JP5011173B2 - 端子圧着装置、及びワイヤーハーネスの製造方法 - Google Patents
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Description
前記圧着面は、前記電線の端部側の方向に向かうにしたがって下降傾斜して形成されている。
(ワイヤーハーネス10)
まず、本実施形態により製造されるワイヤーハーネス10について図1を参照して説明する。ワイヤーハーネス10は、電線11と、この電線11の端末に接続された雌端子金具12(端子金具に相当)を含む。
次に、本発明の一実施形態に係る端子圧着装置19について説明する。端子圧着装置19は、下側に位置するアンビル20と、アンビル20の上方に位置してアンビル20に対して上下方向に相対移動可能に配されたクリンパ21とを備える。
アンビル20は、図示しない基台に取付けられている。アンビル20は、電線11の端部側(図1における左側)に位置して、雌端子金具12のワイヤーバレル16が載置される第1アンビル22(下型に相当)と、電線11の端部と反対側(図1における右側)に位置して、雌端子金具12のインシュレーションバレル15が載置される第2アンビル23と、を備える。
クリンパ21は、クリンパ21を上下方向に移動移動させる加圧シリンダ(図示せず)に取付けられている。加圧シリンダにより、クリンパ21は、アンビル20に対して接近する方向に移動可能になっている。クリンパ21は、アンビル20の上方の位置に、アンビル20と対向して配置されている。
(載置工程)
まず、加圧シリンダによりクリンパ21を上方に移動させ、クリンパ21とアンビル20とを離間させる。ついで、第1アンビル22及び第2アンビル23の上面に、所定形状にプレス成形された雌端子金具12を載置する。このとき、第1アンビル22の第1載置面24の上には、ワイヤーバレル16を載置し、第2アンビル23の第2載置面25の上には、インシュレーションバレル15を載置する。この状態で、雌端子金具12を、図示しない端子保持手段により保持する。端子保持手段は、端子圧着装置19に設けられていてもよく、また、端子圧着装置19とは別体に設けられていてもよい。
続いて、加圧シリンダによりクリンパ21を下方に移動させて、クリンパ21をアンビル20に接近させる。クリンパ21が下方に移動すると、クリンパ21の第1圧着面28が上方からワイヤーバレル16のバレル片31に当接すると共に、第2圧着面29が上方からインシュレーションバレル15のバレル片30に当接する。さらにクリンパ21を下方に移動させると、バレル片30,31はクリンパ21の第1圧着面28及び第2圧着面29に押圧されて電線11の径方向内方に変形する。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)第1載置面24は、電線11の端部と反対側に向かうにしたがって下降傾斜して形成される構成としてもよい。この場合、第1圧着面28は、第1載置面24と対応して、電線11の端部と反対側に向かうにしたがって下降傾斜して形成される。
(2)本実施形態においては、端子金具は雌端子金具12としたが、これに限られず、雄端子金具としてもよく、また、円板を貫通する貫通孔が形成された形状(いわゆるLA端子)としてもよい。すなわち、端子金具の接続部18は、必要に応じて任意の形状を取りうる。
(3)本実施形態においては、電線11は被覆電線としたが、これに限られず、周囲との絶縁がなされる場合には裸電線でもよく、また、シールド電線でもよく、必要に応じて任意の電線を用いることができる。電線の導体は、被覆電線の芯線でもよく、また、シールド電線の中心導体、又は編組線でもよく、必要に応じて任意の構成を取りうる。
(4)ワイヤーバレル16のバレル片31の形状は、3本以上が左右両側から互い違いに形成されていてもよく、また、1本のみが形成されていてもよい。
(5)本実施形態においては、上型を下方に移動させる構成としたが、これに限られず、下型を上方に移動させる構成としてもよく、また、上型を下方に移動させ、且つ下型を上方に移動させる構成としてもよい。
11…電線
12…雌端子金具(端子金具)
13…芯線(導体)
16…ワイヤーバレル(圧着部)
19…端子圧着装置
22…第1アンビル(下型)
24…第1載置面(載置面)
27…第2クリンパ(上型)
28…第1圧着面(圧着面)
Claims (5)
- 電線の端末から露出する導体に、端子金具に設けられた圧着部をかしめて圧着させる端子圧着装置であって、
下型と、前記下型の上方の位置に前記下型に対して上下方向に相対移動可能に配された上型と、前記下型の上面に設けられて前記圧着部の上に前記導体を重ねた状態で前記圧着部が載置される載置面と、前記上型の下面に設けられて、前記上型と前記下型とを接近する方向に移動させて前記圧着部を前記載置面との間で挟むことにより、前記圧着部を前記導体にかしめて圧着する圧着面と、を備え、
前記載置面は前記電線の軸方向について上下方向に傾斜して形成されており、前記圧着面は、前記載置面と対応して前記電線の軸方向について上下方向に傾斜して形成されていることを特徴とする端子圧着装置。 - 前記圧着面は、前記電線の端部側の方向に向かうにしたがって下降傾斜して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の端子圧着装置。
- 導体を含む電線と、前記電線の端末から露出する前記導体に外側からかしめられる圧着部を有すると共に前記圧着部に連なって相手側端子金具と接続される接続部を有する端子金具と、を備えたワイヤーハーネスの製造方法であって、
下型の上面に前記電線の軸方向について上下方向に傾斜して形成された載置面の上に、前記圧着部に前記電線を重ねた状態で前記圧着部を載置する載置工程と、
前記下型と、前記下型の上方の位置に前記下型との間で上下方向に相対移動可能に配された上型とを、接近する方向に移動させて、前記上型の下面に形成されて前記載置面と対応して前記電線の軸方向について上下方向に傾斜した圧着面と、前記載置面との間で前記圧着部を挟むことで、前記圧着部を前記導体にかしめて圧着する圧着工程と、
を実行することを特徴とするワイヤーハーネスの製造方法。 - 前記圧着面は、前記電線の端部側の方向に向かうにしたがって下降傾斜して形成されていることを特徴とする請求項3に記載のワイヤーハーネスの製造方法。
- 前記導体は、前記導体はアルミニウム又はアルミニウム合金からなることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のワイヤーハーネスの製造方法。
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