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JP5009536B2 - 情報処理システムおよび情報処理方法 - Google Patents

情報処理システムおよび情報処理方法 Download PDF

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JP5009536B2 JP2006016892A JP2006016892A JP5009536B2 JP 5009536 B2 JP5009536 B2 JP 5009536B2 JP 2006016892 A JP2006016892 A JP 2006016892A JP 2006016892 A JP2006016892 A JP 2006016892A JP 5009536 B2 JP5009536 B2 JP 5009536B2
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本発明は、情報を共有することができる情報処理システムおよび情報処理方法に関し、より詳細には、有線および無線などの手段を問わず、何らかの手段によって接続可能な2つ以上の機器間で情報を共有するものであり、たとえばテレビ受像機およびテレビ受像機能を搭載したビデオレコーダーのように双方に同機能を有する機器間で情報を共有することができる情報処理システムおよび情報処理方法に関する。
近年、デジタル家電といわれる通信機能を有する家電機器が市場にて拡大傾向にある。この家電機器は、従来パーソナルコンピュータ(以下PC(Personal Computer)と略す)にて形成されてきたホームネットワークに接続可能な手段、たとえばインターネット接続手段を有する。このインターネット接続手段によって、ホームネットワークに接続された家電機器同士で情報を共有する機能、インターネットサービスを利用する機能、さらには携帯電話、PC、およびPDA(Personal Digital Assistance)などのモバイル機器を用いて、外出先から家庭内の機器へアクセスする機能が利用可能になっている。
特にホームネットワークに接続された家電機器同士の情報共有によって、利便性が格段に向上している。ホームネットワークに接続される家電機器は、PC、テレビジョン(以下テレビと略す)、デジタルレコーダー、音楽コンポ、および携帯型の再生装置などの機器を含む。ホームネットワークでは、たとえばUPnP(Universal Plug and Play)のための技術仕様、あるいはDLNA(Digital Living Network Alliance)が提案する通信規約を利用して、情報の共有が行なわれる。
さらに、近年PCのAV(Audio Visual)化が進み、量販店店頭では、デスクトップ型PCからノート型PCに至るまで、テレビチューナを搭載したモデルが過半数を占めるようになってきている。そのような傾向の中で、従来のPC用のディスプレイにテレビチューナが搭載され始め、逆にテレビにPC接続用の端子が搭載されるようになり、薄型ディスプレイ分野においても、テレビあるいはPCモニターというようなジャンルが融合しつつある。
たとえば、26型超の大画面TV(Television)を搭載したデスクトップPCが発売されている。そのデスクトップPCは、TVチューナを搭載したデスクトップPCとPC接続機能を搭載したテレビモニターとの組み合わせによって販売されている。この様な組み合わせによって販売される傾向は、PCに搭載されるテレビ録画機能の進化、およびPCに搭載されるAV機能のリモコンでの操作など家電感覚での使い方が拡がりつつあることが一因と考えられる。
さらに従来からAVメディアとして代表されるテレビ放送およびラジオ放送など電波網による放送以外に、FTTH(Fiber To The Home)、ADSL(Asymmetric Digital
Subscriber Line)、あるいはCATV(Community Antenna Tele Vision)などのブロードバンド環境が整いはじめ、PCと親和性の高いIP(Internet Protocol)網による放送なども普及しつつあり、技術的には従来の放送も含めすべてIP網でのサービスが可能になる土壌が整っている。たとえば、STB(Set Top Box)と呼ばれるテレビに接続して、多チャンネル放送サービス、インターネット回線を利用したIP放送もしくはビデオオンデマンドサービス、またはWEBサービスなどを提供する通信事業者、サービス事業者が拡大しつつある。これまでは、通信・サービス事業者が独自にSTB機能(仕様)を策定し、独自に開発し、テレビに接続して利用するようなサービス運営をおこなっている。しかしながらブロードバンドの普及に伴うサービスの拡大に伴い、インターネットを利用したサービスの仕様は、各事業者にてそれほど差異はなく、今後はネットワークテレビなどにもそれらインターネットサービス利用機能が搭載されてくると想定される。つまり、ネットワークテレビとは、ネットワークを介してサービスを受信する機能が当然のように搭載されてくる。それに従い、家の中の様々な機器がサービス対応となり、たとえばリビングで利用しているテレビとプライベートルームで利用しているテレビにて、同じサービス機能を利用しているにもかかわらず、操作性、メニューの並び順、チャンネル設定などが、異なるなど不便になる。また、多チャンネル時代がゆえに便利になる一方、操作性を含め利便性が下がることが想定される。
ネットワークに接続された機器の動作条件の設定は、機器が利用される環境に応じて機器毎に設定する必要がある。既に動作条件が設定されている機器が接続されているネットワークに、新たに接続された機器には既に接続されている機器と同じ動作条件を設定する必要がある。生活における身近な例をあげると、リビングルームにテレビとビデオレコーダーとを設置する場合、テレビでチャンネルを設定し、さらにビデオレコーダーでチャンネルを設定する作業が必要になる。チャンネル設定は、たとえば機器に搭載されているオートスキャン機能すなわち自動的にプリセットするような機能によって設定することはできるが、チャンネルのプリセットもしくは放送局の呼び方、EPG(Electronic Program
Guide)の並び順などに関しては統一されておらず、それらの設定には、利用者が一つ一つ個別設定によって調整する作業が必要になる。機器に設定する設定情報には、たとえばテレビ放送のチャンネルを設定するための設定情報、利用者の好みに関する嗜好情報、あるいはアプリケーションプログラムの動作条件を設定する設定情報などがあり、設定情報を設定するには、多くの情報を設定する必要がある。設定情報の設定作業は、複雑でかつ時間のかかるわずらわしい作業であり、設定作業の容易化が求められている。
たとえば第1の従来技術として、端末装置が有する共有領域に機器の設定情報を記憶するネットワーク端末装置がある。他の端末装置からアクセスすることができる共有領域に設定情報を保存して、他の端末装置から設定情報を参照することができるようにしたものである(たとえば特許文献1参照)。
第2の従来技術として、外部装置のチャンネル設定を本体側で自動的に行う自動チャンネル設定装置がある。この自動チャンネル設定装置は、チューナを有する外部装置にチューニング情報を送り、チューナからの受信信号に基づいて、チューニングしたチューナ情報をメモリに設定する(たとえば特許文献2参照)。
第3の従来技術として、受信装置がサーバからチャンネル情報を取得して設定するチャンネル設定登録システムがある。このチャンネル設定登録システムでは、地域毎のチャンネル情報を記憶するサーバにネットワークを介して接続された受信装置が、サーバから地域を選択するためのデータを受信して表示する。ユーザが地域を選択すると、選択された地域をサーバに送信する。サーバがその地域に対応するチャンネル情報を受信装置に送信すると、受信装置はサーバから受信したチャンネル情報に基づいてチャンネルのプリセットを行う。地域毎のきめ細かなチャンネル情報をネットワーク上のサーバに持たすことによって、どこにある受信装置でも、いつでも、サーバからチャンネル情報を取得することができ、きめ細かなチャンネルプリセットを可能にしたものである(たとえば特許文献3参照)。
第4の従来技術として、センターからチャンネル設定情報を受信して設定する自動チャンネル設定装置がある。自動チャンネル設定装置は、電源がON状態に遷移したとき、ページャ機能を用いて、地域に適合したチャンネルを特定する情報を発信しているセンターから、チャンネル設定情報を受け取って設定する。チャンネル設定が自動的に行われるので、人がマニュアルでチャンネル設定を行う必要がない(たとえば特許文献4参照)。
第5の従来技術として、既に電子機器に設定されている設定情報を新たに購入される電子機器に設定して出荷することができる情報処理装置がある。この情報処理装置は、購入者が既に保有する電子機器の設定情報を、ネットワークを介して電子機器の製造販売業者のサーバに送信すると、サーバは、受信した設定情報を新たに購入される電子機器用に変換して、新たに購入される電子機器に設定する。インターネットのホームページを利用した通信販売において、製造販売業者は設定情報が設定された電子機器を購入者に提供することができるので、購入者は設定情報の設定作業を行わなくてもよい(たとえば特許文献5参照)。
第6の従来技術として、受信装置のチャンネル設定を行うことができる放送受信機用リモコン装置がある。この放送受信機用リモコン装置は、チャンネル設定情報が記録された媒体からチャンネル設定情報を読み取り、読み取ったチャンネル設定情報を放送受信機に伝送して、放送受信機に設定する。チャンネル変更の必要が生じた場合にも、チャンネルの再設定を容易に行うことができる(たとえば特許文献6参照)。
特開2004−112331号公報 特開平9−200634号公報 特開平10−257402号公報 特開2000−162347号公報 特開2002−49793号公報 特開2004−260441号公報
本発明の実施の形態として、ネットワーク対応のテレビ受像機にて、情報処理システムおよび情報処理方法について説明するが、ここでのテレビジョン放送とは、テレビ放送のみならず、インターネットを介した放送、ビデオオンデマンド、インターネットWEBサービスなど、テレビなどの表示装置に表示して利用できるようなサービス受信機能全般に適応できるものとする。
しかしながら、第1の従来技術は、他の端末装置の共有領域に記憶された設定情報を直接参照するものであるが、共有領域は特定の端末装置に設けられるので、情報の取得先を予め設定しておく必要があるという問題がある。
第2の従来の技術は、1つ1つのチャンネルについてチューニング情報を送り、外部装置からの受信信号に基づいてチャンネル設定を行うものであり、チャンネル設定に時間がかかる。既にある設定情報を共有するものではない。
第3の従来の技術は、受信装置が、チャンネル情報を記憶するサーバからチャンネル情報を取得して設定するものである。第4の従来の技術は、地域に適合したチャンネルを特定する情報を発信しているセンターから、チャンネル設定情報を受け取って設定するものである。第6の従来の技術は、チャンネル設定情報が記録された媒体からチャンネル設定情報を読み取り、読み取ったチャンネル設定情報を放送受信機に伝送して設定するものである。いずれの技術も、チャンネル情報など個人に依存しない情報については、取得することはできるが、個人に依存する情報たとえば嗜好情報については取得することができないという問題がある。
第5の従来の技術は、購入者が既に保有する電子機器の設定情報を、ネットワークを介して電子機器の製造販売業者のサーバに送信し、サーバによって、新たに購入される電子機器に設定して、設定済みの電子機器を供給するものである。既に保有する電子機器に設定されている個人情報を新たに購入される電子機器に設定する際、製造販売業者などの第3者のサーバを介して設定されるという問題があり、個人情報のセキュリティという観点では、望ましいものではない
本発明の目的は、設定情報および嗜好情報を含む動作条件情報の取得先を予め設定しておく必要がなく、既に自機器に設定されている動作条件情報を同じネットワークに接続されている他の機器に直接送信して設定することができる情報処理システムおよび情報処理方法を提供することである。
発明は、予め定める動作条件を表す動作条件情報に基づいて動作を行う複数の情報処理装置がネットワークを介して相互に接続される情報処理システムであって、
動作条件情報を他の情報処理装置に送信するマスター情報処理装置を決定するために用いられる機器管理情報および動作条件情報を記憶する第1の記憶手段、第1の送受信手段、ならびに前記第1の送受信手段によって情報を送受信させる第1の制御手段を含む第1の情報処理装置と、
機器管理情報および動作条件情報を記憶する第2の記憶手段、第2の送受信手段、ならびに前記第2の送受信手段によって情報を送受信させる第2の制御手段を含む第2の情報処理装置とを含み、
前記第1の制御手段は、予め定める送信条件が成立すると、機器管理情報を要求するための機器管理情報要求情報を前記第1の送受信手段によって前記第2の情報処理装置に送信し、
前記第2の制御手段は、前記第2の送受信手段によって前記第1の情報処理装置から機器管理情報要求情報を受信すると、前記第2の記憶手段に記憶された機器管理情報を前記第2の送受信手段によって前記第1の情報処理装置に送信し、
前記第1の制御手段は、前記第1の送受信手段によって前記第2の情報処理装置から機器管理情報を受信すると、前記第1の送受信手段によって受信された機器管理情報と、前記第1の記憶手段に記憶された機器管理情報とを比較し、前記第1の情報処理装置の機器管理情報が予め定めるマスター条件を満たすと判定したとき、前記第1の情報処理装置をマスター情報処理装置とし、前記第1の記憶手段に記憶された動作条件情報を前記第1の送受信手段によって前記第2の情報処理装置に送信し、
前記第2の制御手段は、前記第2の送受信手段によって前記第1の情報処理装置から動作条件情報を受信すると、前記第2の送受信手段によって受信された動作条件情報のうちで、動作条件情報を記憶するための予め定める記憶条件に合致する動作条件情報を、前記第2の記憶手段に記憶させ、
前記第1の送受信手段は、ネットワークに他の情報処理装置が接続されたことを検出する接続検知部を含み、
