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JP5079363B2 - 半導体電力変換システム - Google Patents

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Description

本発明は、多重化された半導体電力変換装置のうち予備用の半導体電力変換装置のインバータ回路の健全性を確認可能な半導体電力変換システムに関する。
特許文献1には、複数台の無停電電源装置を並列接続して共通の負荷に給電する並列冗長化された無停電電源装置において、無停電電源装置のうちの点検を実施する無停電電源装置の出力開閉器を開放して、商用電源を出力する保守バイパス回路と点検する無停電電源装置を接続して運転を行い、その電圧差又は両者を流れる横流電流を測定することで動的健全性を確認することができる、と言う発明が開示されている。
特許第3712068号
前述の特許文献1にあっては、動的健全性を確認することができると言う効果が得られるものの、商用電源を出力する保守バイパス回路と点検する無停電電源装置を接続する必要がある。
そこで、本発明は、特別に点検を行うための装置を接続する必要がなく、全体の信頼性を向上させることができる半導体電力変換システムを提供することを目的とする。
請求項1に対応する発明は、複数台の半導体電力変換装置により冗長化し、前記各半導体電力変換装置のうち交流負荷の容量にあった台数を常用の半導体電力変換装置として前記交流負荷を駆動して、前記各半導体電力変換装置のうち残りの台数を予備用の半導体電力変換装置とし、前記各半導体電力変換装置は、いずれも同一構成であって、交流電源からの交流電力を入力遮断機構を介して直流電力に変換するコンバータ回路と、前記コンバータ回路からの直流電力を交流電力に変換すると共に、この変換した交流電力を出力遮断機構を介して前記交流負荷に供給するインバータ回路と、前記コンバータ回路と前記インバータ回路との間の直流回路に接続され、かつ初期充電回路の動作により充電可能な直流コンデンサと、前記インバータ回路の出力交流電圧波形を検出する電圧検出回路と、
前記電圧検出回路で検出した電圧波形の1周期中の最大値及び最小値の差から電圧リプルを検出するリプル検出回路と、前記リプル検出回路で検出した検出出力が電圧異常検出レベル以上のとき異常と判定する比較器と、前記比較器から異常判定信号が生じたとき前記コンバータ回路及び前記インバータ回路に対して運転停止指令を与える制御回路と、
を備えたものであり、前記常用及び前記予備用の半導体電力変換装置をいずれかに切替える切替回路とを具備した半導体電力変換システムであって、前記常用の半導体電力変換装置が正常なとき前記予備用の半導体電力変換装置の入力遮断機構及び出力遮断機構を開路状態とし、前記予備用の半導体電力変換装置の直流コンデンサを前記予備用の半導体電力変換装置の初期充電回路で充電し待機状態とし、かつ前記待機状態の直流コンデンサの放電電圧をインバータ回路に供給して交流電力に変換すると共に、前記予備用の半導体電力変換装置の電圧検出回路によって検出された電圧波形を、前記リプル検出回路で検出し、かつこのリプル検出値が前記電圧異常検出レベル以上かどうかを比較器で判定し、前記リプル検出値が前記電圧異常検出レベル以上となったとき前記予備用の半導体電力変換装置が異常と判定することを特徴とする半導体電力変換システムである。
請求項2に対応する発明は、複数台の半導体電力変換装置により冗長化し、前記各半導体電力変換装置のうち交流負荷の容量にあった台数を常用の半導体電力変換装置として前記交流負荷を駆動して、前記各半導体電力変換装置のうち残りの台数を予備用の半導体電力変換装置とし、前記各半導体電力変換装置は、いずれも同一構成であって、交流電源からの交流電力を入力遮断機構を介して直流電力に変換するコンバータ回路と、前記コンバータ回路からの直流電力を交流電力に変換すると共に、この変換した交流電力を出力遮断機構を介して前記交流負荷に供給するインバータ回路と、前記コンバータ回路と前記インバータ回路との間の直流回路に接続され、かつ初期充電回路の動作により充電可能な直流コンデンサと、前記インバータ回路の入力直流電流を検出する電流検出回路と、前記電流検出回路で検出した直流電流が電流異常検出レベル以上のとき異常と判定する比較器と、
