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JP5093078B2 - 成膜装置 - Google Patents

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Description

本発明は、反応ガスを基板の表面に供給することにより基板に薄膜を形成する成膜装置に関する。
半導体製造プロセスにおける成膜手法として、基板である半導体ウエハ(以下「ウエハ」という)等の表面に真空雰囲気下で第1の反応ガスを吸着させた後、供給するガスを第2の反応ガスに切り替えて、両ガスの反応により1層あるいは複数層の原子層や分子層を形成し、このサイクルを多数回行うことにより、これらの層を積層して、基板上への成膜を行うプロセスが知られている。このプロセスは、例えばALD(Atomic Layer Deposition)やMLD(Molecular Layer Deposition)などと呼ばれており、サイクル数に応じて膜厚を高精度にコントロールすることができると共に、膜質の面内均一性も良好であり、半導体デバイスの薄膜化に対応できる有効な手法である。
このような成膜方法が好適である例としては、例えばゲート酸化膜に用いられる高誘電体膜の成膜が挙げられる。一例を挙げると、シリコン酸化膜(SiO膜)を成膜する場合には、第1の反応ガス(原料ガス)として、例えばビスターシャルブチルアミノシラン(以下「BTBAS」という)ガス等が用いられ、第2の反応ガス(酸化ガス)としてオゾン(O)ガス等が用いられる。
このような成膜方法を実施する装置としては、真空容器の上部中央にガスシャワーヘッドを備えた枚葉の成膜装置を用いて、基板の中央部上方側から反応ガスを供給し、未反応の反応ガス及び反応副生成物を処理容器の底部から排気する方法が検討されている。ところで上記の成膜方法は、パージガスによるガス置換に長い時間がかかり、またサイクル数も例えば数百回にもなることから、処理時間が長いという問題があり、高スループットで処理できる装置、手法が要望されている。
そこで例えば特許文献1,2に記載されているように、例えば円形の載置台上に周方向に複数枚の基板を載置し、この載置台を回転させながら前記基板に対して反応ガスを切り替えて供給することにより成膜を行う装置が提案されている。例えば特許文献1には、反応ガスを反応容器の天井部から当該反応容器内に供給すると共に、載置台の周方向に、互いに異なる反応ガスが供給される複数の互いに区画された処理空間を設ける構成が提案されている。
また特許文献2には、チャンバの天井部に、異なる反応ガスを載置台に向かって吐出する例えば2本の反応ガスノズルを設けると共に、前記載置台を回転させ、当該載置台上の基板を反応ガスノズルの下方を通過させることにより、各基板に交互に反応ガスを供給して成膜を行う構成が提案されている。このようなタイプの成膜装置は、反応ガスのパージ工程がなく、また一回の搬入出や真空排気動作で複数枚の基板を処理できるので、これらの動作に伴う時間を削減してスループットを向上させることができる。
しかしながらこのように反応ガスのガスノズルを処理容器の天井部に設ける構成では、例えばメンテナンス時に処理容器から天井部を外す際にガスノズルを全て取り外す必要があり、メンテナンスに要する時間や手間が増大してしまうという懸念が生じる。このため本発明者らは、図20に示すように、処理容器の側壁に、当該側壁から処理容器の中央部近傍まで水平に伸び出すようにガスノズルを設ける構成について検討している。この図においては、200は処理容器、201はウエハWを載置して鉛直軸周りに回転する回転テーブル、202は回転テーブルを回転させる駆動系、203はガスノズル、204はガスノズル203の取り付け部材を示しており、このガスノズル203は、例えば当該ノズルの下面に所定の間隔を開けて多数穿設されたガス供給孔を介して、その下方側へ反応ガスを供給するようになっている。
ところで近年の基板の大型化に伴い、例えばウエハWの場合には直径が300mmにもなる基板に対して成膜が行われる。従って既述のようにガスノズル203を処理容器200の側壁に設ける構成では、回転テーブル201に載置されたウエハ全面に反応ガスを供給するために、前記側壁から前記回転テーブル201の中央近傍までガスノズル203を設ける必要があり、ガスノズル203の長さが大きくなってしまう。従って処理容器200の側壁にてガスノズル203の基端側を固定すると、ガスノズル203の先端側ではモーメントが大きくなり、自重によって下がりやすい。
このため図21に実線にて示すように、ガスノズル203の先端側がその基端側よりも低くなるように傾いてしまい、ガスノズル203とウエハW表面との距離がノズルの長さ方向において変化してしまう。従ってガスノズル203の長さ方向においてガス供給孔からの反応ガスの供給量が均一である場合には、ガスノズル203の先端側の方が基端側よりもウエハWに近づくため、ウエハWの面内における反応ガスの濃度が不均一になるおそれがある。また反応ガスを効率よくウエハWに吸着させるためには、ガスノズル203をウエハWに接近させて設けることが好ましく、場合によってはガスノズル203の先端がウエハWに接触するおそれもある。
一方ガスノズル203が長いと、ガス供給源に近いガスノズル203の基端側の方がその先端側よりもガスの吐出量が多くなり、処理容器200の中央領域においては周縁領域よりも反応ガスの濃度が低くなることも想定され、このような場合には、積極的にガスノズル203の先端側をその基端側よりも回転テーブル201側に接近させて、反応ガスと吸着しやすい環境を形成することも検討されている。このようなことから、ガスノズル203の水平軸に対する傾きを調整して、ガスノズル203の長さ方向におけるウエハW表面との距離を調整することができる構成が要請されている。
特許3144664号公報:図1、図2、請求項1 特開2001−254181号公報:図1及び図2
本発明はこのような事情に基づいて行われたものであり、その目的は、反応ガガスノズルの水平軸に対する傾きを調整することができる成膜装置を提供することにある。
このため本発明の成膜装置は、真空容器内にて反応ガスを基板の表面に供給することにより薄膜を形成する成膜装置において、
前記真空容器内に設けられ、基板を載置するための基板載置部と、
この基板載置部の表面に対して反応ガスを供給するために、この基板載置部に対向して水平に伸びるように設けられ、その一端側が前記真空容器の壁部の挿入孔に挿入された反応ガスノズルと、
前記基板載置部を前記反応ガスノズルに対して相対的に移動させるための移動手段と、
前記反応ガスノズルの一端側と真空容器の壁部との間に設けられ、前記反応ガスノズルの一端側を真空容器内部の気密性を維持した状態で固定するための封止部材と、
前記反応ガスノズルの水平軸に対する傾きを調整するために、当該反応ガスノズルにおける前記挿入孔よりも真空容器の内部空間側の部位を下方側から支持すると共に、その支持位置の高さを調整する傾き調整機構と、を備え
前記傾き調整機構は、
ネジ止め用の孔部が形成され、前記反応ガスノズルを下方側から支持する支持部材と、
前記真空容器の内壁を形成する部材に穿孔されたネジ穴と、
前記支持部材の孔部を通って前記ネジ穴に螺合されることにより当該支持部材を前記部材に固定するための傾き調整ネジと、を備え、
前記ネジ穴の上下方向の寸法は、前記傾き調整ネジのネジ軸よりも大きいことを特徴とする。
また前記真空容器の壁部を貫通するように設けられると共に、前記真空容器の外壁に位置調整ネジによりネジ止めされるフランジを備え、前記反応ガスノズルの一端側が挿入されるスリーブと、
このスリーブと前記反応ガスノズルの一端側との間に設けられ、前記反応ガスノズルの一端側を真空容器内部の気密性を維持した状態で固定するための封止部材と、
前記フランジに形成され、前記位置調整ネジが貫通すると共に、上下方向の寸法がこの位置調整ネジのネジ軸よりも大きい位置調整用孔部と、
前記真空容器の外壁に穿孔された、前記位置調整ネジが螺合されるネジ穴と、を備え、
前記フランジが位置調整用孔部を介して位置調整ネジにより前記真空容器にネジ止めされていることを特徴としてもよい。
本発明の成膜装置は、真空容器内にて反応ガスを基板の表面に供給することにより薄膜を形成する成膜装置において、
前記真空容器内に設けられ、基板を載置するための基板載置部と、
この基板載置部の表面に対して反応ガスを供給するために、この基板載置部に対向して水平に伸びるように設けられ、その一端側が前記真空容器の壁部の挿入孔に挿入された反応ガスノズルと、
前記基板載置部を前記反応ガスノズルに対して相対的に移動させるための移動手段と、
前記反応ガスノズルの一端側と真空容器の壁部との間に設けられ、前記反応ガスノズルの一端側を真空容器内部の気密性を維持した状態で固定するための封止部材と、
前記反応ガスノズルの水平軸に対する傾きを調整するために、当該反応ガスノズルにおける前記挿入孔よりも真空容器の内部空間側の部位を下方側から支持すると共に、その支持位置の高さを調整する傾き調整機構と、
