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JP3183736U - エアコン用風向調整具 - Google Patents

エアコン用風向調整具 Download PDF

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JP3183736U
JP3183736U JP2013001422U JP2013001422U JP3183736U JP 3183736 U JP3183736 U JP 3183736U JP 2013001422 U JP2013001422 U JP 2013001422U JP 2013001422 U JP2013001422 U JP 2013001422U JP 3183736 U JP3183736 U JP 3183736U
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Inventor
生治 岩崎
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アイディー・シー株式会社
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Abstract

【課題】風向調整具を付けることによってエアコンから吹き出す空調風の向きを変えることができ、しかも空調風が吸込み口に向かって逆流することがないエアコン用風向調整具を提供する。
【解決手段】エアコン用風向調整具は、吹出し口周辺のエアコン外装に取り付けられる基台21と、基台に取り付けられる支持柱22と、支持柱によって吹出し口と並行に支持される短冊形状の羽板3と、支持柱と基台又は羽板との間に設けられる角度調整部5、6と、羽板の吸込み口側の長辺に、吹出し口に向けて立設される逆流防止板4と、を備え、逆流防止板は、その先端部41が羽板の内側に傾斜した位置となるように設けられているため、羽板の表面に沿って後方側に向かう空調風をせき止めて、エアコンの吹出し口から吹き出した空調風が後方側に位置する吸込み口に向かって流れることを防止することができる。
【選択図】図1

Description

本考案は、エアコン(エアコンディショナ、空調装置)の吹出し口から吹き出る空調風の向きを調整するためのエアコン用風向調整具に関する。更に詳しくは、風向調整具を取り付けることによって、エアコンの吸込み口等の意図しない方向に空調風が逆流することがないエアコン用風向調整具に関する。
エアコンの吹出し口から吹き出る空調風を所望の方向に変えるための風向調整具が種々検討されている(例えば、特許文献1及び2を参照。)。このような風向調整具は、エアコンの吹出し口周辺に設置されて使用されるものである。
例えば、特許文献1に記載されている風向調整具は、支持アームによって吹出し口から一定の距離を空けて設けられるルーバによって吹出し口からの空調風の向きを必要な方向に整流し、ルーバの先端側から吹き出るように風向きを変えるものである。また、特許文献2に記載されている風向調整具は、風向制御板部の長手方向に突出するスライド板を付設して、そのスライド板の突出量を調節することにより風向調整具の幅を様々な吹き出し口の幅に対応することができるようにしたものである。
特開2004−138363号公報 実用新案登録3098996号公報
しかし、特許文献1及び2に記載された風向調整具は、図12に示すように、羽板3とエアコン9の吹出し口91との間の隙間があるため、空調風8の一部85が羽板3の後端側からも吹き出す。この空調風8の一部85は、天井埋め込み式のエアコン9であると、吹出し口91の近隣に設けられている空気吸込み口92まで到達してエアコン9内に再度取り込まれてしまう。多くのエアコンでは、空気吸込み口92近傍には室温を測定するための温度センサが設けられている。このため、吹出し口91から送り出された冷気の一部85が吸込み口92周辺に逆流すると、温度センサによって計測される温度が実際の室温よりも低い温度になってしまい、室内温度が設定温度より高くてもエアコンが設定温度通りに動作しないという問題があった。
