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JP5091926B2 - 樹脂製逆止弁及びそれを使用する流体機器ユニット - Google Patents

樹脂製逆止弁及びそれを使用する流体機器ユニット Download PDF

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Description

本発明は、配管に介装されて流体を一方向へのみ流す樹脂製逆止弁及びそれを使用する流体機器ユニットに関する。
例えば、半導体製造プロセスに使用される洗浄装置やエッチング装置などでは、純度の高い洗浄液や腐食性の高いエッチング液等を供給側へ逆流させないための逆止弁が使われる場合がある。また、例えば、薬液ラインをパージするための純水ラインの分岐部に配設され、純水ラインでの複数の薬液の混合を防いでいる。この種の逆止弁には、高い耐食性とクリーン度が要求され、全ての部品が樹脂で作製されている。
図10に、従来の樹脂製逆止弁100の断面図である。
図10に示すように、樹脂製逆止弁100は、上流側ボディ101と下流側ボディ102との間に形成される弁体収納室103に弁体104がスライド可能に収納されている。弁体104は、図中右端面が上流側ボディ101側へ向かって小径となるテーパ部104aを備え、下流側ボディ102と弁体104との間に縮設されるスプリング105に付勢されてテーパ部104aが上流側ボディ101の開口周縁部101aに挿入された状態で配置されている。
上記樹脂製逆止弁100は、上流側ボディ101側から弁体104に作用する流体圧力がスプリング105の付勢力と下流側ボディ102側から弁体104に作用する流体圧力との合力以下の場合には、テーパ部104aの外周面を開口周縁部101aに押し付けて弁閉する。一方、上流側ボディ101側から弁体104に作用する流体圧力がスプリング105の付勢力と下流側ボディ102側から弁体104に作用する流体圧力との合力より大きくなると、弁体104がスプリング105の付勢力に抗して図中左側へ移動してテーパ部104aを開口周縁部101aから離間させ、流体を上流側ボディ101から下流側ボディ102へ流す(例えば特許文献1参照。)。
特開2001−182852号公報
しかしながら、従来の樹脂製逆止弁100は、テーパ部104aを開口周縁部101aのエッジに押し付けて線シールを行い、弁閉する。例えば、樹脂製逆止弁100を自動バルブと直列に配置した場合、自動バルブの弁開閉動作により流体に生じた繰り返し圧力やウォータハンマ等の高い圧力が、樹脂製逆止弁100の弁閉時に下流側ボディ102側から弁体104に作用すると、図11に示すように、弁体104は、テーパ部104aに開口周縁部101aのエッジが食い込み、テーパ部104aの外周に段差110が形成され、その段差110が開口周縁部101aに圧入気味に押し込まれていた。この場合、樹脂製逆止弁100は、上流側ボディ101側から弁体104に流体の圧力が、スプリング105の付勢力と下流側ボディ102側から弁体104に作用する流体圧力との合力に加えて更に段差110の圧入力より大きくならないと、弁開せず、クラッキング圧力が変動する。クラッキング圧力の変動は、流体の圧力設定が変動後のクラッキング圧力より低い場合、流体を流せなくなり、半導体製造では、洗浄不良やエッチング不良等の問題を引き起こす。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、クラッキング圧力の変動が起こらず、安定したシール性能を得ることができる樹脂製逆止弁及びそれを使用する流体機器ユニットを提供することを目的とする。
本発明に係る樹脂製逆止弁及びそれを使用する流体機器ユニットは、次のような構成を有している。
(1)上流側流路と下流側流路に連通する弁体収納室を備える弁本体と、前記上流側流路が前記弁体収納室に開口する開口部分に設けられた弁座と、前記弁体収納室に収納されて前記弁座に当接又は離間する弁体と、前記弁体収納室に縮設されて前記弁体を前記弁座方向に付勢するスプリングとを有し、前記弁本体と前記弁座と前記弁体と前記スプリングが樹脂を材質とする樹脂製逆止弁において、前記弁座は、前記弁体収納室の前記上流側流路が開口する開口部外周に、前記弁体収納室の軸線に対して直交する面に設けられた平坦な面により構成される弁座面であって、前記弁体は、前記弁座面に対向する面に環状に突設され、前記弁座面に当接する面が平坦に設けられた環状シール部を有し、前記弁座面は、切削加工後、硬度の高い材質の部材を用いて、鏡面で平坦に仕上げられた治具を押し付けるバニシング加工により仕上げることにより、少なくとも前記環状シール部が当接する部分の表面を塑性変形し、平面度を小さくされている。繰り返し圧力の流体が逆流したときに、平坦な前記環状シール部を、バニシング加工により仕上げられた前記弁座面に当接させることにより、逆流する流体の圧力が高い場合、前記弁本体が前記弁座面に食い込まれることなく、クラッキング圧力の変動を防止する一方、逆流する流体の圧力が低い場合、ばね力の弱い樹脂製の前記スプリングを用いても、シール性能を安定させる。