前記予め定める送信条件は、前記接続検知部が、ネットワークに他の情報処理装置が接続されたことを検出したことであり、
前記機器管理情報は、自情報処理装置に設定されているアプリケーションおよびチャンネルの数を表すチャンネル数情報、自情報処理装置が利用された利用頻度を表す利用頻度情報、およびアプリケーションまたはチャンネルが最後に追加された時刻を表す追加時刻情報のうちの少なくともいずれか1つを含み、
前記第1の制御手段は、前記第1の情報処理装置のチャンネル数情報が示す数が前記第2の情報処理装置のチャンネル数情報が示す数よりも多いとき、前記第1の情報処理装置の利用頻度情報が示す利用頻度が前記第2の情報処理装置の利用頻度情報が示す利用頻度よりも多いとき、または前記第1の情報処理装置の追加時刻情報が示す時刻が前記第2の情報処理装置の追加時刻情報が示す時刻よりも前であるとき、前記予め定めるマスター条件を満たすと判定することを特徴とする情報処理システムである。
本発明に従えば、予め定める動作条件を表す動作条件情報に基づいて動作を行う複数の情報処理装置がネットワークを介して相互に接続される情報処理システムに含まれる第1の情報処理装置では、第1の記憶手段によって、動作条件情報を他の情報処理装置に送信するマスター情報処理装置を決定するために用いられる機器管理情報および動作条件情報が記憶され、第1の制御手段によって、前記第1の送受信手段によって情報が送受信され、前記情報処理システムに含まれる第2の情報処理装置では、第2の記憶手段によって、機器管理情報および動作条件情報が記憶され、第2の制御手段によって、前記第2の送受信手段によって情報が送受信される。
次に、予め定める送信条件が成立すると、前記第1の制御手段によって、機器管理情報を要求するための機器管理情報要求情報が前記第1の送受信手段によって前記第2の情報処理装置に送信され、前記第2の制御手段によって、前記第1の情報処理装置から機器管理情報要求情報を前記第2の送受信手段によって受信すると、前記第2の記憶手段に記憶された機器管理情報が前記第2の送受信手段によって前記第1の情報処理装置に送信される。
さらに、前記第1の制御手段によって、前記第2の情報処理装置から機器管理情報を前記第1の送受信手段によって受信すると、前記第1の送受信手段によって受信された機器管理情報と、前記第1の記憶手段に記憶された機器管理情報とが比較され、前記第1の情報処理装置の機器管理情報が予め定めるマスター条件を満たすと判定されたとき、前記第1の情報処理装置がマスター情報処理装置とされ、前記第1の記憶手段に記憶された動作条件情報が前記第1の送受信手段によって前記第2の情報処理装置に送信され、前記第2の制御手段によって、前記第1の情報処理装置から動作条件情報を前記第2の送受信手段によって受信すると、前記第2の送受信手段によって受信された動作条件情報のうちで、動作条件情報を記憶するための予め定める記憶条件に合致する動作条件情報が、前記第2の記憶手段に記憶される。また、前記第1の送受信手段は、ネットワークに他の情報処理装置が接続されたことを検出する接続検知部を含み、前記予め定める送信条件は、前記接続検知部が、ネットワークに他の情報処理装置が接続されたことを検出したことである。
このように、第1の情報処理装置に含まれる第1の制御手段は、予め定める送信条件が成立すると、第1の情報処理装置に含まれる第1の記憶手段に記憶された動作条件情報たとえば設定情報および嗜好情報を他の情報処理装置に送信するマスター情報処理装置を決定するために用いられる機器管理情報を要求するための機器管理情報要求情報を第2の情報処理装置に送信し、送信された機器管理情報要求情報に応答して第2の情報処理装置から送信された機器管理情報を受信すると、受信された機器管理情報と、第1の記憶手段に記憶された機器管理情報とを比較し、第1の情報処理装置の機器管理情報が予め定めるマスター条件を満たすと判定したとき、第1の情報処理装置をマスター情報処理装置とし、第1の記憶手段に記憶された動作条件情報を第2の情報処理装置に送信する。さらに第2の情報処理装置が第1の情報処理装置から動作条件情報を受信すると、第2の情報処理装置に含まれる第2の制御手段は、受信された動作条件情報のうちで、動作条件情報を記憶するための予め定める記憶条件に合致する動作条件情報を第2の記憶手段に記憶させるので、受信側の機器つまり第2の情報処理装置に設定情報および嗜好情報を含む動作条件情報の取得先を予め設定しておく必要がなく、マスター条件を満たす機器つまり送信側の第1の情報処理装置に設定されている動作条件情報を同じネットワークに接続されている他の機器に直接送信して設定ことができる。また、第1の送受信手段は、ネットワークに他の情報処理装置が接続されたことを検出する接続検知部を含み、前記予め定める送信条件は、前記接続検知部が、ネットワークに他の情報処理装置が接続されたことを検出したことである。
また、機器管理情報は、自情報処理装置に設定されているアプリケーションおよびチャンネルの数を表すチャンネル数情報、自情報処理装置の利用頻度を表す利用頻度情報、およびアプリケーションおよびチャンネルが最後に追加された時刻を表す追加時刻情報のうちの少なくともいずれか1つを含み、第1の制御手段は、これらの情報に基づいて、予め定めるマスター条件が満されるか否かを判定するので、チャンネル数情報、利用頻度情報、および追加時刻情報のうちのいずれかによって、マスター情報処理装置を決定することができる。
また本発明は、予め定める動作条件を表す動作条件情報に基づいて動作を行う複数の情報処理装置であって、ネットワークを介して相互に接続される複数の情報処理装置のうちの第1の情報処理装置が予め定める送信条件および予め定めるマスター条件を満たすと、第1の情報処理装置が、前記第1の情報処理装置に記憶される動作条件情報を前記複数の情報処理装置のうちの第2の情報処理装置に送信し、さらに前記第2の情報処理装置が前記第1の情報処理装置から動作条件情報を受信すると、受信された動作条件情報のうちで、動作条件情報を記憶するための予め定める記憶条件に合致する動作条件情報を、前記第2の情報処理装置に記憶し、
前記第1の情報処理装置は、ネットワークに他の情報処理装置が接続されたことを検出する接続検知部を含み、
前記予め定める送信条件は、前記接続検知部が、ネットワークに他の情報処理装置が接続されたことを検出したことであり、
前記予め定めるマスター条件は、前記第1の情報処理装置における、設定されているアプリケーションおよびチャンネルの数を表すチャンネル数情報が示す数が、前記第2の情報処理装置におけるチャンネル数情報が示す数よりも多いとき、前記第1の情報処理装置における、利用された利用頻度を表す利用頻度情報が示す利用頻度が、前記第2の情報処理装置の利用頻度情報が示す利用頻度よりも多いとき、または前記第1の情報処理装置における、アプリケーションまたはチャンネルが最後に追加された時刻を表す追加時刻情報が示す時刻が、前記第2の情報処理装置における追加時刻情報が示す時刻よりも前であるときであることを特徴とする情報処理方法である。
本発明に従えば、予め定める動作条件を表す動作条件情報たとえば設定情報および嗜好情報に基づいて動作を行う複数の情報処理装置であって、ネットワークを介して相互に接続される複数の情報処理装置のうちの第1の情報処理装置が予め定める送信条件および予め定めるマスター条件を満たすと、第1の情報処理装置が、第1の情報処理装置に記憶される動作条件情報を、前記複数の情報処理装置のうちの第2の情報処理装置に送信し、さらに第2の情報処理装置が第1の情報処理装置から動作条件情報を受信すると、受信された動作条件情報のうちで、動作条件情報を記憶するための予め定める記憶条件に合致する動作条件情報を第2の情報処理装置に記憶するので、受信側の機器つまり第2の情報処理装置に設定情報および嗜好情報を含む動作条件情報の取得先を予め設定しておく必要がなく、マスター条件を満たす機器つまり送信側の第1の情報処理装置に設定されている動作条件情報を同じネットワークに接続されている他の機器に直接送信して設定ことができる。また、第1の情報処理装置は、ネットワークに他の情報処理装置が接続されたことを検出する接続検知部を含み、前記予め定める送信条件は、前記接続検知部が、ネットワークに他の情報処理装置が接続されたことを検出したことである。
発明によれば、設定情報および嗜好情報を含む動作条件情報の取得先を予め設定しておく必要がなく、マスター条件を満たす機器に設定されている動作条件情報を同じネットワークに接続されている他の機器に直接送信して設定ことができるので、ユーザは、人手による設定操作を行う必要がなく、マスター条件を満たす機器の動作条件情報を他の機器に設定することができる。
た、チャンネル数情報、利用頻度情報、および追加時刻情報のうちのいずれかによって、マスター情報処理装置を決定することができるので、ユーザは、目的に応じてマスター情報処理装置を決定するための条件を決定することができる。
また本発明によれば、設定情報および嗜好情報を含む動作条件情報の取得先を予め設定しておく必要がなく、マスター条件を満たす機器に設定されている動作条件情報を同じネットワークに接続されている他の機器に直接送信して設定ことができるので、ユーザは、人手による設定操作を行う必要がなく、マスター条件を満たす機器の動作条件情報を他の機器に設定することができる。
なによりも、本発明によれば、ネットワーク上にある様々な機器において、共通の操作性(表示、チャンネルプリセット、アプリケーション)が実現でき、ユーザの利便性を上げることができる。
図1は、本発明の実施の一形態である情報処理システム100の代表的な構成例を模式的に示す。情報処理システム100は、電波網あるいはインターネット網から配信される放送・通信サービスを受信することができる少なくとも2台の情報処理装置、たとえばネットワーク対応テレビジョン(以下、テレビと略す)受像機50a、およびデジタルレコーダー50bもしくはテレビ録画機能付PC(Personal Computer)本体を含む。
ネットワーク対応テレビ受像機50a(以下、機器Aともいう)は、放送・通信サービスを受信するサービス受信手段A51a、サービス受信手段A51aの動作条件を制御するパラメータとなる動作条件情報を記憶する記憶手段A52a、およびネットワークを利用して動作条件情報をやり取りするコントロール手段A53aを含む。デジタルレコーダー50b(以下、機器Bともいう)は、放送・通信サービスを受信するサービス受信手段B51b、サービス受信手段B51bの動作条件を制御するパラメータとなる動作条件情報を記憶する記憶手段B52b、およびネットワークを利用して動作条件情報をやり取りするコントロール手段B53bを含む。ネットワークは、有線および無線を問わず、たとえば有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、専用ケーブルによる通信回線、あるいはインターネットなどによるネットワークである。
サービス受信手段A51aおよびサービス受信手段B51bは、複数の放送・通信サービスから情報を受信することができ、たとえば電波網を経由して配信されるテレビ放送あるいはラジオ放送を受信し、インターネット網を経由して配信されるインターネット放送、ビデオオンデマンド、インターネットラジオ、ポッドキャスティング、P2P(Peer
to Peer)共有、RSS(Rich Site Summary)配信、電子番組表配信、広告配信、チャンネル配信、オンラインストレージ、あるいはWEBサービスなどのサービスによって提供されている情報を受信し、さらにホームネットワークを経由して提供されるホームネットワークサービスの情報、たとえば動画、音楽、写真、および操作画面などの情報を受信することができる。
機器Aおよび機器Bは、ネットワーク59に接続されており、それぞれコントロール手段A53aおよびコントロール手段B53bによって、相手の機器と情報、たとえばそれぞれの記憶手段A52aおよび記憶手段B52bに記憶されている動作条件情報を相互に送受信することができる。
さらに、コントロール手段B53bが機器Bの記憶手段B52bに記憶されているコンテンツデータを機器Aに送信すると、コントロール手段A53aは機器Aの表示部54に表示し、あるいはコントロール手段B53bが機器Bのリモコン55bによって機器Bに指示された制御情報を機器Aに送ると、コントロール手段A53aは受け取った制御情報に基づいて機器Aの表示部54に表示される表示画面を切り替え、あるいはコントロール手段A53aが機器Aで受信中のサービスの情報を機器Bに送ると、コントロール手段B53bは受け取ったサービスの情報を機器Bの記憶手段B52bに記憶する。
図2は、図1に示した情報処理システム100に含まれるテレビ受像機1の構成を示す。情報処理装置であるテレビ受像機1は、画像入出力部2、OSD(On-Screen Display)生成部3、表示部4、記録部5、プログラムメモリ6、中央制御装置7、指示入力部8、データメモリ9、通信部10、および計時部11を含む本体部と、本体部と独立したアンテナ12およびリモコン20とを含む。テレビ受像機1は、たとえば図1に示したネットワーク対応テレビ受像機50aである。
情報処理装置に必須の構成要素は、プログラムメモリ6、中央制御装置7、データメモリ9、および通信部10であり、テレビ受像機1、デジタルレコーダー、およびテレビ録画機能付PC本体は、これらの構成要素を含む。他の構成要素は、それぞれの情報処理装置が提供する機能に応じて追加される。
画像入出力部2は、放送局30から放送される電波をアンテナ12で受信し、受信されたTV(Television:テレビジョン)放送信号の中から、目的の放送局のチャンネルを選局するテレビチューナ2a、テレビチューナ2aによって選局されたチャンネルの映像音声信号をデジタルデータに変換するAD(Analog-to-Digital)コンバータ2b、ADコンバータ2bによって変換されたデジタルデータをMPEG2(Moving Picture Experts
Group phase 2)などの形式に圧縮するエンコーダ2c、MPEG2などに圧縮されたデータを展開するデコーダ2e、およびデコーダ2eによって展開されたデジタルデータをアナログデータに変換するDA(Digital-to-Analog)コンバータ2dを含んで構成される。コンバータ2dから出力されたアナログデータは、表示部4へ送られる。