前記真空容器の壁部を貫通するように設けられると共に、前記真空容器の外壁に位置調整ネジによりネジ止めされるフランジを備え、前記反応ガスノズルの一端側が挿入されるスリーブと、
このスリーブと前記反応ガスノズルの一端側との間に設けられ、前記反応ガスノズルの一端側を真空容器内部の気密性を維持した状態で固定するための封止部材と、
前記フランジに形成され、前記位置調整ネジが貫通すると共に、上下方向の寸法がこの位置調整ネジのネジ軸よりも大きい位置調整用孔部と、
前記真空容器の外壁に穿孔された、前記位置調整ネジが螺合されるネジ穴と、を備え、
前記フランジが位置調整用孔部を介して位置調整ネジにより前記真空容器にネジ止めされるように構成してもよい。この際前記傾き調整ネジが螺合するネジ穴が穿孔される真空容器の内壁を形成する部材は、前記真空容器の壁部に設けられたスリーブであってもよい。
さらに前記反応ガスノズルは、前記基板載置部の表面に夫々第1の反応ガス及び、この第1の反応ガスと反応する第2の反応ガスを供給するために、前記基板載置部に対する反応ガスノズルの相対的移動方向に互いに離れるように設けられた第1の反応ガスノズル及び第2の反応ガスノズルよりなり、
前記第1の反応ガスが供給される第1の処理領域と第2の反応ガスが供給される第2の処理領域との雰囲気を分離するために前記移動方向においてこれら処理領域の間に位置する分離領域を備え、
前記真空容器内にて互いに反応する第1の反応ガスと第2の反応ガスを順番に基板の表面に供給しかつこの供給サイクルを実行することにより反応生成物の層を多数積層して薄膜を形成することを特徴としてもよい。
あるいは本発明の成膜装置は、真空容器内にて反応ガスを基板の表面に供給することにより薄膜を形成する成膜装置において、
前記真空容器内に設けられ、基板を載置するための基板載置部と、
この基板載置部の表面に対して反応ガスを供給するために、この基板載置部に対向して水平に伸びるように設けられ、その一端側が前記真空容器の壁部の挿入孔に挿入された反応ガスノズルと、
前記基板載置部を前記反応ガスノズルに対して相対的に移動させるための移動手段と、
前記反応ガスノズルの一端側と真空容器の壁部との間に設けられ、前記反応ガスノズルの一端側を真空容器内部の気密性を維持した状態で固定するための封止部材と、
前記反応ガスノズルの水平軸に対する傾きを調整するために、当該反応ガスノズルにおける前記挿入孔よりも真空容器の内部空間側の部位を下方側から支持すると共に、その支持位置の高さを調整する傾き調整機構と、を備え、
前記反応ガスノズルは、前記基板載置部の表面に夫々第1の反応ガス及び、この第1の反応ガスと反応する第2の反応ガスを供給するために、前記基板載置部に対する反応ガスノズルの相対的移動方向に互いに離れるように設けられた第1の反応ガスノズル及び第2の反応ガスノズルよりなり、
前記第1の反応ガスが供給される第1の処理領域と第2の反応ガスが供給される第2の処理領域との雰囲気を分離するために前記移動方向においてこれら処理領域の間に位置する分離領域を備え、
前記真空容器内にて互いに反応する第1の反応ガスと第2の反応ガスを順番に基板の表面に供給しかつこの供給サイクルを実行することにより反応生成物の層を多数積層して薄膜を形成することを特徴としてもよい。
また前記基板載置部はその表面に基板を載置するための基板載置領域が形成された回転テーブルよりなると共に、前記移動手段は当該回転テーブルを鉛直軸周りに回転する手段よりなり、前記第1の反応ガスノズル及び第2の反応ガスノズルは、前記回転テーブルの回転方向に互いに離れると共に、前記回転テーブルに対向して当該回転テーブルの径方向に水平に伸びるように、その一端側が前記真空容器の壁部に挿入されるものであってもよい。
前記分離領域は、分離ガスを供給するための分離ガス供給手段と、この分離ガス供給手段の前記回転方向両側に位置し、当該分離領域から処理領域側に分離ガスが流れるための狭隘な空間を回転テーブルとの間に形成するための天井面と、を備えたものとすることができ、前記分離ガス供給手段は、前記回転テーブルに対向して当該回転テーブルの径方向に伸びるように、その一端側が前記真空容器の壁部に挿入された分離ガスノズルとすることができる。
また前記第1の処理領域と第2の処理領域との雰囲気を分離するために真空容器内の中心部に位置し、回転テーブルの基板載置面側に分離ガスを吐出する吐出孔が形成された中心部領域を備えるようにしてもよいし、基板載置領域は回転テーブルの回転方向に沿って複数設けられていてもよい。
本発明によれば、水平に伸びる反応ガスノズルの一端側を真空容器の壁部の挿入孔に挿入し、この反応ガスノズルの一端側と前記真空容器の壁部との間に設けられた封止部材により、当該反応ガスノズルを真空容器の気密性を維持した状態で固定するにあたり、反応ガスノズルにおける前記挿入孔よりも真空容器の内部空間側の部位を傾き調整機構により下方側から支持すると共に、その支持位置の高さを調整している。このように反応ガスノズルが真空容器に固定される部位よりも内側において反応ガスノズルの支持位置の高さが調整されるため、反応ガスノズルの水平軸に対する傾きを調整することができる。この傾き調整は、例えば反応ガスノズルの先端側での垂れ下がりを抑えるように調整してもよいし、反応ガスノズルの先端側を基端側よりも基板載置部に近づけるという調整でもよく、このような傾き調整を行うことにより、例えば反応ガスノズルから基板に向けて供給される反応ガスの吸着量を基板の面内において揃える等といった調整を行うことができ、結果として良好な成膜処理を行うことができる。
本発明の実施の形態である成膜装置は、図1(図3のI−I’線に沿った断面図)に示すように平面形状が概ね円形である扁平な真空容器1と、この真空容器1内に設けられ、当該真空容器1の中心に回転中心を有する基板載置部をなす回転テーブル2と、を備えている。真空容器1は天板11が容器本体12から分離できるように構成されている。天板11は、内部の減圧状態により封止部材例えばOリング13を介して容器本体12側に押し付けられていて気密状態を維持しているが、天板11を容器本体12から分離するときには図示しない駆動機構により上方に持ち上げられる。
回転テーブル2は、中心部にて円筒形状のコア部21に固定され、このコア部21は、鉛直方向に伸びる回転軸22の上端に固定されている。回転軸22は真空容器1の底面部14を貫通し、その下端が当該回転軸22を鉛直軸回りにこの例では時計方向に回転させる駆動部23に取り付けられている。回転軸22及び駆動部23は本発明の移動手段に相当するものであり、上面が開口した筒状のケース体20内に収納されている。このケース体20はその上面に設けられたフランジ部分が真空容器1の底面部14の下面に気密に取り付けられており、ケース体20の内部雰囲気と外部雰囲気との気密状態が維持されている。
回転テーブル2の表面部には、図2及び図3に示すように回転方向(周方向)に沿って複数枚例えば5枚の基板であるウエハを載置するための円形状の凹部24が設けられている。なお図3には便宜上1個の凹部24だけにウエハWを描いてある。ここで図4は、回転テーブル2を同心円に沿って切断しかつ横に展開して示す展開図であり、凹部24は、図4(a)に示すようにその直径がウエハの直径よりも僅かに例えば4mm大きく、またその深さはウエハの厚みと同等の大きさに設定されている。従ってウエハを凹部24に落とし込むと、ウエハの表面と回転テーブル2の表面(ウエハが載置されない領域)とが揃うことになる。ウエハの表面と回転テーブル2の表面との間の高さの差が大きいとその段差部分で圧力変動が生じることから、ウエハの表面と回転テーブル2の表面との高さを揃えることが、膜厚の面内均一性を揃える観点から好ましい。ウエハの表面と回転テーブル2の表面との高さを揃えるとは、同じ高さであるかあるいは両面の差が5mm以内であることをいうが、加工精度などに応じてできるだけ両面の高さの差をゼロに近づけることが好ましい。凹部24の底面には、ウエハの裏面を支えて当該ウエハを昇降させるための例えば後述する3本の昇降ピン(図12参照)が貫通する貫通孔(図示せず)が形成されている。
凹部24はウエハを位置決めして回転テーブル2の回転に伴なう遠心力により飛び出さないようにするためのものであり、本発明の基板載置領域に相当する部位であるが、基板載置領域(ウエハ載置領域)は、凹部に限らず例えば回転テーブル2の表面にウエハの周縁をガイドするガイド部材をウエハの周方向に沿って複数並べた構成であってもよく、あるいは回転テーブル2側に静電チャックなどのチャック機構を持たせてウエハを吸着する場合には、その吸着によりウエハが載置される領域が基板載置領域となる。
図2及び3に示すように真空容器1には、回転テーブル2における凹部24の通過領域と各々対向する位置に第1の反応ガスノズル31及び第2の反応ガスノズル32と2本の分離ガスノズル41,42とが真空容器1の周方向(回転テーブル2の回転方向)に互いに間隔をおいて中心部から放射状に伸びている。これら反応ガスノズル31,32及び分離ガスノズル41,42は例えば真空容器1の側周壁(容器本体12の側周壁)に取り付けられていて、これらガスノズル31,32,41,42は真空容器1の側周壁(容器本体12の側周壁)から中央近傍まで伸びるように水平に設けられている。そして反応ガスノズル31,32の下方領域は夫々BTBASガスをウエハに吸着させるための第1の処理領域P1及びOガスをウエハに吸着させるための第2の処理領域P2となる。