(1)に記載の発明において、前記弁座又は前記弁体の少なくとも一方が、PTFEを材質とする。
)(1)又は(2)に記載する樹脂製逆止弁と、前記樹脂製逆止弁が流路下流側に配設される流体機器と、を有する流体機器ユニットであって、前記流体機器は、流路が形成された流路ブロックと、前記流路ブロックに固定される固定ブロックと、前記流路ブロックに前記固定ブロックを固定するねじと、を有すること、前記弁本体は、前記上流側流路と前記弁座面を有する上流側ボディと、前記下流側流路を有する下流側ボディとを連結し、前記上流側ボディと前記下流側ボディとの間に前記弁体収納室が形成されていること、前記流路ブロックは、前記流路の出力側開口部に前記上流側ボディが一体成形され、前記ねじが挿通される挿通孔を有し、前記弁座面が前記挿通孔より外側に設けられていることを特徴とする。
)(1)又は(2)に記載する樹脂製逆止弁と、前記樹脂製逆止弁が流路上流側に配設される流体機器と、を有する流体機器ユニットであって、前記流体機器は、流路が形成された流路ブロックと、前記流路ブロックに固定される固定ブロックと、前記流路ブロックに前記固定ブロックを固定するねじと、を有すること、前記弁本体は、前記上流側流路と前記弁座面を有する上流側ボディと、前記下流側流路を有する下流側ボディとを連結し、前記上流側ボディと前記下流側ボディとの間に前記弁体収納室が形成されていること、前記流路ブロックは、前記流路の入力側開口部に前記下流側ボディが一体成形され、前記ねじが挿通される挿通孔を有し、前記弁座面が前記挿通孔より外側に設けられていることを特徴とする。
(3)又は(4)に記載の発明において、前記流路ブロックは、前記弁座面と前記挿通孔との間に切欠溝を有する。
上記樹脂製逆止弁は、弁座面が、少なくとも環状シール部が当接する部分の表面を塑性変形し、環状シール部が当接する部分の平面度が小さくされている。同じ樹脂製スプリングを用いても、塑性加工して平面度を向上させた弁座面に弁体を当接させる場合の方が、塑性加工していない弁座面に弁体を当接させる場合より密着性が良く、低い圧力でシールするようになる。しかも、上記樹脂製逆止弁は、環状シール部の平坦な面を弁座面に面状に当接させてシールするため、弁体が弁座面の開口周縁部に食い込まない。従って、上記樹脂製逆止弁によれば、弁閉時に下流側流路から弁体に繰り返し圧力やウォータハンマ等の高い圧力が作用しても、弁体が変形することがないので、クラッキング圧力の変動を防いで、安定したシール性能を維持することができる。
上記樹脂製逆止弁は、弁座面を切削加工した後にバニシング加工により仕上げ、弁座面の面粗及び平面度を小さくしているので、ばね力を大きくすることのできない樹脂製スプリングを用いても、環状シール部を弁座面に密着させてシール性能を安定させることができる。
上記樹脂製逆止弁は、弁本体又は弁体の少なくとも一方を硬度の低いPTFEにしているので、硬度の低い部材が相手の凹凸に倣って変形し、環状シール部と弁座面との面シール部分に形成される隙間を埋める。よって、樹脂製逆止弁によれば、環状シール部と弁座面との密着性を良好にして、シール性能を安定させることができる。
上記流体機器ユニットは、流路ブロックの下流側開口部(又は上流側開口部)に逆止弁の上流側ボディ(又は下流側ボディ)を一体成形し、逆止弁を流路ブロックに内蔵している。流路ブロックと固定ブロックをねじで固定して流体機器を組み立てる場合、ねじの締結力によって流路ブロックに歪みが生じ、その歪みが弁座面に作用して弁座面をうねらせる虞がある。しかし、本発明は、弁座面がねじを挿通する挿通孔の外側に設けられているので、ねじの締結力が弁座面に影響しにくく、安定したシール性能を維持できる。
上記流体機器ユニットは、流路ブロックの挿通孔に挿通したねじを締結する際に流路ブロックに生じる歪みを、弁座面と挿通孔との間に設けた切欠溝に逃がし、流路ブロックの歪みが弁座面に影響しないようにしたので、流路機器ユニット組立時に弁座面がうねってシール性能が低下するのを防止できる。
本発明の第1実施形態に係る樹脂製逆止弁を用いた流体機器ユニットの側面図である。 本発明の実施形態に係る樹脂製逆止弁の断面図である。 樹脂製逆止弁の分解断面図である。 スプリングの側面図である。 図4のAA断面図である。 弁座面の加工方法別に平面度と面粗と密閉圧力を比較した結果を示す図である。 面粗及び平面度と内部シール力との関係を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係る流体機器ユニットの断面図である。 本発明の第3実施形態に係る流体機器ユニットの断面図である。 従来の樹脂製逆止弁の断面図である。 テーパ部の変形を示す図である。
以下に、本発明に係る樹脂製逆止弁及びその樹脂製逆止弁を使用する流体機器ユニットの一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