前記比較器から異常判定信号が生じたとき前記コンバータ回路及び前記インバータ回路に対して運転停止指令を与える制御回路と、を備えたものであり、前記常用及び前記予備用の半導体電力変換装置をいずれかに切替える切替回路とを具備した半導体電力変換システムであって、前記常用の半導体電力変換装置が正常なとき前記予備用の半導体電力変換装置の入力遮断機構及び出力遮断機構を開路状態とし、前記予備用の半導体電力変換装置の直流コンデンサを前記予備用の半導体電力変換装置の初期充電回路で充電し待機状態とし、かつ前記待機状態の直流コンデンサの放電電圧をインバータ回路に供給して交流電力に変換すると共に、前記予備用の半導体電力変換装置の電流検出回路によって検出された直流電流が、前記電流異常検出レベル以上かどうかを比較器で判定し、前記直流電流検出値が前記電流異常検出レベル以上となったとき前記予備用の半導体電力変換装置が異常と判定することを特徴とする半導体電力変換システムである。
請求項3に対応する発明は、前記予備用の半導体電力変換装置の健全性点検を実施中に、前記常用の半導体電力変換装置が故障した場合に、健全性点検終了まで、前記切替回路により前記予備用の半導体電力変換装置に切替えることを禁止し、健全性点検で前記予備半導体電力変換装置が健全であることが確認できたことで、前記切替回路により前記予備半導体電力変換装置に切替えて運転することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体電力変換システムである。
本発明によれば、特別に点検を行うための装置を接続する必要がなく、全体の信頼性を向上させることができる半導体電力変換システムを提供できる。
(第1の実施形態)
図1は本発明の半導体電力変換システムに係る第1の実施形態を説明するための構成図である。
第1の実施形態の前提として、常用の半導体電力変換装置8aと、予備用の半導体電力変換装置8bが多重化され、これにより得られる電力を同一負荷例えば電動機7に供給可能に構成されている。
半導体電力変換装置8aは、コンバータ回路1a、インバータ回路2a、直流コンデンサ3a、初期充電回路4a、入力遮断機構5a、出力遮断機構6aを備えている。
半導体電力変換装置8bも半導体電力変換装置8aと同様に、コンバータ回路1b、インバータ回路2b、直流コンデンサ3b、初期充電回路4b、入力遮断機構5b、出力遮断機構6bを備えている。
さらに、半導体電力変換装置8bと半導体電力変換装置8aとは別に、電力変換装置8a及び8bの状態に応じてこれらの運転状態を切替える切替回路17を備えている。
コンバータ回路1aには交流電源例えば商用電源9からの交流電力が入力遮断機構5aを介して供給され、ここで直流電力に変換される。インバータ回路2aには、コンバータ回路1aより得られる直流電力を入力し、ここで任意の周波数の交流電力に変換され、出力遮断機構6aを介して電動機7に可変周波数の交流電力が供給される。
コンバータ回路1aとインバータ回路2aの間には、平滑用の直流コンデンサ3aが接続される。常用半導体電力変換装置8aの直流コンデンサ3aは、初期充電回路4aにより、常用半導体電力変換装置8aの運転まで初期充電される。
半導体電力変換装置8bの直流コンデンサ3bは、初期充電回路4bにより初期充電され、常用半導体電力変換装置8aに異常があり半導体電力変換装置8bの運転を開始するまで初期充電を継続する。
通常時は、入力遮断機構5a及び出力遮断機構6aが投入され、入力遮断機構5b及び出力遮断機構6bは遮断状態にあり、半導体電力変換装置8aからの交流電力により電動機7は駆動されている。
しかしながら、半導体電力変換装置8aに異常があった場合は、切替回路17は入力遮断機構5a及び出力遮断機構6aを遮断し、かつ入力遮断機構5b及び出力遮断機構6bを投入し、これにより半導体電力変換装置8aから半導体電力変換装置8bに接続を切替て、半導体電力変換装置8bからの交流電力により電動機7は駆動される。