続いて反応ガスノズル31,32及び分離ガスノズル41,42の取り付け構造について図5〜図9を用いて説明するが、ここでは反応ガスノズル31,32及び分離ガスノズル41,42の取り付け構造は同じであるため、反応ガスノズル31を例にして説明する。図5(a)に示すように、真空容器1における容器本体12の側周壁には、外側から、反応ガスノズル31を当該側周壁に取り付けるためのスリーブ34が設けられている。このスリーブ34はフランジ36を備え、このフランジ36を前記真空容器1(容器本体12)の外壁に位置調整用ネジ37によりネジ止めして取り付けることにより、真空容器1に固定されるようになっている。この例ではスリーブ34が、反応ガスノズル31の一端側が挿入される挿入孔に相当する。
一方前記容器本体12の側周壁には、前記スリーブ34を装着するための開口部1aが形成されている。この例では後述のようにスリーブ34の取り付け位置が粗調整されるようになっているため、当該開口部1aの内径L1はスリーブ34の外径よりも、粗調整によりスリーブ34が移動する範囲分若干大きく設定されている。
前記スリーブ34における真空容器1内に開口する部位35aには、反応ガスノズル31の一端側が真空容器1の内側(真空容器1の内壁側、以下同じ)から挿入されるようになっている。この際反応ガスノズル31をスムーズに挿入し、かつ後述のように反応ガスノズル31は真空容器1内においてその基端側が下方側から支持され、この支持位置の高さが調整されて、当該反応ガスノズル31における水平軸に対する傾きが調整されるようになっているため、当該部位35aの内径L2は反応ガスノズル31の外径よりも、当該反応ガスノズル31が微調整により移動する範囲分若干大きく設定されている。またスリーブ34の内部には真空容器1の外側(真空容器1の外壁側、以下同じ)から内スリーブ38を介して接続部材39が挿入され、こうしてスリーブ34の内部では前記部位35aの外側に、内スリーブ38と接続部材39とが真空容器1の内側から順に設けられるようになっている。
前記接続部材39は、反応ガスノズル31と、当該反応ガスノズル31に反応ガスを供給するためのガス供給管31aとを接続するために設けられており、当該接続部材39の内部では、その先端部39aの内径は反応ガスノズル31の一端側の外径とほぼ同じに設定されている。
そしてこの例では、前記接続部材39の内径は前記反応ガスノズル31の一端側が挿入される領域よりも外側において、前記ガス供給管31aの外径よりも狭められ、この狭められた領域39bの外側の領域39cでは前記ガス供給管31aの外径とほぼ同じになるように形成されている。これにより接続部材39では、真空容器1の外側から前記領域39c内にガス供給管31aの先端側が挿入され、当該先端側が前記狭められた領域39bにより形成される段部39dに当接して固定されるようになっている。
またスリーブ34内における内スリーブ38の前後には夫々封止部材をなすOリングr1,r2が設けられている。ここで反応ガスノズル31の一端側をスリーブ34に挿入すると、反応ガスノズル31とスリーブ34との間にOリングr1,r2が介在し、反応ガスノズル31がその重力によりOリングr1,r2を押圧した状態で固定され、これにより反応ガスノズル31の一端側は、真空容器1内部の気密性を維持した状態でスリーブ34に固定されるようになっている。このように当該実施の形態では、封止部材をなすOリングr1,r2はスリーブ34と反応ガスノズル31との間に設けられるが、この場合も本発明における「封止部材が反応ガスノズルと真空容器の壁部との間に設けられる」場合に含まれる。
さらに真空容器1の内部には傾き調整機構25が設けられている。この傾き調整機構25は、前記反応ガスノズル31の水平軸に対する傾きを調整するために設けられており、反応ガスノズル31における前記真空容器1に挿入された部位よりも真空容器1の内部空間側の部位を下方側から支持すると共に、その支持位置の高さを調整するように真空容器1の内部に設けられている。具体的には、前記傾き調整機構25は、例えば図6に示すように、反応ガスノズル31を下方側から支持するためのアルミニウム(Al)製のプレートより構成された支持部材26と、この支持部材26に形成されたネジ止め用の孔部27とを備えており、支持部材26の上端には、反応ガスノズル31の下部側が嵌合されるように、前記反応ガスノズル31の形状に合わせた凹部28が形成されている。
このような支持部材26は、例えば傾き調整用ネジ29により、真空容器1の内部、この例では真空容器1の内壁を形成するスリーブ34の内壁部34aにネジ止めにより固定されている。前記孔部27及び傾き調整ネジ29の夫々の大きさは、図6及び図7(真空容器1の内側から見たスリーブ34と傾き調整機構25の接続部)に示すように、前記孔部27の上下方向の寸法は、傾き調整用ネジ29のネジ軸29bよりも大きく、傾き調整用ネジ29の頭部29aが当該孔部27を通過しない程度の大きさに設定される。また前記スリーブ34の内壁部34aには、前記傾き調整ネジ29が螺合されるネジ穴34bが穿孔されており、このネジ穴34bに、前記支持部材26を前記孔部27を介して傾き調整ネジ29によりネジ止めし、この際前記支持部材26の取り付け位置を上下方向に調整することにより、当該反応ガスノズル31の水平軸に対する傾きを調整するようになっている。
つまり支持部材26は孔部27の上下方向の寸法分だけ、真空容器1側のネジ穴34bに対して上下方向に移動した状態で取り付けられるため、この取り付け位置を調整することによって、反応ガスノズル31の基端側が当該傾き調整機構25により持ち上げられる程度が異なり、この傾き調整機構25により当該反応ガスノズル31を支持する高さを調整することができるようになっている。
この際、反応ガスノズル31におけるOリングr1,r2により真空容器1に固定される固定部位よりも真空容器1の内部空間側にて当該反応ガスノズル31を傾き調整機構25により支持し、この支持点の高さを調整する際、前記固定点より前記支持点を高くするように高さ調整を行えば、例えば図8(a)に示すように、反応ガスノズル31の基端側(支持点)が、スリーブ34との隙間の範囲で水平よりも上方側に傾斜するように持ち上げられるため、反応ガスノズル31の先端が基端側よりも上方側に位置するように反応ガスノズル31の水平軸に対する傾きが調整される。
一方図8(b)に示すように、前記傾き調整機構25により固定点より支持点を低くするように高さ調整を行えば、例えば図8(b)に示すように、反応ガスノズル31の基端側(支持点)が、スリーブ34との隙間の範囲で水平よりも下方側に傾斜するように支持されるため、反応ガスノズル31の先端が基端側よりも下方側に位置するように反応ガスノズル31の水平軸に対する傾きが調整される。
このように反応ガスノズル31の基端側の支持高さを傾き調整機構25によって調整すると、反応ガスノズル31は回転テーブル2の径方向に沿って伸びるように設けられていて、例えば350mm程度と長いため、その先端側では基端側での調整距離よりも上下方向の移動距離が大きくなる。従って前記孔部27の上下方向の寸法は、反応ガスノズル31の基端側とスリーブ34との間の隙間の大きさや反応ガスノズル31の高さ調整量に応じて決定される。この際反応ガスノズル31の傾きを調整した場合であっても、内スリーブ38の前後に夫々Oリングr1,r2が設けられているため、図8に示すように、これら2個のOリングr1,r2の少なくとも一方が封止部材として作用し、真空容器1内の気密性が維持される。
また前記スリーブ34のフランジ36は、前記位置調整用ネジ37により、位置調整用孔部36aを介して真空容器1の外壁にネジ止めにより固定されている。この例では、真空容器1の外壁は前記フランジ36に対応する部位に凹部1bが形成され、この凹部1bに前記フランジ36が取り付けられるようになっている。そしてこの凹部1bには前記位置調整ネジ37に螺合するネジ穴1cが穿孔されている。またフランジ36と凹部1bとの接触面には封止部材をなすOリングr3が介在されており、当該スリーブ34が真空容器1に対して気密性を維持した状態で取り付けられるようになっている。この例ではフランジ36側にOリングr3配設用の凹部36bが形成されているが、フランジ36に形成される位置調整用孔部36aは、図5(b)の前記フランジ36を真空容器1の外側から見た図に示すように、Oリングr3用の凹部36bと干渉しない位置に形成されている。
前記位置調整用孔部36a及び位置調整ネジ37の夫々の大きさは、図7(b)の前記フランジ36を真空容器1の外側から見た図に示すように、位置調整用孔部36aの上下方向の寸法は、位置調整用ネジ37のネジ軸37bよりも大きく、位置調整ネジ37の頭部37aが当該孔部36aを通過しない程度の大きさに設定される。図7(b)中36cは、スリーブ34に形成された接続部材39設置用の開口部である。