<流体機器ユニットの一例>
図1は、本発明の実施形態に係る樹脂製逆止弁10を用いた流体機器ユニット1の側面図である。
流体機器ユニット1は、上流側から下流側へ向かって流体制御弁2と配管3と樹脂製逆止弁(以下「逆止弁」という。)10とを継手4を介して接続し、流体が流体制御弁2へ逆流するのを防いでいる。
<逆止弁の構成>
図2は、逆止弁10の断面図である。
逆止弁10は、耐腐食性を確保するために、全ての部品が樹脂で作製されている。逆止弁10は、上流側ボディ12と下流側ボディ13とを連結ナット14により一体化して弁本体11が構成されている。弁本体11の内部には、上流側流路12bと下流側流路13bに連通するように弁体収納室16が形成されている。弁体収納室16は、上流側流路12bが開口する開口部の周りに弁座面19が設けられ、スプリング18に付勢された弁体17が弁座面19に当接している。弁体17とスプリング18は、弁体収納室16の内壁との間にクリアランスが設けられ、弁開閉動作時に弁体収納室16の内壁にガイド部18fを摺接させることにより、スプリング18のコイル部18aをスプリング収納凹部13aに接触しない様にして、パーティクルを発生するのを防いでいる。逆止弁10は、上流側流路12bの内圧が、スプリング18の付勢力と弁体収納室16の内圧との合力に打ち勝つと、弁体17が下流側流路13b側へ移動して弁を開くが、弁体17の移動量は、弁体収納室16の内周面に設けられたストッパ部22にスプリング18のガイド部18fを当てることにより規制される。
図3は、逆止弁10の分解断面図である。
上流側ボディ12は、上流側継手ポート12aと上流側流路12bと弁体収納凹部12cが同軸上に設けられ、流路を構成している。上流側ボディ12は、図中左端面から、挿入凹部12dが弁体収納凹部12cと同軸上に開設されている。弁体収納凹部12cは、内径寸法が弁体17及びスプリング18の最大外径寸法より大きく、弁体17とスプリング18のガイド部18fが軸方向へ往復直線運動できるようにしている。挿入凹部12dは、内径寸法が弁体収納凹部12cより大径に形成され、挿入凹部12dと弁体収納凹部12cとの間の段差部分に環状シール溝12eが弁体収納凹部12cと同軸上に設けられている。
下流側ボディ13は、スプリング収納凹部13aと下流側流路13bと下流側継手ポート13cが同軸上に設けられ、流路を構成している。下流側ボディ13の図中右端面には、挿入凹部12dに摺接可能に挿入される挿入部13iが設けられている。挿入部13iは、図中右端面から、スプリング収納凹部13aが弁体収納凹部12cより小径の円筒形状に開設されている。スプリング収納凹部13aは、内径寸法がスプリング18のコイル部18aの外径寸法より大きく、スプリング18を非接触で伸縮できるように収納している。挿入部13iの図中右端面には、環状シール溝12eに対応する環状突起13dがスプリング収納凹部13aと同心円状に設けられ、軸方向に突出している。下流側ボディ13は、挿入部13iを挿入凹部12dに挿入する挿入量を規制するためのフランジ部13eが外周面に沿って環状に設けられている。
下流側ボディ13は、フランジ部13eを連結ナット14の押圧部14aで押圧するように図中左端部から連結ナット14を挿通し、連結ナット14の雌ねじ部14bが上流側ボディ12の外周面に形成した連結用雄ねじ部12iに締め込まれる。連結ナット14の締め込みより、下流側ボディ13は、フランジ部13eを介して上流側ボディ12へ向かって押圧され、環状突起13dを環状シール溝12eに圧入して締まり嵌めする。これにより、図2に示すように、弁体収納凹部12cとスプリング収納凹部13aとの接続部分が径方向にシールされ、気密な弁体収納室16が形成されている。そして、弁体収納室16は、弁体収納凹部12cとスプリング収納凹部13aの間に形成される段差によりストッパ部22が設けられる。
図2及び図3に示すように、上流側ボディ12の図中左端面には、挿入凹部12dの開口部外側に沿って、複数のピン固定部12fが周方向に等間隔に形成されている。ピン固定部12fには、それぞれ回転止めピン20が圧入固定される。また、下流側ボディ13は、フランジ部13eの上流側ボディ12に面する端面に、ピン孔13fがピン固定部12fに対応して設けられている。下流側ボディ13は、連結ナット14を締め込む場合、回転止めピン20がピン孔13fに挿入され、上流側ボディ12に対して相対的に回転するのを防止される。よって、下流側ボディ13は、軸方向へのみ移動し、環状突起13dを環状シール溝12eに圧入させる。
