JP5005826B1 - エアーコンディショナーの室内機から吹き出された空気の流れ方向を制御する指向制御板 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エアーコンディショナーの室内機35から吹き出された空気の流れ方向を制御する指向制御板1であって、指向制御板1は、室内機35の空気吹出口351の前方から吹き出される空気を受けるウィングプレート4と、このウィングプレートを天井面2に取り付けるためのアーム52とを有する。そしてウィングプレートは、その横断面が連続した凹凸面形状であるとともに、その一部に空気抜け孔50を有するようにした。また、アームはその幅方向に弾性によって伸縮することが可能であり、作業者が指でアームを押さえてその幅を狭め、その状態でアームをグリルGの隙間に挿入後、押さえていた指を離して弾力を解放すると、アームが元に戻るので、グリルGの狭い隙間(開口)であってもアームの差し込み及び取付けができる。
【選択図】図1
Description
このうち、室内機を家屋の壁面や天井面に埋め込んで設置するタイプ(以下、埋め込みタイプ)の場合、見栄えや取り付けスペースの面からオフィスや店舗などで普及している。
いずれの埋め込みタイプであってもその室内機には、風を吹き出す空気吹出口を有する。
また、室内機が壁面に取り付けられる場合、横方向から冷風が供給される。その場合、冷風に当たると、体調に影響を及ぼす場合もある。
すなわち、本発明は、室内機と室外機を有し室内機が家屋の壁面や天井面に埋め込まれ
る埋め込みタイプのエアーコンディショナーに用いられ、前記室内機の空気吹出口から吹き出る空気の流れ方向を制御するため、前記室内機の空気吹出口の前方に取り付けられる指向制御板であって、前記室内機の空気吹出口から吹き出される空気を受ける面板部と、この面板部を前記室内機の空気吹出口の前方に取り付けるための取付部とを有し、前記面板部は、その横断面が連続した凹凸面形状であるとともに、その一部に空気抜け孔を有することを特徴とする。
前記基台にアームを取り付けるためのアーム取付具とを有し、前記基台は、前記アームの回動を抑止する回動抑止部とを有し、前記アームは、その基部に前記回動抑止部と噛合する内歯車部が形成されることを特徴とする。
前記基台にアームを取り付けるためのアーム取付具とを有し、前記基台は、前記アームの回動を抑止する回動抑止部を有し、前記アームは、元が一つで先が二つに分かれ二股状になる一対のアーム片を有するとともに当該アーム片に支持される二股ばねを有し、当該二股ばねを取り付けるためのばね取付部が前記アーム片に形成され、各アーム片の自由端部は、鉤部にされていることを特徴とする。
前記基台にアームを取り付けるためのアーム取付具とを有し、前記基台は、前記アームの回動を抑止する回動抑止部を有し、前記アームは、その基部に前記回動抑止部と噛合する内歯車部が形成されていることを特徴とする取付部でもある。
図1及び図13からわかるように、本実施例の指向制御板1は、天井面2に埋設されたエアーコンディショナーの室内機35の空気吹出口351から吹き出る空気(風ともいう)を受けて、空気吹出口から吹き出る矢印Aで示す風(図11参照)を所望方向に案内する面板部としてのウィングプレート4と、ウィングプレート4を含む指向制御板を室内機35の空気吹出口(351)の前方(空気吹出口の手前側)に取り付けるための取付部5、5とを有する(図1〜6参照)。
また、基台51は、その縦断面形状で、頭部508と脚部509の頭部508寄り部分が厚肉な形状をなす(図5、12参照)。なお、脚部509の下部は、支持板509aによってウィングプレート4に支持され、これにより、基台51の強度を高めている。
さらにまた、ピボット514と対向する側、つまり上方に前記副円部513が形成されている(図6、11参照)。よって、ピボット514と副円部513とは同軸線上に位置する。副円部513については後で詳しく述べる。
外力によって外れる程度のものである。但し、180°に限定されるものではなく150°でも270°でも360°等でもよい。
また、ピボット514がそれまで嵌り合っていた内歯車部58の凹部581aから離れ、隣接する凸部581bを乗り越え、凸部581bに隣接する次の凹部581aと嵌り込む一連の動作もスムーズにできる。
それ故、フック部59は、アーム52の長手方向に延びる中心軸cを含む平面に対して
対称な一対の鉤部61を有する(図8参照)。但し、フック部59が一対の鉤部61を有すればよく必ずしも対象な形状でなくてもよい。鉤部61は、鉤を倒立したごとき形状(換言すると、Jの字を倒立させたごとき形状)をしている。当該一対の鉤部61同士の間には、前記一対の鉤部61同士の間の間隔を弾力により可変する間隔可変部70を有する。
間隙sは、その長さが、前記中空Sよりも長くされているが(図8参照)、両者の長さは同じであってもよい。
この結果、障害物にエアーコンディショナーの風が当たることに起因して、その進行が妨げられるのを回避し易くできる。