以上述べたことは、第1の実施形態の前提であるが、これ以外に電力変換装置8aには、電圧検出回路10a、リプル検出回路11a、電圧異常検出レベル設定器13a、制御回路18aを備えている。
また、電力変換装置8bには、電圧検出回路10b、リプル検出回路11b、電圧異常検出レベル設定器13b、制御回路18bを備えている。
電圧検出回路10aは、インバータ回路2の出力交流電圧波形を検出する。リプル検出回路11aは、電圧検出回路10aで検出した電圧波形からリプルを検出するもので、具体的には
運転周波数の1周期中の出力電圧の最大値と最小値の差から電圧リプルを検出する。
比較器13aは、リプル検出回路11aの検出出力と、電圧異常検出レベル設定器12aで設定された電圧異常検出レベルとを比較する。制御回路18aは、比較器13aからの比較出力、すなわちリプル検出回路11aの出力が前記電圧異常検出レベル以上ならば、半導体電力変換装置8aは異常と判断し、コンバータ回路1a及びインバータ回路2aに対して指令を与える。
比較器13bは、リプル検出回路11bの検出出力と、電圧異常検出レベル設定器12bで設定された電圧異常検出レベルとを比較する。制御回路18bは、比較器13bからの比較出力、すなわちリプル検出回路11bの出力が前記電圧異常検出レベル以上ならば、半導体電力変換装置8bは異常と判断し、コンバータ回路1b及びインバータ回路2bに対して指令を与える。
このような構成のものにおいて、商用電源9からの交流電力が入力遮断機構5aを介してコンバータ回路1aにより直流電力に変換され、この直流電力はインバータ回路2aにより任意の周波数の交流電力に変換され、出力遮断機構6aを介して電動機7に可変周波数の交流電力が供給される。
半導体電力変換装置8aが運転中、半導体電力変換装置8bは初期充電回路4bで直流コンデンサ3bを充電して待機している。
入力遮断機構5b及び出力遮断機構6bを開放した状態で、半導体電力変換装置8bを運転すると、インバータ回路2bの出力端に電圧が発生する。インバータ回路2bが正常ならば、出力電圧検出回路10で出力される出力電圧は3相とも同じ波形となる。
ところが、インバータ回路2bを構成している半導体素子がオフ固着又はオン固着で損傷している場合には、異常な相の電圧波形が歪みリプルは大きくなる。そのため、リプル検出回路11bで運転周波数の1周期中の出力電圧の最大値と最小値の差から電圧リプルを検出して、比較器13bでリプル検出回路11bの出力と電圧異常検出レベル12bと比較して、リプル検出回路11bの出力が電圧異常検出レベル以上ならば、半導体電力変換装置8bは異常と判断する。
以上述べた第1の実施形態によれば、特許文献1のように特別に点検を行うための装置を接続する必要がなく、全体の信頼性を向上させることができる半導体電力変換システムを提供できる。
(第2の実施形態)
図2は本発明の半導体電力変換システムに係る第2の実施形態を説明するための構成図である。図2において、予備用の半導体電力変換装置8bの入出力遮断機構5は開放した状態で、運転を行い、半導体電力変換装置8bのインバータ回路2bの直流電流を検出する電流検出手段例えば電流検出回路14bと、電流検出回路14bによって検出された電流の大きさに基づいて、半導体電力変換装置8bの健全性点検を行うように構成したものである。
具体的には、図2に示すように常用の半導体電力変換装置8aのインバータ回路2aの直流電流を検出する電流検出回路14aと、電流検出回路14aで検出した電流の大きさと電流異常検出レベル設定器15aの電流異常検出レベルを比較器13aで比較するようにする。比較器13aで比較した結果、直流電流検出値が電流異常検出レベル以上ならば、半導体電力変換装置8aは異常と判断する。
また、予備用の半導体電力変換装置8bのインバータ回路2bの直流電流を検出する電流検出回路14bと、電流検出回路14bで検出した電流の大きさと電流異常検出レベル設定器15bの電流異常検出レベルを比較器13bで比較するようにする。比較器13bで比較した結果、直流電流検出値が電流異常検出レベル以上ならば、半導体電力変換装置8bは異常と判断する。