こうしてスリーブ34を真空容器1に取り付ける際には、前記真空容器1の外壁に形成されたネジ穴1cに、前記フランジ36を前記位置調整用孔部36aを介して位置調整ネジ37によりネジ止めし、前記フランジ36の取り付け位置を粗調整することができるようになっている。つまりフランジ36は位置調整用孔部36aの上下方向の寸法分だけ、真空容器1側のネジ穴1cに対して上下方向に移動した状態で取り付けられるため、この取り付け位置を調整することによって、スリーブ34の位置の高さ調整を行うことができるようになっている。前記位置調整用孔部36aの大きさは、スリーブ34の高さ調整量に応じて決定される。
このような構成では、先ず真空容器1に形成されたスリーブ34用の開口部1aに、真空容器1の外部からスリーブ34を装着し、次いでこのスリーブ34の内部にOリングr1,r2と内スリーブ38とを設置した後、接続部材39を取り付ける。そしてこの接続部材39に真空容器1の内側から反応ガスノズル31を装着すると共に、真空容器1の外側からガス供給管31aを装着する。次いで反応ガスノズル31の下部を支持するように傾き調整機構25を取り付け、反応ガスノズル31の傾きを調整するが、この際既述のようにスリーブ34のフランジ36の取り付け位置を調整することにより、スリーブ34の傾きを粗調整し、さらに傾き調整機構25の取り付け位置を調整することにより、例えば反応ガスノズル31の先端側の垂れ下がりを防止し、反応ガスノズル31と回転テーブル2の表面との距離が、反応ガスノズル31の長さ方向に沿ってほぼ一定になるように、反応ガスノズル31の支持位置の高さを調整して、反応ガスノズル31の水平軸に対する傾き調整を行う。ここでは反応ガスノズル31を例にしてその取り付け構造について説明したが、反応ガスノズル32、分離ガスノズル41,42についても反応ガスノズル31と同様の取り付け構造により、真空容器1に取り付けられている。
前記反応ガスノズル31,32は、夫々反応ガス供給管31a,32aを介して第1の反応ガスであるBTBAS(ビスターシャルブチルアミノシラン)ガスのガス供給源及び第2の反応ガスであるO(オゾン)ガスのガス供給源(いずれも図示せず)に接続されており、分離ガスノズル41,42はいずれも分離ガス供給管41a,42aを介して分離ガスであるNガス(窒素ガス)のガス供給源(図示せず)に接続されている。この例では、第2の反応ガスノズル32、分離ガスノズル41、第1の反応ガスノズル31及び分離ガスノズル42がこの順に時計方向に配列されている。
前記分離ガスノズル41,42は分離ガス供給手段をなすものであって、前記第1の処理領域P1と第2の処理領域P2とを分離するための分離領域Dを形成するためのものであり、この分離領域Dにおける真空容器1の天板11には図2〜図4に示すように、回転テーブル2の回転中心を中心としかつ真空容器1の内周壁の近傍に沿って描かれる円を周方向に分割してなる、平面形状が扇型で下方に突出した凸状部4が設けられている。分離ガスノズル41,42は、この凸状部4における前記円の周方向中央にて当該円の半径方向に伸びるように形成された溝部43内に収められている。この例では分離ガスノズル41,42の中心軸から凸状部4である扇型の両縁(回転方向上流側の縁及び下流側の縁)までの距離は同じ長さに設定されている。なお溝部43は、本実施形態では凸状部4を二等分するように形成されているが、他の実施形態においては、例えば溝部43から見て凸状部4における回転テーブル2の回転方向上流側が前記回転方向下流側よりも広くなるように溝部43を形成してもよい。
従って分離ガスノズル41,42における前記周方向両側には、前記凸状部4の下面である例えば平坦な低い天井面44(第1の天井面)が存在し、この天井面44の前記周方向両側には、当該天井面44よりも高い天井面45(第2の天井面)が存在することになる。この凸状部4の役割は、回転テーブル2との間に第1の反応ガス及び第2の反応ガスの侵入を阻止してこれら反応ガスの混合を阻止するための狭隘な空間である分離空間を形成することにある。
即ち、分離ガスノズル41を例にとると、回転テーブル2の回転方向上流側からOガスが侵入することを阻止し、また回転方向下流側からBTBASガスが侵入することを阻止する。「ガスの侵入を阻止する」とは、分離ガスノズル41から吐出した分離ガスであるNガスが第1の天井面44と回転テーブル2の表面との間に拡散して、この例では当該第1の天井面44に隣接する第2の天井面45の下方側空間に吹き出し、これにより当該隣接空間からのガスが侵入できなくなることを意味する。そして「ガスが侵入できなくなる」とは、隣接空間から凸状部4の下方側空間に全く入り込むことができない場合のみを意味するのではなく、多少侵入はするが、両側から夫々侵入したOガス及びBTBASガスが凸状部4内で混じり合わない状態が確保される場合も意味し、このような作用が得られる限り、分離領域Dの役割である第1の処理領域P1の雰囲気と第2の処理領域P2の雰囲気との分離作用が発揮できる。従って狭隘な空間における狭隘の程度は、狭隘な空間(凸状部4の下方空間)と当該空間に隣接した領域(この例では第2の天井面45の下方空間)との圧力差が「ガスが侵入できなくなる」作用を確保できる程度の大きさになるように設定され、その具体的な寸法は凸状部4の面積などにより異なるといえる。またウエハに吸着したガスについては当然に分離領域D内を通過することができ、ガスの侵入阻止は、気相中のガスを意味している。
一方天板11の下面には、回転テーブル2におけるコア部21よりも外周側の部位と対向するようにかつ当該コア部21の外周に沿って突出部5が設けられている。この突出部5は凸状部4における前記回転中心側の部位と連続して形成されており、その下面が凸状部4の下面(天井面44)と同じ高さに形成されている。図2及び図3は、前記天井面45よりも低くかつ分離ガスノズル41,42よりも高い位置にて天板11を水平に切断して示している。なお突出部5と凸状部4とは、必ずしも一体であることに限られるものではなく、別体であってもよい。
この例では直径300mmのウエハWを被処理基板としており、この場合凸状部4は、回転中心から140mm離れた突出部5との境界部位においては、周方向の長さ(回転テーブル2と同心円の円弧の長さ)が例えば146mmであり、ウエハの載置領域(凹部24)の最も外側部位においては、周方向の長さが例えば502mmである。なお図4(a)に示すように、当該外側部位において分離ガスノズル41(42)の両脇から夫々左右に位置する凸状部4の周方向の長さLでみれば、長さLは246mmである。
また図4(a)に示すように凸状部4の下面即ち天井面44における回転テーブル2の表面からの高さhは、例えば0.5mmから10mmであってもよく、約4mmであると好適である。この場合、回転テーブル2の回転数は例えば1rpm〜500rpmに設定されている。分離領域Dの分離機能を確保するためには、回転テーブル2の回転数の使用範囲などに応じて、凸状部4の大きさや凸状部4の下面(第1の天井面44)と回転テーブル2の表面との高さhを例えば実験などに基づいて設定することになる。
さらに反応ガスノズル31,32及び分離ガスノズル41,42における真空容器1内に露出する長さは350mm程度であり、例えば真下に向いた例えば口径が0.5mmの吐出孔33,40(図4参照)がノズルの長さ方向に沿って例えば10mmの間隔をおいて配列されている。さらにまた反応ガスノズル31,32及び分離ガスノズル41,42が、回転テーブル2に対向するようにその長さ方向に沿って水平に設けられている場合には、これらガスノズル31,32,41,42と回転テーブル2の表面との距離は例えば2mm程度に設定される。なお分離ガスとしては、Nガスに限られずArガスなどの不活性ガスを用いることができるが、不活性ガスに限らず水素ガスなどであってもよく、成膜処理に影響を与えないガスであれば、ガスの種類に関しては特に限定されるものではない。
真空容器1の天板11の下面、つまり回転テーブル2のウエハ載置領域(凹部24)から見た天井面は既述のように第1の天井面44とこの天井面44よりも高い第2の天井面45とが周方向に存在するが、図1では、高い天井面45が設けられている領域についての縦断面を示しており、図10では、低い天井面44が設けられている領域についての縦断面を示している。扇型の凸状部4の周縁部(真空容器1の外縁側の部位)は図2及び図10に示されているように回転テーブル2の外端面に対向するようにL字型に屈曲して屈曲部46を形成している。扇型の凸状部4は天板11側に設けられていて、容器本体12から取り外せるようになっていることから、前記屈曲部46の外周面と容器本体12との間には僅かに隙間がある。この屈曲部46も凸状部4と同様に両側から反応ガスが侵入することを防止して、両反応ガスの混合を防止する目的で設けられており、屈曲部46の内周面と回転テーブル2の外端面との隙間、及び屈曲部46の外周面と容器本体12との隙間は、回転テーブル2の表面に対する天井面44の高さhと同様の寸法に設定されている。この例においては、回転テーブル2の表面側領域からは、屈曲部46の内周面が真空容器1の内周壁を構成していると見ることができる。