アーム52とウィングプレート4とを取り付けるには、アーム52の内歯車部58に基台51の回動抑止部511を内嵌し、その後、指圧受部553の嵌合突起551を基台51の貫通孔515に圧入する(図5、7参照)。
すなわち、ウィングプレート4は、その横断面が凹面形状をした部位である谷部40と凸面形状をした部位である山部41とが連続してなる扁平S字状をしている。よって、室内機35の空気吹出口351から吹き出した風Aは、ウィングプレート4の表面に沿って流れる(図11参照)。そして、風受け面43−空気抜け孔50−下向き面44に至った風Aは、指向制御板1の先端に向かう間に波形をした風になる。
一方、室内機35の空気吹出口351から吹き出した風のうち、空気抜け孔50を通過しない風もある。当該風Aもウィングプレート4の表面に沿って流れる。つまり空気抜け
孔50を通過した風と、空気抜け孔50を通過しなかった風とが、面板部の両面に沿って流れ、波形の風になる。
さらに、ウィングプレート4はその横断面でS字状に湾曲しているため、ウィングプレート4が平板な場合に比べ、強度が高まる。強度が高まればウィングプレート4の肉厚を薄くできる。よって、ウィングプレート4の軽量化が可能であり、延いてはアーム等を含む取付部の軽量化も可能となるため、指向制御板全体の重量を軽減することができる。
2をアーム取付具55によって取り付けるものであるため、本実施例で示したウィングプレート4に限らず、他の形状のウィングプレート4にも適用することができる。
実施例2の指向制御板1が実施例2のそれと異なる点は、間隔可変部70の先部521の形態である。よって、異なる点についてのみ説明する。
実施例3の指向制御板1が実施例2の指向制御板1と異なる点は、アーム52の先部521の形態である。詳しくは間隔可変部70の形態が異なる。よって、異なる点についてのみ説明する。
また、実施例3では、フック部がなく、実施例2の段差面613aに相当するものが直接、間隔可変部70に形成されている。実施例2の間隔可変部70も実施例1と同様に弾力を有する。
,24参照)。詳しくは、ピボット514と同型状の支持点517が三点設けられており、回動抑止部における円周方向に占める割合が1/4の範囲でそれらが等間隔に形成されている。
なお、この実施例では、ウィングプレート4に空気抜け孔50のないものを採用した。
実施例4の指向制御板1が実施例1−3の指向制御板1と異なる点は、前記アームの形態である。つまりアームは、根元近傍から二つに分かれた二股状をしていること、ウィングプレート4に空気抜け孔50が無いことである。よって、異なる点についてのみ説明する。
アーム52は、一対のアーム片53a、53bを有している(図28〜31参照)。そして、アーム52は、その全体形状が恰もピンセットの如く、元が一つで先が二つに分かれた二股状をしている(図25〜31参照)。その開き角度は30°位である。
また、ばね取着部533は、離隔する3つの部位から構成され、それぞれ上位部533a、中位部533b及び下位部533cからなる(図30参照)。上位部533a及び下位部533cは、各アーム52の各アーム片53a、53bの中心線c1から一方の側に変位し、中位部533bは中心線から他方の側に変位している(図30参照)。
3aとアーム片53bに外力が掛からない状態のとき、前記ばね取着部533の倒立L字状をした上位部533aの天井部位と二股ばね80の各椀部803の先端との間は幾分離隔するようになっている(図28、29、31参照)。これにより、上位部533aと二股ばね80の各椀部803の先端との間に遊びを持たせ、アーム52に大きな負荷が掛かったときにアーム52から二股ばね80が抜け出るのを防止するようにしている。
図32では、天井面2(図32では図示せず)に設けられた空気吹出口351に取り付けられるグリルGの高さ寸法が、先に述べた実施例のグリルG(図31(c)図参照)の高さ寸法よりも高く、かつその上縁、すなわち空気吹出口内の部材に一対の鉤部61を掛止した場合を示す。
この場合も、本実施例4の先の場合と同様の作用効果を奏する。
図33では、天井面2に設けられた空気吹出口351に取り付けられるグリルGの構成部材である桟の上縁、すなわち空気吹出口内の部材に一対の鉤部61を掛止した場合を示す。
この場合も、本実施例4の先の場合と同様の作用効果を奏する。
図34では、空気吹出口351に取り付けられるグリルGの構成部材である桟が、その下縁に空気吹出口351の長手方向に延びている。桟の長手方向に直行する断面(横断面)は、逆T字状であり、空気吹出口351の下端側に突き出し縁を形成している。この突き出し縁に鉤部61が掛止し、これにより、指向制御板が、空気吹出口351の前方に取り付けられるようになる。上記のような桟が複数あるグリルGに適用したものが本例である。また、このような桟も空気吹出口351内の部材である。
図34では、桟が複数あるグリルGに指向制御板を適用したものを示した。本例では前記したグリルGの構成部材である桟の代わりに、空気吹出口351の内周縁に横断面で逆T字状をした縁取りを行い、この縁取りの突き出し縁に鉤部61を掛止する場合を示す。他は図34の場合と同様である。