また、上流側ボディ12は、連結用雄ねじ部12iの図中右隣にピン固定部12gが形成されている。連結ナット14には、押圧部14aと反対側の端面から軸方向へ回転止め溝14cが形成されている。回転止め溝14cには、回転止めピン21が摺接可能に挿通される。回転止め溝14cは、ピン固定部12gとの位置決めを容易にしつつ回転止めピン21から回転方向に受ける力に対する剛性を確保するように、連結ナット14の端面外周方向に短いピッチで等間隔に設けられている(図1参照)。回転止めピン21は、連結ナット14が規定位置まで締め付けられた後に回転止め溝14cの一つに係合するようにピン固定部12gに押し込まれて固定され、連結ナット14が上流側ボディ12に対して回転して緩むのを防いでいる。
下流側ボディ13は、スプリング収納凹部13aと下流側流路13bとの間に、スプリング受け部13hがスプリング収納凹部13aと同軸上に形成されている。スプリング受け部13hは、スプリング18のコイル部18aの後端部18dのみに嵌合するように設けられ、スプリング18の位置決めをし、伸縮時にコイル部18aがスプリング収納凹部13aと擦れないようにクリアランスを保っている。
図4は、スプリング18の側面図である。図5は、図4のAA断面図である。
スプリング18は、PFAなどのフッ素樹脂の射出成形品である。スプリング18は、コイル部18aの後端面18dと押圧部18cの先端面18eが軸方向に対して直角に設けられている。図2及び図3に示すように、スプリング受け部13hは、コイル部18aの後端面18dに当接する面が軸方向に対して直角に設けられている。そのため、スプリング18は、後端面18dをスプリング受け部13hに装着することにより、弁体収納室16と同軸上に配置される。コイル部18aは、内径寸法が下流側流路13bの内径寸法とほぼ同じにされ、上流側流路12bから弁体収納室16へ流入した流体がコイル部18aの内側から下流側流路13bへ抵抗なく流れるようにしている。
図4に示すように、スプリング18は、コイル部18aの弾性力を弁体17(図2参照)に面状に作用させるように、押圧部18cがコイル部18aの一端に設けられている。図4及び図5に示すように、押圧部18cには、ガイド部18fが外向きに突出するように固定されている。ガイド部18fは、押圧部18cの周方向に沿って等間隔に設けられ、弁座面19から流出した流体がガイド部18fの間を通ってコイル部18aの内部へ流れ込みやすくしている。
図2及び図3に示すように、スプリング18は、押圧部18cの端面中央に形成された保持孔18bに、弁体17の端面中央に突設された位置決め突部17bを隙間無く嵌め込まれることにより、弁体17が装着されている。弁体17は、押圧部18cの先端面18eと同径の円板形状に設けられ、押圧部18cの先端面18eに面接触して均一にコイル部18aのばね力を伝えられるようになっている。弁体17は、位置決め突部17bを備える端面と反対の端面に環状シール部17aが軸方向に突出して設けられている。環状シール部17aは、コイル部18aのほぼ延長上に弁体17と同心円状に設けられ、コイル部18aの弾性力が直接的に作用するようにされている。環状シール部17aは、径方向の幅寸法がスプリング18の荷重を受けても変形しないように幅広にされ、弁座面19に対向する面が平坦にされている。
弁座面19は、上流側ボディ12の弁体収納凹部12cと上流側流路12bとの間の段差部分に平坦に設けられている。本実施形態では、上流側ボディ12の材質がPFA(四フッ化エチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)であり、弁体17の材質がPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)である。尚、シール性能の向上から見れば、弁座面19と弁体17の何れか一方を硬度の低い樹脂(PTFEなど)にすれば良く、上流側ボディ12の材質をPTFEにしても良い。上流側ボディ12は、弁座面19が上流側流路12bの軸線に対して直角な平面となるように、弁体収納凹部12cを穿設される。そして、上流側ボディ12より硬度の高い材質(例えばSUS)の部材を鏡面で平坦に仕上げられた治具を弁座面19に押し付けてバニシング加工することにより、穿設により弁座面19に形成された微小な凹凸を押し潰して塑性変形させ、平面度を維持しつつ面粗を小さくされている。そのため、弁座面19は、単に切削加工等により形成された場合と比べ、環状シール部17aが当接する部分の平面度及び面粗が向上している。
<弁座面の加工が面粗、平面度、密閉圧力に与える影響>
発明者は、弁座面を切削により形成した上流側ボディ(以下、実験説明中において「切削ボディ」という。)と、鏡面で平坦にされたSUS製の治具を用いて弁座面をバニシング仕上げした上流側ボディ(以下、実験説明中において「研磨ボディ」という。)について、周方向平面度(μm)と、径方向平面度(μm)と、面粗とを測定した。
周方向平面度は、検出器回転形真円度測定機を用いて測定した。実験では、測定対象物である上流側ボディを測定機にセットし、測定子を弁体が弁座に当接する位置にセットして回転させ、弁座面上の1円周の平面度を測定した。
径方向平面度は、形状測定機を用いて測定した。実験では、測定機の測定子を弁座面開口部のエッジ部分から弁座面の直径11.4mmまでの範囲で外径方向へ移動させ、径方向の平面度を測定した。