OSD生成部3は、中央制御装置7から指示された情報を、画像入出力部2から表示部4に出力される映像信号に合成して、表示部4に表示させるための合成データを生成する。たとえばユーザがリモコン20で行った操作が画像データつまり合成データとして生成される。OSD生成部3から出力された合成データは、画像入出力部2を経由して表示部4に送られる。表示部4は、たとえばディスプレイによって構成され、画像入出力部2から受け取ったデータを表示する。テレビ受像機1の各機能は、表示部4に表示される情報に対するリモコン20からの操作によって制御される。
記録部5は、たとえばHDD(Hard Disk Drive)あるいは半導体メモリなどの記憶装置によって構成され、MPEG2エンコーダ2cによってMPEG2形式に圧縮された映像データを記録する映像データ記録部5aを含む。記録部5は、中央制御装置7から受け取った映像データを記録し、記録されている映像データを中央制御装置7に送る。プログラムメモリ6は、たとえば半導体メモリなどのROM(Read Only Memory)もしくはRAM(Random Access Memory)によって構成され、中央制御装置7で実行されるプログラムを記憶する。このプログラムメモリ6に記憶されたプログラムは、ネットワーク回線を利用してバージョンアップすることも可能である。
中央制御装置7は、たとえばCPU(Central Processing Unit)によって構成され、プログラムメモリ6に記憶されているプログラムを実行することによって、テレビ受像機1を制御する。指示入力部8は、たとえばリモコン信号受信デバイスによって構成され、テレビ受像機1を遠隔操作するための信号を送信するリモートコントローラであるリモコン20からの信号を受信すると、受信したリモコン信号に基づく情報を中央制御装置7に送る。データメモリ9は、たとえば半導体メモリなどのRAM(Random Access Memory)によって構成され、中央制御装置7によってデータの書き込みおよび読み出しが行われる。
通信部10は、たとえばネットワークカードなどによって構成され、ネットワーク59を介して、ネットワーク59に接続された他の機器つまり他の情報処理装置と情報を送受信する。すなわち中央制御装置7から受け取った情報を送信し、受信した情報を中央制御装置7に送る。計時部11は、たとえばRTC(Real Time Clock)によって構成され、現在時刻などを含む計時情報を中央制御装置7に送る。
図3は、図1に示した情報処理システム100に含まれる宅内ネットワーク40の接続構成例を示す。宅内ネットワーク40は、たとえばテレビ受像機1、デジタルレコーダー41、テレビ録画機能付PC本体42、メディアコンバータ43、ルータ44、およびハブ45を含んで構成される。テレビ受像機1、デジタルレコーダー41、およびテレビ録画機能付PC本体42は、情報処理装置として機能する。デジタルレコーダー41は、たとえば図1に示したデジタルレコーダー50bである。
これらの機器は、光ファイバーによって構成される通信回線で接続され、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)によるネットワークを形成し、それぞれローカルIP(Internet Protocol)アドレスを有する。IPアドレスは、たとえば192.168.100.XXXのうちのいずれかのアドレスが、これらの機器に割り当てられる。XXXは、1〜255の整数である。
メディアコンバータ43は、屋外から接続された光ファイバーの光信号を屋内で使用されるLANの電気信号に変換する。ルータ44は、パケットの行き先を決定する役割を持つ。さらにルータ44は、家庭内の複数の情報処理装置が同時にインターネットに接続することができるようにするために、屋外側ネットワークインターフェースに付与されているグローバルIPを、自らの宅内側IPおよび宅内に接続された機器にIPアドレスを付与するDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバなどの機能を持つ。ハブ45は、宅内においてネットワーク配線の分岐を行なうための装置である。
テレビ受像機1は、テレビ映像の受信表示機能のほか、TV番組の録画、EPG(
Electronic Program Guide)の表示、嗜好番組の表示、およびネットワーク接続の機能を含む。EPGは、通信部10よって、1日数回程度インターネット上のEPGサーバからダウンロードされ、EPGデータ記憶部9bに記憶される。EPGは、テレビ受像機1が表示することができる放送局の各放送予定番組に関する番組情報であり、放送局、開始日時、終了日時、ジャンル、番組タイトル、および番組説明文などを含む。録画機能は、チューナ2aで選局された映像音声信号を、エンコーダ2cによってMPEG2形式で圧縮し、映像データ記憶部5aに記憶する。ユーザが設定したキーワードデータは、環境データ記憶部9cに記憶される。EPG受信時に、放送予定の全ての番組がサーチされ、キーワードの一致する番組が嗜好番組として提示される。
上述した実施の形態では、テレビ受像機1の基本的な構成について述べたが、ネットワークを介してテレビ受像機1に配信されるコンテンツであって、既になんらかの形式でデジタルデータとして圧縮されているコンテンツの場合、コンテンツは、通信部10によって受信され、記憶部5に保存される。さらにEPGデータと同様にコンテンツ配信プログラムなどに関しても、通信部10によって受信され、データメモリ9に記憶される。
テレビ受像機1のこれらの機能は、プログラムメモリ6に記憶されたプログラムが実行されることによって実現される。プログラムメモリ6に記憶されたプログラムは、たとえば記録再生制御プログラム6a、EPG取得プログラム6b、記録予約制御プログラム6c、キーワード予約制御プログラム6d、おすすめ予約制御プログラム6e、およびスケジューラプログラム6fを含む。
記録再生制御プログラム6aは、たとえば、指示入力部8がリモコン20から受信した指令、またはデータメモリ9の記録再生予約データ記憶部9aに記憶された予約情報に従って、指令されたコンテンツまたは予約情報が示すコンテンツを取得して画像データ記録部5aに記録するように、画像入出力部2および記録部5を制御する。さらに、指示入力部8がリモコン20から受信した指令であって、画像データ記録部5aに記録されているコンテンツを再生することを示す指令に従って、画像データ記録部5aに記録されているコンテンツを表示部4に出力するように、画像入出力部2および記録部5を制御する。
EPG取得プログラム6bは、通信部10を制御して、インターネットなどのネットワークを介して、EPGを配信するEPG配信サーバからEPGデータを取得し、取得されたEPGデータをデータメモリ9のEPGデータ記憶部9bに記憶する。あるいはEPGデータが放送局30から送信されるデジタルコンテンツ信号に重畳されて提供されるときは、デジタルコンテンツ信号に重畳されたEPGデータを抽出するように画像入出力部2を制御し、画像入出力部2によって抽出されたEPGデータをEPGデータ記憶部9bに記憶する。
記録予約制御プログラム6cは、OSD生成部3を制御して、表示部4に表示されたEPGの映像の中にカーソルを形成し、利用者がリモコン20から入力する指令に応じてカーソルを移動する。利用者がリモコン20を操作して所望の番組を指定すると、指定された番組の記録開始日時、記録終了日時、およびチャンネル番号などを含む情報を予約情報として、記録再生予約データ記憶部9aに記憶する。
キーワード予約制御プログラム6dは、キーワード予約つまり指定されたキーワードに基づいて予約を行うプログラムである。環境データ記憶部9cに記憶されているキーワードに基づいて、EPGデータ記憶部9bに記憶されているEPGデータを検索し、キーワードを含む番組を抽出して提示する。あるいはEPGデータを受信したとき、キーワードに基づいて、放送予定のすべての番組のEPGデータを検索して、キーワードを含む番組を抽出し、嗜好番組として提示する。さらにキーワード予約制御プログラム6dは、キーワードに基づいて抽出した番組が提供される時間およびチャンネル番号などを含む情報を予約情報として、記録再生予約データ記憶部9aに記憶する。
おすすめ予約制御プログラム6eは、環境データ記憶部9cに記憶されている嗜好情報に基づいて、EPGデータ記憶部9bに記憶されているEPGデータを検索して、嗜好情報を含む番組を抽出する。おすすめ予約制御プログラム6eは、抽出した番組が提供される時間およびチャンネル番号などを含む情報を予約情報として、記録再生予約データ記憶部9aに記憶する。スケジューラプログラム6fは、タスクスケジューラであり、中央制御装置7が処理するタスクの実行順序などを制御する。
データメモリ9は、記録再生予約データ記憶部9a、EPGデータ記憶部9b、環境データ記憶部9c、およびネットワーク管理部9dの4つの記憶領域を含む。記録再生予約データ記憶部9aは、放送局30から取得した映像データなどのコンテンツを記録部5に記録したことを管理するための録画情報、および放送局30から取得したコンテンツを記録部5に記録することを予約するために必要な予約情報などの情報を記憶する。EPGデータ記憶部9bは、EPGつまり電子番組案内のデータを記憶する。具体的には、中央制御装置7が、たとえば1日に2回、インターネットなどのネットワークを介して、EPGを配信するEPG配信サーバからダウンロードしたEPGデータを記憶する。
環境データ記憶部9cには、設定情報および嗜好情報などの動作条件情報が記憶される。動作条件情報は、テレビジョン放送のチャンネル設定に関するチャンネルデータ、データの検索を容易にするために利用者が設定したキーワードに関するキーワードデータ、インターネットのホームページのアドレスに関するブックマークデータ、およびアプリケーションプログラムあるいはチャンネルのサービスに関するアプリデータを含む。ネットワーク管理部9dは、主にネットワークに関する履歴および現在状況を管理するための機器管理情報を記憶するための記憶領域である。
環境データ記憶部9cは、動作条件情報(以下、動作条件情報のことを、単に設定情報ともいう)の一覧を示すリスト情報であるインデックスデータファイルと、データの実体を含むデータファイルとを記憶する。インデックスデータファイルのデータ構造を示すインデックスデータ表を表1に示す。インデックスデータファイルは、複数のインデックスデータを含み、各インデックスデータは、「種別」、「データファイル名」、「所有者」、および「更新日時」の4種類のメンバを1組として構成される。
インデックスデータ表には、環境データ記憶部9cに記憶された設定情報のデータファイルの数のインデックスデータが列挙される。各メンバは、インデックスデータの識別情報およびメンバの種類を示す「データ内容」、メンバのデータの型を示す「タイプ」、メンバのデータのサイズを示す「サイズ」、およびメンバのデータの内容を示す「データ」から構成され、表1の各欄の項目に対応している。
「種別」のメンバには、設定情報の種別を表すデータが設定され、たとえば表1では、設定情報の種別として、「チャンネル設定」、「キーワード設定」、「ブックマーク設定」、および「アプリ種別」がある。これらの設定情報の種別は、情報処理装置が有する機能に応じた種別であり、この種別に関しては、新たなサービス受信機能などによって新たな機能が追加されると、追加された機能に対応する新たな種別が追加される。「データファイル名」のメンバには、設定情報の実体を含むファイル名を示すデータが設定される。「所有者」のメンバには、その設定情報を設定したユーザの識別名を示すデータが設定される。所有者は、その設定情報すなわちそのインデックスデータおよびそのインデックスデータが示すデータファイルを管理する管理者である。「更新日時」のメンバには、その設定情報が更新された最終の日時が設定される。
設定情報の種別によって、インデックスデータの数が1組のものと複数組あり得るものとがある。設定情報の種別には、チャンネルデータ、キーワードデータ、ブックマークデータ、およびアプリデータなどの種別がある。チャンネルデータおよびアプリデータのインデックスデータは1組であり、キーワードデータおよびブックマークデータのインデックスデータは所有者の数だけある。
たとえば表1の第1番目に記載したインデックスデータは、「データ1種別」、「データ1データファイル名」、「データ1所有者」、および「データ1更新日時」の4種類のデータ内容つまり4種類のメンバから構成される組であり、各メンバに記載されている「データ1」がインデックスデータの識別情報である。
メンバ「データ1種別」の「タイプ」は「文字列」、「サイズ」は「20」バイト、および「データ」は「チャンネル設定」である。メンバ「データ1データファイル名」の「タイプ」は「文字列」、「サイズ」は「20」バイト、および「データ」は「Channnel.dat」である。メンバ「データ1所有者」の「タイプ」は「文字列」、「サイズ」は「10」バイト、および「データ」は「Father」である。メンバ「データ1更新日時」の「タイプ」は「文字列」、「サイズ」は「11」バイト、および「データ」は「2005/08/10 15:44:09+0900(JST)」である。
第2番目および第3番目のインデックスデータは、ともに種別が「キーワード設定」であり、第4番目のインデックスデータは、種別が「ブックマーク設定」であり、第N番目のインデックスデータは、種別が「アプリ種別」である。これらのインデックスデータの各メンバの「タイプ」および「サイズ」は、それぞれ第1番目のインデックスデータと同じである。第2番目のインデックスデータの「データファイル名」、「所有者」、および「更新日時」の各メンバの「データ」は、それぞれ「Keyword01.dat」、「Father」、および「2005/01/01 15:44:09+0900(JST)」である。第3番目のインデックスデータについては、それぞれ「Keyword02.dat」、「MAMA」、および「2004/09/01 15:44:09+0900(JST)」である。第4番目のインデックスデータについては、それぞれ「Bookmark01.dat」、「MAMA」、および「2004/08/31 15:44:09+0900(JST)」である。第N番目のインデックスデータについては、それぞれ「apri01.dat」、「ADMIN」、および「2004/08/31 15:44:09+0900(JST)」である。