容器本体12の内周壁は、分離領域Dにおいては図10に示すように前記屈曲部46の外周面と接近して垂直面に形成されているが、分離領域D以外の部位においては、図1に示すように例えば回転テーブル2の外端面と対向する部位から底面部14に亘って縦断面形状が矩形に切り欠かれて外方側に窪んだ構造になっている。この窪んだ部分を排気領域6と呼ぶことにすると、この排気領域6の底部には図1及び図3に示すように例えば2つの排気口61,62が設けられている。これら排気口61,62は各々排気管63を介して真空排気手段である例えば共通の真空ポンプ64に接続されている。なお図1中、65は圧力調整手段であり、排気口61,62毎に設けてもよいし、共通化されていてもよい。排気口61,62は、分離領域Dの分離作用が確実に働くように、平面で見たときに前記分離領域Dの前記回転方向両側に設けられ、各反応ガス(BTBASガス及びOガス)の排気を専用に行うようにしている。この例では一方の排気口61は第1の反応ガスノズル31とこの反応ガスノズル31に対して前記回転方向下流側に隣接する分離領域Dとの間に設けられ、また他方の排気口61は、第2の反応ガスノズル32とこの反応ガスノズル32に対して前記回転方向下流側に隣接する分離領域Dとの間に設けられている。
排気口の設置数は2個に限られるものではなく、例えば分離ガスノズル42を含む分離領域Dと当該分離領域Dに対して前記回転方向下流側に隣接する第2の反応ガスノズル32との間に更に排気口を設置して3個としてもよいし、4個以上であってもよい。この例では排気口61,62は回転テーブル2よりも低い位置に設けることで真空容器1の内周壁と回転テーブル2の周縁との間の隙間から排気するようにしているが、真空容器1の底面部に設けることに限られず、真空容器1の側壁に設けてもよい。また排気口61,62は、真空容器1の側壁に設ける場合には、回転テーブル2よりも高い位置に設けるようにしてもよい。このように排気口61,62を設けることにより回転テーブル2上のガスは、回転テーブル2の外側に向けて流れるため、回転テーブル2に対向する天井面から排気する場合に比べてパーティクルの巻上げが抑えられるという観点において有利である。
前記回転テーブル2と真空容器1の底面部14との間の空間には、図1及び図12に示すように加熱手段であるヒータユニット7が設けられ、回転テーブル2を介して回転テーブル2上のウエハをプロセスレシピで決められた温度に加熱するようになっている。前記回転テーブル2の周縁付近の下方側には、回転テーブル2の上方空間から排気領域6に至るまでの雰囲気とヒータユニット7が置かれている雰囲気とを区画するためにヒータユニット7を全周に亘って囲むようにカバー部材71が設けられている。このカバー部材71は上縁が外側に屈曲されてフランジ形状に形成され、その屈曲面と回転テーブル2の下面との間の隙間を小さくして、カバー部材71内に外方からガスが侵入することを抑えている。
ヒータユニット7が配置されている空間よりも回転中心寄りの部位における底面部14は、回転テーブル2の下面の中心部付近、コア部21に接近してその間は狭い空間になっており、また当該底面部14を貫通する回転軸22の貫通穴についてもその内周面と回転軸22との隙間が狭くなっていて、これら狭い空間は前記ケース体20内に連通している。そして前記ケース体20にはパージガスであるNガスを前記狭い空間内に供給してパージするためのパージガス供給管72が設けられている。また真空容器1の底面部14には、ヒータユニット7の下方側位置にて周方向の複数部位に、ヒータユニット7の配置空間をパージするためのパージガス供給管73が設けられている。
このようにパージガス供給管72,73を設けることにより図11にパージガスの流れを矢印で示すように、ケース体20内からヒータユニット7の配置空間に至るまでの空間がNガスでパージされ、このパージガスが回転テーブル2とカバー部材71との間の隙間から排気領域6を介して排気口61,62に排気される。これによって既述の第1の処理領域P1と第2の処理領域P2との一方から回転テーブル2の下方を介して他方にBTBASガスあるいはOガスが回り込むことが防止されるため、このパージガスは分離ガスの役割も果たしている。
また真空容器1の天板11の中心部には分離ガス供給管51が接続されていて、天板11とコア部21との間の空間52に分離ガスであるNガスを供給するように構成されている。この空間52に供給された分離ガスは、前記突出部5と回転テーブル2との狭い隙間50を介して回転テーブル2のウエハ載置領域側の表面に沿って周縁に向けて吐出されることになる。この突出部5で囲まれる空間には分離ガスが満たされているので、第1の処理領域P1と第2の処理領域P2との間で回転テーブル2の中心部を介して反応ガス(BTBASガスあるいはOガス)が混合することを防止している。即ち、この成膜装置は、第1の処理領域P1と第2の処理領域P2との雰囲気を分離するために回転テーブル2の回転中心部と真空容器11とにより区画され、分離ガスがパージされると共に当該回転テーブル2の表面に分離ガスを吐出する吐出口が前記回転方向に沿って形成された中心部領域Cを備えているということができる。なおここでいう吐出口は前記突出部5と回転テーブル2との狭い隙間50に相当する。
更に真空容器1の側壁には図2、図3及び図12に示すように外部の搬送アーム10と回転テーブル2との間で基板であるウエハの受け渡しを行うための搬送口15が形成されており、この搬送口15は図示しないゲートバルブにより開閉されるようになっている。また回転テーブル2におけるウエハ載置領域である凹部24はこの搬送口15に臨む位置にて搬送アーム10との間でウエハWの受け渡しが行われることから、回転テーブル2の下方側において当該受け渡し位置に対応する部位に、凹部24を貫通してウエハを裏面から持ち上げるための受け渡し用の昇降ピン16の昇降機構(図示せず)が設けられる。
またこの実施の形態の成膜装置は、装置全体の動作のコントロールを行うためのコンピュータからなる制御部100が設けられ、この制御部100のメモリ内には装置を運転するためのプログラムが格納されている。このプログラムは後述の装置の動作を実行するようにステップ群が組まれており、ハードディスク、コンパクトディスク、光磁気ディスク、メモリカード、フレキシブルディスクディスクなどの記憶媒体から制御部100内にインストールされる。
次に上述実施の形態の作用について説明する。先ず図示しないゲートバルブを開き、外部から搬送アーム10により搬送口15を介してウエハを回転テーブル2の凹部24内に受け渡す。この受け渡しは、凹部24が搬送口15に臨む位置に停止したときに図12に示すように凹部24の底面の貫通孔を介して真空容器の底部側から昇降ピン16が昇降することにより行われる。このようなウエハWの受け渡しを回転テーブル2を間欠的に回転させて行い、回転テーブル2の5つの凹部24内に夫々ウエハWを載置する。続いて真空ポンプ64により真空容器1内を予め設定した圧力に真空引きすると共に、回転テーブル2を時計回りに回転させながらヒータユニット7によりウエハWを加熱する。詳しくは、回転テーブル2はヒータユニット7により予め例えば300℃に加熱されており、ウエハWがこの回転テーブル2に載置されることで加熱される。ウエハWの温度が図示しない温度センサにより設定温度になったことを確認した後、第1の反応ガスノズル31及び第2の反応ガスノズル32から夫々BTBASガス及びOガスを吐出させると共に、分離ガスノズル41,42から分離ガスであるNガスを吐出する。
ウエハWは回転テーブル2の回転により、第1の反応ガスノズル31が設けられる第1の処理領域P1と第2の反応ガスノズル32が設けられる第2の処理領域P2とを交互に通過するため、BTBASガスが吸着し、次いでOガスが吸着してBTBAS分子が酸化されて酸化シリコンの分子層が1層あるいは複数層形成され、こうして酸化シリコンの分子層が順次積層されて所定の膜厚のシリコン酸化膜が成膜される。
このとき分離ガス供給管51からも分離ガスであるNガスを供給し、これにより中心部領域Cから即ち突出部5と回転テーブル2の中心部との間から回転テーブル2の表面に沿ってNガスが吐出する。この例では反応ガスノズル31,32が配置されている第2の天井面45の下方側の空間に沿った容器本体12の内周壁においては、既述のように内周壁が切りかかれて広くなっており、この広い空間の下方に排気口61,62が位置しているので、第1の天井面44の下方側の狭隘な空間及び前記中心部領域Cの各圧力よりも第2の天井面45の下方側の空間の圧力の方が低くなる。