この場合も、本実施例4の先の場合と同様の作用効果を奏する。
2 天井面
4 ウィングプレート(面板部)
5 取付部
35 室内機
40 谷部
41 山部
43 風受け面
44 下向き面
50 空気抜け孔の総称
50c 空気抜け孔(貫通孔)
50s 空気抜け孔(貫通孔)
51 基台
52 アーム
53a アーム片
53b アーム片
55 アーム取付具
57 中央板部
58 内歯車部
59 フック部
61 鉤部
70 間隔可変部
80 二股ばね
351 空気吹出口
501 上流縁
501a 斜縁
501b エッジ
502 下流縁
508 頭部
509 脚部
509a 支持板
511 回動抑止部
512 主円部
513 副円部
514 ピボット
515 貫通孔
516 スポーク形状部
517 支持点
521 アームの先部
531 アームの基部
533 ばね取着部
533a 上位部
533b 中位部
533c 下位部
551 嵌合突起
553 指圧受部
571 コイル設置部(ばね取付部)
581 凹凸部
581a 凹部
581b 凸部
591 波形状部
591a 波形状部の爪
611 連結桿
613 鉤部
613a 段差面
801 コイル部分
803 腕部
A 空気吹出口から出る風
G グリル
S 間隔可変部の中空
S1 室内機の狭い間隔
c 中心軸
s 間隙
Claims (8)
- 室内機と室外機を有し室内機が家屋の壁面や天井面に埋め込まれる埋め込みタイプのエアーコンディショナーに用いられ、前記室内機の空気吹出口から吹き出る空気の流れ方向を制御するため、前記室内機の空気吹出口の前方に取り付けられる指向制御板であって、
前記室内機の空気吹出口から吹き出される空気を受ける面板部と、
この面板部を前記室内機の空気吹出口の前方に取り付けるための取付部とを有し、
前記面板部は、凸状に湾曲する山部と、凹状に湾曲する谷部とからこれら山部及び谷部が連続することで、連続した凹凸面形状の横断面をS字状に形成し、S字状の一方の端部において、前記山部は、その頂上から下降する下降面を形成し、他方の端部において、前記谷部は、その谷底から上昇する上昇面を有するとともに前記山部から谷部へ下降する斜面に空気抜け孔を有することを特徴とする指向制御板。 - 室内機と室外機を有し室内機が家屋の壁面や天井面に埋め込まれる埋め込みタイプのエアーコンディショナーに用いられ、前記室内機の空気吹出口から吹き出る空気の流れ方向を制御するため、前記室内機の空気吹出口の前方に取り付けられる指向制御板であって、
前記室内機の空気吹出口から吹き出される空気を受ける面板部と、
この面板部を前記室内機の空気吹出口の前方に取り付けるための取付部とを有し、
前記面板部は、その横断面が連続した凹凸面形状であるとともに、空気抜け孔を有し、
前記取付部は、
前記面板部に設けられた基台と、
この基台に対して回動自在なアームと、
前記基台にアームを取り付けるためのアーム取付具とを有し、
前記基台は、前記アームの回動を抑止する回動抑止部とを有し、
前記アームは、その基部に前記回動抑止部と噛合する内歯車部が形成され、前記アームの自由端部側にはフック部が形成され、前記フック部は前記アームの両側に一対の鉤部を有するとともに、当該鉤部同士の間には、前記鉤部同士の間の間隔を可変する間隔可変部を有し、
前記間隔可変部は、元が一つで先が二つに分かれた二股状をしており、当該二つに分かれた各先の部分である先部は中空を有し、当該各先部のそれぞれに前記鉤部が設けられていることを特徴とする指向制御板。 - 前記各先部同士の間は、間隙が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の指向制御板。
- 前記間隔可変部は、その先端が分断されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の指向制御板。
- 前記一対の鉤部の先端部には、複数の爪を有することを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の指向制御板。
- 前記空気抜け孔は、指向制御板を室内機に取り付けた状態において、前記横断面でS字状をした前記面板部のうち、室内機から出る風が直接当たる面において前記谷部及び前記山部の境界よりも前記谷部側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の指向制御板。
- 前記空気抜け孔のうち、室内機から出る風が当該空気抜け孔に向かう場合における上流側の縁が、上流側から下流側にかけて斜めに下降する斜縁に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の指向制御板。
- 前記フック部は、その先端部位が波形状にされていることを特徴とする請求項2に記載の指向制御板。
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