また、空調風がルーバの両側方にも流れてしまい、意図した先端方向への風量が低下するという問題もあった。
更に、特許文献2の風向調整具は、スライド板によるスライド機構を備える分だけ重くなり、より強固に固定しなければならなくなる。
本考案は、上記のような問題に鑑み、風向調整具を付けることによってエアコンから吹き出す空調風の向きを変えることができ、しかも空調風が吸込み口に向かって逆流することがないエアコン用風向調整具を提供することを目的とする。
本考案は、以下の通りである。
1.空気の吸込み口と吹出し口が備えられたエアコンの該吹出し口からの風向きを調整するエアコン用風向調整具であって、
前記吹出し口周辺のエアコン外装に取り付けられる基台と、
前記基台に取り付けられる支持柱と、
前記支持柱によって前記吹出し口と並行に支持され、その長辺と垂直方向に、その表面に沿って前記吹出し口からの空気を送り出す短冊形状の羽板と、
前記支持柱と前記基台又は前記羽板との間に設けられ、前記羽板の向きを前記吹出し口に対して所定の角度で固定する角度調整部と、
前記羽板の前記吸込み口側の長辺に、前記吹出し口に向けて立設される逆流防止板と、を備え、
前記逆流防止板は、その先端部が前記羽板の内側に傾斜した位置となるように設けられていることを特徴とするエアコン用風向調整具。
2.前記逆流防止板の先端部は、前記羽板に垂直な面から10度以上内側に傾斜した位置である前記1.記載のエアコン用風向調整具。
3.前記逆流防止板は、その先端側が前記羽板の内側方向に傾斜する屈折形状に形成されている前記1.又は前記2.記載のエアコン用風向調整具。
4.前記逆流防止板は、その先端側が前記羽板の内側方向に湾曲する弧形状に形成されている前記1.又は前記2.記載のエアコン用風向調整具。
5.前記羽板の両短辺に、前記吹出し口に向けて立設される整流板を更に備え、
各前記整流板は、前記吸込み口側において前記逆流防止板と接続されている前記1.乃至4.のいずれかに記載のエアコン用風向調整具。
6.前記羽板は空隙を介して対向するベース部材と表面部材とから構成され、該表面部材が前記吹出し口と対向して配設される前記1.乃至5.のいずれかに記載のエアコン用風向調整具。
7.前記ベース部材には前記吹出し口に対して凹部が形成されており、
前記表面部材は、前記凹部を覆う樹脂シートである前記6.記載のエアコン用風向調整具。
8.前記羽板は、前記支持柱を固定する取付孔を、前記羽板の短辺方向に所定の間隔で複数具備する前記1.乃至7.のいずれかに記載のエアコン用風向調整具。
9.前記逆流防止板は、前記支持柱を挿通させるための挿通溝が形成されている前記1.乃至8.のいずれかに記載のエアコン用風向調整具。
10.前記整流板は、2つの前記エアコン用風向調整具の前記整流板の外面を互いに接した形で連結して固定するための連結孔を備え、
前記連結孔は連結部材によって係止される前記5.乃至9.のいずれかに記載のエアコン用風向調整具。
本考案のエアコン用風向調整具によれば、前記吹出し口周辺のエアコン外装に取り付けられる基台と、前記基台に取り付けられる支持柱と、前記支持柱によって前記吹出し口と並行に支持され、その長辺と垂直方向に、その表面に沿って前記吹出し口からの空気を送り出す短冊形状の羽板と、前記支持柱と前記基台又は前記羽板との間に設けられ、前記羽板の向きを前記吹出し口に対して所定の角度で固定する角度調整部と、前記羽板の前記吸込み口側の長辺に、前記吹出し口に向けて立設される逆流防止板と、を備え、前記逆流防止板は、その先端部が前記羽板の内側に傾斜した位置となるように設けられているため、羽板の表面に沿って後方側に向かう空調風をせき止めて、エアコンの吹出し口から吹き出した空調風が後方側に位置する吸込み口に向かって流れることを防止することができる。そして、逆流防止板が羽板の内側方向に傾斜していることにより、後方に向かう一部空調風を前方側へ戻るように誘導し、空調風を効果的に前方に送り出すことができる。
