invention described in claim 1 is provided between the door of the vehicle and the door mirror main body, and has an inner surface facing inward in the vehicle width direction and an outer side in the vehicle width direction. The vehicle door mirror structure includes a mirror stay having an outer side facing the rear side and a rear side facing the rear side of the vehicle, and an angle θ between the inner side and the rear side is in a range of 44 degrees to 55 degrees. And the corner between the outer side surface and the rear side surface is formed in a curved surface, and the curvature radius R of the curved surface is set in a range of 3 mm to 10 mm. .
請求項1に記載の車両用ドアミラー構造では、ミラーステーの内側面と後側面とのなす角θ(所謂「二面角」)が44度〜55度の範囲内に設定されている。また、ミラーステーの外側面と後側面との間の角部が曲面状に形成されており、当該曲面の曲率半径Rが3mm〜10mmの範囲内に設定されている。これにより、車両走行時にミラーステーに干渉する走行風が車両後方へスムーズに流れるようになり、ミラーステー周りからの渦流れの発生が抑制される。これにより、渦流れの発生に起因する風切り音を低減することができる。しかも、ミラーステーの一部を所定の形状にするだけで風切り音を低減することができるので、見栄えの悪化およびコストアップを招くことがない。 In the vehicle door mirror structure according to the first aspect, an angle θ (so-called “dihedral angle”) formed by the inner side surface and the rear side surface of the mirror stay is set in a range of 44 degrees to 55 degrees. Moreover, the corner | angular part between the outer side surface and rear side surface of a mirror stay is formed in the curved surface shape, and the curvature radius R of the said curved surface is set in the range of 3 mm-10 mm. As a result, traveling wind that interferes with the mirror stay when the vehicle travels flows smoothly to the rear of the vehicle, and the generation of vortex flow around the mirror stay is suppressed. Thereby, the wind noise resulting from generation | occurrence | production of a vortex | eddy_current can be reduced. In addition, since the wind noise can be reduced only by making a part of the mirror stay a predetermined shape, the appearance is not deteriorated and the cost is not increased.
以上説明したように、本発明に係る車両用ドアミラー構造では、風切り音を低減することができると共に、見栄えの悪化やコストアップを招くことがない。 As described above, in the vehicle door mirror structure according to the present invention, wind noise can be reduced, and appearance is not deteriorated and cost is not increased.
<第1の実施形態>
図1には、本発明の第1の実施形態に係る車両用ドアミラー構造が適用されて構成されたドアミラー装置10が取り付けられた車両12の部分的な構成が側面図にて示されている。また、図2には、このドアミラー装置10の側面図が示されており、図3には、このドアミラー装置10の正面図が示されている。なお、図中矢印FRは車両前方向を示し、矢印UPは車両上方向を示し、矢印INは車幅内側方向を示している。
<First Embodiment>
FIG. 1 is a side view showing a partial configuration of a
本第1の実施形態に係るドアミラー装置10は、ドアミラー本体14を備えている。ドアミラー本体14は、車両の後方を視認するためのミラー16(図3参照)を備えており、ミラー16はミラーバイザー18に保持されている。ミラーバイザー18は流線形状とされており、これにより、ミラーバイザー18による風切り音が低減されると共にミラーバイザー18の見栄えを良くしている。
The
このミラーバイザー18は、ミラーステー20を介して車両12のフロントドア22のアウタパネル22Aに連結されている。ミラーステー20は、横断面が台形の角柱状に形成されており、図4に示されるように、車幅方向内側を向いた内側面20A、車幅方向外側を向いた外側面20B、車両前方側を向いた前側面20C、車両後方側を向いた後側面20Dを有している。このミラーステー20は、下端部がアウタパネル22Aに固定され、上端部にミラーバイザー18が連結されている。
The
図5に示されるように、ミラーステー20の横断面形状は、車両前後方向に長く、車幅方向に薄く形成されている(なお、図5及び後で説明する図6、図7、図10、図11では、説明の都合上、断面のハッチングを省略してある)。また、内側面20Aの車両前後方向の長さ寸法は、外側面20Bの車両前後方向の長さ寸法よりも短く形成されており、前側面20Cは、車幅方向外側へ向かうに従い車両後方側へ向かう傾斜面とされ、後側面20Dは、車幅方向外側へ向かうに従い車両前方側へ向かう傾斜面とされている。
As shown in FIG. 5, the cross-sectional shape of the
ここで、本第1の実施形態では、内側面20Aと後側面20Dとのなす角θ(二面角)は、44度〜55度の範囲内に設定されており、後側面20Dの傾きが大きく設定されている。また、外側面20Bと後側面20Dとの間の角部20E(外側面20Bと後側面20Dとの接続部)は、曲面状に形成されており、当該曲面の曲率半径R(以下、「後端角R」という)が3mm〜10mmの範囲内に設定されている。
Here, in the first embodiment, the angle θ (dihedral angle) formed by the
次に、本第1の実施形態の作用について説明する。 Next, the operation of the first embodiment will be described.