図2の実施形態では、このように構成すると共に、図1の実施形態で設けた電圧検出回路10a、10b、リプル検出回路11a、11b、電圧異常検出レベル設定器12a、12bを省略したものである。
このような構成のものにおいて、常用の半導体電力変換装置8aが運転中、予備用の半導体電力変換装置8bは初期充電回路4bで直流コンデンサ3bを充電して待機している。入力遮断機構5b及び出力遮断機構6bを開放した状態で、半導体電力変換装置8bを運転すると、インバータ回路2bの出力端に電圧が発生する。インバータ回路2bが正常ならば、直流電流検出回路14bの電流値は0であるが、ゲートがオン固着又は、インバータ回路2a、2bを構成している半導体素子が短絡している場合には、直流電流が流れる。そのため、比較器13bで、直流電流検出回路14bの出力と電流異常検出レベル設定器15bの電流異常検出レベルを比較して、直流電流検出回路14の出力が電流異常検出レベル以上ならば、予備半導体電力変換装置8bは異常と判断する。
この結果、第1の実施形態と同様な作用効果が得られる。
(第3の実施形態)
図3は本発明の半導体電力変換システムに係る第3の実施形態を説明するための構成図である。図3の実施形態は、概略次のようにしたものである。すなわち、予備用の半導体電力変換装置8bの健全性点検を実施中に、常用の半導体電力変換装置8aが故障した場合に、健全性点検終了まで、制御回路18bが切替回路17aにより半導体電力変換装置8bに切替えることを禁止し、健全性点検で半導体電力変換装置8bが健全であることが確認できたことで、制御回路18bが切替回路17aにより半導体電力変換装置8bに切替えて運転するように構成したものである。
具体的には、図2の実施形態に制御回路18a、18bを追加し、制御回路18aには比較器13aの出力を取り込み、制御回路18aの出力を切替回路17aに与え、また制御回路18bには比較器13bの出力を取り込み、制御回路18bの出力を切替回路17aに与えるようにしたものである。これ以外の構成は、図2と同一である。
このような構成において、健全性点検中は、予備半導体電力変換装置8bの制御回路18bが切替回路17aに点検中信号16bをセットして、常用半導体電力変換装置8aが故障しても、予備半導体電力変換装置8bに切替えることを禁止する。健全性点検が終了すると、予備半導体電力変換装置8bの制御回路18bが切替回路17aに点検中信号16bをリセットして、予備半導体電力変換装置8bに切替える。そして、常用半導体電力変換装置8aの制御回路18aが点検中信号16aをセットして、故障が復旧するまで切替を禁止する。
この結果、図2の実施形態と同様な作用効果が得られる。
図3の実施形態の考え方を、図1の実施形態に組合わせることができる。
本発明の半導体電力変換システムの第1の実施形態を説明するための構成図。 本発明の半導体電力変換システムの第2の実施形態を説明するための構成図。 本発明の半導体電力変換システムの第3の実施形態を説明するための構成図。
符号の説明
1a、1b…コンバータ回路、2a、2b…インバータ回路、3a、3b…コンデンサ、4a、4b…初期充電回路、5a、5b…入力遮断機構、6a、6b…出力遮断機構、7…電動機、8a…常用の半導体電力変換装置、8b…予備用の半導体電力変換装置、10a、10b…出力電圧検出回路、11a、11b…リプル検出回路、12a、12b…電圧異常検出レベル設定器、13a、13b…比較器、14a、14b…直流電流検出回路、15a、15b…電流異常検出レベル設定器、17、17a…切替回路、18a、18b…制御回路。

Claims (3)

  1. 複数台の半導体電力変換装置により冗長化し、前記各半導体電力変換装置のうち交流負荷の容量にあった台数を常用の半導体電力変換装置として前記交流負荷を駆動して、前記各半導体電力変換装置のうち残りの台数を予備用の半導体電力変換装置とし、
    前記各半導体電力変換装置は、いずれも同一構成であって、
    交流電源からの交流電力を入力遮断機構を介して直流電力に変換するコンバータ回路と、
    前記コンバータ回路からの直流電力を交流電力に変換すると共に、この変換した交流電力を出力遮断機構を介して前記交流負荷に供給するインバータ回路と、