特に、空気の吸込み口と吹出し口との距離が短い天井埋め込み式のエアコン等においては、吹出し口から吹き出した空調風の一部が吸込み口から再度取り込まれることにより室温が誤って計測されることがないため、設定温度に従ってエアコンを作動させることができる。
前記逆流防止板の先端部は、前記羽板に垂直な面から10度以上内側に傾斜した位置である場合は、羽板の表面に沿って後方側に向かう空調風をせき止めると共に、前方側から送出されるように誘導することができるため、空調風の後方への逆流防止と前方への送出をより効果的にすることができる。
前記逆流防止板は、その先端側が前記羽板の内側方向に傾斜する屈折形状に形成されている場合は、逆流防止板の断面形状及び羽板との接合構造が単純で、羽板及び逆流防止板を一体に成形することが容易になる。
前記逆流防止板は、その先端側が前記羽板の内側方向に湾曲する弧形状に形成されている場合は、逆流防止板の断面形状及び羽板との接合構造が単純で、羽板及び逆流防止板を一体に成形して強度を高めることができる。
前記羽板の両短辺に、前記吹出し口に向けて立設される整流板を更に備え、各前記整流板は、前記吸込み口側において前記逆流防止板と接続されている場合は、羽板の短辺方向(吹出し口の側方)へ向かう空調風をせき止め、必要とする前方のみに空調風を吹き出すようにすることができる。
前記羽板は空隙を介して対向するベース部材と表面部材とから構成され、該表面部材が前記吹出し口と対向して配設される場合は、空隙を挟んだ2層構造の羽板とし、空隙によりベース部材(羽板裏面)と表面部材(羽板表面)との熱伝導を抑制することにより、冷たい空調風により羽板裏面等に結露が生じることを抑制することができる。
前記ベース部材には前記吹出し口に対して凹部が形成されており、前記表面部材は、前記凹部を覆う樹脂シートである場合は、空隙の層を有する羽板を容易且つ安価に作製することができる。
前記羽板は、前記支持柱を固定する取付孔を、前記羽板の短辺方向に所定の間隔で複数具備する場合は、基台に対する羽板の位置を短辺方向に調整することができ、吹出し口との位置関係により基台を設置する場所に制限があっても、羽板の位置を最適に調整することができる。
前記逆流防止板は、前記支持柱を挿通させるための挿通溝が形成されている場合は、吹出し口と羽板との間隔を狭めるために支持柱の角度を変えたとき等に、支持柱が逆流防止板にぶつかって制限されることなく、支持柱及び羽板の位置や角度を自由に調整することができる。
前記整流板は、2つの前記エアコン用風向調整具の前記整流板の外面を互いに接した形で連結して固定するための連結孔を備え、前記連結孔は連結部材によって係止される場合は、複数の風向調整具を連結することによってルーバ全体の長さ(羽板の長辺方向の長さの合計)を調節し、様々な長さの吹き出し口に1種類の風向調整具で対応することができる。例えば、羽板の長辺の長さよりも長い吹出し口が備えられたエアコンであっても、連結により吹出し口を全て覆うことができる。また、長辺の長さが吹出し口の長さよりも短い羽板であれば、1つの吹出し口から吹き出る空調風を複数の方向に分割して吹き出したい場合に、連結した複数の羽板を用いて、それぞれの方向に各羽板の向きを調整することができる。
本考案について、本考案による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述によって更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