面粗は、面粗計に上流側ボディをセットして、弁座面の算術平均粗さRaと、最大粗さ(高低差)Ryを測定した。
上記実験結果を図6に示す。
図6に示すように、周方向平面度は、切削ボディが21.7μmであったのに対して、研磨ボディが8.5μmであり、研磨ボディは切削ボディより周方向のうねりが小さいことが判明した。
径方向平面度は、切削ボディが12.6μmであるのに対して、研磨ボディが5.0μmであり、研磨ボディは切削ボディより径方向のうねりが小さいことが判明した。
算術平均粗さRaは、切削ボディが0.187であるのに対して、研磨ボディが0.091であり、研磨ボディは切削ボディより平均的に凹凸が小さいことが判明した。
最大粗さRyは、切削ボディが1.387であるのに対して、研磨ボディが0.546であり、研磨ボディは切削ボディより弁座面の凹凸の最大高低差が小さいことが判明した。
以上の実験結果より、ボディは、鏡面で平坦に仕上げたSUS製の治具を切削加工で平坦にした弁座面に押し当ててバニシング加工することにより、切削加工のみで弁座面を仕上げた場合より、平面度と面粗が向上することが判明した。これは、切削加工時に弁座面にできた微小な凹凸が治具に押し潰されて平坦になり、山部と谷部の高低差が小さくなるためである。
<弁座面の加工が密閉圧力に与える影響>
発明者は、弁座面の加工が密閉圧力に与える影響を調べる実験を行った。密閉圧力とは、下流側に圧力がかかったときに流体漏れを防止できる圧力をいう。実験では、上流側ボディの弁座面に弁体17を当接させた状態で、弁体の下流側(上流側流路12bと反対側)に圧力を作用させ、流体漏れの有無を調べた。この実験では、弁座面に弁体17を押し付ける圧力を徐々に増加させていき、流体漏れを防止できる圧力の最小値を求め、その最小値を密閉圧力とした。その実験結果を図6に示す。
図6に示すように、切削ボディは密閉圧力が0.083MPaであるのに対して、研磨ボディは密閉圧力が0.048MPaであった。よって、研磨ボディを使用する逆止弁は、切削ボディを使用する逆止弁よりばね力の小さいスプリング18で、弁体17が下流側から作用する圧力に対して流体漏れを生じるのを防ぐことができる。つまり、同じばね力ならば、シールに対するマージンが向上したと言える。これは、研磨ボディの弁座面19は、平面度と面粗が小さいため、弁体17の環状シール部17aとの間の隙間が切削のみで平坦にされた弁座面より小さく、流体が環状シール部17aと弁座面19との間に入り込みにくくなり、シール面圧(シールに必要な応力)が低くなったためと考えられる。
<平面度及び面粗と密閉圧力との関係>
発明者は、平面度と面粗の何れが密閉圧力を上昇させているかを調べる実験を行った。実験では、面粗と周方向平面度の異なる5種類の研磨ボディについて、上記と同様の手順で密閉圧力を測定した。その実験結果を図7に示す。図7は、縦軸に密閉圧力(MPa)を記載し、横軸に周方向平面度(μm)と面粗(μm)を記載する。
図7の図中黒四角(■)に示すように、周方向平面度は、2μm〜22μmの範囲で密閉圧力との間には比例関係が認められる。一方、図中黒丸(●)に示すように、面粗は、1μm前後で密閉圧力がばらついており、面粗と密閉圧力との間には比例関係が認められない。よって、密閉圧力を小さくするには、面粗よりも周方向平面度を小さくする方が、効果的であることが判明した。これは、弁体17を弁座面19に面状に接触させており、弁座面19のうねりが小さいと、弁体17と弁座面19との間に流体が入り込みにくいためと考えられる。
<動作説明>
上記流体機器ユニット1は、流体制御弁2が弁閉状態の場合、流体が配管3から逆止弁10に供給されない。この場合、逆止弁10は、スプリング18の付勢力により弁体17を弁座面19に面状にシールさせ、上流側流路12bと下流側流路13bとの間の流路を遮断している。そのため、下流側流路13bから流体制御弁2側に流体が逆流しない。
流体制御弁2が弁開すると、流体が配管3から逆止弁10に供給される。逆止弁10は、上流側流路12bの内圧が、スプリング18の付勢力と弁体収納室16の内圧との合力以下の場合には弁閉し、流路を遮断している。しかし、上流側流路12bの内圧が、スプリング18の付勢力と弁体収納室16の内圧との合力を超えると、弁体17がスプリング18の付勢力に抗して下流側流路13b側へ移動し、流体が弁座面19から弁体収納室16に流入する。そして、流体は、ガイド部18fの間からコイル部18a内に流れ込み、下流側流路13bへ流れる。このとき、コイル部18aがスプリング収納凹部13a内を非接触で移動するため、パーティクルが発生しない。
その後、流体制御弁2が弁閉すると、流体が逆止弁10に供給されなくなるため、逆止弁10は、スプリング18が上流側流路12bの圧力低下に従って伸長して弁体17の環状シール部17aを弁座面19に押し付けて面状にシールさせ、流路を遮断する。例えば、逆止弁10の下流側に配置したバルブの開閉動作により下流側流路13bの内圧に脈動が発生しても、逆止弁10が弁閉して脈動を流体制御弁2側へ伝播させない。よって、流体制御弁2は、逆止弁10の下流側で発生した圧力変動の影響を受けずに、弁開動作を行い、流体制御弁2の耐久性の低下を防止することができる。