    前記コンバータ回路と前記インバータ回路との間の直流回路に接続され、かつ初期充電回路の動作により充電可能な直流コンデンサと、
    前記インバータ回路の出力交流電圧波形を検出する電圧検出回路と、
    前記電圧検出回路で検出した電圧波形の1周期中の最大値及び最小値の差から電圧リプルを検出するリプル検出回路と、
    前記リプル検出回路で検出した検出出力が電圧異常検出レベル以上のとき異常と判定する比較器と、
    前記比較器から異常判定信号が生じたとき前記コンバータ回路及び前記インバータ回路に対して運転停止指令を与える制御回路と、
    を備えたものであり、
    前記常用及び前記予備用の半導体電力変換装置をいずれかに切替える切替回路とを具備した半導体電力変換システムであって、
    前記常用の半導体電力変換装置が正常なとき前記予備用の半導体電力変換装置の入力遮断機構及び出力遮断機構を開路状態とし、前記予備用の半導体電力変換装置の直流コンデンサを前記予備用の半導体電力変換装置の初期充電回路で充電し待機状態とし、かつ前記待機状態の直流コンデンサの放電電圧をインバータ回路に供給して交流電力に変換すると共に、前記予備用の半導体電力変換装置の電圧検出回路によって検出された電圧波形を、前記リプル検出回路で検出し、かつこのリプル検出値が前記電圧異常検出レベル以上かどうかを比較器で判定し、前記リプル検出値が前記電圧異常検出レベル以上となったとき前記予備用の半導体電力変換装置が異常と判定することを特徴とする半導体電力変換システム。
  2. 複数台の半導体電力変換装置により冗長化し、前記各半導体電力変換装置のうち交流負荷の容量にあった台数を常用の半導体電力変換装置として前記交流負荷を駆動して、前記各半導体電力変換装置のうち残りの台数を予備用の半導体電力変換装置とし、
    前記各半導体電力変換装置は、いずれも同一構成であって、
    交流電源からの交流電力を入力遮断機構を介して直流電力に変換するコンバータ回路と、
    前記コンバータ回路からの直流電力を交流電力に変換すると共に、この変換した交流電力を出力遮断機構を介して前記交流負荷に供給するインバータ回路と、
    前記コンバータ回路と前記インバータ回路との間の直流回路に接続され、かつ初期充電回路の動作により充電可能な直流コンデンサと、
    前記インバータ回路の入力直流電流を検出する電流検出回路と、
    前記電流検出回路で検出した直流電流が電流異常検出レベル以上のとき異常と判定する比較器と、
    前記比較器から異常判定信号が生じたとき前記コンバータ回路及び前記インバータ回路に対して運転停止指令を与える制御回路と、
    を備えたものであり、
    前記常用及び前記予備用の半導体電力変換装置をいずれかに切替える切替回路とを具備した半導体電力変換システムであって、
    前記常用の半導体電力変換装置が正常なとき前記予備用の半導体電力変換装置の入力遮断機構及び出力遮断機構を開路状態とし、前記予備用の半導体電力変換装置の直流コンデンサを前記予備用の半導体電力変換装置の初期充電回路で充電し待機状態とし、かつ前記待機状態の直流コンデンサの放電電圧をインバータ回路に供給して交流電力に変換すると共に、前記予備用の半導体電力変換装置の電流検出回路によって検出された直流電流が、前記電流異常検出レベル以上かどうかを比較器で判定し、前記直流電流検出値が前記電流異常検出レベル以上となったとき前記予備用の半導体電力変換装置が異常と判定することを特徴とする半導体電力変換システム。
  3. 前記予備用の半導体電力変換装置の健全性点検を実施中に、前記常用の半導体電力変換装置が故障した場合に、健全性点検終了まで、前記切替回路により前記予備用の半導体電力変換装置に切替えることを禁止し、健全性点検で前記予備半導体電力変換装置が健全であることが確認できたことで、前記切替回路により前記予備半導体電力変換装置に切替えて運転することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体電力変換システム。
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