エアコン用風向調整具の外観を示す上方から見た斜視図である。 エアコン用風向調整具の外観を示す下方から見た斜視図である。 エアコン用風向調整具の外観を示す側面図である。 2つの羽板を連結したエアコン用風向調整具の外観を示す斜視図である。 空隙を挟んだ2層構造のエアコン用風向調整具を説明するための斜視図である。 基台と支持柱を説明するための斜視図である。 角度調整部において軸体と軸受体とが嵌合している状態を説明するための断面図である。 角度調整部において軸体と軸受体との嵌合が外れている状態を説明するための断面図である。 エアコン用風向調整具による空調風の流れを説明するための模式断面図である。 エアコン用風向調整具による空調風の流れを底面側(下方)から撮影した画像である。 エアコン用風向調整具による空調風の流れを側面側(側方)から撮影した画像である。 従来のエアコン用風向調整具による空調風の流れを説明するための模式断面図である。
以下、図を参照しながら本エアコン用風向調整具を詳しく説明する。
ここで示される事項は例示的なもの及び本考案の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本考案の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本考案の根本的な理解のために必要である程度以上に本考案の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本考案の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
各種エアコンには、室内の空気を取り込む吸込み口と、室内に空調風を送り出す吹出し口が備えられている。通常、吹出し口にはルーバが備えられており、ルーバの向きを調整することによって空調風の風向きを調整可能になっている。しかし、使用環境や使用者毎の感覚の違いにより、吹出し口からの空調風を人が直接受けないようにする等、更に風向の調整を要する場合が多い。
本考案のエアコン用風向調整具1は、エアコン室内機の空調風の吹出し口周辺に取り付けて使用される風向調整具であり、図1〜図3に例示するように、基台21と、支持柱22と、羽板3と、を備えている。羽板3は、その向きを吹出し口に対して所定範囲の角度で調整可能であり、基台21及び支持柱22を介してエアコン室内機の外装9の吹出し口91近傍に取り付けられる。
エアコン用風向調整具1を取り付けるエアコンの室内機の形態は、任意に選択することができる。例えば、図3に示すように、エアコン底面に吸込み口92を備え、その周りに吹出し口91が設けられている天井埋め込み型が挙げられる。この吹出し口が側面に設けられているものもある。また、正面や上面に吸込み口、正面下方に吹出し口が設けられている壁面設置形、正面に吸込み口及び吹出し口が設けられている床置き型等のエアコンがある。本エアコン用風向調整具は、エアコンの室内機に限らず、室外機がないエアコンにも用いることができる。
エアコン用風向調整具1を構成する部材の材質は特に問わず、樹脂、金属等の任意の材質を用いることができる。
エアコン用風向調整具1の基台21は、エアコン用風向調整具1をエアコン外装に固定するためのものである。基台21をエアコンの外装に取り付ける方法は任意に選択することができる。例えば、粘着テープ等の粘着剤、接着剤、磁石、ネジ等を用いて、基台21をエアコンの外装に取り付けることがきる。
支持柱22は、羽板3がエアコンの吹出し口に対して一定の間隔で並行した状態で固定されるように支持するためのものである。このため、支持柱22は基台21と組み合わされ、前記状態を保つことができる位置となる吹出し口91周辺のエアコン外装9に取り付けられる。支持柱22の形状や寸法は特に問わない。また、支持柱22は1つであってもよいし、2以上備えられてもよい。
羽板3は、エアコンの吹出し口91から吹き出る空気である空調風を一方の面で受け止めて、空調風の向きを変える短冊形状体である。羽板3の形状は特に問わず、例えば、略平坦な短冊形状の板状体とすることができる。羽板3は、前記支持柱22により、エアコンの吹出し口91と間隔を空けて、吹出し口91と並行するように配設することができる。