上記構成のドアミラー装置10では、車両走行時にミラーバイザー18の下側を流れる走行風は、図6に矢印W1で示されるように、ミラーステー20の前側面20Cに当り、前側面20C及び外側面20Bに沿って車両後方側へ流れる。このとき、本ドアミラー装置10では、ミラーステー20の内側面20Aと後側面20Dとのなす角θが大きく設定され、かつ後端角Rが小さく設定されていることで、走行風が直進しやすくなり、走行風がドアミラー本体14の後方に回りこむことが抑制される。
In the
これに対し、例えば、図7に示されるように後端角Rが大きく設定されたミラーステー100の場合には、ミラーステー100の後方に回り込む走行風(矢印W2参照)によってドアミラー本体の後方に変動渦が発生する。この変動渦はバサバサという風切り音を生じさせるが、本ドアミラー装置10では、この変動渦の発生が抑制されるため、変動渦の発生に起因する風切り音を低減することができる。
On the other hand, for example, in the case of the mirror stay 100 in which the rear end angle R is set large as shown in FIG. 7, the traveling wind (see arrow W <b> 2) around the rear of the mirror stay 100 causes the rear of the door mirror body to move backward. Fluctuating vortices are generated. Although this fluctuating vortex generates a wind noise, the wind noise generated by the fluctuating vortex can be reduced because the generation of the fluctuating vortex is suppressed in the
特に、本ドアミラー装置10では、ミラーステー20の内側面20Aと後側面20Dとのなす角θが44度〜55度の範囲内に設定されると共に、後端角Rが3mm〜10mmの範囲内に設定されていることで、図8及び図9に示されるように、風切り音を効果的に低減することができる。
In particular, in the
ここで、図8は、後端角Rを10mmに設定した場合における、なす角θと風切り音との関係を示す線図である。この図8から、なす角θが44度〜55度の範囲内では、風切り音が基準値以下に低減されることが分かる。また、図9は、なす角θを47度に設定した場合における、後端角Rと風切り音との関係を示す線図である。この図9から、後端角Rが3mm〜10mmの範囲内では、風切り音が基準値以下に低減されることが分かる。また、図8、図9から、好ましくは、なす角θを47度〜52度に設定し、後端角Rを3mm〜8mmに設定するとよいことが分かる。なお、図8、図9に示される黒丸(●)は実際に得られた実験データである。また、後端角Rは、外突要件により2.5mm以下にすることができないため、3mm未満の範囲については製造上不可領域として除外している。 Here, FIG. 8 is a diagram showing the relationship between the angle θ formed and the wind noise when the rear end angle R is set to 10 mm. It can be seen from FIG. 8 that the wind noise is reduced below the reference value when the angle θ formed is in the range of 44 degrees to 55 degrees. FIG. 9 is a diagram showing the relationship between the rear end angle R and the wind noise when the angle θ formed is set to 47 degrees. From FIG. 9, it can be seen that the wind noise is reduced below the reference value when the rear end angle R is in the range of 3 mm to 10 mm. 8 and 9, it can be seen that the formed angle θ is preferably set to 47 to 52 degrees and the rear end angle R is set to 3 to 8 mm. The black circles (●) shown in FIGS. 8 and 9 are experimental data actually obtained. Further, since the rear end angle R cannot be 2.5 mm or less due to the outer collision requirement, a range of less than 3 mm is excluded as an unmanufacturable region.