ガスを各部位から吐出したときのガスの流れの状態を模式的に図13に示す。第2の反応ガスノズル32から下方側に吐出され、回転テーブル2の表面(ウエハWの表面及びウエハWの非載置領域の表面の両方)に当たってその表面に沿って回転方向下流側に向かうOガスは、中心部領域Cから吐出されるNガスの流れと排気口62の吸引作用により当該排気口62に向かおうとするが、一部は下流側に隣接する分離領域Dに向かい、扇型の凸状部4の下方側に流入しようとする。ところがこの凸状部4の天井面44の高さ及び周方向の長さは、各ガスの流量などを含む運転時のプロセスパラメータにおいて当該天井面44の下方側へのガスの侵入を防止できる寸法に設定されているため、図4(b)にも示してあるようにOガスは扇型の凸状部4の下方側にほとんど流入できないかあるいは少し流入したとしても分離ガスノズル41付近までには到達できるものではなく、分離ガスノズル41から吐出したNガスにより回転方向上流側、つまり処理領域P2側に押し戻されてしまい、中心部領域Cから吐出されているNガスと共に、回転テーブル2の周縁と真空容器1の内周壁との隙間から排気領域6を介して排気口62に排気される。
また第1の反応ガスノズル31から下方側に吐出され、回転テーブル2の表面に沿って回転方向下流側に向かうBTBASガスは、その回転方向下流側に隣接する扇型の凸状部4の下方側に全く侵入できないかあるいは侵入したとしても第2の処理領域P1側に押し戻され、中心部領域Cから吐出されているNガスと共に、回転テーブル2の周縁と真空容器1の内周壁との隙間から排気領域6を介して排気口61に排気される。即ち、各分離領域Dにおいては、雰囲気中を流れる反応ガスであるBTBASガスあるいはOガスの侵入を阻止するが、ウエハに吸着されているガス分子はそのまま分離領域つまり扇型の凸状部4による低い天井面44の下方を通過し、成膜に寄与することになる。
更にまた第1の処理領域P1のBTBASガス(第2の処理領域P2のOガス)は、中心部領域C内に侵入しようとするが、図13に示すように当該中心部領域Cからは分離ガスが回転テーブル2の周縁に向けて吐出されているので、この分離ガスにより侵入が阻止され、あるいは多少侵入したとしても押し戻され、この中心部領域Cを通って第2の処理領域P2(第1の処理領域P1)に流入することが阻止される。
そして分離領域Dにおいては、扇型の凸状部4の周縁部が下方に屈曲され、屈曲部46と回転テーブル2の外端面との間の隙間が既述のように狭くなっていてガスの通過を実質阻止しているので、第1の処理領域P1のBTBASガス(第2の処理領域P2のOガス)は、回転テーブル2の外側を介して第2の処理領域P2(第1の処理領域P1)に流入することも阻止される。従って2つの分離領域Dによって第1の処理領域P1の雰囲気と第2の処理領域P2の雰囲気とが完全に分離され、BTBASガスは排気口61に、またOガスは排気口62に夫々排気される。この結果、両反応ガスこの例ではBTBASガス及びOガスが雰囲気中においてもウエハ上においても混じり合うことがない。なおこの例では、回転テーブル2の下方側をNガスによりパージしているため、排気領域6に流入したガスが回転テーブル2の下方側を潜り抜けて、例えばBTBASガスがOガスの供給領域に流れ込むといったおそれは全くない。こうして成膜処理が終了すると、各ウエハは搬入動作と逆の動作により順次搬送アーム10により搬出される。
ここで処理パラメータの一例について記載しておくと、回転テーブル2の回転数は、300mm径のウエハWを被処理基板とする場合例えば1rpm〜500rpm、プロセス圧力は例えば1067Pa(8Torr)、ウエハWの加熱温度は例えば350℃、BTBASガス及びOガスの流量は例えば夫々100sccm及び10000sccm、分離ガスノズル41,42からのNガスの流量は例えば20000sccm、真空容器1の中心部の分離ガス供給管51からのNガスの流量は例えば5000sccmである。また1枚のウエハに対する反応ガス供給のサイクル数、即ちウエハが処理領域P1,P2の各々を通過する回数は目標膜厚に応じて変わるが、多数回例えば600回である。
上述実施の形態によれば、回転テーブル2の回転方向に複数のウエハWを配置し、回転テーブル2を回転させて第1の処理領域P1と第2の処理領域P2とを順番に通過させていわゆるALD(あるいはMLD)を行うようにしているため、高いスループットで成膜処理を行うことができる。そして前記回転方向において第1の処理領域P1と第2の処理領域P2との間に低い天井面を備えた分離領域Dを設けると共に回転テーブル2の回転中心部と真空容器1とにより区画した中心部領域Cから回転テーブル2の周縁に向けて分離ガスを吐出し、前記分離領域Dの両側に拡散する分離ガス及び前記中心部領域Cから吐出する分離ガスと共に前記反応ガスが回転テーブル2の周縁と真空容器の内周壁との隙間を介して排気されるため、両反応ガスの混合を防止することができ、この結果良好な成膜処理を行うことができるし、回転テーブル2上において反応生成物が生じることが全くないか極力抑えられ、パーティクルの発生が抑えられる。なお本発明は、回転テーブル2に1個のウエハWを載置する場合にも適用できる。
また回転テーブル2の径方向に伸びる第1の反応ガスノズル31及び第2の反応ガスノズル32の基端側を、上下方向に移動自在に構成された傾き調整機構25により下方側から支持しているので、これら第1及び第2の反応ガスノズル31,32における水平軸に対する傾きを調整することができる。つまり第1及び第2の反応ガスノズル31,32の一端側を真空容器1の側周壁に挿入して固定する構成では、反応ガスノズル31,32と真空容器1の側周壁との間にはこれらガスノズル31,32をスムーズに挿入するために隙間が形成されており、この隙間を埋めて気密性を保持するためにOリングが設けられる。
このためこれら反応ガスノズル31,32の一端側はOリングにより支持されることになる。しかしながら前記Oリングは弾性体により形成されるため、側周壁に挿入されたガスノズル31,32の一端側でこれら反応ガスノズル31,32の全荷重を支える構成では、前記Oリングに反応ガスノズル31,32の全荷重がかかり、Oリングが変形してしまう。従って反応ガスノズル31,32の一端側における固定点では、反応ガスノズル31,32が下方側に傾斜した状態で固定されてしまうが、反応ガスノズル31,32は長いため、その先端側のモーメントが大きくなり、固定点における傾斜がわずかであっても、先端側においては垂れ下がりの程度が大きくなってしまう。
従って傾き調整機構25により真空容器内における反応ガスノズル31,32の基端側であって、固定部位よりも真空容器の内部空間側の部位を下方側から支持すると、反応ガスノズル31,32はOリングr1、r2のみならず当該傾き調整機構25によっても支持され、これらOリングr1,r2や傾き調整機構25にかかる荷重が分散される上、当該傾き調整機構25の支持部材26はアルミニウムより構成され、反応ガスノズル31,32の荷重がかかっても変形しないため、反応ガスノズル31,32の基端側をしっかりと支えることができる。
また傾き調整機構25は上下方向に取り付け位置を調整できるように構成されているため、反応ガスノズル31,32の固定点よりも内側の支持点における支持位置の高さ調整を行うと、既述のように反応ガスノズル31,32の水平軸に対する傾きを調整することができる。このため反応ガスノズル31,32の先端側の垂れ下がりを抑えるように傾き調整を行った場合には、反応ガスノズル31,32の長さ方向において前記回転テーブル2表面に載置されたウエハW表面との距離を揃えることができる。従って当該反応ガスノズル31,32から回転テーブル2表面に向けて吐出される反応ガスの供給量が反応ガスノズル31,32の長さ方向において均一な場合には、ウエハWの面内における当該反応ガスノズル31,32から供給される反応ガスの濃度を揃えることができ、これにより例えば反応ガスノズルから基板に向けて供給される反応ガスの吸着量を基板の面内において揃える等といった調整を行うことができ、結果として良好な成膜処理を行うことができる。
さらに反応ガスノズル31,32が長く、ガス供給源に近いガスノズル31,32の基端側の方が先端側よりもガスの吐出量が多くなり、真空容器1の中央領域においては周縁領域よりも反応ガスの濃度が低くなるおそれがある場合には、例えば図14に示すように、第1及び第2の反応ガスノズル31,32の先端側を基端側よりも前記回転テーブル2表面に載置されたウエハ表面に近づけるように、反応ガスノズル31,32の傾きを調整するようにしてもよい。このようにすると、反応ガスノズル31,32の先端側を基端側よりもウエハW表面に接近させて、反応ガスと吸着しやすい環境が形成されるので、ウエハWの面内において均一な成膜処理を行うこともでき、結果として良好な成膜処理を行うことができる。
このようなALDやMLD処理を行う場合には、反応ガスノズル31,32をウエハWに対して速やかに吸着させるために、これらのガスノズル31,32をウエハWに接近して設けることが好ましいが、このように反応ガスノズル31,32の水平軸に対する傾きを調整することによって、反応ガスをウエハWの面内において均一に吸着させる環境を形成しやすく、また反応ガスノズル31,32の先端が垂れ下がってウエハWと接触するといったことも抑えられるため、本発明の構成は特に有効である。