羽板3において、吹出し口91と対向して空調風を受ける面を表面31、その反対側の面を裏面(又はベース面)と呼ぶ。また、短冊形状の羽板3において、吹出し口91から吹き出された空調風を送り出す側の長辺を前方端辺32、その反対側即ち通常吸込み口92に近い側の長辺を後方端辺33、空調風を送り出す方向とは垂直方向にある両短辺を側端辺34及び35とする。つまり、空調風は、羽板3の表面31とほぼ平行に、前方端辺32とは垂直方向(前方)に送り出される。
羽板3の大きさは特に問わない。上記「長辺」及び「短辺」の語は、一般的なエアコンの吹出し口91が長方形であるのに合わせて便宜的に呼ぶものであり、それぞれの寸法は特に問わない。以下、羽板3の上記長辺方向を長さ、上記短辺方向を幅と呼ぶ。
羽板3の幅をエアコンの吹出し口91の幅より大きくすることにより、また羽板3の長さをエアコンの吹出し口の長さより大きくすることにより、吹出し口91から吹き出す空調風を漏れなく捉えるようにすることができる。また、羽板3の長さを、エアコンの吹出し口91の長さを2以上で分割した長さとし、図4に例示するように、羽板の長辺方向に複数の羽板3a、3bを連結し、全体として吹出し口91の長さ程度となるエアコン用風向調整具1’とすることもできる。
羽板3には、後方端辺33に、エアコン外装9の吹き出し口91に向けて立設される逆流防止板4が設けられる。羽板3と逆流防止板4は一体に成型されてもよいし、別の部材が後方端辺33において接続(接合)されてもよい。逆流防止板4は、後方へ空調風が吹き出ることを防ぐための板状体であり、その高さは適宜選択することができる。また、「吹出し口に向けて立設」とは、逆流防止板4が羽板3の吹出し口と対向する表面31に立設されていることを示し、吹出し口に向く角度で立設されていなくてもよい。
逆流防止板4の先端部41は、羽板3の内側に傾斜した位置となるように設けられる。何らかの逆流防止板が備えられていても、その先端側が内側に傾斜していない場合には、一部の空調風が逆流防止板を越えて後方に漏れ出すことが実験により確かめられた。逆流防止板4の先端側が羽板3の内側、即ち前方側に傾斜していることによって、羽板3の表面に当たって後方側へ流れる空調風が前方側へ戻るように誘導し、逆流防止板が傾斜していない場合に比べてはるかに効果的に、空調風を前方に送り出すことができる。
羽板3の前方に向けて傾斜した逆流防止板4によって、羽板3の後方側へ空調風が流れ出ることを防止し、前方側から吹き出る空調風の風量が吹き出し口91から吹き出る空調風のほとんどを前方に送り出すことができる。
逆流防止板4の先端側が傾斜する形態は、任意に選択することができ、例えば、平板である逆流防止板4を前方側へ傾斜するように立設させることが挙げられる。また、図3に例示するように、途中で前方側へ折れ曲がるように(断面が「く」の字型となるように)屈折させた逆流防止板4としてもよい。更に、断面が弧状の逆流防止板4を、その先端側が羽板3の内側方向に湾曲する(後方に凸となる)ように設けてもよい。
先端側の傾斜の度合いは適宜選択できる。先端が羽板3に対して垂直方向にあるときの角度を0度とすると、例えば、その内側に10度以上傾斜(より好ましくは15度)した位置に逆流防止板4の先端部41があるようにすることができる。10度以上傾斜させることにより、空調風が逆流防止板4を越えて後方に漏れ出すことがなく、ほとんどの空調風を羽板3の前方側へ送り出すことができる。尚、傾斜角度は通常30度以下とすることが好ましい。
また、羽板3の両短辺(側端辺34及び35)に、それぞれ吹出し口91に向けて立設される整流板7(71、72)を更に備え、各整流板7は、吸込み口92側(後方端辺33側)において逆流防止板4と接続されるようにすることができる。整流板7は、羽板3や逆流防止板4と一体に成型されてもよいし、別の部材として羽板3及び逆流防止板4と接続(接合)されてもよい。整流板7は、羽板3の側方へ空調風が吹き出ることを防ぐための板状体であり、その高さや形状は適宜選択することができる。
整流板7の後方側は逆流防止板4と接続されるため、連続した高さとすることが好ましい。また、整流板7の前方側の端部の高さは任意とすることができ、例えば、図1〜3に表されているように、整流板7の後方側の端部から前方側の端部にかけて高さが低くなっていくような形状であってもよい。