このように、本ドアミラー装置10は、渦の発生原因としてミラーステー20の形状の寄与が高いことに着目し、走行風をミラーステー20の後方にスムーズに流すことで渦の発生を抑制したものであり、これにより、風切り音の発生が抑制される。このため、例えば、所謂高級車のように車内の騒音レベルが低く車外の騒音が目立つ車両に対して特に有効である。また、視界拡大の要請によるミラー16(ミラーバイザー18)の大型化に伴ってミラーステー20が大型化した車両に対しても有効である。しかも、本ドアミラー装置10では、ミラーステー20の一部を所定の形状にするだけで風切り音が低減されるので、見栄えの悪化およびコストアップを招くことがなく好適である。
As described above, the
次に、本発明の他の実施形態について説明する。なお、前記第1の実施形態と基本的に同様の構成・作用については、前記第1の実施形態と同符号を付与し、その説明を省略する。
<第2の実施形態>
図10には、本発明の第2の実施形態に係る車両用ドアミラー構造が適用されて構成されたドアミラー装置の構成部材であるミラーステー30が横断面図にて示されている。このミラーステー30は、前記第1の実施形態に係るミラーステー20と基本的に同様の構成とされており、内側面20A、外側面20B、前側面20C、及び後側面20Dを備えている。但し、このミラーステー30では、外側面20Bが車幅方向内側へ向けて曲面状に窪んでおり、外側面20Bの車両後方側部分と後側面20Dとのなす角が小さくなっている。
Next, another embodiment of the present invention will be described. In addition, about the structure and operation | movement fundamentally similar to the said 1st Embodiment, the same code | symbol as the said 1st Embodiment is provided, and the description is abbreviate | omitted.
<Second Embodiment>
FIG. 10 is a cross-sectional view of a
この実施形態では、外側面20Bに沿って車両後方側へ流れる走行風が、図10の矢印W3のように車幅方向外側へ向けて偏向されるため、ミラーステー30の後方への走行風の回り込みが一層良好に抑制される。これにより、ドアミラー本体14の後方での渦流の発生が良好に抑制されるので、渦流の発生に起因する風切り音の発生を一層良好に抑制することができる。
<第3の実施形態>
図11には、本発明の第3の実施形態に係る車両用ドアミラー構造が適用されて構成されたドアミラー装置の構成部材であるミラーステー40が横断面図にて示されている。このミラーステー40は、前記第1の実施形態に係るミラーステー20と基本的に同様の構成とされており、内側面20A、外側面20B、前側面20C、及び後側面20Dを備えている。但し、このミラーステー40では、外側面20Bが車両後方側へ向かうに従い車幅方向外側へ向かうように傾斜しており、ミラーステー40の断面積が車両後方側で拡大している。
In this embodiment, the traveling wind that flows toward the rear side of the vehicle along the
<Third Embodiment>
FIG. 11 is a cross-sectional view of a
この実施形態では、外側面20Bに沿って車両後方側へ流れる走行風が、図11の矢印W4のように車幅方向外側へ向けて偏向されるため、ミラーステー40の後方への走行風の回り込みが一層良好に抑制される。これにより、ドアミラー本体14の後方での渦流の発生が良好に抑制されるので、渦流の発生に起因する風切り音の発生を一層良好に抑制することができる。
In this embodiment, the traveling wind that flows toward the rear side of the vehicle along the
10 ドアミラー装置
12 車両
14 ドアミラー本体
20 ミラーステー
20A 内側面
20B 外側面
20D 後側面
20E 角部
22 フロントドア
30 ミラーステー
40 ミラーステー
DESCRIPTION OF
Claims (1)
前記内側面と前記後側面とのなす角θが44度〜55度の範囲内に設定されると共に、前記外側面と前記後側面との間の角部が曲面状に形成され、当該曲面の曲率半径Rが3mm〜10mmの範囲内に設定されていることを特徴とする車両用ドアミラー構造。 A vehicle comprising a mirror stay provided between a door of a vehicle and a door mirror body and having an inner surface facing inward in the vehicle width direction, an outer surface facing outward in the vehicle width direction, and a rear side facing toward the rear side of the vehicle Door mirror structure,
An angle θ between the inner side surface and the rear side surface is set within a range of 44 degrees to 55 degrees, and a corner portion between the outer side surface and the rear side surface is formed in a curved shape, A vehicle door mirror structure, wherein a radius of curvature R is set in a range of 3 mm to 10 mm.
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