データファイル名は、表1に示した例では、ファイル名のみを記憶しているが、そのファイルがデータメモリ9以外のメモリに記憶されている場合、あるいは他の機器に内蔵されるメモリに記憶されている場合などは、URL(Uniform Resource Locator)記述によって、ファイルの所在を指定することもできる。所有者についても、所有者のみならず、他の機器から入手したような場合は、たとえば“Father_LivingTV”のように、付加情報“_LivingTV”を“Father”に付けることによって、所有者の機器名を明確にすることも可能である。
Figure 0005009536
設定情報つまり動作条件情報の実体は、ファイル単位で管理され、それぞれファイル名、たとえばチャンネルデータであれば、「Channnel.dat」と命名され管理される。チャンネルデータファイルの一例である「Channnel.dat」と命名されたチャンネルデータファイルのデータ構造を示すチャンネルデータ表を表2に示す。チャンネルデータファイルに含まれるデータは、1種類のメンバ「チャンネル件数」からなる件数データと、「種別」、「リモコン番号」、「周波数」、「表示番号」、および「放送局名」の5種類のメンバを1組として構成されるチャンネルデータとを含む。各メンバは、表1に示したインデックスデータ表と同様に、「データ内容」、「タイプ」、「サイズ」、および「データ」の欄がある。
「チャンネル件数」のメンバには、チャンネルデータファイルに含まれるチャンネルデータの件数が設定される。「種別」のメンバには、地上波およびCATV(Community
Antenna Television)などのチューナの種別が設定される。表2に示した種別では、地上波チューナのみとしたが、電波による放送以外にもインターネットから配信されるIP放送なども可能である。「リモコン番号」のメンバには、リモコン20から指示することができるチャンネル番号が設定される。たとえばリモコン20の図示しない1〜12の数字ボタンに対応する番号が「データ」欄に示される。「周波数」のメンバには、テレビチューナ2aに選局させる放送波の周波数が設定される。インターネット放送の場合は、「周波数」欄に、IP放送に割り当てられているIPアドレス、URL、あるいは特殊番号などの情報が設定される。「表示番号」のメンバには、テレビ画面表示時に、チャンネルの識別番号として表示部4の画面に表示する番号を設定する。「放送局名」のメンバには、「周波数」のメンバに設定した周波数でテレビ放送を放送している放送局の名称が設定される。件数データは、1つである。チャンネルデータは、設定するチャンネルの数だけあり、設定されたチャンネルデータの件数が、件数データの件数として設定される。
たとえば表2の最初のメンバである件数データ「チャンネル件数」の「タイプ」、「サイズ」、および「データ」は、それぞれ「数値」、「1」バイト、および「12」であり、12件のチャンネルデータが設定されていることを示している。第1番目のチャンネルデータは、「チャンネル1種別」、「チャンネル1リモコン番号」、「チャンネル1周波数」、「チャンネル1表示番号」、および「チャンネル1放送局名」の5種類のデータ内容つまり5種類のメンバから構成される組である。「チャンネル1種別」のメンバの「タイプ」は「数値」、「サイズ」は「1」バイト、および「データ」は「1(※地上波)」である。
「チャンネル1リモコン番号」のメンバの「タイプ」は「数値」、「サイズ」は「1」バイト、および「データ」は「2」である。「チャンネル1周波数」のメンバの「タイプ」は「数値」、「サイズ」は「1」バイト、および「データ」は「2」である。「チャンネル1表示番号」のメンバの「タイプ」は「数値」、「サイズ」は「1」バイト、および「データ」は「2」である。「チャンネル1放送局名」のメンバの「タイプ」は「文字列」、「サイズ」は「21」バイト、および「データ」は「MHK総合」である。
第2番目のチャンネルデータの各メンバの「タイプ」および「サイズ」は、それぞれ第1のチャンネルデータと同じである。第2のチャンネルデータの「種別」、「リモコン番号」、「周波数」、「表示番号」、および「放送局名」の各メンバの「データ」は、それぞれ「1(※地上波)」、「3」、「53」、「53」、および「奈良サンキュウテレビ」である。
Figure 0005009536
キーワードデータファイルの一例である「Keyword01.dat」と命名されたキーワードデータファイルのデータ構造を示すキーワードデータ表を表3に示す。キーワードデータファイルに含まれるデータは、「キーワード件数」の1種類のメンバからなる件数データと、「キーワード」、「ジャンル」、および「予約設定」の3種類のメンバを1組として構成されるキーワードデータとを含む。各メンバは、表1に示したインデックスデータ表と同様に、「データ内容」、「タイプ」、「サイズ」、および「データ」の欄がある。キーワードデータファイルのデータは、利用者が好みに応じて設定する嗜好情報の1つである。
「キーワード件数」のメンバには、キーワードデータファイルに含まれるキーワードデータの件数が設定される。「キーワード」のメンバには、EPGデータ記憶部9bに記憶されているEPGデータの中からキーワードの言葉を含む番組を検索するためのキーワードが設定される。「ジャンル」のメンバには、キーワードを含む番組の中から、選択したい番組のジャンルが設定される。「予約設定」のメンバには、キーワードを含みかつジャンルが一致した番組を予約するか否かを示す情報が設定され、予約するときは、録画するときの画質、具体的には、高画質、標準画質、または長時間のいずれか1つの画質を示す情報が、予約することを示す情報とともに設定される。件数データは1つであり、キーワードデータは、設定されたキーワードの数だけある。
たとえば表3の最初のメンバである件数データ「キーワード件数」の「タイプ」、「サイズ」、および「データ」は、それぞれ「数値」、「1」バイト、および「10」であり、10件のキーワードデータが設定されていることを示している。第1番目のキーワードデータは、「キーワード1キーワード」、「キーワード1ジャンル」、および「キーワード1予約設定」の3種類のデータ内容つまり3種類のメンバから構成される組である。
「キーワード1キーワード」のメンバの「タイプ」は「文字列」、「サイズ」は「41」バイト、および「データ」は「“野球中継”」である。「キーワード1ジャンル」のメンバの「タイプ」は「文字列」、「サイズ」は「21」バイト、および「データ」は「スポーツ」である。「キーワード1予約設定」のメンバの「タイプ」は「文字列」、「サイズ」は「21」バイト、および「データ」は「予約しない」である。
第2番目のキーワードデータの各メンバの「タイプ」および「サイズ」は、それぞれ第1のキーワードデータと同じである。第2のキーワードデータの「キーワード」、「ジャンル」、および「予約設定」の各メンバの「データ」は、それぞれ「“スペシャル”」、「バラエティ」、および「予約する_標準画質」である。「予約設定」の「予約する_標準画質」は、標準画質で予約することを示している。
Figure 0005009536
ブックマークデータファイルの一例である「Bookmark01.dat」と命名されたブックマークデータファイルのデータ構造を示すブックマークデータ表を表4に示す。ブックマークデータファイルに含まれるデータは、「ブックマーク件数」の1種類のメンバからなる件数データと、「名前」および「URL」の2種類のメンバを1組として構成されるブックマークデータとを含む。各メンバは、表1に示したインデックスデータ表と同様に、「データ内容」、「タイプ」、「サイズ」、および「データ」の欄がある。
「ブックマーク件数」のメンバには、ブックマークデータファイルに含まれるブックマークデータの件数が設定される。「名前」のメンバには、ブックマークを識別するための識別情報が設定される。「URL」のメンバには、インターネットのホームページのアドレスを示すURLが設定される。件数データは1つであり、ブックマークデータは、設定されたブックマークの数だけある。
たとえば表4の最初のメンバである件数データ「ブックマーク件数」の「タイプ」、「サイズ」、および「データ」は、それぞれ「数値」、「1」バイト、および「20」であり、20件のブックマークデータが設定されていることを示している。第1番目のブックマークデータは、「ブックマーク1名前」および「ブックマーク1URL」の2種類のデータ内容つまり2種類のメンバから構成される組である。
「ブックマーク1名前」のメンバの「タイプ」は「文字列」、「サイズ」は「41」バイト、および「データ」は「ABC株式会社」である。「ブックマーク1URL」のメンバの「タイプ」は「文字列」、「サイズ」は「255」バイト、および「データ」は「http://www.abc.co.jp」である。
第2番目のブックマークデータの各メンバの「タイプ」および「サイズ」は、それぞれ第1のブックマークデータと同じである。第2のブックマークデータの「名前」および「URL」の各メンバの「データ」は、それぞれ「ホームサーバー」および「http://www.abc.co.jp/galileo」である。
Figure 0005009536
アプリデータファイルの一例である「apri01.dat」と命名されたアプリファイルのデータ構造を示すアプリデータ表を表5に示す。アプリデータファイルに含まれるデータは、「アプリ種類」の1種類のメンバからなる件数データと、「アプリ名称」の複数種類のメンバからなるアプリデータとを含む。各メンバは、表1に示したインデックスデータ表と同様に、「データ内容」、「タイプ」、「サイズ」、および「データ」の欄がある。
「アプリ種類」のメンバには、アプリデータファイルに含まれるアプリデータの件数、すなわち、テレビ受像機1に設定されているアプリの数、つまりアプリケーションの数とチャンネルの数との合計の数が設定される。「アプリ名称」のメンバには、各アプリのチューナの種別あるいはサービスの種別が示される。件数データは1つであり、アプリデータは、設定されたアプリ名称の数だけある。
たとえば表5の最初のメンバである「アプリ種類」のメンバの「データ内容」、「タイプ」、「サイズ」、および「データ」は、それぞれ「アプリ種類」、「数値」、「1」バイト、および「80」であり、80種類のアプリが登録されていることを示している。
最初の「アプリ名称」の「データ内容」に対する「データ」は、「1 テレビ放送」に対して「01(*地上アナログ)」であり、1番目のテレビ放送は、チューナの種別が「01」つまり地上アナログであることを示している。同様に、2番目〜5番目の各「アプリ名称」の「データ内容」に対する「データ」は、それぞれ「2 テレビ放送」に対して「02(*地上デジタル)」、「3 テレビ放送」に対して「03(*BSデジタル)」、「4 テレビ放送」に対して「04(*CSデジタル)」、「5 テレビ放送」に対して「05(*CATV)」であり、各アプリのチューナの種別が示されている。K番目〜M+1番目の各「アプリ名称」の「データ内容」に対する「データ」は、それぞれ「K インターネット放送」に対して「0K(*ビデオオンデマンドbyMTT東日本)」、「K+1 インターネット放送」に対して「0K+1(*オンデマンドBBテレビ)」、「L インターネットサービス」に対して「0L(*ABCテレビショッピング)」、「M 録画サービス」に対して「0M(*インターネット番組ガイドTV)」、および「M+1 録画サービス」に対して「0M+1(*携帯メール予約)」であり、各アプリのサービスの種別が示されている。
Figure 0005009536
図4は、図2に示したネットワーク管理部9dに記憶される機器管理情報を示す。機器管理情報は、2種類のデータを含む。第1の種類のデータは、自機器つまりテレビ受像機1に関するデータであり、第2の種類のデータは、自機器と同じネットワークに接続された他機器に関するデータである。
自機器に関するデータは、自機器をネットワーク内で識別するための識別情報を表す「Name」、設定されているチャンネル数を表す「Ch」、チャンネルが追加された時刻のうち最後に接続された時刻を表す「New ch」、最後の1ヶ月間に利用された回数を表す「USE」、自機器がネットワークに最初に接続された時刻を表す「Base」、および自機器がネットワークに接続されていた最後の時刻を表す「Last」を含む。図4に示したチャンネルには、アプリケーションが含まれる。
他機器に関するデータは、他機器をネットワーク内で識別するための識別情報を表す「Access name」、他機器が自機器に対してマスターであるかスレーブであるかを示す「MorS」、および他機器がネットワークに接続されていた最後の時刻を表す「Last」を含む。
図4に示したネットワーク管理部9dに記憶されている自機器に関するデータは、「Name」が「xxxAAA」、「Ch」が「1024ch」、「New ch」が「Tue,6 Nov 2005 15:44:09+0900(JST)」、「USE」が「11120(last one month)」、「Base」が「Tue,6 Sep 2003 15:44:09+0900(JST)」、および「Last」が「Tue,6 Sep 2006 15:44:09+0900(JST)」である。
図4に示したネットワーク管理部9dに記憶されている他機器に関するデータには、3つの他機器に関するデータが示されている。第1の他機器に関するデータは、「Access name」が「XXXXXXXXXXXB」、「MorS」がスレーブを表す「Slave」、および「Last」が「Tue,6 Sep 2005 15:44:09+0900(JST)」である。第2の他機器に関するデータは、「Access name」が「XXXXXXXXXXXC」、「MorS」がスレーブを表す「Slave」、および「Last」が「Tue,6 Sep 2005 15:44:09+0900(JST)」である。第3の他機器に関するデータは、「Access name」が「XXXXXXXXXXXD」、「MorS」がスレーブを表す「Slave」、および「Last」が「Tue,6 Sep 2005 15:44:09+0900(JST)」である。