ここで、弁体17は、環状シール部17aを弁座面19に面接触させて上流側流路12b側への移動を制限されるため、応力が小さく、変形しにくい。よって、流体制御弁2が弁開閉動作を何千回、何万回繰り返しても、逆止弁10は、環状シール部17aが弁座面19に対して面状に当接し続け、安定したシール性能を維持できる。
<作用効果>
従って、本実施形態の逆止弁10は、弁座面19が、少なくとも環状シール部17aが当接する部分の表面に形成された微小な凹凸を潰されて塑性変形し、環状シール部17aが当接する部分の平面度が小さくされている。同じ樹脂製スプリング18を用いても、塑性加工して平面度を向上させた弁座面19に環状シール部17aを当接させる場合の方が、塑性加工していない弁座面に環状シール部17aを当接させる場合より環状シール部17aを弁座面19に密着させる密着性が良く、環状シール部17aと弁座面19との間に流体が入り込んで弁体17を移動させにくい。しかも、逆止弁10は、環状シール部17aの平坦な面を弁座面19に当接させてシールするため、従来技術のように弁体17が弁座面19の開口周縁部に食い込まない。従って、本実施形態の逆止弁10によれば、弁閉時に下流側流路13bから弁体17に繰り返し圧力やウォータハンマ等の高い圧力が作用しても、弁体17が変形することがないので、クラッキング圧力の変動を防いで、安定したシール性能を維持することができる。
本実施形態の逆止弁10は、弁座面19を切削加工した後にバニシング加工により仕上げ、弁座面19の面粗及び平面度を小さくしているので、金属製スプリングよりばね力が弱い樹脂製スプリング18を用いても、環状シール部17aを弁座面19に密着させてシール性能を安定させることができる。
本実施形態の逆止弁10は、硬度の低いPTFE製の弁体17が、硬度の高いPFA製の弁座面19の凹凸に倣って変形し、環状シール部17aと弁座面19との面シール部分に形成される隙間を埋める。よって、逆止弁10によれば、環状シール部17aと弁座面19との密着性を良好にして、シール性能を安定させることができる。
本実施形態の逆止弁10は、環状シール部17aの平坦な面を弁座面19にシールさせており、Oリングを使用しないため、腐食性流体を流す際、部品が劣化することなく、流体を汚染しにくい。
本実施形態の逆止弁1は、回転止めピン21を回転止め溝14cからピン固定部12gへ圧入して固定するので、組立後に連結ナット14が弛んで、部品が分解されることを防止できる。
本実施形態の樹脂製逆止弁10を用いた流体機器ユニット1は、連結ナット14を締め込む場合に回転止めピン20により下流側ボディ13が上流側ボディ12に対して回転するのを防ぎ、環状突起13dを軸方向のみに移動させて環状シール溝12eに圧入するので、確実に弁体収納室16の気密を保つことができる。また、上流側ボディ12と下流側ボディ13を相対的に回転させないようにするため、逆止弁10を配管3に接続する配管施工作業を行いやすい。
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態について図面を参照して説明する。図8は、本発明の第2実施形態に係る流体機器ユニット31の断面図である。
第2実施形態の流体機器ユニット31は、流体機器の継手部分に逆止弁を内蔵させてフットスペースを小さくしている点が第1実施形態の樹脂製逆止弁10を用いた流体機器ユニット1と相違する。よって、ここでは、第1実施形態と相違する点を中心に説明し、第1実施形態と共通する点は図面に第1実施形態と同じ符号を記載し、適宜説明を省略する。
流体機器ユニット31は、逆止弁36を流体制御弁32に一体に設けたものであり、その動作は、第1実施形態の樹脂製逆止弁10を用いた流体機器ユニット1と同様である。流体制御弁32は、駆動部(固定ブロックの一例)34と流路ブロック33と取付板37とを積み重ねてねじ35で固定したものである。流体制御弁32は、駆動部34に内蔵されるスプリングを除き、耐腐食性を確保するために各部品が樹脂を材質としている。流体制御弁32は、駆動部34が図示しない弁体を図示しない弁座に当接又は離間させることにより、流路ブロック33の第1流路33aと第2流路33bを流れる流体を制御する。
流路ブロック33は、フッ素樹脂(本実施形態ではPTFE)を切削成形したものである。流路ブロック33は、第2流路33bの開口部に上流側ボディ33cを備える。上流側ボディ33cは、第1実施形態の上流側ボディ12に対応するものであり、流路ブロック33に一体成形されている。上流側ボディ33cの弁座面19も、切削加工で平坦にされた後、鏡面で平坦に仕上げられたSUS製の治具を押し付けられてバニシング加工されて、平面度と面粗を小さくされている。流路ブロック33は、弁座面19がねじ35を挿通される挿通孔33eより外側に設けられ、弁座面19と挿通孔33eとの間に切欠溝33dが環状に形成されている。