またスリーブ34のフランジ36を真空容器1に取り付ける際にも、既述のように位置調整用孔部36aを介して位置調整ネジ37によりネジ止めすることにより、前記フランジ36の取り付け位置を上下方向に調整することができる。このため反応ガスノズル31,32の傾き調整を行う際には、当該スリーブ34の取り付け位置の粗調整と、傾き調整機構25による取り付け位置の微調整を組み合わせて行うことにより、調整幅を大きくすることができて、精度の高い調整を行うことができる。またスリーブ34の取り付け位置を予め調整してから、傾き調整機構25により反応ガスノズル31,32の傾きを微調整することにより、傾き調整機構25によって行う調整範囲がよってある程度限られるため、当該傾き調整を容易に行うことができる。
以上において本発明では、図15及び図16に示すように、反応ガスノズル31,32を真空容器1内における中央部にて支持するように設けてもよい。この例では、反応ガスノズル31,32は真空容器1の中心部において回転テーブル2の中央部側から周縁部側に向けて伸び出すように水平に設けられ、図15に示す例では例えば天板11の突出部5に反応ガスノズル31,32の基端側が装着されるようになっている。前記突出部5の外壁には反応ガスノズル31,32の一端側が装着される挿入孔をなす凹部5aが形成されると共に、天板11の内部には前記凹部5aを介して反応ガスノズル31,32と接続されるガス流路5bが形成され、このガス流路5bの他端側は天板11の外部に開口し、接続部5cを介して反応ガス供給管31a,32aに接続されている。そして反応ガスノズル31,32は、突出部5に設けられた傾き調整機構25Aによりその基端側が下方側から支持されて、水平軸に対する傾きが調整されるようになっている。図中r4,r5はOリングである。
また図16に示す例では、例えば天板11に反応ガスノズル31,32の一端側が装着されるようになっている。前記天板11の下面には反応ガスノズル31,32の一端側が装着される挿入孔をなす凹部11aが形成されると共に、天板11内部には前記凹部11aを介して反応ガスノズル31,32と接続されるガス流路11bが形成され、このガス流路11bの他端側は天板11の外部に開口し、接続部11cを介して反応ガス供給管31a,32aに接続されている。そして反応ガスノズル31,32は、突出部5に設けられた傾き調整機構25Bによりその基端側が下方側から支持されて、水平軸に対する傾きが調整されるようになっている。図中r6,r7はOリングである。前記傾き調整機構25A,25Bは上述の傾き調整機構25と同様に構成されている。
さらに本発明では、分離ガスノズル41,42については必ずしも本発明の取り付け構造を採用する必要はなく、分離ガスノズル41,42の両側に凸状部44が配置されている上述の構成に限らず、図17に示すように凸状部4の内部に分離ガスの通流室47を回転テーブル2の直径方向に伸びるように形成し、この通流室47の底部に長さ方向に沿って多数のガス吐出孔40が穿設される構成を採用してもよい。さらにまたウエハを加熱するための加熱手段としては抵抗発熱体を用いたヒータに限られずランプ加熱装置であってもよく、回転テーブル2の下方側に設ける代わりに回転テーブル2の上方側に設けてもよいし、上下両方に設けてもよい。
以上の実施の形態では、回転テーブル2の回転軸22が真空容器1の中心部に位置し、回転テーブル2の中心部と真空容器1の上面部との間の空間に分離ガスをパージしているが、本発明は図18に示すように構成してもよい。図18の成膜装置においては、真空容器1の中央領域の底面部14が下方側に突出していて駆動部の収容空間80を形成していると共に、真空容器1の中央領域の上面に凹部80aが形成され、真空容器1の中心部において収容空間80の底部と真空容器1の前記凹部80aの上面との間に支柱81を介在させて、第1の反応ガスノズル31からのBTBASガスと第2の反応ガスノズル32からのOガスとが前記中心部を介して混ざり合うことを防止している。
回転テーブル2を回転させる機構については、支柱81を囲むように回転スリーブ82を設けてこの回転スリーブ81に沿ってリング状の回転テーブル2を設けている。そして前記収容空間80にモータ83により駆動される駆動ギヤ部84を設け、この駆動ギヤ部84により、回転スリーブ82の下部の外周に形成されたギヤ部85を介して当該回転スリーブ82を回転させるようにしている。86、87及び88は軸受け部である。また前記収容空間80の底部にパージガス供給管74を接続すると共に、前記凹部80aの側面と回転スリーブ82の上端部との間の空間にパージガスを供給するためのパージガス供給管75を真空容器1の上部に接続している。図18では、前記凹部80aの側面と回転スリーブ82の上端部との間の空間にパージガスを供給するための開口部は左右2箇所に記載してあるが、回転スリーブ82の近傍領域を介してBTBASガスとOガスとが混じり合わないようにするために、開口部(パージガス供給口)の配列数を設計することが好ましい。
図18の実施の形態では、回転テーブル2側から見ると、前記凹部80aの側面と回転スリーブ82の上端部との間の空間は分離ガス吐出孔に相当し、そしてこの分離ガス吐出孔、回転スリーブ82及び支柱81により、真空容器1の中心部に位置する中心部領域が構成される。
本発明は、2種類の反応ガスを用いることに限られず、1種類の成膜ガスを用いて基板上に薄膜を形成する場合や3種類以上の反応ガスを順番に基板上に供給する場合にも適用することができる。例えば3種類以上の反応ガスを用いる場合には、例えば第1の反応ガスノズル、分離ガスノズル、第2の反応ガスノズル、分離ガスノズル、第3の反応ガスノズル及び分離ガスノズルの順番で真空容器1の周方向に各ガスノズルを配置し、各分離ガスノズルを含む分離領域を既述の実施の形態のように構成すればよい。また本発明の基板載置部は、反応ガスノズルと相対的に移動自在に移動するように構成すればよく、基板載置部は回転テーブルに限定されるものではない。
また本発明で適用される処理ガスとしては、上述の例の他に、DCS[ジクロロシラン]、HCD[ヘキサクロロジシラン]、TMA[トリメチルアルミニウム]、3DMAS[トリスジメチルアミノシラン]、TEMAZ[テトラキスエチルメチルアミノジルコニウム]、TEMHF[テトラキスエチルメチルアミノハフニウム]、Sr(THD) [ストロンチウムビステトラメチルヘプタンジオナト]、Ti(MPD)(THD)[チタニウムメチルペンタンジオナトビステトラメチルヘプタンジオナト]、モノアミノシランなどを挙げることができる。
以上述べた成膜装置を用いた基板処理装置について図19に示しておく。図19中、101は例えば25枚のウエハを収納するフープと呼ばれる密閉型の搬送容器、102は搬送アーム103が配置された大気搬送室、104、105は大気雰囲気と真空雰囲気との間で雰囲気が切り替え可能なロードロック室(予備真空室)、106は、2基の搬送アーム107が配置された真空搬送室、108、109は本発明の成膜装置である。搬送容器101は図示しない載置台を備えた搬入搬出ポートに外部から搬送され、大気搬送室102に接続された後、図示しない開閉機構により蓋が開けられて搬送アーム103により当該搬送容器101内からウエハが取り出される。次いでロードロック室104(105)内に搬入され当該室内を大気雰囲気から真空雰囲気に切り替え、その後搬送アーム107によりウエハが取り出されて成膜装置108、109の一方に搬入され、既述の成膜処理がされる。このように例えば5枚処理用の本発明の成膜装置を複数個例えば2個備えることにより、いわゆるALD(MLD)を高いスループットで実施することができる。
本発明の実施の形態に係る成膜装置の縦断面を示す図3のI−I’線断面図である。 上記の成膜装置の内部の概略構成を示す斜視図である。 上記の成膜装置の横断平面図である。 上記の成膜装置における処理領域及び分離領域を示す縦断面図である。 反応ガスノズルの取り付け構造を示す縦断面図である。 反応ガスノズルを示す斜視図である。 反応ガスノズルの取り付け構造を示す正面図及び背面図である。 反応ガスノズルの取り付け例を示す縦断面図である。 反応ガスノズルの取り付け例を示す縦断面図である。 上記の成膜装置の一部を示す縦断面図である。 分離ガスあるいはパージガスの流れる様子を示す説明図である。 上記の成膜装置の一部破断斜視図である。 第1の反応ガス及び第2の反応ガスが分離ガスにより分離されて排気される様子を示す説明図である。 反応ガスノズルの取り付け例の他の例を示す縦断面図である。分離領域に用いられる凸状部の寸法例を説明するための説明図である。 本発明の上記以外の実施の形態に係る成膜装置の一部を示す縦断面図である。 本発明の上記以外の実施の形態に係る成膜装置の一部を示す縦断面図である。 分離領域の他の例を示す縦断面図である。 本発明の上記以外の実施の形態に係る成膜装置を示す縦断面図である。 本発明の成膜装置を用いた基板処理システムの一例を示す概略平面図である。 回転する載置台を備えると共に、反応ガスノズルが処理容器の側周壁に設けられる成膜装置の一例を示す平面図と断面図である。 上記成膜装置における反応ガスノズルを占めす一部断面図である。