図5は、図2に示したリモコン20の外観の一例を示す図である。リモコン20は、図2に示したテレビ受像機1を遠隔で操作するためのリモートコントローラである。リモコン20は、電源ボタン21、メニューボタン22、カーソルボタン23、決定ボタン24、および戻るボタン25を含んで構成される。電源ボタン21は、テレビ受像機1の電源の投入または切断を指令するための操作ボタンである。メニューボタン22は、テレビ受像機1の表示部4の画面に、操作メニューを表示させるための操作ボタンである。
カーソルボタン23は、表示部4の画面に表示されたカーソルを、画面上で移動させるための操作ボタンであり、上下左右のいずれか1つの矢印が付された4つのボタンを操作してカーソルを移動させることができる。決定ボタン24は、たとえばカーソルによって、表示部4の画面に表示された操作メニューの項目の中から1つの項目を選択し、選択した項目を確定させるための操作ボタンである。テレビ受像機1は、確定された項目によって指示された処理を行う。戻るボタン25は、表示部4に表示されている画面を、一つ前の画面に戻すための操作ボタンである。
リモコン20から送信されたリモコン信号は、テレビ受像機1の指示入力部8で受信され、指示入力部8は、受信したリモコン信号に基づく情報を中央制御装置7に提供する。中央制御装置7は、指示入力部8から受け取ったリモコン信号に基づく情報に従い関連する部位を制御する。リモコン信号に基づく情報が表示部4の表示に関連するとき、中央制御装置7は、OSD生成部3に指示して、表示部4の表示を制御する。このように、ユーザは、リモコン20を操作することによって、テレビ受像機1を遠隔で操作することができる。
図6は、図2に示した表示部4に表示されるメニュー画面および設定画面の例を示す。設定情報は、ネットワークから取得するほか、各機器の設定画面から入力され、設定される。さらに設定画面から設定内容の変更を行なうことができる。図6(a)は、テレビ受像機1で電源投入時に表示されるメニュー画面80を示す。
メニュー画面80には、たとえば画面のタイトルとして「メニュー」と、「テレビ」ボタン80a、「ビデオ」ボタン80b、「番組表」ボタン80c、「インターネット」ボタン80d、「IP放送/VOD(Video On Demand:ビデオオンデマンド)」ボタン80e、および「設定」ボタン80fの6種類のボタンとが表示される。すなわち、「テレビ」、「ビデオ」、「番組表」、「インターネット」、「IP放送/VOD」、および「設定」の6種類の機能によって構成される。図6(a)に示した例は、あくまでも例示であり、これらの6種類の機能に限定されるものではない。
図5に示したリモコン20のカーソルボタン23を操作して、カーソルを移動させ、メニュー画面80に表示されているボタンを選択し、リモコン20の決定ボタン24を押すことによって、ボタンに対応付けられたモードの表示画面が表示部4に表示される。以下、リモコン20のカーソルボタン23を操作して、カーソルによって、メニュー画面80に表示されているボタンを選択し、リモコン20の決定ボタン24を押すことを、単にボタンを選択するともいう。
「テレビ」ボタン80aを選択すると、「テレビ」モードとなり、放送中の番組を視聴することができる。「ビデオ」ボタン80bを選択すると、「ビデオ」モードとなり、録画済みの番組一覧が表示され、表示された番組一覧の中から選択した番組の再生を行うことができる。「番組表」ボタン80cを選択すると、「番組表」モードとなり、受信したEPGが表示され、選択した番組を録画予約するなどの機能がある。「インターネット」ボタン80dを選択すると、「インターネット」モードになり、WEBブラウザの画面が表示され、インターネット上のWWW(World Wide Web)ページの閲覧、あるいはテレビ受像機1向けにWEBベースの技術にて作成されたページの閲覧が可能である。
「IP放送/VOD」ボタン80eを選択すると、「IP放送/VOD」モードとなり、インターネットサービス事業者の提供する放送中の番組、あるいはオンデマンド型のビデオなどをユーザが番組選択して楽しむことができる。IP放送とテレビとの違いは、放送手段がインターネット網経由か電波網経由かの違いである。ビデオとVODとに関しては、番組リストから番組を選択して視聴する形態は同じであるが、ビデオは、視聴者がなんらかの手段でテレビ受像機1に録画した番組を視聴するのに対して、VODは、インターネットサービス事業者がサービス事業者の専用サーバに格納している番組を、ユーザが番組を選択した時点でストリーミングもしくはダウンロードして番組を視聴するものである。「設定」ボタン80fを選択すると、「設定」モードとなり、各種設定を行なうことができる。メニュー画面80は、他の画面でメニューボタン22が押された場合も表示される。
図6(b)は、図6(a)に示された「設定」ボタン80fが選択されたときに表示される設定画面81の一例を示す図である。設定画面81は、「設定」モードの画面であり、たとえば画面のタイトルとして「設定画面」と、「チャンネル設定」ボタン81a、「キーワード設定」ボタン81b、「ブックマーク設定」ボタン81c、「環境設定」ボタン81d、および「戻る」ボタン81eの4種類のボタンとが表示される。
設定画面81は、設定項目を選択する画面で、「チャンネル設定」、「キーワード設定」、「ブックマーク設定」、および「環境設定」を選択することができる。リモコン20を操作して、「チャンネル設定」ボタン81a、「キーワード設定」ボタン81b、「ブックマーク設定」ボタン81c、または「環境設定」ボタン81dを選択することによって、それぞれチャンネル設定画面、キーワード設定画面、ブックマーク設定画面、または環境設定画面を表示することができる。「戻る」ボタン81eで前画面である図6(a)に示したメニュー画面80に戻る。
図6(c)は、図6(b)に示された「チャンネル設定」ボタン81aが選択されたときに表示されるチャンネル設定画面82の一例を示す図である。チャンネル設定画面82は、チャンネル設定を行なう画面であり、設定済みのチャンネル一覧が表示される。チャンネル設定画面82には、たとえば画面のタイトルとして「チャンネル設定画面」と、「リモコン番号」および「局名」の2つの項目についての設定済みのチャンネル一覧とが表示される。
チャンネル設定画面82は、チャンネル一覧の一部のチャンネルしか表示していないので、設定を行うチャンネルの「リモコン番号」が表示されていないときは、リモコン20で矢印82aを操作することによって、またはリモコン20の上方向または下方向のカーソルボタン23を操作することによって、画面をスクロールして、表示されていなかった「リモコン番号」のチャンネルを表示することができる。チャンネル設定画面82には、設定済みのチャンネル一覧が表示されるが、設定されていないチャンネルは、局名が「未設定」として表示される。
ユーザが、このリストから設定するチャンネルを、リモコン20のカーソルボタン23で上下させて選択し、決定ボタン24を押した場合、図6(d)に示すチャンネル個別設定画面83に遷移する。ユーザが設定するチャンネルは、「未設定」のチャンネルでもよい。リモコン20の戻るボタン25を押した場合は、図6(b)に示した設定画面81に戻る。
図6(c)に示したチャンネル設定画面82には、リモコン番号「1」、リモコン番号「3」、リモコン番号「4」、およびリモコン番号「6」について、「局名」が、それぞれ、「MHK総合」、「大和郡山テレビ」、「AAAテレビ」、および「いろはテレビ」と表示されている。
図6(d)は、図6(c)に示したチャンネル設定画面82の中のリモコン番号「3」のチャンネルが選択されたときに表示されるチャンネル個別設定画面83の一例を示す図である。チャンネル個別設定画面83は、各チャンネルの設定を行うための画面であり、リモコン番号、受信チャンネル、表示番号、および放送局名を設定する。チャンネル個別設定画面83には、たとえば画面のタイトルとして「チャンネル個別設定画面」と、チャンネルの設定項目および設定内容と、「登録」ボタン83aおよび「戻る」ボタン83bの2種類のボタンとが表示される。
チャンネルの設定項目に対応する設定内容を入力、あるいは既に入力されているときは入力されている設定項目を変更する。この場合、各項目にカーソルを移動させ、リモコン20の決定ボタン24を押すことによって予め保持しているリストを表示し、カーソルボタン23で予め保持しているリストから選択することができる。再度決定ボタン24を押すことによって、カーソルを上下に移動させて、各項目を選択することができる状態になる。
「登録」ボタン83aを選択すると、設定内容が更新され、更新された設定内容が環境データ記憶部9cに記憶されて、図6(c)に示したチャンネル設定画面82に戻る。
)。「登録」ボタン83aを選択した場合は、設定内容がチャンネル設定情報に反映された状態で環境データ記憶部9eに記憶される。「戻る」ボタン83bを選択した場合は、図6(c)に示したチャンネル設定画面82に戻る。
図6(d)に示したチャンネル設定画面82には、チャンネルの設定項目として、「リモコン番号」、「受信チャンネル」、「表示番号」、および「放送局名」があり、それらに対応する設定内容は、それぞれ「3」、「53」、「53」、および「大和郡山テレビ」と表示されている。
図7は、図2に示した表示部4に表示される設定画面の他の例を示す。図7(a)は、図6(b)に示した「キーワード設定」ボタン81bが選択されたときに表示されるキーワード設定画面84の一例を示す図である。キーワード設定画面84は、キーワード、たとえば予約する番組を絞り込むためのキーワードに関するキーワードデータの設定を行う画面である。
キーワード設定画面84には、たとえば画面のタイトルとして「キーワード設定画面」と、「キーワードの識別番号」および「キーワード」の2つの項目についての設定済みのキーワード一覧とが表示される。キーワード設定画面84は、キーワード一覧の一部のキーワードしか表示していないので、設定を行うキーワードの識別情報が表示されていないときは、リモコン20で矢印84aを操作することによって、またはリモコン20の上方向または下方向のカーソルボタン23を操作することによって、画面をスクロールして、表示されていなかったキーワードの識別情報を表示することができる。
ユーザが、このリストつまりキーワード一覧から設定されたキーワードをリモコン20のカーソルボタン23にて選択し、決定ボタン24を押した場合、図7(b)に示すキーワード個別設定画面85に遷移する。選択するキーワードは、「未設定」のキーワードでもよい。リモコン20の戻るボタン25を操作すると、図6(b)に示した設定画面81に戻る。
図7(a)には、キーワードの識別情報「キーワード1」〜キーワードの識別番号「キーワード4」について、キーワードが、それぞれ、「野球中継」、「スペシャル」、「小泉純二郎」、および「新番組」と表示されている。
図7(b)は、図7(a)に示したキーワード設定画面84に表示されていないキーワード「プロ野球」が選択されたときに表示されるキーワード個別設定画面85の一例を示す図である。キーワード個別設定画面85は、キーワード毎の設定を行うための画面であり、たとえばキーワード、ジャンル、およびアクションの項目について設定することができる。キーワード個別設定画面85には、たとえば画面のタイトルとして「キーワード個別設定画面」と、キーワードの設定項目および設定内容と、「登録」ボタン85aおよび「戻る」ボタン85bの2種類のボタンとが表示される。
キーワードは、たとえばリモコン20で、数字および記号を含む文字入力を行うことによって設定される。「ジャンル」は、番組を絞り込むための番組の種類であり、予め用意された選択肢の中から選択する。「アクション」は、予約をするか否か、および予約をするときは、録画する録画品質を指定する項目であり、「予約しない」、「予約する_長時間」、「予約する_標準」、または「予約する_高画質」の4つの選択肢があり、これらの中から1つを選択する。「登録」ボタン85aを選択した場合、設定情報をキーワード設定情報に反映し、図7(a)に示したキーワード設定画面84に遷移する。「戻る」ボタン85bを選択した場合は、入力された設定情報を破棄して図7(a)に示したキーワード設定画面84に戻る。
図7(b)に示したキーワード個別設定画面85には、キーワードの設定項目として、「キーワード」、「ジャンル」、および「アクション」があり、それらに対応する設定内容は、それぞれ「プロ野球」、「スポーツ」、および「予約する_長時間」と表示されている。
図7(c)は、図6(b)に示された「ブックマーク設定」ボタン81cが選択されたときに表示されるブックマーク設定画面86の一例を示す図である。ブックマーク設定画面86は、インターネットのホームページのアドレスに関するブックマークデータの設定を行う画面である。
ブックマーク設定画面86には、たとえば画面のタイトルとして「ブックマーク設定画面」と、「ブックマークの識別情報」および「ブックマークの名前」の2つの項目についての設定済みのブックマーク一覧とが表示される。ブックマーク一覧に登録されたブックマークは、たとえば表示している画面のURLを登録することができるWEBブラウザの画面で登録されたブックマークである。
ブックマーク設定画面86は、ブックマーク一覧の一部のブックマークしか表示していないので、設定を行うブックマークの識別情報が表示されていないとき、リモコン20で矢印86aを操作することによって、またはリモコン20の上方向または下方向のカーソルボタン23を操作することによって、画面をスクロールして、表示されていなかったブックマークの識別情報を表示することができる。
ブックマーク一覧の中から、設定を行うブックマークを選択すると、選択されたブックマークについて設定を行うためのブックマーク個別設定画面が表示される。リモコン20の戻るボタン25を操作すると、図6(b)に示した設定画面81に戻る。
図7(c)に示したブックマーク設定画面86には、ブックマークの識別情報「ブックマーク1」〜ブックマークの識別番号「ブックマーク4」について、ブックマークの名前が、それぞれ、「総合料理サイト・・・」、「節約の裏技HP」、「総合ニュース・・・」、および「テレビチェック・・・」と表示されている。