また、整流板7は、2つのエアコン用風向調整具1の整流板7の外面を互いに接した形で連結して固定するための連結孔73を備え、その連結孔73が連結部材によって係止されるようにすることができる。連結方法は特に限定されず、例えば、連結部材74として、連結孔73に挿通するボルト等を用いることができる。このようにすれば、図4に示すように2つの羽板3a、3bを並べ、隣り合う整流板72a、72bの連結孔73にボルト等の連結部材74を挿通固定して、1つのエアコン用風向調整具1’として取り扱うことができる。更に、隣り合う整流板7同士が互いに嵌合できる嵌合構造を備えても良い。
また、羽板3は、空隙を介して対向するベース部材3と表面部材37とから構成され、表面部材37が吹出し口91と対向して配設されるようにすることができる。すなわち、羽板は、ベース部材3と表面部材37とからなる2層構造となる。この2層間の空隙によって、羽板の表裏間の熱伝導性が低くなり、羽板3の表面が空調風により冷やされても裏面側が冷えにくくなり、裏面に結露を生じて、水滴が落下したりカビが生えたりすることを防止することができる。
具体的には、ベース部材3には吹出し口91に対して凹部が形成されており、表面部材37は、前記凹部を覆う樹脂シートとすることができる。凹部の形状、大きさ、数等は任意とすることができる。例えば、図5に示すように、羽板を構成するベース部材3の表面側に複数の凹部36を形成し、その凹部36を樹脂製のシート37で覆うことにより羽板を形成することができる。また、ベース部材3と表面部材37とからなる2枚の板材を、枠体やリブを介して貼り合わせるような方法によっても、空隙を挟んだ構造の羽板を形成することができる。
支持柱22と、基台21又は羽板3と、の間には角度調整部5、6が設けられる。角度調整部5により、エアコンの吹出し口91と平行な軸を中心として、吹出し口91に対する羽板3の角度を任意に変えることができる。この角度調整部5の構造は、エアコン用風向調整具1を設置するときや風向きを調整するときのみ羽板3の角度調節が可能とし、エアコンの使用中は羽板3を調整した角度に安定して固定できることが好ましい。角度調整部5の構造として、ネジ止め及びバネ止め等、既知の軸受け構造を適宜選択して用いることができる。また、角度調整部は、図6に示すように支持柱22と基台21との間に設けてもよいし、支持柱22と羽板3との間に設けてもよい。更に、支持柱22と角度調整部5を一体とすることもできる。角度調整部5は1つ設けてもよいし、2つ設けてもよい。
支持柱22に2つの角度調整部を設ける場合は、同じ軸受け構造を用いてもよいし、図3の角度調整部5、6に例示するように、異なる軸受け構造を用いてもよい。
羽板3の支持柱22を設ける位置は少なくとも1箇所とすることができるが、複数箇所であっても良い。また、支持柱22を設ける位置を、設置時に選択できるようにしてもよい。例えば、角度調整部6を構成するのに、支持柱22の軸61(図6参照)を挿通固定する取付孔62(図1参照)を、羽板3の短辺方向に所定の間隔で複数具備することができる。このようにすれば、エアコン用風向調整具1を組み立てる際に、支持柱22の軸61を挿入する取付孔62を適宜選択することによって、羽板3の位置を前後にずらすことができ、羽板3の表面が適切に吹出し口91を遮るように調節することができる。
また、図6及び図7に示すように、角度調整部5は、軸体51と、軸体51を支持する軸受体53とを備えて構成することができる。そして、軸体51の長さ方向の一端の板状部52の外周には周に沿って等角に配置される複数の凸部521を形成し、軸受体53の孔の内面には周に沿って等角に配置される複数の凹部541を形成し、軸体51の凸部521が軸受体53の凹部541と嵌合することにより、羽板3の向きを吹出し口91に対して所定の角度で固定することができる。