上記流体機器ユニット31は、流路ブロック33の第2流路33bの開口部に逆止弁36の上流側ボディ33cを一体成形して、逆止弁36を流路ブロック33に内蔵している。流路ブロック33と駆動部34をねじ35で固定して流体制御弁32を組み立てる場合、ねじ35の締結力によって流路ブロック33に歪みが生じ、その歪みが弁座面19に作用して弁座面19をうねらせる虞がある。しかし、樹脂製逆止弁36を用いた流体機器ユニット31は、弁座面19がねじ35を挿通する挿通孔33eの外側に設けられているので、ねじ35の締結力が弁座面19に影響しにくく、安定したシール性能を維持できる。
上記流体機器ユニット31は、流路ブロック33の挿通孔33eに挿通したねじ35を締結する際に流路ブロック33に生じる歪みを、弁座面19と挿通孔33eとの間に設けた切欠溝33dに逃がし、流路ブロック33の歪みが弁座面19に影響しないようにしたので、流路機器ユニット組立時に弁座面19がうねってシール性能が低下するのを防止できる。
このような流体機器ユニット31は、逆止弁36の上流側ボディを流路ブロック33に一体成形し、流路ブロック33に逆止弁36を内蔵しているので、第1実施形態の流体機器ユニット1の配管3部分を省いてフットスペースを小さくできる。
(第3実施形態)
続いて、本発明の第3実施形態について図面を参照して説明する。図9は、本発明の第3実施形態に係る流体機器ユニット41の断面図である。
第2実施形態の流体機器ユニット41は、逆止弁44の下流側ボディ43aを流路ブロック43に一体成形している点が第2実施形態の樹脂製逆止弁36を用いた流体機器ユニット31と相違する。よって、ここでは、第2実施形態と相違する点を中心に説明し、第2実施形態と共通する点は図面に第2実施形態と同じ符号を記載し、適宜説明を省略する。
流体機器ユニット41は、流路ブロック43の第1流路33aの開口部に下流側ボディ43aが一体に設けられている。下流側ボディ43aは、第1実施形態の逆止弁10の下流側ボディ13に対応するものであるが、上流側ボディ45との連結構造が第1実施形態と逆の構造になっている。
具体的には、流路ブロック43は、上流側ボディ45を挿入する挿入凹部43bがスプリング収納凹部13aの開口部に設けられ、スプリング収納凹部13aと挿入凹部43bとの間の段差部に環状シール溝43cが形成されている。下流側ボディ43aの外周には、連結ナット14が螺合される連結用雄ねじ部43dが形成され、その連結用雄ねじ部43dの図中左側に、回転止めピン21が圧入固定されるピン固定部43fが形成されている。また、下流側ボディ43aの図中右端面には、連結ナット14の締結時に上流側ボディ45が流路ブロック43に対して回転するのを阻止するための回転止めピン20が圧入固定される複数のピン固定部43eが、挿入凹部43bの開口部外側に周方向に均等に設けられている。
一方、上流側ボディ45は、挿入凹部43bに挿入される挿入部45aを備え、挿入部45aの端面に弁体収納凹部12cが開口している。挿入部45aの端面には、弁体収納凹部12cの開口部外周に沿って環状突起45bが設けられ、その環状突起45bを環状シール溝43cに圧入してシールするようになっている。また、上流側ボディ45の外周面には、フランジ部45cが突設され、連結ナット14が抜け不能に係合される。フランジ部45cの図中左端面には、ピン固定部43eに対応して回転止め溝45dが形成されている。
このような流体機器ユニット41は、ピン固定部43eに回転止めピン20をそれぞれ圧入固定し、流路ブロック43のスプリング受け部13hに弁体17を装着したスプリング18をセットする。そして、フランジ部45cを押圧部14aで押圧するように上流側ボディ45を連結ナット14に挿通する。そして、回転止めピン20を回転止め溝45dに挿入した状態で連結ナット14を連結用雄ねじ部43dに締め込んで上流側ボディ45を流路ブロック43側へ軸線に沿って移動させる。このとき、環状突起45bが環状シール溝43cに挿入され、弁体収納凹部12cとスプリング収納凹部13aとの接続部分が径方向にシールされる。これにより、逆止弁44が流体制御弁42に内蔵される。
上記流体機器ユニット41は、流路ブロック43の第1流路33aの開口部に逆止弁44の下流側ボディ43aを一体成形し、逆止弁44を流路ブロック43に内蔵している。流路ブロック43と駆動部34をねじ35で固定して流体制御弁42を組み立てる場合、ねじ35の締結力によって流路ブロック43に歪みが生じ、その歪みが弁座面19に作用して弁座面19をうねらせる虞がある。しかし、樹脂製逆止弁44を用いた流体機器ユニット41は、弁座面19がねじ35を挿通する挿通孔33eの外側に設けられているので、ねじ35の締結力が弁座面19に影響しにくく、安定したシール性能を維持できる。