図7(d)は、図7(c)に示したブックマーク設定画面86に表示されたブックマーク1が選択されたときに表示されるブックマーク個別設定画面87の一例を示す図である。ブックマーク個別設定画面87は、ブックマーク毎の設定を行うための画面である。ブックマーク個別設定画面87には、たとえば画面のタイトルとして「ブックマーク個別設定画面」と、ブックマークの名前およびURLと、「登録」ボタン87aおよび「戻る」ボタン87bの2種類のボタンとが表示される。
ブックマークの設定項目として、たとえば「名前」および「URL」がある。「名前」は、インターネットのホームページを見つけるためのブックマークを識別するための識別情報である。「URL」は、インターネットのホームページが所在する場所つまりアドレスである。
利用者がブックマークの名前とURLとを入力、あるいは変更して「登録」ボタン87aを選択すると、設定内容が更新され、図7(c)に示したブックマーク設定画面86に戻る。利用者が「戻る」ボタン87bを選択すると、設定内容を更新しないで、図7(c)に示したブックマーク設定画面86に戻る。
図7(d)に示したブックマーク個別設定画面87には、ブックマークの設定項目として、「名前」および「URL」があり、それぞれ「名前:総合料理サイト「昨日の料理」」、および「URL:http//www.cook.yesterday.co.jp」と表示されている。
各設定情報は、ユーザが上述した各画面で設定する情報だけでなく、たとえば装置が自動的に学習した嗜好情報であってもよく、あるいはオートプリセットによって自動的に設定されたチャンネル設定の情報であってもよい。設定情報は、数値もしくは文字列で構成される情報であれば、どのように設定された情報であってもよい。
さらに、これらの設定画面を利用して、自機器の設定だけでなく、他の機器の設定を可能にしてもよい。具体的には、機器Aの表示部4に表示された画面を、機器Aのリモコンで操作して、機器Bの設定情報を設定してもよい。
図8は、図1に示したコントロール手段の詳細な構成を示す。図8に示した情報処理装置A1aおよび情報処理装置B1bは、図2に示したテレビ受像機1の構成のうち、コントロール手段に関連する構成要素を抜き出したものである。
情報処理装置A1aは、図2に示した中央制御装置7に相当する制御部A7a、図2に示した通信部10に相当する通信部A10a、および図2に示したネットワーク管理部9dに相当するネットワーク管理部A9daを含み、図1に示したコントロール手段A53aは、制御部A7a、通信部A10a、およびネットワーク管理部A9daによって構成される。同様に、情報処理装置B1bは、図2に示した中央制御装置7に相当する制御部B7b、図2に示した通信部10に相当する通信部B10b、および図2に示したネットワーク管理部9dに相当するネットワーク管理部B9dbを含み、図1に示したコントロール手段B53bは、制御部B7b、通信部B10b、およびネットワーク管理部B9dbによって構成される。
通信部A10aおよび通信部B10bは、それぞれネットワークへの接続を検知するためのスイッチおよびセンサなどによって構成される接続検知部A101aおよび接続検知部B101bを含む。接続検知部A101aは、情報処理装置A1aがネットワークに接続されたことおよびネットワークに他の情報処理装置が接続されたことを検出し、その旨を示す情報を制御部A7aに送る。制御部A7aは、接続検知部A101aから接続されたことを示す情報を受け取ると、受け取った情報を接続された時刻を表す時刻情報とともに、ネットワーク管理部A9daに書き込む。情報処理装置B1bも同様の処理を行うが、重複するので説明を省略する。
ネットワークへの接続の検知は、物理的ケーブルの挿抜の検知、たとえばUSB(
Universal Serial Bus)ケーブルなどで機器Aと機器Bが直接接続される場合は、ケーブルと機器とを繋ぐ電源検知にて行われ、あるいはLANケーブルが接続された時点のLinkつまり物理的接続にて検知される。さらに、機器Bに搭載されたプログラムにて検知、たとえばホームネットワークに接続されている場合は、機器Bがホームネットワークに接続された時点で同一セグメント、たとえば192.168.100.xxxにブロードキャストすることによって検知することが可能である。
既存のネットワーク環境の中に、新たな機器、たとえばネットワーク型TVあるいはデジタルレコーダーなどの情報処理装置が導入される場合、あるいは大画面TV付きパソコンなどのようにテレビと録画部分とが分離しているような機器で、テレビおよび録画部分のうちのどちらかに不具合が生じて、設定の初期化あるいは機器の交換を行う場合、ネットワーク管理部A9daに記憶された情報を用いて、設定情報を他の情報処理装置へ送信するか否かを決めることができる。
図9は、図2に示したテレビ受像機1の送信側が処理するフローチャートである。送信側のテレビ受像機1は、たとえば図1に示したネットワーク対応テレビ受像機50aであり、受信側のテレビ受像機1は、たとえば図1に示したデジタルレコーダー50bもしくはテレビ録画機能付PC本体である。以下、送信側の情報処理装置つまりネットワーク対応テレビ受像機50aを機器A、受信側の情報処理装置つまりデジタルレコーダー50bもしくはテレビ録画機能付PC本体を機器Bという。このフローチャートは、機器Aの中央制御装置7が、設定情報および嗜好情報などの動作条件情報を、機器Aから機器Bへ送信する処理を示す。機器Aには、動作条件情報が既に設定されており、機器Aの通信部10、具体的には通信部10に含まれる接続検知部101が、他の機器がネットワークに接続されたことを検知し、その旨を示す情報が中央制御装置7に送られると、ステップS1に移る。
ステップS1では、通信部10から受け取った情報からネットワークに機器Bが追加されたことを認識する。ステップS2では、データメモリ9のネットワーク管理部9dに記憶されているデータに基づいて、機器Bの接続履歴つまり機器Bが過去に接続されていたかどうかを確認する。接続履歴がある場合は、ステップS6に進み、接続履歴がない場合は、ステップS3に進む。
ステップS3では、設定情報および嗜好情報などの動作条件情報の機器Bへの提供準備を行う。提供準備とは、環境データ記憶部9cに格納されたデータの中から機器Bに送信するデータを抽出することである。ステップS4では、抽出されたデータを送信することができるデータに変換、たとえば抽出されたデータを圧縮あるいは送信先の機器が復号化することができるデータに暗号化する。具体的には、機器BのIPアドレスあるいはMAC(Media Access Control)アドレスのみが復号することができる暗号化を行う。ステップS5では、変換されたデータを機器Bに送信して、この処理を終了する。
ステップS6では、接続日時の確認を行う。すなわち機器Bが現在時刻以前の一定期間以上ネットワークに接続されていたか否かを確認する。一定期間以上接続されていなかった場合は、ステップS3に進み、一定期間内に接続されていた場合、たとえば停電あるいは故障などによって一時的に接続されない状態であって、接続履歴が有効である場合は、この処理を終了する。
ステップS5では、変換されたデータを機器Bに送信するが、環境データ記憶部9cに記憶された設定情報および嗜好情報などの動作条件情報は、動作条件情報の一覧を示すリスト情報であるインデックスデータファイルと、データの実体を含むデータファイルとから構成され、まずインデックスデータファイルを送信した後、機器Bから要求されるデータファイルを送信する。
図10は、図2に示したテレビ受像機1の受信側が処理する前半のフローチャートである。このフローチャートは、設定情報および嗜好情報などの動作条件情報の受信側である機器Bの中央制御装置7が、動作条件情報のうちのインデックスデータファイルを、機器Aから受信する処理を示す。機器Bの通信部10、具体的には通信部10に含まれる接続検知部101が、ネットワークに接続されたことを検知し、通信部10がその旨を示す情報を中央制御装置7に送ると、ステップT1に移る。
ステップT1では、通信部10から受け取った情報からネットワークに接続されたことを認識する。ステップT2では、環境データ記憶部9cに記憶されている設定情報の確認を行なう。設定情報の確認とは、設定情報が初期状態かどうか確認することである。この初期状態とは、機器Bが購入された時の状態、機器Bの設定情報が初期化された状態つまり機器Bを工場出荷状態に戻した状態、または停電もしくは長時間の電源OFFによって機器B内のデータメモリ9に記憶されたデータが消えている状態などの状態である。設定情報が設定済みの場合は、ステップT6に進み、設定情報が設定されていない場合、つまり設定情報が初期状態の場合は、ステップT3に進む。
ステップT3では、機器Aからの情報、具体的にはインデックスデータファイルの受信を待機する。待機しているとき、機器Bに接続されたディスプレイ に、“情報入手中”を示す画面を表示する。このディスプレイは、たとえば機器Bに別途接続されるディスプレイでも良いし、機器Aのディスプレイを機器Bのディスプレイとして利用し、入力切換操作などによって機器Bの情報を表示するようにしてもよい。機器Aからの情報がない場合、具体的には、ネットワークを経由して一定時間機器Aからインデックスデータファイルがない場合は、ステップT7に進み、機器Aからの情報がある場合は、ステップT4に進む。
ステップT4では、機器Aから情報つまりインデックスデータファイル、たとえば表1に示したインデックスデータファイルを受信する。ステップT5では、受信した情報の解析を行う。受信情報の解析とは、暗号化された情報を復号化し、さらに圧縮された情報を解凍することを含む。解析が終わると、図11に示すステップU1へ進む。
ステップT6では、設定情報の更新日時を確認する。設定情報の更新日時が現在時刻以前一定期間以内にある場合、この処理を終了する。設定情報の更新日時が一定期間内にない場合、ステップT3に進む。ステップT7では、たとえば図6(b)の設定画面81を表示して、ユーザによる手動設定を促す。設定が終了すると、この処理を終了する。
図11は、図2に示したテレビ受像機1の受信側が処理する後半のフローチャートである。このフローチャートは、機器Aからデータファイルを受信する処理を示す。図10に示したステップT5の後、ステップU1に進む。
ステップU1では、ステップT5で解析したインデックスデータファイルによって、利用可能な設定情報および嗜好情報があるかどうかを判断する。利用可能かどうかの判断は、たとえば機器Aで受信利用しているサービスのうち、機器Bで利用可能なサービスがあるかどうかによって判断する。具体的には、受信したインデックスデータファイルのインデックスデータのうちの1つのインデックスデータの種別情報に対応するインデックデータが、環境データ記憶部9cに記憶されているかどうかを判断する。すなわち、種別情報が示す種別は、機器が有する機能に応じた種別であり、機器Aの機能が機器Bにあるか否かを判断することである。機器Bに対応する機能があれば、利用可能である。利用不可の場合は、ステップU5に進み、利用可能な場合は、ステップU2に進む。
ステップU2では、所有者が同じかどうかを判断する。具体的には、受信したインデックスデータファイルのインデックスデータのうちの1つのインデックスデータの所有者情報と環境データ記憶部9cに格納されているインデックスデータファイルの対応するインデックデータの所有者情報とが同じかどうか判断する。所有者が同じである場合は、受信したインデックスデータを環境データ記憶部9cの対応するインデックスデータに上書き登録し、ステップU4に進み、所有者が同じでない場合は、ステップU3に進む。
ステップU3では、複数の所有者が設定することができるかどうか判断する。複数の所有者が設定することができるデータは、キーワード設定およびブックマーク設定のように、複数組のデータを持つことが可能なデータ、およびサービスプログラムによって機器Bにてバージョンアップすれば、利用可能なデータである。複数の所有者が設定不可能なデータは、チャンネル設定のデータ、およびたとえばサービスが提供するサービスプログラムのアプリケーションによってペアレンタルロックされているようなデータである。複数の所有者が設定不可能な場合は、ステップU5に進み、複数の所有者が設定可能な場合は、受信したインデックスデータを、環境データ記憶部9cに追記登録し、ステップU4に進む。
ステップU4では、環境データ記憶部9cにインデックスデータが更新されるとそれに伴い、インデックスデータによって特定されるデータファイル、たとえば表2〜表5に示した表のうちのいずれか1つがダウンロードされる。ステップU5では、受信したインデックスファイル含まれるすべてのインデックスデータをチェックしたかどうかを判断する。すべてのインデックスデータをチェックしたときは、この処理を終了し、すべてのインデックスデータをチェックしていないときは、ステップU1に戻り、次のインデックスデータについてチェックする。ステップU5では、すべてのインデックスデータをチェックしたかどうかをチェックする前に、ダウンロードで不具合発生していないかどうかを判断する。たとえばウィルスに感染していないかなどのチェックを行い、不具合がある場合は、再試行のために、ステップU1に戻る。
図11に示したフローチャートでは、所有者が同じインデックスデータのデータファイルをダウンロードしたが、インデックスデータの更新時刻を用いて、ダウンロードするデータファイルを選別してもよい。具体的には、受信したインデックスデータファイルのインデックスデータのうちの1つのインデックスデータの更新時刻情報が示す時刻と環境データ記憶部9cに格納されているインデックスデータファイルの対応するインデックデータの更新時刻情報が示す時刻とを比較し、受信したインデックスデータの更新時刻情報が示す時刻が新しい場合、対応するインデックスデータを更新するとともに、そのインデックスデータのデータファイルをダウンロードする。
図12は、図10に示したステップT6の詳細を示すフローチャートである。図10のステップT2で、設定情報が設定済みの場合に、ステップV1に移る。