符号の説明
1 真空容器
W ウエハ
11 天板
12 容器本体
15 搬送口
2 回転テーブル
21 コア部
24 凹部(基板載置領域)
25 傾き調整機構
26 支持部材
27 孔部
28 凹部
29 傾き調整ネジ
31 第1の反応ガスノズル
32 第2の反応ガスノズル
34 スリーブ
35 筒状体
36 フランジ
37 位置調整ネジ
38 内スリーブ
39 接続部材
P1 第1の処理領域
P2 第2の処理領域
D 分離領域
C 中心部領域
4 凸状部
41,42 分離ガスノズル
44 第1の天井面
45 第2の天井面
5 突出部
51 分離ガス供給管
6 排気領域
61,62 排気口
7 ヒータユニット
72〜75 パージガス供給管
81 支柱
82 回転スリーブ

Claims (11)

  1. 真空容器内にて反応ガスを基板の表面に供給することにより薄膜を形成する成膜装置において、
    前記真空容器内に設けられ、基板を載置するための基板載置部と、
    この基板載置部の表面に対して反応ガスを供給するために、この基板載置部に対向して水平に伸びるように設けられ、その一端側が前記真空容器の壁部の挿入孔に挿入された反応ガスノズルと、
    前記基板載置部を前記反応ガスノズルに対して相対的に移動させるための移動手段と、
    前記反応ガスノズルの一端側と真空容器の壁部との間に設けられ、前記反応ガスノズルの一端側を真空容器内部の気密性を維持した状態で固定するための封止部材と、
    前記反応ガスノズルの水平軸に対する傾きを調整するために、当該反応ガスノズルにおける前記挿入孔よりも真空容器の内部空間側の部位を下方側から支持すると共に、その支持位置の高さを調整する傾き調整機構と、を備え
    前記傾き調整機構は、
    ネジ止め用の孔部が形成され、前記反応ガスノズルを下方側から支持する支持部材と、
    前記真空容器の内壁を形成する部材に穿孔されたネジ穴と、
    前記支持部材の孔部を通って前記ネジ穴に螺合されることにより当該支持部材を前記部材に固定するための傾き調整ネジと、を備え、
    前記ネジ穴の上下方向の寸法は、前記傾き調整ネジのネジ軸よりも大きいことを特徴とする成膜装置。
  2. 真空容器内にて反応ガスを基板の表面に供給することにより薄膜を形成する成膜装置において、
    前記真空容器内に設けられ、基板を載置するための基板載置部と、
    この基板載置部の表面に対して反応ガスを供給するために、この基板載置部に対向して水平に伸びるように設けられ、その一端側が前記真空容器の壁部の挿入孔に挿入された反応ガスノズルと、
    前記基板載置部を前記反応ガスノズルに対して相対的に移動させるための移動手段と、
    前記反応ガスノズルの一端側と真空容器の壁部との間に設けられ、前記反応ガスノズルの一端側を真空容器内部の気密性を維持した状態で固定するための封止部材と、
    前記反応ガスノズルの水平軸に対する傾きを調整するために、当該反応ガスノズルにおける前記挿入孔よりも真空容器の内部空間側の部位を下方側から支持すると共に、その支持位置の高さを調整する傾き調整機構と、
    前記真空容器の壁部を貫通するように設けられると共に、前記真空容器の外壁に位置調整ネジによりネジ止めされるフランジを備え、前記反応ガスノズルの一端側が挿入されるスリーブと、
    このスリーブと前記反応ガスノズルの一端側との間に設けられ、前記反応ガスノズルの一端側を真空容器内部の気密性を維持した状態で固定するための封止部材と、
    前記フランジに形成され、前記位置調整ネジが貫通すると共に、上下方向の寸法がこの位置調整ネジのネジ軸よりも大きい位置調整用孔部と、
    前記真空容器の外壁に穿孔された、前記位置調整ネジが螺合されるネジ穴と、を備え、
    前記フランジが位置調整用孔部を介して位置調整ネジにより前記真空容器にネジ止めされていることを特徴とする成膜装置。
  3. 前記真空容器の壁部を貫通するように設けられると共に、前記真空容器の外壁に位置調整ネジによりネジ止めされるフランジを備え、前記反応ガスノズルの一端側が挿入されるスリーブと、
    このスリーブと前記反応ガスノズルの一端側との間に設けられ、前記反応ガスノズルの一端側を真空容器内部の気密性を維持した状態で固定するための封止部材と、
    前記フランジに形成され、前記位置調整ネジが貫通すると共に、上下方向の寸法がこの位置調整ネジのネジ軸よりも大きい位置調整用孔部と、
    前記真空容器の外壁に穿孔された、前記位置調整ネジが螺合されるネジ穴と、を備え、
    前記フランジが位置調整用孔部を介して位置調整ネジにより前記真空容器にネジ止めされていることを特徴とする請求項記載の成膜装置。
  4. 前記傾き調整ネジが螺合するネジ穴が穿孔される真空容器の内壁を形成する部材は、前記真空容器の壁部に設けられたスリーブであることを特徴とする請求項記載の成膜装置。
  5. 真空容器内にて反応ガスを基板の表面に供給することにより薄膜を形成する成膜装置において、
    前記真空容器内に設けられ、基板を載置するための基板載置部と、
    この基板載置部の表面に対して反応ガスを供給するために、この基板載置部に対向して水平に伸びるように設けられ、その一端側が前記真空容器の壁部の挿入孔に挿入された反応ガスノズルと、
    前記基板載置部を前記反応ガスノズルに対して相対的に移動させるための移動手段と、
    前記反応ガスノズルの一端側と真空容器の壁部との間に設けられ、前記反応ガスノズルの一端側を真空容器内部の気密性を維持した状態で固定するための封止部材と、
    前記反応ガスノズルの水平軸に対する傾きを調整するために、当該反応ガスノズルにおける前記挿入孔よりも真空容器の内部空間側の部位を下方側から支持すると共に、その支持位置の高さを調整する傾き調整機構と、を備え
    前記反応ガスノズルは、前記基板載置部の表面に夫々第1の反応ガス及び、この第1の反応ガスと反応する第2の反応ガスを供給するために、前記基板載置部に対する反応ガスノズルの相対的移動方向に互いに離れるように設けられた第1の反応ガスノズル及び第2の反応ガスノズルよりなり、
    前記第1の反応ガスが供給される第1の処理領域と第2の反応ガスが供給される第2の処理領域との雰囲気を分離するために前記移動方向においてこれら処理領域の間に位置する分離領域を備え、
    前記真空容器内にて互いに反応する第1の反応ガスと第2の反応ガスを順番に基板の表面に供給しかつこの供給サイクルを実行することにより反応生成物の層を多数積層して薄膜を形成することを特徴とする成膜装置。
  6. 前記反応ガスノズルは、前記基板載置部の表面に夫々第1の反応ガス及び、この第1の反応ガスと反応する第2の反応ガスを供給するために、前記基板載置部に対する反応ガスノズルの相対的移動方向に互いに離れるように設けられた第1の反応ガスノズル及び第2の反応ガスノズルよりなり、
    前記第1の反応ガスが供給される第1の処理領域と第2の反応ガスが供給される第2の処理領域との雰囲気を分離するために前記移動方向においてこれら処理領域の間に位置する分離領域を備え、
    前記真空容器内にて互いに反応する第1の反応ガスと第2の反応ガスを順番に基板の表面に供給しかつこの供給サイクルを実行することにより反応生成物の層を多数積層して薄膜を形成することを特徴とする請求項1ないしのいずれか一つに記載の成膜装置。
  7. 前記基板載置部はその表面に基板を載置するための基板載置領域が形成された回転テーブルよりなると共に、前記移動手段は当該回転テーブルを鉛直軸周りに回転させる手段よりなり、
    前記第1の反応ガスノズル及び第2の反応ガスノズルは、前記回転テーブルの回転方向に互いに離れると共に、前記回転テーブルに対向して当該回転テーブルの径方向に水平に伸びるように、その一端側が前記真空容器の壁部に挿入されることを特徴とする請求項5または6記載の成膜装置。
  8. 前記分離領域は、分離ガスを供給するための分離ガス供給手段と、この分離ガス供給手段の前記回転方向両側に位置し、当該分離領域から処理領域側に分離ガスが流れるための狭隘な空間を回転テーブルとの間に形成するための天井面と、を備えたことを特徴とする請求項記載の成膜装置。
  9. 前記分離ガス供給手段は、前記回転テーブルに対向して当該回転テーブルの径方向に伸びるように、その一端側が前記真空容器の壁部に挿入された分離ガスノズルであることを特徴とする請求項8記載の成膜装置。
  10. 前記第1の処理領域と第2の処理領域との雰囲気を分離するために真空容器内の中心部に位置し、回転テーブルの基板載置面側に分離ガスを吐出する吐出孔が形成された中心部領域を備えることを特徴とする請求項7ないし9のいずれか一つに記載の成膜装置。
  11. 前記基板載置領域は回転テーブルの回転方向に沿って複数設けられていることを特徴とする請求項7ないし10のいずれか一つに記載の成膜装置。
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