また、樹脂製逆止弁44を用いた流体機器ユニット41は、流路ブロック43に逆止弁44を内蔵したので、配管3部分を省いてフットスペースを小さくできる。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、色々な応用が可能である。
例えば、上記実施形態では、上流側ボディ12を弁体17より硬度の高いフッ素樹脂(PFAなど)としたが、上流側ボディ12を弁体17と同じ硬度のフッ素樹脂(PTFEなど)としても良い。この場合でも、弁体17が弁座面19の凹凸に倣って変形しやすく、環状シール部17aを弁座面19に良好に密着させることができる。
例えば、上記実施形態では、流体機器の一例として流体制御弁32,42を挙げた。これに対して、圧力計、流量計、マスフローコントローラ、レギュレータなどの流体機器の流路ブロックに逆止弁を内蔵しても良い。
2,32,42 流体制御弁(流体機器の一例)
10,36,44 逆止弁
12,45 上流側ボディ
12b 上流側流路部
13 下流側ボディ
13b 下流側流路部
16 弁体収納室
17 弁体
17a 環状シール部
18 スプリング
19 弁座面
31,41 流体機器ユニット
33c 上流側ボディ
33d 切欠溝
33e 挿入孔
34 駆動部(固定ブロックの一例)
35 ねじ

Claims (5)

  1. 上流側流路と下流側流路に連通する弁体収納室を備える弁本体と、前記上流側流路が前記弁体収納室に開口する開口部分に設けられた弁座と、前記弁体収納室に収納されて前記弁座に当接又は離間する弁体と、前記弁体収納室に縮設されて前記弁体を前記弁座方向に付勢するスプリングとを有し、前記弁本体と前記弁座と前記弁体と前記スプリングが樹脂を材質とする樹脂製逆止弁において、
    前記弁座は、前記弁体収納室の前記上流側流路が開口する開口部外周に、前記弁体収納室の軸線に対して直交する面に設けられた平坦な面により構成される弁座面であって、
    前記弁体は、前記弁座面に対向する面に環状に突設され、前記弁座面に当接する面が平坦に設けられた環状シール部を有し、
    前記弁座面は、切削加工後、硬度の高い材質の部材を用いて、鏡面で平坦に仕上げられた治具を押し付けるバニシング加工により仕上げることにより、少なくとも前記環状シール部が当接する部分の表面を塑性変形し、平面度を小さくされていること
    繰り返し圧力の流体が逆流したときに、平坦な前記環状シール部を、バニシング加工により仕上げられた前記弁座面に当接させることにより、逆流する流体の圧力が高い場合、前記弁本体が前記弁座面に食い込まれることなく、クラッキング圧力の変動を防止する一方、逆流する流体の圧力が低い場合、ばね力の弱い樹脂製の前記スプリングを用いても、シール性能を安定させる
    ことを特徴とする樹脂製逆止弁。
  2. 請求項1に記載する樹脂製逆止弁において、
    前記弁座又は前記弁体の少なくとも一方が、PTFEを材質とする
    ことを特徴とする樹脂製逆止弁。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する樹脂製逆止弁と、前記樹脂製逆止弁が流路下流側に配設される流体機器と、を有する流体機器ユニットであって、
    前記流体機器は、流路が形成された流路ブロックと、前記流路ブロックに固定される固定ブロックと、前記流路ブロックに前記固定ブロックを固定するねじと、を有すること、
    前記弁本体は、前記上流側流路と前記弁座面を有する上流側ボディと、前記下流側流路を有する下流側ボディとを連結し、前記上流側ボディと前記下流側ボディとの間に前記弁体収納室が形成されていること、
    前記流路ブロックは、前記流路の出力側開口部に前記上流側ボディが一体成形され、前記ねじが挿通される挿通孔を有し、前記弁座面が前記挿通孔より外側に設けられていること
    を特徴とする流体機器ユニット。
  4. 請求項1又は請求項2に記載する樹脂製逆止弁と、前記樹脂製逆止弁が流路上流側に配設される流体機器と、を有する流体機器ユニットであって、
    前記流体機器は、流路が形成された流路ブロックと、前記流路ブロックに固定される固定ブロックと、前記流路ブロックに前記固定ブロックを固定するねじと、を有すること、
    前記弁本体は、前記上流側流路と前記弁座面を有する上流側ボディと、前記下流側流路を有する下流側ボディとを連結し、前記上流側ボディと前記下流側ボディとの間に前記弁体収納室が形成されていること、
    前記流路ブロックは、前記流路の入力側開口部に前記下流側ボディが一体成形され、前記ねじが挿通される挿通孔を有し、前記弁座面が前記挿通孔より外側に設けられていること
    を特徴とする流体機器ユニット。
  5. 請求項又は請求項に記載する流体機器ユニットにおいて、
    前記流路ブロックは、前記弁座面と前記挿通孔との間に切欠溝を有する
    ことを特徴とする流体機器ユニット。
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