ステップV1では、インデックスデータ中の各更新日時を確認つまり受信したインデックスデータの中の更新時刻情報を抽出する。ステップV2では、抽出した更新時刻情報が示す時刻と、現在時刻とを比較する。現在時刻以前の一定時間、たとえば一時間内に更新がある場合は、既に最新のデータに更新されていると判断して、この処理を終了する。現在時刻の一定時間内に更新がない場合は、機器Aから情報が送信されてくるのを待機するために、ステップT3に進む。電源投入によって接続状態になった場合も、一定時間以上経過していれば、更新が可能である。
上述した実施の形態では、機器Aから機器Bへの動作条件情報の送信を、機器Bがネットワークに接続されたことが検知されたときに行っているが、これに限定されるものではなく、予め定められる時間、たとえば24時間経過する度に、動作条件情報を送信してもよく、動作条件情報の内容によって、その時間を変えてもよい。
このように、予め定める動作条件を表す動作条件情報たとえば設定情報および嗜好情報に基づいて動作を行う複数の情報処理装置が相互に接続される情報処理システム100では、予め定める送信条件が成立すると、たとえばネットワークへの他の機器の接続を検出すると、情報処理システム100に含まれる第1の情報処理装置たとえばネットワーク対応テレビ受像機50aの第1の記憶手段に記憶された動作条件情報が、第1の情報処理装置から情報処理システム100に含まれる第2の情報処理装置たとえばデジタルレコーダー50bもしくはテレビ録画機能付PC本体へ送信され、第2の情報処理装置が第1の情報処理装置から動作条件情報を受信すると、受信された動作条件情報のうちで、動作条件情報を記憶するための予め定める記憶条件に合致する動作条件情報を、第2の記憶手段に記憶するので、受信側の機器つまり第2の情報処理装置に設定情報および嗜好情報を含む動作条件情報の取得先を予め設定しておく必要がなく、既に自機器つまり送信側の第1の情報処理装置に設定されている動作条件情報を同じネットワークに接続されている他の機器に直接送信して設定ことができる。したがって、ユーザは、人手による設定操作を行う必要がない。
さらに、予め定める記憶条件すなわち動作条件情報を記憶するための条件は、受信手段によって受信された動作条件情報に含まれる種別情報が、第2の記憶手段に記憶された動作条件情報に含まれる種別情報に合致するという条件であるので、他の情報処理装置から受信した動作条件情報のうちで、自情報処理装置に記憶された動作条件情報に含まれる種別情報に合致する種別情報を含む動作条件情報を、自情報処理装置の記憶手段に記憶することができる。したがって、他の情報処理装置から取得した動作条件情報であっても、自情報処理装置に適した設定情報および嗜好情報を選択して用いることができる。
さらにまた、予め定める記憶条件すなわち動作条件情報を記憶するための条件は、受信手段によって受信された動作条件情報に含まれる更新時刻情報が示す時刻が、第2の記憶手段に記憶された動作条件情報に含まれる更新時刻情報が示す時刻よりも後であるという条件であるので、他の情報処理装置から受信した動作条件情報のうちで、受信された動作条件情報に含まれる更新時刻情報が示す時刻が、自情報処理装置の記憶手段に記憶された動作条件情報に含まれる更新時刻情報が示す時刻よりも新しい動作条件情報を、自情報処理装置の記憶手段に記憶することができる。したがって、古い設定情報および嗜好情報が設定されることを防止することができる。たとえば嗜好情報などのように、同じ利用者でも、好みの変化に伴って設定されている嗜好情報が変化するとき、誤って古い嗜好情報を設定することが無い。
さらに、予め定める記憶条件すなわち動作条件情報を記憶するための条件は、受信手段によって受信された動作条件情報に含まれる管理者情報が示す管理者が、第2の記憶手段に記憶された動作条件情報に含まれる管理者情報が示す管理者に合致するという条件であるので、他の情報処理装置から受信した動作条件情報のうちで、受信された動作条件情報に含まれる管理者情報と、自情報処理装置の記憶手段に記憶された動作条件情報に含まれる管理者情報とが合致した動作条件情報を、自情報処理装置の記憶手段に記憶することができる。したがって、他の管理者の設定情報および嗜好情報が設定されることを防止することができる。たとえば既に設定されている嗜好情報を、好みの異なる他の利用者の嗜好情報によって更新してしまうことを防止することができる。
さらにまた、動作条件情報は、チャンネル設定情報、利用者の好みに関連する嗜好情報、およびアプリケーションプログラムの動作条件を示す設定情報のうち少なくともいずれか1つを含むので、他の機器に設定されたチャンネル設定情報、嗜好情報、およびアプリケーションプログラムの設定情報を、自機器の動作条件情報として設定することができる。したがって、チャンネル設定情報、嗜好情報、およびアプリケーションプログラムの設定を人手で行う必要が無い。
図13は、本発明の実施の他の形態である情報処理システムに含まれるテレビ受像機1が行うマスター判定処理のフローチャートである。この情報処理システム含まれるテレビ受像機の構成は、図2に示したテレビ受像機1と同じであるので、説明は省略する。
通常、テレビ受像機などの機器が複数ある場合、常に利用している機器というものが存在していると考えられる。たとえば同じインターネット放送を受信することができるテレビ受像機が家庭内に複数存在していて、家族で利用する際に、そのインターネット放送が無料で利用することができるサービスの場合は、それぞれのテレビ受像機で利用することも考えられる。しかしインターネット放送が有料の場合は、リビングにある家族が集まる機器で利用することが多くなると考えられる。
すなわち、同じ機能を有する機器が複数あっても、リビングの機器は様々なサービスを利用することができるように設定されているが、各部屋にある機器は必要最低限のサービスを利用するための設定しかされてないことが多い。したがって、各機器の設定を、普段慣れ親しんで利用しているリビングのテレビ受像機の設定にあわせて利用することが、有効であると考えられる。その結果として、リビングのテレビ受像機の利用頻度も高くなり、その機器が必然的に家庭内のメインマシーンとして利用されることになる。
さらに、なんらかの手段で機器がバージョンアップされるなどして新しいチャンネルつまり新しい機能が追加された場合に、その追加された機器をマスターの機器として、他の機器に設定情報を反映することも有効である。
図13に示したフローチャートは、テレビ受像機1の中央制御装置7によって処理される。1つのテレビ受像機1は、たとえば図1に示したネットワーク対応テレビ受像機50aであり、他のテレビ受像機1は、たとえば図1に示したデジタルレコーダー50bもしくはテレビ録画機能付PC本体である。以下、ネットワーク対応テレビ受像機50aを機器A、デジタルレコーダー50bもしくはテレビ録画機能付PC本体を機器Bという。機器Aの通信部10に含まれる接続検知部101が、他の機器がネットワークに接続されたことを検知し、通信部10がその旨を示す情報を中央制御装置7に送ると、ステップW1に移る。
ステップW1では、通信部10から受け取った情報から、機器Aの存在するネットワークに機器Bが追加されたことを認識する。ステップW2では、データメモリ9のネットワーク管理部9dに記憶されている機器管理情報に基づいて、機器Bの接続履歴があるか否か、つまり機器Bが過去に接続されか否かを判断する。接続履歴がある場合は、ステップW3に進み、接続履歴がない場合は、この処理を終了し、図9に示したステップS3に進む。
ステップW3では、Newチャンネル追加時間と機器BのLastアクセス時間を比較する。すなわち、機器Aに新たなチャンネルが追加された時刻と、機器Bが最後に接続された時刻とを比較する。具体的には、ネットワーク管理部9dに記憶されたデータの中で、「New ch」のデータと、機器Bの「Last access」のデータとを比較する。New ch追加時間が新しい場合、つまり機器Aに新たなチャンネルが追加された時刻が後である場合は、ステップW4に進む。機器Bのアクセスのほうが新しい場合、つまり機器Bが最後に接続された時刻のほうが後である場合は、この処理を終了し、図9に示したステップS3に進む。たとえば、図4に示したネットワーク管理部9dのデータの例では、New chが「Tue,6 Nov 2005 15:44:09+0900(JST)」に対して、機器BのAccess nameがXXXXXXXXXXXBの場合、Last accessが「Tue,6 Sep 2005 15:44:09+0900(JST)」であり、New ch追加時間が新しいので、ステップW4に進む。
ステップW4では、機器Bに対して、機器Bのネットワーク管理部9dに記憶されている機器管理情報を要求する。機器管理情報の要求は、機器管理情報を要求するための機器管理情報要求情報を機器Bに送信することによって行う。ステップW5では、環境設定を元に機器Aと機器Bとを比較する。具体的には、機器Bから取得した機器管理情報に含まれるCh、New ch、およびUSEのデータと、機器Aのネットワーク管理部9dに記憶されている機器管理情報に含まれるCh、New ch、およびUSEのデータとを、それぞれ比較する。すなわち、チャンネル数による比較、利用頻度による比較、およびNew chが増えたか否かによる比較を行う。
ステップW6では、マスター機器を決定する。どちらをマスター機器にするかを決定する基準は、後述する環境設定画面88で事前にユーザによって設定される。たとえば、チャンネル数が多いほうをマスター機器、利用頻度が多いほうをマスター機器、またはNew chが増えたほうをマスター機器として決定する。ステップW7では、機器Aがマスター機器として決定されたか否かを判断する。機器Aがマスター機器の場合は、この処理を終了し、図9に示したステップS3に進む。機器Aがマスター機器でない場合は、この処理を終了する。
図14は、図2に示した表示部4に表示される環境設定画面88の一例を示す。環境設定画面88は、図6(b)に示された「環境設定」ボタン81dが選択されたときに表示される画面である。
環境設定画面88には、たとえば画面のタイトルとして「環境設定画面」と、選択項目と、「戻る」ボタン88aとが表示される。選択項目には、たとえば「チャンネル設定数が多い機器が親(マスター)となる」、「利用頻度が多い機器が親(マスター)となる」、および「新しいチャンネルが増えた機器が親(マスター)となる」という3つの項目がある。リモコン20のカーソルボタン23を操作して、項目を選択し、決定ボタン24を押すと、その項目のチェックボックスにチェックマークが表示される。選択される項目は、3つの項目のうちいずれか1つであり、1つを選択すると、他の項目に表示されていたチェックマークは消え、選択された項目のチェックマークだけになる。「戻る」ボタン88aが押されると、図6(b)に示した設定画面81に戻る。
図15は、図13に示したテレビ受像機1が切断を検知したときに処理するフローチャートである。このフローチャートは、テレビ受像機1の中央制御装置7によって処理される。切断は、何らかの障害たとえば故障、交換、あるいは設置場所の移動などの影響でネットワーク部分が切断された場合を含む。ネットワークとの接続が切断されたことが通信部10に含まれる接続検知部101によって検知され、通信部10が、接続検知部101によって検知された切断原因と切断があった旨の情報を中央制御装置7に送ると、ステップX1に移る。
ステップX1では、切断の原因が自身の機器つまり機器Aか否かを判断する。ここでの判断は、通信部10から受け取った情報に基づいて、機器A側にて物理的にケーブルが抜けているのか、たとえばケーブルがコネクタに挿入されているかもしくは通電しているか、あるいは機器AはネットワークからIPアドレスを取得できているか、または機器A自体が正常に動作しているかなどによって判断される。機器Aが原因の場合は、ステップX10に進み、機器Aが原因でない場合は、ステップX2に進む。
ステップX2では、切断の原因である機器Bの機器情報、たとえばIPアドレスあるいはMACアドレスなど機器を認識することができる番号などの情報と最終接続時間を、ネットワーク管理部9dに記憶する。ステップX3では、機器Aはマスター機器として、他の機器が接続されるのを待機する。ステップX3では、機器Aにアクセスがあったか否かを判断する。すなわち機器Aが接続されているネットワークに、新たな機器が接続されたか否かを判断する。新たな機器が接続された場合は、ステップX5へ進み、新たな機器が接続されていない場合は、ステップX3へ戻る。
ステップX5では、アクセス機器を確認する。すなわち新たに接続された機器が設定共有機能を有する機器であるか否かを判断する。設定共有機能とは、新たに接続された機器が他の機器に設定されている動作条件情報を受け取って自機器の動作条件情報として利用するための機能である。新たに接続された機器が設定共有機能を有する場合は、ステップX6に進み、新たに接続された機器が設定共有機能を有していない場合は、ステップX3に戻る。共有設定機能を有する機器かどうかの判断は、各機器が共通の認識ソフトウエアを用いて、IPアドレスおよび機器名などを確認する時点で判断する。
ステップX6では、機器Aが初期設定つまり初期設定の状態であるか否かを判断する。たとえば機器A自身が、落雷あるいは停電などの予期せぬ事象の影響によって、設定情報が消去されていないかどうか、あるいはソフトウエアなどのバージョンアップなどによって、設定情報が初期データになっていないかどうか確認する。初期データかどうかの確認は、データメモリ9内の環境データ記憶部9cに記憶されたパラメータが初期設定状態かどうかで判断する。あるいはシステム初期化によってネットワーク管理部9dの情報が初期化されたかどうかによっても判断可能である。機器Aが初期設定でない場合は、ステップX7に進む。機器Aが初期設定の場合は、動作条件情報の送信を中止して、この処理を終了する。終了後、機器Aは、スレーブとして、他機器のマスターからの情報提供を待機する。
ステップX7では、新規共有機器か否かを判断する。すなわち機器Aが接続されたネットワークに新たに接続された機器が、機器Aのネットワーク管理部9dにて管理されている機器かどうか判断する。新たに接続された機器が、機器Aのネットワーク管理部9dにてスレーブとして管理されている機器である場合は、すなわち機器Aがマスターの場合は、ステップX9に進む。新たに接続された機器が、機器Aのネットワーク管理部9dにて管理されている機器でない場合、あるいはマスターとして管理されている機器である場合は、ステップX8に進む。