このような角度調整部5は、図8に例示するように、軸受体53から軸体51の凸部521が設けられている板状部52を外すことにより嵌合を解くことができる。それによって、羽板3の向きを吹出し口91に対して自由な角度に調整できる状態となる。このように角度調整部5における嵌合を解除可能な構造とすると、エアコンの外装に対して支持柱22及び羽板3を回動させて角度を調整し、その後嵌合させることにより、調整した角度に羽板3を固定することができる。
また、図6及び図7に示すように、軸受体53と同軸に軸体51を貫通させて掛止するための切り欠き部57が設けられた支持体56を備えることができる。そして、図8に示すように軸体51の板状部52と軸受体53とが嵌合していないときは、支持体56により軸体51を掛止することができる。軸受体53の孔と、支持体56に設けられた切り欠き部57を、同軸上に位置させることによって、調整及び嵌合作業を容易とすることができる。
逆流防止板4には、支持柱22を挿通させるための挿通溝42を形成することができる。図3に示すように、羽板3が基台21よりも前方側となるように吹き出し口91に近づけるような場合、支持柱22の一部が逆流防止板4と交差する位置となる。逆流防止板4に支持柱22が挿通可能な程度の幅の挿通溝42を形成しておけば、上記交差する位置であっても支持柱22が挿通溝42を挿通する。これによって、支持柱22の動きが逆流防止板4の先端41に接触して妨げられることがなく、羽板3と吹き出し口91との間隔をより狭めることができる。
図3は、エアコン用風向調整具1を天井埋め込み式のエアコン9に取り付けた状態を表わしている。同図に示すように、エアコン用風向調整具1は、天井埋め込み式エアコン9の吹出し口91の周辺に固定される。本例においては、吹出し口91と吸込み口92との間に支持柱22が基台21及び角度調整部5を介して固定されているが、これに限られず、吹出し口91と外装の周縁との間に支持柱22が設けられてもよい。
このような状態において、羽板3の吸込み口92に近い後方の端辺33に逆流防止板4が位置する。
上記のように取り付けられたエアコン用風向調整具1は、図9に示すように、多くの空調風81を羽板3に沿って前方側32から吹き出す。また、先端側が内側に傾斜した逆流防止板4が配設されているため、吹出し口91から吹き出る空調風8の一部82が羽板3よりも後方側に向かうことを抑止し、後方にある吸込み口92側に流れることを防止することができる。特に、空気吸込み口92と吹出し口91との距離が近い天井埋め込み式のエアコンにおいても、空調風の一部82が吸込み口92から取り込まれて室温が誤って計測されることもないため、逆流防止板4が効果的である。
また、整流板7を備えているため、側方へ空調風が漏れ出ることを抑制することができる。
通常、羽板3の角度調整は、エアコン9が配設されている高所で、腕を上方に伸ばしながら行うという、作業しづらい状態で行う必要があるが、軸受体53から軸体端部52を取り外しても、軸体51が支持体56により支えられるため、落下しないように支えることができる。この構造によって、羽板3が落下するのを気にすることなく作業を行うことができ、作業性を大きく向上させることができる。
また、軸体51と軸受体53との嵌合による接続構造を備えるため、所望の方向に空調風が流れるように羽板3の向きを変え、その向きを嵌合により固定することができる。そして、ネジ止め式よりも強固に固定できるので、使用中の振動等によってネジが緩んで羽板3の向きが変わることもない。
エアコン用風向調整具1の内側に傾斜した逆流防止板、及び整流板による効果を確かめるための試験を行った。図4に示したような2つの羽板3a、3bを連結したエアコン用風向調整具1’を使用し、羽板3の表面31の中心に向けて煙を吹き付けて、その流れを撮影した。図10及び図11は、その画像である。
図10は、羽板3の下方から撮影した画像であり、煙は羽板3の前方に送り出されており、両側方34、35の方向には吹き出されていないことが分かる。
また、図11は、羽板3の側方から撮影した画像であり、煙は逆流防止板を越えて羽板3の後方には洩れ出しておらず、羽板3の面に沿った前方に送り出されていることが分かる。