ステップX8では、機器Aがマスターかスレーブかを判断する。マスターかスレーブかの判断は、ネットワークへの接続順、チャンネル数つまりアプリケーション数とチャンネル数の合計数、機器の利用頻度、あるいはアプリサービスの新規機能追加によって新規に利用することができるチャンネルの適応順によって判断される。ネットワークへの接続順では、たとえば物理的ケーブルが接続された時刻が前である機器、現在のネットワークアドレスを先に取得した機器、もしくはネットワークへの最終接続時刻が後である機器のうちいずれかの条件を満たす機器をマスターの機器とする。チャンネル数では、チャンネル数の多い機器をマスターの機器とする。利用頻度では、利用頻度の多い機器をマスターの機器とする。新規に利用することができるチャンネルの適応順では、新規に利用することができるチャンネルが増えた機器をマスターの機器とする。これらの判断は、図4に示したネットワーク管理部9dに記憶されている機器管理情報を、機器Aおよび機器B双方比較することによって行われる。機器Aがマスターの場合は、ステップX9に進み、スレーブの場合は、動作条件情報の送信を中止して、この処理を終了する。終了後、機器Aは、スレーブとして、他機器のマスターからの情報提供を待機する。
ステップX9では、機器Aは、マスター機器として情報を提供して、この処理を終了する。すなわち動作条件情報を機器Bに送信して、この処理を終了する。ステップX9の処理は、たとえば図9に示したステップS3〜ステップS5で行う。ステップX10では、接続検知部101の検知機能を終了させ、機器A側にてディスプレイなどにエラーメッセージを表示して、ユーザへ通知し、この処理を終了する。次回ネットワークに接続された時、機器Aは、スレーブとして動作する。
このように、第1の情報処理装置たとえばネットワーク対応テレビ受像機50aに含まれる第1の制御手段である中央制御装置7は、予め定める送信条件が成立すると、たとえばネットワークへの他の機器の接続を検出すると、第1の情報処理装置に含まれる第1の記憶手段であるデータメモリ9に記憶された動作条件情報たとえば設定情報および嗜好情報を他の情報処理装置に送信するマスター情報処理装置を決定するために用いられる機器管理情報を要求するための機器管理情報要求情報を、第2の情報処理装置たとえばデジタルレコーダー50bもしくはテレビ録画機能付PC本体に送信し、送信された機器管理情報要求情報に応答して第2の情報処理装置から送信された機器管理情報を受信すると、受信された機器管理情報と、第1の記憶手段に記憶された機器管理情報とを比較し、第1の情報処理装置の機器管理情報が予め定めるマスター条件を満たすと判定したとき、第1の情報処理装置をマスター情報処理装置とし、第1の記憶手段に記憶された動作条件情報を第2の情報処理装置に送信する。さらに第2の情報処理装置が第1の情報処理装置から動作条件情報を受信すると、第2の情報処理装置に含まれる第2の制御手段である中央制御装置7は、受信された動作条件情報のうちで、動作条件情報を記憶するための予め定める記憶条件に合致する動作条件情報を第2の記憶手段に記憶させるので、受信側の機器つまり第2の情報処理装置に設定情報および嗜好情報を含む動作条件情報の取得先を予め設定しておく必要がなく、マスター条件を満たす機器つまり送信側の第1の情報処理装置に設定されている動作条件情報を同じネットワークに接続されている他の機器に直接送信して設定ことができる。したがって、ユーザは、人手による設定操作を行う必要がなく、マスター条件を満たす機器の動作条件情報を他の機器に設定することができる。
さらに、機器管理情報は、自情報処理装置がネットワークに接続された時刻を表す接続時刻情報、自情報処理装置がネットワークアドレスを取得した時刻を表す取得時刻情報、自情報処理装置がネットワークに接続されていた最終時刻を表す最終時刻情報、自情報処理装置に設定されているアプリケーションおよびチャンネルの数を表すチャンネル数情報、自情報処理装置の利用頻度を表す利用頻度情報、およびアプリケーションおよびチャンネルが最後に追加された時刻を表す追加時刻情報のうちの少なくともいずれか1つを含み、第1の制御手段は、これらの情報に基づいて、予め定めるマスター条件が満されるか否かを判定するので、接続時刻情報、取得時刻情報、最終時刻情報、チャンネル数情報、利用頻度情報、および追加時刻情報のうちのいずれかによって、マスター情報処理装置を決定することができる。したがって、ユーザは、目的に応じてマスター情報処理装置を決定するための条件を決定することができる。
本発明の実施のさらに他の形態である情報処理方法は、図9〜図12に示したフローチャートによる処理方法、または図9〜図12に示したフローチャートに図14および図15のフローチャートうち少なくともいずれか1つを加えたフローチャートによる処理方法によって実現される。これらの処理方法は、図1に示した情報処理システム100に含まれる情報処理装置の中央制御装置7が、プログラムメモリ6に記憶されたプログラムを実行することによって処理される。
このように、予め定める動作条件を表す動作条件情報たとえば設定情報および嗜好情報に基づいて動作を行う複数の情報処理装置であって、相互に接続される複数の情報処理装置のうちの第1の情報処理装置たとえばネットワーク対応テレビ受像機50aから、予め定める送信条件が成立すると、第1の情報処理装置に記憶される動作条件情報を、前記複数の情報処理装置のうちの第2の情報処理装置たとえばデジタルレコーダー50bもしくはテレビ録画機能付PC本体に送信し、さらに第2の情報処理装置が第1の情報処理装置から動作条件情報を受信すると、受信された動作条件情報のうちで、動作条件情報を記憶するための予め定める記憶条件に合致する動作条件情報を第2の情報処理装置に記憶するので、受信側の機器つまり第2の情報処理装置に設定情報および嗜好情報を含む動作条件情報の取得先を予め設定しておく必要がなく、既に自機器つまり送信側の第1の情報処理装置に設定されている動作条件情報を同じネットワークに接続されている他の機器に直接送信して設定ことができる。したがって、ユーザは、人手による設定操作を行う必要がない。
さらに、予め定める動作条件を表す動作条件情報たとえば設定情報および嗜好情報に基づいて動作を行う複数の情報処理装置であって、相互に接続される複数の情報処理装置のうちの第1の情報処理装置たとえばネットワーク対応テレビ受像機50aが予め定めるマスター条件を満たすと、たとえばネットワークに機器が接続されたことが検知されたとき、機器管理情報に基づいて第1の情報処理装置がマスター情報処理装置であると決定されると、第1の情報処理装置が、第1の情報処理装置に記憶される動作条件情報を、前記複数の情報処理装置のうちの第2の情報処理装置たとえばデジタルレコーダー50bもしくはテレビ録画機能付PC本体へ送信し、さらに第2の情報処理装置が第1の情報処理装置から動作条件情報を受信すると、受信された動作条件情報のうちで、動作条件情報を記憶するための予め定める記憶条件に合致する動作条件情報を第2の情報処理装置に記憶するので、受信側の機器つまり第2の情報処理装置に設定情報および嗜好情報を含む動作条件情報の取得先を予め設定しておく必要がなく、マスター条件を満たす機器つまり送信側の第1の情報処理装置に設定されている動作条件情報を同じネットワークに接続されている他の機器に直接送信して設定ことができる。したがって、ユーザは、人手による設定操作を行う必要がなく、マスター条件を満たす機器の動作条件情報を他の機器に設定することができる。
本発明の実施の一形態である情報処理システム100の代表的な構成例を模式的に示す。 図1に示した情報処理システム100に含まれるテレビ受像機1の構成を示す。 図1に示した情報処理システム100に含まれる宅内ネットワーク40の接続構成例を示す。 図2に示したネットワーク管理部9dに記憶される機器管理情報を示す。 図2に示したリモコン20の外観の一例を示す図である。 図2に示した表示部4に表示されるメニュー画面および設定画面の例を示す。 図2に示した表示部4に表示される設定画面の他の例を示す。 図1に示したコントロール手段の詳細な構成を示す。 図2に示したテレビ受像機1の送信側が処理するフローチャートである。 図2に示したテレビ受像機1の受信側が処理する前半のフローチャートである。 図2に示したテレビ受像機1の受信側が処理する後半のフローチャートである。 図10に示したステップT6の詳細を示すフローチャートである。 本発明の実施の他の形態である情報処理システムに含まれるテレビ受像機1が行うマスター判定処理のフローチャートである。 図2に示した表示部4に表示される環境設定画面88の一例を示す。 図13に示したテレビ受像機1が切断を検知したときに処理するフローチャートである。
符号の説明
1 テレビ受像機
2 画像入出力部
3 OSD生成部
4,54 表示部
5 記録部
6 プログラムメモリ
7 中央制御装置
8 指示入力部
9 データメモリ
10 通信部
11 計時部
12 アンテナ
20,55 リモコン
21 電源ボタン
22 メニューボタン
23 カーソルボタン
24 決定ボタン
25 戻るボタン
30 放送局
40 宅内ネットワーク
41,50b デジタルレコーダー
42 テレビ録画機能付PC本体
43 メディアコンバータ
44 ルータ
45 ハブ
50a ネットワーク対応テレビ受像機
51 サービス受信手段
52 記憶手段
53 コントロール手段
100 情報処理システム
101 接続検知部

Claims (2)

  1. 予め定める動作条件を表す動作条件情報に基づいて動作を行う複数の情報処理装置がネットワークを介して相互に接続される情報処理システムであって、
    動作条件情報を他の情報処理装置に送信するマスター情報処理装置を決定するために用いられる機器管理情報および動作条件情報を記憶する第1の記憶手段、第1の送受信手段、ならびに前記第1の送受信手段によって情報を送受信させる第1の制御手段を含む第1の情報処理装置と、
    機器管理情報および動作条件情報を記憶する第2の記憶手段、第2の送受信手段、ならびに前記第2の送受信手段によって情報を送受信させる第2の制御手段を含む第2の情報処理装置とを含み、
    前記第1の制御手段は、予め定める送信条件が成立すると、機器管理情報を要求するための機器管理情報要求情報を前記第1の送受信手段によって前記第2の情報処理装置に送信し、
    前記第2の制御手段は、前記第2の送受信手段によって前記第1の情報処理装置から機器管理情報要求情報を受信すると、前記第2の記憶手段に記憶された機器管理情報を前記第2の送受信手段によって前記第1の情報処理装置に送信し、
    前記第1の制御手段は、前記第1の送受信手段によって前記第2の情報処理装置から機器管理情報を受信すると、前記第1の送受信手段によって受信された機器管理情報と、前記第1の記憶手段に記憶された機器管理情報とを比較し、前記第1の情報処理装置の機器管理情報が予め定めるマスター条件を満たすと判定したとき、前記第1の情報処理装置をマスター情報処理装置とし、前記第1の記憶手段に記憶された動作条件情報を前記第1の送受信手段によって前記第2の情報処理装置に送信し、
    前記第2の制御手段は、前記第2の送受信手段によって前記第1の情報処理装置から動作条件情報を受信すると、前記第2の送受信手段によって受信された動作条件情報のうちで、動作条件情報を記憶するための予め定める記憶条件に合致する動作条件情報を、前記第2の記憶手段に記憶させ、
    前記第1の送受信手段は、ネットワークに他の情報処理装置が接続されたことを検出する接続検知部を含み、
    前記予め定める送信条件は、前記接続検知部が、ネットワークに他の情報処理装置が接続されたことを検出したことであり、
    前記機器管理情報は、自情報処理装置に設定されているアプリケーションおよびチャンネルの数を表すチャンネル数情報、自情報処理装置が利用された利用頻度を表す利用頻度情報、およびアプリケーションまたはチャンネルが最後に追加された時刻を表す追加時刻情報のうちの少なくともいずれか1つを含み、
    前記第1の制御手段は、前記第1の情報処理装置のチャンネル数情報が示す数が前記第2の情報処理装置のチャンネル数情報が示す数よりも多いとき、前記第1の情報処理装置の利用頻度情報が示す利用頻度が前記第2の情報処理装置の利用頻度情報が示す利用頻度よりも多いとき、または前記第1の情報処理装置の追加時刻情報が示す時刻が前記第2の情報処理装置の追加時刻情報が示す時刻よりも前であるとき、前記予め定めるマスター条件を満たすと判定することを特徴とする情報処理システム。
  2. 予め定める動作条件を表す動作条件情報に基づいて動作を行う複数の情報処理装置であって、ネットワークを介して相互に接続される複数の情報処理装置のうちの第1の情報処理装置が予め定める送信条件および予め定めるマスター条件を満たすと、第1の情報処理装置が、前記第1の情報処理装置に記憶される動作条件情報を前記複数の情報処理装置のうちの第2の情報処理装置に送信し、さらに前記第2の情報処理装置が前記第1の情報処理装置から動作条件情報を受信すると、受信された動作条件情報のうちで、動作条件情報を記憶するための予め定める記憶条件に合致する動作条件情報を、前記第2の情報処理装置に記憶し、
    前記第1の情報処理装置は、ネットワークに他の情報処理装置が接続されたことを検出する接続検知部を含み、
    前記予め定める送信条件は、前記接続検知部が、ネットワークに他の情報処理装置が接続されたことを検出したことであり、
    前記予め定めるマスター条件は、前記第1の情報処理装置における、設定されているアプリケーションおよびチャンネルの数を表すチャンネル数情報が示す数が、前記第2の情報処理装置におけるチャンネル数情報が示す数よりも多いとき、前記第1の情報処理装置における、利用された利用頻度を表す利用頻度情報が示す利用頻度が、前記第2の情報処理装置の利用頻度情報が示す利用頻度よりも多いとき、または前記第1の情報処理装置における、アプリケーションまたはチャンネルが最後に追加された時刻を表す追加時刻情報が示す時刻が、前記第2の情報処理装置における追加時刻情報が示す時刻よりも前であるときであることを特徴とする情報処理方法。
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