上記試験結果から、エアコン用風向調整具1の逆流防止板4及び整流板7により、空調風が極めて効果的に前方に送り出されることが明らかとなった。
尚、本考案においては、以上に示した実施形態に限られず、目的、用途に応じて本考案の範囲内で種々変更した態様とすることができる。
例えば、図1に示したエアコン用風向調整具1は、吹出し口よりも長さが短い羽板として、2つの羽板を図4に示したように連結して使用することができる。また、1つの吹出し口から吹き出る空調風を複数の方向に分割して吹き出したい場合には、それぞれの羽板の向きを変えて、各方向に空調風を送り出すことができる。
また、図3に示したエアコン用風向調整具1は、天井埋め込み型のエアコンに設けられているが、これに限られず、壁面設置形及び床置き型等の任意のエアコンに設けて使用することができる。
1、1’;エアコン用風向調整具、21;基台、22;支持柱、3、3a、3b;羽板、36;凹部、37;シート、4;逆流防止板、42;挿通溝、5、6;角度調整部、51;軸体、52;軸体端部(板状部)、521;凸部、53;軸受体、541;凹部、56;支持体、57;切り欠き部、61;軸、62;取付孔、7、71、72;整流板、73;連結孔、74;連結部材、9;エアコン外装、91;吹出し口、92;吸込み口。

Claims (10)

  1. 空気の吸込み口と吹出し口が備えられたエアコンの該吹出し口からの風向きを調整するエアコン用風向調整具であって、
    前記吹出し口周辺のエアコン外装に取り付けられる基台と、
    前記基台に取り付けられる支持柱と、
    前記支持柱によって前記吹出し口と並行に支持され、その長辺と垂直方向に、その表面に沿って前記吹出し口からの空気を送り出す短冊形状の羽板と、
    前記支持柱と前記基台又は前記羽板との間に設けられ、前記羽板の向きを前記吹出し口に対して所定の角度で固定する角度調整部と、
    前記羽板の前記吸込み口側の長辺に、前記吹出し口に向けて立設される逆流防止板と、を備え、
    前記逆流防止板は、その先端部が前記羽板の内側に傾斜した位置となるように設けられていることを特徴とするエアコン用風向調整具。
  2. 前記逆流防止板の先端部は、前記羽板に垂直な面から10度以上内側に傾斜した位置である請求項1記載のエアコン用風向調整具。
  3. 前記逆流防止板は、その先端側が前記羽板の内側方向に傾斜する屈折形状に形成されている請求項1又は2記載のエアコン用風向調整具。
  4. 前記逆流防止板は、その先端側が前記羽板の内側方向に湾曲する弧形状に形成されている請求項1又は2記載のエアコン用風向調整具。
  5. 前記羽板の両短辺に、前記吹出し口に向けて立設される整流板を更に備え、
    各前記整流板は、前記吸込み口側において前記逆流防止板と接続されている請求項1乃至4のいずれかに記載のエアコン用風向調整具。
  6. 前記羽板は空隙を介して対向するベース部材と表面部材とから構成され、該表面部材が前記吹出し口と対向して配設される請求項1乃至5のいずれかに記載のエアコン用風向調整具。
  7. 前記ベース部材には前記吹出し口に対して凹部が形成されており、
    前記表面部材は、前記凹部を覆う樹脂シートである請求項6記載のエアコン用風向調整具。
  8. 前記羽板は、前記支持柱を固定する取付孔を、前記羽板の短辺方向に所定の間隔で複数具備する請求項1乃至7のいずれかに記載のエアコン用風向調整具。
  9. 前記逆流防止板は、前記支持柱を挿通させるための挿通溝が形成されている請求項1乃至8のいずれかに記載のエアコン用風向調整具。
  10. 前記整流板は、2つの前記エアコン用風向調整具の前記整流板の外面を互いに接した形で連結して固定するための連結孔を備え、
    前記連結孔は連結部材によって係止される請求項5乃至9のいずれかに記載のエアコン用風向調整具。
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